「ムルタ・アズラエル」の版間の差分

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:しかし、この核攻撃が更なる「強力な兵器」を呼んでしまう…。
 
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;「あそこに!! あんなもの残していくわけにはいかないんだよ! 何がナチュラルの野蛮な核だ…! あそこからでも地球を撃てる奴らのこのとんでもない兵器の方がはるかに野蛮じゃないか! そしてもう、いつその照準が地球に向けられるかわからないんだぞ! 撃たれてからじゃ遅い…!」<br />「無茶でも何でも絶対に破壊してもらう! あれとプラントを…地球が撃たれる前に!」
 
;「あそこに!! あんなもの残していくわけにはいかないんだよ! 何がナチュラルの野蛮な核だ…! あそこからでも地球を撃てる奴らのこのとんでもない兵器の方がはるかに野蛮じゃないか! そしてもう、いつその照準が地球に向けられるかわからないんだぞ! 撃たれてからじゃ遅い…!」<br />「無茶でも何でも絶対に破壊してもらう! あれとプラントを…地球が撃たれる前に!」
:第48話より。[[ジェネシス]]の発射に怒りを顕にして。悪役の台詞でありながら、[[熱血]]気味な台詞なのが印象的。また、[[地球]]が危機的な状態にある事を一応は理解している模様。
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:尤も、自分が核攻撃を仕掛けた事でジェネシスを使用させる口実を与えてしまった事や艦隊の40%を喪失した状況では戦意の回復は難しい事にはあまり考えが及んでいない。
 
:尤も、自分が核攻撃を仕掛けた事でジェネシスを使用させる口実を与えてしまった事や艦隊の40%を喪失した状況では戦意の回復は難しい事にはあまり考えが及んでいない。
 
:この時、月面プトレマイオス基地では補給も兼ねた地球連合軍月艦隊第二陣が急ピッチで出撃を開始しており、後続の艦隊と合流できれば膨大な物量を誇る連合軍には十分な勝機が望める状態だった為、アズラエルの即時総攻撃は選択的にはさほど間違ってはいなかったが……。
 
:この時、月面プトレマイオス基地では補給も兼ねた地球連合軍月艦隊第二陣が急ピッチで出撃を開始しており、後続の艦隊と合流できれば膨大な物量を誇る連合軍には十分な勝機が望める状態だった為、アズラエルの即時総攻撃は選択的にはさほど間違ってはいなかったが……。

2018年12月15日 (土) 18:25時点における版

ムルタ・アズラエル
外国語表記 Multa Azrail
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 檜山修之
佐藤ゆうこ(幼少時)
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦α
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プロフィール
種族 地球人(ナチュラル
性別
年齢 30歳
髪色 ゴールデンブロンド
瞳の色
所属 地球連合軍
役職 国防産業連合理事
テンプレートを表示

ムルタ・アズラエルは『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。

概要

ブルーコスモスの盟主であり、アズラエル財閥の御曹司で軍需産業の経営者。その力で国防産業連合理事の肩書きによって地球連合軍を動かす。

普段は人を食ったような軽口を叩きつつ飄々とした態度を取りながら、丁寧語を使いながらも紳士的に振る舞っているが、その言動の多くは相手を見下したものだったり、相手に不快感を与えるようなネチネチとした遠回しの嫌味ともとれるものがほとんどであり、俗に言う慇懃無礼な性格をした冷静な皮肉屋とも言える。半面、自己中心的で幼稚な面も見え隠れしており、特にコーディネイターが絡むとその傾向が顕著であり、精神的に追い詰められ心に余裕がなくなると狂気的で醜悪な本性を露にする。幼少時にコーディネイターの子供との喧嘩や競争で一方的に負けた時の精神的なダメージを今でも引きずっており、それが彼の歪んだ性格を形成する要因ともなっている。

戦艦ドミニオンにオブザーバーとして乗り込み前線に立つが、ジェネシスの投入と三隻同盟の介入でプラント侵攻は失敗に終わる。追い詰められた彼は激昂して艦長ナタル・バジルールの静止を振り切りアークエンジェルを沈めようとするがムウストライクの犠牲により失敗。マリュー・ラミアスの指揮で発射されたアークエンジェルのローエングリンによってナタルと共に最期を迎えた。

経営者としてはそれなりに優秀な人材ではあるものの、本来は民間人に過ぎない彼が、軍艦に乗って指令を下す法的根拠は、本編を見る限り存在しない。現実で言えば、三菱重工業やゼネラル・エレクトリックの最高経営者が軍を指揮するようなものである。しかし、連合軍側も平然とこの状況を受け入れており、抵抗したのは(作中では)ナタル・バジルールただ一人に過ぎなかった。[1]ブルーコスモスの思想は、軍部にシビリアン・コントロールを無視させるほど浸透していたようである。

これでも妻子持ちである。ただし設定のみで、劇中で直接登場はしない。

同様に劇中で描写されていない設定として、開戦前はコーディネイターを憎んではいたものの、彼らの虐殺を企てるほど憎んでいた訳ではなく、戦争の狂気というものに当てられてしまったが為にコーディネイターに対する狂気染みた憎悪に取り憑かれてしまったらしい。ただし彼はあくまでも大企業の経営者でありプロの軍人や政治家ではなく、それゆえか、後のジブリールと比較すると、この争いを一種のビジネスライクなもののように、何処か醒めた捉え方をしていたようではある。その彼が連合軍の指揮官になってしまったことが、戦線を拡大させてしまったことは間違いない(実際、彼のそういった意識の現れとして劇中において「(戦争とは)こちらの被害を少なく、なおかつ敵の被害を大きくするものである」という趣旨の発言をしている)。しかしそれでいて、相手に反撃されるリスクを考えずに大量破壊兵器であるを躊躇なく使用し、実際に報復を受けた途端に自らの決断の結果であるにも関わらず、他人に責任を押し付け、さらに最大の脅威であるジェネシスを放置してプラントの破壊を命じるなど彼の判断は最悪の結果を自ら招こうとしているかのようであり(仮にプラントを殲滅した場合、ジェネシスに残されたザフト司令部が報復として地球を撃つ可能性を全く考慮していない)結局は本人も知らずのうちに、前述のような過去のトラウマもあってかいわば「合理性を超越した純度の高い狂気」に、いつの間にか取り憑かれてしまっていたという事なのだろうか(これはプラント側のパトリック・ザラにも共通しているといえる)。

なお、アズラエルの名前の由来は、イスラムにおいて死を司る天使アズラーイールの英語読みから。劇中において、アズラエルの管轄下にあったドミニオン隊に所属していた(アズラエル自身を含めて)全員が死亡した結末を考えると、皮肉めいた名前かもしれない。

登場作品と役柄

SRWにおいてもブルーコスモスの盟主として他作品の悪役キャラと結託する等の暗躍を見せ、さらに戦闘で台詞があったりと存在感が強いが、敵対するパトリック・ザラと同様に異星人等の人外の脅威を軽視した言動が目立ち、他作品のキャラ達がその事に苦言を呈してもはなから馬鹿にした態度でそれを否定する等、どうにも空気を読んでいない滑稽なイメージも強い。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初登場作品。原作どおりの活躍に加えて前作で失脚した三輪を復帰させたり、ゼーレやフェルコーナと結託するなど、数々の暗躍をする。また、獅子王凱が駆るジェネシックガオガイガーに対して敵愾心をむき出しにし、ナタルに諌められる。わかっている人はニヤリとする場面も(所謂声優ネタ)。DVEも複数用意されているなど、戦闘時はサブパイロットに近い状態だが、様々な面でなかなか優遇された扱いを受けている。
本作における『ガンダムSEED』の登場人物の中で一番最初に登場するキャラ。その良くも悪くも特徴的なキャラ故か中断メッセージでも二パターンで登場しており、うち一方では「勇気に頼るな」とプレイヤーにアドバイスを送るもナタルにツッコミを入れられる場面もあるなど、コミカルな面も見せる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
第3次αよりも原作に近い活躍で、コルベットと組んで様々な悪巧みを行う。今回は第3次αとは逆にユリカに対抗心を燃やすナタルにツッコミを入れる立場。デビルガンダムにも目を付けているというクロスオーバーがあるが、深くは触れられずに終わった。
この作品が関係してるか分からないが、Jの発売後に発売されたゲーム『GジェネレーションDS』では、彼がデビルガンダムの力を手に入れる展開が存在する。
スーパーロボット大戦W
第1部から登場。物語前半からデキムレナードコルベットらと結託して様々な暗躍を見せる。今回、フレイが生き残るために勝利の鍵は渡らず、原作通りにならないと思いきや、よりにもよってより危険なフェルミオンミサイルで決戦に出てくる。叢雲劾からプレアカナード生体CPUのような存在を生み出す者として狙われており、ナタルを撃とうとしたところを劾に阻止され、彼に徹底的に追い詰められた挙句、半ば自爆同然の最期を迎えるという原作以上に悲惨な結末に。今回はガオガイガーと戦えない。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
基本的に原作通りの扱いだが、オーブ戦においては連合軍に帯同しておらず、オーブ戦の直後にニュートロンジャマーキャンセラーのデータをアレハンドロより受け取っている等、多少の違いも見られる。最終的にはサーシェス共々撃破され戦死する。

人間関係

アズラエルの母
文字通り、アズラエルの母親で、アズラエルの人格が歪んだ最大の要因を作った張本人と言える人物。
幼少期のコーディネイターの喧嘩に勝てなかったアズラエルが「どうして自分をコーディネイターにしてくれなかったのか」と聞いてきた際、平手打ちしてコーディネイターを「あんなおぞましい物」と比喩している。今でもアズラエルの記憶にはこの事が残っているようで、『スペシャルエディションIII』にてその時の回想が語られている。
ナタル・バジルール
部下。コーディネイターに対して敵意を剥き出しにするアズラエルとは相容れず、最期は反旗を翻した彼女の捨て身の行動により討たれる事に。
ちなみにナタルは捨て身の行動に移る前に部下達に退艦を命じており、全員が彼女の命令に従っている。結局、アズラエルを助けようとしたドミニオンのクルーは一人もいなかった
オルガ・サブナッククロト・ブエルシャニ・アンドラス
部下。彼等がブーステッドマン故か、始終モノ扱いで接していた。そのため、両者の信頼関係は希薄である。
ウィリアム・サザーランド
地球連合軍内部のブルーコスモス派筆頭。実質的にはアズラエルの腹心で、片腕ともいえる人物。第2次ヤキン・ドゥーエ宙域戦において、艦のブリッジに直撃を受けて戦死した。
SRWでは概ね他作品のキャラクターが代役を務める為、現時点では未登場。
ラウ・ル・クルーゼ
敵であるザフトの人間だが、密かに取引しており、フレイを通してニュートロンジャマーキャンセラーの情報を入手し、狂喜する。取引相手の掌で踊っていることに気づかずに…。
フレイ・アルスター
クルーゼからの宅配屋。彼女の「戦争を終わらせる鍵を持っている」という発言に興味を持ち、戦闘中にも関わらず保護を指示する。
ちなみに、彼女の父ジョージは大西洋連邦の外務高官で、ブルーコスモス幹部でもある。
ウズミ・ナラ・アスハ
互いに敵対関係になる。
ロード・ジブリール
続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』におけるブルーコスモス盟主(およびロゴスの代表)。
SEED時代の彼の行動やブルーコスモス内での立ち位置が描かれていない為、二人に面識があったかは作中で明らかにされていないが、この後任者の「決戦時には地下深くに引きこもる」「危なくなると味方を見捨てて逃げ出す」という行為が、図らずともアズラエルの「軍艦に乗って前線に出る」「ジェネシスを喰らってもへこたれずに反撃する」という行為を良い意味で際立たせ、アズラエル本人は何もせずとも汚名返上を果たした。
ブルーコスモス盟主としての器をアズラエルと比較されることもあり、自らの手腕で地球連合軍側のほぼ全権限を掌握してザフトと戦ったアズラエルと、デュランダルの掌の上で散々踊らされた末に破滅したジブリールとでは、リーダーとしての質もアズラエルの方が上であったと言える(尤も、最期までの掌の上で踊らされていたという点は共通しているが)[2]
但し、アズラエルがナチュラル・コーディネイター間の争いに関して何処かビジネスライクな醒めた観念を不純物として内包し続けていたのに対し、ジブリールはと言えば、逆に良くも悪くも真剣にコーディネーターに対し恐怖・そしてそこから来る勘定として純粋に嫌悪していたという点もある。
ブルーノ・アズラエル
『DESTINY』に登場するロゴスのメンバー。作中ではムルタとの明確な関係の説明はないが、その容姿や同姓である事などから、おそらくは血縁者だと推測されている(少なくとも外見上はムルタより年嵩)。ジブリールに見捨てられ、拘束された。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ヤザン・ゲーブル
第3次αでは部下。彼はブルーコスモスの理念に賛同したりしてはいないが、アズラエル自身は彼を熟練パイロットとして評価していた。
エイパー・シナプス
第3次αではオーブ戦で彼を部下として従え、彼にαナンバーズを討つよう指示するが、当然彼が従うわけがなく背かれることになり、怒ったアズラエルは彼を謹慎処分にし、彼を極刑に処する事も視野に入れていた。
ドモン・カッシュ
Jではその器や狭量の狭さ、そして偏狭な思想やコーディネイターのみならずナチュラル以外の人間(異星人との混血児やナノマシン手術を受けた人達)を差別した為彼にも呆れ返られ、「ガキ」呼ばわりされて一蹴されてしまう。
アレンビー・ビアズリー
Jでは原作におけるウォンに代わり、彼女を操る。
東方不敗マスター・アジア
Jでは彼と手を組み、デビルガンダムを手に入れようとしていた。丁度原作におけるウォンの役回りであるが、奇しくもウォンと同じように彼を「イカレている」と評している(アズラエル自身も充分にイカレているような気がしないでもないが)。
リリーナ・ドーリアン
第3次αでは中盤にアラスカにて彼女と会談を行い、ブルーコスモスへの協力を迫るも、当然拒否されると共に、武力行使で脅迫を試みるも万丈によって彼女を救出される。
デキム・バートン
Wでは密かに彼と結託しており、共にコーディネイターの排除を目論んでいた。
叢雲劾
脱走した連合軍の戦闘用コーディネイター。自らやプレアカナード生体CPUのような悲劇を繰り返さないためにアズラエルの命を狙う。Wでは終盤に彼に追い詰められる事に。
アレハンドロ・コーナー
CCでは協力関係にあり、オーブでの戦いの報を聞いた直後、自身の元を訪れていた彼からニュートロンジャマーキャンセラーのデータを提供される。彼も裏でクルーゼと繋がる人物だったが、アズラエルがその事に気付いていたかどうかは定かではない。

リアル系

ブルーノ・J・グローバル
第3次αではアズラエル達にαナンバーズの戦力を渡さない為に、あえて彼らの太陽系追放の判決を下した彼の手腕を苦々しく思いながらも評価していた。
ミスマル・コウイチロウ
JWでは対立関係にあり、Jでは一時彼を失脚に追いやった。
アカツキ・ナガレ
Jでは終盤にアズラエルに交渉し説得を試みるが、結局は見限る。Wでは序盤に早々と彼に縁を切られてしまう。
アンナ・ステファニー
Jではコーディネイターだけでなく、ナチュラル以外の人間(異星人との混血児やナノマシン手術を受けた人達)をも差別する考え方を彼女に非難されてしまう。
レナード・テスタロッサ
Wでは彼を雇い、共に様々な陰謀を張り巡らせるが、アズラエルは物事を飄々とゲームのように楽しみ独自の行動を取る彼に懐疑の念を示す場面もあった。
なお、彼もアズラエル同様に一見クールな大物を装っているが、その内面はアズラエルに負けず劣らずの小物に過ぎず、原作で互いに辿った末路もとお互いを利用し合いながらも道化として弄ばれた挙句の惨めな最期であった。

スーパー系

三輪防人
第3次αにおける原作でのサザーランドの立ち位置を務める。第2次α終盤に失脚した彼を復帰させ、片腕としている。表向きはアズラエルに従うが、内心ではアズラエルに嘲笑され敵愾心を抱く場面もあり、徐々に苛烈さを増していくアズラエルの暴挙に本気で辟易する場面も。
コルベット
JWにおける片腕で原作におけるサザーランドの立ち位置を務める。基本的にはアズラエルに忠実に従っているが、時には彼の無茶に振り回される事も。Wではアズラエルの巻き添えを喰らう形で落命してしまう。
キール・ローレンツ
第3次αでは彼らゼーレと結託する(尤も、アズラエルは彼らの目的など知らず、仮に知っていたとしてもそれに賛同などしないだろうが)。彼らからEVAの鹵獲も命じられていた。アズラエルもゲンドウと同様に彼らを「老人達」呼ばわりしており、彼らに対して快い感情は抱いていなかったと思われる。
サントス
第3次αでは直接関わる場面はないが、ブンドルに追い詰められる直前の彼の言動から察するに彼とも裏で協力関係にあった様子である。
破嵐万丈アラン・イゴール
第3次αでは連邦を蝕むブルーコスモスを探る中で、アズラエルの暗躍を追っていた。また、万丈に対しては「コーディネイターメガノイドは同類である」という持論を否定されると共に、リリーナを救出される。
剛健一
Jでは同じくコーディネイターだけでなく、ナチュラル以外の人間(異星人との混血児やナノマシン手術を受けた人達)をも差別する考え方をアンナと同様、彼にも非難されてしまう。
獅子王凱
第3次αでは声優繋がりの為か妙に彼に(というかその乗機に)過剰に敵対心を燃やす。
Wでは直接対決は実現しないが、彼と同じ名前を持つ男と対峙する展開がある。

名台詞

「おやぁ? 中立だからですか?」
「いけませんねぇ、それは。皆命を懸けて戦っているというのに……『人類の敵』と」
第38話より。アズラエルの初台詞。カオシュン宇宙港、ビクトリア宇宙港に続いて、遂に最後に残ったパナマ宇宙港が陥落し、月面プトレマイオス基地への補給路が閉ざされた為、オーブ政府が所有するマスドライバー・カグヤを徴用しようとしている地球連合軍最高司令部の会議にて。
オーブ政府が全く徴用要請に応じないことに対する発言だが、初っ端からコーディネイターに対する差別意識を露骨に示している場面であり、ブルーコスモス関係者ではない地球連合政府関係者からは「そういう言い方はやめてくれ」と苦言を言われている。
「『要求は不当な物であり従うことはできない。オーブ連合首長国は今後も中立を貫く意志に変わりはない……』」
「ッは、いやぁ流石、アスハ前代表。期待を裏切らない人ですねぇ。」
「ほんとのところ、要求飲まれちゃったらどうしようかなぁと思っていたのですよ。あれのテスト、是非とも最後まで頑張り通していただきたいものですがね」
第38話より。『オーブ政府に現政権解体、国軍武装解除・解体を実施しない場合ザフト支援国と見做し武力を持って対峙する』という要求のオーブ政府の回答を読み上げながら。
所詮彼にとっては第二世代「G」兵器の実践テストが目的である事が分かる台詞である。小説版ではこの言い方に艦隊司令官のダーレスは嫌悪感を示している[3]
「あー、もうダメダメです、そんなの。この戦力で攻めて制圧できなかった国なんて、消えてもらった方が後の為でしょう」
第39話より。オーブ攻防戦で、オーブから会談の要請がきていると言われて。小説版では艦隊司令官のダーレスは一国の運命を語っている態度とは思えないとして、絶句してしまっている。
(チィッ、役立たずどもめ!)
「お仕置きももう充分でしょうし、今度こそしっかり働いてもらわないと、デモンストレーションにもなりゃしない」
フリーダムジャスティス戦で投薬切れを起こし、戦果を挙げられずに撤退したオルガクロトシャニブーステッドマンに対する感想。
このように彼等に対しては、自分と同じナチュラルであるにも関わらず、始終モノ扱いで接している(もっとも、これはアズラエルに限らずブルーコスモス側の人間に多く見られる問題点である)。
「大体、我々は弱い生き物なんだからさぁ。『強い牙を持つ奴』はちゃんと閉じ込めておくか、繋いでおくかしないと危ないからさぁ」
第41話より。ウィリアム・サザーランド大佐に反コーディネイターの思想を正当性を説く場面。『強い牙を持つ奴』は言うまでもなくコーディネイターの事を指している。サザーランドも「宇宙に野放しにした挙句、これではですな」と同調している。
なお、スペシャルエディション版では「ちゃんと閉じ込めておくか、退治しないと危ないからさぁ」に変更されている。
「貴方は確かにこの艦を指揮する艦長さんなのかもしれない。けどね、その上にはもっとこの戦争全体を見ながら考えたり指揮したりする人がいるんですよ。」
第43話より。プラントの情報を自分の情報が確かという根拠とも言えない根拠でL4へ向かうリスクを意見したナタルを説き伏せるために使った。
奇しくもかつてナタルが軍のあり方をマリューに説いた物と同じだが、いくら連合に影響力を持つとはいえ所詮は民間人のアズラエルに正規の軍人であるナタルが従う道理などないのである。しかし、只のオブザーバーでも上官からの命令で彼女は従うしかなくなっている。後になり、彼女は既に連合が軍ではなくブルーコスモスそのものないしその私物化している事を悟る。
「あっはっはっはっ。どうするものかと聞いていたが、呆れますね艦長さん」
「言って解ればこの世に争いなんて無くなります。解らないから敵になるんでしょう?」
「そして、敵は討たねば!」
第43話より。かつての戦友だったマリューに降伏勧告するも拒否されたナタルを嘲笑して。
「言って解らない敵は躊躇せずに討つ」というアズラエルの思考がうかがえる台詞であり、ナタルの「アズラエル理事」というブルーコスモスの盟主を示す名前その場にいた全員が驚愕した。
「無理を無理と言うくらい誰にでもできますよ。それでもやり遂げるのが優秀な人物。コレ、ビジネス界じゃ常識なのですけど?」
第45話より。理屈の上では正しいが、命じるだけでそれ以外の経緯はどこが他人事染みた言い方である。ナタルも「戦場では失敗は死を意味する。」と反論するが、本人も「ビジネス界も同じ」と言い返す。
「アハハハハ、ィいやったあああ!!」
第46話より。ニュートロンジャマーキャンセラーを入手し、異様にハイテンションになって放った言葉(表記はSEEDアニメコミックよりそのまま抜粋。ゲーム内では異なる)。
実際に聞けば分かるが、声優の名演(というか怪演?)も相まって凄く嬉しそうである。これらの名台詞により、ネット上では『盟主王』、『僕らの盟主様』などと呼ばれ、非常に親しまれている。
「核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃない。強力な兵器なんですよ」
「兵器は使わなきゃ…。高い金をかけて造ったのは使うためでしょう」
「さ…さっさと撃って、さっさと終わらせて下さい、こんな戦争は」
第47話より。アズラエルの戦争や兵器への考え方が如実に出ている台詞の一つ。第3次αではアズラエルのこの台詞は、あの三輪長官も唖然とさせた
ちなみに兵器には見せて脅すという使い方もあるので、この発言は間違いとは言えないにしても、完全に正しいわけでもない[4]。だが、「さっさと」勝利を求めた彼には…
余談だが、後年あるロボットアニメにて、アズラエル同様に檜山氏が演じた悪役キャラが、このアズラエルの台詞と似た事を言っている。
「勝ち目のない戦いに『死んでこい』って自分の部下を送る人達より、僕の方がよっぽど優しいと思うけど?」
を使用した事に批判的な発言をしたナタルに対して。 アズラエルが正しい、優しいのかはともかく、ナチュラルコーディネイターの戦争で、ナチュラル側が圧倒的不利かつ犠牲が多いのは事実で、もはや奇麗事を云々言っていられないのも確かと言える。この為か、言われたナタルも反論せず口を噤んだ。
しかし、この核攻撃が更なる「強力な兵器」を呼んでしまう…。
「あそこに!! あんなもの残していくわけにはいかないんだよ! 何がナチュラルの野蛮な核だ…! あそこからでも地球を撃てる奴らのこのとんでもない兵器の方がはるかに野蛮じゃないか! そしてもう、いつその照準が地球に向けられるかわからないんだぞ! 撃たれてからじゃ遅い…!」
「無茶でも何でも絶対に破壊してもらう! あれとプラントを…地球が撃たれる前に!」
第48話より。ジェネシスの発射に怒りを顕にして。悪役の台詞でありながら、熱血気味なのが印象的。また、地球が危機的な状態にある事を一応は理解している模様。
尤も、自分が核攻撃を仕掛けた事でジェネシスを使用させる口実を与えてしまった事や艦隊の40%を喪失した状況では戦意の回復は難しい事にはあまり考えが及んでいない。
この時、月面プトレマイオス基地では補給も兼ねた地球連合軍月艦隊第二陣が急ピッチで出撃を開始しており、後続の艦隊と合流できれば膨大な物量を誇る連合軍には十分な勝機が望める状態だった為、アズラエルの即時総攻撃は選択的にはさほど間違ってはいなかったが……。
『第3次α』ではなんとDVEとなった。
「自軍の損失は最小限に! そして敵には最大の損害…戦争ってのはそうやるもんだろ!」
第49話より。言っている事自体は戦争の進め方としては当然の事であり、一般兵にしてみればアズラエル側で闘っていれば命を落とす確率も減るわけで、そういう点ではジェネシスの射線上にまだ自軍がいるのも構わず発射を急がせたパトリック・ザラとは対照的である。
尤も、これはあくまで合理的な視点から見た場合の極々当たり前の一般論であり、むしろ自軍への被害を「戦力の損失」としてしか見ていない様にもとれる。繰り返すが、アズラエルが本当に優しいかどうかは、また別の話である。
何より既にジェネシスの第二射で地球連合軍月艦隊第二陣の半数諸共、月面プトレマイオス基地を破壊されてしまい、勝利を失ったにも関わらず、核攻撃隊をプラントに向かわせること自体は上記の理屈からは完全に逸脱してしまっている。
「僕は勝つんだ…そうさ、いつだって…!」
アークエンジェルに向かってドミニオンのローエングリンで反撃しようとして。最後の最後まで、自身の敗北を認めようとせず、必死に抗おうとするが…。
「うおあああああああああ!!」
断末魔。最期はアークエンジェルより放たれたローエングリンの光に飲まれ、アズラエルは宇宙の塵となった。
「ママは、なんで僕をコーディネイターにしてくれなかったのさッ!」
スペシャルエディションにて発言。幼少期に、コーディネイターの少年との喧嘩に勝てなかったアズラエルが母親に叫んだ台詞。
母親からは平手打ちを受け、「何馬鹿なこと言っているのッ!」「あんなおぞましい」と発言して、アズラエルを戒めている。コーディネイターに対する根強いトラウマは、この当時からあった模様。
なお、HD版39話では台詞こそ無いものの、この場面の映像が流用されている。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「あのライオンロボ……なんとなく、気に入りませんね」
「あのライオンロボをなんとかしろよ!」
『第3次α』でジェネシックガオガイガーに対して発生する特殊戦闘台詞。言うまでもなく声優ネタである。
「何か私情が入ってませんか?」
「そうですか? 貴女ならよくわかるのでは…」
『J』における対ナデシコ時の台詞。ナタル声優ネタの混じった言動に時にはクールに、時には呆れながらつっこむ。第3次αにおける対ジェネシックガオガイガー戦におけるナタルとのやり取りとは逆のポジションなのもポイント。

第3次α

「でも、あの異星人と地底人達、僕達には攻撃を仕掛ける気がないようです」
「これはチャンスですよ。奴らの力を利用して、オーブを叩き、αナンバーズを服従させましょう」
第33話アラスカ行ルート「暁への脱出」より。オーブを襲撃の最中、ムゲ・ゾルバドス帝国地底帝国が乱入した際、αナンバーズに協力してそれらを撃退するようシナプスに進言されるも、当のアズラエルは彼の進言に耳を貸さずに漁夫の利を狙おうとした。当然、シナプスは激怒し…。
「僕はね…! 彼らの戦力を手に入れろと君達に命じたはずだよ!確かに邪魔者は消えたさ。でも、これじゃあ僕の目的は半分しか達せられないじゃあないか!」
第37話「果て無き旅路の始まり」より。αナンバーズを太陽系追放に追い込んだものの、戦力を手に入れられなかった事で三輪の不手際を責め立てる。キレ方が玩具を買って貰えずに駄々をこねる子供のようにも見え、彼の普段の紳士的な面の裏に隠された幼児性が垣間見える場面である。
「あの議長…大した策略家だよ。こちらの意図を読んで、奴らを手の届かない所へ送り込むとは…!」
(加えて、あの人造人間が手に入らなかったことを知れば、老人達も黙っていないだろう…)
前述の遣り取りの後、苦々しく思いながらもグローバルの手腕を評価した。
「その言葉、君の経歴を見る限り、信じていいものか疑わしいね…」
上記の台詞の直後、「αナンバーズの戦力がなくても連邦軍の総力を挙げて異星人コーディネイターも打ち破ってみせましょう」と意気込む三輪長官を嘲笑して。この嘲笑には、流石に三輪長官も内心腹立たしく思っていた。
「…まだ自分の立場がわかってないのかい? 君はね…僕の言う通りに動いていさえすればいいんだよ…」
上記の台詞の後、連邦軍の今後の方針を一人で勝手に決めて、ナタルを連れて出撃しようとした際、三輪長官に行動方針に疑念を問われた際の返事。なんとも高飛車で傲慢な返事である。同じく傲慢である三輪長官も、このアズラエルの態度には面食らい、呆然とするしかなかった。
「敵に確実にダメージを与えたいときには、精神コマンドの熱血と必中を使いましょう。勇気などという不確かなものに頼っていてはいつか敗北しますよ」
中断メッセージの台詞。これも声優ネタな上、直後にナタルに勇気精神コマンドにあることに突っ込まれている。
しかも勇気の効果には直前に本人がアドバイスしていた熱血必中が含まれているわけで……。

携帯機シリーズ

J

「さすがオーブの獅子王なんて言われるウズミ・ナラ・アスハ。期待通りですね。いやお見事」
第38話「道を選ぶとき」より。オーブ侵攻の際に。確かにウズミは「オーブの獅子」と呼ばれてはいるが、わざわざ獅子王と言っちゃう辺り、思わずニヤリとくる台詞。勿論、Jには参戦していないあれを意識した台詞。
コルベット「ただ見ているだけで良いのですかな?」
「たまには楽させてもらいましょうよ。あの爺さんには何の義理もないんだし」
コルベット「しかし、うまく挟撃できれば」
「あ~もう、めんどくさいことはごめんです。それに元々あれは、僕のオモチャですからね」
コルベット「オモチャ」
「青き清浄なる世界のために、地球と人類にやさしいバケモノって奴です。あの爺さんから、そろそろ譲ってもらいたいと思っていたところでしてね」
第41話「涙の兄弟拳!東方不敗暁に死す」より。特務分艦隊東方不敗の決戦を傍観しながら。原作におけるウォン・ユンファを意識した台詞回しである。
あの爺ィがあそこまでイカれてるなんて、考えませんよ普通!おかげで一年がかりの仕込みがパァだ!」
コルベット「どうします、今攻撃すれば、敵は疲弊しているはずですが」
「腹いせに、ですか。勝手に何でもしてください、僕は寝ます!」
同上。デビルガンダムを破壊された際のコルベットとのやり取り。不貞腐れて不貞寝を決め込んでしまう。これにはコルベットも少々呆れ顔だった。
「何が引き際だ! 言っておくけどな、君みたいにナノマシン手術を受けた火星の連中も、僕から見ればコーディネイターと変わらないんだ!」
「黙れ! 地球で生まれて育った者が、青く美しい世界を守る、それがブルーコスモスの理想なんだ! 君や、宇宙人の血が混じった奴らじゃない!」
第47話宇宙ルート「終末の光 前編」より。アカツキ説得された時の反論。アカツキのような火星の人間だけでなく、エイジのような異星人の混血児までもコーディネイターと同類であると言い放った。当然、それに当てはまる相手とその仲間の怒りを買ってしまう。挙句にドモンからはガキ呼ばわりされて一蹴され、アカツキからも完全に愛想を尽かされてしまう。
「…今、なんて言った…?」
「…その言葉を言ったことを後悔するぞ…!」
上述でドモンにガキ呼ばわりされた時の反応。喜怒哀楽を激しく表す事の多いアズラエルにしては珍しく、静かに怒りを露にしている。

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「ああ! 勝利の鍵が!」
第2部第45話火星ルート「生まれ落ちた悪意」より。フレイノイ・ヴェルターに救出されてしまった時の台詞。もちろんこれも言うまでも無く『ガオガイガー』に因んだ声優ネタである。
「じゅ、銃が…!?何者だ、お前は!!」
第2部第50話プラントルート「憎悪と運命の螺旋」より。ナタルを銃撃し、銃を構えたままノイ・ヴェルターの殲滅命令を下そうとした際、の銃撃によって銃を弾き飛ばされて。ご丁寧に劾はこのアズラエルの台詞に対し、「お前に名乗る名はない」と返してくれる。言うまでもなく、このやり取りには劾と同じ声の某兄さんのお約束の口上展開のパロディである。
「網膜の管理コード…お前は…まさか戦闘用の…」
同上。に正体を問い質した際、彼がサングラスを外して己の正体を仄めかし、彼の正体を察して。直後、彼に怒りに満ちた眼差しと共に威嚇射撃を向けられ、恐怖の余りに完全に怯み上がってしまう。その無様さに、劾はアズラエルを「引き金を引く価値のない男」と断ずる。
「待てよ、お前ーっ! 戦えよ! それでも軍人か!!」
「待てよ! 待ってくれよ! 僕は…僕はあいつらを…コーディネイターを!!」
「くそっ…くそーっ!! 僕をおいていくなああああああっ!!」
同上。アズラエルを自分が撃つに値しない男と断じた劾は、ドミニオンの乗員に脱出を促す。アズラエルは自分を見捨てて脱出していく乗員達、そして劾に連れられて脱出するナタルに激怒するが、劾に痛烈な皮肉を浴びせられ、ナタルにも「あなたはここで死すべき人だ」と言われてしまい、とうとう一人ドミニオンの艦内に取り残されてしまう。一人で喚き続けるその姿は、実に無様で哀れなものである。この後、彼はコルベット共々自滅同然の最期を迎える事となった。

余談

  • 悪役ではあるものの良くも悪くも熱血漢であり、台詞の面白さや特徴的なキャラクター故にファンからの人気も高く意外と愛されている。このため、檜山氏が演じた『勇者王ガオガイガー』の主人公である獅子王凱の愛称『勇者王』を文字って『盟主王』の愛称で親しまれている。
    • さらに、檜山氏にとってもアズラエルはお気に入りの役であり、『自分の演じた代表的な悪役キャラ』あるいは(檜山氏自身が『ヒーロー役の集大成』と評する獅子王凱と対比して)『悪役の集大成』と評している。

脚注

  1. ただし、小説版ではオーブ開放作戦の司令官ダーレスはアズラエルの横槍をかなり苦々しく思っている。そもそも彼がアズラエルに逆らえないのは最高司令部より彼の意向に沿うようにとの命令が下されていたためである。
  2. 付け加えれば、アズラエルはオーブとの交渉を自分で引き受け、要求を拒否されても通告した時間は守り、時間と同時に攻撃を開始させると外交のマナーも守っている。対してジブリールはユニウスセブン落下で地球が甚大な被害を受けたにもかかわらず戦争を始め、更に各国を強引に連合に加えるだけでなく自らの意にそぐわない地域を裏切り者として焼き払う、更にヘブンズベースが認められていないとはいえ地球連合軍の基地である事実と、ヘブンズベースへの通告は分離派ではあるがザフトと地球連合軍両者の公式な声明でもあるにも関わらず要求の回答期限を待たずに攻撃させるなど外交のマナーなどを無視しているという卑劣漢である。
  3. 部隊の長である彼にしてみれば、降伏してくれれば自分の部下も、オーブの軍人や国民も死者が出る事はなくなるというまっとうな願いがあったため。命令と割り切って従っても、軍などとは名ばかりでブルーコスモスそのものと化している連合では彼が地球連合軍の軍人である証明にもなっている。
  4. 本編中でもアンドリュー・バルトフェルドジェネシス発射後に指摘しているように、およびジェネシスのような兵器の本来の存在価値は、相手国にその保有を見せる事で自国への攻撃、侵攻を断念させたり、降伏させるという『戦争の抑止』である。相手が同等以上の兵器を持っていた場合、無暗な兵器の使用は相手の反撃を呼んでしまい、かえって被害を大きくしてしまう可能性もある

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