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− | + | 上記のギラ・ドーガ サイコミュ試験型は[[サイコミュ]]を搭載するには手狭な設計であり、サイコミュシステムの小型化にも失敗したため、それを補う技術として開発されたのが[[サイコフレーム]]である。これの採用によって機体の追従性が大幅に向上すると共に、サイコミュシステムの小型化にも成功した。同時に装甲材をチタン合金セラミック複合材からガンダリウム合金に変更し、ジェネレーターもギラ・ドーガの1.6倍の出力を発生するものを採用、ニュータイプ専用機として非常に高い性能を発揮するに至った。 | |
− | + | しかし、ギラ・ドーガをベースにした都合から機体バランスにやや欠ける面があり、また高性能とは言えシャアが要求する性能には至らなかったことから、新たに[[サザビー]]の開発が開始。ヤクト・ドーガの開発は2機とその予備パーツを以て終了した。 | |
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+ | :ギュネイ機とクェス機が登場。量産化はされていない。 | ||
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+ | === 単独作品 === | ||
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+ | :[[ヤクト・ドーガ (ギュネイ専用)|ギュネイ機]]と[[ヤクト・ドーガ (クェス専用)|クェス機]]が登場。ギュネイ機は量産機としても扱われている。 | ||
+ | :SPDはフリーバトルに登場。 | ||
+ | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦64}} | ||
+ | :ギュネイ機とクェス機が登場。ギュネイ機は量産機としても扱われている。 | ||
+ | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}} | ||
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=== 関連作品 === | === 関連作品 === | ||
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− | ; | + | ;[[ミサイル]] |
− | + | :両肩のショルダー・シールド裏側に3発ずつ装備している小型ミサイル。威力はさほど高くなく、主に迎撃・牽制・近接戦闘で使用される。 | |
− | + | ;メガ粒子砲内蔵シールド | |
− | + | :左腕に装着する実体盾で、その名の通りメガ粒子砲4基を内蔵する攻防一体の装備となっている。[[ハンマ・ハンマ]]のものをベースに小型化したものであり、ハンマ・ハンマのそれと比較して1基当たりの出力が向上している。劇中ではビーム兵器に対し耐性を見せた[[ジェガン]]のシールドを貫通し、その後ろの本体ごと破壊する高い火力が描写されている。 | |
− | + | :なお、試作機であるギラ・ドーガ サイコミュ試験型では3基のインコム・ユニットも搭載されていたが、ヤクト・ドーガのサイコミュシステムではファンネルとの併用が不可能だったためオミットされた。 | |
− | + | ;ヒートナイフ付き[[ビームサーベル]] | |
− | + | :左腰のスラスター・ユニットに装備している接近戦用の武装。その名の通りサーベルの柄にヒートナイフを装着しているが、劇中では使用されなかった。 | |
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− | ; | + | :[[サザビー]]と同等のもので、ミサイルと同じく両肩のショルダー・シールドに各3基、計6基装備している。サザビーと異なりファンネル用のプラットフォームを持たないため、使い切りの武装である。 |
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+ | ;[[GUNDAM:ギラ・ドーガ サイコミュ試験タイプ|ギラ・ドーガ サイコミュ試験タイプ]](SRW未登場) | ||
+ | :ヤクト・ドーガの試作機。この機体を経てヤクト・ドーガが完成し、またサイコフレームの誕生にも繋がった。 | ||
;[[サザビー]] | ;[[サザビー]] | ||
− | : | + | :発展型。結局ヤクト・ドーガでも総帥専用機としては性能不足であったため、この機体が開発されている。 |
− | ;サイコ・ギラ・ドーガ | + | ;[[GUNDAM:サイコ・ドーガ (ベルトーチカ・チルドレン)|サイコ・ギラ・ドーガ]](SRW未登場) |
− | :小説版(『ベルトーチカ・チルドレン』)にて、[[ヤクト・ドーガ (ギュネイ専用)|ヤクト・ドーガ]] | + | :小説版(『ベルトーチカ・チルドレン』)にて、[[ヤクト・ドーガ (ギュネイ専用)|ヤクト・ドーガ]]の代役として登場した機体。 |
+ | ;ヤクト・ヴァイゼ(SRW未登場) | ||
+ | :『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』に登場。ヤクト・ドーガの予備部品を使って改修された機体。 | ||
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+ | == 余談 == | ||
+ | *『[[全スーパーロボット大戦電視大百科|電視大百科]]』の解説では、[[ヤクト・ドーガ (ギュネイ専用)|ギュネイ機]]は『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』のギュネイ機の画像、[[ヤクト・ドーガ (クェス専用)|クェス機]]は『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』のクェス機の画像、[[ヤクト・ドーガ (量産型)|量産型]]は'''『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])』のギュネイ機の画像'''が使用されているという妙な状態になっている。 | ||
+ | **これは、[[ギュネイ・ガス|ギュネイ]]が搭乗した青のヤクト・ドーガのみが「ギュネイ機」で、彼以外が搭乗した青のヤクト・ドーガは全て「ギュネイ機カラーの量産型」という扱いになっていることと、『電視大百科』の「原則として最終登場作品の画像を使用する」という使用基準が合わさった結果によるものである<ref>そのため、『電視大百科』ではギュネイ機の登場作品は『第2次(G)』『第3次』、量産型の登場作品は『第2次(G)』『第3次』『EX』『第4次(S)』となっている。</ref>。 | ||
+ | |||
+ | == 脚注 == | ||
+ | <references /> | ||
== 資料リンク == | == 資料リンク == |
2025年1月6日 (月) 23:36時点における最新版
ヤクト・ドーガ | |
---|---|
外国語表記 | Jagd Doga[1] |
登場作品 | |
デザイン | 出渕裕 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦 |
スペック | |
---|---|
分類 | ニュータイプ専用モビルスーツ |
生産形態 | 少数生産機 |
型式番号 | MSN-03 |
頭頂高 | 21.0 m |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 3,340 kw |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
開発 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属 | ネオ・ジオン軍 |
ヤクト・ドーガは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の登場メカ。
概要[編集 | ソースを編集]
ネオ・ジオンの主力MSモビルスーツであるギラ・ドーガがベースであり、試作機である「AMS-120X ギラ・ドーガ サイコミュ試験型」を経て完成された。このため基本フレームはギラ・ドーガのものと同一であるが、大型ジェネレーターやスラスターを追加するなどの改装が行われており、ファンネルの搭載も相まって実質的にはギラ・ドーガとは別物と言ってもいい。
上記のギラ・ドーガ サイコミュ試験型はサイコミュを搭載するには手狭な設計であり、サイコミュシステムの小型化にも失敗したため、それを補う技術として開発されたのがサイコフレームである。これの採用によって機体の追従性が大幅に向上すると共に、サイコミュシステムの小型化にも成功した。同時に装甲材をチタン合金セラミック複合材からガンダリウム合金に変更し、ジェネレーターもギラ・ドーガの1.6倍の出力を発生するものを採用、ニュータイプ専用機として非常に高い性能を発揮するに至った。
しかし、ギラ・ドーガをベースにした都合から機体バランスにやや欠ける面があり、また高性能とは言えシャアが要求する性能には至らなかったことから、新たにサザビーの開発が開始。ヤクト・ドーガの開発は2機とその予備パーツを以て終了した。
バリエーション[編集 | ソースを編集]
- ヤクト・ドーガ (ギュネイ専用)
- ギュネイ・ガス専用機。機体色は青緑と金で、頭部にアンテナが付いている。
- ヤクト・ドーガ (クェス専用)
- クェス・パラヤ専用機。機体色は赤と銀。
- ヤクト・ドーガ (袖付き仕様)(SRW未登場)
- クェス機を袖付きが改修した機体。ギラ・ドーガの右腕・バックパック・ビームマシンガンを流用して補修され、機体色もダークグリーンに変更されている。
- ヤクト・ドーガ (量産型)
- SRWオリジナルの量産型。機体色は薄緑。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
登場初期はクェス機も量産型もギュネイ機の色違いグラフィックで登場していた。また、量産機として扱われている作品では、量産型ではなくギュネイ機が量産されて登場することが多い。
なお、基本的にギュネイ機の登場時にはギュネイ、クェス機の登場時にはクェスも登場している。
詳しくは各機体のページを参照。
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ギュネイ機とクェス機が登場。ギュネイ機は量産機としても扱われている。
- PS版ではギュネイ機と量産型に変更。クェス機はクェスと共に登場しなくなっている。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- ギュネイ機のみ登場。量産機としても扱われている。
- 第3次スーパーロボット大戦
- SFC版・PS版共にギュネイ機、クェス機、量産型が登場。なお、クェス機はプルツーが加入時に持ってくる。
- スーパーロボット大戦EX
- ギュネイ機のみ登場。機体のみの登場で、量産機として扱われている。
- PS版では量産型に変更となり、ギュネイ機は登場せず。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ギュネイ機とクェス機が登場。ギュネイ機は量産機として扱われており、ギュネイ本人は登場しない。
- 本作からクェス機のデザインが本来のものに書き換えられている。
- スーパーロボット大戦F完結編
- オープニング戦闘デモに量産型、本編にクェス機が登場。また、没データにはギュネイ機も存在しており、作中には登場しない量産型も含め機体性能や武装がしっかりと設定されている。
- 本作から量産型のデザインがクェス機の色違いに変更されている。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- DISC1収録の三作品、DISC2の「バーチャルスタジアム」に登場。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α(DC)
- ギュネイ機とクェス機が登場。量産化はされていない。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- ギュネイ機とクェス機が登場。量産化はされていない。
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇 / 天獄篇
- ギュネイ機とクェス機が登場。量産化はされていない。
COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦COMPACT(WSC)
- ギュネイ機のみ登場。量産機としても扱われており、最終話ではAI搭載の無人機が出現する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- ギュネイ機のみ登場。量産機としても扱われている。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- ギュネイ機とクェス機が登場、どちらも量産機として扱われているが、なぜかギュネイ機の方が攻撃力が高い。雑魚仕様とボス仕様がいるが、どちらにせよニュータイプまたは強化人間が乗っており、シールド持ちで、防御技能によって斬り払いが頻発し、そのため命中が低く必中の無いパイロットだと有効打を与えにくい。射程が長く援護持ちなのでお互いの位置取りにも注意が必要。
- 一般兵の場合、先に登場するギラ・ドーガより全体的に少し強い。ギュネイ機とクェス機に隣接して出現する個体は中々に邪魔ったらしい。マップ兵器を活用してもいいだろう。最終話は雑魚を倒し過ぎるとゲームオーバーになってしまうため、ギラ・ドーガは極力無視し長射程高命中のこちらを優先して減らしたい所。
- ボスの場合、HP5万越えでクェス機よりギュネイ機の方が性能が若干高く、どちらも防御技能があるのですこぶる耐久性が高く感じられる。特にギュネイの場合は防御LV8に反骨心まである。ただ2度目の登場は無い。一方でクェス機は(射撃がギュネイより高いとはいえ)攻撃力で劣るものの、底力LV7に加えて命中・回避に関してはギュネイより僅かに勝るため、必中が無いとニュータイプでも中々当てられなくなるので一気に削り落としたい。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦A(PORTABLE)
- ギュネイ機とクェス機が登場。どちらも機体のみの登場で、量産機として扱われている。
- スーパーロボット大戦R
- ギュネイ機とクェス機が登場。クェス機は量産機としても扱われている。
- スーパーロボット大戦D
- ギュネイ機とクェス機が登場。量産化はされていない。
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X
- ギュネイ機とクェス機が登場。どちらも機体のみの登場で、量産化はされていない。
- 「ヘルメスの薔薇」のデータから復元されたという設定のためか、機体BGMは『Gのレコンギスタ』のものが設定されている。
- スーパーロボット大戦T
- ギュネイ機とクェス機が登場。量産化はされていない。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- 新スーパーロボット大戦(SPD)
- ギュネイ機とクェス機が登場。ギュネイ機は量産機としても扱われている。
- SPDはフリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦64
- ギュネイ機とクェス機が登場。ギュネイ機は量産機としても扱われている。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- スーパーロボット大戦DD
- エネミーユニットとしてギュネイ機が登場。
関連作品[編集 | ソースを編集]
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- ザコ敵としてギュネイ機が登場。ヤクト・ドーガIIという上位種も登場する。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
- ミサイル
- 両肩のショルダー・シールド裏側に3発ずつ装備している小型ミサイル。威力はさほど高くなく、主に迎撃・牽制・近接戦闘で使用される。
- メガ粒子砲内蔵シールド
- 左腕に装着する実体盾で、その名の通りメガ粒子砲4基を内蔵する攻防一体の装備となっている。ハンマ・ハンマのものをベースに小型化したものであり、ハンマ・ハンマのそれと比較して1基当たりの出力が向上している。劇中ではビーム兵器に対し耐性を見せたジェガンのシールドを貫通し、その後ろの本体ごと破壊する高い火力が描写されている。
- なお、試作機であるギラ・ドーガ サイコミュ試験型では3基のインコム・ユニットも搭載されていたが、ヤクト・ドーガのサイコミュシステムではファンネルとの併用が不可能だったためオミットされた。
- ヒートナイフ付きビームサーベル
- 左腰のスラスター・ユニットに装備している接近戦用の武装。その名の通りサーベルの柄にヒートナイフを装着しているが、劇中では使用されなかった。
- ファンネル
- サザビーと同等のもので、ミサイルと同じく両肩のショルダー・シールドに各3基、計6基装備している。サザビーと異なりファンネル用のプラットフォームを持たないため、使い切りの武装である。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ギラ・ドーガ
- 大元の原型機。ヤクト・ドーガの前身であるレーテ・ドーガ(SRW未登場)は、この機体をベースにサイコミュとファンネルを搭載した「ニュータイプ専用ギラ・ドーガ」とも言うべき機体であった。
- ギラ・ドーガ サイコミュ試験タイプ(SRW未登場)
- ヤクト・ドーガの試作機。この機体を経てヤクト・ドーガが完成し、またサイコフレームの誕生にも繋がった。
- サザビー
- 発展型。結局ヤクト・ドーガでも総帥専用機としては性能不足であったため、この機体が開発されている。
- サイコ・ギラ・ドーガ(SRW未登場)
- 小説版(『ベルトーチカ・チルドレン』)にて、ヤクト・ドーガの代役として登場した機体。
- ヤクト・ヴァイゼ(SRW未登場)
- 『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』に登場。ヤクト・ドーガの予備部品を使って改修された機体。
余談[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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