「マラサイ」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(38人の利用者による、間の86版が非表示)
1行目: 1行目:
== RMS-108 マラサイ(Marasai) ==
+
{{登場メカ概要
*[[登場作品]][[ガンダムシリーズ]]
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::Marasai]]<ref>[http://www.z-gundam.net/ms/titans.html#ms02 Mobile Suit]、機動戦士Ζガンダム、2022年2月4日閲覧。</ref>
**[[機動戦士Ζガンダム]] ([[劇場版 機動戦士Ζガンダム]])
+
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
**[[機動戦士ガンダムUC]]
+
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士Ζガンダム}}
*分類:汎用量産型[[モビルスーツ]]
+
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムΖΖ}}
*型式番号:RMS-108
+
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムUC}}
*頭頂高:17.5m
+
| デザイン = {{メカニックデザイン|小林誠}}(ベースデザイン)<br />{{メカニックデザイン|藤田一己}}(クリンナップ)
*全高:20.5m
+
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第2次スーパーロボット大戦}}
*本体重量:33.1t
+
| SRWでの分類 = [[機体]]
*全備重量:59.4t
+
}}
*[[動力・エンジン・エネルギー|動力]]:核融合炉
 
*ジェネレーター[[出力]]:1790kW
 
*スラスター総推力:74600kg(19300kg×2、12000kg×3)
 
*センサー有効半径:11300m
 
*アポジモーター数:8
 
*装甲材質:ガンダリウムγ
 
*開発:[[アナハイム・エレクトロニクス]]社
 
*所属:[[ティターンズ]]、ジオン残党組織
 
*主なパイロット:[[ジェリド・メサ]]、[[カクリコン・カクーラー]]、他
 
*メカニックデザイン:大河原邦男(ベースデザイン)、藤田一己(クリンナップ)
 
  
[[ティターンズ]]の量産型[[モビルスーツ]][[ハイザック]]の発展型で、[[アナハイム・エレクトロニクス]]社で開発された。本来なら[[エゥーゴ]]に引き渡されるはずだったが、アナハイム社が「[[ガンダムMk-II]]強奪事件」へ関与していたのではないかと疑われ、それをかわすために[[ティターンズ]]へと無償で引き渡された。このため、ティターンズ([[地球連邦軍]])側が知らなかったガンダリウムγの技術もティターンズの元へ渡る事となり、[[グリプス戦役]]の全陣営がガンダリウムγを使用したモビルスーツを運用するという形になった。<br />
+
{{登場メカ概要
ジェネレーター出力を向上させ、前述のようにガンダリウムγを採用した事でハイザックよりも高性能な機体に仕上がっており、パイロットから扱いやすい機体と好評だったようである。反面、ハイザックの延長線上の機体にも関わらず、機体コストが高く、軍の主力機とはならなかった。
+
| タイトル = スペック
 +
| 分類 = 攻撃型[[モビルスーツ]]
 +
| 生産形態 = [[量産機]]
 +
| 型式番号 = [[型式番号::RMS-108]]
 +
| 頭頂高 = [[頭頂高::17.5 m]]
 +
| 全高 = 20.5 m
 +
| 本体重量 = 33.1 t
 +
| 全備重量 = 59.4 t
 +
| 動力 = [[動力::核融合炉]]
 +
| ジェネレーター出力 = 1,790 kW
 +
| スラスター推力 = 19,300 kg×2<br />12,000 kg×3
 +
;総推力
 +
:74,600 kg
 +
| アポジモーター数 = 8
 +
| 装甲材質 = [[装甲材質::ガンダリウムγ]]
 +
| センサー有効半径 = 11,300 m
 +
| 開発 = [[アナハイム・エレクトロニクス]]
 +
| 所属 = {{所属 (メカ)|ティターンズ}}<br />{{所属 (メカ)|ジオン残党組織}}
 +
| 主なパイロット = [[パイロット::ジェリド・メサ]]<br />[[パイロット::カクリコン・カクーラー]]
 +
}}
 +
'''マラサイ'''は「[[ガンダムシリーズ]]」の登場メカ。
  
先行生産型十数機がティターンズに引き渡され、その内の2機にジェリドやカクリコンが搭乗し、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[ガンダムMk-II]]と交戦したが、両者とも撃破されている。<br/>
+
== 概要 ==
ジオン共和国にも納入されていたが、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]時にはジオン残党組織などに多数流失し、機体色を灰色やモスグリーンに塗り変えて運用された。<br/>
+
[[ティターンズ]]の攻撃型量産[[モビルスーツ]]で、[[アナハイム・エレクトロニクス]]社グラナダ工場で開発された。第二世代モビルスーツとしては最も初期に開発された機体である。
後に[[ネオ・ジオン]]軍([[シャア・アズナブル|シャア]]が率いる軍事組織)は、本機を発展させた[[ギラ・ドーガ]]を開発している。
 
  
ゲームなどでは大抵は弱い機体というイメージがあるが、実はカタログスペックなら[[リック・ディアス]]や[[百式]]にも引けをとらないほどの高性能機である。しかし、グリプス戦役後はめっきり姿を見せなくなった。これについて、ティターンズの壊滅とスキャンダルの暴露により取り引き先を失ったことや、当時のMSは飛躍的進化を遂げる時代故に、既に旧式となっていたのが一因と言える。
+
[[ハイザック]]の発展型で、公国系の技術ノウハウを中核に据えて設計・開発おり、右肩のバインダーシールドや左肩のスパイクアーマーからもその事が推察できる。ジェネレーター出力の向上や出力供給経路の改善などを施した事で、ハイザックの欠点であった「2種のビーム兵器の同時運用が不可能」という弱点が克服されており、また装甲には[[リック・ディアス]]と同じガンダリウムγを採用した事で、全体的に高性能な機体に仕上がっており、カタログスペックでならば、なんと[[ガンダムMk-II]]やリック・ディアス、[[百式]]にも引けをとらない程のものとなっている。更には、大掛かりの整備無しに大気圏の内外を問わずに運用可能なだけでなく、バリュートパックを装着すれば大気圏突入も可能となっている。その反面、ハイザックの延長線上の機体にも関わらず機体コストが高騰化してしまった事から、優秀ながらも軍の主力機にまでは採用されず、主に小隊長やエースパイロットにしか配備されなかったが、コストを除けば欠点らしい欠点は無いという事実からも、第二世代モビルスーツの中では最良の傑作機として扱われている。
 +
 
 +
本来なら[[エゥーゴ]]に最新鋭の量産機として引き渡されるはずだったが、アナハイム社が「ガンダムMk-II強奪事件」へ関与していたのではないかと疑われ、それを躱す為に、急遽初期生産分が[[ティターンズ]]へと無償で引き渡された<ref>正確には技術の無償供与を行いティターンズが「恩を仇で返す行為」を行う様に見せ迂闊に手を出させない様にするのが目的。だがティターンズは結局AEの連邦側拠点である[[フォン・ブラウン]]を占領しエゥーゴの正当性をより高める愚挙を行ってしまったと言える。</ref>。これが切っ掛けで、ティターンズ([[地球連邦軍]])側が知らなかったガンダリウムγやAE式のブロックビルドアップ寄りムーバブルフレーム技術などもティターンズの元へ渡る事となり、[[グリプス戦役]]の全陣営がガンダリウムγを使用したモビルスーツを運用するという形になった。
 +
 
 +
連邦やティターンズだけでなく、[[グリプス戦役]]後に流失した機体を使用していた[[ジオン公国軍|ジオン]]側のパイロット達からも扱い易い機体と好評<ref>本機のテストを兼ねて出撃したカクリコンは「良い加速だ」、ジェリドは「貰いものといっても馬鹿には出来んか」と性能についてそれぞれ高く評価している。</ref>だったようで、後に[[ネオ・ジオン]]軍([[シャア・アズナブル|シャア]]が率いる軍事組織)は、本機を発展させた[[ギラ・ドーガ]]を開発させ、主力兵器として採用している。
 +
 
 +
=== 劇中での活躍 ===
 +
先行生産型十数機がティターンズに引き渡され、その内の2機に[[ジェリド・メサ]]、[[カクリコン・カクーラー]]が搭乗。[[カミーユ・ビダン]]のガンダムMk-IIと月面などで交戦したが、カクリコン機は大気圏突入時の戦闘でガンダムMk-IIが使用していたフライングアーマーに自動展開したバリュートが引っかかってしまい破損し、カクリコンと共に燃え尽きている。後にジェリド機も降下した地上の[[ジャブロー]]での戦いの果てに撃破されたが、ジェリドは辛うじて生き延びて脱出している。
 +
 
 +
なおグリプス戦役の後期にはジオン共和国にも払い下げに近い形で納入されていたのだが、ティターンズの壊滅とスキャンダルの暴露により取り引き先を失ってしまう。更には[[第1次ネオ・ジオン抗争]]時に連邦の追撃を逃れたティターンズ残党の参加やダカール制圧時の接収等が重なり、ネオ・ジオンを始めとするジオン系組織にも多数の機体が流出する事になり、元は連邦系の機体でありながら最終的に敵対しているジオン側で運用され、その上意匠がハイザック同様元々ジオニック系統故なのか特に違和感の無い存在感や活躍を見せているという、悉く皮肉な、そしてハイザック共々ガンダムシリーズ全体に見ても稀な経緯を辿っている<ref>この様な事態に至ったのは、連邦軍がティターンズ色を消す為にモノアイモビルスーツを禁止し始めた事(『[[機動戦士ガンダムUC]]』の時期にてティターンズで運用されていたモノアイ式のモビルスーツである[[バイアラン・カスタム|バイアランの改修計画]]が検討された際は、連邦の上層部が出した条件が「外見はモノアイ式からバイザー、ゴーグル式への変更」となっていたり、[[アッシマー]]や[[ギャプラン]]の後継機である[[アンクシャ]]も[[ジェガン]]や[[リゼル]]等のMSとのパーツ共有率を高める目的もあったとはいえ、やはり、外見はモノアイではなくゴーグルになっている)、当時はMSの進化におけるインフレが激しい時代故に、グリプス戦役の時代を経た時点で既に旧式化していたのも一因と言える。</ref>。なお、ジオン側に流れた機体は、機体色は通常カラーもある一方灰色やモスグリーンに塗り変えて運用された機体も確認されている。
 +
 
 +
第一次ネオ・ジオン抗争の終結後も、後のギラ・ドーガ系の元となった機体の為か、ジオン系統の組織で運用され続けており、U.C.0096においても外伝作品における[[シナンジュ|シナンジュ・スタイン]]強奪作戦の際に、[[袖付き]]に所属している機体が確認されている。また、地球上のジオン残党に流れた機体も、[[トリントン基地]]攻撃に2機参加しており、この時に参加した機体は[[ガブスレイ]]のフェダーイン・ライフルや[[ハンブラビ]]のウミヘビや[[ドライセン]]のビーム・ランサーといった兵装を装備していた。この2機は[[バイアラン・カスタム]]と交戦したが、1機はウミヘビでバイアラン・カスタムを足止め、手持ちのビーム・ランサーで肩を斬る等多少のダメージを与えるも頭部を切り裂かれ返り討ちにされ、もう1機は撤退中に[[ジェスタ]]に胸部を撃たれ撃墜されている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 +
SRWでは中盤辺りまでのザコMSという扱いが多い。作品によっては[[ジェリド・メサ|ジェリド]]らが序盤に乗り込むこともある。
 +
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦}}
:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場。[[ジェリド・メサ|ジェリド]]や[[カクリコン・カクーラー|カクリコン]]が乗る。序盤ではそこそこ強い。
+
:初登場作品。[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場。[[ジェリド・メサ|ジェリド]]や[[カクリコン・カクーラー|カクリコン]]が乗る。序盤ではそこそこ強い。
;[[第2次スーパーロボット大戦G]]
+
:;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦G}}
:第2次と役割は一緒だが、性能は弱体化している。
+
::『第2次』と役割は一緒だが、性能は弱体化している。
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
:DCの戦力として登場。シナリオ「G-3」でジェリド、カクリコン、[[エマ・シーン|エマ]]、[[ライラ・ミラ・ライラ|ライラ]]が搭乗。序盤戦においては特に彼らティターンズ系の名有りパイロットが搭乗した機体は強敵であり、[[ジム|GM]]はもとより、[[アムロ・レイ|アムロ]]が搭乗した[[ガンダム]]でも太刀打ちするのは厳しく、甲児の必中を使ったマジンガーでないと倒すのは難しい。それでも敵のMSでは弱い方なので戦力が次第に整ってくる中盤以降は与し易くなる。
+
:DCの戦力として登場。序盤にはジェリド、カクリコン、[[エマ・シーン|エマ]]、[[ライラ・ミラ・ライラ|ライラ]]も搭乗する。性能自体は高くないが、序盤はこちらの戦力も整っていないので強い。特に正面突破ルートの『G-3』では強敵である。
;[[スーパーロボット大戦EX]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}}
 
:マサキの章、リューネの章の序盤に登場。一般兵のほか、ジェリドやカクリコンが乗る。性能は低い。
 
:マサキの章、リューネの章の序盤に登場。一般兵のほか、ジェリドやカクリコンが乗る。性能は低い。
;[[第4次スーパーロボット大戦]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}
:DC、ノイエDC、ティターンズの戦力として登場。主にDC軍としての出番が中心。原作と異なり、ティターンズはあまり使用しない。そのためジェリドやカクリコンなどが乗ることはなく、一般兵が乗っている。序盤の敵用の設定なのか性能が低い。
+
:ティターンズはあまり使用せず、DC軍の戦力としての出番が中心。今回はジェリド達も乗らず、雑魚機体のみ。相変わらず序盤から登場するためか、性能は低い。
;[[第4次スーパーロボット大戦S]]
+
:;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S}}
:リアル系主人公の追加マップ「接触」でも敵として登場する。
+
::リアル系主人公の追加マップ「接触」でも敵として登場する。
;[[スーパーロボット大戦F]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F}}
 
:DCの戦力として登場。[[バーザム]]や[[ズサ]]と共に、[[ザク改]]や[[リック・ドムII|ドムII]]の上位機種扱いで序盤から登場する。なぜか武装にバルカンがない。
 
:DCの戦力として登場。[[バーザム]]や[[ズサ]]と共に、[[ザク改]]や[[リック・ドムII|ドムII]]の上位機種扱いで序盤から登場する。なぜか武装にバルカンがない。
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
:ティターンズの戦力として登場。DC軍は使ってきそうで使ってこない。完結編になって性能が底上げされているが、完結編の中では強くはない程度の性能になっている。なぜかバルカンがないのも継続。ティターンズの[[ジャブロー]]基地内に無人の警護用機として配置されている機体は人工知能改を搭載し、パイロット能力は低いものの妙に改造値が高いので、油断するとあまり強くないユニットがけっこう削られたりする。
+
:DCではなくティターンズの戦力として登場。性能は多少底上げされている程度であまり強くはないものの、中盤に出てくる人工知能改搭載型は改造値が高いため、油断するとあまり強くないユニットがけっこう削られたりする。
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦α]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}}
:主人公がリアル系の場合、第1話から登場。カクリコンの他[[ティターンズ兵|ティターンズ]]の一般兵が乗るが、ティターンズのMSとしては最弱の部類に入る。終盤ティターンズは[[モビルドール]]化された[[ガンダムMk-II ()|ガンダムMk-II]]を主力とするため全く見なくなる。
+
:ティターンズの序盤の戦力。カクリコンが乗っていることもある。ティターンズのMSとしては最弱の部類に入るが、ビームライフルの適応は空陸Aと無駄に良い。
;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
+
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
:HP、攻撃力が上がり、ビームライフルの射程が1伸びた。話にならないほど弱いのは変わらず。
+
::HP、攻撃力が上がり、ビームライフルの射程が1伸びた。話にならないほど弱いのは変わらず。
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α外伝}}
:前作同様にティターンズの一般兵が乗る。基本的には[[ゲットマシン]]やバトルマシンで互角に戦える程度の雑魚。
+
:『[[スーパーロボット大戦α|α]]』と同様に1話からティターンズ兵が搭乗するが、[[ゲットマシン]]やバトルマシンで互角に戦える程度の雑魚。ビームライフルは空Bに低下している。
  
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦Z]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Z}}
 
:ジェリド、カクリコンの他、[[サラ・ザビアロフ|サラ]]も乗る。ハイザックがちょっと強くなった程度なので、やっぱり相手にならない。
 
:ジェリド、カクリコンの他、[[サラ・ザビアロフ|サラ]]も乗る。ハイザックがちょっと強くなった程度なので、やっぱり相手にならない。
  
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
:
+
:ティターンズ残党は使用せず、第2部[[月]]面で[[アナベル・ガトー|ガトー]]率いる[[ジオン兵]]が使用。
  
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Scramble Commander}}
 
:雑魚だが第19話で大量に出現。制限時間内に多数の機体を落とすのが勝利条件なので、性能の高い[[アッシマー]]や[[バイアラン]]よりこちらを狙った方がいい。
 
:雑魚だが第19話で大量に出現。制限時間内に多数の機体を落とすのが勝利条件なので、性能の高い[[アッシマー]]や[[バイアラン]]よりこちらを狙った方がいい。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd}}
 +
:
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦64]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦64}}
:[[スペシャルズ]]の戦力。序盤は原作とおり[[ジェリド・メサ]]などが乗っているが、ちょっとHPが高めに感じるぐらいで大した相手ではない。
+
:[[スペシャルズ]]の戦力。序盤は原作通り[[ジェリド・メサ]]などが乗っているが、ちょっとHPが高めに感じるぐらいで大した相手ではない。
 +
:何故かマラサイだけ異様に塗りが細かい。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
 +
:2章Part9から登場するエネミーユニット。『UC』設定で[[ジオン兵]]が乗る。バランスタイプ。フェダーイン・ライフルを装備した機体、海ヘビを装備した機体がそれぞれ登場する。
 +
:2章Part13から[[ティターンズ兵]]が乗る『Ζ』設定の赤い機体が登場。こちらもバランスタイプだが武装がビーム・ライフルになっている。
 +
:2024年9月のイベント「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER Part1」では[[カクリコン・カクーラー]]の乗る機体が登場。ボス仕様だが、一般機同様必殺技は装備していない。EXTRAステージでは必殺技を装備しているが演出は通常攻撃と同じ。なお、メインストーリーでは一般機のため[[ロボット大図鑑|ロボット図鑑]]に登録されないが、カクリコン機はネームド機扱いとなり図鑑に登録される。
  
 
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
 +
;[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]]
 +
:ザコ敵。マラサイ改、マラサイカスタムという上位種も登場する。
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
:敵専用機。
 
:敵専用機。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
=== 武装・必殺攻撃 ===
+
=== 武装・[[必殺武器]] ===
==== 武装 ====
+
==== 基本装備 ====
;バルカン砲
+
;60mmバルカン砲
 
:頭部に2門内蔵。
 
:頭部に2門内蔵。
 +
;シールド
 +
:右肩に固定装備されている大きな2枚のブロックから構成される大型の防御装備。ハイザックよりも大型化されており、肩のジョイント部分を中心に二つ折りできる構造となっており、フレキシブルな運用が可能。裏面に2本のビームサーベルユニットを装備できる。
 
;[[ビームサーベル]]
 
;[[ビームサーベル]]
:シールド裏面に2本マウントされている。
+
:シールド裏面に2本マウントされている。柄の部分が標準的な物より長い新設計のサーベルユニット。[[ゲルググ]]のビームナギナタ用のユニットの発展型で、規格の合う機体なら使用できるが、ほぼマラサイ専用のユニットとなっている。
 
;[[ビームライフル]]
 
;[[ビームライフル]]
:エネルギーパック方式の携行兵装。ハイザックと同じものを使用している。『[[機動戦士ガンダムUC|UC]]』EP.7では本武装を装備した[[ジェガン]]が登場している。
+
:Eパック方式の携行射撃兵装。ハイザックと同じ物を装備している。本体からのエネルギー供給量に余裕があり通常の運用であれば複数のEパックを携行する必要がないため、専用の収納スペースは装備されていない。
 +
:『[[機動戦士ガンダムUC|UC]]』EP.7では本武装を装備した[[ジェガン]]が登場している。
 +
 
 +
==== オプション装備 ====
 
;フェダーインライフル
 
;フェダーインライフル
:『星の鼓動は愛』で登場した機体が装備していたが、使用は確認されていない。『UC』ではジオン残党組織所属機が装備・運用している。
+
:[[ガブスレイ]]との同武装。『星の鼓動は愛』で登場した機体が装備していたが、使用は確認されていない。『UC』ではジオン残党組織所属機が装備・運用している。
 +
:『DD』では実弾属性の通常攻撃に採用。
 
;海ヘビ
 
;海ヘビ
:[[ハンブラビ]]との同武装。フェダーインライフルと共に使用された。
+
:[[ハンブラビ]]との同武装。ビーム・ランサーと共に使用された。ジオン残党組織所属機が装備・運用している。
 
+
:『DD』では特殊属性の通常攻撃に採用。
==== 防御兵装 ====
+
;ビーム・ランサー
;シールド
+
:[[ドライセン]]との同武装。ウミヘビと共に使用された。ジオン残党組織所属機が装備・運用している。
:右肩に装備されている。ハイザックよりも大型化されており、折りたたみも可能。
+
;[[バルーンダミー]]
 +
:大型のカプセルを両手で抱えて出撃するため、手が塞がってしまう。
 +
:1つのカプセルから2体のマラサイのダミーバルーンを放出できる。ハンブラビとの連携で計12体ものマラサイの大部隊に誤認させることに成功した。
 +
:[[逆襲のシャア|CCA]]時代と比べ、手部マルチランチャーに収納できない程大型になってしまっているが、肉眼でも誤認するほどの精巧さを持っていた。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
105行目: 145行目:
 
;M
 
;M
 
:
 
:
<!--
+
 
== 機体BGM ==
 
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
-->
+
;時間差攻撃
 +
:カクリコンがジェリドを誘って仕掛けた二機で一機だと思わせる攻撃作戦。月面の起伏にとんだ地形を利用しカミーユの駆るMk-IIのシールドをサーベルで破壊することには成功したが、程なくして二機存在することを察知され、土煙による目くらましと散弾を利用した攻撃にジェリド機が損傷。その後は百式などが援護に到着した事も有り失敗した。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ハイザック]]
 
;[[ハイザック]]
:開発元となった機体。
+
:開発元となった機体。互いにジオン残党狩りに使われた機体ではあるが、ティターンズ壊滅後はジオン残党に使われるようになるという、皮肉とも言える数奇な経緯を辿っている。
 
;[[ギラ・ドーガ]]
 
;[[ギラ・ドーガ]]
 
:本機の設計思想を引き継いだ形で、[[ザクIII]]などの機体を統合して完成した。
 
:本機の設計思想を引き継いだ形で、[[ザクIII]]などの機体を統合して完成した。
;ロゼット
+
;[[リック・ディアス]]
:『ADVANCE OF Z ~ティターンズの旗のもとに~』に登場したハイザックをベースに開発された本機の試作機。スパロボ未登場。
+
:AEグラナダ工場がアクシズ供与のドム系機体から開発した出力・推力がほぼ同じエゥーゴの機体。開発拠点も同じためか一部の作品では本機開発にこの機体のデータを流用したとするものもある。
;[[ブラッドサッカー]]
+
;マラサイ(Define版)
:[[ボトムズシリーズ]]に登場する[[AT]]。デザインのモチーフがマラサイである。
+
:漫画『機動戦士Ζガンダム Define』に登場するマラサイ。リック・ディアスの設計図を盗み見た技術者が開発したデッドコピー機で、コクピットが頭部に存在するなど、リック・ディアスの特徴を受け継いでいる。しかし、デッドコピーであっても製造コストが高額な事に怒った[[バスク・オム|バスク]]の鶴の一声で、性能を落としてコストの低下が行われる。なお、リック・ディアスのデッドコピーなので、系列としては'''ガンダム系'''になる。
 +
;[[GUNDAM:ロゼット|ロゼット]](SRW未参戦)
 +
:『ADVANCE OF Z』シリーズ(SRW未参戦)に登場する、アナハイムがハイザックを基に開発した、事実上のマラサイのプロトタイプに当たる機体。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*「元々エゥーゴに供与される予定だったが、政治的取引でティターンズに引き渡された」という設定は、実は現実に制作サイドで起こった出来事に由来する。
 
*「元々エゥーゴに供与される予定だったが、政治的取引でティターンズに引き渡された」という設定は、実は現実に制作サイドで起こった出来事に由来する。
**当初、エゥーゴ側の量産機には[[ネモ]]ではなくこの機体になる予定であったが、スポンサーのバンダイから「ティターンズの量産機が[[ハイザック]]であるため、エゥーゴ・ティターンズ双方がジオン系デザインでモノアイの量産機を使用することになり、それでは視聴者が混乱する」と指摘。それによって、使用勢力がエゥーゴからティターンズに変更される事となった。
+
**当初、エゥーゴ側の量産機には[[ネモ (ガンダム)|ネモ]]ではなくこの機体になる予定であったが、スポンサーのバンダイから「ティターンズの量産機が[[ハイザック]]であるため、エゥーゴ・ティターンズ双方がジオン系デザインでモノアイの量産機を使用することになり、それでは視聴者が混乱する」と指摘。それによって、使用勢力がエゥーゴからティターンズに変更される事となった。
*マラサイは当初「ドミンゴ」という名称で呼ばれる予定であったが、機体の設定変更を機会に「マラサイ」に変更されている。
+
*マラサイは当初「ドミンゴ」という名称で呼ばれる予定であったが、当時同名の自動車が存在したため商標権の関係で機体の設定変更の際に「マラサイ」に変更されたと言われている。命名者は富野監督。
 
**一説では上記の使用勢力変更要求に対しあるスタッフが「今更?」とつぶやき、その独り言をもじって「マラサイ」にした、とも言われている。
 
**一説では上記の使用勢力変更要求に対しあるスタッフが「今更?」とつぶやき、その独り言をもじって「マラサイ」にした、とも言われている。
 +
*ティターンズに引き渡された機体でありながらカラーリングが赤系統なのは、当時のサンライズのスタジオで赤系の塗料が大量に余っていたことから。[[リック・ディアス]]が[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]機と同様の赤のカラーリングに変更されたのも同様の理由である。
 +
*[[ボトムズシリーズ]]に登場する[[AT]]「[[ブラッドサッカー]]」は、デザイナーの大河原邦男によればデザインのモチーフの一つが「ボトムズの世界のマラサイ」である。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
*<amazon>B0007D4F4C</amazon>
+
<amazon>B0007D4F4C</amazon><amazon>B0007NOMUY</amazon><amazon>B0009P7WVQ</amazon><amazon>B00168WO0O</amazon><amazon>B001E5GEUU</amazon><amazon>B001F609HW</amazon>
*<amazon>B0007NOMUY</amazon>
+
 
*<amazon>B0009P7WVQ</amazon>
+
== 脚注 ==
*<amazon>B00168WO0O</amazon>
+
<references/>
*<amazon>B001E5GEUU</amazon>
+
 
*<amazon>B001F609HW</amazon>
+
== 資料リンク ==
 +
*[[GUNDAM:マラサイ]]
 +
 
 
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{ガンダムシリーズ}}
 +
{{DEFAULTSORT:まらさい}}
 
[[category:登場メカま行]]
 
[[category:登場メカま行]]
 
[[Category:ガンダムシリーズの登場メカ]]
 
[[Category:ガンダムシリーズの登場メカ]]
{{DEFAULTSORT:まらさい}}
+
[[Category:機動戦士Ζガンダム]]

2024年9月27日 (金) 23:54時点における最新版

マラサイ
外国語表記 Marasai[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 小林誠(ベースデザイン)
藤田一己(クリンナップ)
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 攻撃型モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 RMS-108
頭頂高 17.5 m
全高 20.5 m
本体重量 33.1 t
全備重量 59.4 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,790 kW
スラスター推力

19,300 kg×2
12,000 kg×3

総推力
74,600 kg
アポジモーター 8
装甲材質 ガンダリウムγ
センサー有効半径 11,300 m
開発 アナハイム・エレクトロニクス
所属 ティターンズ
ジオン残党組織
主なパイロット ジェリド・メサ
カクリコン・カクーラー
テンプレートを表示

マラサイは「ガンダムシリーズ」の登場メカ。

概要[編集 | ソースを編集]

ティターンズの攻撃型量産モビルスーツで、アナハイム・エレクトロニクス社グラナダ工場で開発された。第二世代モビルスーツとしては最も初期に開発された機体である。

ハイザックの発展型で、公国系の技術ノウハウを中核に据えて設計・開発おり、右肩のバインダーシールドや左肩のスパイクアーマーからもその事が推察できる。ジェネレーター出力の向上や出力供給経路の改善などを施した事で、ハイザックの欠点であった「2種のビーム兵器の同時運用が不可能」という弱点が克服されており、また装甲にはリック・ディアスと同じガンダリウムγを採用した事で、全体的に高性能な機体に仕上がっており、カタログスペックでならば、なんとガンダムMk-IIやリック・ディアス、百式にも引けをとらない程のものとなっている。更には、大掛かりの整備無しに大気圏の内外を問わずに運用可能なだけでなく、バリュートパックを装着すれば大気圏突入も可能となっている。その反面、ハイザックの延長線上の機体にも関わらず機体コストが高騰化してしまった事から、優秀ながらも軍の主力機にまでは採用されず、主に小隊長やエースパイロットにしか配備されなかったが、コストを除けば欠点らしい欠点は無いという事実からも、第二世代モビルスーツの中では最良の傑作機として扱われている。

本来ならエゥーゴに最新鋭の量産機として引き渡されるはずだったが、アナハイム社が「ガンダムMk-II強奪事件」へ関与していたのではないかと疑われ、それを躱す為に、急遽初期生産分がティターンズへと無償で引き渡された[2]。これが切っ掛けで、ティターンズ(地球連邦軍)側が知らなかったガンダリウムγやAE式のブロックビルドアップ寄りムーバブルフレーム技術などもティターンズの元へ渡る事となり、グリプス戦役の全陣営がガンダリウムγを使用したモビルスーツを運用するという形になった。

連邦やティターンズだけでなく、グリプス戦役後に流失した機体を使用していたジオン側のパイロット達からも扱い易い機体と好評[3]だったようで、後にネオ・ジオン軍(シャアが率いる軍事組織)は、本機を発展させたギラ・ドーガを開発させ、主力兵器として採用している。

劇中での活躍[編集 | ソースを編集]

先行生産型十数機がティターンズに引き渡され、その内の2機にジェリド・メサカクリコン・カクーラーが搭乗。カミーユ・ビダンのガンダムMk-IIと月面などで交戦したが、カクリコン機は大気圏突入時の戦闘でガンダムMk-IIが使用していたフライングアーマーに自動展開したバリュートが引っかかってしまい破損し、カクリコンと共に燃え尽きている。後にジェリド機も降下した地上のジャブローでの戦いの果てに撃破されたが、ジェリドは辛うじて生き延びて脱出している。

なおグリプス戦役の後期にはジオン共和国にも払い下げに近い形で納入されていたのだが、ティターンズの壊滅とスキャンダルの暴露により取り引き先を失ってしまう。更には第1次ネオ・ジオン抗争時に連邦の追撃を逃れたティターンズ残党の参加やダカール制圧時の接収等が重なり、ネオ・ジオンを始めとするジオン系組織にも多数の機体が流出する事になり、元は連邦系の機体でありながら最終的に敵対しているジオン側で運用され、その上意匠がハイザック同様元々ジオニック系統故なのか特に違和感の無い存在感や活躍を見せているという、悉く皮肉な、そしてハイザック共々ガンダムシリーズ全体に見ても稀な経緯を辿っている[4]。なお、ジオン側に流れた機体は、機体色は通常カラーもある一方灰色やモスグリーンに塗り変えて運用された機体も確認されている。

第一次ネオ・ジオン抗争の終結後も、後のギラ・ドーガ系の元となった機体の為か、ジオン系統の組織で運用され続けており、U.C.0096においても外伝作品におけるシナンジュ・スタイン強奪作戦の際に、袖付きに所属している機体が確認されている。また、地球上のジオン残党に流れた機体も、トリントン基地攻撃に2機参加しており、この時に参加した機体はガブスレイのフェダーイン・ライフルやハンブラビのウミヘビやドライセンのビーム・ランサーといった兵装を装備していた。この2機はバイアラン・カスタムと交戦したが、1機はウミヘビでバイアラン・カスタムを足止め、手持ちのビーム・ランサーで肩を斬る等多少のダメージを与えるも頭部を切り裂かれ返り討ちにされ、もう1機は撤退中にジェスタに胸部を撃たれ撃墜されている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

SRWでは中盤辺りまでのザコMSという扱いが多い。作品によってはジェリドらが序盤に乗り込むこともある。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦
初登場作品。DCの戦力として登場。ジェリドカクリコンが乗る。序盤ではそこそこ強い。
第2次スーパーロボット大戦G
『第2次』と役割は一緒だが、性能は弱体化している。
第3次スーパーロボット大戦
DCの戦力として登場。序盤にはジェリド、カクリコン、エマライラも搭乗する。性能自体は高くないが、序盤はこちらの戦力も整っていないので強い。特に正面突破ルートの『G-3』では強敵である。
スーパーロボット大戦EX
マサキの章、リューネの章の序盤に登場。一般兵のほか、ジェリドやカクリコンが乗る。性能は低い。
第4次スーパーロボット大戦
ティターンズはあまり使用せず、DC軍の戦力としての出番が中心。今回はジェリド達も乗らず、雑魚機体のみ。相変わらず序盤から登場するためか、性能は低い。
第4次スーパーロボット大戦S
リアル系主人公の追加マップ「接触」でも敵として登場する。
スーパーロボット大戦F
DCの戦力として登場。バーザムズサと共に、ザク改ドムIIの上位機種扱いで序盤から登場する。なぜか武装にバルカンがない。
スーパーロボット大戦F完結編
DCではなくティターンズの戦力として登場。性能は多少底上げされている程度であまり強くはないものの、中盤に出てくる人工知能改搭載型は改造値が高いため、油断するとあまり強くないユニットがけっこう削られたりする。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
ティターンズの序盤の戦力。カクリコンが乗っていることもある。ティターンズのMSとしては最弱の部類に入るが、ビームライフルの適応は空陸Aと無駄に良い。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
HP、攻撃力が上がり、ビームライフルの射程が1伸びた。話にならないほど弱いのは変わらず。
スーパーロボット大戦α外伝
α』と同様に1話からティターンズ兵が搭乗するが、ゲットマシンやバトルマシンで互角に戦える程度の雑魚。ビームライフルは空Bに低下している。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
ジェリド、カクリコンの他、サラも乗る。ハイザックがちょっと強くなった程度なので、やっぱり相手にならない。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦IMPACT
ティターンズ残党は使用せず、第2部面でガトー率いるジオン兵が使用。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander
雑魚だが第19話で大量に出現。制限時間内に多数の機体を落とすのが勝利条件なので、性能の高いアッシマーバイアランよりこちらを狙った方がいい。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦64
スペシャルズの戦力。序盤は原作通りジェリド・メサなどが乗っているが、ちょっとHPが高めに感じるぐらいで大した相手ではない。
何故かマラサイだけ異様に塗りが細かい。
スーパーロボット大戦DD
2章Part9から登場するエネミーユニット。『UC』設定でジオン兵が乗る。バランスタイプ。フェダーイン・ライフルを装備した機体、海ヘビを装備した機体がそれぞれ登場する。
2章Part13からティターンズ兵が乗る『Ζ』設定の赤い機体が登場。こちらもバランスタイプだが武装がビーム・ライフルになっている。
2024年9月のイベント「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER Part1」ではカクリコン・カクーラーの乗る機体が登場。ボス仕様だが、一般機同様必殺技は装備していない。EXTRAステージでは必殺技を装備しているが演出は通常攻撃と同じ。なお、メインストーリーでは一般機のためロボット図鑑に登録されないが、カクリコン機はネームド機扱いとなり図鑑に登録される。

関連作品[編集 | ソースを編集]

ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
ザコ敵。マラサイ改、マラサイカスタムという上位種も登場する。
リアルロボット戦線
敵専用機。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

基本装備[編集 | ソースを編集]

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵。
シールド
右肩に固定装備されている大きな2枚のブロックから構成される大型の防御装備。ハイザックよりも大型化されており、肩のジョイント部分を中心に二つ折りできる構造となっており、フレキシブルな運用が可能。裏面に2本のビームサーベルユニットを装備できる。
ビームサーベル
シールド裏面に2本マウントされている。柄の部分が標準的な物より長い新設計のサーベルユニット。ゲルググのビームナギナタ用のユニットの発展型で、規格の合う機体なら使用できるが、ほぼマラサイ専用のユニットとなっている。
ビームライフル
Eパック方式の携行射撃兵装。ハイザックと同じ物を装備している。本体からのエネルギー供給量に余裕があり通常の運用であれば複数のEパックを携行する必要がないため、専用の収納スペースは装備されていない。
UC』EP.7では本武装を装備したジェガンが登場している。

オプション装備[編集 | ソースを編集]

フェダーインライフル
ガブスレイとの同武装。『星の鼓動は愛』で登場した機体が装備していたが、使用は確認されていない。『UC』ではジオン残党組織所属機が装備・運用している。
『DD』では実弾属性の通常攻撃に採用。
海ヘビ
ハンブラビとの同武装。ビーム・ランサーと共に使用された。ジオン残党組織所属機が装備・運用している。
『DD』では特殊属性の通常攻撃に採用。
ビーム・ランサー
ドライセンとの同武装。ウミヘビと共に使用された。ジオン残党組織所属機が装備・運用している。
バルーンダミー
大型のカプセルを両手で抱えて出撃するため、手が塞がってしまう。
1つのカプセルから2体のマラサイのダミーバルーンを放出できる。ハンブラビとの連携で計12体ものマラサイの大部隊に誤認させることに成功した。
CCA時代と比べ、手部マルチランチャーに収納できない程大型になってしまっているが、肉眼でも誤認するほどの精巧さを持っていた。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

時間差攻撃
カクリコンがジェリドを誘って仕掛けた二機で一機だと思わせる攻撃作戦。月面の起伏にとんだ地形を利用しカミーユの駆るMk-IIのシールドをサーベルで破壊することには成功したが、程なくして二機存在することを察知され、土煙による目くらましと散弾を利用した攻撃にジェリド機が損傷。その後は百式などが援護に到着した事も有り失敗した。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ハイザック
開発元となった機体。互いにジオン残党狩りに使われた機体ではあるが、ティターンズ壊滅後はジオン残党に使われるようになるという、皮肉とも言える数奇な経緯を辿っている。
ギラ・ドーガ
本機の設計思想を引き継いだ形で、ザクIIIなどの機体を統合して完成した。
リック・ディアス
AEグラナダ工場がアクシズ供与のドム系機体から開発した出力・推力がほぼ同じエゥーゴの機体。開発拠点も同じためか一部の作品では本機開発にこの機体のデータを流用したとするものもある。
マラサイ(Define版)
漫画『機動戦士Ζガンダム Define』に登場するマラサイ。リック・ディアスの設計図を盗み見た技術者が開発したデッドコピー機で、コクピットが頭部に存在するなど、リック・ディアスの特徴を受け継いでいる。しかし、デッドコピーであっても製造コストが高額な事に怒ったバスクの鶴の一声で、性能を落としてコストの低下が行われる。なお、リック・ディアスのデッドコピーなので、系列としてはガンダム系になる。
ロゼット(SRW未参戦)
『ADVANCE OF Z』シリーズ(SRW未参戦)に登場する、アナハイムがハイザックを基に開発した、事実上のマラサイのプロトタイプに当たる機体。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 「元々エゥーゴに供与される予定だったが、政治的取引でティターンズに引き渡された」という設定は、実は現実に制作サイドで起こった出来事に由来する。
    • 当初、エゥーゴ側の量産機にはネモではなくこの機体になる予定であったが、スポンサーのバンダイから「ティターンズの量産機がハイザックであるため、エゥーゴ・ティターンズ双方がジオン系デザインでモノアイの量産機を使用することになり、それでは視聴者が混乱する」と指摘。それによって、使用勢力がエゥーゴからティターンズに変更される事となった。
  • マラサイは当初「ドミンゴ」という名称で呼ばれる予定であったが、当時同名の自動車が存在したため商標権の関係で機体の設定変更の際に「マラサイ」に変更されたと言われている。命名者は富野監督。
    • 一説では上記の使用勢力変更要求に対しあるスタッフが「今更?」とつぶやき、その独り言をもじって「マラサイ」にした、とも言われている。
  • ティターンズに引き渡された機体でありながらカラーリングが赤系統なのは、当時のサンライズのスタジオで赤系の塗料が大量に余っていたことから。リック・ディアスクワトロ機と同様の赤のカラーリングに変更されたのも同様の理由である。
  • ボトムズシリーズに登場するATブラッドサッカー」は、デザイナーの大河原邦男によればデザインのモチーフの一つが「ボトムズの世界のマラサイ」である。

商品情報[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. Mobile Suit、機動戦士Ζガンダム、2022年2月4日閲覧。
  2. 正確には技術の無償供与を行いティターンズが「恩を仇で返す行為」を行う様に見せ迂闊に手を出させない様にするのが目的。だがティターンズは結局AEの連邦側拠点であるフォン・ブラウンを占領しエゥーゴの正当性をより高める愚挙を行ってしまったと言える。
  3. 本機のテストを兼ねて出撃したカクリコンは「良い加速だ」、ジェリドは「貰いものといっても馬鹿には出来んか」と性能についてそれぞれ高く評価している。
  4. この様な事態に至ったのは、連邦軍がティターンズ色を消す為にモノアイモビルスーツを禁止し始めた事(『機動戦士ガンダムUC』の時期にてティターンズで運用されていたモノアイ式のモビルスーツであるバイアランの改修計画が検討された際は、連邦の上層部が出した条件が「外見はモノアイ式からバイザー、ゴーグル式への変更」となっていたり、アッシマーギャプランの後継機であるアンクシャジェガンリゼル等のMSとのパーツ共有率を高める目的もあったとはいえ、やはり、外見はモノアイではなくゴーグルになっている)、当時はMSの進化におけるインフレが激しい時代故に、グリプス戦役の時代を経た時点で既に旧式化していたのも一因と言える。

資料リンク[編集 | ソースを編集]