「スーパーロボット大戦F」の版間の差分

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『'''スーパーロボット大戦F'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。「[[旧シリーズ]]」の1つ。
 
『'''スーパーロボット大戦F'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。「[[旧シリーズ]]」の1つ。
 
==概要==
 
==概要==
[[セガサターン]]で初めて発売されたスパロボ作品。「[[旧シリーズ]]」最終作の『[[第4次スーパーロボット大戦]](『[[第4次スーパーロボット大戦S]]』)』をベースにしたリメイク作品であるが、新規参戦作品の追加に伴いシナリオが一新されており、内容的にはほぼ新作と言ってよい。
+
[[セガサターン]]で初めて発売されたSRW作品。タイトルの「F」は「FINAL」または「FINAL OPERATION」のこと<ref>セガサターン版予約特典『The History of Super Robot Wars』41頁、SS版『F完結編』パッケージ裏など。</ref>。
  
当初は『第4次』に若干の追加要素(『[[スーパーロボット大戦α]]』から『[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]』への追加要素と同程度とのこと)を加えた程度の作品となる予定で『第4次スーパーロボット大戦プラス』という作品名であったが、追加させるキャラクターの数が増えたことで完全リメイク作品に変更された。
+
当初は『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])』に追加要素を加えた移植作品『第4次スーパーロボット大戦プラス』(『[[スーパーロボット大戦α]]』と『[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|α for DC]]』程度の差の作品<ref name="en254">勁文社『スーパーロボット大戦 エンサイクロペディア DC戦争編』254頁。</ref>)となる予定であったが、参戦作品の追加によりシナリオの整合性が取れなくなることから完全リメイク作品に変更された<ref name="kanzen">メディアワークス『スーパーロボット大戦F プレイステーション版 完全攻略ガイド』170頁。</ref>。しかし、それに伴い作業量やデータ容量が増加したため、本作と『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』の前後作品として制作・発売されることとなった<ref name="kanzen" />。
  
そのため作業量が膨大なものとなってしまい、前後編に分割して制作・発売されることとなった。本作ではその前半部分を収録。後半のシナリオは『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』に持ち越された。
+
SS版から約1年後に[[プレイステーション|PS]]移植版が発売された。SS版『F完結編』で変更された仕様に統一されており、[[オープニング戦闘デモ]]も追加されている。ただし、ハードの都合によりセーブやロード時間はSS版より遅くなっており、[[BGM]]も大きく異なる。
  
2011年11月9日には『F完結編』と共にゲームアーカイブスで配信(価格:1,200円)。
+
2011年11月9日から2024年3月31日まで『F完結編』と共にゲームアーカイブスで配信(価格:1,200円)。
  
 
== システム ==
 
== システム ==
 +
=== 新規システム ===
 +
;前後編シナリオ
 +
:同一シナリオのマップ変更ではなく、前編・後編に分かれた連続シナリオが初登場。
 +
:前後編に連続で出撃させた場合は、前編終了時に初期[[気力]]から増加していた分だけ後編の初期気力が低下してしまうデメリットが発生する(前編終了時に気力150なら、後編は気力50からのスタートとなる)。
 +
 
=== 既存システムと変更点 ===
 
=== 既存システムと変更点 ===
 
;パラメータの見直し
 
;パラメータの見直し
:これまでのシリーズで「近距離・遠距離」だったパイロットの攻撃力及び[[武器属性]]が「[[格闘]]・[[射撃]]」に変更。分割販売となった関係でレベルの上限は40となっている。
+
:パイロットの能力および[[武器属性]]が「近距離・遠距離」から「[[格闘]]・[[射撃]]」に変更された。
 
;機体ステータスの見直し
 
;機体ステータスの見直し
:これまでのシリーズで[[EN]]、[[限界反応]]の上限値が255までだったのが撤廃され255以上に、[[運動性]]や[[装甲]]、[[武器]]の攻撃力等にも修正が入った。
+
:*[[EN]]、[[限界反応]]に設定されていた上限値「255」が撤廃され、どの機体も改造段階の最大値まで増加可能となった。
 +
:*[[運動性]]や[[装甲]]、[[武器]]の攻撃力等にも修正が入った。
 +
:
 +
;レベル、改造の制限
 +
:*パイロットはLv40が上限。
 +
:*機体・武器の改造は、'''自軍のみ'''5段階が上限に制限されている(最大値は10段階)。
 +
:※本作の間のみの仕様。Lvの制限は『F完結編』開始時点、改造の制限は『F完結編』の'''終盤'''で解除される。
 
;強化パーツの仕様変更
 
;強化パーツの仕様変更
:強化パーツの入手手段がそれまでのマップ上で拾う方式から、特定の敵ユニットを倒すことで獲得できる方式に変更された。
+
:*マップ上の特定の座標で獲得から、特定の敵ユニット撃墜で獲得する方式に変更された。
:パーツ装備スロットも一律2スロットからユニットごとに1~4スロットの差異が設定されるようになった。
+
:*一律2スロットから、ユニットごとに1~4スロットが設定されるように変更された。
:これらは以降のシリーズでも標準仕様となっている。
+
:※以降のシリーズでも標準仕様となっている。
;前後編マップにおける変更点
+
;「[[修理装置]]」「[[補給装置]]」の仕様変更
:同一マップに前編・後編が存在するシナリオが初登場。
+
:[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|LOE]]』で採用された修理(補給)装置使用時の[[経験値]]獲得システムが好評だったため、本作でも導入<ref>徳間書店『ゲームの歩き方Bookシリーズ スーパーロボット大戦F』41頁。</ref>。ただし、獲得経験値の計算式は異なる。
:前編で出撃させたユニットを後編でも出撃させた場合、初期[[気力]]が前編終了時に上がった分だけ低下した状態(前編終了時に気力150だった場合後編では50でスタート)になる。ただし、[[精神コマンド]]や戦艦による補給などで気力100以下にすれば、後編も気力低下なしで出撃できる。
 
  
 
== 難易度 ==
 
== 難易度 ==
*最初に[[主人公]]のタイプで序盤などルートが変わる。仲間の揃いはスーパー系のほうが良く、特に[[ゲシュペンストMk-II]]はスーパー系では中盤に入手できるが、リアル系では最終話後、つまり『F完結編』まで持ち越される。
+
*これまでの作品をプレイしてきた人に向けて制作されているため、難易度は高めに設定されている。
*難易度はこれまでの作品をプレイしてきた人向けに制作されたこともあり、前後作の『第4次(S)』『[[新スーパーロボット大戦|]]』『[[スーパーロボット大戦α|α]]』と比較するとかなり高い。それでも『F完結編』ほどではない。
+
*本作は前編ということもあり、主役機や後継機が登場しない作品は多い。また、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』に入ると戦力にならない機体も多い。
*本作は前編という扱いのため、登場しない主役機が多く戦力が不足気味。特にMSは主力として使える機体が[[Ζガンダム]][[リ・ガズィ]]2機の計3機しか登場せず、本作からビームコートの仕様が「無効化」から「軽減」に変更され、またそれを持つポセイダル軍が大半のマップで出現するため、MSメインのプレイはかなり難しい。スーパー系ユニットや[[ビルバイン]]、[[シャイニングガンダム]]、[[エヴァンゲリオン]]各機を上手く活用せねばならない。
+
*[[主人公]]のタイプ「[[リアルロボット|リアル系]]/[[スーパーロボット|スーパー系]]」の選択によりストーリーだけでなく、味方の加入状況にも大きな違いが出る<ref>スーパー系では前半に加入する機体やパイロットが、リアル系では後半以降に加入(一部は『F完結編』にまでズレ込むものもある)など、発生タイミングの違いが大きいものもある。また、リアル系では加入しない機体やパイロットもいる。</ref>。全体的な戦力で言えばスーパー系の方が戦力が大幅に有利である。反面リアル系は主人公とその恋人の副主人公が優遇されている。
*後編の『F完結編』ではゲーム開始早々に難易度が跳ね上がる。そのため、攻撃を当てられないどころか大半が宇宙Bのスーパー系や、主力MSとして使ってきたZガンダムすら2軍落ちしてしまい、『F完結編』にて登場する機体を改めて運用する必要がある。
 
  
 
== 演出面 ==
 
== 演出面 ==
*ロボットのグラフィックはリアル頭身であった『新』『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|魔装LOE]]』とは異なりSDサイズを再び採用。
+
*ロボットグラフィックは再び[[スーパーデフォルメ|SD]]に戻っている。
*一部のデモムービーは参戦作品の実際の映像が使われている。ただし、音声はオリジナルのものとは異なる。一部には激しい点滅(いわゆるパカパカ)になりうる物があるので注意が必要。
+
*[[DVE]]が初採用された。
 +
*デモムービーは参戦作品の実際の映像が使われているものもあり、一部には激しい点滅(いわゆるパカパカ)になりうる物があるので注意が必要。また、音声はオリジナルのものとは異なる。
  
 
== 話題 ==
 
== 話題 ==
*セガサターン版には[[バグ (ゲーム)|バグ]]が多く、特にフリーズバグはデータセーブ中に発生すると他データを破壊してしまうという悪質なものであった。『F完結編』発売前には一部バグや敵ターンの思考を修正したディスクが出回った。
+
*分割作品となることについて、笑って許してくれた版元はガイナックスだけだった。逆に出版社には[[攻略本]]を2冊にできると喜ばれた。<ref>メディアワークス『電撃PlayStation』Vol.109、31頁。</ref>
*本作発売前の1997年1月には、バンプレストの親会社であるバンダイとセガサターンの発売元であったセガとの合併が発表された。そのため、本作の発売もその合併計画の一貫であるとの説が上がったが、発売前の5月時点で合併は断念されている。
+
*[[セガサターン|SS]]版は[[バグ (ゲーム)|バグ]]が多かったため、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』発売前に一部バグや敵ターンの思考を修正したディスクが出回った。
*合併解消の影響か、約1年後には[[プレイステーション]]への移植版も発売された。サターン版で見かけられた[[バグ (ゲーム)|バグ]]が修正され、『完結編』で変更された仕様が統一されている。[[オープニング戦闘デモ]]も完結編限定キャラの一部を省いて採用された。ただしハードが変更されたことで[[BGM]]が大きく異なっており、セーブのスピード差のようにサターン版のほうが優れている要素も存在する。
+
**バグの中には「'''内蔵メモリ・パワーメモリ内の全データが破壊される'''」といった深刻なものもあった。
*『新』に引き続き戦闘画面でのフルボイスを採用。[[代役]][[声優]]を多数起用していた『新』とは異なり、本作では原則としてオリジナルキャストを採用。そのため、『第4次』に登場したメイン級のキャラクターであってもオリジナルキャストを起用できなかった場合は、そのキャラクターを登場させなかったり、戦闘に参加させなかったりしている。またこの関係で、『第4次』に参戦していた『[[UFOロボ グレンダイザー]]』『[[無敵超人ザンボット3]]』は作品ごと不参戦となった。なおこの方針が行われたのは『F』と『F完結編』のみであり、その後の作品では『新』と同じく代役の採用も行う形となった。
+
*アナウンスされていないが、本作と『F完結編』には[[信頼補正]]が採用されている。また、本作には[[熟練度]]の原型と思われるシステムも存在しているが、未完成のまま放置されたシステムなのか、序盤の2シナリオの敵構成が変化するという程度の影響しかない。
*後に『F』のシステムを流用した、『[[第2次スーパーロボット大戦]]』『[[第3次スーパーロボット大戦]]』『[[スーパーロボット大戦EX]]』のリメイク作品『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]』がリリースされた為、「旧シリーズの完結作として扱われるべきなのは、『第4次』よりも『F』『F完結編』の方である」と見なされる風潮が一部メディアやユーザーからあったが、公式における旧シリーズのシナリオの正統完結作はあくまでも『第4次』となっている。
+
*『[[新スーパーロボット大戦|新]]』に引き続き戦闘シーンのフルボイスが採用されているが、[[スタッフ:阪田雅彦|阪田雅彦]]氏の方針によって原則としてオリジナルキャストで収録を行うこととなったため<ref>ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』77頁。</ref>、この方針によって登場できなくなってしまったパイロットや作品も存在する<ref>双葉社『スーパーロボット大戦F DEEP FILE』19頁。</ref>。
*本作が『完結編』との分割リリースとなった影響で本作以前に企画されていた『[[新スーパーロボット大戦]]』および『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』の続編の制作も打ち切られる事となった。なお『新』続編は設定の再構築を経て『αシリーズ』のベースとなり、『魔装機神』の続編は本作発売の約15年後に[[プレイステーション・ポータブル]]で『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]』としてようやく日の目を見る形となった。
+
**なお、この方針は本作と『F完結編』のみであり、その後の作品では『新』と同じく[[代役]]での収録も行われている。
*事前情報ではインターミッションの会話パートで、特定の場面で特定のグラフィックが表示される演出が行われると告知されていた。エヴァ初号機初出撃シナリオで格納庫のエヴァ初号機が表示されることが挙げられ、開発中の画面も公開されていたが、製品版ではカットされてしまった。
+
*本作発売前の1997年1月にバンプレストの親会社であるバンダイとセガサターンの発売元であったセガとの合併が発表されため、本作の発売も合併計画の一貫であるとの説があった。だが、発売前の5月時点で合併は断念されている。
*版権キャラの顔グラフィックは『[[リアルロボット戦線]]』に流用されている。
+
*会話パートの場面に合わせて特定のグラフィックを表示する演出が行われると告知されていたが、実装されることはなかった。
 +
*タイトル案には前述の『第4次スーパーロボット大戦プラス』と『さらばスーパーロボット大戦』があったが、前者は商標の都合、後者は『[[スーパーロボット大戦α|α]]』の制作が決定していたため没となった<ref>[https://blog.spalog.jp/?p=4656 没タイトル] 2020年9月26日閲覧。</ref>。
 +
*PS版ではテキストの[[誤字]]が修正されている。
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*PS版の初回生産分には「スペシャル音楽CD」が付属していた。
 +
**CDには「スーパーロボット大戦CMソング(リミックスバージョン)」と、オリジナルボイスドラマ「機動!超闘士グルンガスト」が収録されている。
 +
*PS版は「完全復刻版 超合金[[マジンガーZ]](通常カラー/ブラックバージョン)」が必ず貰えるキャンペーン「スパロボメガトンキャンペーン」の対象商品の一つとなっている。
 +
**本作には丸型応募シールが同梱されており、応募には『[[全スーパーロボット大戦電視大百科|電視大百科]]』に同梱された応募用紙と、PS版『F完結編』にも同梱された応募シールが必要だった。
 +
*『F/F完結編』のサウンドトラックはSS版の音源でのみ発売されている。なお、PS版の音源は『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス|コンプリートボックス]]』のサウンドトラックに収録されているものもある。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
 
新規参戦は★の3作品。
 
新規参戦は★の3作品。
 
*[[機動戦士ガンダム]]
 
*[[機動戦士ガンダム]]
*[[機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争]]
+
*[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]]
*[[機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー]]
+
*[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
 
*[[機動戦士Ζガンダム]]
 
*[[機動戦士Ζガンダム]]
 
*[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
*[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
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*★[[新世紀エヴァンゲリオン]]
 
*★[[新世紀エヴァンゲリオン]]
  
他、「[[劇場版マジンガーシリーズ]]」の機体が登場する。
+
上記の他に、「[[劇場版マジンガーシリーズ]]」の機体が登場する。また、『グレートマジンガー』『伝説巨神イデオン』『トップをねらえ!』の正式参戦、『機動戦士ガンダムF91』『無敵鋼人ダイターン3』の主人公の参戦は『完結編』からとなる<ref>『伝説巨神イデオン』『トップをねらえ!』は予告編およびカラオケモードに登場する。</ref>。
  
リメイク元の『第4次』に参戦していた『[[UFOロボ グレンダイザー]]』『[[無敵超人ザンボット3]]』『[[勇者ライディーン]]』『[[闘将ダイモス]]』は不参戦となった。
+
リメイク元の『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])』に参戦していた『[[UFOロボ グレンダイザー]]』『[[無敵超人ザンボット3]]』『[[勇者ライディーン]]』『[[闘将ダイモス]]』は不参戦となった(グレンダイザーに関してはオリジナルキャスト採用の方針が原因と言っていい)。
  
『伝説巨神イデオン』、『トップをねらえ!』の登場は予告編及び[[カラオケモード]]のみ。『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』『グレートマジンガー』も含めた4作品の正式参戦は『完結編』から。『機動戦士ガンダムF91』と『無敵鋼人ダイターン3』はサブキャラクターが登場するのみで、主人公の参戦は『完結編』から。
+
『新世紀エヴァンゲリオン』の参戦は「純粋に(機械部品のみで構成された)ロボットとは言い切れない」作品の最初の参戦例であり、当時は「エヴァはロボットなのか」という議論もあった。だが、結果として参戦作品の幅を広げるきっかけとなったともいえる。
  
『新世紀エヴァンゲリオン』の参戦は「純粋に(機械部品のみで構成された)ロボットとは言い切れない」作品の最初の参戦例であると言え、当時は「エヴァはロボットなのか」という議論がファンの間で巻き起こったが、結果として現在のSRWへの幅広い参戦に繋がるきっかけとなったとも言える。
+
他に参戦候補として『[[勇者特急マイトガイン]]』『[[絶対無敵ライジンオー]]』や<ref>ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』79頁。</ref>『[[機動戦士Vガンダム]]』もあったが、容量の問題などで参戦は叶わなかった<ref>双葉社『スーパーロボット大戦F完結編 ディープファイル』156頁。</ref>。
  
 
== 世界観 ==
 
== 世界観 ==
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== バンプレストオリジナル ==
 
== バンプレストオリジナル ==
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登場人物・メカ共に、基本的には『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』と同様。ただし、一部の人物・メカは『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』からの登場となる。
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魔装機系については「[[魔装機神の登場人物]]」「[[魔装機神の登場メカ]]」を参照。
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=== 登場人物 ===
 
=== 登場人物 ===
[[魔装機]]系については[[魔装機神の登場人物]]を参照。
 
 
 
==== [[主人公]] ====
 
==== [[主人公]] ====
基本的に『[[第4次スーパーロボット大戦]]』と同様。
+
以下の点が『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』と異なる。
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*顔グラフィックが一新(旧グラフィックを選択することも可能)
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*習得[[精神コマンド]]は「誕生日・血液型」による決定から「[[リアルロボット|リアル系]]/[[スーパーロボット|スーパー系]]」「主人公/副主人公」の4パターンによる決定に変更
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*[[モビルスーツ|MS]]への[[乗り換え]]はリアル系のみ可能
 +
*副主人公は「恋人がいる」選択時のみ登場
  
ただし本作では顔グラフィックが一新されており(旧グラフィックを選択することも可能)、『スーパーロボット大戦α』で再登場するイルムとリンはこちらのグラフィックがベース。SPが多く[[精神コマンド]]が使いやすい。さらにリアル系主人公と恋人は[[ニュータイプ]]技能を持ち、宇宙世紀MSに[[乗り換え]]できる。ゲーム開始時に名前や愛称などプロフィールを任意に設定できるが、今回は[[誕生日]]や血液型の組み合わせで[[特殊技能]]や[[精神コマンド]]が変わったりしない。また、声と性格はセット。本作では全員に中の人が同じ版権キャラがいる。スーパー系のみ、声にエコーがかかる。
+
また、声は顔グラフィックではなく性格によって決定され、スーパー系のみエコーがかかる。
  
 
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
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==== [[ゲスト]] ====
 
==== [[ゲスト]] ====
基本的に『第4次スーパーロボット大戦』と同様。
 
 
オリジナルキャラクターではないが、『[[超獣機神ダンクーガ]]』の[[シャピロ・キーツ]]がゲスト側に寝返る点が多少異なる。
 
 
 
;[[ゼブリーズ・フルシュワ]]
 
;[[ゼブリーズ・フルシュワ]]
 
:
 
:
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=== 登場メカ ===
 
=== 登場メカ ===
[[魔装機]]系については[[魔装機神の登場メカ]]を参照。
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ゲスト三将軍の専用機が新たに登場。
  
 
==== 主人公機 ====
 
==== 主人公機 ====
『[[第4次スーパーロボット大戦]]』と同様に[[ゲシュペンスト]]が前半主人公機として登場するが、[[ヒュッケバイン]]及び[[グルンガスト]]は『F完結編』からの登場となる。
+
『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』で[[ギリアム・イェーガー|ギリアム]]専用機であったゲシュペンストMk-IIがゲシュペンストの後継機として主人公機に登場。
 +
 
 +
なお、登場・入手の経緯は「[[リアルロボット|リアル系]]/[[スーパーロボット|スーパー系]]」と「恋人いる/いない」で大きく異なり、「スーパー系・恋人がいる」以外の場合で主人公機として使用できるのは『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』に入ってからとなる。
  
また、[[ゲシュペンストMk-II]]が登場するが、こちらは『第4次』とは異なり(『第4次』ではリアル仕様のみ)リアル系とスーパー系で性能が異なる。スーパー系主人公では選択肢次第で入手でき、本作での後半主人公機として使用できる。一方リアル系では『第4次』と同様にギリアムの搭乗機として登場した後、最終話終了後にギリアムから譲られる形で入手できるが、使用できるのは『F完結編』からとなる。
+
副主人公もゲシュペンスト、ゲシュペンストMk-IIに搭乗可能。
  
;[[ゲシュペンスト・タイプR|ゲシュペンスト(リアル)]]
+
;[[ゲシュペンスト]]([[ゲシュペンスト・タイプR|リアル]]/[[ゲシュペンスト・タイプS|スーパー]]
:リアル系初期機。
+
:初期機。性能はリアル系・スーパー系で全く異なる。
;[[ゲシュペンスト・タイプS|ゲシュペンスト(スーパー)]]
+
;[[ゲシュペンストMk-II]]([[ゲシュペンストMk-II・タイプR|リアル]]/[[ゲシュペンストMk-II・タイプS|スーパー]]
:スーパー系初期機。
+
:後継機。性能はリアル系・スーパー系で全く異なる。
;[[ゲシュペンストMk-II・タイプR|ゲシュペンストMk-II(リアル)]]
 
:リアル系後継機。
 
;[[ゲシュペンストMk-II・タイプS|ゲシュペンストMk-II(スーパー)]]
 
:スーパー系後継機。
 
  
 
==== [[ゲスト]] ====
 
==== [[ゲスト]] ====
『第4次スーパーロボット大戦』で登場したメカに加え、三将軍の専用機が新登場。
 
 
また、[[ゲイオス=グルード]]、[[ゼラニオ]]、[[バラン=シュナイル]]は『完結編』からの登場。
 
 
 
;[[ガロイカ]]
 
;[[ガロイカ]]
 
:
 
:
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:
 
:
 
;[[オーグバリュー]]
 
;[[オーグバリュー]]
:
+
:[[ゼブリーズ・フルシュワ|ゼブ]]専用機。
 
;[[ビュードリファー]]
 
;[[ビュードリファー]]
:
+
:[[ジュスティヌ・シャフラワース|セティ]]専用機。
 
;[[ゼイドラム]]
 
;[[ゼイドラム]]
:
+
:[[グロフィス・ラクレイン|ロフ]]専用機。
  
 
== 用語 ==
 
== 用語 ==
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:
 
:
 
;[[ゲスト]]
 
;[[ゲスト]]
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:
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;[[オペレーション・レコンキスタ]]
 
:
 
:
  
269行目: 284行目:
 
<amazon>4063292967</amazon>
 
<amazon>4063292967</amazon>
  
=== 余談 ===
+
== 余談 ==
『月刊コミックボンボン』において、[[ミーナ・ライクリング]]を主人公とした『スーパーロボット大戦Fリアルストーリー』が連載されたが、全4話で終わっており、最終話に至っては主人公のミーナは登場しない。
+
*『月刊コミックボンボン』で[[ミーナ・ライクリング]]を主人公とした[[漫画]]作品『スーパーロボット大戦Fリアルストーリー』が連載されていた。ただし全4話で終わっており、単行本化もされていない。最終話に至っては主人公のミーナは登場しない。
 +
*本作の作業量が増えたために、本作以前に企画されていた『[[新スーパーロボット大戦]]』および『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』の続編の制作が打ち切られた<ref name="en254" />。なお、『新』の続編は設定の再構築を経て「[[αシリーズ]]」のベースとなり、『魔装機神』の続編は本作から約15年後に無事に製作されている。
 +
*「[[宇宙世紀|宇宙世紀ガンダムシリーズ]]」『[[聖戦士ダンバイン]]』『[[重戦機エルガイム]]』の登場人物の顔グラフィックは『[[リアルロボット戦線]]』の顔グラフィックのベースとして使われている。
 +
*サターン版の予約特典の冊子によると、パーフェクト・ジオング、ゲゼ、サロンズ、スペース・ゴロンゴが登場予定であり、SDの設定画が起こされていた。
 +
*プロデュサーの寺田氏のXにて、分作となった経緯や当時の苦労話などが昔話として投稿されている<ref>[https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1687704072051376128 【昔話】セガサターンへのスパロボ投入決定…] 寺田貴信(2023年8月5日X投稿)</ref>。
 +
 
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[スーパーロボット大戦F完結編]]
 
*[[スーパーロボット大戦F完結編]]
 
*[[ゲーム紹介]]
 
*[[ゲーム紹介]]
 +
 
{{シリーズ一覧}}
 
{{シリーズ一覧}}
 
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2024年4月10日 (水) 17:56時点における最新版

スーパーロボット大戦F
シリーズ 旧シリーズ
原作 第4次スーパーロボット大戦
次作 スーパーロボット大戦F完結編
開発元 ウィンキーソフト
発売元 バンプレスト
対応機種 セガサターン
プレイステーション
プロデューサー 寺田貴信
シナリオ 阪田雅彦
キャラクターデザイン 湖川友謙
河野さち子
メカニックデザイン 大河原邦男
カトキハジメ
石川賢
永井豪
福地仁
宮武一貴
守谷淳一
ゲストメカデザイン
藤井大誠
寺島慎也
宮豊
かげやまいちこ
山田隆弥
音楽 藤本大輔
発売日 1997年9月25日(サターン版)
1998年12月10日(プレイステーション版)
価格 6,800円
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スーパーロボット大戦F』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「旧シリーズ」の1つ。

概要[編集 | ソースを編集]

セガサターンで初めて発売されたSRW作品。タイトルの「F」は「FINAL」または「FINAL OPERATION」のこと[1]

当初は『第4次(S)』に追加要素を加えた移植作品『第4次スーパーロボット大戦プラス』(『α』と『α for DC』程度の差の作品[2])となる予定であったが、参戦作品の追加によりシナリオの整合性が取れなくなることから完全リメイク作品に変更された[3]。しかし、それに伴い作業量やデータ容量が増加したため、本作と『スーパーロボット大戦F完結編』の前後作品として制作・発売されることとなった[3]

SS版から約1年後にPS移植版が発売された。SS版『F完結編』で変更された仕様に統一されており、オープニング戦闘デモも追加されている。ただし、ハードの都合によりセーブやロード時間はSS版より遅くなっており、BGMも大きく異なる。

2011年11月9日から2024年3月31日まで『F完結編』と共にゲームアーカイブスで配信(価格:1,200円)。

システム[編集 | ソースを編集]

新規システム[編集 | ソースを編集]

前後編シナリオ
同一シナリオのマップ変更ではなく、前編・後編に分かれた連続シナリオが初登場。
前後編に連続で出撃させた場合は、前編終了時に初期気力から増加していた分だけ後編の初期気力が低下してしまうデメリットが発生する(前編終了時に気力150なら、後編は気力50からのスタートとなる)。

既存システムと変更点[編集 | ソースを編集]

パラメータの見直し
パイロットの能力および武器属性が「近距離・遠距離」から「格闘射撃」に変更された。
機体ステータスの見直し
  • EN限界反応に設定されていた上限値「255」が撤廃され、どの機体も改造段階の最大値まで増加可能となった。
  • 運動性装甲武器の攻撃力等にも修正が入った。
レベル、改造の制限
  • パイロットはLv40が上限。
  • 機体・武器の改造は、自軍のみ5段階が上限に制限されている(最大値は10段階)。
※本作の間のみの仕様。Lvの制限は『F完結編』開始時点、改造の制限は『F完結編』の終盤で解除される。
強化パーツの仕様変更
  • マップ上の特定の座標で獲得から、特定の敵ユニット撃墜で獲得する方式に変更された。
  • 一律2スロットから、ユニットごとに1~4スロットが設定されるように変更された。
※以降のシリーズでも標準仕様となっている。
修理装置」「補給装置」の仕様変更
LOE』で採用された修理(補給)装置使用時の経験値獲得システムが好評だったため、本作でも導入[4]。ただし、獲得経験値の計算式は異なる。

難易度[編集 | ソースを編集]

  • これまでの作品をプレイしてきた人に向けて制作されているため、難易度は高めに設定されている。
  • 本作は前編ということもあり、主役機や後継機が登場しない作品は多い。また、『F完結編』に入ると戦力にならない機体も多い。
  • 主人公のタイプ「リアル系/スーパー系」の選択によりストーリーだけでなく、味方の加入状況にも大きな違いが出る[5]。全体的な戦力で言えばスーパー系の方が戦力が大幅に有利である。反面リアル系は主人公とその恋人の副主人公が優遇されている。

演出面[編集 | ソースを編集]

  • ロボットグラフィックは再びSDに戻っている。
  • DVEが初採用された。
  • デモムービーは参戦作品の実際の映像が使われているものもあり、一部には激しい点滅(いわゆるパカパカ)になりうる物があるので注意が必要。また、音声はオリジナルのものとは異なる。

話題[編集 | ソースを編集]

  • 分割作品となることについて、笑って許してくれた版元はガイナックスだけだった。逆に出版社には攻略本を2冊にできると喜ばれた。[6]
  • SS版はバグが多かったため、『F完結編』発売前に一部バグや敵ターンの思考を修正したディスクが出回った。
    • バグの中には「内蔵メモリ・パワーメモリ内の全データが破壊される」といった深刻なものもあった。
  • アナウンスされていないが、本作と『F完結編』には信頼補正が採用されている。また、本作には熟練度の原型と思われるシステムも存在しているが、未完成のまま放置されたシステムなのか、序盤の2シナリオの敵構成が変化するという程度の影響しかない。
  • 』に引き続き戦闘シーンのフルボイスが採用されているが、阪田雅彦氏の方針によって原則としてオリジナルキャストで収録を行うこととなったため[7]、この方針によって登場できなくなってしまったパイロットや作品も存在する[8]
    • なお、この方針は本作と『F完結編』のみであり、その後の作品では『新』と同じく代役での収録も行われている。
  • 本作発売前の1997年1月にバンプレストの親会社であるバンダイとセガサターンの発売元であったセガとの合併が発表されため、本作の発売も合併計画の一貫であるとの説があった。だが、発売前の5月時点で合併は断念されている。
  • 会話パートの場面に合わせて特定のグラフィックを表示する演出が行われると告知されていたが、実装されることはなかった。
  • タイトル案には前述の『第4次スーパーロボット大戦プラス』と『さらばスーパーロボット大戦』があったが、前者は商標の都合、後者は『α』の制作が決定していたため没となった[9]
  • PS版ではテキストの誤字が修正されている。
  • PS版の初回生産分には「スペシャル音楽CD」が付属していた。
    • CDには「スーパーロボット大戦CMソング(リミックスバージョン)」と、オリジナルボイスドラマ「機動!超闘士グルンガスト」が収録されている。
  • PS版は「完全復刻版 超合金マジンガーZ(通常カラー/ブラックバージョン)」が必ず貰えるキャンペーン「スパロボメガトンキャンペーン」の対象商品の一つとなっている。
    • 本作には丸型応募シールが同梱されており、応募には『電視大百科』に同梱された応募用紙と、PS版『F完結編』にも同梱された応募シールが必要だった。
  • 『F/F完結編』のサウンドトラックはSS版の音源でのみ発売されている。なお、PS版の音源は『コンプリートボックス』のサウンドトラックに収録されているものもある。

登場作品[編集 | ソースを編集]

新規参戦は★の3作品。

上記の他に、「劇場版マジンガーシリーズ」の機体が登場する。また、『グレートマジンガー』『伝説巨神イデオン』『トップをねらえ!』の正式参戦、『機動戦士ガンダムF91』『無敵鋼人ダイターン3』の主人公の参戦は『完結編』からとなる[10]

リメイク元の『第4次(S)』に参戦していた『UFOロボ グレンダイザー』『無敵超人ザンボット3』『勇者ライディーン』『闘将ダイモス』は不参戦となった(グレンダイザーに関してはオリジナルキャスト採用の方針が原因と言っていい)。

『新世紀エヴァンゲリオン』の参戦は「純粋に(機械部品のみで構成された)ロボットとは言い切れない」作品の最初の参戦例であり、当時は「エヴァはロボットなのか」という議論もあった。だが、結果として参戦作品の幅を広げるきっかけとなったともいえる。

他に参戦候補として『勇者特急マイトガイン』『絶対無敵ライジンオー』や[11]機動戦士Vガンダム』もあったが、容量の問題などで参戦は叶わなかった[12]

世界観[編集 | ソースを編集]

旧シリーズの世界観

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

登場人物・メカ共に、基本的には『第4次』と同様。ただし、一部の人物・メカは『F完結編』からの登場となる。

魔装機系については「魔装機神の登場人物」「魔装機神の登場メカ」を参照。

登場人物[編集 | ソースを編集]

主人公[編集 | ソースを編集]

以下の点が『第4次』と異なる。

  • 顔グラフィックが一新(旧グラフィックを選択することも可能)
  • 習得精神コマンドは「誕生日・血液型」による決定から「リアル系/スーパー系」「主人公/副主人公」の4パターンによる決定に変更
  • MSへの乗り換えはリアル系のみ可能
  • 副主人公は「恋人がいる」選択時のみ登場

また、声は顔グラフィックではなく性格によって決定され、スーパー系のみエコーがかかる。

人物名 性格
レナンジェス・スターロード まじめでやさしい熱血漢 A
ミーナ・ライクリング ちょっと変な性格
イルムガルト・カザハラ 理論家だけど異性好き B
リン・マオ クールでニヒル
ヘクトール・マディソン ちょっと変な性格 C
パトリシア・ハックマン まじめでやさしい熱血漢
アーウィン・ドースティン クールでニヒル D
グレース・ウリジン 理論家だけど異性好き

ゲスト[編集 | ソースを編集]

ゼブリーズ・フルシュワ
ジュスティヌ・シャフラワース
グロフィス・ラクレイン
テイニクェット・ゼゼーナン

その他[編集 | ソースを編集]

ギリアム・イェーガー

登場メカ[編集 | ソースを編集]

ゲスト三将軍の専用機が新たに登場。

主人公機[編集 | ソースを編集]

第4次』でギリアム専用機であったゲシュペンストMk-IIがゲシュペンストの後継機として主人公機に登場。

なお、登場・入手の経緯は「リアル系/スーパー系」と「恋人いる/いない」で大きく異なり、「スーパー系・恋人がいる」以外の場合で主人公機として使用できるのは『F完結編』に入ってからとなる。

副主人公もゲシュペンスト、ゲシュペンストMk-IIに搭乗可能。

ゲシュペンストリアル/スーパー
初期機。性能はリアル系・スーパー系で全く異なる。
ゲシュペンストMk-IIリアル/スーパー
後継機。性能はリアル系・スーパー系で全く異なる。

ゲスト[編集 | ソースを編集]

ガロイカ
カレイツェド
グラシドゥ=リュ
レストレイル
レストグランシュ
ライグ=ゲイオス
オーグバリュー
ゼブ専用機。
ビュードリファー
セティ専用機。
ゼイドラム
ロフ専用機。

用語[編集 | ソースを編集]

ディバイン・クルセイダーズ(DC)
ゲスト
オペレーション・レコンキスタ

ゲーム中データ[編集 | ソースを編集]

分類 記事
全話一覧 全話一覧/F
隠し要素 隠し要素/F・F完結編
精神コマンド 精神コマンド/F・F完結編
強化パーツ 強化パーツ/F・F完結編
特殊能力 特殊能力/F・F完結編
特殊技能 特殊技能/F・F完結編
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/F
中断メッセージ 中断メッセージ/F・F完結編
その他オプション オプション/F

商品情報[編集 | ソースを編集]

ゲーム本体[編集 | ソースを編集]

セガサターン[編集 | ソースを編集]

プレイステーション[編集 | ソースを編集]

攻略本[編集 | ソースを編集]

サントラ[編集 | ソースを編集]

その他[編集 | ソースを編集]

余談[編集 | ソースを編集]

  • 『月刊コミックボンボン』でミーナ・ライクリングを主人公とした漫画作品『スーパーロボット大戦Fリアルストーリー』が連載されていた。ただし全4話で終わっており、単行本化もされていない。最終話に至っては主人公のミーナは登場しない。
  • 本作の作業量が増えたために、本作以前に企画されていた『新スーパーロボット大戦』および『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』の続編の制作が打ち切られた[2]。なお、『新』の続編は設定の再構築を経て「αシリーズ」のベースとなり、『魔装機神』の続編は本作から約15年後に無事に製作されている。
  • 宇宙世紀ガンダムシリーズ」『聖戦士ダンバイン』『重戦機エルガイム』の登場人物の顔グラフィックは『リアルロボット戦線』の顔グラフィックのベースとして使われている。
  • サターン版の予約特典の冊子によると、パーフェクト・ジオング、ゲゼ、サロンズ、スペース・ゴロンゴが登場予定であり、SDの設定画が起こされていた。
  • プロデュサーの寺田氏のXにて、分作となった経緯や当時の苦労話などが昔話として投稿されている[13]

脚注 [編集 | ソースを編集]

  1. セガサターン版予約特典『The History of Super Robot Wars』41頁、SS版『F完結編』パッケージ裏など。
  2. 2.0 2.1 勁文社『スーパーロボット大戦 エンサイクロペディア DC戦争編』254頁。
  3. 3.0 3.1 メディアワークス『スーパーロボット大戦F プレイステーション版 完全攻略ガイド』170頁。
  4. 徳間書店『ゲームの歩き方Bookシリーズ スーパーロボット大戦F』41頁。
  5. スーパー系では前半に加入する機体やパイロットが、リアル系では後半以降に加入(一部は『F完結編』にまでズレ込むものもある)など、発生タイミングの違いが大きいものもある。また、リアル系では加入しない機体やパイロットもいる。
  6. メディアワークス『電撃PlayStation』Vol.109、31頁。
  7. ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』77頁。
  8. 双葉社『スーパーロボット大戦F DEEP FILE』19頁。
  9. 没タイトル 2020年9月26日閲覧。
  10. 『伝説巨神イデオン』『トップをねらえ!』は予告編およびカラオケモードに登場する。
  11. ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』79頁。
  12. 双葉社『スーパーロボット大戦F完結編 ディープファイル』156頁。
  13. 【昔話】セガサターンへのスパロボ投入決定… 寺田貴信(2023年8月5日X投稿)

リンク[編集 | ソースを編集]