紅蓮装曹操ガンダム
曹操 | |
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読み | そうそう |
外国語表記 | Sousou |
登場作品 | |
声優 | 乃村健次 |
演者 | ガンダムダブルエックス |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
プロフィール | |
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異名 |
紅蓮の覇将軍 乱世の奸雄 官軍最後の闘将 |
種族 | 三璃紗人 |
性別 | 男 |
所属 | 曹操軍 → 機駕 |
紅蓮装曹操ガンダム(ぐれんそう そうそう ガンダム)は『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』の登場人物。
概要
霊帝配下の官軍の最後の闘将であり、曹操軍の総大将。三候・雀瞬の魂を継ぐ者。『三国伝』の物語の主人公である劉備のライバルであると共に、劉備や孫権と同様に、彼も物語の実質的な主人公の一人である。
優れた武将であると共に、軍事だけでなく政治や芸術など多彩な分野において天才的な能力を持つ。実力主義者であるが高潔な魂と大器を持つ人物であり、絶対的な統率力とカリスマ性で敵味方問わず多くの武将を惹きつける。配下の武将たちからは「大殿」「お館様」とも呼ばれる。
董卓打倒後、鎧を新調。この形態が紅蓮装曹操ガンダムである。三璃紗統一こそが平和に繋がり太平の世をもたらすことを信じ、そのための覇道を成すべく挙兵。呂布や袁紹などの群雄を打ち破り勢力を拡大させていき、遂に三璃紗の未来を巡って劉備・孫権と赤壁にて激突。互いに天玉鎧を降臨させての死闘の末、最後は二人に敗北、自身を打ち破った劉備や孫権たちを讃えながら、流星となって散り、生死不明となった。
赤壁の戦いの後、曹操軍の手で許昌を拠点に新国家「機駕」が建国された。
漫画版
旧シリーズの『BB戦士三国伝』においては、人物描写や性格が微妙に異なっている。若かった風雲豪傑編やBBW創世記での「うるさいよオマエ」という現在の曹操らしからぬ発言は、ファンからも公式からもネタにされるほど親しまれている。英雄激突編では理想の実現のためには手段を選ばぬ苛烈な一面がピックアップされ、自分達の主君を謀殺し曹操軍に寝返った武将が失態を演じると、同じく裏切った上司の片腕を問答無用で叩き落とし「次はしくじるな」という旨の厳命を下している。戦神決闘編では、機武帝曹操ガンダムに覚醒。闇の勢力との戦いに備えて密かに孔明と接触し、正体を隠して機駕の動向や闇の力について単独で調査しつつ、馬超が「天の刃」として成長するよう導いていた。コミックワールド版とケロケロエース版では結末が異なり、コミックワールド版では戦い終えた後、機駕に戻って息子の曹丕を正式に皇帝とした。ケロケロエース版では劉備、孫権、呂布と共に司馬懿を倒した後、鳳凰となり、天に昇っていったようにも描かれ、エピローグにも姿を見せなかった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。プロローグにて赤壁の戦いのクライマックスにおける劉備・孫権との激突が描かれ、その後、彼ら同様に「UX」の舞台の地球へと転移する。プロローグ後の登場は劉備や孫権よりも少し遅れて(視聴者からすればこれでも早すぎるくらいだが)第14話(アメリカルート)で、第15話にてUXの危機を颯爽と救い、元の世界に戻る方法を探すと共に、この世界の真実を見極めるためにUXに加わる。三璃紗にて赤壁の戦いで激突した劉備や孫権たちとも一時休戦し、共闘する。「UX」の世界でもその絶対的なカリスマ溢れる覇王ぶりは健在で、物語の要所要所で様々な活躍を見せており、他作品のキャラクター達からも主に「曹操将軍」と呼ばれ、敬意を表されている。中でも、ホウジョウの王たるサコミズとの掛け合いは白眉ともいえる描写で、必見といえるシーンとなっている。
- 序盤は長距離格闘機だが、中盤で天玉鎧が追加され遠近問わず戦えるオールラウンダータイプになる。豊富な武装と高い攻撃力を持つユニットであり、またパイロットとしては魂と攻撃力を上げる「三候の魂」を持つため、最大火力は劉備に匹敵する。当然指揮も高レベルなため、なるべくメインで運用したい。
- 劉備や孫権と同じく主人公格扱いされており、戦闘前会話も多い。
- 因みにウイングバインダーが背にあるが飛べない事に注意。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- 炎骨刃(えんこつじん)
- 手に持っている片刃剣。峰の部分に無数の棘があり、炎を吹き出す。
- UXでは石神に「ノコギリみたいな剣」と言われてしまった。
- DXのツインサテライトキャノンの砲身を模した意匠が見られる。
- 漫画版では曹操の覚醒に伴い、後述する「威天剣」へと変化した。
- 七星剣(しちせいけん)
- 『BBW』で司馬懿から献上された、輝く星のような七つの宝玉が埋め込まれた美しい剣。SRW未登場。
- これを献上するフリをして董卓を暗殺しようとした。
- 『三国志演義』では王允から受け取っており、やはり董卓の暗殺を図った際に使用したが、そちらでは暗殺を見抜かれそうになったのでそのまま献上して誤魔化した。つまり『演義』と『BBW』では暗殺と献上の順序が逆転している。
- 星鳳剣(せいこうけん)
- 三候・雀瞬の宝剣。焼け落ちた洛陽の都から発掘された。実は威天剣という対となるもう一振りの剣が存在しており、2つ揃って初めて真の力を発揮する。
- 『BBW』では、七星剣が覚醒した姿になっている。
- コミックワールド版では特に何の説明もなく、威天剣共々息子の曹丕が所持していた(のを曹操が没収した)。
- 元ネタは『三国志演義』で曹操が使っていた「青釭の剣」だが、『演義』では側近の夏侯恩に預けた後、長坂の戦いにて夏侯恩が趙雲に討たれた際、趙雲に奪われている。
装備
- 覇凰翼(はおうよく)
- 雀瞬の伝説を模して造られた、鳳凰の翼のような形状をしたマント。炎の闘気を象っているとされる。
- モチーフはDXのリフレクターで、必殺技使用時にはモチーフ元同様に開いて六枚羽となる。
必殺技
- 大紅蓮斬(だいぐれんざん)
- 当初からの必殺奥義。炎骨刃から噴き出した焔で斬りつける。コミックワールド版では焔を纏った炎骨刃で回りを薙ぎ払いながら突撃するというド派手なものだった。
- 大獄焔斬(だいごくえんざん)
- 大紅蓮斬の強化型。星鳳剣の刀身を発火させ、炎の奔流で焼き尽くす。
- なお、大紅蓮斬共々、UXでは何の因果か同作にてライバル関係となるサコミズの搭乗するオウカオーのハイパーオーラフレイムソードと演出が似ている。
- 天鳳華焔斬
- 天玉鎧・炎鳳を身に纏い、鳳凰を模した炎の如く敵を切り裂く。
- 『UX』では同じ天玉鎧技の炎鳳獄焔燐のほうが威力は上だが、射程面では天鳳華焔斬のほうが長い。
- 炎鳳獄焔燐
- 天玉鎧・炎鳳を身に纏い、その身を豪炎と化して突撃する。
- 天玉鎧のモチーフはGファルコン。纏った姿はガンダムダブルエックス+Gファルコン。
合体攻撃
- 三侯天玉鎧
- 劉備、孫権と共に放つ奥義。神話の三侯の魂に呼応し、蒼龍・弩虎・炎鳳の三形態全ての天玉鎧を一斉に召喚・装着、その力を結集して攻撃をかける。
- 四神天玉鎧
- 上記の技に隠し要素で仲間になる呂布を加えた4人で放つ最終奥義。神話の四英雄の魂に呼応し、蒼龍・弩虎・炎鳳・真武の四形態全ての天玉鎧を一斉に召喚・装着、その力を結集して攻撃をかける。
- UXにおいて最高値の攻撃力を誇り、曹操(と劉備)は「三侯の魂」「魂」を持つため、作中最大のダメージをたたき出すことができる。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- SS
機体ボーナス
- UX
-
- 初期段階:照準値+5 格闘武器+100
- 第二段階:照準値+10 格闘武器+150 CRT補正+10
- 第三段階:照準値+20 格闘武器+200 CRT補正+15
- 最終段階:照準値+30 格闘武器+300 CRT補正+20 射程+1
- 武器性能を上げるのに特化した攻撃的なボーナス。最強武器が射程1なのが残念だが、それでも中々の長射程になる。
パイロットステータス
能力値
紅蓮の覇将軍の名は伊達では無く、劉備・孫権よりも全体的に能力が高い。さすがはBBW本編ラスボスと言うべきか。
精神コマンド
- UX
- 集中、直感、直撃、理想、魂
- 曹操らしく「理想」が存在する(専用ではない)。劉備に似通ったコマンドではあるものの、彼と違い「覚醒」が無いため、1ターン中の最大火力と言う点では劉備に軍配が上がるか。
特殊技能(特殊スキル)
機体BGM
- 「三璃紗伝説 〜The Brave Legend〜」
- EDテーマ。しかしUXでは後述の名場面イベントの印象が強かったこともあり、「ライオン」に変えたプレイヤーも居たはず。
人間関係
- 絶影
- 愛馬。影をも留めないほどの速さからその名がついたとされる。
- 元ネタは『三国志』における曹操の愛馬で、『三国伝』でも正史同様曹操ガンダムと共に数多の戦場を駆け抜けた。
- 司馬懿サザビー
- 曹操軍の筆頭軍師。七星剣は彼から受け取る。漫画版では、どんな野心家であろうと有能ならば取り立てる曹操の大器を利用され、曹操軍、ひいては機駕を彼の『使命』に利用されることになり、最終的には彼は曹操にとっても倒すべき最大の敵となる。
- 夏侯惇ギロス
- 古参の将であり、副将。曹操の右腕的存在で、最も信頼する武将の一人である。
- 夏侯淵ダラス
- 夏侯惇の弟。兄同様に曹操軍の古参の副将で、曹操の左腕的存在。
- 余談だが、三国伝では夏侯惇とは兄弟だが、史実では従兄弟の関係になっている。曹操も夏侯惇とは従兄弟の関係でもある。
- 典韋アッシマー
- 配下。曹操を救う為に自ら犠牲となった。彼の死は劉備と曹操の決別の一因となっている。
- 余談だが、典韋は史実でも曹操を庇って戦死する。同じ戦いで息子の一人で長男の曹昂も戦死するが、曹操は典韋の死は息子より大きいものと惜しまれ、戦死した場所を通るたびに彼を弔ったという。ちなみに『三国伝』では曹昂は存在すら語られない。
- 張遼ゲルググ、徐晃サーペント、張郃ザクIII
- いずれも元は敵の武将だったが、後に曹操軍に加わる。
- 程昱ワイズワラビー、郭嘉ヴァサーゴ、賈詡アシュタロン
- 軍師たち。また賈詡はBBW版では曹操軍に参入しておらず、『戦神決闘編』では司馬懿同様に闇の力に呑まれた郭嘉や賈詡と敵対することになり、賈詡には直接引導を渡す。
- 荀彧ガンダム
- 外伝に登場する軍師、兼文官兼武器開発担当という多才な侠。その才能は曹操をして「天才」と言わしめるほどで、曹操の支配地域において民衆の反乱が起きなかったのは荀彧の巧みな内政のお陰である。
- 許褚ガンダム
- 外伝に登場する武将その1。典韋の親友であり、彼の死後は曹操の護衛役の任を引き継いでいる。
- 楽進ガンダム
- 外伝に登場する武将その2。元々は軍の記録係をしていた小柄な侠だったが、曹操に才を見出だされて武将に抜擢される。数々の戦を潜り抜けるうちに身体も頑健になった。
- 于禁ガンダム
- 外伝に登場する武将その3。曹操の旗揚げ時から楽進と共に仕える宿将。
- 曹丕ガンダム
- 実子。赤壁の戦いで消息を絶った父の代わりに機賀の皇帝となる。だが、司馬懿や郭嘉達を全面的に信用しすぎてしまい、彼らの企みに全く気づけず、操り人形の様にされてしまう。
- 玉麗ガンダム
- 妻(正室)。曹丕の実母でもある。『BBW創世記』によると、出会いは曹操達の行きつけの酒場の模様。
- 劉備ガンダム
- 宿命のライバルにして同じ三侯の魂を継ぐ者。共に三璃紗の平和を目指しながらも、その為の手段などの是非を巡り対立、赤壁の戦いにて全面対決を迎えるコトになる。彼の大器を早くから見抜いており、袁術軍の侵攻で徐州を失った劉備軍を一時的に保護し、その際に彼らを配下に加えようとするなど、同志として迎えることを強く望んでいた。
- 孫権ガンダム
- 同じ三侯の魂を継ぐ者。赤壁の戦いにて劉備同様に激突する。
- 関羽ガンダム
- 袁紹軍との戦いの際に、一時的に曹操軍に加わる。彼からも敬意を評されている。
- 盧植ジムキャノン
- 劉備の師匠。かつては官軍で曹操の上官だった人物でもあり、曹操からは尊敬されていた。
- そのため劉備のことは「盧植将軍の認めた侠」として出会う前から知っていた。
- 公孫瓚イージーエイト
- 劉備の兄弟子。
- アニメ版ではほとんど絡まないが、漫画版では関羽の要請に応えて袁紹バウの大軍勢に包囲された彼を救おうとするも一歩及ばず、そのあまりに残虐な手口に激怒した曹操は袁紹を軍勢ごとまとめて焼き払い、公孫瓚の仇を討った。
- 一方でコミックワールド版では包囲する役割が(この直前に曹操が袁紹を討ったこともあり)曹操に変わっており、公孫瓚を憤死させた張本人となっている。
- 呂布トールギス
- アニメ版での宿敵。幾多の戦いの末、官渡の戦いにて討ち果たす。
- 陳宮メリクリウス
- 呂布隊の軍師。曹操とは官軍時代からの知り合いで、董卓が謀反を起こしたことにより敵味方に別れる。
- 曹操は呂布本人も然ることながら、その武力を十全に発揮させる陳宮の知略も警戒していたという。
- 袁紹バウ
- 幼馴染であり、ライバル。官渡の戦いにて雌雄を決する。
- 鮑信ベルティゴ
- 雒陽北部公安隊時代の親友でありライバル。
- 孔明リ・ガズィ
- 漫画版では赤壁の戦いの後、密かに彼に接触し、協力して闇の勢力との戦いに備える。
- 馬超ブルーディスティニー
- 漫画版では赤壁の戦いの後、彼を影から見守り、「天の刃」として成長するよう導く。
- 三国伝では彼とは一切対立することはないが、史実では一貫して敵対しており、更に『演義』では曹操打倒計画に加担した馬超の父や兄弟を粛清したため馬超に「家族の仇」と憎まれており、ある意味『三国志』と最も異なっている関係を築いているキャラクターである。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- 刹那・F・セイエイ、シン・アスカ、キラ・ヤマト
- UXにてスパロボでは初めての共演となったリアルガンダムシリーズの主人公達。彼らからの曹操に対しての特殊援護台詞も存在する。刹那は曹操の姿を初めて目の当たりにした時は「三璃紗の侠」と強く反応し、シンは曹操の厳しさに思わず動揺してしまう場面もあった。またこの3人はZシリーズでモチーフとそのパイロットと共演もしている。
余談だが、刹那を演じる宮野真守氏は曹操を主人公とする三国志漫画『蒼天航路』のアニメ版にて曹操を演じている。また、曹操ガンダムは2013年よりスタートした三国伝の新章『BB戦士三国伝 LEGEND BB』にてシンの愛機であるデスティニーガンダムをモチーフとした鎧を装着している。 - グラハム・エーカー
- UXでは彼から「武人の鑑」と評され、敬意を表されている。一方で、彼もかつては「曹操」という存在に『三国志演義』によって生まれた「悪役」のイメージを抱いていたことを伺わせる発言をしている。
バイストン・ウェル関連作品
- ショウ・ザマ
- UXではスクラッグとの戦いやホウジョウ軍との戦いをはじめ、エイサップ同様に彼とも共に戦う場面も多い。バイストン・ウェルでのホウジョウ軍との戦いに際しては彼の操縦するビルバインのウイング・キャリバー形態の背に司馬懿と共に乗り、戦線に舞い戻る。
- ショット・ウェポン
- UXでは中盤のバイストン・ウェルルートにてサコミズとの会談に赴いた際、司馬懿と同様に、曹操も彼が野心を秘めている事を見抜く。
- エイサップ・鈴木
- UXではスクラッグとの戦いやホウジョウ軍との戦いをはじめ、共に戦う場面が多い。また、彼は曹操をサコミズと似た人物であると感じている。
- リュクス・サコミズ
- UXではエイサップ同様に、彼女も曹操をサコミズと似た人物であると感じている。その一方で曹操の言葉が彼女が戦場に立つ切欠となっている。
- シンジロウ・サコミズ
- UXでは同じ「王」として、互いの実力を認め合うと共に、曹操は過去の妄執に囚われ、奸計を用いるまでに堕ちた彼の理想を否定。互いの理想と誇りをかけて激突するライバル関係となる。
- アマルガン・ルドル、エレボス
- UX中盤のバイストン・ウェルルートにて、サコミズ達の奸計によりホウジョウ軍に囚われた彼らを救出する。
- コットウ・ヒン、コドール・サコミズ
- UX中盤のバイストン・ウェルルートにて曹操が単身サコミズに差し迫り、生身で彼自身やオウカオーとも互角に激突する実力を見せつけた事で、彼らからも特に恐れられるようになる。
リアル系
- 早乙女アルト
- UXでは彼(と孫権)と共にアルカトラズ刑務所に潜入し、シェリルを救出する。さらに孫権ルートの場合には共闘して呂布を撃退する。
- シェリル・ノーム
- UXではアルカトラズ刑務所に収監された彼女をアルトや孫権たちと共に救出。その直後の呂布との戦いにて、彼女とランカの歌う「ライオン」をバックに、天玉鎧を降臨させる。
- 余談だが、UX第36話にて彼女たちの歌う「ライオン」をバックミュージックにしての天玉鎧降臨シーンとその後の曹操の戦いの場面の流れにより、一部のファンからは本作の「ライオン」は「曹操のテーマ」と呼ばれることもある。
- 真壁一騎、皆城総士、遠見真矢、近藤剣司、要咲良、小楯衛
- UXでは甲洋がフェストゥムに同化された事で悲しみと動揺を抑えらず、口論にもなってしまった彼らに叱咤しつつも、鼓舞しようとする。
- 石神邦生
- UXでは、結果として石神が犠牲が発生する行動を取る事を理解しつつも、第3部にて尚も真意や答えをはぐらかし続ける彼に対して静かに怒気を放って問い質す。その際、彼は曹操の怒気に戦々恐々としていた。
- デウスエクスマキナ
- UXでは彼の言葉に一気に戦意を挫かれていくUXの面々を必死に鼓舞するが、曹操にも明らかに動揺の色が見られた。原作・スパロボを通しても数少ない、曹操を苦しく動揺させた相手の一人である。
スーパー系
- 大十字九郎、アル・アジフ
- UX序盤のアメリカルートにて、ティベリウスに苦戦する彼らの窮地を救ったことで、彼らの反撃をも助けることになる。
- また、本作での曹操のこの役割は、原作ゲームではある別のキャラクターが担っている。
- エンネア
- UXの中盤のバイストン・ウェルルートにて、戦う事の理由を問い訊ねる彼女に対し、曹操なりの答えを示す。
- ティベリウス
- UX序盤のアメリカルートにて、クトゥグアの力を用いてUXを窮地に追い込んだ彼に対し、大紅蓮斬の一閃でクトゥグアのプラズマ火球を吹き飛ばし、形勢逆転の機を作る。以来、そのことで彼から恨みを抱かれるが、曹操も彼に対して「人の生死を弄ぶ外道」と吐き捨て、嫌悪を露にする。
- ナイア
- UX序盤のアメリカルートにて、アーカムシティでUXの戦いを影から見守っていたところ、突如として現れた彼女に自身と司馬懿の素性を見抜かれると共に、G記の黙示録の一文など意味深な言葉を投げかけられる。しかし、全てを弄ぶ邪神の挑発にも、曹操が動じる事は無かった。
- マシュー・デントン
- UX中盤の宴会の席にて、彼の言葉に気を良くして、三国志ファンの間でも有名な、別世界の曹操のあの名(迷)台詞を…(後述)。
- ハザード・パシャ
- UXでは自身の醜悪な野望のためにあらゆる非道の限りを尽くす彼に対して曹操も強い嫌悪感と怒りを抱いており、彼の野望を「覇道にあらず」と断じている。また、第2次蒼穹作戦に乱入した彼の「新天地を目指す」という言葉もはっきり覚えており、後に人類軍が地球を見捨ててバジュラ本星に向かったことを知った際にはすぐにハザードのその言葉を思い返していた。
名台詞
- 「うるさいよオマエ」
- 若き日の曹操の口癖。BBW創世記の印象が強いが、初出はコミックボンボン連載版風雲豪傑編(作画:ときた洸一)第4話。この頃の曹操は(史実の曹操がそうであったように)まだ荒々しさが残り、やんちゃで砕けた一面も持つ、様々な意味で「若い」侠だった。ちなみに、風雲豪傑編では華雄ザンネックに、創世記では塩の密売をしていた商人と、怨敵・十常侍のリーダーに止めを刺すときにこの台詞を言い放っている。
- UXでは曹操本人の口からこの台詞が出る事は無いが、石神がこの台詞について触れているシーンがある。
- 「散っていった者たちに報いる方法はただひとつ…勝つことだけだ!」
- 一度は帰順したはずの張繍の裏切りにあって窮地に陥るも、部下の典韋が自らの命を賭して曹操の命を救って戦死した後、決意を新たにして。しかし、この苛烈とも言える決意と信念は、アニメ版では曹操と劉備の決別のきっかけとなってしまう…。
- UXでは甲洋がフェストゥムに同化されてしまったことで悲しみと憤りを抑えられない一騎たちをこの台詞で叱咤・鼓舞する。
- 「三璃紗の民はすべて余の民。その礼にはおよばぬ」
- ケロケロエース版『英雄激突編』より。袁紹との決着をつけた後、公孫瓚を救えなかったことを悔いた際、幽州の民を救ってもらったことへの礼を言う関羽に対して。苛烈とも言える信念を以って、ときには非情と言える程の冷徹さも垣間見せて覇道を歩む曹操も、その本質は民の平和を心から真剣に願う侠に変わりはなかった。
- 「玉璽とは天の意思そのもの」
「いずれ向こうからくる」 - 上記の場面の後、再びいずこへと飛び去っていく玉璽を追うことなく、天を指さしながら。関羽はその大器ぶりに感嘆するばかりだった。どことなく、別の三国志漫画『蒼天航路』の曹操を彷彿させる場面でもある。
- 「…そうだ! 三璃紗の明日はこの曹操が!」
「為すべきは正義! 成るべきは天!!」 - 三璃紗の明日を築くために、民の憎しみや恨みをも一身に背負い、修羅たらんとする決意を固め、南方への進軍を開始する。
- 二行目の台詞はここ以外の場面でも度々叫ぶ曹操の決め台詞であり、『UX』でも汎用戦闘台詞として採用されている。
- 「全軍突撃ィッ!」
- UXでも度々叫ぶ台詞。熱い。
- 「劉備よ、貴様こそなぜ余に従わぬ!? 貴様ほどの侠であれば何を為すべきか理解できよう!」
「民を連れて逃げ回ることが正義か!?」
「貴様のやり方で天が掴めたか! 民は満たされたかッ!」
「誰かがやらねばならぬのだ! たとえどれほどの犠牲が出ようと誰かが…!」 - 赤壁の戦いにて、劉備に対して。その強固な信念と力で、一度は劉備を長江に沈めるも…
- 「この世を司る森羅万象、すべて表裏一体。貴様の正義は所詮その片側だけのもの…だが! 天は全てを知っている!!」
- 赤壁の戦いにて、この台詞と共に天玉鎧を降臨させる。
- 「認めよう…その力! 認めよう、その信念ッ! だがッ! 余とて退くわけにはゆかぬッ!」
- 赤壁の戦いのクライマックスにて、劉備と孫権に対して。三侯全員が天玉鎧を降臨させての戦いの果てに訪れた決着は…
- UXでは第36話にて呂布に対してもこの台詞を言い放ち、そしてこの台詞と共に再び天玉鎧を降臨させる。
- これに加えて劉備からの被弾(大ダメージ)時の特殊台詞としても採用されているのだが、キャンペーンマップでしか聞けない。
- 「賈詡よ、余の顔を見忘れたか」
- ケロケロエース版『戦神決闘編』より。賈詡の用いる暗黒玉璽の力で操られた徐晃たち機駕の将に追いつめられた馬超たち翔の五誇将を救出し、死んだと思われていた曹操の登場に驚愕する賈詡に対して。台詞の元ネタは言うまでもなく国民的時代劇ドラマ『暴れん坊将軍』の徳川吉宗の名台詞。
- 「目を覚ませ!!」
「いつまで寝ぼけておる。とっとと目を覚まし余のために働けぃ」 - 暗黒玉璽に操られた徐晃を熱い魂のこめられた拳の一撃で正気に戻して。
- 「フ、笑止。 侠の絆で繋がった心が貴様ごときに消せるものか!」
- 徐晃が正気に戻ったことにただ驚愕する賈詡をこの一言で一蹴。そして、熱い侠たちの反撃が始まる。
- 「見よ、余は曹操! 真の理想を掲げる者なり…!」
- 雀瞬の魂が目覚め、伝説の焔神が目覚める。紅蓮の焔神・機武帝曹操ガンダム降臨。
- 「目を背けるな」
「この世を司る森羅万象、すべて表裏一体!」
「光も闇もその根源は同じなのだ…」
「光のみでも闇の力のみでも無力! 心に光を宿し、闇と向き合ってこそ、真の侠」 - 暗黒玉璽の力を取り込み、邪悪な闇の力を振るう賈詡を前に、自身の中にある闇の力に恐怖する馬超を諭し、勇気づける。
- UXでは孫権に対してほぼ同じ台詞を言っている(後述)。
迷台詞
- 「こやつめ、ははは」
- 三国伝漫画版の公式サイトにて、曹操ガンダムのキャラクター紹介ページにて2008年10月10日に曹操が言った台詞の一つ。この日のメッセージでは武将のパワーアップや読者応募作品についてコメントしているのだが、「曹操自身はパワーアップしないのか?」と問われたらしく、この台詞を笑って返している。
…という流れなのだが、実はこの台詞、元ネタが存在しており、この台詞の元ネタは、登場人物の人物描写や台詞、物語の展開などが色々な意味で凄まじくカオスな事で三国志ファンの間でも怪作として知られる久保田千太郎原作・園田光慶作画の漫画『三国志(通称・園田三国志)』であり、物語終盤の洛陽王宮の再建現場における下記の曹操と司馬懿の会話が元になっている。 - 曹操 「ワシは天にまで届く宮殿を作るつもりじゃ」
司馬懿「高い宮殿も結構ですが陛下もお年ですので昇ったまま昇天なさらぬように」
曹操「こやつめ ハハハ!」
司馬懿「ハハハ」 - この台詞はネットスラングとしても非常に有名な台詞であり、三国志ファンの間でも知名度の高い台詞として知られている。UXでは中盤の宴会の席にてデントンの言葉(瑠璃の問題人事に関して、「孔明や司馬懿を初めとする軍師軍団がいるから問題ない」と曹操に同意を求めた)に対して笑ってこの台詞を返しており『三国伝』のファンのみならず、多くの三国志ファンの笑いも誘った。…プレイヤーはともかくあの人事を笑って済ませないでください、将軍…
- もっともこの展開のおかげで三人も助かった人物がいることを考えると、曹操様々というべき…なのかもしれない。
スパロボシリーズの名台詞
- 「フ、放っておけ。それよりも司馬懿、決めたぞ。この世界において、余が為すべきは…!」
- 『UX』第1部第14話アメリカルート「I, ROBOT」より。曹操達と同じ名を持つ英傑達が過去に存在した歴史を持つ見知らぬ異世界。曹操も三璃紗もG記も知る謎の女。数多の謎が渦巻く異界の地で、三璃紗の覇王は、既に決意を新たにしていた。
- 「始まったか…」
「うむ。だがそれは、我らが三璃紗へと帰還するためだけではない」
「あの女の言っていた、この世界の真実とやら…余の眼で、見定めてやろう」 - 『UX』第1部第15話アメリカルート「THE INVADERS」より。覇道邸にてUXとブラックロッジの戦端が開かれ、更にスクラッグも襲来する中、その侠は現れた。既に、覇王の決意は決まっていた。ならばよし。異界の地で自ら戦いの運命に挑まんとする三璃紗の侠が、ここにも一人。そして…。
- 「あの程度の炎で、天を焼き尽くそうなど…笑止!」
- 同上。UXを絶体絶命の窮地に追い詰めるティベリウスの作り出した超火球を大紅蓮斬の一閃で消し飛ばし、UXの面々の前に颯爽とその姿を現して。
- 「余には三璃紗統一の理想あり。その理想の前に立ちはだかる者は、たとえそれが親兄弟であろうと…斬る!」
「ただし、その逆もまた然り。貴公らが余と共に歩む者であれば、過去の遺恨も、出自も問わぬ」 - 同上。シナリオエンドデモより、UXに仲間入りする際に。異世界でもそのカリスマぶりは変わらず。強くこう言い切る曹操の姿に、エイサップとリュクスには、サコミズ王の姿が重なって見えた。
- 「フ…百万を謳われた袁紹軍に比べれば、たかが数万の雑兵など…!」
- 『UX』第1部第16話アメリカルート「アライブ」より。スクラッグの大軍相手に囮役を買って出て、ロックオンたちに心配されて。これを聞いたエレボスからは「メチャクチャな話だね…」と驚かれた。
- とはいうもの、これは賭けでもあった。かつて曹操が官渡の戦いにて袁紹の百万の軍勢を撃退したのは天玉鎧の力があってこそであった。玉璽を持たない今の曹操があえて死地に赴こうとする真意は、あえて死地に赴くことで袁紹軍との戦いを再現し、玉璽を再び出現させようというものであった。
- 「限界を強いられているのは、他の空に向かった者たちも同じ!」
- 『UX』第1部第22話「SUPER NOVA」より。加藤機関によって世界中に発射された核ミサイルを撃墜する局面にて、弱音を吐く剣司や山下たちを鼓舞する。さりげなく「強いられている」と言っているのは、おそらく声優ネタであろう(後述)。
- 「天が余に撤退を強いているだと!?」
- UXで撃墜された際の台詞。上記の台詞と同じく、声優ネタと思わしき台詞である。
- 「それはおそらく、信念の為せる業であろうな」
「たとえ泥水をすすってでも、決して折れぬ心…。それが信念であり、誇りだ」
「それは、強き者も弱き者も関係ない。人間なら、誰しもが持つ心なのだ」
「劉備、あの赤壁の戦いの中で、余がお前たちから感じたことだ…」 - 『UX』第27話バイストン・ウェルルート「地上人のオーラ力」より。苦境に屈することなくホウジョウ軍と戦い続けるアマルガンたち反乱軍を知って、反乱軍、そして劉備たちへの敬意を表すると共に、戦う事の理由を問うエンネアの言葉を受けて答えた台詞。人の信念と誇りの強さを知る覇王の答え。
- この言葉にリュクスは強い衝撃と感銘を受け、自らオーラバトラーに乗って戦場に立つ決意を固める事になった。
- 「だが、それはサコミズも承知の上であろう」
「敵対した者や、謀反の機を窺う者までも懐に収めてこそ覇王の器というもの」
「でなければ、天下の統一など叶わぬ。そうは思わんか、司馬懿よ?」 - 『UX』第28話バイストン・ウェルルート「王の奸計」より。サコミズとの会談に赴いた後、彼の側のショットが野心を抱くことを見抜くショウと司馬懿に対して。その言葉通り、曹操はこれまで張遼や徐晃、張郃たちをはじめ、かつて敵対していた将も配下としてきた。そう、司馬懿に対しても…。
- 「サコミズ…貴様の掲げる理想とは、この程度のものだったのか?」
「犠牲をいとわぬはよい。だが、奸計に堕ちた者に覇道は貫けぬと知れッ!」 - 同上。反乱軍とUXを壊滅させるべく奸計を用いたサコミズに失望と憤りを露わにする。
- 「己が覇業を良しとするならば、お前が駆り立てる情念の源、ここに見せてみよ!」
- 同上。サコミズとの戦闘前会話。三璃紗の覇王とホウジョウの王、ここに激突す。
- 「貴様の望みは闘争そのもの…。だからこそ、その武威は鮮烈ですらある」
「しかし! 戦の先に見据える国造りの理想なくば、真の覇業とは呼べぬ!」 - 『UX』第2部第31話「Final Count」に於けるガランとの戦闘前会話。彼の武人としての将器と魂を認めつつも、未来への理想を見出す事の出来ない彼の理想を否定する。
- 余談だが、ガランを演じる銀河万丈氏はコーエーの『三国志』のドラマCDシリーズ、及び同社のPS2ゲーム『三国志戦記』にて、曹操を演じている。
- 「人の生死を弄ぶ外道め。余の紅蓮の炎で魂も残さず焼き尽くしてくれる!」
- 『UX』第2部第32話「BIG“C"」に於けるティベリウスとの戦闘前会話。以前曹操に痛手を喰らわされたことへの恨み節を吐くティベリウスに対し、曹操も嫌悪を露わに吐き捨てる。『戦神決闘編』で賈詡と対峙した際の台詞を彷彿とさせる台詞である。
- 「散っていった者たちは皆、自ら運命を選び、後の者に志を託して死んでいったのだ」
「石神に選ばされたのではない。自らの意志でだ!」
「犠牲なくして、理想は為し得ぬ!」 - UX第36話にて、UXを見舞う悲劇の「運命」や「事象」を知りながら、その真意と答えをはぐらかし、散って行った者たちに対しても淡々とした態度をとる石神に怒り問い詰める孫権に対して。理想の成就のためには犠牲をいとわぬ苛烈な面を持つ曹操だが、彼は決して命を軽んじることは無く、曹操は人の命やその意志の大切さの真の価値を理解し、重んじている。だからこそ、彼は「犠牲」の本当の意味と、その重さも理解している。
- とは言え、「石神に選ばされたのではない」という台詞は、裏を返せば「石神の思い通りに動いたつもりなどない」とも解釈できる。そして、第3部で石神を問い詰めに行っている辺り、重要な事を話そうともせず自分達を利用する石神の行動については曹操も納得できない点はあったと思われる。
- 「そう思うなら、己が宿命から目を背けぬことだ」
「この世を司る森羅万象、すべて表裏一体」
「光も闇も、その根源は同じなのだ」
「ならば心に光を宿し、闇と向き合ってこそ、真の侠…」
「お前にはそれができるはずだ、孫権…」 - UX第36話より。アルカトラズの戦いにて、呂布を相手に怒りの感情を御しきれず、自身のせいで周瑜に重傷を負わせてしまったと、悔いる孫権を諭した言葉。上記にもあるケロケロエース版戦神決闘編にて馬超に対して言った台詞のアレンジとなっている。
- 「私怨を力の源泉としては、やがては行くも退くもできなくなる」
「覇道を歩む王なれば、己を律せ!サコミズよ!」
「通さねばならぬのは、治世のための固き意志! 騒乱を求めれば、理想は天には届かん!」 - UX第40話でのサコミズへの説得の際の台詞。過去に囚われ、目の前の事象に囚われ、遂にハイパー化し猛る悲しみの王に対し、その魂を目覚めさせようと、覇王は叫ぶ。
- (サコミズ…貴公の魂もまた、天に届いたのだな…)
- UX第40話ラストより。長年の怨念と妄執から解放されて本来の自身を取り戻し、誇りも理想も無い下衆な愚者たちの凶行から愛する祖国を守るために散っていったサコミズを偲び、その魂の安息を静かに願う。
- この後、曹操とサコミズが共闘できるかどうかは、プレイヤー次第である。
- 「迫水! 貴公の信念、確かに見たぞ!」
- UXにて生存フラグを満たした場合第45話以降味方となるサコミズへの特殊援護台詞。三璃紗の覇王とホウジョウの王、遂に共闘。
- 「異形に落ちた者か…」
「だが、その後の道を選んだのは他ならぬ貴様自身」
「余の前に立ち塞がるのであれば、相応の覚悟を以って来いッ!」 - UX第44話でのニックとの戦闘前会話での台詞。「好きでこんな姿になったんじゃない」と反発し、更に自身の境遇を全て他人のせいにして自分は悪くないと喚くニックに対し、厳しく断じる。
- 「詭弁だッ!皆の者、奴の詭弁に惑わされるなッ!」
- UX46話、デウスエクスマキナが語った衝撃的な真実――平和に近づいていくコトが即ち、滅びへのカウントダウンだった。その衝撃はアルティメット・クロスの面々を絶望させるには十分すぎた。それを振り払うかのように上記の台詞で必死に自軍を鼓舞するものの、曹操自身も動揺を隠せないでいた…。
- 「己以外を気に留めぬ傲慢さ。貴様の道は覇道にあらずッ!」
- UX第49話でのハザードとの戦闘前会話での台詞。自らの醜悪なエゴを満たすために自分以外のあらゆるものを利用し踏み躙った外道の極みに対し、曹操も怒りを爆発させる。誇りも理想も無くただ欲望に満ちたハザードの所業は「覇道」と呼ぶに値するものではなく、もはや「愚行」以外の何物でもなかった。
- 「この天地に生きる者、等しく持つ意志の力…その意志を歪めて従える貴様らに、天を動かすことはできぬと知れッ!」
- UX第50話でのクイーン・フロンティアとの戦闘前会話での台詞。人間とバジュラをインプラントで強制的に操り命の尊厳を踏みにじっておきながら、自分達を「銀河の神」と称して悦に浸るギャラクシーの電脳貴族たちを、人の命と意志、尊厳の大切さを知る覇王が断罪する。
- 「森羅万象、表裏一体。全てを熾ってこその、天!」
- UX最終話より。台詞そのものは原作の赤壁の戦いで劉備たちに言い放った台詞のアレンジではあるが、ここでは生と死を熾り、命を熾ったアーニーの言葉と共に叫んだ台詞となっている。
- 「司馬懿よ。後世に何を遺すかは、貴様次第だが…愚かな野心だけは抱かぬことだ」
「かつての加藤が、推進派を使って歴史を操作し、己の理想の世界を創ろうとしたように…あるいは、ヒトマキナが神として君臨しようとしたように」
「司馬懿よ、もし貴様が己の器量に溺れるようであれば…未来の三璃紗で、余たちは全力を以って、貴様の野望を叩き潰すことになろう」 - UXEDより。この世界に残り歴史書を書くことを決意する司馬懿に対する忠告。アニメ版では描かれなかった、CW版やケロケロエース版で描かれた、赤壁の戦いの後の物語を知るユーザーならば、曹操の言葉の意味がよりはっきりと理解できる場面である。「未来」を前に、正真正銘の「神」を多くの仲間達と共に打ち破った三侯(もしくは、四神の魂を受け継ぎし者達)。未来で彼らが、「天を熾す鵬」と戦うことになるのか…それは今はわからない。
- この司馬懿と曹操(と孔明)の一連の会話は、どことなく過去のスパロボシリーズのEDでも度々描かれた、司馬懿のモチーフ元のMSのパイロットに対して地球に逆襲しないよう釘を刺すそのライバルの遣り取りを彷彿とさせる。
スパロボシリーズの名場面
- Beyond the Heavens
- UXアメリカルート第15話にて、その再生能力を駆使し、更にクトゥグアの力で巨大なプラズマ超火球(ティベリウス曰く「天を焼き尽くす炎」)を作り出してUXを追い詰めるティベリウス。絶体絶命かと思われたその瞬間、空を切る紅蓮の一閃がプラズマ超火球を吹き飛ばし、UXを救う。その一撃を放ったのは、天に選ばれし覇者たる、紅蓮の
英雄 だった――。この世界でも、その名は今も「乱世の奸雄」として伝えられているが、人の世が続くこの世界は今も「曹操」を忘れ去ってはいなかった。はるかな昔に蒼き天の向こうへと消えていった「乱世の奸雄」と同じ名を持ち、同じ気高く誇り高き魂を持つ英雄が、今ここに、再びこの世界に現れたのだ。超世の傑、時の河を越えて、UXの世界に降臨す。 - 雷音
- UX第36話にて、呂布と激突する曹操。しかし、天玉鎧を降臨させた呂布相手ではさしもの曹操も分が悪く、追い詰められていく。
- その時戦いの場に響いたのは、二人の歌姫の歌「ライオン」。その歌声から二人の強い意志を感じ取ったアルティメット・クロスは反撃に転じる。激戦の最中、不退転の構えを見せた曹操はついに玉璽を降臨させる。そして歌姫達の『獅子』の歌が響き渡る中、真の力を降臨させた曹操は『炎鳳獄焔燐』を呂布に叩き込み、戦いを互角に持って行くのだった。
関連形態
- 機武帝曹操ガンダム
- 『戦神決闘編』での覚醒形態、「紅蓮の焰神」。劉備にとっての翔烈帝にあたる姿。
- 名前の由来は史実における曹操の諡号「武皇帝」から。
- 実は旧シリーズでの機武帝は不完全であり、アニメ版の「紅蓮装」と組み合わせることで真の姿となる(本編には登場しない)。
- デスティニー曹操ガンダム
- コミックワールド版からの続編『BB戦士三国伝 LEGENDBB』での姿。演者はデスティニーガンダム。
メモ
- 曹操は中国後漢末から三国時代の武将、政治家で、後漢の丞相・魏王に就き、魏の礎を築いた人物。(155~220)
- 字は孟徳。死後、息子の曹丕が魏の初代皇帝となった際には「太祖武帝」と追号された。
- 黄巾の乱では官軍の将として乱の鎮圧に活躍し、董卓が漢王朝を牛耳り専横を振るった後は反董卓連合軍の中心人物として活躍。董卓の死後に訪れた群雄割拠の時代には、青州黄巾党を降伏させて自らの軍に吸収し、漢王朝の天子(献帝)を自身の本拠地・許昌に迎えるなどして雄飛。呂布や袁術たち群雄を次々と撃破し、遂には華北最大の勢力を誇る袁紹を官渡の戦いにて破り、中原の覇者となる。漢の丞相就任後には軍を率いて南下するも、赤壁の戦いにて孫権・劉備の連合軍に敗退し、撤退を余儀なくされる。その後も馬超をはじめとする関中の軍閥連合軍を撃破し、漢中を治めていた張魯を降伏させるなど、順調に覇業を進めながら劉備や孫権と覇を競うも、西暦220年に病に倒れ、中国統一の悲願を達成することなく死去する。
- 軍人としても政治家としても非常に優れた天才的な才能を持っていた人物で、数々の革新的な政策を打ち出しており、その功績は後世の中国にも非常に大きな影響を与えている。「人の才」を深く愛した人物としても知られ、自身が見出した才能ある者は如何なる人物であろうと登用した。また、当代随一の文化人の一人でもあり、優れた詩人でもあった。春秋時代より伝わり、『武経七書』に数えられる兵書『孫氏』を現在に伝わる13篇に編纂したのも曹操である。
- 人物鑑定家の許劭からは「治世の能臣、乱世の奸雄」と評された。「乱世の奸雄」の異名は、曹操を象徴する二つ名としても非常に有名である。そして、『三国志』の『正史』の著者である陳寿からは「非常の人、超世の傑」と…即ち、「類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である」と最大級の賛辞の言葉で賞されている。
- かつて敵対した者でも配下に迎え入れる度量を持ち、張遼や徐晃や張郃など栄達した家臣も多い。
- 特に張繍と賈詡は一度降伏した後に裏切り、その際に息子の曹昂を殺されているが、後に再度降伏を申し入れてきた際には怨みを飲み込みそれを受け入れている。
- 紛れもなく「英雄」である曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、曹操を危険視して抹殺しようと企んだ皇族や漢の重臣達の陰謀を暴いては容赦なく処断・粛清し、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも思想の違いから徹底的に対立し(孔融は曹操への罵言・放言を続けたために最後は曹操に処刑された)、曹操の死後に息子の曹丕が漢王朝から天下を簒奪して魏王朝を開いた事、父の曹嵩が徐州で殺された際には徐州に侵攻し徐州の民の大量虐殺を敢行した事等、人々を恐怖に陥れ、後世にも多大な悪名を残す所業も幾度も行ったため、『三国志演義』では「漢王朝復興を掲げ、民をも救わんとする正義の劉備」に対する「天下を漢王朝から奪わんとし、野望のためには非情な所業も厭わない悪役の曹操」として描かれ、「神」となった関羽、「物語」となった劉備や諸葛亮に対し、曹操は千年以上の長い間において、「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった(曹操の冷徹なまでの合理主義は儒教を重んじる中国の民衆にとって受け入れがたい面も少なからずあった)。
- しかし、20世紀の中頃から再評価運動が広く行われ、現代では名実共に「英雄」としての評価を確固たるものとしており、劉備にも勝るとも劣らない人気と支持を得ており、「曹操こそ三国志の真の主人公である」という声も少なくない(実際、黄巾の乱より曹操が死去するまでの三国鼎立の動乱期初期まで、時代の中心には常に曹操がいた)。日本においてもその人気は高く、曹操が悪役として描かれる『演義』をベースにした『吉川三国志』を読んで曹操のファンになった人も少なくなく、主人公である劉備に対するダークヒーローとしての曹操も多くの読者の間で人気を博し、『吉川三国志』の作者である吉川英治氏自身も作品を執筆しながら「曹操に魅力を感じていた」と述懐している。近年の三国志の創作作品においても曹操は善悪を超越した英傑として描写される事が多く、コーエー(現:コーエーテクモゲームス)のPCゲーム『三國志 曹操伝』や、漫画雑誌『モーニング』にて連載されていた漫画作品『蒼天航路』(原作・原案:李學仁、漫画:王欣太)をはじめ、曹操を主人公として描く三国志の創作作品も幾つも描かれている。
- また、日本では、曹操と同様に生涯戦国乱世を駆け抜け、苛烈・非情な所業も行ったがために人々からも恐れられながらも、その覇道で中世の旧時代を徹底的に破壊し、天下統一の礎を築くと共に、時代に革新を齎し近世の新しい時代を切り拓いた英雄である織田信長と対比されて語られることも多い。
余談
- 曹操ガンダムを演じた声優の乃村健次氏は『機動戦士ガンダムAGE』にて、脇役キャラクターの一人であるイワーク・ブライアを演じた。イワークが発した「強いられているんだ!」という台詞(とその台詞の場面の演出)は話題を呼び『ガンダムAGE』を代表する名(迷)台詞としてファンの間で広く知られており、UXにて曹操が何度か「強いられている」と発言するのはこれが元ネタ……かもしれない。
- 曹操の演者がガンダムダブルエックスなのに息子の曹丕はガンダムエックスというのは逆ではないか?と言われることがあるが、原作においてDXはジャミルの乗ったガンダムXを改造したもの、曹丕はガンダムエックス・ディバイダーの要素が含まれるのでガロード機にあたる……と考えれば、DXの方が父親を演じるのは不自然ではないと言える。
原作設定ではガロード機の方が1号機であるという点は気にしてはいけない。
脚注
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