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− | + | 狭義にはメガ粒子に対する斥力を用いた偏向場を機体周囲に張り巡らせる事で形成する対ビームバリアの事を指し、[[出力|高出力]]な[[モビルアーマー]]クラスともなると[[戦艦]]以上の射撃[[ビーム兵器]]すら無力化する。 | |
− | 『[[∀ガンダム]] | + | 『[[∀ガンダム]]』では「Iフィールドビームドライブ(I.F.B.D.)」と呼ばれる、機体表面に展開したフィールドを操作する事によって機体そのものを動かす駆動システムとしても使われている。<br> |
+ | 全身を常に守っているだけでなくビームのほか実弾にも防御力を発揮するなど、宇宙世紀のものから大きく発展した別物と言える。 | ||
− | + | 「I」が何の略なのかはどの媒体でも明確にされていないが、開発者の一人のイヨネスコ博士の名前から取ったという説と、イオノクラフトから取ったという説がある。 | |
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− | :[[ガンダムシリーズ]]では初めて搭載。ただし放送当時はIフィールドの設定がなく強力な磁界を張ってビームを曲げたことになっている。この磁界は機体周辺のみであり、至近距離によるビームは効果がない。シリーズによっては[[ビームコート]] | + | :[[ガンダムシリーズ]]では初めて搭載。ただし放送当時はIフィールドの設定がなく強力な磁界を張ってビームを曲げたことになっている。この磁界は機体周辺のみであり、至近距離によるビームは効果がない。シリーズによっては[[ビームコート]]になっている。戦艦の[[マゼラン改級戦艦|マゼラン級]][[サラミス改級巡洋艦|サラミス級]]から放たれたビームの嵐を完全に遮断している。 |
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− | : | + | :機体表面に発生させることが可能。至近距離のビームにも対応できる。Mk-IIのものは[[ΖΖガンダム]]のダブルビームライフルを無力化している。 |
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;[[α・アジール]] | ;[[α・アジール]] | ||
:かつていくつかのゲーム作品で搭載されていた事があるが、昨今の作品では搭載されていない。劇中ではビームで損傷する場面も存在しており、実際には搭載されているかは不明。 | :かつていくつかのゲーム作品で搭載されていた事があるが、昨今の作品では搭載されていない。劇中ではビームで損傷する場面も存在しており、実際には搭載されているかは不明。 | ||
;[[νガンダム]] / [[Hi-νガンダム]] / [[量産型νガンダム]] | ;[[νガンダム]] / [[Hi-νガンダム]] / [[量産型νガンダム]] | ||
− | : | + | :複数の「フィン・ファンネル」を立体状に展開して、ビーム粒子によるIフィールドバリアを実現。出力の問題かα・アジールの口部メガ粒子砲は防げず貫通されている。<br />ゲームでは通常のIフィールドより効果が高いことがあり、「IフィールドΔ」と表記される場合もある。<br />原作や『EVOLVE』だと実はビームだけではなく[[ファンネル]]本体も弾いている。 |
;[[ユニコーンガンダム]]([[フルアーマー・ユニコーンガンダム]]) / [[バンシィ・ノルン]] | ;[[ユニコーンガンダム]]([[フルアーマー・ユニコーンガンダム]]) / [[バンシィ・ノルン]] | ||
− | : | + | :専用ジェネレーターとともにシールドに内蔵。射撃ビームだけでなくサーベルも無効化した。原作小説版では[[バンシィ]]もシールドを装備していたが、OVA以降はアームド・アーマーを装備しているためIフィールドを持っていない。またユニコーンガンダムのみ覚醒後は[[サイコフィールド]]に変更される。 |
;[[クシャトリヤ]] | ;[[クシャトリヤ]] | ||
:サイドバインダーに内蔵。胸部メガ粒子砲を偏向させて撃つことも可能。 | :サイドバインダーに内蔵。胸部メガ粒子砲を偏向させて撃つことも可能。 | ||
:一説には対ビーム防御としての機能はほぼないとも言われており、SRWではゲームバランスとの兼ね合いもあってかIフィールドが実装されたことはない。 | :一説には対ビーム防御としての機能はほぼないとも言われており、SRWではゲームバランスとの兼ね合いもあってかIフィールドが実装されたことはない。 | ||
;[[ラフレシア]] | ;[[ラフレシア]] | ||
− | : | + | :こちらも機体表面に発生させることが可能。至近からのVSBRすら完全に遮断する強度を誇った。 |
;[[クロスボーン・ガンダムX3]] | ;[[クロスボーン・ガンダムX3]] | ||
− | : | + | :両腕の掌から発生させる。持続時間は片腕105秒、冷却期間は片腕120秒。両腕で連続使用を行った場合は合計210秒使えるが、片腕の冷却が終わらないため、その後15秒間は完全に使用不可となる。発生器の小型化も実現している。 |
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2024年8月4日 (日) 17:53時点における最新版
Iフィールド(I Field)とは、『宇宙世紀ガンダムシリーズ』に登場する技術。
概要[編集 | ソースを編集]
広義にはミノフスキー粒子に静電入力を行った際に発生する力場。ミノフスキー物理学の根幹を成す現象であり、この応用により核融合炉の縮小化、メガ粒子の圧縮や発射、ミノフスキークラフト、防御フィールド、ビームサーベルやシールドの成形などに用いられる。
狭義にはメガ粒子に対する斥力を用いた偏向場を機体周囲に張り巡らせる事で形成する対ビームバリアの事を指し、高出力なモビルアーマークラスともなると戦艦以上の射撃ビーム兵器すら無力化する。
『∀ガンダム』では「Iフィールドビームドライブ(I.F.B.D.)」と呼ばれる、機体表面に展開したフィールドを操作する事によって機体そのものを動かす駆動システムとしても使われている。
全身を常に守っているだけでなくビームのほか実弾にも防御力を発揮するなど、宇宙世紀のものから大きく発展した別物と言える。
「I」が何の略なのかはどの媒体でも明確にされていないが、開発者の一人のイヨネスコ博士の名前から取ったという説と、イオノクラフトから取ったという説がある。
シリーズでの効果[編集 | ソースを編集]
射撃ビームのみを無効化ないしは軽減するバリア系特殊能力として採用されている。
『α』以降からνガンダムとその派生機、クロスボーン・ガンダムX3は原作でも特殊なIフィールドを使用していたためか、通常よりダメージ軽減効果の高い固有のIフィールドを装備している(その代わり気力110以上にならないと使用できないなど、独自の制限もつくようになった)。
また強化パーツで追加効果を発生することが可能。
登場作品での効果[編集 | ソースを編集]
第2次スーパーロボット大戦G[編集 | ソースを編集]
ビーム兵器によるダメージを完全に無効化する。
SFC版『第3次』と『第4次』の効果の折衷であるが、主に名称が「○○メガ粒子砲」の武装等、本作では『第4次』以降でビーム兵器扱いされている武装がビーム兵器でない場合がある。同様にヴェスバーもビーム兵器扱いされておらず、相手のIフィールドを無視して攻撃可能。
SFC版第3次・SFC版EX[編集 | ソースを編集]
「ビーム」と名の付く攻撃によるダメージを完全に無効化する。
ゲッタービームや光子力ビームの他、Vレーザー等のレーザー系も含まれる。ただしグレイターキン等のフォトンビーム砲だけは、大ボスの武装故に例外的に非ビーム扱いされている。
第4次・第4次S・F・F完結編[編集 | ソースを編集]
ビーム兵器によるダメージを2000まで無効化する。
流石に無効化は強力すぎたせいか、一定以上のダメージで貫けるよう調整された。…が、『第4次』『F』共に中盤以降は攻撃力がインフレするため、敵も味方も簡単に貫かれる死に要素となってしまった。
なお、『第4次』では強化パーツとして「Iフィールド発生機」も登場している。シナリオ「新しい力」でのみ獲得可能な一点物で、人間爆弾イベントを阻止したご褒美のような扱いとなっている。
新スーパーロボット大戦[編集 | ソースを編集]
ビーム兵器によるダメージをレベルに応じて無効化する。νガンダムがレベル5、その他の機体がレベル4となっている。
具体的に何ポイントまで無効化できるのかは不明。強化パーツとして「Iフィールド発生機」も登場するが、こちらに至ってはレベル自体が不明である。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス[編集 | ソースを編集]
ビーム兵器によるダメージを1500まで無効化する。
オリジナル版は完全無効化だったため大幅な弱体化となった。特に中盤以降は敵の攻撃力も上がってくるため、防御するか装甲を改造しないと簡単に貫かれてしまう。
64・COMPACT・COMPACT2・A[編集 | ソースを編集]
ビーム兵器によるダメージを2000軽減。消費EN 10。再び強化パーツとして登場するようになった。
スーパーロボット大戦α・DC版α[編集 | ソースを編集]
- Iフィールド
- ビーム兵器によるダメージを2000軽減。消費EN 10。
- Iフィールド(νガンダム)(DC版では「IフィールドΔ」)
- ビーム兵器によるダメージを2500軽減。消費EN 10。必要気力110。
スーパーロボット大戦α外伝[編集 | ソースを編集]
ダメージバランスが変化したためか、効果がαの半分以下にまで弱体化した。
- Iフィールド
- ビーム兵器によるダメージを850軽減。消費EN 10。
- Iフィールド(νガンダム)
- ビーム兵器によるダメージを950軽減。消費EN 10。必要気力110。
第2次スーパーロボット大戦α[編集 | ソースを編集]
α外伝から上位版の性能が若干抑えられた。
- Iフィールド
- ビーム兵器によるダメージを850軽減。消費EN 10。
- IフィールドΔ / IフィールドX3
- ビーム兵器によるダメージを900軽減。消費EN 10。必要気力110。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ[編集 | ソースを編集]
この作品のみ、小隊全員を保護する広域バリアとしての能力を備える。
- Iフィールド
- ビーム兵器によるダメージを850軽減。小隊ではビーム兵器によるダメージを450軽減。消費EN 10。
- IフィールドΔ
- ビーム兵器によるダメージを1000軽減。小隊ではビーム兵器によるダメージを500軽減。消費EN 10。必要気力110。
スーパーロボット大戦Z[編集 | ソースを編集]
- Iフィールド
- ビーム兵器によるダメージを1000軽減。消費EN 10。
- IフィールドΔ
- ビーム兵器によるダメージを1500軽減。消費EN 10。必要気力110。
R・D[編集 | ソースを編集]
ビーム兵器によるダメージを1000軽減。消費EN 5。
IMPACT・MX[編集 | ソースを編集]
『MX』ではビーム攻撃を行う敵機体がデスアーミーとデビルガンダムくらいしかおらず、ほとんど死に能力。
- Iフィールド
- ビーム兵器によるダメージを850軽減。消費EN 5。
- Iフィールド(νガンダム)
- ビーム兵器によるダメージを900軽減。消費EN 5。必要気力110。
スーパーロボット大戦COMPACT3[編集 | ソースを編集]
ビーム兵器によるダメージを2000まで無効化。消費EN 10。
GC・XO[編集 | ソースを編集]
ビーム兵器によるダメージを1300軽減。消費EN 10。
BX・30[編集 | ソースを編集]
射撃のビーム攻撃によるダメージを1500軽減。気力110以上で発動。発動時、ENを10消費。
『30』ではνガンダム、量産型νガンダム、V2アサルトバスターガンダム、Hi-νガンダムの全てで性能共通。
主なユニット[編集 | ソースを編集]
- ビグ・ザム
- ガンダムシリーズでは初めて搭載。ただし放送当時はIフィールドの設定がなく強力な磁界を張ってビームを曲げたことになっている。この磁界は機体周辺のみであり、至近距離によるビームは効果がない。シリーズによってはビームコートになっている。戦艦のマゼラン級サラミス級から放たれたビームの嵐を完全に遮断している。
- ガンダム試作3号機 / ノイエ・ジール
- 両機とも搭載した超大型機体。3号機はウェポンコンテナ「オーキス」に設置。3号機の当時戦艦すら貫通して撃沈させる、最大出力の「メガビーム砲」をも防げるので、その防御力は察するものがある。
- サイコガンダム / サイコガンダムMk-II
- 機体表面に発生させることが可能。至近距離のビームにも対応できる。Mk-IIのものはΖΖガンダムのダブルビームライフルを無力化している。
- クィン・マンサ
- 両肩のバインダーに内蔵。ゲーマルクとのファンネルでの撃ち合い戦では、ゲーマルクのビーム一斉発射を防ぎきっている。
- Ex-Sガンダム
- 脚部の脛の「リフレクター・ビット」に内蔵。それを射出してビーム兵器を反射させて攻撃を行う。また胸部にも装備されているが、バイタルエリアへの被弾の際に瞬間的に機能する非常用のものである。
- α・アジール
- かつていくつかのゲーム作品で搭載されていた事があるが、昨今の作品では搭載されていない。劇中ではビームで損傷する場面も存在しており、実際には搭載されているかは不明。
- νガンダム / Hi-νガンダム / 量産型νガンダム
- 複数の「フィン・ファンネル」を立体状に展開して、ビーム粒子によるIフィールドバリアを実現。出力の問題かα・アジールの口部メガ粒子砲は防げず貫通されている。
ゲームでは通常のIフィールドより効果が高いことがあり、「IフィールドΔ」と表記される場合もある。
原作や『EVOLVE』だと実はビームだけではなくファンネル本体も弾いている。 - ユニコーンガンダム(フルアーマー・ユニコーンガンダム) / バンシィ・ノルン
- 専用ジェネレーターとともにシールドに内蔵。射撃ビームだけでなくサーベルも無効化した。原作小説版ではバンシィもシールドを装備していたが、OVA以降はアームド・アーマーを装備しているためIフィールドを持っていない。またユニコーンガンダムのみ覚醒後はサイコフィールドに変更される。
- クシャトリヤ
- サイドバインダーに内蔵。胸部メガ粒子砲を偏向させて撃つことも可能。
- 一説には対ビーム防御としての機能はほぼないとも言われており、SRWではゲームバランスとの兼ね合いもあってかIフィールドが実装されたことはない。
- ラフレシア
- こちらも機体表面に発生させることが可能。至近からのVSBRすら完全に遮断する強度を誇った。
- クロスボーン・ガンダムX3
- 両腕の掌から発生させる。持続時間は片腕105秒、冷却期間は片腕120秒。両腕で連続使用を行った場合は合計210秒使えるが、片腕の冷却が終わらないため、その後15秒間は完全に使用不可となる。発生器の小型化も実現している。
- V2アサルトガンダム / V2アサルトバスターガンダム
- 両肩の追加パーツに内蔵。
- コアファイター(V2ガンダム)
- 『α』及び『α外伝』では小型戦闘機群の中で唯一装備している。
- ∀ガンダム / ターンX / スモー
- 「Iフィールドドライブ(I.F.B.D.)」の効果によりIフィールドと空中浮遊の効果がある。
ゲームの表記は「Iフィールド」。 - ソレイユ / アルマイヤー
- 戦艦では初の搭載。
- パトゥーリア / ガブル
- 宇宙世紀の機体ではなく、本来の装備はフィールドジェネレーターだが、特徴が似ている事からSRWシリーズではIフィールドで代替されている。
- ウイングガンダムゼロカスタム
- 宇宙世紀の機体ではないが、『α』『α外伝』では何故か所持。原作ではバリア系の能力すら所持していない本機が何故所持しているのかは謎。
- ビルゴ / ビルゴII / メリクリウス
- こちらも宇宙世紀の機体ではないが、プラネイトディフェンサーが独立した特殊能力になる以前はIフィールドで代用されていた。
- ガンダムデスサイズヘル / ガンダムデスサイズヘルカスタム
- こちらも宇宙世紀の機体ではなく、プラネイトディフェンサーの応用によるものなので本来は違うのだが、独自の特殊能力にならない作品ではIフィールドやビームコートなどで代用されている。
- ジーラッハ
- 宇宙世紀の機体ではないが、世界観そのものが宇宙世紀時代の延長線上にあるため、「ヘルメスの薔薇の設計図」といった過去の技術を利用して搭載されている。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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