「ジ・O」の版間の差分

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== PMX-003 ジ・O(The-O) ==
+
{{登場メカ概要
*[[登場作品]][[機動戦士Ζガンダム]]([[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]])
+
| 読み = ジ・オ
*分類:局地戦用試作型重[[モビルスーツ]]
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::The-O]]<ref>[http://www.z-gundam.net/ms/titans.html#ms03 Mobile Suit]、機動戦士Ζガンダム、2022年2月4日閲覧。</ref>
*型式番号:PMX-003
+
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
*頭頂高:24.8m
+
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士Ζガンダム}}
*全高:28.4m
+
| デザイン = {{メカニックデザイン|小林誠}}
*本体重量:57.3t
+
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|スーパーロボット大戦}}
*全備重量:86.3t
+
| SRWでの分類 = [[機体]]
*[[動力]]:核融合炉
+
}}
*ジェネレーター出力:1840Kw
 
*スラスター推力:135400kg
 
*装甲材質:ガンダリウム合金
 
*開発者:[[パプテマス・シロッコ]]
 
*所属:[[ティターンズ]]
 
*主なパイロット:[[パプテマス・シロッコ]]
 
*メカニックデザイン:小林誠
 
  
[[パプテマス・シロッコ]]が自らの専用機として独自に設計・開発した重[[モビルスーツ]]。名前の読みは「'''ジ・オ'''」。
+
{{登場メカ概要
 +
| タイトル = スペック
 +
| 分類 = 局地戦用重[[モビルスーツ]]
 +
| 生産形態 = 試作機
 +
| 型式番号 = [[型式番号::PMX-003]]
 +
| 頭頂高 = [[頭頂高::24.8 m]]
 +
| 全高 = 28.4 m
 +
| 本体重量 = 57.3 t
 +
| 全備重量 = 86.3 t
 +
| 動力 = [[動力::核融合炉]]
 +
| ジェネレーター出力 = 1,840 Kw
 +
| スラスター推力 = 38,200 kg×1<br />16,200 kg×6
 +
;総推力
 +
:135,400 kg
 +
| アポジモーター数 = 50
 +
| 装甲材質 = [[装甲材質::ガンダリウム合金]]
 +
| センサー有効半径 = 11,300m
 +
| 開発者 = [[開発::パプテマス・シロッコ]]
 +
| 所属 = {{所属 (メカ)|ティターンズ}}
 +
| パイロット = [[パイロット::パプテマス・シロッコ]]
 +
}}
 +
'''ジ・O'''は『[[機動戦士Ζガンダム]]』の[[登場メカ]]。
  
その威圧的フォルムは見る者に鈍重そうなイメージを与えるが、全身に[[アポジモーター]]があり、機動性や運動性の高さは[[グリプス戦役]]時代においてはトップクラスである。
+
== 概要 ==
更にコクピットに独自開発の[[サイコミュ|サイコミュ・システム]]が搭載されており、高い[[ニュータイプ]]能力を持つシロッコが乗る事によって、他を凌駕するほどの優れた性能を発揮する[[モビルスーツ]]となる。ちなみに、このサイコミュ・システムはよく[[バイオセンサー]]と混同されるが、実際には何の関連性も無い。
+
[[パプテマス・シロッコ]]が自らの専用機として独自に設計・開発した重[[モビルスーツ]]。建造はシロッコの所有する木星探査船[[ジュピトリス]]で行われている。
  
重厚な見た目に反して武装はビームライフルとサーベルのみと基本的な物のみしか装備していないが、これはシロッコがこの機体を「シンプルにして素早く、そして堅牢」という汎用MSの基本に回帰した思想で開発された物によるとされ、その思想は[[宇宙世紀]]0090年代のMSにも通じる物がある。
+
その威圧的フォルムは見る者に鈍重そうなイメージを与えるが、全身に[[アポジモーター]]があり、機動性や運動性の高さは[[グリプス戦役]]時代においてはトップクラスである。ジェネレーターも大型艦艇に匹敵する規模のものが搭載されており、その出力は[[モビルアーマー]]にも匹敵する<ref>スペック上の数値は控えめだが、これはシロッコが本機の優位性を保つために虚偽のデータを軍部に報告したためとされる。</ref>。
なお、接近戦専用の隠し武器としてフロントスカート部に隠し腕を装備しており、重装甲による可動範囲の少なさによる死角を軽減している。
 
  
[[グリプス戦役]]終盤において、シロッコが搭乗して[[Ζガンダム]][[百式]][[キュベレイ]]と激戦を繰り広げた。
+
コクピットには、シロッコが独自に開発した[[バイオセンサー]]が搭載されている<ref>ガンプラ・HGUCに書かれた比較的近年の設定。それ以前は「Zガンダムと同じバイオセンサー」「バイオセンサーそのものではないが、アナハイム製バイオセンサーに類似したシロッコ独自開発のサイコミュシステム」等と、資料によってバラついた設定であった。</ref>。これは他のサイコミュ搭載機とは異なり、機体の操作性や追従性の向上に特化しており、高い[[ニュータイプ]]能力を持つシロッコが乗る事によって、他を凌駕する程の優れた性能を発揮する[[モビルスーツ]]となる。また、シロッコが[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を着用しないのは、自身のパイロットとしての[[技量]]に絶対の自信を持っている以外にも、本機のインターフェイスを完全・正確に稼働させるためである。
最終決戦時には[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と交戦したが、ハイパー化した[[Ζガンダム]]の前に圧倒され、最後は捨て身の攻撃(ウェイブライダー突撃)の前に敗れ、撃破された。
+
 
 +
極めて高い運動性・機動性と分厚い装甲を誇る一方で、武装は[[ビームライフル|大型ビーム・ライフル]]と[[ビームサーベル|ビーム・ソード]]、そしてそれらを効果的に使うための「隠し腕」のみと、グリプス戦役後期の機体としてはかなり簡素な構成にされている。これは自己の能力に応えられる機動性と堅牢性そして反応速度があれば火力などは必要十分で事足りるという自負と、この後の時代のMS開発の潮流を先取りした先見性の表れである。また火力支援や対艦攻撃に特化したPMX-001[[パラス・アテネ]]、偵察と索敵に特化したPMX-002[[ボリノーク・サマーン]]、そして指揮官機であるPMX-003ジ・Oと、それぞれの役割を分担して設計・開発されたためでもあった。例としてパラス・アテネは火力に優れる反面、運動性や機動性、近接戦闘能力は低く、それらが追及されたジ・Oとは真逆の機体特性となっている。
  
小説版では全身にメガ粒子砲を多数装備したTV版と正反対の超火力型MSとして登場している。その威力は一撃で[[ガンダムMk-II]]を大破させたほど。
+
重装甲と高機動の両立、そして高出力のジェネレーターにシンプルな武装というコンセプトはモビルアーマーのそれに合致しており、モビルスーツとして設計されてはいるものの、さしずめ'''人型モビルアーマー'''とも形容することが出来る。[[グリプス戦役]]期においてトップクラスの戦闘力を誇るモビルスーツである。
最終的には[[コロニーレーザー]]の発射に巻き込まれて消滅している。
 
  
漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場した『ジ・OII』や、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』に登場した『タイタニア』といった後継機が存在する。詳しくはGジェネWikiを参照されたし。
+
なお、ジ・Oという名称の由来は「Theology(神学)」の[[略語]]であり、それが意味する所は「'''[[神]]の意志'''」<ref>他にも、「O」を図形の「円」、あるいは「球体」に見立てて「THE・○」であるとし、「'''完全な円、もしくは球体を創造できるのは神のみであり、故に我こそ神である'''」という意味も込められているとする説もある。</ref>。傲慢なナルシストであるシロッコが、神に等しい存在である自らの乗機として名付けた事が推察出来る。
  
=== スパロボシリーズにおいて ===
+
=== 劇中での様相 ===
基本的に原作通りシロッコ専用機として登場することがほとんどである。
+
[[グリプス戦役]]終盤において、シロッコが搭乗して[[Ζガンダム]]や[[百式]]、[[キュベレイ]]と激戦を繰り広げた。
  
敵勢力のボス級キャラが搭乗することもあって能力値はMSの中では高めに設定されているが、武装の少なさとビーム兵器メインという性質が災いして性能を発揮できない場合も多い。
+
最終決戦時には[[カミーユ・ビダン]]の搭乗するΖガンダムと交戦し、当初こそ互角の戦いを演じていたが、相手のカミーユが既にシロッコをも超えるニュータイプ能力者として覚醒していた結果、Ζガンダムのバイオセンサーが限界以上の力を発揮。その影響によってジ・Oのバイオセンサーの制御系が乗っ取られてしまい、最後は身動き出来なくなった隙を突かれる形で[[捨て身]]の攻撃(ウェイブライダー突撃)によってコックピットを貫かれ、撃破。搭乗者のシロッコも死亡する末路を迎えたが、シロッコの最後の抵抗により、バイオセンサーの反動を受ける形でカミーユの精神も破壊されてしまう事になった。
ちなみにその傾向は他のゲーム作品でも顕著に表れており、[[Iフィールド]]装備の機体との相性は最悪と言っても良い程。
 
  
しかし、Zでは「隠し腕」による待望の必殺技が追加され、ビーム兵器だけの不名誉なボスの汚名を返上した。
+
劇場版では、同様の形で撃破され、シロッコもカミーユを道連れにしようとしたが、カミーユには最後の抵抗を受け流されてしまう形で失敗。最後はシロッコの居城であったジュピトリスを巻き込む形で爆発するという決着になっている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
完全な[[NT]]専用機ではない為か、スパロボでは[[ジェリド・メサ|ジェリド]]が乗って登場する事もある。
+
基本的に原作通りシロッコ専用機として登場することがほとんどである。完全な[[NT]]専用機ではない為か、SRWでは[[ジェリド・メサ]]が乗って登場する事もある。
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敵勢力のボス級キャラが搭乗する事もあって能力値はMSの中では高めに設定されているが、'''武装の少なさと[[ビーム兵器]]メインという性質が災いして性能を発揮できない場合も多い'''。ちなみにその傾向は他の[[コンピュータゲーム|ゲーム]]作品でも顕著に表れており、[[Iフィールド]]装備の機体との相性は最悪と言っても良い程。
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しかし、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では「隠し腕」による待望の必殺技が追加され、ビーム兵器だけの不名誉なボスの汚名を返上した。
  
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦}}
:第23話「逆襲のシロッコ」で登場。シロッコの能力と合わせてすばやさの値が高いので高い確率で再攻撃を行う。射程は1だが、間接攻撃無効を持っているので全く隙が無い。
+
:第23話「逆襲のシロッコ」で登場。シロッコの能力と合わせて、すばやさの値が高いので高い確率で[[再攻撃]]を行う。[[射程]]は1だが、[[間接攻撃無効]]を持っているので全く隙が無い。
;[[第2次スーパーロボット大戦G]]
+
:PS版では間接攻撃無効が消滅。ビームライフルの射程はそれなりになったがファンネルには敵わず比較的対処しやすくなっている。
:[[νガンダム]]や[[V2ガンダム]]をフル改造した[[V2アサルトバスターガンダム]]で相手をすると、ジ・Oの全ての攻撃を完封できる。<br />具体的には、ビーム・ソードは空中の敵には使えず、ビーム・ライフルは[[Iフィールド]]で完全に無効化出来る為。
+
:;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦G}}
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
+
::リメイク前同様、第23話「逆襲のシロッコ」で登場する。[[νガンダム]]や[[V2ガンダム]]をフル[[改造]]した[[V2アサルトバスターガンダム]]で相手をすると、ジ・Oの全ての攻撃を完封できる。
:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場する。シロッコが乗るが、ルートによっての最終話でシロッコは[[ヴァルシオン改]]に乗っているため、サラがジ・Oに乗っている。[[Iフィールド]]を持つνガンダムに手も足も出ないのは有名だが、何故かジ・O自身もIフィールドを持っている。どの道、[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]のシロッコに[[ビーム兵器]]などまず当てられないのであまり意味はないのだが。とにかくシロッコやサラの二回行動も相まって強敵である事は間違いないので、ファンネルやスーパー系の必殺技で早めに倒したい。カミーユの精神崩壊イベントも再現。
+
::具体的には、ビーム・ソードは[[空|空中]]の敵には使えず、ビーム・ライフルは[[Iフィールド]]で完全に無効化出来る為。他にも、隣接さえさせなければ[[νガンダム]]でも一方的に攻撃可能。
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
:シロッコが乗る。カミーユの精神崩壊イベントも再現。最終ステージでジェリドが乗る場合もある。射程がやや短いため、射程外からファンネルで集中砲火を受けることがある他、水中を移動しているところを飛行ユニット4機で囲むと何も出来なくなるという弱点を持つ。進め方によってはいつの間にか量産され、最終話のシロッコの取り巻きとして[[人工知能]]搭載の複数のジ・Oが襲ってくる。
+
:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場する。シロッコが乗るが、ルートによっての最終話でシロッコは[[ヴァルシオン改]]に乗っているため、[[サラ・ザビアロフ|サラ]]がジ・Oに乗っている。
 
+
:[[Iフィールド]]を持つνガンダムに手も足も出ないのは有名だが、何故かジ・O自身もIフィールドを持っている。どの道、本作のシロッコに[[ビーム兵器]]などまず当てられないのであまり意味はないのだが。
=== COMPACTシリーズ ===
+
:とにかくシロッコやサラの[[2回行動]]も相まって強敵である事は間違いないので、ファンネルや[[スーパー系]]の[[必殺武器|必殺技]]で早めに倒したい。[[カミーユ・ビダン|カミーユ]][[トラウマイベント|精神崩壊イベント]]も再現。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
:シロッコが乗る。最大射程が5の為、遠距離戦に持ち込むと楽に倒せる。
+
:シロッコが乗る。カミーユの精神崩壊イベントも再現。更に最終話では、[[ポセイダル軍|ポセイダル]]ルートの場合ジェリドが搭乗、DCルートの場合シロッコの取り巻きとして[[人工知能|人工知能改]]が搭載された'''3機'''のジ・Oが襲ってくる。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第1部]]
+
:初登場時や[[ジャブロー]]攻略時ではシロッコの[[NT]]補正もありかなりの難敵となるが、射程がやや短い為射程外からファンネルで集中砲火を受けることがある他、[[海|水中]]を移動している所を[[飛行]]ユニット4機で囲むと何も出来なくなるという弱点を持つ。また、最終話で登場する本機は一切[[改造]]されていない為しぶとさ以外に留意すべき強さはない。
:シロッコが死亡しているのでジェリドが乗る。
+
:シロッコが[[ラストボス|ラスボス]]の一人を務めている為か、MAP上での撃破エフェクトが[[デビルガンダム]]等と同じ派手な物が使われていたり、何でできているのか[[修理費]]が'''36000'''と異様に高額だったり(下手な戦艦や'''あの[[オージ]][[ヴァルシオン]]すら軽く上回っている''')妙に大物然とした扱いになっている。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]]
 
:引き続き、ジェリドが搭乗。
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
 
:シロッコが死亡しているのでジェリドが乗る。豚に真珠…かと思いきやジェリドの[[逆恨み]]技能のおかげで火力がかなり高く危険なユニットである。
 
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦α]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}}
:シロッコが乗る。本作でも精神崩壊イベント有り。射程は短いがP兵器のビームライフルと、射程が長いビームライフルの2種類を使用する。HP18000なので、[[精神コマンド]][[]]の必殺攻撃なら一撃で落ちる。本作のみ[[キュベレイ]]と同様に何故か[[HP回復]](大)、[[EN回復]]()を所持している。αのシロッコは監察軍第7艦隊に所属しているので、何らかの手段でジ・Oを強化したのかもしれない。
+
:第66話(「絶望の宴は今から始まる」または「人類に逃げ場なし」)で[[ジュピトリス]]を落とすと登場する、[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]最後の乗機。今作のビームライフルは長射程とP属性の2種類に分かれており、どちらも火力はかなり高い。機体性能も高く、シロッコの能力も合わさりかなりの強さを誇るが、[[HP]]は2万と妙に低い(しかもジュピトリス搭乗中に上がりきった[[気力]]は100にリセットされている)ため簡単に落とせる。また、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]][[ひらめき]]を使って攻撃するだけで精神崩壊イベントによる撃破も可能となっている。
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
+
:本作のみ[[キュベレイ]]と同様に何故か[[HP回復]](大)、[[EN回復]](大)を所持している。『α』のシロッコは[[ゼ・バルマリィ帝国|帝国監察軍第7艦隊]]に所属しているので、何らかの手段でジ・Oを強化したのかもしれない。なお、修理費も『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』同様36000と法外な金額。
:ハードモードの場合に[[マウンテンサイクル]]から発掘され、自軍ユニットとして使用可能。味方として使える唯一の作品である。原作のラスボスだけあって機体性能が高く、武装のビームソード、2種類のビームライフルの初期性能も他を抜いて圧倒的なスペックを誇る。攻撃力・命中補正・クリティカル率・地形適応が全て優秀。技量の高い[[アムロ・レイ|アムロ]][[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]等を乗せてやると物凄い確率でクリティカルを叩き出す。しかし、改造による攻撃力の伸びが低く、最終的な攻撃力はそう高くない。また'''初期ENが280'''と自軍ユニットで最も高い(フル改造で560)のにENを活かす武装が何も無い。小説版で搭載されたメガ粒子砲があればよかったのだが……なお機体の[[地形適応]]が空・陸Bだが、このゲームでは[[バグ (ゲーム)|バグ]]で武器以外の地形適応は意味が無いため気にする必要はないだろう。
+
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
 +
::本作の敵ユニットの例に漏れず[[装甲]]と攻撃力が[[プレイステーション|PS版]]から大きく強化された。登場時は改造されているため、装甲は[[ネオ・グランゾン]]と同値の3500と本作最高で、攻撃力もシロッコの能力と合わさりスーパー系でも一撃で撃墜しかねない数値を叩きだせるなどかなり強烈な性能になっている。だがHP2万という点は変わっていないため、[[魂]]を使ったフル改造の必殺武器なら相変わらず一撃必殺を狙えてしまう。[[脱力]]で気力を下げておけばまず確実。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α外伝}}
 +
:難易度『難』の場合に[[マウンテンサイクル]]から入手可能。珍しく味方で使える作品である(他は『[[スーパーロボット大戦|初代]]』と『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』)。
 +
:機体、武器共に性能が非常に高く無改造状態でも十分戦力になるが、2種類のライフルの弾数の少なさと改造による攻撃力上昇の低さが難点。ライフルはどちらも[[クリティカル|CT]]補正が高いので、[[ガッツ]]持ちや技量の高いパイロットとの相性が良い。
 +
:[[EN]]は『[[スーパーロボット大戦α|α]]』と同じ数値で'''280'''と自軍最高だが、EN消費武器はないのでほとんど意味はない。自軍で運用できる様になった為か、修理費は流石に『α』と違って4400と普通の金額に収まっている。
  
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦Z]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Z}}
:歴代の中でも演出面が最高で、特に「隠し腕」による連携攻撃の[[全体攻撃]]は目を張る。今まで演出面で先を行っていた[[ライバル]]機である[[キュベレイ]]の株を完全に奪っている。とはいえ、特殊能力が何もなくパイロットのシロッコが[[底力]]を所持していないので[[精神コマンド]]を使って当てていけば、意外とあっさり落とせる。本作の底力は従来のシリーズと比べ大幅に強化されている。仮にシロッコが底力を所持していたら各種能力も加わり恐ろしい事になっていただろう。
+
:歴代の中でも演出面が最高で、特に「隠し腕」による連携攻撃の[[全体攻撃]]は目を見張る。今まで演出面で先を行っていた[[ライバル]]機である[[キュベレイ]]の株を完全に奪っている。
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:とはいえ、特殊能力が何も無くパイロットのシロッコが[[底力]]を所持していないので[[精神コマンド]]を使って当てていけば、意外とあっさり落とせる。本作の底力は従来のシリーズと比べ大幅に強化されている。仮にシロッコが底力を所持していたら、各種能力も加わり恐ろしい事になっていただろう。
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=== COMPACTシリーズ ===
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT}}
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:シロッコが乗る。最大射程が5の為、遠距離戦に持ち込むと楽に倒せる。
 +
:さすがにHPが高いので初登場時は強敵だが、終盤に再登場する際も何故か無改造状態なので今度はあっさり撃破できる。
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:余談だが、COMPACTシリーズのジ・Oのグラフィックはどの作品でもドットの都合なのか、やたら小さい。
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2}}
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:第1部と第3部に登場。シロッコが死亡しているので、ティターンズ残党を率いるジェリドが乗る。ユニット性能は中々だが、ジェリドの能力がずば抜けて高いわけでも無いため、それ程の苦戦はしない。ビームライフルの射程も長くなっているものの、それでも射程は6止まり。隠し腕の性能が射程2のP兵器となったのは注意点だが、空への適性は無し。第1部は終盤なのでそれ程の問題は無いが、第3部ではシーン2という比較的序盤で登場。そのお陰で主力にしたい面子が抜けている可能性もあるので、その点だけは要注意。獲得[[資金]]は高いので[[幸運]]か[[祝福]]を。
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
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:リメイク前と同じくジェリドが乗る。[[逆恨み]]技能のおかげで火力がかなり高く危険なユニットである。
  
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Scramble Commander}}
 
:シロッコが搭乗。狭く入り組んだ迷路状になっている[[ソーディアン]]要塞内を逃げ回るので倒しにくい。引き連れている[[EVA量産機]]はかなりの強敵なので、必ず全滅させてから戦いを挑むこと。
 
:シロッコが搭乗。狭く入り組んだ迷路状になっている[[ソーディアン]]要塞内を逃げ回るので倒しにくい。引き連れている[[EVA量産機]]はかなりの強敵なので、必ず全滅させてから戦いを挑むこと。
;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd}}
 
:
 
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦}}
:後半の雑魚として登場する。武器は射程1に設定されているが、能力は高い。
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:初登場作品。後半の雑魚として登場する。武器は射程1に設定されているが、能力は高い。
:HDリメイク版では「ピクドロン死の迷宮」のボスユニットとして登場。隠し腕の攻撃力は高いのだが、空Cであるため、対空戦ではビームライフルでどうにかするしかないというなんとも言えない欠点があり、武器性能だけなら[[Ζガンダム]]の下位互換と言えなくもない。
+
:HDリメイク版では「[[ピクドロン]]、死の迷宮」のボスユニットとして登場。隠し腕の攻撃力は高いのだが、[[空]]Cであるため、対空戦では大型ビーム・ライフルでどうにかするしかないというなんとも言えない欠点があり、武器性能だけなら[[Ζガンダム]]の下位互換と言えなくもない。
;[[スーパーロボット大戦64]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦64}}
 
:シロッコが乗る。[[バルーンダミー|ダミー]]を保有するが、HPは18000と低い。
 
:シロッコが乗る。[[バルーンダミー|ダミー]]を保有するが、HPは18000と低い。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 +
:2016年6月中旬に新しく実装された「成長タイプ:大器」の登場と同時期に実装された大器成長タイプのSSRディフェンダー。
 +
:限界突破後の能力の上昇が高いだけではなくアビリティ「天才」による確定クリティカルに「隠し腕」による攻撃速度上昇など通常攻撃に関しては並のアタッカーより強力。サポートはクリティカル時のダメージが大幅に上昇するSR[[千鳥かなめ|かなめ]]やSSR[[ユング・フロイト|ユング]]が最も相性が良い。
 +
:アリーナにおいては当初ノーマルモードとは一変した鈍重さで「使えない大器」の代名詞的存在であったが、2017年7月6日のアップデート後はEXアビリティの追加やVアビリティ効果の見直しによって大幅改善された。
 +
:2020年9月のイベント「妖星の時」にて大器型SSRファイターが追加。
  
 
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
;[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]]
+
;[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]]
:機動族の新兵の1人として登場。名称表記は「ジオ」。
+
:シロッコが搭乗しボスとして2回戦う。通常攻撃はビーム・ソードだが、通常の腕部からの強力な一撃と、隠し腕による連撃を使い分ける。[[技量]]の値に優れているのか、クリティカルヒット発生率が総じて非常に高い。1戦目はプレイヤー側が少人数のうえ、後半は拡散メガ粒子砲のクリティカルヒットを連発してくるため、回復が追いつかなくなる可能性がある。2戦目では必殺技しか効かないほど固い装甲を持ち、通常の腕によるビーム・ソードでクリティカルを出された場合は適正レベルだと最大HPから一撃で落とされる。総じて長期戦が特にリスクの高い強敵。
;[[ヒーロー戦記]]
 
:シロッコが搭乗しボスとして2回戦う。必殺技しか効かないので手強い。
 
;[[ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦]]
 
:ザコ敵として宇宙に出現する。
 
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
;[[リアルロボット戦線]]
:シロッコが大ボスとなるルートにのみ登場。シロッコ自身のほか、最終面では敵一般兵が乗る機体も登場する。
+
:シロッコが大ボスとなるルートにのみ登場。シロッコ自身のほか、最終面では敵[[一般兵]]が乗る機体も登場する。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 +
==== 武装 ====
 
;ビーム・ソード
 
;ビーム・ソード
:サイドスカートに4本装備している近接戦闘用の武装。シロッコによって独自の改良が施されている。
+
:サイドスカートに4本装備している近接戦闘用の武装。シロッコによって独自の改良が施されており、一定方向にバイアスのかかった形状のビーム刃を発生させるため、通常の[[ビームサーベル]]とは異なる刀身を形成する。なので、"サーベル"ではなく"ソード"と呼ばれる。
 +
:ベースのエミッターは0.39Mwと標準的だが、シロッコが独自に開発したデバイスや部材によってチューンされている。
 +
:また、下記の隠し腕を活用する事で、4本のソード全てを同時使用する=四刀流が可能となっている。
 +
;隠し腕
 +
:隠し腕を使用しての攻撃。基本的にビーム・ソードを装備し攻撃する。劇中では、最終決戦の際にこれを使って[[Ζガンダム]]に奇襲をかけるが、躱され[[ビームライフル]]の銃身を切り落とすだけに留まっている。
 +
:様々な[[コンピュータゲーム|ゲーム]]作品では専ら武器のように表記されるが、これは機能の一つである。
 +
:通常時は腰部フロントアーマーに折り畳まれている可動肢で、近接戦闘の奇襲などに非常に有効である。補助的なマニピュレーターとして装備する機体もあり、銃火器の射出や榴弾の投擲なども可能であると思われる。
 +
:ジ・OのものはMSレベルで標準的なエネルギー供給が可能で、ビーム・ソードのドライブも可能である。
 +
:SRWでは旧シリーズで採用。通常のビーム・ソードより強力な近接攻撃。
 
;大型ビーム・ライフル
 
;大型ビーム・ライフル
:出力は[[バーザム]]と同程度だが、集束率は高い。また、エネルギーパックは独自に開発した物を使用している。<br />先述の通り、第2次Gと第3次(スーパーファミコン)ではIフィールドの前には無力。絶対に破られる事は無い。<br />αシリーズでは射程が長いタイプと短いタイプを所持している。αでは双方とも弾数が20発もあるので弾切れを起こすのは難しい。α外伝では双方の弾数が8発に減ってしまった。
+
:ジ・Oの専用武装。シロッコ自身の手によって開発されており、他の機体での運用は不可能。グリップの下部に装着されるEパックも独自の規格に基づいているため、互換性はほぼ皆無である。
 +
:その出力は2.6メガワットと平凡な数値に留まっており、これは[[Ζガンダム]]のビームライフルの半分以下、それどころか[[百式]]にすら劣る出力である。しかし集束率・命中精度・信頼性等は非常に高く、正に「優れた機体性能があれば火力は必要最小限で十分」という機体ジ・Oのコンセプトを体現した武装と言えよう。
 +
:なお、一部の資料には「メガランチャー級の高出力ビームを発射可能」と書かれてあるが、先述の通りジ・Oのビームライフルは出力2.6メガワットしかなく、ジ・O自身のジェネレーター出力も一般的なMSの範疇である1,840Kwしかないため、真偽のほどは疑わしい<ref>そもそもこの「メガランチャー級」が何を指すのかが不明である。これに近い名称の高出力ビーム兵器に百式のメガバズーカランチャー、バストライナーの大型ビームランチャー、Ζガンダムのハイパーメガランチャー等が存在するが、いずれもジェネレータ内蔵型の大型メガ粒子砲であり、カートリッジ式かつ出力2.6メガワットのジ・Oのビームライフルでは、これらと同等の火力は出せないと思われる。</ref>
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦G|第2次G]]』と『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』では前述の通り[[Iフィールド]]の前には無力となるが、'''『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』ではIフィールドどころか[[A.T.フィールド]]をも易々と突き破る恐ろしい武器と化した'''。
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:「[[αシリーズ]]」では長射程タイプとP属性タイプの2種類を所持。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では前者が10発、後者が20発(『[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC版]]』では両方20発)もあるので弾切れを起こすのは難しい。『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』では残念ながら両方8発に減ってしまった。
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:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では通常版とTRI攻撃版があり、後者では頭頂部の識別灯が点滅するなど芸が細かい。
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==== 必殺技 ====
 
;隠し腕
 
;隠し腕
:奇襲攻撃用の近接戦闘用装備。ゲームでは専ら武器として登場するが、正しくは『機能』である。<br />実際には、隠し腕にビーム・ソードを装備して敵に斬りかかる攻撃である。<br />後に[[ナイチンゲール]]もこれを搭載している。<br />Zではこの機能を利用した必殺技が導入された。演出は一見の価値あり。
+
:旧シリーズでは通常武装であったが、『Z』で必殺技として復活。全身にオーラを漲らせて相手小隊に大型ビーム・ライフルを連射しながら旋回しつつ接近、右腕と隠し腕2本、計3本のビーム・ソード三刀流で相手を小隊丸ごと斬り刻む。
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;ビーム・ソード(コンボ)
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:『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』での必殺スキル。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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:[[切り払い]]を発動。
 
:[[切り払い]]を発動。
 
;[[HP回復]](大)
 
;[[HP回復]](大)
:αのみ。α外伝では消滅。
 
 
;[[EN回復]](大)
 
;[[EN回復]](大)
:同上。
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:共に『[[スーパーロボット大戦α|α]]』のみ。[[EN]]消費武器を持たないためEN回復は実質死に能力。
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;[[間接攻撃無効]]
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:『[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]』のみ。
 
;[[Iフィールド]]
 
;[[Iフィールド]]
:第三次のみ。本来の装備ではない。
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:『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』のみ。本来の装備ではない。
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[陸]]
 
;[[陸]]
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:実は原作では宇宙空間でしか戦闘しておらず、'''ジ・Oの陸上での戦闘シーンが映像作品として描かれたのはスパロボが初'''であった。それ以降は他のゲーム作品等でもジ・Oの陸戦シーンが披露されており、その際は陸上を[[ホバー]]で移動しているが、スパロボで移動タイプに採用されたことはない。
  
 
=== [[サイズ]] ===
 
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== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
;対[[Ζガンダム]]
 
;対[[Ζガンダム]]
:最終局面で[[ジュピトリス]]へ撤退する途中を狙われ逆に圧倒するが、死者の念を取り込んだΖの超常により機能を停止、続けてコックピット部にΖの突撃を受け完全に沈黙する。
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:『[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]』第50話「宇宙を駆ける」より。最終局面で[[ジュピトリス]]へ撤退する途中を狙われ、逆にΖを圧倒するが、死者の念を取り込んだΖの超常により機能を停止。
:小説版ではΖが発生させたバリアに弾き飛ばされた後、コロニーレーザーを受け宇宙の塵となる。
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:続けてコックピット部にΖの[[突撃]]を受け完全に沈黙する。だが、シロッコは死に際にΖのパイロットの[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]を[[トラウマイベント|精神崩壊へと導く]]。一方、劇場版『Ζ』第3部「-星の鼓動は愛-」では、シロッコの完全敗北に終わる。
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:なお、[[小説|小説版]]ではΖが発生させた[[バリア]]に弾き飛ばされた後、[[コロニーレーザー]]を受け[[宇宙]]の塵となる。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[メッサーラ]]
 
;[[メッサーラ]]
:PMXシリーズの0番機。木星圏の高重力下でも行動出来るよう大出力のブースターを装備している。
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:PMXシリーズの0番機。[[木星|木星圏]]の高重力下でも行動出来るよう大出力のブースターを装備している。
 
;[[パラス・アテネ]]
 
;[[パラス・アテネ]]
 
:PMXシリーズの1番機。火力を重点に開発され、多数の武器を搭載。
 
:PMXシリーズの1番機。火力を重点に開発され、多数の武器を搭載。
 
;[[ボリノーク・サマーン]]
 
;[[ボリノーク・サマーン]]
 
:PMXシリーズの2番機。こちらは各種センサーを搭載し、支援戦闘を主眼に開発されている。
 
:PMXシリーズの2番機。こちらは各種センサーを搭載し、支援戦闘を主眼に開発されている。
;タイタニア
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;[[GUNDAM:タイタニア|タイタニア]](SRW未登場)
:シロッコが統治者たる女性のために開発したNT用モビルスーツ。ジ・Oの各種機能を継承し、新たに[[Iフィールド]]バリアとサイコミュ誘導兵器ファンネルが追加された。シロッコが原作終了後でも生存しているというif設定での機体のため原作には登場しない。
+
:[[コンピュータゲーム|SLG]]『Gジェネレーションシリーズ』に登場した発展型。シロッコが統治者たる女性のために開発したNT用モビルスーツ。
 +
;[[GUNDAM:ジ・OII|ジ・OII]](SRW未登場)
 +
:[[漫画]]『機動戦士ガンダム ジオンの再興』(SRW未参戦)に登場。「II」と銘打たれているが、発展型ではなく技術を流用された派生機。
 +
;[[GUNDAM:オーヴェロン|オーヴェロン]](SRW未登場)
 +
:漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』(SRW未参戦)に登場する主役機。
 +
:[[ガンダムタイプ]]の本体を隠すように、当初は白いジ・Oに酷似したチョバムアーマーを身に着けている。
 +
;[[ナイチンゲール]]
 +
:ネオ・ジオン軍の大型モビルスーツ。隠し腕のギミック等、本機の一部機能が搭載されている。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*デザイナーの小林誠氏お気に入りの機体で、別デザインやモチーフを流用した機体を別作品に用いたりしており、更には自身の子供の名前にもなったという逸話がある。
 
*デザイナーの小林誠氏お気に入りの機体で、別デザインやモチーフを流用した機体を別作品に用いたりしており、更には自身の子供の名前にもなったという逸話がある。
 +
*シロッコ渾身の設計思想なのだが、大型ビーム・ライフルとビーム・ソード(+隠し腕)しか持たないという思い切りの良さが災いして、[[コンピュータゲーム|ゲーム]]作品によっては「[[ジム・カスタム|特長が無いのが特徴]]」になってしまう…。
 +
**実際、SRWでも[[旧シリーズ]]では[[νガンダム]]相手に距離を取られると手も足も出ない…なんて事があった。おまけにシロッコもジ・Oを捨てて[[ヴァルシオン改]]に[[乗り換え]]たりする。
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*[[小説|小説版]]におけるジ・Oは、全身にメガ粒子砲を多数装備した機体とされており同時代の[[サイコガンダム]]などに近く、シンプルな武装のTV版と異なる正反対の広域超火力型の一対多数を重視したMSとして登場している。
 +
**その威力は一撃(しかも無数のビームの内の一つが脇腹を掠っただけ)で[[ガンダムMk-II]]を大破させた程。最終的には[[Ζガンダム]]の[[サイコフィールド]]に弾かれた挙げ句、[[コロニーレーザー]]の発射に巻き込まれて消滅している。
 +
*ジ・Oの武装は長年に亘って「大型ビーム・ライフル」「ビーム・ソード」「隠し腕」の3つのみとされており、SRWシリーズは勿論、他のガンダム系ゲームでもこの3つ以外の武装が登場した事は(恐らく)ない。しかし設定画では、胸部上肩側のスラスターの外側に、バルカン砲らしき武装が1門ずつ描かれている事が確認されている。これはガンプラ「1/144 ハイグレードユニバースセンチュリー」「1/100 マスターグレード」、及びそのボックスアートにもはっきり存在しており、後者に至っては銃身がわざわざ別パーツ化されて正確に成型されている。放送当時から存在していながら未だ触れられていない、謎多きバルカン砲である。
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== 脚注 ==
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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2024年10月29日 (火) 11:19時点における最新版

ジ・O
読み ジ・オ
外国語表記 The-O[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 小林誠
初登場SRW スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 局地戦用重モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 PMX-003
頭頂高 24.8 m
全高 28.4 m
本体重量 57.3 t
全備重量 86.3 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,840 Kw
スラスター推力

38,200 kg×1
16,200 kg×6

総推力
135,400 kg
アポジモーター 50
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 11,300m
開発者 パプテマス・シロッコ
所属 ティターンズ
パイロット パプテマス・シロッコ
テンプレートを表示

ジ・Oは『機動戦士Ζガンダム』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

パプテマス・シロッコが自らの専用機として独自に設計・開発した重モビルスーツ。建造はシロッコの所有する木星探査船ジュピトリスで行われている。

その威圧的フォルムは見る者に鈍重そうなイメージを与えるが、全身にアポジモーターがあり、機動性や運動性の高さはグリプス戦役時代においてはトップクラスである。ジェネレーターも大型艦艇に匹敵する規模のものが搭載されており、その出力はモビルアーマーにも匹敵する[2]

コクピットには、シロッコが独自に開発したバイオセンサーが搭載されている[3]。これは他のサイコミュ搭載機とは異なり、機体の操作性や追従性の向上に特化しており、高いニュータイプ能力を持つシロッコが乗る事によって、他を凌駕する程の優れた性能を発揮するモビルスーツとなる。また、シロッコがノーマルスーツを着用しないのは、自身のパイロットとしての技量に絶対の自信を持っている以外にも、本機のインターフェイスを完全・正確に稼働させるためである。

極めて高い運動性・機動性と分厚い装甲を誇る一方で、武装は大型ビーム・ライフルビーム・ソード、そしてそれらを効果的に使うための「隠し腕」のみと、グリプス戦役後期の機体としてはかなり簡素な構成にされている。これは自己の能力に応えられる機動性と堅牢性そして反応速度があれば火力などは必要十分で事足りるという自負と、この後の時代のMS開発の潮流を先取りした先見性の表れである。また火力支援や対艦攻撃に特化したPMX-001パラス・アテネ、偵察と索敵に特化したPMX-002ボリノーク・サマーン、そして指揮官機であるPMX-003ジ・Oと、それぞれの役割を分担して設計・開発されたためでもあった。例としてパラス・アテネは火力に優れる反面、運動性や機動性、近接戦闘能力は低く、それらが追及されたジ・Oとは真逆の機体特性となっている。

重装甲と高機動の両立、そして高出力のジェネレーターにシンプルな武装というコンセプトはモビルアーマーのそれに合致しており、モビルスーツとして設計されてはいるものの、さしずめ人型モビルアーマーとも形容することが出来る。グリプス戦役期においてトップクラスの戦闘力を誇るモビルスーツである。

なお、ジ・Oという名称の由来は「Theology(神学)」の略語であり、それが意味する所は「の意志[4]。傲慢なナルシストであるシロッコが、神に等しい存在である自らの乗機として名付けた事が推察出来る。

劇中での様相[編集 | ソースを編集]

グリプス戦役終盤において、シロッコが搭乗してΖガンダム百式キュベレイと激戦を繰り広げた。

最終決戦時にはカミーユ・ビダンの搭乗するΖガンダムと交戦し、当初こそ互角の戦いを演じていたが、相手のカミーユが既にシロッコをも超えるニュータイプ能力者として覚醒していた結果、Ζガンダムのバイオセンサーが限界以上の力を発揮。その影響によってジ・Oのバイオセンサーの制御系が乗っ取られてしまい、最後は身動き出来なくなった隙を突かれる形で捨て身の攻撃(ウェイブライダー突撃)によってコックピットを貫かれ、撃破。搭乗者のシロッコも死亡する末路を迎えたが、シロッコの最後の抵抗により、バイオセンサーの反動を受ける形でカミーユの精神も破壊されてしまう事になった。

劇場版では、同様の形で撃破され、シロッコもカミーユを道連れにしようとしたが、カミーユには最後の抵抗を受け流されてしまう形で失敗。最後はシロッコの居城であったジュピトリスを巻き込む形で爆発するという決着になっている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

基本的に原作通りシロッコ専用機として登場することがほとんどである。完全なNT専用機ではない為か、SRWではジェリド・メサが乗って登場する事もある。

敵勢力のボス級キャラが搭乗する事もあって能力値はMSの中では高めに設定されているが、武装の少なさとビーム兵器メインという性質が災いして性能を発揮できない場合も多い。ちなみにその傾向は他のゲーム作品でも顕著に表れており、Iフィールド装備の機体との相性は最悪と言っても良い程。

しかし、『Z』では「隠し腕」による待望の必殺技が追加され、ビーム兵器だけの不名誉なボスの汚名を返上した。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦
第23話「逆襲のシロッコ」で登場。シロッコの能力と合わせて、すばやさの値が高いので高い確率で再攻撃を行う。射程は1だが、間接攻撃無効を持っているので全く隙が無い。
PS版では間接攻撃無効が消滅。ビームライフルの射程はそれなりになったがファンネルには敵わず比較的対処しやすくなっている。
第2次スーパーロボット大戦G
リメイク前同様、第23話「逆襲のシロッコ」で登場する。νガンダムV2ガンダムをフル改造したV2アサルトバスターガンダムで相手をすると、ジ・Oの全ての攻撃を完封できる。
具体的には、ビーム・ソードは空中の敵には使えず、ビーム・ライフルはIフィールドで完全に無効化出来る為。他にも、隣接さえさせなければνガンダムでも一方的に攻撃可能。
第3次スーパーロボット大戦
DCの戦力として登場する。シロッコが乗るが、ルートによっての最終話でシロッコはヴァルシオン改に乗っているため、サラがジ・Oに乗っている。
Iフィールドを持つνガンダムに手も足も出ないのは有名だが、何故かジ・O自身もIフィールドを持っている。どの道、本作のシロッコにビーム兵器などまず当てられないのであまり意味はないのだが。
とにかくシロッコやサラの2回行動も相まって強敵である事は間違いないので、ファンネルやスーパー系必殺技で早めに倒したい。カミーユ精神崩壊イベントも再現。
スーパーロボット大戦F完結編
シロッコが乗る。カミーユの精神崩壊イベントも再現。更に最終話では、ポセイダルルートの場合ジェリドが搭乗、DCルートの場合シロッコの取り巻きとして人工知能改が搭載された3機のジ・Oが襲ってくる。
初登場時やジャブロー攻略時ではシロッコのNT補正もありかなりの難敵となるが、射程がやや短い為射程外からファンネルで集中砲火を受けることがある他、水中を移動している所を飛行ユニット4機で囲むと何も出来なくなるという弱点を持つ。また、最終話で登場する本機は一切改造されていない為しぶとさ以外に留意すべき強さはない。
シロッコがラスボスの一人を務めている為か、MAP上での撃破エフェクトがデビルガンダム等と同じ派手な物が使われていたり、何でできているのか修理費36000と異様に高額だったり(下手な戦艦やあのオージヴァルシオンすら軽く上回っている)妙に大物然とした扱いになっている。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
第66話(「絶望の宴は今から始まる」または「人類に逃げ場なし」)でジュピトリスを落とすと登場する、シロッコ最後の乗機。今作のビームライフルは長射程とP属性の2種類に分かれており、どちらも火力はかなり高い。機体性能も高く、シロッコの能力も合わさりかなりの強さを誇るが、HPは2万と妙に低い(しかもジュピトリス搭乗中に上がりきった気力は100にリセットされている)ため簡単に落とせる。また、カミーユひらめきを使って攻撃するだけで精神崩壊イベントによる撃破も可能となっている。
本作のみキュベレイと同様に何故かHP回復(大)、EN回復(大)を所持している。『α』のシロッコは帝国監察軍第7艦隊に所属しているので、何らかの手段でジ・Oを強化したのかもしれない。なお、修理費も『F完結編』同様36000と法外な金額。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
本作の敵ユニットの例に漏れず装甲と攻撃力がPS版から大きく強化された。登場時は改造されているため、装甲はネオ・グランゾンと同値の3500と本作最高で、攻撃力もシロッコの能力と合わさりスーパー系でも一撃で撃墜しかねない数値を叩きだせるなどかなり強烈な性能になっている。だがHP2万という点は変わっていないため、を使ったフル改造の必殺武器なら相変わらず一撃必殺を狙えてしまう。脱力で気力を下げておけばまず確実。
スーパーロボット大戦α外伝
難易度『難』の場合にマウンテンサイクルから入手可能。珍しく味方で使える作品である(他は『初代』と『X-Ω』)。
機体、武器共に性能が非常に高く無改造状態でも十分戦力になるが、2種類のライフルの弾数の少なさと改造による攻撃力上昇の低さが難点。ライフルはどちらもCT補正が高いので、ガッツ持ちや技量の高いパイロットとの相性が良い。
ENは『α』と同じ数値で280と自軍最高だが、EN消費武器はないのでほとんど意味はない。自軍で運用できる様になった為か、修理費は流石に『α』と違って4400と普通の金額に収まっている。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
歴代の中でも演出面が最高で、特に「隠し腕」による連携攻撃の全体攻撃は目を見張る。今まで演出面で先を行っていたライバル機であるキュベレイの株を完全に奪っている。
とはいえ、特殊能力が何も無くパイロットのシロッコが底力を所持していないので精神コマンドを使って当てていけば、意外とあっさり落とせる。本作の底力は従来のシリーズと比べ大幅に強化されている。仮にシロッコが底力を所持していたら、各種能力も加わり恐ろしい事になっていただろう。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT
シロッコが乗る。最大射程が5の為、遠距離戦に持ち込むと楽に倒せる。
さすがにHPが高いので初登場時は強敵だが、終盤に再登場する際も何故か無改造状態なので今度はあっさり撃破できる。
余談だが、COMPACTシリーズのジ・Oのグラフィックはどの作品でもドットの都合なのか、やたら小さい。
スーパーロボット大戦COMPACT2
第1部と第3部に登場。シロッコが死亡しているので、ティターンズ残党を率いるジェリドが乗る。ユニット性能は中々だが、ジェリドの能力がずば抜けて高いわけでも無いため、それ程の苦戦はしない。ビームライフルの射程も長くなっているものの、それでも射程は6止まり。隠し腕の性能が射程2のP兵器となったのは注意点だが、空への適性は無し。第1部は終盤なのでそれ程の問題は無いが、第3部ではシーン2という比較的序盤で登場。そのお陰で主力にしたい面子が抜けている可能性もあるので、その点だけは要注意。獲得資金は高いので幸運祝福を。
スーパーロボット大戦IMPACT
リメイク前と同じくジェリドが乗る。逆恨み技能のおかげで火力がかなり高く危険なユニットである。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander
シロッコが搭乗。狭く入り組んだ迷路状になっているソーディアン要塞内を逃げ回るので倒しにくい。引き連れているEVA量産機はかなりの強敵なので、必ず全滅させてから戦いを挑むこと。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦
初登場作品。後半の雑魚として登場する。武器は射程1に設定されているが、能力は高い。
HDリメイク版では「ピクドロン、死の迷宮」のボスユニットとして登場。隠し腕の攻撃力は高いのだが、Cであるため、対空戦では大型ビーム・ライフルでどうにかするしかないというなんとも言えない欠点があり、武器性能だけならΖガンダムの下位互換と言えなくもない。
スーパーロボット大戦64
シロッコが乗る。ダミーを保有するが、HPは18000と低い。
スーパーロボット大戦X-Ω
2016年6月中旬に新しく実装された「成長タイプ:大器」の登場と同時期に実装された大器成長タイプのSSRディフェンダー。
限界突破後の能力の上昇が高いだけではなくアビリティ「天才」による確定クリティカルに「隠し腕」による攻撃速度上昇など通常攻撃に関しては並のアタッカーより強力。サポートはクリティカル時のダメージが大幅に上昇するSRかなめやSSRユングが最も相性が良い。
アリーナにおいては当初ノーマルモードとは一変した鈍重さで「使えない大器」の代名詞的存在であったが、2017年7月6日のアップデート後はEXアビリティの追加やVアビリティ効果の見直しによって大幅改善された。
2020年9月のイベント「妖星の時」にて大器型SSRファイターが追加。

関連作品[編集 | ソースを編集]

ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
シロッコが搭乗しボスとして2回戦う。通常攻撃はビーム・ソードだが、通常の腕部からの強力な一撃と、隠し腕による連撃を使い分ける。技量の値に優れているのか、クリティカルヒット発生率が総じて非常に高い。1戦目はプレイヤー側が少人数のうえ、後半は拡散メガ粒子砲のクリティカルヒットを連発してくるため、回復が追いつかなくなる可能性がある。2戦目では必殺技しか効かないほど固い装甲を持ち、通常の腕によるビーム・ソードでクリティカルを出された場合は適正レベルだと最大HPから一撃で落とされる。総じて長期戦が特にリスクの高い強敵。
リアルロボット戦線
シロッコが大ボスとなるルートにのみ登場。シロッコ自身のほか、最終面では敵一般兵が乗る機体も登場する。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

武装[編集 | ソースを編集]

ビーム・ソード
サイドスカートに4本装備している近接戦闘用の武装。シロッコによって独自の改良が施されており、一定方向にバイアスのかかった形状のビーム刃を発生させるため、通常のビームサーベルとは異なる刀身を形成する。なので、"サーベル"ではなく"ソード"と呼ばれる。
ベースのエミッターは0.39Mwと標準的だが、シロッコが独自に開発したデバイスや部材によってチューンされている。
また、下記の隠し腕を活用する事で、4本のソード全てを同時使用する=四刀流が可能となっている。
隠し腕
隠し腕を使用しての攻撃。基本的にビーム・ソードを装備し攻撃する。劇中では、最終決戦の際にこれを使ってΖガンダムに奇襲をかけるが、躱されビームライフルの銃身を切り落とすだけに留まっている。
様々なゲーム作品では専ら武器のように表記されるが、これは機能の一つである。
通常時は腰部フロントアーマーに折り畳まれている可動肢で、近接戦闘の奇襲などに非常に有効である。補助的なマニピュレーターとして装備する機体もあり、銃火器の射出や榴弾の投擲なども可能であると思われる。
ジ・OのものはMSレベルで標準的なエネルギー供給が可能で、ビーム・ソードのドライブも可能である。
SRWでは旧シリーズで採用。通常のビーム・ソードより強力な近接攻撃。
大型ビーム・ライフル
ジ・Oの専用武装。シロッコ自身の手によって開発されており、他の機体での運用は不可能。グリップの下部に装着されるEパックも独自の規格に基づいているため、互換性はほぼ皆無である。
その出力は2.6メガワットと平凡な数値に留まっており、これはΖガンダムのビームライフルの半分以下、それどころか百式にすら劣る出力である。しかし集束率・命中精度・信頼性等は非常に高く、正に「優れた機体性能があれば火力は必要最小限で十分」という機体ジ・Oのコンセプトを体現した武装と言えよう。
なお、一部の資料には「メガランチャー級の高出力ビームを発射可能」と書かれてあるが、先述の通りジ・Oのビームライフルは出力2.6メガワットしかなく、ジ・O自身のジェネレーター出力も一般的なMSの範疇である1,840Kwしかないため、真偽のほどは疑わしい[5]
第2次G』と『第3次』では前述の通りIフィールドの前には無力となるが、F完結編』ではIフィールドどころかA.T.フィールドをも易々と突き破る恐ろしい武器と化した
αシリーズ」では長射程タイプとP属性タイプの2種類を所持。『α』では前者が10発、後者が20発(『DC版』では両方20発)もあるので弾切れを起こすのは難しい。『α外伝』では残念ながら両方8発に減ってしまった。
Z』では通常版とTRI攻撃版があり、後者では頭頂部の識別灯が点滅するなど芸が細かい。

必殺技[編集 | ソースを編集]

隠し腕
旧シリーズでは通常武装であったが、『Z』で必殺技として復活。全身にオーラを漲らせて相手小隊に大型ビーム・ライフルを連射しながら旋回しつつ接近、右腕と隠し腕2本、計3本のビーム・ソード三刀流で相手を小隊丸ごと斬り刻む。
ビーム・ソード(コンボ)
X-Ω』での必殺スキル。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備
切り払いを発動。
HP回復(大)
EN回復(大)
共に『α』のみ。EN消費武器を持たないためEN回復は実質死に能力。
間接攻撃無効
第2次』のみ。
Iフィールド
第3次』のみ。本来の装備ではない。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

実は原作では宇宙空間でしか戦闘しておらず、ジ・Oの陸上での戦闘シーンが映像作品として描かれたのはスパロボが初であった。それ以降は他のゲーム作品等でもジ・Oの陸戦シーンが披露されており、その際は陸上をホバーで移動しているが、スパロボで移動タイプに採用されたことはない。

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

Ζガンダム
Ζ』第50話「宇宙を駆ける」より。最終局面でジュピトリスへ撤退する途中を狙われ、逆にΖを圧倒するが、死者の念を取り込んだΖの超常により機能を停止。
続けてコックピット部にΖの突撃を受け完全に沈黙する。だが、シロッコは死に際にΖのパイロットのカミーユ精神崩壊へと導く。一方、劇場版『Ζ』第3部「-星の鼓動は愛-」では、シロッコの完全敗北に終わる。
なお、小説版ではΖが発生させたバリアに弾き飛ばされた後、コロニーレーザーを受け宇宙の塵となる。

関連機体[編集 | ソースを編集]

メッサーラ
PMXシリーズの0番機。木星圏の高重力下でも行動出来るよう大出力のブースターを装備している。
パラス・アテネ
PMXシリーズの1番機。火力を重点に開発され、多数の武器を搭載。
ボリノーク・サマーン
PMXシリーズの2番機。こちらは各種センサーを搭載し、支援戦闘を主眼に開発されている。
タイタニア(SRW未登場)
SLG『Gジェネレーションシリーズ』に登場した発展型。シロッコが統治者たる女性のために開発したNT用モビルスーツ。
ジ・OII(SRW未登場)
漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』(SRW未参戦)に登場。「II」と銘打たれているが、発展型ではなく技術を流用された派生機。
オーヴェロン(SRW未登場)
漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』(SRW未参戦)に登場する主役機。
ガンダムタイプの本体を隠すように、当初は白いジ・Oに酷似したチョバムアーマーを身に着けている。
ナイチンゲール
ネオ・ジオン軍の大型モビルスーツ。隠し腕のギミック等、本機の一部機能が搭載されている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • デザイナーの小林誠氏お気に入りの機体で、別デザインやモチーフを流用した機体を別作品に用いたりしており、更には自身の子供の名前にもなったという逸話がある。
  • シロッコ渾身の設計思想なのだが、大型ビーム・ライフルとビーム・ソード(+隠し腕)しか持たないという思い切りの良さが災いして、ゲーム作品によっては「特長が無いのが特徴」になってしまう…。
  • 小説版におけるジ・Oは、全身にメガ粒子砲を多数装備した機体とされており同時代のサイコガンダムなどに近く、シンプルな武装のTV版と異なる正反対の広域超火力型の一対多数を重視したMSとして登場している。
  • ジ・Oの武装は長年に亘って「大型ビーム・ライフル」「ビーム・ソード」「隠し腕」の3つのみとされており、SRWシリーズは勿論、他のガンダム系ゲームでもこの3つ以外の武装が登場した事は(恐らく)ない。しかし設定画では、胸部上肩側のスラスターの外側に、バルカン砲らしき武装が1門ずつ描かれている事が確認されている。これはガンプラ「1/144 ハイグレードユニバースセンチュリー」「1/100 マスターグレード」、及びそのボックスアートにもはっきり存在しており、後者に至っては銃身がわざわざ別パーツ化されて正確に成型されている。放送当時から存在していながら未だ触れられていない、謎多きバルカン砲である。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. Mobile Suit、機動戦士Ζガンダム、2022年2月4日閲覧。
  2. スペック上の数値は控えめだが、これはシロッコが本機の優位性を保つために虚偽のデータを軍部に報告したためとされる。
  3. ガンプラ・HGUCに書かれた比較的近年の設定。それ以前は「Zガンダムと同じバイオセンサー」「バイオセンサーそのものではないが、アナハイム製バイオセンサーに類似したシロッコ独自開発のサイコミュシステム」等と、資料によってバラついた設定であった。
  4. 他にも、「O」を図形の「円」、あるいは「球体」に見立てて「THE・○」であるとし、「完全な円、もしくは球体を創造できるのは神のみであり、故に我こそ神である」という意味も込められているとする説もある。
  5. そもそもこの「メガランチャー級」が何を指すのかが不明である。これに近い名称の高出力ビーム兵器に百式のメガバズーカランチャー、バストライナーの大型ビームランチャー、Ζガンダムのハイパーメガランチャー等が存在するが、いずれもジェネレータ内蔵型の大型メガ粒子砲であり、カートリッジ式かつ出力2.6メガワットのジ・Oのビームライフルでは、これらと同等の火力は出せないと思われる。

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