サイコガンダムMk-II

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MRX-010 サイコガンダムMk-II(Psycho Gundam Mk-II)

ムラサメ研究所でMRX-009サイコガンダムの後継機として開発されていたティターンズ可変モビルアーマー。形式番号はMRX-010。モビルスーツ形態とモビルアーマー形態に変形可能で、モビルアーマー形態はモビルフォートレス(機動要塞)とも呼ばれる。
火力が更に強化され、有線サイコミュ式ビームソードやリフレクタービットといった、サイコミュ・システムを利用した遠隔操作が可能な兵器も装備された。機体制御もサイコミュで行われている。コクピットは頭部にあり、それ自体が脱出ポッドにもなる。

TV版『Ζガンダム』終盤に登場しており、劇場版では登場しない。
サイコガンダムのパイロットだったフォウ・ムラサメが死亡した為、強化人間の被験者がいなくなったムラサメ研究所からオーガスタニュータイプ研究所に譲渡され、ロザミア・バダムが搭乗。アーガマを攻撃させるが、ロザミアが情緒不安定であった事もあり、真価を発揮できずにΖガンダムによって撃破。ロザミアは死亡した。

なお、この時はモビルフォートレス形態に変形する事はなかった。

その後、放棄されていた本機をアクシズネオ・ジオン)軍が接収し、修復。グレミー・トトに引き渡されてプルツーが搭乗したが、今度はΖΖガンダムに撃破された。この際、ムラサメ研究所及びオーガスタ研究所から機体とパイロットデータがネオ・ジオン側に提示されており、連邦とジオンのニュータイプ研究の取り引きがあった事を示唆している。この機体のコンセプトを元に、ネオ・ジオンはドーベン・ウルフクィン・マンサを開発している。

小説版『Ζガンダム』ではカミーユと意識が共鳴したロザミアが彼を庇い、攻撃してきたゲーツバウンド・ドックと相打ちになっている。また、小説版『ガンダムΖΖ』ではアムロシュツルム・ディアスによって撃墜されている。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
プルツーが搭乗し、仲間にすると手に入る。その条件はエルピー・プルがプルツーに殺されて、そのプルツーを説得することで手に入ること。その代り、クィン・マンサは入手出来なくなる。原作の展開に近いのだが、ファンの間では不評だったのか、このパターンは以後のスパロボでは「タブー」にされた。
第3次スーパーロボット大戦
プルツーを説得して味方にした際、そのシナリオのみ使用できる。その後はシナリオ分岐でフォウ機、バイオロイド兵機と続け様に登場。MS形態の目が不気味。リフレクタービットは装備しておらず、ただ堅いだけの敵。
第4次スーパーロボット大戦S
MS、MA両形態共に登場する(ただしルート分岐が原因で、どちらか一方としか戦えない)。両者ともロザミアが搭乗するが、リフレクタービットの命中率が高く、苦戦必死。なおロボット大図鑑に「登場作品はZガンダム」とあるが、MA形態はZZにしか登場していないので、厳密には間違い。
スーパーロボット大戦F完結編
MA形態にロザミアが搭乗する。MS形態にティターンズ強化兵が搭乗し、複数登場する。性能は高く、スーパーロボットでは辛い。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
シーン5シナリオ「刻の涙」にMS形態のみが登場する。パイロットはロザミア。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
MS形態のみ登場する。シーン5シナリオ「宇宙の道標」で、強化兵が乗る。リフレクタービットの攻撃力が高い。
スーパーロボット大戦IMPACT
登場しないが、没データに存在している。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
シナリオ「ジオンの幻像」にてプルツーがMS形態にて出撃。耐久力はクィン・マンサα・アジールなどを上回る。同シナリオでロンド・ベルに破壊されるが、その後ジュピトリアンが量産し強化兵の乗るMA形態が2機出現。なお、一応レフレクタービットもファンネルと同じくニュータイプ強化人間)技能で射程が増す設定になっている。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
スーパーロボット大戦α外伝
シナリオ「愚者の祭典」でプルツーがMS形態に搭乗する。何の因果か、場所は連邦政府議事堂のあるダカールであり、前作でカミーユサイコガンダムに乗っていたフォウを救出した場所であった。「決戦!Xポイント」ではMA形態にロザミアが搭乗する。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
ロザミアは乗らず、ネオ・ジオンの戦力として2機登場が前座扱い。他にクィン・マンサα・アジールとモンスターモビルスーツが次々と登場する。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
終盤に量産されて登場。HP60000、命中率が高い難敵…が、これでも前座。
スーパーロボット大戦R
ルート次第ではMS形態にプルツーが乗ってくる。プルツーはこのとき説得可能だが、仲間にしてもイベントにより破壊される。

単独作品

スーパーロボット大戦64
終盤、シャア・アズナブル指揮するネオ・ジオン軍でわんさか出てくる。
射程が長い上に火力も高く、運動性をフル改造アムロが乗ったνガンダムでもハロ無しでは命中率が0%に出来ない凄まじい命中率を誇り、おまけにHPも高いため、スーパーロボットではとうてい正面切って戦えない。

関連作品

ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
ザコ敵。名称表記は「サイコガンダム」。ゲーム中の敵最大級の大きさでありながら、何故かボスではない上に逃げられない。HPだけ高いが攻撃力は低く弱い。なおMk-Iは未登場。

装備・機能

武装・必殺武器

サイコミュ式ビームソード
腕部に内蔵されたビームソードをワイヤーで飛ばす。原作ではワイヤー機能によるソードは使わなかった。主にソードとして使用。ワイヤー機能はΖΖガンダムを捕まえる際に使用。
拡散メガ粒子砲
スパロボではよく「メガ拡散ビーム砲」と表記される。腹部に3門装備。
メガ粒子砲
全身に20基内蔵。サイコガンダムに比べ、数が増加している。
頭部メガ粒子砲
額部に2門内蔵。
指部ビーム砲
指に内蔵されたビーム砲。
リフレクタービット
それ自体に攻撃力はないが、ビットから磁気フィールドが発生し、サイコガンダムMk-II本体から射出したビームを磁気フィールドにより反射させることで、敵の死角を狙う特殊兵器。重力下でも使用可能。作品によってはレフレクタービットと表記されていることがある。
シールド
本機専用の防御兵装。かなりの大きさであり、モビルフォートレス形態時は分割して装備される。

特殊能力

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
Iフィールド
機体表面にビームバリアを張る。
変形
MA形態から、MS形態へと変形する。

移動タイプ

MA形態時は飛行可能。

サイズ

L

対決・名場面

Ζガンダム
いるはずのない兄の姿を求め、錯乱状態で戦闘するロザミアに、Ζガンダムのパイロットであるカミーユは説得を試みるが、反って彼女を苦しませる結果に。アーガマの危機を救うため、カミーユは仕方なくコクピットにビームを直撃させる。ロザミアは「見つけた、お兄ちゃん!」と叫び、宇宙へと投げ出されて死亡した。
ΖΖガンダム
プルツーが乗り込むが、ロザミアの癖が残っており、彼女を不愉快な気分にさせた。長時間の戦闘の末、ΖΖガンダムが戦闘限界時間を超えて機能不全となり、撃墜されそうになったところをプルキュベレイが庇う。彼女はプルツーが自分の分身であると理解し、「私よ、死ねーっ!!」と叫ぶと自らのニュータイプ能力でサイコガンダムのリフレクタービットを使って攻撃し、プルは死亡。だが、多大なダメージを受けつつ、なおも立ち上がるサイコガンダムにジュドーの怒りが爆発し、機能不全のΖΖガンダムが起動。巨大化したビームサーベルでサイコガンダムは撃破される。そして、脱出したコクピットブロックを追撃してきたΖΖガンダムに抵抗するが、その攻撃は全く通用しない。直後、ΖΖガンダムのビームサーベルがコクピットハッチを切り裂いた時、ジュドーの目に飛び込んできたのは、コクピットに座っているプルと瓜二つのプルツーであった。そのショックによりジュドーは戦意を喪失し、ΖΖガンダムは海中へと落下していった……

関連機体

サイコガンダム
開発のベースとなった機体。
ドーベン・ウルフ
武装などサイコガンダムMk-IIを参考にしており、小型量産型とも言うべき機体。
クィン・マンサ
開発にサイコガンダムMk-IIのデータが使われている。

商品情報

資料リンク