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『'''スーパーロボット大戦F'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。「[[旧シリーズ]]」の1つ。
 
『'''スーパーロボット大戦F'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。「[[旧シリーズ]]」の1つ。
 
==概要==
 
==概要==
[[セガサターン]]で初めて発売されたスパロボ作品。「[[旧シリーズ]]」最終作の『[[第4次スーパーロボット大戦]](『[[第4次スーパーロボット大戦S]]』)』をベースにしたリメイク作品であるが、新規参戦作品の追加に伴いシナリオが一新されており、内容的にはほぼ新作と言ってよい。
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[[セガサターン]]で初めて発売されたSRW作品。タイトルの「F」は「FINAL」または「FINAL OPERATION」のこと<ref>セガサターン版予約特典『The History of Super Robot Wars』41頁、SS版『F完結編』パッケージ裏など。</ref>。
  
当初は『第4次』に追加要素(『[[スーパーロボット大戦α]]』と『[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]』程度の差<ref name="en254">勁文社『スーパーロボット大戦 エンサイクロペディア DC戦争編』254頁。</ref>)を加えたセガサターンへの移植作品「第4次スーパーロボット大戦プラス」となる予定だったが、参戦作品の追加によりシナリオの整合性が取れなくなることから完全リメイク作品に変更された<ref name="kanzen">メディアワークス『スーパーロボット大戦F プレイステーション版 完全攻略ガイド』170頁。</ref>。
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当初は『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])』に追加要素を加えた移植作品『第4次スーパーロボット大戦プラス』(『[[スーパーロボット大戦α]]』と『[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|α for DC]]』程度の差の作品<ref name="en254">勁文社『スーパーロボット大戦 エンサイクロペディア DC戦争編』254頁。</ref>)となる予定であったが、参戦作品の追加によりシナリオの整合性が取れなくなることから完全リメイク作品に変更された<ref name="kanzen">メディアワークス『スーパーロボット大戦F プレイステーション版 完全攻略ガイド』170頁。</ref>。しかし、それに伴い作業量やデータ容量が増加しまったため、本作と『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』の前後作品として制作・発売されることとなった<ref name="kanzen" />。
  
そのためキャラクターの声やシナリオが膨大なものとなってしまい、前後編に分割して制作・発売されることとなった<ref name="kanzen" />。本作ではその前半部分を収録。後半のシナリオは『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』に持ち越された。
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SS版から約1年後に[[プレイステーション|PS]]移植版が発売された。SS版『F完結編』で変更された仕様に統一されており、[[オープニング戦闘デモ]]も追加されている。ただし、ハードの都合によりセーブやロード時間はSS版より遅くなっており、[[BGM]]も大きく異なる。
 
 
タイトルの「F」は「FINAL」または「FINAL OPERATION」のこと<ref>セガサターン版予約特典『The History of Super Robot Wars』41頁。</ref>。タイトル案には前述の「第4次スーパーロボット大戦プラス」と「さらばスーパーロボット大戦」があったが、前者は商標の都合で没、後者はすでに『α』の制作が決定していたにもかかわらず本当にスパロボが終わるかのようなもののため没となった<ref>[https://blog.spalog.jp/?p=4656 没タイトル] 2020年9月26日閲覧。</ref>。
 
  
 
2011年11月9日には『F完結編』と共にゲームアーカイブスで配信(価格:1,200円)。
 
2011年11月9日には『F完結編』と共にゲームアーカイブスで配信(価格:1,200円)。
  
 
== システム ==
 
== システム ==
 +
=== 新規システム ===
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;前後編シナリオ
 +
:同一シナリオのマップ変更ではなく、前編・後編に分かれた連続シナリオが初登場。
 +
:前後編に連続で出撃させた場合は、前編終了時に初期[[気力]]から増加していた分だけ後編の初期気力が低下してしまうデメリットが発生する(前編終了時に気力150なら、後編は気力50からのスタートとなる)。
 +
 
=== 既存システムと変更点 ===
 
=== 既存システムと変更点 ===
 
;パラメータの見直し
 
;パラメータの見直し
:「近距離・遠距離」だったパイロットの能力及び[[武器属性]]が「[[格闘]]・[[射撃]]」に変更された。
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*パイロットの能力および[[武器属性]]が「近距離・遠距離」から「[[格闘]]・[[射撃]]」に変更された。
 
;機体ステータスの見直し
 
;機体ステータスの見直し
:[[EN]]、[[限界反応]]に設定されていた上限値255が撤廃され、どの機体も改造段階の最大値まで増加できるようになった。
+
*[[EN]]、[[限界反応]]に設定されていた上限値「255」が撤廃され、どの機体も改造段階の最大値まで増加可能となった。
:[[運動性]]や[[装甲]]、[[武器]]の攻撃力等にも修正が入った。
+
*[[運動性]]や[[装甲]]、[[武器]]の攻撃力等にも修正が入った。
;レベル、改造の制限
+
;レベル、改造の制限<ref>本作のみの仕様で、『F完結編』に入れば解除される。</ref>
:パイロットの最大レベルは40が上限。
+
*パイロットはLv40が上限。
:ユニット、武器共に改造の最大値は10段階だが、自軍のみ5段階が上限に制限されている。
+
*機体・武器の改造は、'''自軍のみ'''5段階が上限に制限されている(最大値は10段階)。
:これらの制限は『F完結編』で解除される。
 
 
;強化パーツの仕様変更
 
;強化パーツの仕様変更
:入手手段はマップ上で拾う方式から、特定の敵ユニット撃墜で獲得する方式に変更された。
+
*マップ上の特定の座標で獲得から、特定の敵ユニット撃墜で獲得する方式に変更された。
:パーツ装備スロットも一律2スロットからユニットごとに1~4スロットの差異が設定されるようになった。
+
*一律2スロットから、ユニットごとに1~4スロットが設定されるように変更された。
:これらは以降のシリーズでも標準仕様となっている。
+
※以降のシリーズでも標準仕様となっている。
;前後編マップにおける変更点
+
;「[[修理装置]]」「[[補給装置]]」の仕様変更
:同一マップに前編・後編が存在するシナリオが初登場。
+
*『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|LOE]]』で採用された修理(補給)装置使用時の[[経験値]]獲得システムを導入。ただし、獲得経験値の計算式は異なる。
:前後編連続で出撃させた場合、前編終了時に増加していた分だけ後編の初期[[気力]]が低下する(前編終了時に気力150なら後編は50でスタート)。母艦搭載などを利用して気力100以下まで減らしてから前編を終えれば後編の気力低下は防げる。
 
  
 
== 難易度 ==
 
== 難易度 ==
*最初に[[主人公]]のタイプで序盤などルートが変わる。仲間の揃いはスーパー系のほうが良く、特に[[ゲシュペンストMk-II]]はスーパー系では中盤に入手できるが、リアル系では最終話後、つまり『F完結編』まで持ち越される。
+
*これまでの作品をプレイしてきた人に向けて制作されているため、難易度は高めに設定されている。
*難易度はこれまでの作品をプレイしてきた人向けに制作されたこともあり、前後作の『第4次(S)』『[[新スーパーロボット大戦|]]』『[[スーパーロボット大戦α|α]]』と比較するとかなり高い。それでも『F完結編』ほどではない。
+
*[[主人公]]のタイプ「[[リアルロボット|リアル系]]/[[スーパーロボット|スーパー系]]」で味方の加入状況に違いがあるため、主人公のタイプによって自軍戦力に差が生じてしまう。本作の間は全体的にスーパー系が有利になっている。
*本作は前編という扱いのため、登場しない主役機が多く戦力が不足気味。特にMSは主力として使える機体が[[Ζガンダム]]と[[リ・ガズィ]]2機の計3機しか登場せず、本作からビームコートの仕様が「無効化」から「軽減」に変更され、またそれを持つポセイダル軍が大半のマップで出現するため、MSメインのプレイはかなり難しい。スーパー系ユニットや[[ビルバイン]]、[[シャイニングガンダム]]、[[エヴァンゲリオン]]各機を上手く活用せねばならない。
+
*本作は前編という位置付けになっていることもあり、主役機や後継機が登場しない作品も多い。特にリアル系の作品はその傾向が強い。また、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』に入ると戦力にならない機体も多い。
*後編の『F完結編』ではゲーム開始早々に難易度が跳ね上がる。そのため、攻撃を当てられないどころか大半が宇宙Bのスーパー系や、主力MSとして使ってきたZガンダムすら2軍落ちしてしまい、『F完結編』にて登場する機体を改めて運用する必要がある。
 
  
 
== 演出面 ==
 
== 演出面 ==
*ロボットのグラフィックはリアル頭身であった『新』『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|魔装LOE]]』とは異なりSDサイズを再び採用。
+
*ロボットグラフィックは再び[[スーパーデフォルメ|SD]]に戻っている。
*一部のデモムービーは参戦作品の実際の映像が使われている。ただし、音声はオリジナルのものとは異なる。一部には激しい点滅(いわゆるパカパカ)になりうる物があるので注意が必要。
+
*[[DVE]]が初採用された。
 +
*デモムービーは参戦作品の実際の映像が使われているものもあり、一部には激しい点滅(いわゆるパカパカ)になりうる物があるので注意が必要。また、音声はオリジナルのものとは異なる。
  
 
== 話題 ==
 
== 話題 ==
*セガサターン版には[[バグ (ゲーム)|バグ]]が多く、特にフリーズバグはデータセーブ中に発生すると他データを破壊してしまうという悪質なものであった。『F完結編』発売前には一部バグや敵ターンの思考を修正したディスクが出回った。
+
*[[セガサターン|SS]]版は[[バグ (ゲーム)|バグ]]が多かったため、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』発売前に一部バグや敵ターンの思考を修正したディスクが出回った。
*本作発売前の1997年1月には、バンプレストの親会社であるバンダイとセガサターンの発売元であったセガとの合併が発表された。そのため、本作の発売もその合併計画の一貫であるとの説が上がったが、発売前の5月時点で合併は断念されている。
+
**バグの中には「'''内蔵メモリ・パワーメモリ内の全データが破壊される'''」といった深刻なものもあった。
*合併解消の影響か、約1年後には[[プレイステーション]]への移植版も発売された。サターン版で見かけられた[[バグ (ゲーム)|バグ]]が修正され、『完結編』で変更された仕様が統一されている。[[オープニング戦闘デモ]]も完結編限定キャラの一部を省いて採用された。ただしハードが変更されたことで[[BGM]]が大きく異なっており、セーブのスピード差のようにサターン版のほうが優れている要素も存在する。
+
*アナウンスされていないが、本作と『F完結編』には[[信頼補正]]が採用されている。また、本作には[[熟練度]]の原型と思われるシステムも存在しているが、未完成のまま放置されたシステムなのか、序盤の2シナリオの敵構成が変化するという程度の影響しかない。
*『新』に引き続き戦闘画面でのフルボイスを採用。[[代役]][[声優]]を多数起用していた『新』とは異なり、本作では[[スタッフ:阪田雅彦|阪田雅彦]]氏の方針により原則としてオリジナルキャストを採用<ref>ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』77頁。</ref>。そのため、『第4次』に登場したメイン級のキャラクターであってもオリジナルキャストを起用できなかった場合は、そのキャラクターを登場させなかったり、戦闘に参加させなかったりしている。またこの関係で、『第4次』に参戦していた『[[UFOロボ グレンダイザー]]』は作品ごと不参戦となった<ref>双葉社『スーパーロボット大戦F DEEP FILE』19頁。</ref>。なおこの方針が行われたのは『F』と『F完結編』のみであり、その後の作品では『新』と同じく代役の採用も行う形となった。
+
*『[[新スーパーロボット大戦|新]]』に引き続き戦闘シーンのフルボイスが採用されているが、[[スタッフ:阪田雅彦|阪田雅彦]]氏の方針によって原則としてオリジナルキャストで収録を行うこととなったため<ref>ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』77頁。</ref>、この方針によって登場できなくなってしまったパイロットや作品も存在する<ref>双葉社『スーパーロボット大戦F DEEP FILE』19頁。</ref>。
*事前情報ではインターミッションの会話パートで、特定の場面で特定のグラフィックが表示される演出が行われると告知されていた。エヴァ初号機初出撃シナリオで格納庫のエヴァ初号機が表示されることが挙げられ、開発中の画面も公開されていたが、製品版ではカットされてしまった。
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**なお、この方針は本作と『F完結編』のみであり、その後の作品では『新』と同じく[[代役]]での収録も行われている。
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*本作発売前の1997年1月にバンプレストの親会社であるバンダイとセガサターンの発売元であったセガとの合併が発表されため、本作の発売も合併計画の一貫であるとの説があった。だが、発売前の5月時点で合併は断念されている。
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*会話パートの場面に合わせて特定のグラフィックを表示する演出が行われると告知されていたが、実装されることはなかった。
 +
*タイトル案には前述の『第4次スーパーロボット大戦プラス』と『さらばスーパーロボット大戦』があったが、前者は商標の都合、後者は『[[スーパーロボット大戦α|α]]』の制作が決定していたため没となった<ref>[https://blog.spalog.jp/?p=4656 没タイトル] 2020年9月26日閲覧。</ref>
 +
*『F/F完結編』のサウンドトラックはSS版の音源でのみ発売されている。なお、PS版の音源は『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス|コンプリートボックス]]』のサウンドトラックに収録されているものもある。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
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*★[[新世紀エヴァンゲリオン]]
 
*★[[新世紀エヴァンゲリオン]]
  
他、「[[劇場版マジンガーシリーズ]]」の機体が登場する。
+
上記の他に、「[[劇場版マジンガーシリーズ]]」の機体が登場する。また、『グレートマジンガー』『伝説巨神イデオン』『トップをねらえ!』の正式参戦、『機動戦士ガンダムF91』『無敵鋼人ダイターン3』の主人公の参戦は『完結編』からとなる<ref>『伝説巨神イデオン』『トップをねらえ!』は予告編およびカラオケモードに登場する。</ref>。
 
 
リメイク元の『第4次』に参戦していた『[[UFOロボ グレンダイザー]]』『[[無敵超人ザンボット3]]』『[[勇者ライディーン]]』『[[闘将ダイモス]]』は不参戦となった。
 
  
『伝説巨神イデオン』、『トップをねらえ!』の登場は予告編及び[[カラオケモード]]のみ。『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』『グレートマジンガー』も含めた4作品の正式参戦は『完結編』から。『機動戦士ガンダムF91』と『無敵鋼人ダイターン3』はサブキャラクターが登場するのみで、主人公の参戦は『完結編』から。
+
リメイク元の『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])』に参戦していた『[[UFOロボ グレンダイザー]]』『[[無敵超人ザンボット3]]』『[[勇者ライディーン]]』『[[闘将ダイモス]]』は不参戦となった。
  
『新世紀エヴァンゲリオン』の参戦は「純粋に(機械部品のみで構成された)ロボットとは言い切れない」作品の最初の参戦例であると言え、当時は「エヴァはロボットなのか」という議論がファンの間で巻き起こったが、結果として現在のSRWへの幅広い参戦に繋がるきっかけとなったとも言える。
+
『新世紀エヴァンゲリオン』の参戦は「純粋に(機械部品のみで構成された)ロボットとは言い切れない」作品の最初の参戦例であり、当時は「エヴァはロボットなのか」という議論もあった。だが、結果として参戦作品の幅を広げるきっかけとなったともいえる。
  
参戦候補として、『[[勇者特急マイトガイン]]』や『[[絶対無敵ライジンオー]]』も挙がっていた<ref>ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』79頁。</ref>が、容量の問題で不参戦となった<ref name="fkdf156">双葉社『スーパーロボット大戦F完結編 ディープファイル』156頁。</ref>。前者は『[[スーパーロボット大戦V]]』、後者は『[[スーパーロボット大戦GC]]』で参戦を果たしている。他に『[[機動戦士Vガンダム]]』も候補だったが、既に『[[新スーパーロボット大戦]]』に参戦していたため見送られた<ref name="fkdf156" />。
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他に参戦候補として『[[勇者特急マイトガイン]]』『[[絶対無敵ライジンオー]]』や<ref>ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』79頁。</ref>『[[機動戦士Vガンダム]]』もあったが、容量の問題などで参戦は叶わなかった<ref>双葉社『スーパーロボット大戦F完結編 ディープファイル』156頁。</ref>。
  
 
== 世界観 ==
 
== 世界観 ==
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登場人物・メカ共に、基本的には『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』と同様。ただし、一部の人物・メカは『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』からの登場となる。
 
登場人物・メカ共に、基本的には『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』と同様。ただし、一部の人物・メカは『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』からの登場となる。
  
魔装機系については[[魔装機神の登場人物]][[魔装機神の登場メカ]]を参照。
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魔装機系については「[[魔装機神の登場人物]]」「[[魔装機神の登場メカ]]」を参照。
  
 
=== 登場人物 ===
 
=== 登場人物 ===
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*『月刊コミックボンボン』において、[[ミーナ・ライクリング]]を主人公とした[[漫画]]作品『スーパーロボット大戦Fリアルストーリー』が連載されたが、全4話で終わっており、最終話に至っては主人公のミーナは登場しない。単行本化もされていない。
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*『月刊コミックボンボン』で[[ミーナ・ライクリング]]を主人公とした[[漫画]]作品『スーパーロボット大戦Fリアルストーリー』が連載されていた。ただし全4話で終わっており、単行本化もされていない。最終話に至っては主人公のミーナは登場しない。
*本作の作業量が増えたために、本作以前に企画されていた『[[新スーパーロボット大戦]]』および『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』の続編の制作が打ち切られた<ref name="en254" />。なお『新』続編は設定の再構築を経て「[[αシリーズ]]」のベースとなり、『魔装機神』の続編は本作発売の約15年後に[[プレイステーション・ポータブル]]で『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]]』としてようやく日の目を見る形となった。
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*本作の作業量が増えたために、本作以前に企画されていた『[[新スーパーロボット大戦]]』および『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』の続編の制作が打ち切られた<ref name="en254" />。なお、『新』の続編は設定の再構築を経て「[[αシリーズ]]」のベースとなり、『魔装機神』の続編は本作から約15年後に無事に製作されている。
*宇宙世紀ガンダムシリーズ、『ダンバイン』、『エルガイム』の登場人物の顔グラフィックは、一部改変されたうえで『[[リアルロボット戦線]]』にも用いられている。
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*「[[宇宙世紀|宇宙世紀ガンダムシリーズ]]」『[[聖戦士ダンバイン]]』『[[重戦機エルガイム]]』の登場人物の顔グラフィックは『[[リアルロボット戦線]]』の顔グラフィックのベースとして使われている。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2022年1月26日 (水) 19:42時点における版

スーパーロボット大戦F
シリーズ 旧シリーズ
原作 第4次スーパーロボット大戦
次作 スーパーロボット大戦F完結編
開発元 ウィンキーソフト
発売元 バンプレスト
対応機種 セガサターン
プレイステーション
プロデューサー 寺田貴信
シナリオ 阪田雅彦
キャラクターデザイン 湖川友謙
河野さち子
メカニックデザイン 大河原邦男
カトキハジメ
石川賢
永井豪
福地仁
宮武一貴
守谷淳一
ゲストメカデザイン
藤井大誠
寺島慎也
宮豊
かげやまいちこ
山田隆弥
音楽 藤本大輔
発売日 1997年9月25日(サターン版)
1998年12月10日(プレイステーション版)
価格 6,800円
テンプレートを表示

スーパーロボット大戦F』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「旧シリーズ」の1つ。

概要

セガサターンで初めて発売されたSRW作品。タイトルの「F」は「FINAL」または「FINAL OPERATION」のこと[1]

当初は『第4次(S)』に追加要素を加えた移植作品『第4次スーパーロボット大戦プラス』(『α』と『α for DC』程度の差の作品[2])となる予定であったが、参戦作品の追加によりシナリオの整合性が取れなくなることから完全リメイク作品に変更された[3]。しかし、それに伴い作業量やデータ容量が増加しまったため、本作と『スーパーロボット大戦F完結編』の前後作品として制作・発売されることとなった[3]

SS版から約1年後にPS移植版が発売された。SS版『F完結編』で変更された仕様に統一されており、オープニング戦闘デモも追加されている。ただし、ハードの都合によりセーブやロード時間はSS版より遅くなっており、BGMも大きく異なる。

2011年11月9日には『F完結編』と共にゲームアーカイブスで配信(価格:1,200円)。

システム

新規システム

前後編シナリオ
同一シナリオのマップ変更ではなく、前編・後編に分かれた連続シナリオが初登場。
前後編に連続で出撃させた場合は、前編終了時に初期気力から増加していた分だけ後編の初期気力が低下してしまうデメリットが発生する(前編終了時に気力150なら、後編は気力50からのスタートとなる)。

既存システムと変更点

パラメータの見直し
  • パイロットの能力および武器属性が「近距離・遠距離」から「格闘射撃」に変更された。
機体ステータスの見直し
  • EN限界反応に設定されていた上限値「255」が撤廃され、どの機体も改造段階の最大値まで増加可能となった。
  • 運動性装甲武器の攻撃力等にも修正が入った。
レベル、改造の制限[4]
  • パイロットはLv40が上限。
  • 機体・武器の改造は、自軍のみ5段階が上限に制限されている(最大値は10段階)。
強化パーツの仕様変更
  • マップ上の特定の座標で獲得から、特定の敵ユニット撃墜で獲得する方式に変更された。
  • 一律2スロットから、ユニットごとに1~4スロットが設定されるように変更された。

※以降のシリーズでも標準仕様となっている。

修理装置」「補給装置」の仕様変更
  • LOE』で採用された修理(補給)装置使用時の経験値獲得システムを導入。ただし、獲得経験値の計算式は異なる。

難易度

  • これまでの作品をプレイしてきた人に向けて制作されているため、難易度は高めに設定されている。
  • 主人公のタイプ「リアル系/スーパー系」で味方の加入状況に違いがあるため、主人公のタイプによって自軍戦力に差が生じてしまう。本作の間は全体的にスーパー系が有利になっている。
  • 本作は前編という位置付けになっていることもあり、主役機や後継機が登場しない作品も多い。特にリアル系の作品はその傾向が強い。また、『F完結編』に入ると戦力にならない機体も多い。

演出面

  • ロボットグラフィックは再びSDに戻っている。
  • DVEが初採用された。
  • デモムービーは参戦作品の実際の映像が使われているものもあり、一部には激しい点滅(いわゆるパカパカ)になりうる物があるので注意が必要。また、音声はオリジナルのものとは異なる。

話題

  • SS版はバグが多かったため、『F完結編』発売前に一部バグや敵ターンの思考を修正したディスクが出回った。
    • バグの中には「内蔵メモリ・パワーメモリ内の全データが破壊される」といった深刻なものもあった。
  • アナウンスされていないが、本作と『F完結編』には信頼補正が採用されている。また、本作には熟練度の原型と思われるシステムも存在しているが、未完成のまま放置されたシステムなのか、序盤の2シナリオの敵構成が変化するという程度の影響しかない。
  • 』に引き続き戦闘シーンのフルボイスが採用されているが、阪田雅彦氏の方針によって原則としてオリジナルキャストで収録を行うこととなったため[5]、この方針によって登場できなくなってしまったパイロットや作品も存在する[6]
    • なお、この方針は本作と『F完結編』のみであり、その後の作品では『新』と同じく代役での収録も行われている。
  • 本作発売前の1997年1月にバンプレストの親会社であるバンダイとセガサターンの発売元であったセガとの合併が発表されため、本作の発売も合併計画の一貫であるとの説があった。だが、発売前の5月時点で合併は断念されている。
  • 会話パートの場面に合わせて特定のグラフィックを表示する演出が行われると告知されていたが、実装されることはなかった。
  • タイトル案には前述の『第4次スーパーロボット大戦プラス』と『さらばスーパーロボット大戦』があったが、前者は商標の都合、後者は『α』の制作が決定していたため没となった[7]
  • 『F/F完結編』のサウンドトラックはSS版の音源でのみ発売されている。なお、PS版の音源は『コンプリートボックス』のサウンドトラックに収録されているものもある。

登場作品

新規参戦は★の3作品。

上記の他に、「劇場版マジンガーシリーズ」の機体が登場する。また、『グレートマジンガー』『伝説巨神イデオン』『トップをねらえ!』の正式参戦、『機動戦士ガンダムF91』『無敵鋼人ダイターン3』の主人公の参戦は『完結編』からとなる[8]

リメイク元の『第4次(S)』に参戦していた『UFOロボ グレンダイザー』『無敵超人ザンボット3』『勇者ライディーン』『闘将ダイモス』は不参戦となった。

『新世紀エヴァンゲリオン』の参戦は「純粋に(機械部品のみで構成された)ロボットとは言い切れない」作品の最初の参戦例であり、当時は「エヴァはロボットなのか」という議論もあった。だが、結果として参戦作品の幅を広げるきっかけとなったともいえる。

他に参戦候補として『勇者特急マイトガイン』『絶対無敵ライジンオー』や[9]機動戦士Vガンダム』もあったが、容量の問題などで参戦は叶わなかった[10]

世界観

旧シリーズの世界観

バンプレストオリジナル

登場人物・メカ共に、基本的には『第4次』と同様。ただし、一部の人物・メカは『F完結編』からの登場となる。

魔装機系については「魔装機神の登場人物」「魔装機神の登場メカ」を参照。

登場人物

主人公

以下の点が『第4次』と異なる。

  • 顔グラフィックが一新(旧グラフィックを選択することも可能)
  • 習得精神コマンドは「誕生日・血液型」による決定から「リアル系/スーパー系」「主人公/副主人公」の4パターンによる決定に変更
  • MSへの乗り換えはリアル系のみ可能
  • 副主人公は「恋人がいる」選択時のみ登場

また、声は顔グラフィックではなく性格によって決定され、スーパー系のみエコーがかかる。

人物名 性格
レナンジェス・スターロード まじめでやさしい熱血漢 A
ミーナ・ライクリング ちょっと変な性格
イルムガルト・カザハラ 理論家だけど異性好き B
リン・マオ クールでニヒル
ヘクトール・マディソン ちょっと変な性格 C
パトリシア・ハックマン まじめでやさしい熱血漢
アーウィン・ドースティン クールでニヒル D
グレース・ウリジン 理論家だけど異性好き

ゲスト

ゼブリーズ・フルシュワ
ジュスティヌ・シャフラワース
グロフィス・ラクレイン
テイニクェット・ゼゼーナン

その他

ギリアム・イェーガー

登場メカ

ゲスト三将軍の専用機が新たに登場。

主人公機

第4次』でギリアム専用機であったゲシュペンストMk-IIがゲシュペンストの後継機として主人公機に登場。

なお、登場・入手の経緯は「リアル系/スーパー系」と「恋人いる/いない」で大きく異なり、「スーパー系・恋人がいる」以外の場合で主人公機として使用できるのは『F完結編』に入ってからとなる。

副主人公もゲシュペンスト、ゲシュペンストMk-IIに搭乗可能。

ゲシュペンストリアル/スーパー
初期機。性能はリアル系・スーパー系で全く異なる。
ゲシュペンストMk-IIリアル/スーパー
後継機。性能はリアル系・スーパー系で全く異なる。

ゲスト

ガロイカ
カレイツェド
グラシドゥ=リュ
レストレイル
レストグランシュ
ライグ=ゲイオス
オーグバリュー
ゼブ専用機。
ビュードリファー
セティ専用機。
ゼイドラム
ロフ専用機。

用語

ディバイン・クルセイダーズ(DC)
ゲスト
オペレーション・レコンキスタ

ゲーム中データ

分類 記事
全話一覧 全話一覧/F
隠し要素 隠し要素/F・F完結編
精神コマンド 精神コマンド/F・F完結編
強化パーツ 強化パーツ/F・F完結編
特殊能力 特殊能力/F・F完結編
特殊技能 特殊技能/F・F完結編
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/F
中断メッセージ 中断メッセージ/F・F完結編
その他オプション オプション/F

商品情報

ゲーム本体

セガサターン

プレイステーション

攻略本

サントラ

その他

余談

脚注 

  1. セガサターン版予約特典『The History of Super Robot Wars』41頁、SS版『F完結編』パッケージ裏など。
  2. 2.0 2.1 勁文社『スーパーロボット大戦 エンサイクロペディア DC戦争編』254頁。
  3. 3.0 3.1 メディアワークス『スーパーロボット大戦F プレイステーション版 完全攻略ガイド』170頁。
  4. 本作のみの仕様で、『F完結編』に入れば解除される。
  5. ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』77頁。
  6. 双葉社『スーパーロボット大戦F DEEP FILE』19頁。
  7. 没タイトル 2020年9月26日閲覧。
  8. 『伝説巨神イデオン』『トップをねらえ!』は予告編およびカラオケモードに登場する。
  9. ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』79頁。
  10. 双葉社『スーパーロボット大戦F完結編 ディープファイル』156頁。

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