マリーダ・クルス

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マリーダ・クルス
外国語表記 Marida Cruz[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 甲斐田裕子
デザイン 安彦良和(原案)
高橋久美子(アニメ版)
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
本名 プルトゥエルブ
種族 地球人プルクローン
性別
年齢 18歳
所属 袖付きビスト財団
役職 モビルスーツパイロット
軍階級 中尉
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マリーダ・クルスは『機動戦士ガンダムUC』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

ネオ・ジオン残党軍「袖付き」に所属する強化人間のパイロット。

ガランシェール隊に配備されているクシャトリヤに乗る。「ガランシェール」の艦長であるスベロア・ジンネマンを「マスター」と呼び付き従っている。パイロットの実力は高く、限られた人間にしか扱えないクシャトリヤを乗りこなし、10機以上ものリゼル及びジェガン隊を単機でほぼ無傷で壊滅させている。また、戦闘に関しては無慈悲なほど冷静だが、捕虜になったバナージに優しく接するなど人間的な一面も覗かせる。

彼女の素性は『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場したエルピー・プルクローン、「プルクローン」の12体目であり、当初はプルトゥエルブというコードネームで呼ばれていた。第1次ネオ・ジオン抗争後の混乱により娼館へ売られて以降、数年間は娼婦として客を取らされ続ける。後にジンネマンに養女として保護されるが、その時点ですでにマリーダの身体は妊娠・堕胎・客の倒錯行為により著しく消耗しており、女性としての機能も破壊されていた。アニメ版では娼館に売られたことは曖昧にしていたが「虐待的行為によって女性としての機能が破壊された」とは明言している。OVAだけでなくニチアサ枠でやったTVバージョンでも同様。

作中でバナージと最初に出会った時点ですでに成人に達しており、性格は無邪気なプルよりも、冷静沈着なプルツーに近い。

原作小説版とOVA以降のバナージとの出会いが異なり、OVA以降はカーディアス邸にオードリーを案内している所を襲撃しているが、原作小説版では行方不明になっているオードリーの情報を得るためにインダストリアル7のネットをハッキングしていたクルーから提供されたプチモビ不時着の記事から情報を得、一度オードリーと別れた彼の授業終わりに接触し、フルネームで呼んでいる。更にオードリーの向かう先の情報を尋問で入手して彼女の身柄を押さえる寸前でバナージに攫われている。

「箱」を巡る戦いの中、精神感応を起こしてバナージ・リンクスとの意識共有を発生させ、クシャトリヤごとネェル・アーガマに収容された。その後、重力下試験を行っていたバンシィのパイロットとしてビスト財団により地球へ移送。マーサの思惑により、元々プルシリーズとして刷り込まれていたガンダムへの敵意を「光を奪った男達への憎悪」という形ですり変えられ、アルベルトをマスターとした調整を受ける。そして、ダカールの戦闘で消耗していたユニコーンの捕獲に成功するが、トリントンでのゴタゴタの混乱に乗じて脱走したバナージの駆るユニコーンとガルダの艦上で衝突。ジンネマンの再三に渡る呼びかけやバナージとの感応から精神に異常を来たして暴走、サイコ・フィールドによりガルダを破壊した。その中、リディの発した「ガンダム」の言葉で(小説版では格納庫での戦闘で、炎の映したバンシィの影を見て)自分が乗っているのもガンダムであることに気づき、「自分=ガンダムのパイロット=敵」という認識から自己矛盾を起こして混乱の末に昏倒、バナージとジンネマンにより救出された。

その後は捕虜としてネェル・アーガマで治療を受けていたが、ガランシェール隊による乗っ取りとミネバの危機に反応して覚醒、クシャトリヤを起動して事態を打開。クルーへの信頼と連邦への憎悪で動けなくなっていたジンネマンを救った。メガラニカへ向かう道中での戦いにおいてはユニコーンのバックアップに回される。損傷したクシャトリヤでネオ・ジオン艦隊を一蹴、フロンタルすら撃退する獅子奮迅の戦いぶりを見せたが、バンシィ・ノルンのサイコミュの影響とニュータイプへの否定意識で混乱したリディの攻撃からネェル・アーガマを庇ってマグナムの直撃を受け、戦死。その死念による最期のメッセージは、バナージ、リディ、ジンネマン、ミネバ、トライスターにすら大きな影響を与え、再起を促した。

キャラクターデザインでは髪型が変更されており、原作小説版ではプルやプルツーの様な髪型に長い後ろ髪を首元辺りでリボンで留めている。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

現時点では必ず生存フラグが用意されている。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
初登場作品。担当声優の甲斐田裕子氏は「魔装機神シリーズ」のオキュラ・ザニア・ビフラズバ役を経て当作品が版権スパロボ初参加となる。
Zシリーズでは『ΖΖ』が参戦していない都合上、設定はクローンによるニュータイプの試作品の12番目の個体・「プロト・プル・トゥエルブ」という事になっている。
今回は『UC』のストーリーが第4話までしか進まない都合上基本的に敵だが、第41話から第45話までクェスギュネイと共に一時的に自軍参加する。その後第46話で敵対し、原作通りオーガスタニュータイプ研究所に連れて行かれフェードアウトする。
なお、条件を満たせば愛機・クシャトリヤは自軍に残る為、1周目に入手したい場合は積極的に撃墜数を稼ぎたいところ(2周目以降は撃墜数計算の都合上既に条件を満たしている為)。
ちなみにマリーダ自身の乗せ換え自体は出来る為この時点で敵と忌み嫌うガンダムに搭乗させる事も可能である。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
蒼の地球ルート序盤で「プルトゥエルブ」名義の状態で敵対してバンシィに搭乗する。その後救出され第15話で正式に味方参入する。
第44話で原作同様死亡してしまうものの、条件を満たせば生存させる事が出来る(2周目以降ではリディをバナージで倒すことのみ条件)。今回かつて再調整された上に搭乗したMSの改修機が乗り換え可能なので乗せ換えるのもありか。
なお、死亡した場合もクシャトリヤは自軍に残る。エースボーナスでバランスが良くなるので、色々なガンダムに乗せて甲斐田氏の熱演こもる汎用台詞を聞いてみるのもいい。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦BX
原作の前半部分がまるごと会話シーンとイベントで処理されている都合で出番は少なめ。
怪我の功名……というわけでもないが出番が少ない分、隠し要素の生存フラグを立てるのが非常に楽になっている。気付かずに条件を満たしているプレイヤーも多いのではないだろうか。
復帰している場合、バンシィ・ノルン、デルタプラス、クシャトリヤの3機に乗り換えることが出来、バンシィに搭乗させた場合、専用スーツを着用したアイコンとカットインに変化する。
なおマリーダ加入条件の一つにクシャトリヤのHP70%未満で起きるイベント発生前に、バナージでマリーダを撃墜というものがあるが、そのステージのこちらの戦力は全てスポット参戦で未改造、しかも序盤のため精神コマンドも揃っていないため、周回プレイで前の周にスキルアイテムをつぎ込みでもしない限り不可能な条件となっている。幸いな事にこの条件は満たさなくても加入する。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
中盤から登場。本作ではが生存しており、能力値が彼女らと全く同じであるほか、精神コマンドもある程度共通である。今作は無条件生存、関連イベントはZZのフルアーマー換装パーツ及びガランシェール正式参入フラグとなっている。
なお、姉達と年齢がズレているのは、一年戦争後に試験的に先行して目覚めさせられたからとなっており、彼女が選ばれた理由は「末っ子」故(要するに一番分かりやすいナンバリングであったからだと思われる)であると言及される場面が存在するため、プルクローンは彼女で打ち止めという設定になっている。
今回はバンシィ・ノルンに乗り換えても、第3次Z天獄篇と同じくパイロットスーツやカットインは変更されない。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
クシャトリヤのパイロット。本作ではさらにSRWオリジナル設定でバンシィ・ノルンにも搭乗。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド2から登場するエネミーユニット。クシャトリヤに搭乗する。
2章Part9では「プルトゥエルブ」名義となり、バンシィに搭乗。
その後原作同様に昏睡状態に陥るが、2章Part13では原作より早く覚醒している。
続くPart14では原作同様にリディに撃たれるが、フォウ・ムラサメアムロ・レイIフィールドで庇われて生存する。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

『第3次Z時獄篇』における能力値は同時参戦のギュネイやクェスと同等で、敵の時はアンジェロを一回り弱くしたような数値。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

第3次Z
閃き感応狙撃祝福
『第2次α』や『第3次α』のプル・プルツー姉妹のような構成。残念ながら覚醒はない。集中もないがエースボーナスで発動する。
BX
集中直感闘志強襲熱血
『第3次Z』から戦闘に向いた組み合わせになった。
X-Ω
閃き直感熱血
パイロットパーツ装備時
感応狙撃
V
閃き感応狙撃祝福
プルツーと最初の三つの精神コマンドと愛が共通している。プルとは更に祝福も共通している。

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

第3次Z
味方時
強化人間L8、サイズ差補正無視L2、気力+ (ダメージ)気力+ (命中)援護攻撃L2
敵対時
強化人間L8、サイズ差補正無視L2、気力+ (ダメージ)気力+ (命中)援護攻撃L2、マルチターゲット戦意高揚ガード
BX
味方時
強化人間L8、援護攻撃L2、援護防御L2、全体攻撃L2、カウンター
敵対時
強化人間L8、援護攻撃L3、援護防御L3、全体攻撃L3、カウンター
V
強化人間L8サイズ差補正無視L2援護攻撃L2ガードL2
今作は永久離脱はなし、強化人間L8とバンシィ・ノルンのデストロイモードも問題なく発動させることが出来る。

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

気力130以上で、自軍フェイズ開始時に「集中」が掛かる
第3次Z』『V』で採用。後者においてはも共通。
気力制限こそあるものの実用的なボーナス。原作における高い戦闘センスの再現か。闘争心を取得させると活かしやすくなるため、エース育成を目指すなら早い段階で取得させるのも手。

サポートアビリティ[編集 | ソースを編集]

プルシリーズのひとり
SSR。攻撃力、回避率大アップ。

支援効果[編集 | ソースを編集]

パーツ メイン効果 サブ効果 精神コマンド 専用演出対応
心のままに 照準値ダウンIII タイプ強化IV・運動性(攻撃・回避)(バナージ・リンクス) 激励 フルアーマー・ユニコーンガンダム
バナージ・リンクス

人間関係[編集 | ソースを編集]

スベロア・ジンネマン
ガランシェール」艦長。彼に亡くなった実の娘の名前を与えられ、彼を「マスター」と呼び付き従うが、少しずつ親子に近い関係性を築いていく。
オードリー・バーン
袖付き」の要人。彼女の事は「姫様」と呼んでいる。
バナージ・リンクス
ユニコーンガンダムのパイロット。バナージの初陣の相手であったが、捕虜となった彼に優しく接する。
後に再び戦闘になった際にバナージと精神感応を起こし、お互いの過去を知り、分かりあったことで、彼の理解者となる。
フル・フロンタル
「袖付き」首魁。彼との連携でユニコーンガンダムを捕獲する。
アンジェロ・ザウパー
同じ「袖付き」のパイロット。あまり彼から良い感情は抱かれていない。
ギルボア・サント
パラオでは彼の家族と同居しており、子供たちからも慕われている。
アルベルト・ビスト
宇宙空間に放り出されかけた彼を助ける。以後、彼は彼女に特別な感情を抱くようになる。
タクヤ・イレイ
BX』では生存フラグを満たした場合、彼にコックピットを回収される。
リディ・マーセナス
半ば錯乱状態になっていた彼にビーム・マグナムで撃たれ、死亡してしまう。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

グレミー・トト
彼女の最初の「マスター」。
エルピー・プルプルツー
彼女のクローン元、及びプルシリーズでの姉にあたる人物。マリーダ自身はプルツーに近い冷静な性格だが、好戦的ではない。
V』で共演。当初は自分と近すぎる存在に嫌悪感を持たれていたが、次第に和解していく。
プルシリーズ
プルを元として作られたクローンの姉妹たち(プルツーを含め)。『ΖΖ』本編で死に別れたがプルトゥエルブであるマリーダのみ生き残っている。
ちなみにマリーダは12番目に作られたというだけであり、プルシリーズの末っ子であると言う事ではない。
ハマーン・カーン
彼女を倒すために生み出されたためか、ゲーム作品では互いに特殊な反応を示すことがある。
第3次Z時獄篇』では比較的良好な関係で、マリーダの傷について触れたレイアムに言い返し、マリーダから感謝されていた。
『ガンダムvsガンダム NEXT』ではハマーンが彼女を見て「グレミーめ…趣向を変えてきたか…」などと発言する一幕も。当時は姉たちと同じく小さかったはずなのだが…。
ジュドー・アーシタ
BX』では直接共演はしないが、彼の愛機ΖΖガンダムに酷似した影の騎士ダブルゼータシャドウに嫌悪感を抱くなど、姉たち同様彼を慕っている様子が見られた。
『V』では初対面時から彼の方から違和感を持たれており、マリーダの方も「ハマーンを倒した男」として認識している。また、同作ではバナージの他に彼やプル、プルツーでも説得が可能。
クェス・パラヤ
『第3次Z時獄篇』にて、彼女からは「わかってる人」と評される。『第3次Z天獄篇』では更に仲が進展する。
ギュネイ・ガス
『第3次Z』で共演。同じ強化人間。
ヒイロ・ユイ
互いに似たような性格であるためか、『ガンダムEXTREAM VS. FULLBOOST』では意気投合している。
『第3次Z時獄篇』では敵同士。
刹那・F・セイエイ
『第3次Z天獄篇』にて待望(?)の「お前もガンダムか!」「俺がガンダムだ!」の会話が起きる。
剣士ゼータ
BX』では彼を「ユニコーンもどき」と呼ぶ。
AG
『第3次Z時獄篇』では、Dトレーダーでアイスクリームが好きな事を彼に見破られて驚愕していた。

名台詞[編集 | ソースを編集]

マリーダ「了解、マスター」
ジンネマン「マスターはよせ」
OVA第1巻より。ジンネマンとの出撃時のやりとり。
小説版では、散々マスターと呼ばれている事からジンネマンも言い返すのを諦めている。
「お前の言うことは間違っていない。…正しい戦争なんてない。でも、正しさが人を救うとは限らない」
OVA第2巻より。ティクバに「正しい戦争なんてあるものか」と言ったバナージに対して。
マリーダ自身の凄惨な過去(や現実世界で起きている諸問題等)を思うと、とても重い台詞である。
余談になるが、『ガンダムvsガンダムNEXT PLUS』にて「貴様は正しいのか」と問いかけてきた五飛をこの台詞で完全に黙らせた。
バナージ「こんな……こんなの悲しすぎます……」
「優しさだけでは人は救えない……罪も穢れも消せないから……」
バナージ「それでも……」
「それでも……」
OVA第3巻より。NT-Dにのまれたバナージはマリーダを圧倒する。しかしとどめを刺そうとした瞬間にバナージはサイコフレームを通してマリーダの悲惨な過去を知ってしまう。
「バナージ、例えどんな現実を突きつけられても『それでも』と言い続けろ。自分を見失うな。それがお前の根っこ…」
OVA第3巻より。病室でバナージに言った言葉。この言葉はその後のバナージの指針となる。
「お前もガンダムか!」
OVA第5巻より。デルタプラスをバンシィのアームド・アーマーVNで握り潰して。
第3次Z天獄篇』ではダブルオーライザーに向かって言い放つが…(詳細は刹那・F・セイエイの頁を参照)。
一方、『BX』では刹那も居合わせたものの、特段反応はなかった。
「私がガンダム……私が敵……?」
OVA第5巻より。リディに「このガンダムめが!」と吐き捨てられ、自分が憎むべきガンダムに搭乗していたことを知って崩れ落ちることに。
マリーダ「お、お父さん……」
「わがままを……許してくれますか……」
ジンネマン「……うっ……うっ……」
「……赦す」
「最後の命令だ……。心に、従え」
マリーダ「了解!」
OVA第6巻より。過去に囚われ続けるジンネマンを救うべく、彼の命令に抗いつつも、彼の「光」となる事を決意したマリーダ。かつて何もしてやれなかった自分にさえ声をかけてくれる「娘」に、ジンネマンも決意を固める事となる。
小説版では「了解。マスター」と、茶目っ気のある〆になっている。
「アイスクリーム、かな」
OVA第6巻より。バナージに好物は何かと聞かれて。意外ではあるものの、普通の少女と何ら変わらない一面を持つ。
クローン元であるプルの「チョコレートパフェ好き」の部分を引き継いでいるように見える。
余談だが、公式動画「epiosde1-6ダイジェスト 100秒でわかる! 機動戦士ガンダムUC」(ナレーションはマリーダ・クルス役の甲斐田裕子氏)にて、マリーダは「アイスクリームが好き!」と紹介されている。
「落ち着いて回りを見渡せばいい。世界はこんなにも広く……多くの人が響き合っている……」
自身を撃墜したリディに対して。生真面目な心が自分を苦しめると諭す。
「姫様…。マリーダ・クルス、ここまでです…」
リディに撃墜された後、戦場の全ての人々に伝えるべきそれぞれの事を語りかけるため駆け抜けたマリーダの思念。その中で最早側で護り続ける事が叶わなくなった主君に対して語りかけた最後の言葉。最後のその時に伝えたのがこの一言であることが彼女のオードリーに対する忠義が心からのものであったことの証左であろう。
「今のお前たちには見えないものが私には見える。ここでは時間さえ輝いて見える。お前は光だ。姫様と共に未来を照らせ。人類(ひと)は今、戸口に立っている。いつかは生きたまま、この扉をくぐれるときがくるのかもしれない。この扉の先に、光は続いている……」
バナージがサイコ・フィールドでコロニー・レーザーを防いだ影響で、彼の精神がユニコーンに取り込まれたときに。「姫様と未来を照らせ」「いつかは生きたままくぐれるときがくるのかしれない(つまり今はできない)」と言っていることから、彼に「まだここに来るのは早い」と諭しているのかもしれない。
「誰にも邪魔はさせない。お前の腹も切り裂いてやる…!」
アーケードゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズにおいてバンシィ搭乗時に斬り抜け系格闘を仕掛ける際のセリフ。内容の強烈さと武装の性能の良さから印象に残るセリフだが、OVA・小説版とも原作では発言していない。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

「これの…味が苦手なんだ。手伝ってくれ」
「病人用で、体にはいいらしいんだが…とにかくまずい!」
OVA第6巻より。ネェル・アーガマで出された病人食が不味かったらしく、バナージに一緒に食べるようせがむ。
『BX』の中断メッセージでもこれを基にしたやり取りが存在する。

スパロボシリーズの名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

《特殊台詞》
「砲身がもつ限り、撃ち続ける!」
「ラストだ、当たれ!」
第3次Z天獄篇』でかつて再調整された時に搭乗していた機体改修機のビームマグナム連続攻撃時の台詞。
原作では聴けなかったセリフな上、甲斐田氏の熱の篭った台詞なのでかなりの聴き応えがある。
これに限らず、乗り換え可能なガンダム系はほぼ全てのセリフが熱いため、乗せ替えて聞いてみるのも一興かもしれない。
「このアームド・アーマーならば…!」
こちらも『第3次Z天獄篇』でノルンのアームド・アーマーDE使用時の台詞。
「私の意識が広がっていく……!」
「これが人の意思…ゼータの力…!」
「その力を私に示せ! ゼータ!」
「今まで散っていた命のためにも!」
こちらはΖガンダムのウェイブライダー突撃時の台詞。
「歴史をつなげるためにも∀の力を!」
「この力…! 時を未来に繋げるために使う!」
∀ガンダムの月光蝶用の台詞。
OPテーマネタで、パイロットの中で最も決意の感じられる台詞である。
《シナリオ及び戦闘前会話》
フラスト「突っ込みます!」
ジンネマン「マリーダ!お前は俺達が守る!」
「マスター!!」
『天獄篇』第44話「宿命を越えて」より。
マリーダ生存フラグを立てていた場合、ミネバを殺そうとするリディ・マーセナスバンシィ・ノルンから、ミネバを守ろうとするマリーダを庇う形で、ガランシェールが割って入る。
その直後の強制戦闘で、ガランシェールはバンシィ・ノルンのビーム・マグナムの連続射撃を受けてしまう。
「うああああああああっ!!」
バナージ「キャプテン!!」
同上。
ビーム・マグナムの直撃を受けたガランシェールが撃沈したことで、父親と呼べるようになった存在であるジンネマンがガランシェール隊の皆と共に死んだと思ったマリーダは、バナージと共に悲痛な叫びを上げる……。
原作とは逆に、マリーダが大切な人を目の前で撃たれる悲しみを味わうことに……。
シン「リディ少尉!あんたって人はぁぁぁぁっ!!」
「…やめ…るんだ…」
同上。
マリーダとバナージの悲痛な叫びがきっかけで正気を取り戻したリディのバンシィ・ノルンを、怒りに駆られて攻撃しようとしたシンデスティニーを止めた際の台詞。
その直後、「でも、マリーダ!」と声を上げたクェスに対しても、「もう…彼に敵意はない…」と言っている。
「つらかったんだな、あなたも…」
「マスターは…お父さんは…憎しみを捨てることを選んだ…。未来の…ために…」
「あの人の…光は…私が…憎しみに…沈む事を…救ってくれる…」
同上。
ジンネマンが齎した心の光によって、憎しみに堕ちてしまうのを免れたマリーダの、リディに対する台詞。
マリーダの言葉を聞いたリディは深い罪悪感と自責の念に襲われて、逃走してしまう。
それを見たカミーユキラはやり切れない思いを吐露したが、その直後にELSが撤退。
ティエリアはそれを訝しむが……。
バナージ「キャプテン!」
「私にも…わかる!」
バナージ「そうです、マリーダさん!」
「この温かく大きい光は…」
「あの人達だ!」
同上。
ユニコーンガンダムサイコフレームにより、ガランシェール隊の人々が生きていることを感じ取ったバナージ。
そんなバナージの言葉によって、マリーダもクシャトリヤのサイコフレームでジンネマン達が発する心の光を感じ取り、バナージと共にその場所へ急行する。
奇しくもこのシチュエーションは、原作UCから約27年後の時代において、ガンダムパイロットの主人公メインヒロインを救い出した状況と良く似ている。
「マスター!」
ジンネマン「マリーダ!バナージ!」
同上。
バナージと共に、ジンネマン達ガランシェール隊の人々を発見した時の台詞。
「メガラニカ…そこで全てが決するか…」
同上。
バルビエルフロンタルに対して、ミネバがラプラス・プログラムの最終地点…メガラニカを告げた後の台詞。
「これが…バナージの光!」
第45話「虹の彼方に」において。
バナージに一方的な憎悪を抱くアンジェロが駆るローゼン・ズールのサイコジャマーを、ユニコーンガンダムのサイコ・フィールドで打ち破ったバナージの力を、刹那シャアと共に感じ取った際の台詞。
「フル・フロンタル!あなたは人類の可能性を摘む存在だ!」
フロンタル「マリーダ・クルスか。君まで私に敵対するとはな」
「私は未来へと続く可能性に懸けた!あなたの虚無に負けない光に!」
同話における、フル・フロンタル(ネオ・ジオング搭乗)との戦闘前会話。
未来を繋ぐ光を持つバナージを信じて戦うマリーダ。
対するフロンタルはそれを「幻想」と切り捨てたが、マリーダ一人のものではない彼女の力を知ることになる。
「信じろ、バナージ!お前の中の可能性を…未来を!」
「それとも諦めるのか!この憎しみの光や、絶望の未来が待っている事に!」
第46話「守るべき未来」において。
メガラニカに対して放たれたコロニーレーザーを、リディやZ-BLUEの面々と共に防ぐバナージへの台詞。
マリーダの叱咤激励を受けたバナージは、大切なものを守るためにユニコーンガンダムの力を最大限に発揮し、奇跡を起こす。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

「ダブルゼータの黒い影……! とても、気持ちが悪い……!」
BX』に於けるダブルゼータシャドウとの特殊戦闘台詞。姉達と心通わせた男の愛機に酷似した騎士の影だからこそ、不快感を感じるのだろう。
「ユニコーンもどきを殺したくなければ、投降しろ、バナージ」
『BX』第9話ナデシコと共に月へ向かうルート「激突するユニコーン」、ファンネルの砲口をゼータに向けて。大きさが全然違うというのにユニコーンもどきと呼ぶのは如何なものか。何気にゼータを指して直接「殺したくなければ」と言っている辺り中の人が居ないのを理解しているようだ。流石は強化人間ということか。
「姫様…。マリーダ・クルス、ここに…」
『BX』第32話「対の獣と光」において生存フラグを立てタクヤ達ネェル・アーガマのクルーに回収され大切な人達との再会を果たしたマリーダの台詞。
ジンネマンに原作通りの台詞で語りかけた後にオードリーに対して放ったこの言葉。最後の一言が違うだけで彼女の運命が180度変わった事を実感させられる。
「そして、無事に戻って来い。おいしいアイスクリーム屋に連れて行ってくれる約束だろう?」
『BX』第38話「たったひとつの望み」より。ラプラスの箱を解放するためにサイアムのいる所へと向かうバナージに対して。
「アンジェロ大尉…。お前にとっての光は…」
同話にて、アンジェロが戦死した直後の台詞。
マリーダ「その機体のパイロット、かすかではあるが、覚えているぞ…」
三郎太「!? な、なんだ…!? 今ものすごい寒気みたいなモノを感じたぞ!?」
マリーダ「一歩間違えばマスターは死ぬところだった。忘れてはいないッ!」
『BX』第39話「どこにでもある『正義』」より。三郎太との戦闘前会話。25話「虹を見た日」のガルダ防衛戦で相転移誘導弾を撃たれ宇宙に逃げた際、ガランシェールがエンジントラブルで危うく撃沈しそうになったのを、再調整で意識の殆どが乗っ取られながらも彼女はしっかり覚えていた。
マリーダ「彼らはこの世界に光を灯し、その光を信じ、去って行ったのだな…」
ティエリア「あの光や、バナージ達の見せた虹色の光…あれが世界を変えていくのかもしれない」
ジンネマン「だが、その光は放っておけば曇っちまう。そうならん為に努力だけはせんとな」
『BX』のエンディングにて、アルガス騎士団が元の世界へと去った後の台詞。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

「プ…プルプル…プルプル…」
『V』にて。三六話のシナリオスタートデモで、すっかりご機嫌の姉たちに続くが相当無理をして言い放ったセリフである。直後、マリーダらしくすればいいとフォローが入ると彼女は心底からの笑顔で頷くのだった。

単独作品[編集 | ソースを編集]

「…生きているよ。優しい光が私を守ってくれた」
『DD』2章Part14「百年越しの因縁」。原作通りにリディを諭した言葉から、この台詞でリディは上述した通り、彼女の言う「優しい光」によって彼女が死んでいないことに気づく。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

量産型キュベレイ
過去に搭乗していた機体。彼女のトラウマともなっており、マーサにこの機体を見せられた時には発狂した。
クシャトリヤ
クィン・マンサの後継機。ほぼ彼女の専用機となっている。外伝漫画のやり取りを見るに、「最上級の」強化人間であるマリーダでさえ負担がかかるほどの扱いづらさである様子。その理由もあってパイロットへの負担軽減のため、ビームガトリングガンが建造されたようだ
バンシィ
再調整させられた上に、この機体のパイロットにされる。

SRWでの搭乗機体[編集 | ソースを編集]

バンシィ・ノルン
原作ではこの機体に撃墜されて命を落としたが、『X-Ω』の17年5月のイベント「呼応する力」にてマリーダ搭乗版が実装された(ある意味、第3次Z時のフォウバイアラン・カスタムとの関係に近いか)。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. CHARACTER、機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]、サンライズ、2022年1月8日閲覧。

資料リンク[編集 | ソースを編集]