スーパーロボット大戦D
スーパーロボット大戦D | |
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読み | スーパーロボットたいせんディー |
外国語表記 | Super Robot Wars D |
シリーズ | 携帯機シリーズ |
開発元 | エーアイ |
発売元 | バンプレスト |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
プロデューサー |
菊池博 寺田貴信 じっぱひとからげ |
ディレクター | 赤羽仁 |
シナリオ | 鏡俊也 |
キャラクターデザイン | 鈴木幸江 |
メカニックデザイン |
大輪充 藤井大誠 |
音楽 |
平沢栄司 十一谷明広 落合貴子 |
発売日 | 2003年8月8日 |
価格 | 5,800円 |
『スーパーロボット大戦D』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「携帯機シリーズ」の1つ。
概要[編集 | ソースを編集]
ゲームボーイアドバンス(GBA)で発売された4作目のスパロボ。従来のGBAでのスパロボと同じく他作品とのストーリー的な繋がりはなく、本作のみで物語が完結している。『OG』を除いた携帯機シリーズとしては3作目にあたる。
本作は「地球消滅」という出来事が起こった結果、ネオ・ジオン、OZトレーズ派、リガ・ミリティアが事態収拾のために同盟を組むという事態に。よって今回はシャア(『逆襲のシャア』時代)、ギュネイ、クェス、トレーズ、ゼクス(ミリアルド)が味方として無条件で加入。さらに進め方次第ではB.D.、ハマーン、クロノクル、カテジナ、マーグ、ガビルまで仲間になる。スパロボ特有のif展開を最大限に活用したストーリーとなっている。
1周回あたりの総話数はスパロボシリーズ全体を通しても少ない部類に入るが、1話で前・後編構成となるマップやシナリオ分岐が多いため、総合的なボリュームは他作品と遜色ない。ただし、ルート次第で1周回あたりの総話数が大きく変化し、新要素であるツメスパロボのコンプリートにも関わる。
システム[編集 | ソースを編集]
新システム[編集 | ソースを編集]
- スキルパーツ
- パイロットに装備する専用の強化パーツ。能力値を上げたり、特殊技能を追加したりする。弱いパイロットほどスロット数が多い傾向があるため、どのパイロットを育てるかをプレイヤーの好みで選びやすくなった。
- 歌システム
- VF-19改 ファイアーバルキリーなど、マクロス7系の一部ユニットが使用可能。専用リソースの歌ENを消費し、他のパイロットの能力や気力などを上昇させ、プロトデビルンにのみダメージを与える。歌うことで経験値が入り、レベルアップできる。本作では能力アップ系の歌を重ねがけでき、ターンさえかければ延々とステータスアップ可能(各+255まで)。後の『第3次α』では、歌の能力アップ効果が重ねがけできなくなった。
- コンボ
- 特殊技能のコンボを持っていれば、C属性の武器で隣接した直線上の敵ユニットをまとめて攻撃できる。これにより、マップ兵器を持たないユニットでも多数の敵機を攻撃しやすくなった。加えて援護防御されず、2機目以降の敵からは反撃を受けないというメリットもあるが、1体目の敵ユニットが防御した場合は2体目以降の敵にも防御される。デメリットは2体目以降の敵からの入手経験値が50%になること(獲得資金は減額無し)。
- 一方で敵もコンボを所持している事があるため、援護攻撃や援護防御の為に密集するリスクは増している。
- ショップ
- 不要な強化パーツやスキルパーツを売却し、資金に換えることが可能。ショップの要素自体は本作が初出というわけではないが、以後多くの作品で本作と同じ仕様が定着している。ただし本作での売価はかなり安く、プロペラントタンクで500、ミノフスキードライブでも5000と、収入源として当てに出来るレベルではない。
- ツメスパロボ
- スパロボ版詰め将棋と言った内容のサブゲームモード。本編を1シナリオクリアするごとに1ステージずつ開放される。クリアすると初回のみ資金と強化パーツやスキルパーツを入手できる。
- 武器名変更
- 主人公機と副主人公機の武器名を、ゲーム開始時やインターミッション時に自由に変更可能となった。変更した武器名は戦闘時の台詞テキストにも反映される。
既存システムと変更点[編集 | ソースを編集]
- ボーナスポイントシステム
- PP制であった『OG』のパイロット養成とは異なり、パイロットの能力値を上げるポイントとして、1レベルアップで1獲得できるボーナスポイント(BP)制を採用。オプション設定によって戦闘中でもレベルアップ後に実行可能。以後の作品では『J』と『W』で採用されている。本作では敵もボーナスポイントで能力が上昇されている。なお、隠しキャラの一部(敵時と味方時の顔グラが同じキャラ)は、味方時に上げたポイントが敵ユニット時にも引き継がれるようになるので周回時には注意。
- 特殊武器
- 『OG1』では攻撃力を持たなかったが、本作から攻撃力が設定された。また、本作のみ強化パーツとして特殊武器が登場する。これらも機体の武器改造段階に応じて攻撃力が上昇する。主人公機に装備した場合特殊武器名も戦闘台詞で発する。EN低下・吸収系武器に関しては『OG』で強力すぎたためか、効果が下方修正されている。なお「歌」コマンドを使用するユニットは装備不可能。
- フル改造ボーナス
- 携帯機シリーズでは初めて採用。武器と機体の両方に用意されている。改造段階は1周目の上限まで改造すれば良い。
- 一度ボーナスを選択してセーブした場合、そのゲームデータでは二度と変更できなくなる点に注意。
- サイズ差ダメージ補正
- 『第2次α』から登場した要素で、サイズが大きい機体ほど最終与被ダメージに有利な補正がかかる。携帯機シリーズでは、本作で初めて採用された。
- 防御技能
- 切り払い・撃ち落とし・シールド防御の技能レベルが廃止され、自分と敵の技量差によって発生確率が変動するようになった。この仕様は以降のエーアイ系作品にて標準化された他、Zシリーズなどにも採用されている。撃ち落としはニュータイプでなくても発動するようになった。
- また、これらや分身などが防御系精神コマンドより先に判定が行われるようになった。
- 具体例:「ひらめきが効いた状態で敵からの攻撃を受ける(当然命中率は0%)→防御技能が発動して無効化した→ひらめきは効いたまま」
- 部隊名
- 『R』と同様に、物語が進むと部隊名を入力・命名することになる。デフォルト名は「ブルー・スウェア」。
- 周回特典
- 2周目以後は資金・改造段階・パイロット養成・撃墜数が引き継がれる。また、2周目では改造段階が全機体15段階、3周目では20段階までになる。しかし奇数回の周回ごとに、全ての敵機体が全項目1段階ずつ改造されていく。
- 戦艦での回復
- グレートマジンガーGBやVガンダムのように弾数1の特定の武器を使用すると強制的に別形態に変化するユニットは、変化後の状態で戦艦に搭載すると1ターンで変化前の形態に戻りHP、EN、弾数が全回復する。
難易度[編集 | ソースを編集]
1周目の難易度は全体を通して高め。敵の気力の上昇が早く攻撃力が全般的に高い割にリアル系の回避率が低めで、スーパー系の装甲もあまり厚いとは言えない(底力も装甲補正がほとんどかからない)。ボスよりもザコの方が基本命中率が高い傾向にあり、中盤以降はザコ敵のコンボ武器が脅威となる。ただし中盤以降はターンと時間がかかっても構わないなら、歌を利用して自軍の能力を極限まで上げるプレイスタイルも取れる。
敵の反撃行動パターン選択が他作品と比べて賢く、次の通常攻撃が命中すると撃墜される場合は防御する(回避は選択しない)ことが多いため、手間がかかるが、クリティカルによるダメージ増加や援護攻撃の追加ダメージは考慮されていない。この防御選択は主に序盤のリアル系のネームドが行うが、中盤以降は雑魚もしてくるようになる。ただし、スーパー系は雑魚・ネームド共に防御行動は一切取らない。ルイーナはベルグランデタイプのみ防御しないが、終盤は行うようになる。
また、上記の周回特典により初めの数周はともかくクリア回数をこなせばこなすほど難易度が上がっていく。最大改造となる40周目ともなると、雑魚でも攻撃力5000~6000越えは当たり前になるため、こうなると味方の耐久力は意味が無くなってしまう。そこまでやり込む場合はスーパー系や戦艦でも回避を重点強化しないと詰んでしまう恐れも。
なお、本作の合体攻撃は燃費が悪い割に攻撃力の上昇幅が小さい傾向があり、元の必殺技よりも使い勝手の悪い、いわゆる見せ技扱いになってしまうものが少なくない。
演出面[編集 | ソースを編集]
戦闘アニメ時にステータスウィンドウが非表示になるよう変更され、より広い画面を使っての演出が可能となった。GBAの前作である『OG1』と比べると戦闘アニメの動きは少ないが、アニメ演出や、カットイン挿入時のスピード感は随一。アニメOFF時の処理速度も高速化した。パイロットのカットインは、これまでの携帯機シリーズから一新され大幅に増えた。これまでカットインがなかったキャラにも多く書き起こされている。
主人公機に通常戦闘BGMの他、必殺武器専用のBGMが用意されるようになった。これはアニメ番組で必殺技用の音楽が存在することを意識したもの[1]。また『マクロス7』の歌は、曲目別にBGMが用意されている。
話題[編集 | ソースを編集]
- 『スーパーロボット大戦COMPACT3』発売から、1ヶ月経たずに発売された。開発ラインがそれぞれ異なり、ほぼ同時進行開発だったことに起因する。
- シナリオは『スーパーロボット大戦64』を担当した鏡俊也氏で、部隊名や五飛のセリフに『64』を意識した小ネタがある。また、同氏の手掛ける脚本はハードなストーリー展開で知られており、本作では特にその面が強調された仕上がりとなっている。
- ニンテンドーDSのスパロボで採用されている、Wスロットシステム対応作品のひとつ。
登場作品[編集 | ソースを編集]
新規参戦は★の5作品。
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動戦士Vガンダム
- 新機動戦記ガンダムW
- マジンガーZ
- グレートマジンガー
- UFOロボ グレンダイザー
- ★真ゲッターロボ 世界最後の日
- ★未来ロボ ダルタニアス
- 六神合体ゴッドマーズ
- ★THE ビッグオー
- ★メガゾーン23
- ★マクロス7
- バンプレストオリジナル
世界観[編集 | ソースを編集]
バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]
登場人物[編集 | ソースを編集]
主人公及び関連人物[編集 | ソースを編集]
主人公はジョッシュかリムのどちらか1人を選択。選択しなかった方も副主人公として登場するが、状況によっては途中で戦線離脱する。どちらも最初に選択した機体がリアル系かスーパー系かで、基本能力・精神コマンド・特殊技能が若干異なる。
- ジョシュア・ラドクリフ(ジョッシュ)
- 男主人公。愛称は「ジョッシュ」。リ・テクの父親と二重人格の義妹を持つ苦労人。
- クリアーナ・リムスカヤ(リム)
- 女主人公。愛称は「リム」。ジョッシュの義妹。二重人格者で「クリス」「リアナ」という人格が存在し、互いに認知しあっている。
- クリフォード・ガイギャクス
- フェリオ・ラドクリフ
ルイーナ[編集 | ソースを編集]
登場メカ[編集 | ソースを編集]
主人公機[編集 | ソースを編集]
エール・シュヴァリアー、ブランシュネージュ、ガナドゥール、ストレーガから1機を選択。機体は一応リアル系とスーパー系に区分されており、初期の機体については主人公が選択しなかった同系列の機体が副主人公の機体となる。リアル系の中盤でパートナーを仲間にせず副主人公のまま進めるとそちらの搭乗機は初期機のままで強化されず引き継がれる。フォルテギガスは2人乗りだが、副主人公が離脱した場合は主人公の1人乗りとなる。
- エール・シュヴァリアー
- リアル系初期機。
- ジェアン・シュヴァリアー
- エール・シュヴァリアーの後継機。
- ブランシュネージュ
- リアル系初期機。
- デア・ブランシュネージュ
- ブランシュネージュの後継機。
ルイーナ [編集 | ソースを編集]
ファービュラリス、ストゥディウムの2機は味方にできる可能性がある。
- アンゲルス
- アンゲルスS
- ベルグランデ
- ベルグランデS
- スカルプルム
- スカルプルムS
- インペトゥス
- イグニスの搭乗機。
- ファービュラリス
- グラキエースの搭乗機。男主人公の場合、条件を満たすと味方機として使用できる。
- フォルティス・アーラ
- アクイラの搭乗機。
- ウィオラーケウム
- コンターギオの搭乗機。
- プリスクス・ノクス
- ウンブラの搭乗機。
- ストゥディウム
- ウェントスの搭乗機。女主人公の場合、条件を満たすと味方機として使用できる。
- ファートゥム
- ペルフェクティオの搭乗機。
用語[編集 | ソースを編集]
- ファブラ・フォレース
- メリオルエッセ
- リ・テク(リ・テクノロジスト)
- レース・アルカーナ
- シュンパティア
- 地球消滅
- 本作のキャッチコピー。本当に初っ端から地球が消滅してしまうため、地球側も宇宙側も混乱してしまう。大々的に宣伝された割には、序盤の内に呆気なく復活してしまうが、終盤には再び消滅の危機に晒される。
- ノヴァンブル条約
- ブルー・スウェア
- ルイーナ
- 本作の敵組織。名はラテン語で「破滅」や「遺跡」といった意味合いを持つ。
ゲーム中データ[編集 | ソースを編集]
分類 | 記事 |
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全話一覧 | 全話一覧/D |
隠し要素 | 隠し要素/D |
精神コマンド | 精神コマンド/D |
強化パーツ | 強化パーツ/D |
特殊能力 | 特殊能力/D |
特殊技能 | 特殊技能/D |
メカ&キャラクターリスト | メカ&キャラクターリスト/D |
余談[編集 | ソースを編集]
- 『スーパーロボット大戦MX』のタイトル案に「スーパーロボット大戦D」があった[2]。また、『MX』の主人公ヒューゴ・メディオの没名前案にはイグニスがあった[3]。
- 今作のオリジナルキャラクターたちのBGMはタイトルに因んでかすべて頭文字がDから始まるものになっている。
脚注 [編集 | ソースを編集]
商品情報[編集 | ソースを編集]
ゲーム[編集 | ソースを編集]
攻略本[編集 | ソースを編集]
その他[編集 | ソースを編集]
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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