フリーダムガンダム

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フリーダム
外国語表記 FREEDOM GUNDAM[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 大河原邦男
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 殲滅型対モビルスーツ戦用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 ZGMF-X10A
全高 18.03 m
重量 71.5 t
動力 核動力(ニュートロンジャマーキャンセラー搭載)
装甲 フェイズシフト装甲
OS G.U.N.D.A.M.COMPLEX
開発 ザフト
所属 ザフト⇒オーブ連合首長国、三隻同盟⇒アークエンジェル
パイロット キラ・ヤマト
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フリーダムガンダムは『機動戦士ガンダムSEED』の主役メカで、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にも登場する。

概要[編集 | ソースを編集]

ザフト軍が開発した新型のモビルスーツ

地球連合軍のGAT-Xシリーズと、ザフトのMSのデータが融合した機体。動力炉は核エンジン。本来はNジャマーの影響で核エンジンは稼動できないが、本機はNジャマーの影響を打ち消すNジャマーキャンセラーを搭載しているため、稼動できるようになっている。

機体説明 [編集 | ソースを編集]

表示OSは「G.U.N.D.A.M.COMPLEX(Generation Unsubdued Nuclear Drive/Assault Module Complex)」で“核駆動を使った世代の強襲モジュール複合体”という意味。無限に近い核動力により稼働中にフェイズシフトダウンを起こす事がなく[2]、実弾攻撃による防御力も向上している。

同時期に開発されたジャスティスとは兄弟機にあたり、「ナチュラル正義の鉄槌を下し、コーディネイターの真の自由を勝ち取る」というスローガンがそれぞれの機体名の由来となっている。

外見はストライクに酷似しているが、ストライカーパックの換装で能力を変化させるストライクに対し、本機は機動力と射撃に重点を置いている。

最新技術を惜しみなく投入した結果、相当なハイスペック機体となっており、後に開発されるセカンドステージシリーズの機体と同等の性能を持ち、パワーに至ってはそれらを凌駕しているとされる。キラによると「ストライクの4倍以上のパワーがある」らしい(これが何を指しているのかは不明[3]。セリフ自体はアムロ・レイの台詞「5倍以上のエネルギーゲインがある」のオマージュと思われる。)。一部書籍等では、出力は8,826kW、総推力は527,000kgと記載されている。

動力は資料によって核分裂炉、核融合炉などと表記されている事もあれば、単に核動力としかかかれていない事もありまちまちだが、SEED世界の背景設定(キャンセルする必要があるニュートロンジャマーが阻害するのは核分裂現象であり、核融合は戦艦の動力炉サイズを除いて実用化に至っていない)を鑑みるに核分裂炉であると思われる。

変形形態[編集 | ソースを編集]

ハイマットモード
背部のウイングを展開した高機動空戦モード。ハイマットとは「High Maneuver Aerial Tactical=High.M.A.T.」の略。
フルバーストモード
背部と腰部の砲を展開した砲撃戦モード。全キャノン展開形態とも。
ハイマットフルバーストモード
ウイングと全武装を展開し両方の特性を合わせ持ったモード。

強化装備形態[編集 | ソースを編集]

フリーダム (ミーティア)
ミーティアを装着した形態。

劇中での様相[編集 | ソースを編集]

C.E.71時(SEED)[編集 | ソースを編集]

ラクスの手引きによって、キラが奪取。その後、ザフトの地球連合軍本部制圧作戦「オペレーション・スピットブレイク」の最中に現れ、両軍の将兵を大量破壊兵器「サイクロプス」から救うべく、奔走した。

その後は軍を離脱したアークエンジェルらと共にオーブ、L4コロニー「メンデル」と転戦し、最終決戦の「第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦」にてクルーゼの駆るプロヴィデンスと戦闘になり、大破しながらもこれを撃墜する。

当機が奪取されなかったらアスランと同じザフトレッドのイザークが搭乗するプランがあった。

また、メンデルでの戦闘で中破し頭部を失った本機を見たロウに「ジンの頭でも付けるか?」という提案をされた(結局付けられなかったが)。

C.E.73時(DESTINY)[編集 | ソースを編集]

大戦後、大破した本機は回収・修復され、アスハ家別邸の地下シェルターに隠されていた[4]

2年後、ラクスを暗殺するための特殊部隊からラクスを守るために、キラが搭乗して戦闘を行う。以後、あちこちの戦場に単騎で戦闘していくが、ザフトの「エンジェル・ダウン作戦」において戦闘スタイルを入念に研究し対策していたインパルスガンダムによって撃墜された。 フリーダムはこれにより完全に大破するものの、キラは軽傷で生還した。この戦闘において、成長したキラの反応速度には本機ですら追い付けなくなっており、ラクスから戦争を終わらせるための新たな剣を託されることとなる。

なお、アニメではフリーダムが撃墜された際に明らかに核爆発級の大爆発が起こっており、またコックピットの真下を対艦刀が貫通しているため、軽傷で済むとは考えにくい。これに関しては後に「撃墜される直前に咄嗟に核エンジンを停止させた為無事だった」と説明されたが、これはバックパックの一部、及びコクピット以外の全ての破損パーツを切り離したため[5]。ザフトのMSはすべて設定で破損したパーツを細かい単位で切り離すことができ、他の場所の破損の誘発を防ぐ機能があるとされており、また、そもそも爆発はフリーダムとインパルスの対決と平行して行われていたミネルバとアークエンジェルの戦いによるもので、フリーダムは関係ない。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初登場作品。ストライクガンダムの後継機で改造を引き継ぐ。全体攻撃武器がP属性で射程1-5もある点は非常に強力だが、気力130に加え燃費が悪く、B属性は無いが海D(登場後は海地形がある)。それ以外に全体攻撃武器が無く、後のミーティア状態か気力を補正しないと使い勝手はあまりよくない。また武器に特殊効果や適応Sが無い。しかしMSの中では、額面攻撃力だけで見れば試作3号機を超え、更にジャスティスガンダムとの合体攻撃があり、双方とも65魂を習得するため1ターンでかなりの火力を出せる。機体性能はもちろん作中最高クラスで、飛べたり移動7だったり長射程だったりで、この上コストが1.5なのだからかなりの優遇具合である。他作品と違ってEN回復がなく、ミーティア装備状態では合体攻撃が無い点には注意。
ハイマット・フルバーストが最多で4機までしか攻撃できない全体攻撃であるためか、戦闘アニメーションのマルチロックオンのスピードが原作と比較して非常に遅く、さらに4機目をロックオンした時点で画面が切り替わる。なお、原作通りニュートロンジャマーキャンセラーを搭載しているが、実は本作においてNJCをフリーダムに搭載する意義は皆無である(詳しくはニュートロンジャマーキャンセラーの項を参照)。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
核融合エンジンばかりのMSの中で、何故か本機だけEN回復(小)を持っている。原作同様インパルスガンダムのエクスカリバーで串刺しにされ大破する。なおビームサーベルでのトドメ演出はDESTINY原作28話のセイバー撃墜シーンが元ネタ。バラエーナとクスィフィアス・レール砲は単体の武装としてはオミットされた。ハイマットフルバーストが気力110で使用可能という大盤振る舞いだが、その分威力は微妙。歴代最弱のフリーダムと言える。なお、ランドルート限定で本機を改造可能で、のちに第43話「運命と自由と」で改造がSフリーダムに引き継がれるので難易度が下がる。なお、ルート次第では一度も味方して運用出来ず敵対したままである。ちなみに、図鑑のテキストでこの機体の動力は「核融合」となっているが、正しくは「核分裂」である。
なお、セツコルート29話と30話で登場する本機は、38話で登場する時よりも何故か獲得資金が高い(後者が5000なのに対し、前者は破格の13000)。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦J
小隊システムが無いので普通のMSに。本作からミーティアに合体攻撃が実装された。運動性はリアル系でもトップクラスであるがサイズMなので実際はそこまで回避できず、さらに今回は全体的に被弾率が高く、命中率ゼロの相手をCPUが攻撃しない仕様もあり、囮として使うなら注意が必要。結構長く使うストライクガンダムの改造が引き継がれないのが難点。
スーパーロボット大戦W
Nジャマーキャンセラーが特殊能力として実装されており、性能自体は上方修正。しかし2部制および『ASTRAY』がメインである都合上参戦がかなり遅く、既に主力級が出揃った状態での参戦となるため倉庫入りする事も。『ASTRAY』側からの改造引継ぎはないが、本機の改造は以後の『SEED』系の機体に引き継がれるため、加入後即座に改造すると得をする。
戦闘シーンは前作『J』のブラッシュアップという感じだが、ビームサーベルのモーションが最後にアンビデクストラス・ハルバードで突くように変更された。プロヴィデンスにイベント戦闘でトドメを刺すシーンがあるので原作を意識した演出と思われる。
スーパーロボット大戦K
13話から使用可能で、既に全性能が2段階まで改造されている。が、使える期間はベルリンルートで3話、竜宮島ルートにいたっては1話と非常に短い。陸の地形適応がBだったり(この点はストライクフリーダムになっても改善されていない)、『Z』に引き続きバラエーナとクスィフィアスがオミットされていたり、いつもより射程が短めだったりと、『W』の時と比べて弱体化している感は否めないが、それでもキラの能力と相まってかなり強い。なお、改造はストライクフリーダムに引き継がれる上、密かに武器改造費用はフリーダムの方が安い。また、フルバーストの燃費はストライクフリーダムのものと比較出来ないほど良い。歴代最高のダメージ補正を誇るSEEDのおかげで火力もトップクラス。
スーパーロボット大戦L
アークエンジェル隊の所属として登場…なのだが、今作ではキラはLOTUSに正式参戦するよりも前にストライクフリーダムに乗り換えてしまうため、史上初めて味方としては絶対に運用出来ないフリーダムである。登場する際は全てNPCか第3軍。今回もバラエーナとクスフィアスはオミットされている。
機体性能はエールストライクルージュと大差なく、キラの能力と火器の強さのお陰でそこそこ強いがそんなに強くないと言った程度。一般兵などの雑魚相手なら集中砲火を浴びない限りはそんなに心配はいらない(全くいらない訳ではない)が、デストロイガンダムイクサー2に突っ込んでいくとすぐに返り討ちにあうので注意。しかもベルリンでのシナリオの時は途中からキラの撃墜が敗北条件になるので冷や汗ものである。
なお原作と違ってシンとキラが対立しないため、エンジェルダウン作戦にてインパルスに撃墜されるという流れにはならない。しかしエンジェルダウン作戦を境に見かけなくなる事、アークエンジェル隊がLOTUSに参加した際にもフリーダム以外の機体は手に入るのにフリーダムだけ見当たらない事、そしてエンジェルダウン作戦のシナリオで横槍を入れてくるイクサー2に勝手に突っ込んでいってやられてしまう事が少なくない事から、『L』ではイクサー2に破壊されてしまったのが正史と言われることがある。ベルリンでデストロイガンダムと戦う時は無限復活が付いているか、撃墜が敗北条件になっていてプレイヤーに気を使わせるのだが、エンジェルダウン作戦の時に限って何も無く、突っ込んでいってやられたらそれっきりなのもそういう解釈に拍車をかける。
なお迅速に敵を片付ければフリーダムをイクサー2撃退後まで撃墜させずに残すことも十分できるのだが、戦場に居座られると邪魔なので落ちてもらった方がプレイヤーとしても楽というのが…。なお頑張ってフリーダムを守ったとしても、フリーダムが残る事は無い。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Card Chronicle
スーパーロボット大戦X-Ω
2015年12月の「クリスマスガシャ」にてSSRシューターが実装。移動速度が高速で飛行可能なため、地形を選ばず安定した機動力を発揮する。全ユニット屈指の運動性能と回避率を上昇させるアビリティを3つも持つ。必殺スキルに幅3マス×射程無限でバリア貫通の「ハイマットフルバースト」を持ち、制圧力も高い。反面、ダメージ上昇手段が魂だけのうえ覚えるのがレベル60と遅く、ボス戦での火力不足に悩まされる。覚醒をレベル30で覚えるので、魂を覚えるまでは一撃を重くするよりも手数を増やすのが基本となる。
2016年6月のイベント「足掻く生命」にてSSRアタッカーが追加。アビリティや精神スキルはシューターと共通だが、必殺スキルが突進貫通型の「アンビデクストラス・ハルバード」に変更された。範囲が狭くなったため制圧力は落ちたが、代わりにコアの消費が軽く連発できる。シューター版もそうだが強化パーツのスロットが2とジャスティスと並んで最も少なく、拡張性に乏しい。
2020年にニューカマーで大器型SSRディフェンダーが追加。
スーパーロボット大戦DD
1章Part7より登場。攻撃・命中タイプ。換装パーツ形式ではなく、戦闘演出でミーティアとドッキングするのは本作が初。3章Part7では視点の違いによりエネミーユニットとしても登場し、『DESTINY』高山版に近い形で3章Part9にて撃墜される。撃墜時もフリーダムの方が敵扱いなので、ストーリー上、必ず敵として倒さなければならないフリーダムとなっている。またカミーユが上述の破損パーツの切り離しについて考察しており、キラも無意識で行ったと肯定している。
エールストライクガンダムおよびストライクフリーダムガンダムと改造値を共有する。エールストライクと比べ火力と照準値で勝るが運動性と装甲は劣っており、同じ感覚で使うと危険なので注意。かなり脆いため反撃で気力を上げづらい。
実装から早期の必殺技は、「ビームサーベル連続攻撃」のアビリティ効果が「バラエーナプラズマ収束ビーム砲」に乗らないのを始めとしてユニット全体を見ると妙にチグハグしてかみ合っていない。
「ハイマット・フルバースト」は戦闘回数や気力による能力上昇、「覚醒」による連続攻撃と使い勝手のいい効果が揃う。これに加えて、メインスロットに「ミーティア・フルバースト(MAP)」を装備することで必殺技を高速で回すことができるため、セット運用が非常に強力。「ミーティア・フルバースト(MAP)」は射程も延長できるため、攻撃されないように立ち回って脆さを補うこともできる。これらを軸に過去の装備とパイロット側の総合的な育成を重ねた末に強力な機体として君臨する、『DD』の環境を強く表した大器晩成型のユニット。
「コンビネーション・アサルト」は斬撃属性のため「ビームサーベル連続攻撃」のアビリティが乗るが、相方のジャスティスにセットした方が強力なため、フリーダムへの装備は優先度を下げられがちであった。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

武装[編集 | ソースを編集]

MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲
頭部に2門内蔵。ゲイツなどにも同じ物が装備されている。資料によっては胸部にも装備している事になっているが、マルチセンサーと記載されているものもあり表記揺れしている。
「HDリマスター」版ではフルバーストの際にピクウスも発射していた。
『DD』では実弾属性の通常攻撃及びR必殺技。メインアビリティは「ブレイクアタックI」で、サブアビリティは「攻撃力・照準値アップI」。
MMI-M15 クスィフィアス・レール砲
腰に装備された2門のレールガン。デュエルガンダム アサルトシュラウドに装備された「115mmレールガン・シヴァ」の発展型。普段はAMBACユニットとして機能している。劇中のエフェクトでは判別し難いが実弾兵器。「HDリマスター」版ではより実弾に近いエフェクトに直された。
『DESTINY』では水中のアビスに撃っている。『Z』『K』ではオミットされている。
『X-Ω』ではSRシュータータイプの通常攻撃、SSRアタッカー・シューター・ディフェンダータイプの必殺スキルに採用。
M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲
背部ウイングに収納されている2門の高出力ビーム砲。赤い帯状のビームを撃つ。ランチャーストライカーのアグニより高出力の威力と射程距離があり、この機体が持つ火器の中でも最大級の破壊力を持つ。フリーダムの主力武装である。
もともとヘリオポリスから強奪した4機のガンダムのノウハウにより、フリーダム開発以前から兵器としてのプランはあったが、当時のザフトが最高出力バッテリー搭載の火器運用試験型ゲイツ改(SRW未登場)に装備させて試験運用したところ、2秒の斉射でバッテリー切れを起こしており、到底実用不可能な欠陥装備であった。当時のバッテリー機ではまず運用不可能な装備だが、様々な最新テクノロジーと核エンジンを搭載されたフリーダムに装備させることで、欠陥の原因だった電力不足が解決。高威力を現実的に発揮できるようになり、初めて日の目を浴びることになった武装である。
『DESTINY』ではフルバースト時以外にもアッシュとダガーLに一度ずつ使用されたが、『Z』『K』ではクスィフィアス同様オミットされている。
『X-Ω』ではSRシューターの必殺スキルに採用。
『DD』ではビーム属性のSSR必殺技。ビームライフルで牽制し、バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲でトドメを刺す。メインアビリティは「核エンジン(フリーダム)」で、最大射程と攻撃力が増加。また、気力140以上で命中率・回避率・与ダメージに補正がかかる。サブアビリティは「攻撃力・照準値アップIII」。
MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル
腰に2本装備。バクゥラゴゥが装備していたビームサーベルの改良型。核エンジンからのエネルギー供給で、ストライクらが装備していたビームサーベルよりも遥かに高出力で刃渡りの長いビーム刃を形成できる。プロヴィデンスとの死闘では高い格闘能力を見せた。
キラはこの武装を好んで使用し、劇中ではすれ違いざまに敵機の武装や頭部を斬り捨てていく姿が印象的。また、プロヴィデンスやデストロイガンダムとの戦闘時にはビームサーベルで敵機のビームを切り払うこともあった。ちなみにキラはストライクフリーダム搭乗時と異なり、こちらではあまり二刀流を披露したことは無い(オーブ防衛線やセイバーを切り刻んだ時くらい)。
セカンドステージシリーズが装備している「ヴァジュラ・ビームサーベル」には性能面で及ばず、後継機の改良型で性能が追い付いた。
『第3次α』では、フィニッシュデモでプロヴィデンスを撃墜したコクピット破壊が再現されている。『DESTINY』名義の『Z』『L』ではセイバーを切り刻んだシーンが再現されている。『X-Ω』ではアタッカー・ディフェンダータイプの通常攻撃に採用。
『DD』では斬撃属性のSR必殺技。メインアビリティは「見切りII」で、サブアビリティは「攻撃力・照準値アップII」。
アンビデクストラス・ハルバード
2本の柄を連結させ双身刀にした形態。
X-Ω』ではSSRアタッカー・ディフェンダータイプの必殺スキルに採用。
MA-M20 ルプス・ビームライフル
本機の主兵装。核エンジンからのエネルギー供給のおかげでGAT-Xシリーズのそれを凌駕する高出力(劇中では特に差があるような描写はないが)。ジャスティスも色違いの同型を装備。
『X-Ω』ではシュータータイプの通常攻撃、UCアタッカータイプの必殺スキルに採用。
『DD』ではビーム属性のR必殺技。メインアビリティは「狙い撃ち I」で、サブアビリティは「攻撃力・照準値アップ I」。
対ビームシールド
ラミネート装甲製のシールド。ライフルと同様こちらもジャスティスが色違いの同型を装備している。
上部に小さな穴が開いており、ビームライフルの砲身をここから突き出し防御体勢のまま攻撃が可能。非常に窮屈な体勢になるためか使用はオーブでの戦いで1回使ったのみに止まる。

必殺技[編集 | ソースを編集]

ハイマット・フルバースト
フリーダムの象徴的な必殺攻撃。誕生経緯については余談の項を参照。ハイマットモードで空中に静止し、そのままバラエーナ・クスィフィアスを展開し全射撃武装で一斉発射。キラはこれだけの連射を行ってなおコクピットを避けた射撃を行っており、キラの技量とフリーダムのマルチロックオンシステムの精度の凄まじさを物語っている。
どのタイトルでも比較的射程が長いP武器という使い勝手の良さを誇る。これはSフリーダムになっても同様。『第3次α』ではフィニッシュデモで次々と敵が爆散するシーンが再現されている。
スパロボではマップ兵器版も用意されていることが多いが、『Z』では通常兵器版のみ。『DESTINY』設定で登場する『K』『L』および『Z』での空対地用の戦闘アニメーションでは機体が上下逆さまになった状態で発射する。これは『DESTINY』原作で初登場した時にアッシュ部隊をなぎ払ったシーンの再現。
『DD』ではビーム属性のSSR必殺技。メインアビリティは「フルバーストモード」で、戦闘回数に応じて攻撃力・照準値が増加する。気力120以上のとき、命中率・回避率、必殺技威力が増加する。ハイマット・フルバースト命中時、自分に「覚醒」を発動する。サブアビリティは「ダメージアップ(ビーム)III」。
ハイマット・フルバースト(マップ兵器版)
原作でのイメージ通り、マップ兵器としても登場。大体の作品で前方扇状で攻撃範囲が広く、威力も高い上に、『W』では敵味方識別機能付きというハイスペック。敵を次々ロックオンしていく原作描写からのものだろうか。弾数制かEN制かは作品によってまちまち。てかげんを使用しての他のキャラのサポートで猛威を振るう。
ハイマットフルバースト(特大範囲)
X-Ω』シューター・ディフェンダータイプの必殺スキル。
ビームサーベル連続攻撃
『DD』で斬撃属性のSSR必殺技として登場。『DESTINY』参戦前の実装だが、先述のセイバーを斬り刻んだシーンが再現されている。なお本編では3章Part9にてクレタ沖海戦が再現されずに、フリーダムがインパルスに破壊されセイバーは健在となっている。
メインアビリティは「ハイマットモード」で、ビームサーベル連続攻撃の威力が増加し、アクション開始時に気力105以上で一度だけ攻撃力・照準値・運動性が増加する強化効果が付与される。サブアビリティは「ダメージアップIII(斬撃)」。

オプション装備[編集 | ソースを編集]

模擬戦用サーベル
『SEED』第37話でストライクガンダムとの模擬戦を行う際に互いに装備した模擬戦用のサーベル。SRW未登場。

召喚攻撃[編集 | ソースを編集]

ミーティア・フルバースト(MAP)
『DD』でビーム属性のSSR必殺技として登場。ミーティアとドッキングし、マルチロックオンシステムによる一斉射撃を放つマップ兵器。『DD』以前はミーティアと合体した状態での武装であった。
メインアビリティは「ミーティア(フリーダム)」で、MAP兵器以外の最大射程が増加し、気力が10上昇する毎に攻撃力・防御力・照準値が増加する。戦闘回数に応じて攻撃力が増加する。気力130以上のとき、ミーティア・フルバースト(MAP)の必殺技威力が増加する。ステージ中、必殺技スロット1に装備している必殺技の必要アクション数が1減少する。サブアビリティは「攻撃力・照準値アップIII」。

合体攻撃[編集 | ソースを編集]

コンビネーション・アサルト
アスラン・ザラジャスティスガンダムとの合体攻撃。元ネタは原作39話「アスラン」でのキラとアスランのコンビネーション攻撃。
『第3次α』では2機のビームライフルで牽制後、フォルティスとバラエーナで順に砲撃、零距離クスィフィアスで吹き飛ばした敵をジャスティスがアンビデクストラス・ハルバードで切り付け、後期OPを再現(後に劇中でも使用)した一斉射撃でフィニッシュ。後期OPの同時攻撃は通常のフルバーストモードで行われていたが、本作ではハイマット・フルバーストを使用している。
『J』では演出がシンプルになり2機の一斉射撃のみとなった。
『W』ではビームライフル同時攻撃後2人のカットイン→パッセル→零距離レールガン→ジャスティスの斬撃→最後に2機の同時一斉射という流れ。
『DD』では斬撃属性のSSR必殺技。2機のビームライフルで牽制しバラエーナで砲撃、その間に接近したジャスティスがパッセルで攻撃し、ファトゥム-00を分離してフォルティスを砲撃、更に接近していたフリーダムがビームサーベルで斬り抜けてから2機による一斉砲撃、最後は2機によるビームサーベルでの斬撃からの突撃でしめる。
メインアビリティは「G.U.N.D.A.M Complex」で、気力が10上昇する毎に攻撃力・防御力・照準値が増加する。自分の攻撃が命中する毎に攻撃力が増加する。コンビネーション・アサルト命中時、自分に「熱血」を発動する。サブアビリティは「照準値アップIII」。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

  • 特殊能力としての変形は非所持。各モードへの変形は戦闘演出として採用されている。
剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
キラは作中ではビームも切り払っていたが、流石にスパロボではそこまで再現されていない。
フェイズシフト装甲PS装甲
Nジャマーキャンセラー
Nジャマーを無効化する装置。WとK、Lで実装され、ENを最大値の15%分回復させる。逆にJや第3次αでは無いのでガス欠に注意。
EN回復(小)
『Z』で実装。この世界の核分裂は核融合より優れているのだろうか…。
換装
ミーティアを装着する。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

飛行可能。

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「Realize」
『第3次α』『J』で採用。
「STRIKE出撃」
『J』で採用。ミーティア入手前のデフォルトBGM。
「翔べ!フリーダム」
『W』で採用。
「Meteor ~ミーティア~」
『Z』で採用。
「キラ、その心のままに」
『K』『L』で採用。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

舞い降りる剣
SEED第35話。ヒーローのお約束と言わんばかりにアークエンジェルの絶体絶命の危機に颯爽と登場する。DVDでもこのエピソードが収録された巻のジャケット、MGキットのパッケージでこのシーンが使われているなど、「フリーダムと言えばこれ」というぐらい有名なシーン。フリーダムが第34話でプラントからノンストップで地球に降りてきて単機で戦場を制圧してしまったという圧倒的性能も十二分に描かれており、2号メカの初陣エピソードとしては申し分ない。
なお、本編での本格的な活躍はここからだが機体シルエット自体は第2期オープニング映像から登場している。
カラミティガンダムレイダーガンダムフォビドゥンガンダム
SEED後半で何度か戦っている。チームワークは最悪だが新型の機体に強化パイロット3人ということで、さすがのキラもフリーダム単機では防戦一方を強いられており、ジャスティスとの連携戦闘を取る場面も多い。第40話では大気圏突破で加速するアークエンジェルの防衛を行いながら一足早く艦に取り付き、手に手を取ってジャスティスを回収、そこからの一斉攻撃によって3機を退けている。
第46話ではキラが出生の秘密を聞かされ戦意を失い掛けていた時、更にフレイのポッドを回収しようとした際は被弾し、ウイング片方と頭部を失うほどのダメージを受けている。特にフォビトゥンガンダムはフリーダムの武装がほぼ無効(ビームサーベルしか通用しない)にされてしまう相手であり、本編中最も相性の悪い相手であった。
プロヴィデンスガンダム
SEED最終話。ドラグーンによるオールレンジ攻撃と言葉攻めの両方でキラを追い詰めるクルーゼだが、無傷とはいかず両者一進一退の攻防を繰り広げる。最後はほとんどの武装を失いながらもビームサーベルで突撃し、プロヴィデンスを貫いた。直後、ジェネシスの発射に巻き込まれたクルーゼは光の中に消えた。なお終盤の決戦で満身創痍になることの多い主役機だが、大抵の場合左腕を損失することが多い(殆どの人にとって利き腕ではないためか)のに対し、本機は主役機にしては珍しく右腕を破壊され、残された左腕でケリをつけている。
アビスガンダムガイアガンダムカオスガンダム
オーブ連合艦隊とミネルバの戦闘に介入した際に交戦。最新鋭機であるこれらセカンドステージシリーズの機体をあっさり退けている。
セイバーガンダム
DESTINYでの戦闘。二度目の介入において、セイバーを駆るアスランから自分達の行動を非難されるキラだったが、カガリの思いを守る為に戦う覚悟を決めていたキラもまた、カガリやオーブだけを一方的に非難して、戦争を言い訳にしてオーブと戦っているアスランの姿勢を徹底的に否定。もはや話し合いでは解決しないと判断したキラは、アスランを討つ事を決意し、セイバーの片腕を切断した後、セイバーの四肢を徹底的に切り刻む形で破壊した。なお、両機衝突によりビームサーベルを持った右手を弾かれたため左側のサーベルを左手で素早く抜き斬り返しで決定打を与えているが、フリーダムは通常手とは反対側にあるサーベルを使用しているため本来ならば不可能な戦法である(直前のカットから実に都合よく右側のサーベルを右手持ちしている)。
インパルスガンダム
DESTINYでの戦闘。一度目の接触ではすれ違いざまに腕を切り飛ばして終わりだったが、二度目には攻撃を回避され、無茶な体勢から反撃され驚く。三度目の決戦となったエンジェルダウン作戦ではインパルスの換装でキラの武装等を狙う攻撃の修復が利くという特性をフルに生かしたシンに苦戦。次第に防戦一方となり、ビームサーベルによる攻撃をバク宙で回避し隙を突いて脚部に切りかかるも、それが分離で回避されたことで逆に隙を突かれウイングの片方を損失。最終的にフォースとソードの同時使用という大技を受け撃墜された。
直後、ミネルバがアークエンジェルに向けて放ったタンホイザーの爆発に包まれ、インパルスはその煽りを受けて中破した。その最期の姿は皮肉にも、同じく腹部を貫かれて大破したプロヴィデンスの最期と酷似したものだった。なお、フリーダムもこの戦闘で大破しているが、核動力の電源を切るという咄嗟の判断によって、キラは何とか生き延びた。

関連機体[編集 | ソースを編集]

強化型・バリエーション機[編集 | ソースを編集]

ストライクフリーダムガンダム
ザフトから強奪した機体に改造を施したフリーダムの後継機。

関連機[編集 | ソースを編集]

ストライクガンダム
外見の基になった機体。
エターナル
ミーティアを搭載した大型戦艦。フリーダム、ジャスティス、プロヴィデンスなどの核搭載機の運用を前提に設計されている。

ファーストシリーズ[編集 | ソースを編集]

ドレッドノートガンダム
ニュートロンジャマーキャンセラー初搭載機。
ジャスティスガンダム
兄弟機。フリーダムと比べてスタンダードな機体に仕上がっている。
リジェネレイトガンダム
プロヴィデンスガンダム
兄弟機だが、製作の遅れから直接対面を果たすのはかなり終盤になってしまう。原作ラストではフリーダムと激しい死闘を繰り広げた。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 機体名の元ネタは、『機動戦士ガンダム』の原案時点での番組名『フリーダムファイター・ガンボーイ』である。
  • 実は、名前に「フリーダム」と含まれる機体はガンダムシリーズにおいて本機以前にも既に3機存在していた
    • まず『機動武闘伝Gガンダム』におけるしたネオアメリカ所属のモビルファイター「ガンダムフリーダム」が2機(第2回ガンダムファイトで優勝した機体、および第7回大会に参加した同名別機体の2種。いずれもSRW未登場)、そして『G-SAVIOUR』(SRW未参戦)に登場する量産型モビルスーツ「フリーダム」である。どれも初出自体は本機より前だが、いかんせん全機とも知名度が低い。故に単に「フリーダム」と言った場合、フリーダムガンダムの事を指す場合が殆どである。
      • なおSDガンダムシリーズではコマンドガンダムが去った後のマゼラン大陸を舞台とした『ガンダムフォース』(SRW未参戦)において「キャプテンガンダムFF(フリーダムファイター)」が登場しており、同作の実質的な主人公である。
  • フリーダムガンダムの必殺技である「ハイマット・フルバースト」は、元々の設定には無いものであった。そもそも、フリーダムは「ウイングを広げた高機動形態(ハイマット)と、ウイングを畳んで武装を展開した砲戦形態(フルバースト)の2種類の形態に明確に分かれており、同時使用は不可能」という設定だった。さらに『Gジェネ』等でも「バーストモード」「武装一斉射撃」等と表記されており、「ハイマット・フルバースト」という名称自体が使われていなかった[6]
    • 上記の設定を福田己津央監督がアニメ演出の都合に合わせて同時使用可能に変更したと言われることがあるが、実はアニメ作中で初めて「ハイマット・フルバースト」が行われたとされる「舞い降りる剣」のシーンは、パースが効きまくった画角になっているものの、よく見ればウイングは展開しおらずただのフルバーストモードでの一斉射である。つまり輝き撃ちと同じく視聴者の誤認から生まれた技である。
    • ゲーム等で初めて「ハイマット・フルバースト」の名称が使われたのは『第3次α』といわれている。
    • 本来の設定に準じた為、初期のフリーダムガンダムのガンプラではハイマット・フルバーストが設計上再現不可能になっている。後に発売されたマスターグレード以降は、ハイマットフルバーストが再現できるようにバラエーナの基部が多関節化しているのだが、やはり元々想定していない形態であるためか、その部分はいまいち不格好になってしまっている。
    • 実はリマスター前の『SEED』及び『DESTINY』においては(前述のように誤解されやすい構図ではあったものの)ハイマット・フルバーストは使用されていない。なので時系列的には福田監督の思い付きではなく、スパロボからの逆輸入である。
  • サウンドトラック『機動戦士ガンダムSEED ORIGINAL SOUNDTRACK III』(2003年9月21日発売)には、「フリーダム自爆」というタイトルの曲が収録されている。
    • なお、実際の劇中において「撃沈ドミニオン」や「フレイの死」とは違って、フリーダムガンダムが自爆する展開にはならなかったので、俗に言う「ウソバレ」である(ただし、別の機体は自爆しているが)。
  • 『機動戦士ガンダムSEED』の監督である福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めている『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』劇中において、フリーダムガンダムのビームライフル、バラエーナ、背部ウイングがカスタマイズパーツとして販売されている場面が有る。これは制作スタッフによる一種の「お遊び」である。
  • 2021年4月に中華人民共和国上海にて1/1サイズの立像が建造された。日本以外では1/1サイズガンダム像は初となる。
  • 2024年の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(SRW未参戦)公開に伴い、『SEED』~『FREEDOM』までの人気投票「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ グランプリ2024」が開催されたが、本機は『FREEDOM』には登場しないにもかかわらずMS・MA部門1位を獲得。その人気が未だ健在であることを世に知らしめた。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. バンダイ 1/144 HG ZGMF-X10A フリーダムガンダム、パッケージより。
  2. ただし、核エンジンからの供給量にも限界はあるため、それを上回るエネルギーを消費すれば一時的にエネルギー切れになることはある。
  3. 設定を担当した森田繁氏によると「核エンジン搭載機とバッテリー機の差はパワーよりもスタミナの差によるところが大きい」といった見解を示している(モデルグラフィックス』2003年8月号、大日本絵画、森田繁インタビューより)
  4. この際、フリーダムを秘匿していたオーブ連合首長国に少なくともフレーム技術は流出していたことが、後年の漫画『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE』にて判明している。表沙汰になったら国際問題待ったなしである。
  5. この戦いのインパルスは分離・合体をフル活用した戦法でフリーダムを追い詰めており、奇しくも同様に分離機能の活用によって生き延びたと見ることもできる。
  6. 「フルバースト」という名称すら使われていなかったようだ。

商品情報[編集 | ソースを編集]

プラモデル[編集 | ソースを編集]

  • 1/144スケール

  • その他

フィギュア[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]