シュバルツ・ブルーダー
シュバルツ・ブルーダー | |
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外国語表記 | Schwarz Bruder |
登場作品 | |
声優 | 堀秀行 |
デザイン | 逢坂浩司 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦G |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
プロフィール | |
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種族 | DG細胞アンドロイド(ベースは地球人) |
性別 | 男 |
身長 | 194cm |
体重 | 81kg |
所属 | ネオドイツ |
役職 | ガンダムファイター |
シュバルツ・ブルーダーは『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物。
概要
ゲルマン忍法[1]なる武術を使うネオドイツのガンダムファイター。乗機はガンダムシュピーゲル。
眼とその周り以外を覆うドイツ国旗の3色に彩られ、取り外して手裏剣のように使えるガンダムのブレードアンテナ状の2本の角が付いた覆面を常に着用している。その覆面姿にトレンチコートという普段の風体は忍者というにはかなり異様。またサポートチームを組織せずに1人でガンダムファイトに参加するスタイルのため、当のネオドイツのガンダムファイト委員会ですら素性がよく分かっていない。
外見の異様さとは裏腹に格闘家としての技量は東方不敗マスター・アジアをして「できる、貴様何者!?」と言わせるほどの高いレベルを持ち、実際ガンダムファイトの予選リーグは無敗で通過している。しかし新生シャッフル同盟を上回るほどの強さを持ちながら、予選リーグではなぜか彼らの力になることが多かった。チボデー・クロケットやジョルジュ・ド・サンドに立ち直りのきっかけを与え、特にドモン・カッシュの元には何度も現れ、スーパーモードを発動できない際に見せたような挑発的な言動を見せたかと思えば、時にはその窮地を救い、時には遠回しながら助言を与えるなど、ライバルとして倒すどころか彼の成長を促そうとしている行動が見られ、窮地の際にはドモンを思いやる行動すら見せていた。
決勝トーナメントに進んだシュバルツだったが、ネオホンコンでのリーグ戦決勝で遂にドモンに敗北。病院に搬送する際に救護班によって覆面がはがされる。ドモンに「ランタオ島に気をつけろ」と告げて意識を失ったシュバルツの素顔は、デビルガンダムに乗っているはずのキョウジ・カッシュと全く同じ顔だった。そして病院でシュバルツはレイン・ミカムラにデビルガンダム事件の真相と自分の素性を語る。
素性
彼は正真正銘の「ネオドイツ代表のガンダムファイター、シュバルツ・ブルーダー」(以下「真シュバルツ」)ではなかった。真シュバルツはガンダムファイト初期にデビルガンダムと交戦して死亡しており、本編に登場するシュバルツは、真シュバルツの肉体にキョウジがDG細胞を植付けて生み出した生体アンドロイドであった。キョウジと同じ顔と声の持ち主だったのは、キョウジが自身の記憶・人格をコピーしたデータを組み込んだDG細胞を使用したことによるもの。
キョウジはデビルガンダム事件の黒幕であるウルベ・イシカワやミカムラ博士から逃亡した際、根が素直なドモンが彼らに騙されて、ガンダムファイトを理由に追手として差し向けられることを予測していた。そして暴走するデビルガンダムがキョウジ自身も生体ユニットとして取り込もうとしていること、そして自分にはそれを止められないことを悟ると、弟ならばデビルガンダムを止められるだろうと期待すると同時に、性格的に無茶をしかねない彼を自分に代わってサポートさせるべく、最後の力を振り絞ってデビルガンダムの前に敗死した覆面のガンダムファイター、すなわち真シュバルツをDG細胞で「復活」させたのだった。
元々真シュバルツとキョウジは別人であるが、先述のようにキョウジが自身の記憶・人格をコピーしたデータを組み込んで蘇生させたことで、キョウジと同じ顔を持つと同時に真シュバルツのゲルマン忍術の技術がDG細胞により強化されて高い身体能力を発揮する、「キョウジの分身」「もう一人のキョウジ」と言える存在となった。優れた格闘家ならではの強靭な精神力[2]に、キョウジの知性を生かした戦略能力を併せ持つのだから優れたファイターにならないわけがなかった。結果として、キョウジの期待通り弟ドモンの【第2の師匠】としての役割を果たすことになる。
なお登場してから早期に自身の正体や真実をドモンに教えず、ファイターとして成長を促させる手段に出ていたのかは、感情的になって冷静さを失っているドモンに話しても信じてもらえない可能性と、冷凍刑に処されたライゾウ・カッシュの命を救うにはドモンに優勝してもらう必要があった[3]、つまり「真実を話したくても話せない状況だった」とシュバルツ自身が劇中で明らかにしている。
DG細胞の特性のうち「自己修復」については利用しており、ギアナ高地で東方不敗と交戦して死亡したかに思われた時も、ネオホンコンでの決勝大会開会式には平然と出席している。しかしオリジナルであるキョウジの衰弱が進んでいたために、決勝でドモンに敗れた際には再生が進まず、電気ショックによる荒療治で再生した。そしてウォン・ユンファによりランタオ島に出現したデビルガンダムを始末するため、コクピットに乗り込みキョウジを制止、ドモンの石破天驚拳によりキョウジとともに消滅する。
シュバルツ・ブルーダー(Schwarz Brueder)という名前はドイツ語でそれぞれ「黒」「兄弟」を意味する。なお「黒い兄弟」だとschwarzen Brueder。
登場作品と役柄
キャラクター設定や原作の彼の結末故か、東方不敗のように生存フラグが用意される機会が現時点では少なく、『IMPACT』と『64』を除いた殆どのSRWシリーズで原作同様の結末を迎えてしまう。自軍として使えるのもスポット参戦時のみの場合が多く、不遇の扱いである。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 初登場作品。ギアナ高地でドモンにゴッドガンダムをプレゼントしてくれる。ガンダムシュピーゲルが出ない為、パイロットとしては登場せず、イベント要員。顔グラフィックは、覆面が破れたものも用意されている。
- スーパーロボット大戦F
- シナリオ「DCの陰謀」にてスポット参戦。非常に高い格闘と技量に、シュピーゲルの必殺技の燃費の良さから同シナリオではかなり頼もしく見える事だろう。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ギアナ高地での修行イベント後に加入するが、後に永久離脱することになるので、経験値は与えないほうがいい。元よりシュバルツと言えど、シュピーゲルの運動性が敵のMSやABに大きく差をつけられ、命中率を補強できる精神コマンドもないのでは分が悪過ぎる。激励を加入直後から使えるので、激励要員として出撃する機会はあるかもしれない。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 地上編最終話で飛影に救出され、条件を満たしていれば第3部から使えるようになる(条件を満たしていなかった場合でも普通にイベントが発生し助かるが、加入はしない)。恐らく最もシュバルツが輝くシリーズ。その技量値は全キャラ中でも東方不敗に次いで2番目に高い。高いレベルの忍者技能を持つようになったので、命中・回避・クリティカル率が高い。ガンダムシュピーゲルを改造すれば主力として扱える。キョウジも助かっているので、正体がバレてからもシュバルツとして覆面を付けている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- スポット参戦。最後はランタオ島で原作通りデビルガンダム諸共死亡するのだが、案の定デビルガンダムは回収されてしまう。本作で回収したのはウルベではなくウォン。
- スーパーロボット大戦J
- パイロットとしては登場せず、イベント要員。ミナトからも「加勢してくれるんじゃなかったわけ?」と突っ込まれる。
単発作品
- 新スーパーロボット大戦
- 地上編ではガンダムシュピーゲルに乗るが、撃墜されると本人がユニットとして戦う。本人のほうがシュピーゲルより強い。隠し最終シナリオではサイボーグ化して復活。能力値はドモンより低く、シュピーゲルが改造できないので精神コマンド要員が無難。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦64
- 本作ではスポット参戦・離脱が多く、独立軍ルートでは永久離脱する。OZルートでは、途中アラン・イゴールに同行し、仲間になる。選択肢でロームフェラに従っていた場合、財団の監視を看破し、自軍脱走の機会を作るといった見せ場がある。ランタオ島の決戦で真ゲッターロボを出撃させると生存フラグが成立し、最後まで味方ユニットとして使用可能。ゲッター線によりDG細胞が繁殖し、生き永らえたらしい。
- 能力値自体に問題はないが、愛機ガンダムシュピーゲルの射程が短いため、長射程高火力の敵ユニットが立ち並ぶ終盤はやや厳しい。
- スーパーロボット大戦MX(PORTABLE)
- 原作終了後の設定であるため、既に故人で名前のみの登場。作中では自身と同じくDG細胞で複製された新シャッフル同盟(ドモンを除く)のコピーが登場しているが、シュバルツと違ってオリジナルとは別人同然の悪役であった。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- ガンダムシュピーゲルのパイロット。
装備・機能
ここでは生身ユニットとしてのシュバルツについて解説する。
武装・必殺武器
- パンチ
- キック
- 突進
移動タイプ
- 陸
- 海適応もない。
パイロットステータス
能力値
精神コマンド
高い能力に関わらず、作品によって命中系の精神を覚えなかったり、熱血を覚えなかったりでちょっと使いにくい精神を覚える。作中における叱咤激励により応援や激励を覚えるのはわかるが……。
- F、F完結編、64
- 熱血、ひらめき、隠れ身、かく乱、気合、激励
- IMPACT
- 奇襲、かく乱、気合、応援、激励、誘爆
- A
- 奇襲、かく乱、気合、応援、激励、魂
- A PORTABLE
- 不屈、かく乱、気合、感応、激励、魂
- 新
- ひらめき、必中、かく乱、信頼、激励、気合
- リンクバトラー
- 激励、ひらめき、かく乱、熱血、気合、隠れ身
- X-Ω
- 閃き、気合、奇襲
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
人間関係
- シュバルツ・ブルーダー(真シュバルツ)
- 新宿でデビルガンダムと戦って戦死し、劇中のシュバルツの素体となったガンダムファイター。素顔はキョウジとはまったく似ていない初老の男[4]。設定上でも正体は明らかにされていない。ただし本編では設定のみ存在するキャラクターで、本放送終了後の外伝に登場した第7回GF優勝者ウォルフ・ハインリッヒについて、外伝から本編の時間経過(28年)による外観の変容・作中での言動と戦法の一致・覆面で顔を隠しているという共通点があることから、彼が真シュバルツその人ではないかとも推測されている(ウォルフと面識のある東方不敗マスター・アジアが劇中で言及している場面が幾つかある)。
- キョウジ・カッシュ
- もう一人の自分。シュバルツにはキョウジの記憶と人格が移しこまれている。ただシュバルツは彼を一貫して「キョウジ」と3人称で呼んでおり、言動も上述の真シュバルツに由来すると思われるものが多く、あくまでも別の存在と認識しているのだろう。DG細胞で構成されたシュバルツの命はデビルガンダムのコアであるキョウジと共にあるため、ランタオ島の決戦では衰弱したキョウジの影響を受けていた。『IMPACT』では2人とも助かる。
- ドモン・カッシュ
- コピー元の弟。キョウジの「デビルガンダムを止めてくれる存在」という期待を果たさせるため彼の成長を図る。終盤にシュバルツが正体を明かした際、ドモンとライゾウのために心を鬼にして正体を隠し続けていたことを「私もつらかった」と吐露すると、ドモンはシュバルツを「俺の兄さん」と認める。
- ライゾウ・カッシュ
- コピー元の父親。ドモンの前では「父さん」と呼んでいる。
- レイン・ミカムラ
- ドモンのパートナー。ドモンの元を離れたレインを一時ネオドイツのスタッフとしてスカウトしている(しかも覆面まで被らせた)。ちなみに先述の通り真シュバルツにはスタッフはいない。
- ウルベ・イシカワ
- シュバルツ(キョウジ)にとって宿敵に当たるが、原作では対峙する事はない。
- ミカムラ博士
- シュバルツ(キョウジ)にとっては彼も宿敵に当たり、デビルガンダム事件の口封じとして始末されかけた。
- 『超級!』ではカッシュ博士が彼のことを尊敬していたことを話し、彼が改心する一端を作った。
- キラル・メキレル
- ネオネパールのクルー達に殺されそうになった彼を救う。
他作品との人間関係
- ギャリソン時田
- 『A』では、ギアナ高地でドモンを東方不敗の攻撃から庇って負傷し、万丈の命令で彼によって病院に搬送される。
- 飛影
- 忍者繋がりか、『IMPACT』で助けられる。
- ロミナ・ラドリオ
- 『IMPACT』では彼女に伝説の戦士と間違われる。一応忍者は忍者だが……。
- イネス・フレサンジュ
- 『A』にて、ランタオ島でのデビルガンダムのコア破壊イベントの際に「細かい事は、後でイネス先生にでも聞くのだな……」と言っている。お互い分岐中に部隊と会い、合流時にシュバルツはいなくなるので、ナデシコが火星にいる時点で会っていたとしか思えない展開となる。
- デューク・フリード
- 『IMPACT』ではベガ星連合軍との決戦で激昂し、自分を見失いそうになっていた彼を一喝する。戦闘終了後は、冷静さを取り戻した彼の様子に安堵する。
- アラン・イゴール
- 『J』では協力関係にある。『64』では戦力になるという理由で、動向を許可する。
- 加山雄一
- 『X-Ω』のイベント「流れよ我が涙」では、同じ忍者属性のキャラという事もあってか彼に協力した。イベント「サクラ大戦 帝都遙かなり」では終盤に加山の手によって召喚され、来るべき脅威に備えている。
名台詞
- 「そんなことはどうでもいい!!」
- 何処から出てきたとツッコミを入れられても、この一言で一蹴する。ある意味、『Gガンダム』のノリを象徴する台詞とも言える。
- 「ふっ、この雑魚共が!」
- ゾンビ兵をうろたえさせるほどの気迫。
- 「甘いぞ、ドモン!」
- ドモンを叱咤するとき。
- 「ドモン・カッシュ、今のお前は人よりわずかに抜き出た己が腕に溺れているにすぎない。そんなザマではデビルガンダムを倒すどころか、お前の師匠、マスター・アジアに勝つ事すら夢のまた夢!」
「ドモン!己の腕がどれほどの物か、この刀に尋ねるがいい!私の言葉が誤りだと思うのなら、いつでも向かって来い!相手になってやる!」 - 17話、マスターガンダムを追いかけ、がむしゃらに走るドモンの前に現れて。大木を両断した一振りの日本刀をドモンの前に残すが、その刀は錆びていた…。
- 「どうした、どうした、どうした!」
- ドモンを痛めつけるとき。「ご自慢のスーパーモードはどうしたぁぁぁ!」と続く。
- 「明鏡止水…」
「曇りの無い鏡のごとく、静かに湛えた水の如き心。それが勝つための唯一の方法だ」
「だが、今のお前には無理だろうがな!もう止めん!戦いたければ勝手に戦え!私は去る!…もし万に一つの命があれば、ネオホンコンで会おう!」 - 第23話より。ドモンに向けて語った、明鏡止水の極意。
- 「この大会の裏に隠された何かが、いよいよ動き出したということだ」
- 第32話より、何者かに狙われたというチボデー達の話を肯定して。会話内容自体は普通なのだが、まるで影から生えてくるかのように現れる姿はかなり異様である。そして、それに大して驚いた様子もなく普通に会話が進むシャッフル同盟の面々もある意味大物。
- 「地獄の亡者どもめぇぇっ!!」
- 第34話より。ネオホンコンに運び込まれたデビルガンダムの秘密を探るために潜入した格納庫にて、ミケロと大立ち回りを演じながら。なお、この時は騒動に巻き込まれたレインを抱えていたのだが、攻撃を受けた際に上空高くに放り投げて逃がすという中々危なっかしい事をしている。
- 「ガンダァァァム!」
- 第42話より。指パッチンでガンダムシュピーゲルを呼び寄せる。弟と同じ。
- 「い、いかん…意識が…私の命もまた、キョウジと共にある…もはやこれまでか…」
「…いいや、まだ終われん!!もってくれよ、この体…!」 - 第44話より。ランタオ島最終決戦にて、東方不敗によりドモンがデビルガンダムへと捧げられようとした時、それを食い止めんと瀕死の我が身に鞭打って、デビルガンダムの下へ向かう。
- 「甘ったれた事を言うなぁ!その手に刻まれたシャッフルの紋章の重さを忘れたか!」
「お前がこいつを倒すための礎となった仲間達の事を思い出せ!お前もキングオブハートの紋章を持つ男なら、情に流され、目的を見失ってはならん!それとも…こんなキョウジのような悲劇が繰り返されてもいいのかぁっ!」
「やるんだ!デビルガンダムの呪いから私達を解き放つためにもっ!」
「頼む、ドモン…デビルガンダムに最後の一撃をぉっ!!」 - 同上。「僕には出来ない!」と嘆くドモンに対して叩き付けた叱咤激励。
- 「ありがとう…ドモン」
- 最期。一瞬意識を取り戻したキョウジと共に、微笑みを遺して閃光の中に消えていった…。
- 「忠告する…これ以上奴らに近づいてはならん!」
「今度は!助けてやれないかもしれん!!」 - 漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』での初登場シーン。ベルチーノ警部(SRW未登場)を監獄から脱走したミケロの銀色の足から救い、忠告する。当然ベルチーノは訳が分からず「誰なんだ?あんたはいったい!?」と問うがシュバルツは高笑いを残して去ってしまう…。
- 「ドモンよ……!」
- 漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』にて東方不敗と対峙したドモンが「今の自分は兄が犯してしまった罪を償うためだけに生きている兄の影」と発言した際の台詞。ドモンの知っている真相と違うとは言え、デビルガンダムによってもたらされた被害、そしてこの漫画ではデビルガンダムが暴走した原因の一つは母を殺されたキョウジが抱いた憎しみの感情と示唆されている事を考えるとあながち「罪を犯した」のは間違っていないだけに、シュバルツも思うところがあったようである。
迷台詞
- 「修行が足りんぞ、ドモン」
- 第19話より。レインのスカートの中を見て赤面して狼狽するドモンに対して呟いた台詞。弟のうぶさにまで指摘する厳しいお言葉である。
- 「おさげジジイに名乗るようなちゃちな名前は持ち合わせちゃいないが、それでも聞きたいと言うのなら…耳の穴かっぽじってよぉ~くお聞き…」
「俺の名は!謎の覆面ファイター・シュバルツ・ブルーダぁーだぁぁ~!!」 - ドラマCD「世界高達骨牌拳」の劇中劇にて披露したシュバルツの名乗り。一人称が「俺」だったり、珍妙な言い回しや堀秀行氏の歌舞伎調なノリと相まって、聞いている人間の笑いを誘う。ちなみにこの時彼の登場に、映画館からは歓声が沸きあがっていた。
- ちなみに上段の台詞の元ネタは『聖闘士星矢』海皇ポセイドン編において堀氏が演じた鳳凰星座フェニックスの聖闘士・一輝が南氷洋の柱の守護者であるリュムナデスのカーサの前に姿を現した際のもの。
- 「寝ボケるな!いいか、今の貴様らではマスターアジアの薄皮一枚傷付けることはできんぞっ」
「一人一人がバラバラでは何もできん。この廃墟に吹く風で少しは頭を冷やすのだな」
「…と言ってシュバルツは消える」 - ドラマCD「世界高達骨牌拳」にて。「マスターアジアは俺が倒す!余計な手出しをするな!」と突っかかるドモンを一喝する。この時は劇中の雰囲気に戻ったかの様な感じ…なのだが、最後の最後で台本のト書きを捨て台詞に消えてしまう。実にシュール。
- 「違うっ!!」
「私は…お前の兄さんではない!!見たらわかるだろう!」 - 漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』にて新宿でドモンと初対面した際の台詞。いくら正体を隠す必要があるとはいえ、あの怪しげな外見でよく「見たらわかるだろう」などと断言できるものである。当然、ドモンから「見たらって言われても…そんな覆面被ってるし…」と困惑気味にツッコまれた。
- ドモン「覆面を脱いでみろ!」
「断る!」
ドモン「なぜだっ!?」
「この覆面は…あるわけがあって着けているからだ!!」
ドモン「そのわけは!?」
「話すわけにはいかん!!」 - その直後にドモンに覆面を脱ぐよう問われた際のやり取り。完全に勢いで誤魔化している。
- 「確かに私はキョウジであるが…キョウジではないのだっ!!」
- こちらは漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』にてランタオ島決戦中にドモンに正体を明かす前の前振り。まるで説明になっていないがドモンは「そっそうなのか、成る程…」と危うく勢いに流されかけた。もちろん直後に「いやっ全然わからん!!さらにわからなくなってしまった!!」とツッコまれた。
- 「仕方がない…説明しよう!」
- そしてドモンにツッコまれての返し。…「仕方がない」ということは、ドモンが勢いで納得していれば説明しないつもりだったということだろうか。
スパロボシリーズの名台詞
- 「フフフフ、ハハハハッ。修行が足りなかったようだな、少年たち」
- 『64』独立軍ルート「スウィートウォーター防衛戦」より、モビルスーツ強奪を企んだシャングリラチルドレンが、シャッフル同盟に阻止された後の台詞。どんな修行をしろというのか…。
- 「私もムゲゾルバドス帝国との戦いに参加する、それだけのこと その戦いに比べれば私の正体など問題ではあるまい」
- 『64』OZルートにて、アランが連れてきて、忍らにそれを指摘され、ドモンに聞かれた際、断言する。
- 「死して屍を残さぬのが忍…だが、使命を果たすまでは死ぬな、か」
「…同じ忍者に助けられた命…今一度、燃やしてみせよう!」 - 『IMPACT』第1部地上激動編第33話「激動の地上を制する者」にて飛影に救出された際の台詞。
- 余談だが、後の作品にてシュバルツやキョウジと声が似ている男が飛影の対となる忍者を駆る男に命を救われることになる。
- 「デューク・フリード、恐ろしいのは敵ではない…激情に己を見失う事だぞ!」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦編「ただ地球の平和のために」より、ズリルからの暴言に激昂し、冷静さを失ったデュークを一喝する。
- 「私はシュバルツ・ブルーダー。この地球圏に戦いの有る限り、これからも変わりません。では、これにて御免…」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦編「君の中の永遠」より、カッシュ博士から素性を問われての返答。カッシュ博士もシュバルツの意思を尊重し、これ以上追求する事は無かった。
- 「後悔の念と、自分自身に対する怒り、事故を起こした訓練施設への恨み…最後にはすべてが水に溶けるように消えた…違うか?」
- 『A(A PORTABLE)』第17話ギアナ高地ルート「我が心、明鏡止水」or「されどこの掌は烈火のごとく」より、ギアナ高地にて、一矢に明鏡止水にどう開眼したかの経歴を確認して。
- 「果たしてお前のような未熟者にそれができるかな。まぁいい。お前たちの戦いぶり、しかと見せてもらおう」
- 『J』第16話「ブレンパワード」にて、デビルガンダムを燻り出し、満を持して登場したシュバルツだが、いざ戦闘開始となるとこの台詞と共に去っていく。ミナトからも突っ込まれる。「お前も戦え」と思ったプレイヤーも多いだろう。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「うむ……ドイツ語ならなんとか……」
- 『F完結編』「ギアナ高地の修行」にてアレンビーの残したスウェーデン語の手紙を読めないかと聞かれて。
- 何気に自称ドイツ人のくせにドイツ語がなんとか読めるレベルである事は4コマでも突っ込まれている[5](まぁ、キョウジは日本人だからある意味当然かもしれないが…)。
- ちなみにドイツ語とスウェーデン語は同じゲルマン語派に分類され、共通点もあったりはするが、かと言ってドイツ人がスウェーデン語を理解できるわけではない。
- 「フフ…細かい事は…後でイネス先生にでも聞くんだな……」
- 『A』のランタオ島決戦にて、覆面を脱いで正体を露わにした後の台詞。
- 四ッ谷博士は「…DG細胞転写調節因子を使った…コピーか」と考察しており、聞きなれない言葉を聞いて混乱する甲児達を諭した。しかしイネス先生の説明好きを何故知っていたのか。
搭乗機体
- ガンダムシュピーゲル
- ネオドイツ代表のモビルファイター。
他作品での搭乗機体
- ゴッドガンダム
- 『ガンダム無双』で搭乗。
余談
- 声優はキョウジ役の堀秀行氏であるが、シュバルツとキョウジが同時に登場することもあったため、『Gガンダム』放送当時は『機動戦士Ζガンダム』のクワトロ・バジーナや『聖戦士ダンバイン』の黒騎士、『機動戦士ガンダム00』のミスター・ブシドーらのような明らかに同一人物だと分かるパターンとは異なり、視聴者側はキョウジとなんらかの関係があることは推測できるものの、詳細は謎に包まれた存在であった。
- 漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』ではドモンと出会うなり、「兄さんじゃないのか?」と疑われた。アニメ通りに亡くなるが、最終局面でイメージ(?)として登場。葛藤するドモンを励ますために非常に濃くて熱い言葉をキョウジやマスターアジアと共に浴びせるという役目を担う。
脚注
- ↑ 神出鬼没と呼ぶに相応しい行動、変装、壁抜けなど作中でも様々な忍術を披露している。
- ↑ DG細胞の最大の問題である「強靭な精神力を持たないものはデビルガンダムの支配下に入ってしまう」点を、東方不敗同様に食い止めている。
- ↑ 明言はしていないが、事件の黒幕であるウルベらに自分の素性が知られてはいけないという含みもあると推測される。事実ミカムラ博士は決勝後に病院に担ぎ込まれたシュバルツを襲った。
- ↑ だが、ネオドイツ代表がガンダムファイト委員会に提出した、恐らく真シュバルツ自身が申告したと思われる生年月日はキョウジと同じである。一致はともかく自分の素性をなぜ偽っていたのかは不明。
- ↑ 光文社『スーパーロボット大戦F完結編 4コマギャグバトル』P58より。
資料リンク
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