「ガンダムMk-II」の版間の差分

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2014年1月7日 (火) 20:39時点における版

RX-178 ガンダムMk-II(Gundam Mk-II)

ティターンズが開発した汎用試作型モビルスーツ。RX-78-2ガンダムがベースになっており、フランクリン・ビダン大尉が開発責任者。開発には全て連邦系の技術が使用され、ジオン系の技術者は排除されている。そのため、装甲材にチタン合金セラミック複合材が用いられるなど、旧式の技術が使われている部分も少なくないが、新たに装甲や武装をフレームと分離させる事でフレームの可動範囲を広げる「ムーバブルフレーム」を本格的に採用しており、総合的に高性能な機体として完成している。また、コクピットには全天周囲モニターとリニアシートが採用されている。本機は以後のMS開発に多大な影響を与えており、Ζプロジェクトにも大きく貢献した。

1~4号機までが存在しており、その内、1~3号機はエゥーゴに奪取され、3号機が改修を施されて運用された。残りの2機はアナハイム・エレクトロニクスにて構造の研究に使用されたり、修理用の部品として解体されている。4号機はエゥーゴによる強奪事件が起こる前に行われたテストで墜落事故を起こしている。これらの事が原因となり、ティターンズは本機の量産計画を断念した。また、ティターンズが運用していた時は黒に近い濃紺のティターンズカラーだったが、エゥーゴが奪取した際には白に塗り替えられている。

グリプス戦役ではアーガマに配備されてカミーユ・ビダンエマ・シーンが乗り込み、エゥーゴの主戦力となった。後に続々と投入されるティターンズの新型MSに対する性能不足が指摘されると支援用のGディフェンサーが開発され、グリプス戦役を戦い抜いている。なお劇場版ではコロニーレーザーに巻き込まれ消失する。 第1次ネオ・ジオン抗争時にもアーガマに配備され、最終決戦まで戦っている。また、新たに支援用のメガライダーも配備され、ガンダム・チームの戦力として活躍した。ちなみに、この時のMk-IIは装甲がガンダリウム合金製の物に換装されていたという説もある。

開発技術はともかく、性能自体はリック・ディアスと同程度(=高級量産機レベル)であり、開発に携わったフランクリン・ビダン大尉はけして満足していなかった。しかし破損と修復を繰り返しながらも、グリプス戦役最序盤から第1次ネオ・ジオン抗争終結まで(特にGディフェンサーの強化が無くなっても)戦い抜いた点で、充分名機といえるだろう。

ティターンズ運用時の機体はガンダムMk-II (黒)を、Gディフェンサーとの合体形態はスーパーガンダムを参照。

数多くのパイロットが搭乗しており、ティターンズではジェリド・メサカクリコン・カクーラー、フランクリン・ビダン、エゥーゴではカミーユ・ビダンエマ・シーンが乗っていた。また、TV版ではクワトロ・バジーナカツ・コバヤシも乗っている。
『ガンダムΖΖ』では主にエル・ビアンノが操縦していたが、エルピー・プルビーチャ・オーレグモンド・アガケも乗った事がある。また、一時的ではあるがアーガマの捕虜となったネオ・ジオンの士官であるキャラ・スーンが脱出するために、セシリアを人質にしてMk-IIに乗って脱走した事がある。なお、途中で降りた為、奪われる事は無かった。

登場作品と操縦者

性能はガンダムのやや上程度だが、拡散バズーカがマップ兵器だったり、スーパーガンダムへの合体でレベル上げに貢献したりと、地味に活躍している。カミーユの乗機として登場することはあまり多くない。また、宇宙世紀ガンダム系パイロットの他、∀ガンダム系パイロットも搭乗可能である。

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。DC所属のエマを説得すると、後に彼女が本機に乗って現れ、仲間に加わる。彼女を仲間にしないとガンダムMk-IIは手に入らない。中盤に入るまでそこそこの戦力になり、Gディフェンサー入手後はスーパーガンダムになれる。
スーパーロボット大戦EX
横向きのグラフィックに変更された。ティターンズ仕様にクリスチーナ・マッケンジーが乗ってきたりもする。
第4次スーパーロボット大戦S
第3次でエマが味方になった流れを踏襲し、最初から所持している。エマが最初から乗っているが、ガンダムより高性能且つアムロが既にガンダムの限界反応を突破しているので、リ・ガズィあたりを入手するまでのアムロの乗機になるだろう。ヘビーメタルと戦うことが多い序盤では実弾兵器が役に立つ。
スーパーロボット大戦F
第4次同様に最初から自軍におり、エマが搭乗。全体的に貧弱なMSの中にあっては強い部類。スーパー編なら早期にGディフェンサーが入手できるので、アムロ等のエース級が乗れば結構活躍できる。但し原作での設定を反映してか、装甲値だけはガンダムに劣る。
スーパーロボット大戦F完結編
完結編では高性能なMSが次々登場するため、使う場面はまずない。ただ、拡散バズーカのフル改造マップ兵器追加というオマケ要素あり。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
最初から使える。射撃武器がガンダムより少し強いのでまずアムロが乗り換えるだろう。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
敵として一度だけ、サイコガンダムと共に登場する。HPが8000と高めなこと以外は大して強くもない。
スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
白は第1話からエマが、黒は第5話からサウス・バニングが乗る。黒が後半のステージ選択順次第でスーパーガンダムに強化される。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
黒は何故か(容量の関係?)消滅してしまい、白のみ。参入時で既に機体1段階、武器2段階改造されている。
スーパーロボット大戦IMPACT
カミーユが復帰時に乗ってくる。スーパーガンダムとしてならまだ使い道はあるが、Mk-II単体では非常に厳しい性能。強化パーツスロットが2でV-UPユニットでのテコ入れが出来ないのが痛すぎる。ちなみに乗ってきたステージのみ1人乗りスーパーガンダムで、このステージが終わると誰かGディフェンサーに乗せないと合体できない。ティターンズカラーは敵専用。C2と違いHPが18000と妙に多いが数は少ない。第2部では出なくなった。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
原作同様の流れで手に入る。また、中盤以降ティターンズ仕様がモビルドールとして大量に登場し、64話「Air」では大量のガンダムMk-IIが襲い掛かってくるのだが、EVA弐号機のATフィールドの試し撃ちに使われてしまうという何とも言えない展開に。Mk-IIとしては貧弱なユニットなのだが、スーパーガンダムは2人乗りで強化パーツも4つ付けられる為、改造を施せば終盤でも活躍できる。火力は多少見劣りするが、使う価値はある。MAP兵器の拡散バズーカが採用された最後の作品。
スーパーロボット大戦α外伝
ルー・ルカが搭乗。今作から拡散バズーカ(MAP)が無くなった。武器改造のシステムの変更で戦闘要員を乗せても最後まで活躍できる。Gディフェンサーと合体できる為、精神コマンド要員を載せるのも有効。スーパーガンダムになれば飛行できるが、こちらにミノフスキークラフトをつければ、武器の地形適応向上のほか、Gディフェンサー援護が受けられるのでそう運用しても面白い。また第3話ではティターンズ仕様にジェリドとカクリコンも搭乗し、序盤に敵に回っているエマもこれに乗っている。
第2次スーパーロボット大戦α
エマ機とエル機で2機入手できる。性能はどちらも一緒だがGディフェンサーが1機しかない為、必然的にどちらか片方はどうしてもスーパーガンダムになれない。全体攻撃特殊能力も持っておらず空も飛べず、その上パーツスロットも2しかないという困った機体なので、余程の思い入れがなければ後半で余るリ・ガズィに乗り換える方が色々と融通が利く。没データとしてティターンズカラーが存在する。
第3次スーパーロボット大戦α
第2次αと同じ。スーパーガンダムは優秀だが、換装パーツはひとつしか手に入らないという点も前作と同じ。全体攻撃の有無とパーツスロット数の関係で、量産機のジム・カスタムジム・キャノンIIの方が優秀という不遇の機体。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
演出面を大幅強化。歴代最強のMk-IIと思われる。序盤はカミーユ、後半はエマが乗るのは原作通り。劇場版でのガルバルディ戦で使用した、フライングアーマーを使っての格闘戦が「フライングアーマー突撃」として再現された。単体火力はスーパーガンダムより優秀。GディフェンサーΖガンダム加入と同時期に追加。今回は改造Ζガンダムに引き継がれ、Mk-IIも残るので積極的に資金を投入するべき。オープニング戦闘デモではカミーユ・ビダンが乗っている。黒のMk-IIはセツコ編のみの隠し機体。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
PV1で確認。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
半病人であったカミーユが、ガンダム試作2号機宇宙に打ち上げられたショックで復活して乗ってくるというちょっと強引な展開。しかも、この時Mk-IIはジオン残党の基地にあった訳で……防衛戦力に使えよと突っ込むのは野暮なのか。もっとも、ガンダムMk-IIは純連邦系の技術の塊だったため、ジオン軍人が持て余していた可能性はあるが。それあと宇宙ルートで一人乗りのスーパーガンダムに強化される。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
グラフィックは『MX』のスーパーガンダムからGディフェンサーを取り除いたもの。ビームサーベルのアニメでサーベルを引き抜いているにもかかわらず背中に柄が残ったままになっているミスがある。
スーパーロボット大戦R
最初はカミーユが乗っている。正確にはMk-IIではなくて一人乗りのスーパーガンダムなので、分離しないと姿が見られない。利点はシールド防御が可能になるだけなので、分離する意味はほとんどない。Ζガンダムを入手してからはルーが乗っている事が多いと思われる。…使われているかどうかは別として。

単独作品

スーパーロボット大戦64
リアル系ではカミーユが強奪し、スーパー系ではエマの説得か、もしくは経緯不明でカミーユが乗ってくる。割とMS不足に悩まされる本作では改造段階の高さもあって長く使える。
スーパーロボット大戦GC
エマが搭乗。フル改造すればなかなか攻撃力は高い。2機手に入り、後から片方がスーパーガンダムになる。
スーパーロボット大戦XO
特定の乗り換えで可能な合体攻撃が追加。

装備・機能

武装・必殺攻撃

VCU-505EX-Gry/Ver.009 バルカンポッド
オプション化・外装式にしたバルカン砲。ヘッドホンに近い要領で頭部に取り付ける。砲門は左側に2門備えられ、右側はマガジンになっている。
BAUVA・XBR-M-8C2 ビームライフル
本機の主兵装。エネルギーパック方式を採用し、本体からのエネルギー供給無しで使用可能。
Baz-85-Gry/Ver.045 ハイパーバズーカ
通常弾と散弾を発射可能な実弾兵器。主に地上で使用されていた。旧シリーズ~初代αまではMAP兵器版の拡散バズーカも採用されていたが、α外伝より削除された。Zシリーズでも未採用である。
シールドランチャー
シールドの裏側に装備されたミサイルランチャー。劇場版でのみ登場。
ロングライフル
Gディフェンサーの武装。劇場版では合体せずに使用している。第3次Z時獄篇PV1で使用。
フライングアーマー突撃
スーパーロボット大戦Z』で初登場。劇場版での攻撃を再現した。フライングアーマーに乗って集中射撃を行い、格闘戦に持ち込んで最後にフライングアーマーをぶつける必殺攻撃。射撃に用いているのはビームライフルのみだが、スパロボZではビーム兵器としては扱っていない。これがビームだったら、フォウ仲間フラグを満たすのが少し面倒になっていたに違いない。
XB-G-1048L ビームサーベル
バックパックに左右2本マウントされている。グリップの形状が四角になっている。
RX・M-Sh-VT/S-00018 シールド
伸縮機能を持つ盾。表面には対ビームコーティングが施されている。裏側にビームライフルの予備エネルギーパックを2つまで装着可能。

特殊能力

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動させる。
合体
Gディフェンサーと合体、スーパーガンダムとなる。
換装
合体できない作品では、Gディフェンサーは換装パーツ扱いとなる。
フライングアーマー
大気圏突入用オプション及びサブフライトシステム。カミーユが考案したウェイブライダーの大気圏突入機能をテストする為に開発された。劇場版ではティターンズから奪取したことになっている。

移動タイプ

サイズ

M

カスタムボーナス

全武器を切り払い無効にする。
A PORTABLEで採用。

機体BGM

「モビルスーツ戦~交戦」
α、α外伝にて。
「水の星へ愛をこめて」
Aにて。

対決・名場面など

ガルバルディβライラ機

余談

サンライズ英雄譚2では初代ガンダムに似たカラーのアムロ専用機・金色のクワトロ専用機・赤色のシャア専用機が登場する、またこれらの専用機もスーパーガンダムにすることが可能。 またゲームの応募特典としてアムロ専用機のアクションフィギュアが抽選でプレゼントされた。

関連機体

ガンダムMk-II (ティターンズカラー)
本機の塗り替え前の機体。
Gディフェンサー
本機の支援用に造られた戦闘機。合体する事によりGフライヤーと呼ばれる飛行形態になる。
スーパーガンダム
GフライヤーのMS形態。その際にはGディフェンサーのコックピットブロックが分離する。
フルアーマーガンダムMk-II
Z-MSV』に登場するフルアーマー仕様。SRW未登場。
ガンダム
本機はこの機体の後継機として、またアースノイドのスペースノイドに対する示威の象徴として作られた。しかし、エゥーゴによってその思惑は大きく外されることとなる。
百式
エゥーゴがムーバブルフレーム技術を入手する前に可変MSを開発しようとして失敗するも、機体性能自体は優秀だったために非可変MSとした機体。
Ζガンダム
エゥーゴが本機の奪取によってムーバブルフレーム技術を手に入れ、可変MSとして完成した新型機。フライングアーマーのデータも使われている。
ガンダムMk-III
エゥーゴが本機の後継として開発した機体。

商品情報

プラモデル

  • 1/144

  • 1/100

  • その他

フィギュア他

資料リンク

ガンダムWiki - RX-178 ガンダムMk-II