「スーパーロボット大戦α」の版間の差分

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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*共通ルート63話に「終わりの始まり」というシナリオが存在する。これは初代から第2次OGまでの全作品中でも唯一の'''戦闘マップ自体が存在しないシナリオ'''となっている(戦闘を行わないシナリオならばいくつか例はある)。
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*共通ルート63話に「終わりの始まり」というシナリオが存在する。これは初代からBXまでの全作品中でも唯一の'''戦闘マップ自体が存在しないシナリオ'''となっている(戦闘を行わないシナリオならばいくつか例はある)。
 
*説明書に「キャラクター事典でキャラクターのセリフが聴ける」とあったのだが、実際はその機能はなくF・F完結編で使われたテンプレートをそのまま転用してしまったものと推測される。後の廉価版ではその説明が削除された。
 
*説明書に「キャラクター事典でキャラクターのセリフが聴ける」とあったのだが、実際はその機能はなくF・F完結編で使われたテンプレートをそのまま転用してしまったものと推測される。後の廉価版ではその説明が削除された。
 
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2016年6月18日 (土) 20:08時点における版

  • 発売日:2000年5月25日
  • 機種:プレイステーション
  • 発売:バンプレスト
  • 開発:バンプレソフト
  • 定価:6,980円

概要

旧シリーズに次ぐ第2の王道シリーズであるαシリーズの第1作目であり、完全新作としては『第4次スーパーロボット大戦』以来約5年振りとなる王道シリーズ作品となる。寺田プロデューサーが総指揮を執った初の作品でもある。

より進化したアニメーションによる戦闘デモやシステム・パラメータの大幅刷新によるゲームバランス面の緩和・ユーザーフレンドリー化により多くの新規プレイヤーを呼び込んだ。

本作が打ち出したセールス70万本超という記録は2014年現在でも破られていない(ただし『第2次スーパーロボット大戦Z』は前後編で1作と数えた場合、セールス80万本弱となり本作を上回っている)。

またパイロットの画像が原作でヘルメットやパイロットスーツを着用していた者は徹底してそちらの画像に統一され、それとは別にインターミッションでの会話用に素顔のバストアップ画像が多数用意された(例外はある)。ロボットの立ち絵も、特にモビルスーツの多くが今までの手ぶらから、本来携行しているはずの盾や銃などを標準装備したものに変化した。敵味方両方で使われるロボットの場合味方バージョンの向きを前提にされている。

戦闘のフルアニメーション化、戦闘アニメのON/OFF機能、オールドタイプの能力の向上やビームライフルのP属性追加などのバランスの見直し、パイロット・ユニットのグラフィックの一新、熟練度の実装……など、現在のスパロボの基礎を築き上げた作品である。その反面、作品間の枠を超えた乗り換え2回行動防御の値の代わりに反応がある、主人公の顔グラフィックと声(=性格)と組み替えられる、カラオケモードがある、の効果が『ダメージを3倍にする』というもの……など、旧シリーズの影響が残っている部分もあり、旧シリーズと現在のスパロボの転換期の作品である事がよく分かる作品となっており、本作以前・以降のスパロボと見比べてみるのも一興である。

本作発表時のファミ通のコメント欄によれば、企画倒れした『第5次スーパーロボット大戦』と『新スーパーロボット大戦2』の流れを汲んだ作品だとの事である。 その為か、両シリーズのオリジナルキャラクター、両シリーズでお馴染みの参戦作品が揃う形となった。

PS版は援護システムが採用されていない最後の作品でもある。

2011年12月21日より続編の『α外伝』と共にゲーム・アーカイブスで配信開始。

システム

新システム

ユニット換装
本作より実装されたシステム。ユニットごとの専用換装パーツをインターミッションで換装することでユニットの性能を変化できる。
高低差・距離の概念
空中⇔地上などの高低差やユニット間の距離によって命中率が変動する様になった。
戦闘アニメのカット
戦闘シーンのアニメーションを省略し、戦闘時間を大幅短縮できる。フルアニメーションになった事でアニメーションの完成度が大幅に上がった反面、難易度が下がり、ソフトリセットする機会が減少した本作からの実装は、少し皮肉な気もする。
熟練度
いわゆる「やりこみ度」を表すポイント。多く取得する事で難易度が上昇したり、隠しユニット入手へのフラグとなる。この時点ではマップ上で困難なミッションを達成するほか、選択肢でも得られる。基本的には人道的な事をすれば上がり、行動次第でマイナスされる事もあり(一騎討ちに横槍を入れる、撤退しようとする敵を殲滅する等)、場合によっては1ポイント以上一気に変動する事もある。
戦闘によるパイロットの成長
レベルアップによる通常の成長の他に、「敵機へ攻撃を命中させる」「敵機を撃墜する」ことを繰り返す事でパイロットの格闘や射撃のパラメータが成長する。その為、射撃一辺倒、格闘一辺倒の機体のパイロットは有利だといえる。
必然的に早期に参戦するパイロットの方がパラメータが伸びやすく、本来は同程度のパラメータであっても終盤に参戦するパイロットは攻撃力で不利となってしまう。
  • 射撃武器を使用すれば射撃武器の経験値が、格闘武器を使用すれば格闘武器の経験値が溜まる。(隠しパラメータ)
  • 敵機へ攻撃を命中させると経験値+1、敵機を撃墜すると経験値+5。MAP兵器の場合は撃墜で+1、命中は0。
  • 射撃武器の経験値が20に達するとパイロットの射撃のパラメータが、同様に格闘武器なら格闘のパラメータが1成長する。
ポケットステーションとの連動要素
ポケットステーションを使用したミニゲーム「サイスロット」「サイシュート」によって得たポイントをゲーム本編に資金へと還元可能。

既存システムと変更点

分離
今まで一部のスーパーロボットモビルスーツに限定されていた分離が多くのユニットで採用された。分離後の形態は運動性が高く設定されており、攻撃力には乏しいが回避力は充分で、無改造でも回避に関してはほぼ問題無い。また、移動力も大抵合体後の形態より高いので、分離して移動し合体することで移動力の強化パーツ分を補うこともできる(ただし移動後攻撃は不可)。分離後の形態で強制出撃するシナリオもある。
経験値の計算要素が複雑化、弱い武器や機体で挑むことも獲得分を底上げするため、その面でも有利となる。
マップビューシステムの変更点
マップグラフィックは『魔装機神LOE』以来となるクォータービュー方式が採用された。以後一部を除いて据え置き作品では基本仕様となっている。

話題

  • 本作よりガンダムタイプのユニットの目(カメラアイ)から人間然とした「瞳」が無くなり、いかにも機械然としたリアルな雰囲気になった。ただし、開発中に制作されたPVとゲーム中のCGムービーには瞳が残っている。これも、旧シリーズの名残といえる。
  • CMナレーションは神谷明と林原めぐみが担当。

登場作品

新規参戦は★の4作品。

尚、劇場版マジンガーシリーズ真ゲッターロボ 世界最後の日の機体が登場する。

世界観

本作の背景にある出来事については「スーパーロボット大戦α/年表」や「新西暦#αシリーズ」を参照。

バンプレストオリジナル

本作ではオリジナル主人公と共に過去のバンプレスト作品に登場したオリジナルキャラが、本作独自の設定で多数登場している。
その後展開されることになるOGシリーズでは『魔装機神』のキャラや機体を除いて、本作での設定が基本となっている。

登場メカ(オリジナル)

主人公機
機体名 初登場 備考
ヒュッケバインMk-II 本作 リアル系初期機
ヒュッケバインMk-III 本作 リアル系後継機
グルンガスト弐式
Gホーク
本作 スーパー系初期機
龍虎王虎龍王 本作 スーパー系後継機
  • 龍王機
  • 虎王機
    • ※龍虎王、虎龍王の分離状態。序盤~中盤は分離状態で敵として登場する。
その他味方機(魔装機神、超機大戦SRX、他)


機体名 初登場
サイバスター 第2次
ヴァルシオーネR 第4次
グランゾン 第2次


機体名 初登場
R-1
R-ウイング
R-2
R-2パワード
R-3
R-3パワード
SRX
R-GUNパワード スーパーヒーロー作戦


機体名 初登場
ヒュッケバインEX 本作
グルンガスト改 本作
敵勢力機(エアロゲイター
機体名 初登場
メギロート スーパーロボットスピリッツ
ゼカリア 本作
ハバクク 本作
エゼキエル 本作
アンティノラ 本作
ジュデッカ スーパーロボットスピリッツ
ヘルモーズ
ズフィルード
ジュデッカ(黒) 本作
アストラナガン 本作

登場人物(オリジナル)

主人公

スーパーロボット大戦F同様、8人の中から1人を選び、対応した1人が恋人となる設定(組合せは下記参照)。結果として、誰を選んだ場合でもストーリーに大きな影響を与えることはないが、後にOGシリーズに登場するに際し、各人に存在した裏設定(リオのマオ社重役の娘という設定や、レオナがライの従兄妹である等)を元に明確な特徴が付与されている。また、スーパー系・リアル系問わず恋人は必ずスーパー系のパラメータ設定となる。

『第2次α』以降の作品では、8人のうちクスハがスーパー系主人公、ブリットがその恋人として引き続き登場するシナリオが存在している。ちなみに、『第2次α』以降でクスハ以外の他の3人の主人公の場合は、本作の主人公について特に設定されていないので、クスハ及びブリットが公式主人公扱いで他の6人は無かったことにされた、というのは誤り。『第2次α』のアラド編では本作の主人公がリアル系であることが明かされているし、ヴィレッタはヒュッケバインMk-IIIに「本来の持ち主」がいる事を明かしているので、全員が主人公である事に違いはない(ただし、本来の持ち主のくだりはクスハ編でも存在する)。また、クスハ以外にスーパー系を選んだ主人公達にも、クスハの様な未来が(平行世界として)存在する可能性もある(ちなみにα世界の次にある世界がOG世界であるためか8人全員が存在する為、なかったことにするには少々無理がある)。

なお、ブリット、クスハ、リョウト、レオナの4人は本作が初出ではなく、スーパーヒーロー作戦においてセーブ時及びショップでのキャラクターとして先行登場している。

人物名 性格 初登場 声優
ブルックリン・ラックフィールド 真面目で正義感が強い A スーパーヒーロー作戦 杉田智和
クスハ・ミズハ 内気で心優しい A スーパーヒーロー作戦 高橋美佳子
ユウキ・ジェグナン 冷静沈着で頭脳明晰 B 本作 真殿光昭
リルカーラ・ボーグナイン 陽気で楽天家 B 本作 松本梨香
リョウト・ヒカワ 内気で心優しい C スーパーヒーロー作戦 小林由美子
リオ・メイロン 真面目で正義感が強い C 本作 夏樹リオ
タスク・シングウジ 陽気で楽天家 D 本作 山口勝平
レオナ・ガーシュタイン 冷静沈着で頭脳明晰 D スーパーヒーロー作戦 雛野まよ(現:榊原ゆい)

『F』と同様に性格とCVは一括りになっており、つまり、例えばクスハの顔を選択して陽気で楽天家を選択すれば、クスハの顔でカーラの声になる。恋人は記憶喪失になる関係で個性があまり目立たないため、キャラの性格を楽しみたければ主人公として選んだ方がよい。

担当声優についてだが、全員が何らかの版権系キャラクターと兼任していた『F』の声優陣に対し、本作は山口氏と松本氏を除いて他の兼ね役を持たない主人公専任となっている。また杉田氏・高橋氏・小林氏・雛野氏の4名はバンプレストが当時運営していた声優プロダクション・ミューラスの所属声優である。

その他味方(魔装機神、超機大戦SRX、他)
人物名 初登場
マサキ・アンドー 第2次
クロ ヒーロー戦記
シロ ヒーロー戦記
リューネ・ゾルダーク 第3次
シュウ・シラカワ 第2次
チカ EX


人物名 初登場
リュウセイ・ダテ
ライディース・F・ブランシュタイン
アヤ・コバヤシ
イングラム・プリスケン スーパーヒーロー作戦
ヴィレッタ・バディム スーパーヒーロー作戦
ロバート・H・オオミヤ スーパーロボットスピリッツ(前日談小説)
カーク・ハミル スーパーロボットスピリッツ(前日談小説)
ケンゾウ・コバヤシ スーパーロボットスピリッツ(前日談小説)
安西エリ


人物名 初登場
イルムガルト・カザハラ 第4次
リン・マオ 第4次

旧シリーズの主人公から唯一の再登場。

敵勢力(エアロゲイター
人物名 初登場
レビ・トーラー スーパーロボットスピリッツ
ユーゼス・ゴッツォ スーパーヒーロー作戦
ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ 新スーパーロボット大戦

関連記事

ゲーム中データ

分類 記事
全話一覧 全話一覧/α
隠し要素 隠し要素/α
精神コマンド 精神コマンド/α
強化パーツ 強化パーツ/α
特殊能力 特殊能力/α
特殊技能 特殊技能/α
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/α

関連用語

エアロゲイター
宇宙からの未知の敵ゼ・バルマリィ帝国の地球側の呼称。名前の元ネタは銀河漂流バイファムの敵宇宙人より。
サイコドライバー
T-LINKシステムを発動させる為に必要な念動力、精神感応能力、透視能力、予知能力等を兼ね備えた能力を持った者達。

バグ

無限資金稼ぎ
特定のマップで特定の行動を取ると、際限無く資金を入手できる。張五飛の項を参照。
一部のキャラクターが図鑑に登録されない
黒騎士マチルダ・アジャンなど、一部のキャラクターが図鑑に登録されない為、達成率を100%にする事が出来ない。

余談

  • 共通ルート63話に「終わりの始まり」というシナリオが存在する。これは初代からBXまでの全作品中でも唯一の戦闘マップ自体が存在しないシナリオとなっている(戦闘を行わないシナリオならばいくつか例はある)。
  • 説明書に「キャラクター事典でキャラクターのセリフが聴ける」とあったのだが、実際はその機能はなくF・F完結編で使われたテンプレートをそのまま転用してしまったものと推測される。後の廉価版ではその説明が削除された。

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