「シュウ・シラカワ」の版間の差分

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=== 性格 ===
 
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初登場した『第2次スーパーロボット大戦』では「武装機甲士グランゾン」という架空のアニメ作品からの参戦という設定になっていた。そのタイトルどおりに彼の人格は白衣をまとった貴公子然としたキャラクター。本来の性格は穏やかだというが、洗脳が解けても丁寧な口調の自信家としての一面は抜けてないので、あまりそうは見えない。その口調は慇懃無礼で、尊大かつ不遜。「自分の自由」を最大の関心時と発言してはばからないため、一見他者全てを見下しているような印象を受けるが、真に実力を認めた者、例えば[[ビアン・ゾルダーク]]や[[ゼオルート・ザン・ゼノサキス]]等に対しては心からの敬意を示すこともある。また、マサキほど極端ではないが感情が表に出るタイプであり、基本的な態度は変わらないものの、口調や表情がわかりやすく変化している。<br />
 
初登場した『第2次スーパーロボット大戦』では「武装機甲士グランゾン」という架空のアニメ作品からの参戦という設定になっていた。そのタイトルどおりに彼の人格は白衣をまとった貴公子然としたキャラクター。本来の性格は穏やかだというが、洗脳が解けても丁寧な口調の自信家としての一面は抜けてないので、あまりそうは見えない。その口調は慇懃無礼で、尊大かつ不遜。「自分の自由」を最大の関心時と発言してはばからないため、一見他者全てを見下しているような印象を受けるが、真に実力を認めた者、例えば[[ビアン・ゾルダーク]]や[[ゼオルート・ザン・ゼノサキス]]等に対しては心からの敬意を示すこともある。また、マサキほど極端ではないが感情が表に出るタイプであり、基本的な態度は変わらないものの、口調や表情がわかりやすく変化している。<br />
若くして10に及ぶ博士号を持つ天才科学者で、地上では科学を、[[ラ・ギアス]]では練金学を極めた。[[魔装機神]]と互角の力を持つ高性能ロボット・[[グランゾン]]の基本設計および、OS・特殊装備の開発を行い、自らパイロットも兼ねている。文弱の徒ではなく武芸にも精通しており、得手は剣(流派はラ・ギアスの[[神祇無窮流]])。魔法(魔術)の行使も一流で、『[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス|ヒーロー戦記]]』では、催眠術により[[マ・クベ]]の精神を半酩酊状態(廃人)に追いやったことがある。
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若くして10に及ぶ博士号を持つ天才科学者で、地上では科学を、[[ラ・ギアス]]では練金学を極めた。[[魔装機神]]と互角の力を持つ高性能ロボット・[[グランゾン]]の基本設計および、OS・特殊装備の開発を行い、自らパイロットも兼ねている。文弱の徒ではなく武芸にも精通しており、得手は剣(流派はラ・ギアスの[[神祇無窮流]])。魔法(魔術)の行使も一流で、『[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス|ヒーロー戦記]]』では、簡単な催眠術により[[マ・クベ]]の精神を半酩酊状態(廃人)に追いやったことがある。
  
 
服装に関して妙なこだわりを持っており、「[[南極事件]]」では極寒の[[南極]]に'''いつもの格好のまま'''降り立った(DWアニメーションで手渡された防寒服の受取を拒否する描写あり)ほか、常夏の気候下にある孤島の海岸にも、ただ一人水着ではなく'''いつもの格好'''で姿を現した(LOE第二章「再会、シュウ」のイベントカット。これは自分の胸にある傷痕を隠すためという予測がたつ)。
 
服装に関して妙なこだわりを持っており、「[[南極事件]]」では極寒の[[南極]]に'''いつもの格好のまま'''降り立った(DWアニメーションで手渡された防寒服の受取を拒否する描写あり)ほか、常夏の気候下にある孤島の海岸にも、ただ一人水着ではなく'''いつもの格好'''で姿を現した(LOE第二章「再会、シュウ」のイベントカット。これは自分の胸にある傷痕を隠すためという予測がたつ)。
  
自分が自由であることを他の全て(世界の運命含む)より優先させ、それを阻む者や己を利用しようとする者は容赦無く排除する。が、その割には他人はいくらでも利用しようとする自己中心型である。もっとも、この傾向はヴォルクルスの影響下にあった時期のもので、蘇生の影響で支配から逃れてからは鳴りを潜めている。事実、『EX』及び『OGDP』ではヴォルクルスに操られる危険性のあるサフィーネを戦いから遠ざけようとしたり(これはシュウが自分のためにヴォルクルスの分身と戦ってくれた彼女を「部下」ではなく「仲間」と認めたことからの行動だったようで、彼女は「もしヴォルクルスの分身との戦いを拒否していれば自分もルオゾールのように生贄にされていた」と思っていた)、[[旧シリーズ]]では[[テイニクェット・ゼゼーナン|ゼゼーナン]]打倒という目的の一致から協力を申し込んできたり、[[魔装機神シリーズ]]ではたまたま遭遇したマサキ達に協力を要請したりする(この時のシュウはヴォルクルスと融合したルオゾール相手に'''[[ネオ・グランゾン]]を解放してなお苦戦していた'''ので、利用したと受け取れないこともないが、逆にネオ・グランゾンを解放しても苦戦する相手なのでマサキ達を利用せざるを得なかったともいえる)。母の生まれ故郷である地球(日本)にも思うところがあるらしく、地球防衛に無関心ではない。本当に危急の事態が起こった場合は、姿を見せなくとも裏で何らかの活動を行っていることが多く、自身の自由を度外視している。
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自分が自由であることを他の全て(世界の運命含む)より優先させ、それを阻む者や己を利用しようとする者は容赦無く排除する。が、その割には他人はいくらでも利用しようとする自己中心型である。もっとも、この傾向はヴォルクルスの影響下にあった時期のもので、蘇生の影響で支配から逃れてからは鳴りを潜めている。事実、『EX』及び『OGDP』ではヴォルクルスに操られる危険性のあるサフィーネを戦いから遠ざけようとしたり(これはシュウが自分のためにヴォルクルスの分身と戦ってくれた彼女を「部下」ではなく「仲間」と認めたことからの行動だったようで、彼女は「もしヴォルクルスの分身との戦いを拒否していれば自分もルオゾールのように生贄にされていた」と思っていた)、[[旧シリーズ]]では[[テイニクェット・ゼゼーナン|ゼゼーナン]]打倒という目的の一致から協力を申し込んできたり、[[魔装機神シリーズ]]ではたまたま遭遇したマサキ達に協力を要請したりする(この時のシュウはヴォルクルスと融合したルオゾール相手に'''[[ネオ・グランゾン]]を解放してなお苦戦していた'''ので、利用したと受け取れないこともないが、逆にネオ・グランゾンを解放しても苦戦する相手なのでマサキ達を利用せざるを得なかったともいえる)。母の生まれ故郷である地球(日本)にも思うところがあるらしい事やビアンの考えに惹かれてDCに参加していた事から、地球防衛に無関心ではない。本当に危急の事態が起こった場合は、姿を見せなくとも裏で何らかの活動を行っていることが多く、自身の自由を度外視している。
  
 
「シュウの章」と『OGDP』の冒頭部にはある言葉が引用されている。ジャン=ポール・サルトルの「'''自由であるとは、自由であるように呪われているという事である'''」という文章である。これは、シュウを一番縛っているものは他ならぬ彼自身の「自由であることに固執している感情」であることを示唆している。一方、この言葉には「自分の意志による行動全てが全人類を巻き込み、その責任を負わなければならない」という意味があり、ラ・ギアスと地球の存続に精力的な彼の行動はそれを自覚してのことなのかもしれない。
 
「シュウの章」と『OGDP』の冒頭部にはある言葉が引用されている。ジャン=ポール・サルトルの「'''自由であるとは、自由であるように呪われているという事である'''」という文章である。これは、シュウを一番縛っているものは他ならぬ彼自身の「自由であることに固執している感情」であることを示唆している。一方、この言葉には「自分の意志による行動全てが全人類を巻き込み、その責任を負わなければならない」という意味があり、ラ・ギアスと地球の存続に精力的な彼の行動はそれを自覚してのことなのかもしれない。

2014年3月21日 (金) 09:10時点における版

シュウ・シラカワ(白河 愁/Shu Shirakawa)

魔装機神シリーズ』に登場するマサキ・アンドーライバルにして敵役。漢字名は白河愁。本名はクリストフ・グラン・マクソード。地底世界ラ・ギアスの主要国家神聖ラングラン王国の大公カイオンの家に生まれた大公子。

人物

経歴

母である白河美咲は地球出身の日本人で、「白河愁」という日本人名は母から贈られたプライベートネーム(私式名称)。王位継承者の一人だったが、幼少期(10歳頃)に起きたある事件がもとで破壊神サーヴァ・ヴォルクルスと契約。その信徒となってしまった。破壊神の下僕となることはラ・ギアスでは大罪行為であり、事実が知れ渡ってからは「背教者クリストフ」と呼ばれ恐れられている。その能力の高さからヴォルクルスには強い執着を持たれており、「死後復活」で契約という名の呪縛から解放されたいまもなお付け狙われている。

性格

初登場した『第2次スーパーロボット大戦』では「武装機甲士グランゾン」という架空のアニメ作品からの参戦という設定になっていた。そのタイトルどおりに彼の人格は白衣をまとった貴公子然としたキャラクター。本来の性格は穏やかだというが、洗脳が解けても丁寧な口調の自信家としての一面は抜けてないので、あまりそうは見えない。その口調は慇懃無礼で、尊大かつ不遜。「自分の自由」を最大の関心時と発言してはばからないため、一見他者全てを見下しているような印象を受けるが、真に実力を認めた者、例えばビアン・ゾルダークゼオルート・ザン・ゼノサキス等に対しては心からの敬意を示すこともある。また、マサキほど極端ではないが感情が表に出るタイプであり、基本的な態度は変わらないものの、口調や表情がわかりやすく変化している。
若くして10に及ぶ博士号を持つ天才科学者で、地上では科学を、ラ・ギアスでは練金学を極めた。魔装機神と互角の力を持つ高性能ロボット・グランゾンの基本設計および、OS・特殊装備の開発を行い、自らパイロットも兼ねている。文弱の徒ではなく武芸にも精通しており、得手は剣(流派はラ・ギアスの神祇無窮流)。魔法(魔術)の行使も一流で、『ヒーロー戦記』では、簡単な催眠術によりマ・クベの精神を半酩酊状態(廃人)に追いやったことがある。

服装に関して妙なこだわりを持っており、「南極事件」では極寒の南極いつもの格好のまま降り立った(DWアニメーションで手渡された防寒服の受取を拒否する描写あり)ほか、常夏の気候下にある孤島の海岸にも、ただ一人水着ではなくいつもの格好で姿を現した(LOE第二章「再会、シュウ」のイベントカット。これは自分の胸にある傷痕を隠すためという予測がたつ)。

自分が自由であることを他の全て(世界の運命含む)より優先させ、それを阻む者や己を利用しようとする者は容赦無く排除する。が、その割には他人はいくらでも利用しようとする自己中心型である。もっとも、この傾向はヴォルクルスの影響下にあった時期のもので、蘇生の影響で支配から逃れてからは鳴りを潜めている。事実、『EX』及び『OGDP』ではヴォルクルスに操られる危険性のあるサフィーネを戦いから遠ざけようとしたり(これはシュウが自分のためにヴォルクルスの分身と戦ってくれた彼女を「部下」ではなく「仲間」と認めたことからの行動だったようで、彼女は「もしヴォルクルスの分身との戦いを拒否していれば自分もルオゾールのように生贄にされていた」と思っていた)、旧シリーズではゼゼーナン打倒という目的の一致から協力を申し込んできたり、魔装機神シリーズではたまたま遭遇したマサキ達に協力を要請したりする(この時のシュウはヴォルクルスと融合したルオゾール相手にネオ・グランゾンを解放してなお苦戦していたので、利用したと受け取れないこともないが、逆にネオ・グランゾンを解放しても苦戦する相手なのでマサキ達を利用せざるを得なかったともいえる)。母の生まれ故郷である地球(日本)にも思うところがあるらしい事やビアンの考えに惹かれてDCに参加していた事から、地球防衛に無関心ではない。本当に危急の事態が起こった場合は、姿を見せなくとも裏で何らかの活動を行っていることが多く、自身の自由を度外視している。

「シュウの章」と『OGDP』の冒頭部にはある言葉が引用されている。ジャン=ポール・サルトルの「自由であるとは、自由であるように呪われているという事である」という文章である。これは、シュウを一番縛っているものは他ならぬ彼自身の「自由であることに固執している感情」であることを示唆している。一方、この言葉には「自分の意志による行動全てが全人類を巻き込み、その責任を負わなければならない」という意味があり、ラ・ギアスと地球の存続に精力的な彼の行動はそれを自覚してのことなのかもしれない。

ヴォルクルスを否定こそしているが、無神論者ではなく、あくまで本人が信仰の対称と定めるは「精霊」(ラ・ギアスに存在する八百万の神々)。仲間意識も非常に強く、一度仲間として認めた者は決して見捨てることがなく、特に現在も行動を共にしているサフィーネモニカテリウスの3名については「家族」と認識している。さらに自分と仲間とは(例えその仲間が「自分はシュウの部下または従僕である」と認識している場合でも)対等な関係であると主張している。その一方で恋愛観については全く不明である。サフィーネとモニカからは強い思慕の念を寄せられているが、そんな彼女らに対して仲間としては大事にしているが、恋愛感情については(少なくとも表向きには)一切表していない。そのためか、「マサキに対して同性愛的感情を抱いている」「プレシアに対してロリコン的感情を抱いている」等の誤解を抱かれることもある。

ちなみに、「約束を破ったことはない」「嘘はつかない」と常日頃から公言する。その性格から白々しい台詞と捉えられることもあるが、その能力からして虚言を弄す必要がないため、実際にその通りである。「シュウの章」で彼に加担したクワトロやジェリドはそれで納得しており、「第4次大戦」時ではマサキもそれを認めている。ただし「言うべきことを言わない」ケースは往々にして存在し、そのことが無用の混乱を招くことがある。

プレイヤーの多くにはラスボス・隠しボスとして認識されており、味方に編入されても活躍することは稀。一度も敵対することなく正式に仲間に加わる作品は非常に少ない。(『F完結編』PS版『α』『第2次OG』)。

寺田プロデューサー曰く「たまにしか出てこず、出てきたら謎めいた事を言い、おいしい所を持ってくだけ持っていき、帰る」(スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE第360回より)

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL 第一章

本編が開始される二年ほど前、シュウがラングランを離れて地上(地球)に出向いていたことが断片的に語られる(OGシリーズでは「2年近く前から」を「しばらく前」にぼかしている)。外務卿グラムと中将ラフィットの会話を偶然耳にしたテリウス王子は従兄の地上での活動をラングラン政府からの密命によるものであると推測している。実態は不明だが、テュッティと面識を得ているところからも、地上とラ・ギアスを行き来しつつ密かに自らの目的を満たす活動に従事していたことは想像に難くない。地上人であるマサキとシモーヌの二人が初めてシュウと出会った際には、「どこかで見たことがある」と既視感を感じる場面があるのだが、詳しくは触れられていない。

地上人側では、のちにディバイン・クルセイダーズ(DC)総帥となるビアン・ゾルダーク博士に心酔しており、博士に対して見返りを求めぬ協力を約束。ラ・ギアスで開発された敵味方識別兵器「サイフラッシュ」のデータまで提供している。東京近郊に出現した魔装機神サイバスターの操者マサキ・アンドーと運命的な出会いを果たしたのは、グランゾンの開発と試験運用に関与していた頃の出来事である。なお、起動するサイバスターを観察した後、「やはり私では無理だったようですね」と呟いているため、操者が決まっていない頃のサイバスターをサフィーネ達に命じて強奪しようとした首謀者がシュウであったことがこの場面で判明する。

本章の終盤(新暦4957年頃)、王都ラングランに姿を現したシュウは自ら王位継承権を放棄。破壊神サーヴァ・ヴォルクルスの信徒クリストフ・ゼオ・ヴォルクルスと改名してラングランと敵対することを宣言した。このときの決闘でシュウはラングランの剣皇ゼオルートを討ち取っており、以降、地底世界全土で「背教者クリストフ」または「剣皇殺しの男」と畏怖される。
後日、ラ・ギアスで行われたサイバスターとの決闘に敗れてからは表舞台にあがらず、破壊神復活のために水面下で暗躍。自ら手引きした「魔力弾事件」(シナリオ「調和の結界」~「カタストロフ」)でラングランの王都と王宮の破壊に成功。ヴォルクルス復活を妨げる「調和の結界」を管理するラングラン王室がシュテドニアス連合の奇襲で混乱の渦中に叩きこまれる様を見届けた後、『DC』の決起に参加するべく地上に転移した。

南極事件インスペクター事件/修羅の乱(『第2次』『第3次』『OG』『OG外伝』)

ヴォルクルスとの契約後のシュウは、自身の精神が序々にヴォルクルスに支配されつつある状態であり、いつか自分の自由意志がなくなるのではないかと恐れ続けていた。加担した『DC』が壊滅した後は独自の行動を取りながらも、自らを殺せる能力を持つ者を探し続け、最終的に正義のスーパーロボット軍団(OGでは鋼龍戦隊)に対して自ら敵対行動を取り、討たせるよう仕向ける。スーパーロボット軍団との戦いは「ヴォルクルス復活のための生贄に相応しい魂を大量に用意する」という意味でヴォルクルスの意思に沿ったものでもあったため、シュウは手加減せずにネオ・グランゾンにて全力で挑み、そして敗れた。公式設定で、介錯をつとめた相手はサイバスターとマサキに定められている。

αシリーズ(『α』『α外伝』)

ネオ・グランゾン爆散後のシュウの動向は不明。『OGDP』での言動からするに、何らかの形でナシム・ガンエデン及びクストースに関する知識を得ていた節がある。

本シリーズのシュウはこの宇宙が因果律の歪みから構成されている「偽りの世界」であると語っており、どうも霊帝についても知っていたらしい。

地上人召喚事件~第四次大戦/封印戦争(『EX』『第4次』『OGDP』)

ルオゾールの蘇生術により現世に帰還。しかし、ルオゾールの蘇生術が完全ではなかったため、蘇生時に記憶の一部を失ってしまう。ただこれが幸いし、ヴォルクルスとの契約に関する部分も失われたため、結果的にヴォルクルスの羈絏から逃れることになる。その後、ルオゾールを追い落として、復讐のために自ら復活させたヴォルクルスと対峙。再度洗礼を授けようと迫るヴォルクルスの思念の撃退に成功。神に背いたことで「ヴォルクルス教団」からも背教者クリストフの異名を与えられることになる。

「地上人召喚事件」終結後、地上に転移して地球圏の席巻を開始した異星人(ゲスト/ゾガル)の侵略に対処。共通事項として、グランゾンのブラックボックスに仕掛けられた「剥き出しの特異点」を崩壊させてぜぜーナンの野望を挫き、「封印戦争」の末期には外宇宙の武装集団ゴライクンルの先遣をネオ・グランゾンの力で打ち払っている。

なお、蘇生後のシュウの肉体は本来の人間のものではない可能性が高い(蘇生術といってもそれはヴォルクルスの邪力によるもので、アマンダラは「貴様、ただの人間でないな?」と、シュウの肉体が普通の人間と異なることを示唆している)。

OGシリーズにおいては、彼がヴォルクルスに操られていた頃に行った悪事や『DC』に所属していた頃の活動とそれらに伴う被害、自分の自由のために他人を利用する事について後悔している素振りをみせたことは(少なくとも表向きには)一切ない。しかし、自分のせいで親を失ったプレシアやセニアの事を気にかけていることのほかに、結果的に利用した形になってしまったフェイルについて「苦しまずに死ぬ事が出来たのでしょうか」と黙祷する場面、そしてシュウに恋人を殺されながらも最後に「見逃した」アルバーダにただ一言の礼を述べて去る姿などを挿入しており、贖罪に苦しむ彼の繊細かつ複雑な内面が随所で描かれている。

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL 第二章

新暦4959年の夏頃、ヴォルクルス細胞と融合して舞い戻ってきたルオゾールに報復の対象として付け狙われる。自身の記憶の復活により邪神の思念の干渉を招いてしまい、一時は支配下におかれるも、マサキの強い発破をうけて再び己を取り戻す。

ルオゾールとの因縁に完全な決着を迎えた後、多感な幼少期を過ごした王都ラングランの街並みに名残を惜しみつつも、マサキに対し「私は今でも、おたずね者なのでしょう?」と機智を利かせた別れの言葉を告げて退去した。「魔力弾事件」で王都を戦火にさらしたシュウであったが、あれはやはり彼の本意ではなかったのだろう。

シュテドニアス南北戦争~魔装機神III

ヴォルクルス教団」と激しい暗闘を繰り広げており、狙いを敵の首魁とおぼしき女に定めている。相手側からも「そろそろ目障りになってきた」と明確な敵意を向けられており、今後の動向に注目が集まる。

登場作品と役柄

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
DC所属。ビアンと協力関係であり、ホワイトベース隊と力試しのため戦闘する。ビアンの最期に付き合い、彼から娘リューネへ遺言を伝える役目を引き受けた。
第2次スーパーロボット大戦G
第2次と役柄は同じだが、エンディングでリューネに実際に遺言を伝える。このシーンは後にアニメOGでも再現された。
第2次スーパーロボット大戦(PS)
第2次と役柄は同じ。「決戦!!グラナダ要塞」で初登場。7ターン経過するか、HP50%以下で撤退する。グランゾンのHPは21000。条件さえ整えれば、撃破可能。ぎりぎりまでHPを削り、ゲッタードラゴンの10段階改造を施したシャインスパークに熱血をかければ、11500近いダメージを与えることが出来る。第2次G同様、エンディングでリューネとの会話がある。
第3次スーパーロボット大戦
DCに苦戦するロンド・ベル隊を助け、その仲間に居座る。「ルナティック・ドリーム」では重力波で動けないラー・カイラムをグランゾンの重力干渉波で助けるなど活躍している。彼の目的は全力で戦った上で、ヴォルクルスの邪力で洗脳されつつある自分をロンド・ベル隊に討たせること。インスペクターらを速やかに(少ない総ターン数で)倒すと、ロンド・ベルの力を自身と対等と見なし、グランゾンの最強形態ネオ・グランゾンで襲いかかってくる。なお、ヴォルクルスの呪縛が強まっているためか、SFC版でのシュウの顔グラフィックはすごい悪人面である。
スーパーロボット大戦EX
シュウの章の主役。主人公なので当然だが、数少ないシュウを最初から最後まで使えるスパロボである。グランゾンに搭乗するが、裏技でネオ・グランゾンに搭乗することも可能。その場合、ほとんどのマップはシュウ1人で突っ込んでいくだけでクリアできる。シュウが出撃出来ないマップは2つあるが、そのうち1つは8ターンを過ぎればクリアとなるので、他のキャラを全く育てていなくとも動かなければクリアできる。もう1つはこのシナリオで初登場となるテリウスが一人で戦うマップなので、仲間を育てていなくとも関係ない。
第4次スーパーロボット大戦
結構難しめの条件で最後の一話のみ仲間に。条件を満たさないで選択肢を誤るとラスボスとして立ちはだかる場合もある。その場合はもちろんネオ・グランゾンに乗る。
第4次スーパーロボット大戦S
無印第4次にほぼ同じ。シナリオ構成の都合上、仲間になる条件が若干調整されている。ラスボスになるルートも同じだが、そのMAPの難易度に変更が加えられており、レベルなどの条件は緩くなった代わりに、ネオ・グランゾンが3体に分身する。
スーパーロボット大戦F
イベントに登場するのみで戦闘しない。使徒の解説をしてネルフへの橋渡しをする。本作ではある事件の関係で「ゲンドウゼゼーナンタシロ艦長とは知り合い」という設定がある。
スーパーロボット大戦F完結編
仲間に加わるが、ヴォルクルスの支配から抜けているので今回は裏切らない。赤木リツコに協力してアイス・セカンドを使ってのコロニー落としあるいはアクシズ落としの阻止に貢献しており、天才科学者としての一面が分かる。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
NPCを経て、終盤近くに仲間になる。今回も裏切らないが、ヴォルクルスによる洗脳を受けている状態のままという珍しいことになっている。シナリオ上での万能ぶりが目立ち、持っている情報の多さはもちろん「異世界であるバイストン・ウェルへの帰還」「従来の技術以上のワープ」「別空間を使った追放作戦」といった、空間関連の問題はイングラムの助力もあり、片っ端からシュウとグランゾンがなんとかしてしまう。
グランゾンに試作型縮退砲が装備されており、シュウ自身も特殊技能念動力精神コマンドを持っている超絶仕様なので極めて強力。EXのシュウの章、OGDPでネオ・グランゾンに搭乗した場合とLOE第2章を除けば、味方で使えるシュウとしては間違い無く最強。唯一の問題は、機体改造が出来るタイミングが非常に限られている(実質、エンジェル・ハイロゥ戦前の1回のみ)こと。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
基本的にはPS版と同じだが、新規EDルートではネオ・グランゾンに乗り、ラスボスになる(こっそり底力が追加されしぶとくなった)。意外にも基本ステータス自体は、味方で使用できることもあってか、前座であるラオデキヤユーゼスにかなり劣っているが、高レベルの念動力でそれをカバーしている。2回行動可能で、しかもHPが規定値以下になるたびに5回もド根性奇跡(2回目以降には鉄壁なども併用)を使って巻き返すため、正攻法で挑むと多少の犠牲は避けられない。
スーパーロボット大戦α外伝
前作から胡散臭かったが、今回はいよいよ敵となる。第9話と言うあまりにも早いネオ・グランゾンの登場に驚愕したプレイヤーは数多い。易、普ルートはそのまま退場するが、難ルートの場合、最終局面で登場しラスボスとして再度立ちはだかる(描写から察するに第3次と同様に破壊神の支配が強まっていたらしく、顔グラも悪そうに修正されている)。本作で魔装機神がαシリーズから退場してしまったので、生き返る描写はない。
乗機と共に能力は非常に高いものの、底力ガッツがないため、HPを減らしたときの脅威がないのは救い。それでも難ルート最終話での精神コマンドの嵐からの暴れっぷりは非常に厄介。少なくとも熱血を使われたまま相手にターンを回すことだけは避けたい。

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
第一章ではルートと選択肢次第で一度だけスポット参戦するが、その後は敵として戦うことに。ただ、戦う時はシュウが無敵状態になっているか、マサキが無敵状態になっているかどちらかでまともに戦えるとは言えないかも。第二章ではルート次第で終盤、ネオ・グランゾンを引っさげて仲間になるが、最終話でルオゾールに洗脳されてしまう。ルオゾールの無敵モードを解除するにはブラックホールクラスターをブチ込まないといけないので、さっさとマサキで2回説得して味方にしてしまおう。なお、他のルートでは自力でルオゾールを倒している(それどころか、姿を見せないこともある)。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
基本的にSFC版と同じだが、後述の母ミサキ・シラカワの経歴が語られるイベントが追加された。また、第2章の出番も若干増えており、ルオゾールの行方を突き止めようとしている場面がある。さすがのシュウも500万人はいるというヴォルクルス教団の相手には手間取っているようで「敵に回すとここまで厄介だとは思わなかった」と漏らしている。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
前作でヴォルクルス教団と敵対関係になっているが、ある場面では何らかの目的のためにマサキ達と敵対している。戦闘デモでは随分と饒舌になり、グランゾンの技の原理を逐一説明するように。南部ルートで仲間になるものの、グランゾンの武器性能が貧弱であるため、雑魚戦向きである。一方、機体性能は良く、装甲の初期値は本作の味方機体中堂々のトップ。シュウが堅忍不抜を持っているため、防御に専念すると恐るべき硬さを発揮する。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
PVではネオ・グランゾンに乗ってマサキと戦っているが、敵として戦うのはラングランルートのみで戦う理由もポゼッションを会得したエランの力を試す為となっている。また、エランに対して意味深な話をしている。バゴニアルートでは終盤にサフィーネやモニカと共に仲間になる。終盤まではネオ・グランゾンの問題などが発生したため、その対処で動けなかった模様。
例の原理説明台詞は呪文代わりとして使用出来るらしく、今回のグランゾンがネオ・グランゾンに変化するシーンも真言ではなく重力原理を説明する形となっている。
また、本作では堅忍不抜が使えない(流石にネオ・グランゾンで使えたらゲームバランスが崩壊してしまうため、こうなったと思われる)。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
第2次を踏襲する形でビアン・ゾルダークと共に登場。DCとの決戦ステージ「暁の決戦」では、シュウを倒すことが熟練度獲得の条件になっており、ビアンより先に倒さなくてはならない。以後は共通ルートで少しだけ登場した後、リュウセイ編では「シュウ・シラカワ」本人は最後まで出てこない(偽者は登場するが)。一方、キョウスケ編では自身の偽者を出したエアロゲイターに報復を行い、アタッドが用意した増援部隊を物語の裏で叩き潰した。もっとも、キョウスケ編でも出番はそれだけで、エアロゲイターとの戦いには特に手を出さない。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
会話シーンにのみ登場。突如現れてはインスペクターを翻弄して去っていく。インスペクターが出てきたのでラスボスになるかと思われたが、結局月面でメキボスに人質にされたリンを助けてからは音沙汰がなかった。
なおウェンドロによると、舞台裏で「地球人を実験動物扱いしていた」一派を叩き潰していたらしい。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
OG2.5では味方としてスポット参戦。だが、油断しているとあっさり撃墜される可能性も。シュウのエースボーナスは、第2次のグランゾンが持つ特殊能力『間接攻撃無効』を髣髴とさせる物になっている。
スーパーロボット大戦OG外伝
終盤で仲間になるが、最終話で突然裏切る。敵味方時もそうだが、防御力に特化した特殊技能を持つものの、ラスボスとして立ちふさがる時も変更なし。それゆえボス敵の標準特殊技能である「底力」がないので、無制限に味方の強力な最強攻撃を受け入れてしまう。今作のネオ・グランゾンが弱い理由の一つである。倒してほしかったからあえてこのようなステータスになったとも考えられる。
第2次スーパーロボット大戦OG
EXシナリオにて復活するものの「諸事情でシュウの章はゲーム中では描かれない」との事(後にダークプリズンのことを判明)。
終盤ではFと同じく無条件に加入。今回のシュウとグランゾンは非常に強い(味方仕様として)上に、シナリオ上でも鋼龍戦隊を助けるためにミツコと接触、特異点崩壊事件ではゼゼーナンだけではなくガイアセイバーズにも打撃を与える(ある意味では第4次のダカール演説とFのトレーズのポジション)、行方不明となっていた最後のトロニウムを鋼龍戦隊に提供する、暗殺されそうになったロフを救い出す、ヒリュウ改の地球封印突破を手伝うなど、ジョーカーに相応しい活躍だった。ルート次第では(ユーゼスが召喚した別の存在だが)ヴォルクルスと戦うことも可能。
シュウが主役のダークプリズンを除くOGシリーズでは運用できる期間が一番長い(しかもシュウよりも後にするキャラも存在する)。
様々な異状と謎を説明した一方で本人に関しては説明が不足しており、元ヴォルクルス信徒であること、ラ・ギアス出身であること、王族でフェイルの従兄弟であることがプレイヤーや鋼龍戦隊の面々に語られておらず、状況から推測するしかない。そのため初プレイ者には彼がクリストフと呼ばれたり、ルオゾールの仲間とされていることが非常に理解し難くなっている。ヴォルクルスの呪縛から解放されたことも加入時ではなくエンディングが始まってからやっと語られる始末で、それもモニカの口添えがあってようやく信じてもらえた状態であった(ただしこの一連の会話はLOEの「メモリアル・デイ」でマサキ曰くシュウがヴォルクルスの呪縛から解かれたことは知っているが、それに至るまでの経緯を知らないという発言からの逆算である)。
ユーゼス同様前世の自分の記憶(虚憶)を持っており、クロスゲートを知っていたり、「特異点崩壊」においてからチカから「アルテウルとは会ったことがないのでは?」と訊かれた際には「恐らく初対面です」と返している(αでは実際に相対している)。グランゾンの特異点が偶発的に事件を引き起こしているだけではなく、他に事態を引き起こす根本的な何かがあるのではないのかと考えているようだ。
スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
OG版シュウの章なので、主人公として登場。シュウの視点でラ・ギアスの戦いの裏側を駆け回り、地上に出てからはゲストに対して特異点を弄ったことへの報復を行なう。第20話でヴォルクルスを葬った後に地上に出るのだが、アートルム・エクステリオルの影響で地上に出るまでの時間がすっ飛んでいる(17話から20話分一気に飛んでいる)。ルイーナの出現を「想定外」と漏らしたり、ROEの時と同じく勘で行動することもあるなど、必ずしも万能ではない一面もみせた(ただし勘は百発百中だった)。エンディングではたった一回ながら、プレイヤーにある種の衝撃をもたらす一言を放つ。
今回も虚憶に関して多少触れられたが、なぜかαシリーズでは関わっていないはずのクストース&ガンエデンに対するイメージが僅かにあることが判明している。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
立ち回りはOG1と同様。南極事件以降は目立った行動はなく、常に傍観者である。ただ、第2次Gで追加されたリューネに遺言を伝えるイベントが再現されている(これは寺田Pが最初にスパロボに参加したのが第2次Gであったためらしい)。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record of ATX
基本的な立ち回りはOG1と同じものの、メテオ3がセプタギンへと変貌した際に時間を稼ぐために敢えて宇宙に送り込み、地上に降り注ぐズフィルードクリスタルをワームスマッシャーでまとめて撃ち落としている。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
後半、クロガネ合流時に初顔見せ。この時は程なくしてクロガネを離れたが、その後マオ・インダストリーの本社を単独で解放し、ホワイトスターでの戦いでなんとクロガネ・ヒリュウ改と合流した。最終話ではベーオウルフを食い止めるメンバーに抜擢される。なお、「シュウはベーオウルフ戦で何もしていない」と誤解されがちだが、よく見るとベーオウルフの攻撃からツヴァイザーゲインの頭部に搭乗していたギリアムを庇っているため、無防備なギリアムの護衛に専念していたようである(その意味で本当に「何もしていない」のは実はベーオウルフの攻撃を避けるだけで反撃できなかったエクセレンである)。

関連作品

ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
どういった経緯かは不明だが、何者かにグランゾンの転送装置を盗まれるという、彼らしからぬ失態を犯す。
取り返すべくシャングリラ市の地下洞窟を探し回っていたところで、同じく宝探しをしていたアムロ、シャア、ジュドーと出会い、彼等に助けてもらった。その後、終盤において「借りを返す」ためにアムロ達に協力する。意外と義理には篤いらしい。何とマ・クベを催眠術で廃人にしてしまい、ダンや光太郎からも恐れられる。さらに条件を満たせばラストダンジョンで仲間になるが、OG2の設定を考えると、シュウが仲間になったのは正史ではない模様。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

作中の都合上、ラスボス級の能力値を持つ(トータルで高水準)。旧シリーズαシリーズでは全能力がトップクラスだったが、OGシリーズではグランゾンの回避能力の低さに合わせた為か、回避が異常に低い。ただし、「天才」の補正が大きいため、雑魚の攻撃ならひょいひょいかわしてしまう。

精神コマンド

第2次(PS版)、第3次
加速集中根性ド根性気合熱血
EX
てかげん根性加速気合幸運熱血
第4次第4次S
気合隠れ身ド根性幸運威圧熱血
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
ド根性ひらめき気合幸運熱血覚醒
F完結編
根性熱血ひらめき気合幸運覚醒
α
集中てかげんひらめきかく乱戦慄
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
ひらめき分析手加減錬功気合熱血
魔装機神III PRIDE OF JUSITICE
突撃幸運直感錬功手加減、自由選択
第2次OGOGDP
必中鉄壁ド根性気合熱血かく乱(ツイン)

特殊技能(特殊スキル)

最強武器が移動後使用不可なので、養成できる場合は状況によってはヒット&アウェイ推奨。ただしマップ兵器は移動後使用可能であるため、そちらをメインに使う場合は効果が薄くなる。メインで使う武器はあらかじめ決めておくのもいいだろう。グランゾン歪曲フィールドやP系ブロックの特殊能力を持つことを活かして援護防御を習得させておくのも悪くない。事実、『ジ・インスペクター』のシュウはゲーム的に言えば援護防御を習得していたといえ、最終話で(目立たないが)グランゾンのその壁っぷりを見せている。

F完結編
切り払い
α
天才念動力L9、切り払いL9
脅威の「念動力」L9と「切り払い」L9で圧倒的な戦闘能力を持ち、「天才」の恩恵があり成長速度も速め。グランゾンの高い能力を最大限に発揮できる。
α外伝
念動力L9、指揮官L4、切り払いL2
「天才」を失い、「切り払い」も異様なほど下方修正を受けたが、「念動力」L9は健在。「底力」と「ガッツ」が無い事が救い。「天才」の代わりに追加された「指揮官」は本人には効果が無いので実質死に技能。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
堅忍不抜(専用スキル)
魔装機神IIで所有する「神祇無窮流」の術。敵フェイズで標的にされ、防御を選択した時に限り被ダメージを半減する。実際に受けるダメージから実に1/4まで抑えることができる。
OG1(OGs)
カウンターL3 天才 SP回復 リベンジ
OG1シナリオではこのラインナップ。
OG2.5
天才 リベンジ SP回復 カウンターL9 ヒット&アウェイ 集中力
スポット参戦時。ブラックホールクラスターで殲滅しつつ切り込んでいくのがおすすめだが、本作のグランゾンはとにかく燃費が悪い。
OG外伝
天才 ガード Eセーブ カウンターL8 見切り 気力+ (ダメージ)
敵味方問わずこの構成。完全な受け型スーパー系の構成だが、底力がないので過度の被弾は命取り。逆に最終話では遠慮なく殴れるので惜しみなく大火力をつぎ込むべし。
第2次OG
天才カウンターL6、連続攻撃L2、見切りガード
このうち「天才」「カウンター」の2つは『OGs』の時代から一貫して習得しており、「見切り」と仕様変更された「天才」の相乗効果でクリティカルを連発してくれる他、本人の回避が低いにもかかわらずたまによけてくれたりする。空いている枠には防御・回避・クリティカル率のすべてを上昇させることが出来る「底力」を入れるのが無難か。剣でコンビネーション攻撃をする気がないなら「連続攻撃」を上書きしてもうひとつ欲しい技能を入れるといいだろう。
スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
天才統率カウンターL4、連続攻撃L2
毎度おなじみの「見切り」と「ガード」は最初から使える都合上削除されたが、代わりに得たのがまさかの「統率」。しかも本作唯一の所持者である。確かにシュウ一行を統率しているというのは間違っていないが…… また、ひっそりとカウンターのレベルが下がっているものの、シュウ当人の技量の高さから頻繁に発動する。連続攻撃については、本作のグランワームソードに装甲ダウンL2の効果がついているので、複数のユニットにまとめて装甲低下を与える手段として残しておいてもいい。

固有エースボーナス

MAP兵器または射程1以外の武器からの被ダメージ-20%
OG2ndで採用。第2次の「間接攻撃無効」を思わせるボーナス。グランゾンの頑強さに拍車がかかる。気力制限の有無を除けば、ガード小隊長能力(ダメージ-20%)の下位互換だが、常時発動の点は優秀。

戦闘BGM

「熱風!疾風!サイバスター」
SFC版第3次、SFC版EX第4次でのグランゾン搭乗時の戦闘BGM。
「ARMAGEDDON(ネオ・グランゾン)」
第3次EX第4次でのネオ・グランゾン搭乗時の戦闘BGM(CB版第2次第4次Sではグランゾン搭乗時の戦闘BGM)。
旧シリーズにおけるラスボスの戦闘曲としても有名である。
「ダークプリズン」
LOE以降のシュウのテーマ曲。

人間関係

マサキ・アンドー
何かと縁のある知り合い。一方的にシュウを仇敵として追い続けているが、状況次第で手を結んだりと、憎むと同時にシュウの力を認めている。シュウがヴォルクルスの呪縛から逃れた後は徐々に態度を軟化させ、LOE第2章の時点ではシュウの協力要請にマサキがあっさり応じてシュウの方が拍子抜けするほど良好な関係になっていた。
魔装機神IIではルートによってはエルシーネの処遇を巡って彼と対立するが、彼との戦いを楽しんでいるようなそぶりも見せていた。
チカ
シュウの使い魔。おしゃべりで、毒舌で、下品。ファミリアの特性上、シュウにも無意識の中ではそんな一面があることになる(少なくとも、金に関する一面だけは通じるものがある)。あろうことか、シュウの行動について「正面切って戦わずに漁夫の利を得ようと暗躍している」などと公言したことがある(さすがにシュウもこの発言には腹が立ったようで、「永遠に休息を取りますか?」とチカを脅している)。
ビアン・ゾルダーク
地上における最大の理解者にして同志。異星人に対する対抗手段として、彼の率いるDCに協力した。第2次およびOG1(OGs)の『暁の決戦』において、共闘する。あのシュウが(ヴォルクルスに洗脳された状態のままで)「あなたの思想に惹かれた」とまでいい、協力を惜しまなかった数少ない人物である。第2次OGでは彼から最後のトロニウムを託されていたことが判明した。
リューネ・ゾルダーク
ビアンの娘。付き合いも長かったものと予想される。あまり好かれてはいないが(リューネの抱くシュウの印象は最悪に尽きる)、尊敬する男の愛娘であるため大層気にかけている。
サフィーネ・グレイス
シュウのためなら命すら惜しまない忠実な部下(シュウは「仲間」だと言っているが)。「紅蓮のサフィーネ」の異名を持つ。
ルスラン・マカロフ
馴染みの情報屋。

神聖ラングラン王国

カイオン・グラン・マクソード
実父。アルザールの弟。彼に対しては今のところ全く言及していないが、少なくとも親どころか親類縁者とすら思っていないのは確かかもしれない。
ミサキ・シラカワ
実母。本編未登場。魔装機神シリーズの本編がはじまる約30年程前にラ・ギアスに迷い込み、セニア等の叔父に当たるカイオンとの間にシュウをもうける。彼女の影響で当時のラ・ギアスには日本ブームが起こり、すき焼きや指きりなどの日本文化が根付くことになる。後に精神に異常をきたした彼女が息子であるシュウに対して行ったある行動が、彼の人格に大いに影響を与えたとされるが、いまだ何が起こったかは語られていない。
魔装機神関係の生みの親であるウィンキーソフトの阪田雅彦氏の同人誌に、この件の真相について書かれている。それによると、地上人であるがゆえに王宮でいやがらせを受け続け、さらに夫が守ってくれもしなかったことに疲れ果てたため、何を犠牲にしてでも地上へ帰ろうとして、実子のシュウをヴォルクルスの生贄に捧げて転移の儀式を行おうとしたとなっている。母の行為に絶望したシュウは、自らヴォルクルスと契約することで生贄として殺されることから逃れ、儀式を完遂できなかったミサキは発狂してしまった。また、リメイクされたOGサーガ(LOEシナリオ「ウェンディの悲劇」)で、セニアがこのときの経緯について若干触れている。15年位前の出来事であり、当時シュウは10歳であったという。
フェイルロード・グラン・ビルセイア
従兄。ゲーム中の関わりは少なく、しかもシュウは結果として彼を利用した形になっているのだが、その一方でグッドサンダーチームに「フェイルロードは苦しまずに死ねたか」と訊ねており、一個人としては嫌ってはいなかったようである。
モニカ・グラニア・ビルセイア
旅路を共にする従妹。しゃべり方は丁寧だが、文法を間違えて使っている(シュウですらツッコミに回る。ただし、EXではそれで二人一緒に遊ぶ一幕も)。しかし、魔術に長け、優れた未来見の能力を持つ。
サフィーネ同様シュウに心酔しており、『EX』『OGDP』でシュウにさらわれて以降は、自らの意志でシュウと行動を共にしている。
セニア・グラニア・ビルセイア
従妹。旅路を共にしているモニカの姉。シュウがモニカを救出する際に遭遇しているが、お互いにかなりフランクに接していた。伯父であるアルザールの死を招いたのは自分であることをシュウは気にしているようで、『魔装機神II』ではセニアに憎まれても仕方ないと思っていたようだが、当のセニアは全く気にする素振りを見せなかった。そのため、シュウはセニアとの間にプレシア以上の深い溝があることをうっすらと感じ取っている。
テリウス・グラン・ビルセイア
旅路を共にする従弟。無気力な性格だったが、シュウの影響で性格が改善し、以後はシュウが何を為すのかを見届けるために行動を共にする。戦わないことに定評がある(参戦したのは「春秋戦争」と「シュテドニアス南北戦争」のみ)。
ウェンディ・ラスム・イクナート
母の友人だった女性。ミサキとは親子ほどに離れた年齢差があったが二人は姉妹のように仲が良かったという。付き合いの長さもあってか第一章でのシュウの言動に違和感を感じていた。

ゼノサキス一族

ゼオルート・ザン・ゼノサキス
ゼノサキス東宗家当主。王都に宣戦布告した際の戦闘で彼を死に至らしめているが、彼との戦闘でグランゾンの歪曲フィールドを破壊された。魔装機神IIでは「ゼオルートを尊敬している」「今の自分の技量はゼオルートに遠く及ばない」とまで言っている。
プレシア・ゼノサキス
ゼオルートの娘。彼女にとってシュウは父の敵。『α外伝』では対決前会話でそれに触れられ、IIでは決闘を申し込まれる。シュウの方もゼオルートを殺したことについては彼女に憎まれても仕方がないし、赦されなくても構わないと発言している。ただ、「憎しみを受け止めるだけ」と言ってた割にはわざわざゼオルートの技をプレシアに伝授している辺り、口にはしないがかなりプレシアを気にかけているようである。それ故かルート次第ではあろうことかマサキからロリコン疑惑を持たれてしまうことに……。
エラン・ザン・ゼノサキス
ゼノサキス南宗家当主。シュウを超克の対象として捉えているため、盛んに決闘を挑んでくるらしい。自身は「かつてのマサキと私の関係に近いですよ」と説明する。

アンティラス隊

ガエン
元邪教徒。彼にヴォルクルスの真実を見せ、アンティラス隊に投降するきっかけを作った。また、記憶喪失繋がりかガエンを「似た者同士」と言っている。時系列ではこれ以前の話にあたる『OGDP』では蘇生したシュウに対する監視役として同行する。

ヴォルクルス教団

ルオゾール・ゾラン・ロイエル
修羅の乱で死亡したシュウを蘇生した、破壊神ヴォルクルスを崇拝する神官。しかし、諸々の因縁故に最後はシュウの手によりヴォルクルスの生贄にされる…が、LOEで復活して再び対峙するハメに。
大司教は同格であるにも関わらずルオゾールがシュウ敬称を付けて序列の上に置いた理由は、ラングランの民であるためと思われる。
エルシーネ・テレジア
ルートによっては自らの勘から彼女を危険視しマサキ達と敵対する。そして、シュウの勘は的中し……。
それでも、サフィーネの実姉ということもあってかエンディングでは彼女の墓に花を手向けている。
謎の女性
シュウが「化け物」と呼ぶ謎の女。ラ・ギアスを覆わんとする黒い影であり、未だその正体は不明。
なお『ROE』においてサティルスが口にした「ヨーテンナイ」の名を、『POJ』のある場面で口に出す。これについても関連は不明。(そして聞くためにはラングランルートにおけるシュウとの対決シナリオを、エランとメイド2人の計3人のみでクリアしないといけない

DC残党

トーマス・プラット
『OGDP』にて彼も自分の仲間に引き入れようとするが断られる。
オレグ・ナザロフ
『OGDP』にて彼も自分の仲間に引き入れようとするが断られる。
そして、後にヴァルシオン改・タイプCFに搭乗して自身を力づくで屈服させようとした彼をその妄執ごと葬り去った。

地球連邦

エリック・ワン
数多の軍事プロジェクトに顔を連ねる老人。グランゾンの共同開発者でもあり、グランゾンの秘密を握る唯一人の科学者。飄々とした口調で話しており、「シーちゃん」と呼び、本来束縛や命令を嫌うシュウを言い包めるほど。シュウ共々その真意が計り知れない人物。
イングラム・プリスケン
αシリーズでは一時的に彼と共謀してドレイク・ルフトエアロゲイターを別空間へと追いやった。ディバイン・ウォーズではイングラムとクォヴレーら虚空の使者を見届けている。
なお、αとOGどちらにおいても、彼にオリハルコニウムを提供しており、これによりゾル・オリハルコニウムが生まれるきっかけとなった。
アルバーダ・バイラリン
特殊部隊チーム・ジェルバに所属する軍人。ラ・ギアス事件で得ることになる地上人の仲間。南極事件で撃沈したシロガネに彼の恋人が乗っていたことから仇として狙われていたが、最終的には地上における最大の理解者に。DPエンディングで彼の動機を明かされた際には、内心思う所があったのか、釈明ひとつせず黙って聞いていた。
別れ際には彼に「借り」を作ることになったが、これが続編でどのように返されるのかが注目される。
セレーナ・レシタール
特殊部隊チーム・ジェルバに所属する軍人。ラ・ギアス事件で得ることになる地上人の仲間。αシリーズメインヒロインの一人。
アルテウル・シュタインベック
第2次OGにおける「恐らく」初対面の人物。彼とゼゼーナンを交えた三者会談の場面において、「スパロボ界のジョーカー」と呼ばれるだけの大芝居を演じてみせた。最後にはサフィーネにゼゼーナンと彼の密談映像を捏造・流出させ、ガイアセイバーズを外周から抑えにかかっている。

共和連合(ゾヴォーク

テイニクェット・ゼゼーナン
ゲストの指揮官にして、グランゾンのブラックボックスに特異点を仕掛けた黒幕。「グランゾンを利用して地球に混乱を呼び寄せた」ことから、復讐の対象としてシュウはゼゼーナンを追う。一方で、他の味方勢が彼を呼び捨てしているのに対し、シュウは「ゼゼーナン卿」と呼び捨てにしていない。
ウェンドロ・ボルクェーデアギーハ
インスペクターで陰謀を主導していた者とその部下。本編ではシュウはインスペクターと接点はないもののフリーバトルでは対シュウ戦との専用台詞はある。南極事件を起こした張本人なのでかなり注目されているようである。なお『ジ・インスペクター』では第3次と同様シュウはインスペクターとの決戦に参加しており、こちらではヴィガジに引導を渡している他、味方陣営では一足早くウェンドロのアインスト化に気づいた。
メキボス・ボルクェーデ
インスペクター事件で地球に干渉してきた太陽圏外に生きる戦士。
ガヤットーバ・スチェッカ
メキボスの部下。とある形で関わっている。
クェパロク・ナーモキナハ・ソコンコ
ゴライクンルの傭兵にしてゼゼーナンの共犯者である為シュウの報復の対象となった。

魔神

ダークブレイン
機械の身体に肉質を備えた異次元生命体。彼との戦闘前会話で「かねてからの疑問がひとつ解決しましたよ」と語るが、これに関しては第2次OGでの会話を見るに「世界を歪める根源」についてある程度の目星がついた様子。また、グランゾンの特異点を崩壊させるのに使用したエネルギーはダークブレインとの戦いからヒントを得たらしい。
サーヴァ・ヴォルクルス
地底世界ラ・ギアスに息づく破壊神。グランゾンとシュウを付け狙う超常的存在。

ゼ・バルマリィ帝国

ユーゼス・ゴッツォ
αではシュウを利用しようとしたが、シュウはイングラムと共謀することで彼を追い落とそうとしていた(その一方でユーゼスはシュウを洗脳している存在に気が付いていた模様)。OGシリーズではシュウが手に入れた虚億の中に、αにおけるユーゼスの行動、およびその末路が含まれていたらしく、特殊セリフにおいて後述の台詞を発している。

版権作品

クワトロ・バジーナ
EXなどで共闘。彼の心情をよく理解しており、α外伝では彼の苦悩を看破してみせた。EXでは説得の際に、自分の目的の一端を語ってさえしている。
流竜馬
旧シリーズでは第2次で初対面となった際に隼人よりもキザだと評し、第3次においては比較的シュウに対して好意的であった。αシリーズでは共闘することがあるものの、完全に敵対関係になる。
破嵐万丈
αシリーズでは万丈がDCに関わっていたこともあり、ストーリー開始前からの旧知であった。互いに実力は認め合っていることが窺えるが、万丈の方はシュウの行動に次第に疑念を持つようになり、α外伝では密かに動向を探っていた。
グッドサンダーチームの面々
EXにて彼らが搭乗するゴーショーグンの動力源であるビムラーの特性に気付き、彼らを助けている。
タシロタツミ
Fでは彼とゲンドウと共に南極会談に出席していた。
碇ゲンドウ
Fでは彼とタシロ提督と共に南極会談に出席していた。彼とは浅からぬ因縁がある。
諸葛亮孔明
αでは彼からある入れ知恵を受ける。
マ・クベ
ヒーロー戦記』では催眠術で彼を廃人にしてしまう
キリコ・キュービィー
現状共演した事はないが、「例え神であろうと自分を支配しようとする者は決して許さない」という点はよく似ている(そのために神に従ったフリをしていた事まで似ている)。

名台詞

戦闘台詞

「フッ…愚かな」
回避台詞。シュウを象徴する台詞の一つ。LOE第二章「邪神降臨」にてルオゾールを撃破した後でも発言する。
「抵抗は無意味です」
「素直に運命を受け入れなさい」
汎用台詞のひとつ。味方時でも喋るのだが、大抵自軍の中に運命に抗おうとする者がいることが多く、味方としての台詞とは思えない(というか、シュウ自身も己の運命に抗おうとしている者である)。だがあるラスボスに対してはまさにピッタリな台詞だから困ったものである。
「ブラックホールクラスター、発射!」
ブラックホールクラスター使用時の台詞(縮退砲使用時は「縮退砲、発射!」と言う)。射撃系の武器を使う時にいちいち名前を叫ぶ辺り、ビアンの影響を受けたのだろうか。
「このグランワームソードに斬れぬものはない!」
FC版第2次のグランワームソード使用時の台詞。正確な表記は「このグランワームソードにきれものはない!」。
これは誤植というよりここ以外に「ぬ」を使う機会がなかったので、容量節約のため似た形の字でごまかしたらしい。
「あなた達の存在を、この宇宙から抹消してあげます…!」
戦闘台詞。OG外伝では縮退砲専用台詞に。元々はα外伝から追加された台詞なので喋り方も不気味。破壊神側から離反したOGDPでもそのまま言い放つが、こちらはメインシナリオ上の相手に対してまさにその気なので違和感は少ない。
ちなみにシャピロ・キーツに同じような台詞がある。
「分子間引力をも超える高重力に、どこまで耐えられますか?」
グラビトロカノンの前置き。
「多数の特異点から生まれるロシュ限界は、万物悉く原子の塵へと化します……事象の地平に消え去りなさい」
ブラックホールクラスターの前置き。要約すると「重力で引き裂かれてブラックホールに吸い込まれる」事になる。第2次OGでは後述の台詞採用に伴う台詞挿入回数の増加に伴い、「事象の~」の部分が復活している。
ちなみに「事象の地平」とは、物理学・相対性理論における情報伝達の境界面(=イベントホライズン。観測などによって情報を得ることが出来る限界地点を地平線に例えた概念)のことで、一言で言えば宇宙の果て。光速以上で膨張する宇宙の果てであるため、ここより先には光だろうと絶対に到達できず、そこより先の情報を知る術はない。わかりやすくいうとこの台詞では「虚空の彼方に消え去れ」と言っているのである。
「収束されたマイクロブラックホールは、特殊な解をもちます。むき出しの特異点は、時空そのものを蝕むのです」
「重力崩壊からは逃れられません!」
魔装機神II、第2次OG、OGDPにおけるブラックホールクラスター使用時の台詞。グランゾンのブラックボックスに仕掛けられたむき出しの特異点は、第2次OGの第44話で消失している。
なお、本来は第2次OG→魔装機神IIの発売順の予定だったので、逆になった事により結果として「グランゾンには旧シリーズ同様に特異点が存在している」という伏線になってしまったというある意味珍しい例である。
「事象の地平に近づけば、相対時間が遅くなります」
「あなたにとっては一瞬でしょうが、こちらでは永遠です」
「理解できましたか?」
OGDPで追加された別パターン。相対性理論のわかりやすい講座である。
「相転移出力、最大限。縮退圧、増大……重力崩壊臨界点、突破……縮退砲……発射! 爆縮、開始!」
PSP版LOEの縮退砲使用時の台詞。
「さあ、これでフィナーレです」
「相転移出力、最大限。縮退圧、増大……重力崩壊臨界点、突破……」
「残念ですが、これでお別れです」
「あなた達の存在を、この宇宙から抹消してあげます……!」
「眠りなさい」
「縮退砲……発射!」
OGDPにおける縮退砲発射時の台詞。既出の台詞を組み合わせ、追加もされている。OG外伝の禍々しいカットインとはうって変わって、最後のカットインは非常に神々しく映る。縮退砲の演出と合わさって、とても美しいので、一見の価値ありである。
「この武器は空間と時間、全てを歪曲し、破壊します」
ディストリオンブレイクの前置き。
「あなたとのことは記憶にありませんが……同じ目に遭っていただきましょうか」
対ザレス。
「ククク……ようやく私の本願が果たせそうですね……」
「この時を待ちわびていましたよ、ヴォルクルス。クククク……楽しみですねえ」
「さあ、舞台は調えてあげましたよ、ヴォルクルス。神を僭称するのなら、その力、見せてください」
サーヴァ・ヴォルクルス(本体)攻撃時の特殊台詞(OGDP)。ネオ・グランゾンの威圧感と常に優先される「ダークプリズン(Ver.OGDP)」も相まって、もはやどっちがボスかわからない状態である。
「いずれは彼らの主とも、決着をつけることになるでしょうが……」
カナフ攻撃時の特殊台詞(OGDP)。
「私も地球を愛する者の一人のつもりでしてね……」
「神と言えど、私を縛ることは出来ません。人造の神ならば、尚更です」
ナシム・ガンエデン攻撃時の特殊台詞。
「ガンエデン、あなたの理を受け入れるつもりはありませんよ」
こちらは被弾時の台詞。かつて邪神に支配された彼にとって人造の神の支配など到底受け入れられないものであった。
「同じことの繰り返し……よく飽きませんね、ユーゼス」
ユーゼスからの被弾台詞の一つ。「虚憶」によってユーゼスの事を知っているらしく、αの動向と照らし合わせて若干呆れ気味に呟く。あらゆる世界で己の自由を勝ち取ってきたシュウにとって、懲りずに同じ失敗を繰り返しているユーゼスは滑稽に見えているのかも知れない。
「あなたは因果の鎖を解くことなどできませんよ。ここに私達がいる時点でね」
「あなたの迎える結末は同じ……輪廻からは逃れられませんよ」
こちらは攻撃時。ギリアムと同様のレベルで「虚憶」や「再有生」、「輪廻」について把握しているらしい。
「私の自由を奪った……その罪は万死に値します。覚悟はいいですね? ルオゾール」
「もはやあなたの出る幕ではないのですよ、ルオゾール。退場しなさい」
PSP版LOEより、対ルオゾール攻撃時の特殊台詞。『第2次OG』にも没セリフとして存在している。なお、シュウの自由を奪ったのはヴォルクルスであるが、この場面ではルオゾールの巧みな誘導で再び破壊神の支配下におかれてしまった事情があるため、特に誤りとはならない。
「まだまだですね、リューネ。そんなことでは、あなたにはまだ伝えられませんよ……」
『魔装機神II』終盤の戦闘でリューネと対峙した際にぽつりと彼が呟く謎の言葉。
「ふ……勘というのもバカにできないと実感しましたよ。私も、少しは近づけたという事でしょうか」
ROEより、対エルシーネ攻撃時の特殊台詞。というよりは同作におけるシュウの総論というべき台詞。ここで「近づけた」というのは魔装機神操者の境地のことだろうか。シュウもまた、なんだかんだでマサキの影響を受けつつあるのかもしれない。

中断メッセージ

「おや、もうお終いですか。では、あなたに一つ耳寄りな情報をお教えしましょう」
「実は今回、プレイ中にセーブを行った回数によってゲームの難易度が変わるようになっているのです」
「及び腰でセーブを行えば行うほど、後々の面が難しくなっていく…フッ…もう取り返しがつきませんよ」
「無論、冗談です……フフフ……」
OGs』中断メッセージにて。この時のシュウは妙に深刻そうに言うため、洒落にならない冗談である。
シュウ「残念ですが、マサキ……今回、あなたは脇役です」
マサキ「へっ、そんなわけねえだろ!ふざけんのも大概にしやがれ!」
シュウ「では、あなたにこの言葉を贈りましょう」
「『いつまでもあると思うな、主役の座』。フフフフ」
OGDP』中断メッセージにて、マサキに痛烈な一撃を喰らわせる。…ROE以降、ルートによって異なるが他のキャラに主役の座を奪われているケースが多くなってきており、こちらも洒落になっていない。
モニカ「皆様、お疲れ様でした。ゆっくりお休みになられて、プレイを再開してくださいましね」
チカ「そうそう、のんびり遊んで欲しいですねぇ。ご主人様が主役を務められることは、滅多にないんですから」
シュウ「滅多に……? さあ、それはどうでしょうか」
『OGDP』の中断メッセージその2。……まさか近いうちに再びスポットライトを浴びることになるのだろうか。それは魔装機神シリーズの方なのか、それともOGシリーズ本編になるのか、果たして……

旧シリーズ

「……そうですね…あなたの考えに惹かれて、ここまで来ましたが…分かりました…。私はここで、去らせて頂きましょう」
第2次』最終話にて。何よりも自由を尊ぶシュウに(しかも、この時のシュウはヴォルクルスに洗脳されている状態である)ここまで言わしめたことから、ビアン博士のすごさが窺い知れる。
「我がグランゾンの本質は、破壊神シヴァ。またの名をヴォルクルスと言いましてね…」
「オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ」
第3次』にて。シュウの唱えたこの呪文により、グランゾンネオ・グランゾンへと変貌した。
「損得などではありませんよ。私は、私の心の命ずるままに、行動しているに過ぎません」
『第3次』等でネオ・グランゾンで敵にまわった際に、マサキに「何の得があってこんなことをするんだ」と問い詰められた際の台詞。この発言を受けてか、後にマサキは「この頃のシュウは自分の行動が自分の意志なのかもどかしく感じているところがあった」と評している。
「み…見事です…このネオ・グランゾンを倒すとは…」
「これで…私も悔いはありません…戦えるだけ戦いました…」
「全てのものは…いつかは滅ぶ…」
「今度は私の番であった…それだけのことです…」
「これで私も…全ての鎖から…解き放たれることが…」
「出来…まし…た…」
『第3次』、『OG外伝』でネオ・グランゾンを撃破された時の台詞。こうしてシュウに架せられたヴォルクルスの呪縛は、自らの死という形で解き放たれるのであった…。
また『α外伝』難ルート最終話のネオ・グランゾンをマサキで撃墜した後の会話や『OGDP』オープニングでは、上記の台詞がDVEとして収録されている。
「そうですね…完全なる自由…とだけ言っておきましょうか」
EX』にてクワトロを説得した際に「貴様の目的は何だ」と問われての返答。見ての通り、本当に自分の目的をぶっちゃけてしまっている。直前のシナリオのジェリド達には自分の目的を何も言っていない(というか、ジェリド達の事は覚えていなかった)辺り、シュウもシャアの事は一目置いている模様。
「特に何も…そうですね、私に付いてきてくださるだけで結構ですよ」
『EX』にてアハマドを説得した際に彼に「何をすればいい?」と言われた時の返答。…「強い者と戦いたくないか」と説得しておきながら「特に何も…」とは中々いい度胸をしている。ひょっとして何も考えずにアハマドを説得したのだろうか(実際、このシナリオでアハマドを説得出来るというヒントは用意されていないので…)。
「モニカ……ヴォルクルス様の復活には、信頼していた者に裏切られた絶望と悲しみの感情が必要なのです」
「強ければ強いほど……」
「わかりますか? 信じていたものが崩れさる時の絶望感……」
『EX』シュウの章・最終話「反逆」において、モニカに対して。だが「闇の囁き」の時でも言っているようにシュウがモニカをヴォルクルスへの生贄にするつもりはなく…。
「フフフ……どうですか、ルオゾール? 信頼していた者に裏切られる気分というのは?」
「あれだけ信じていた、ヴォルクルスの生け贄になれるのですよ。もう少し嬉しそうな顔をしたらどうです?」
ルオゾールをヴォルクルスの生贄に差し出して。この時点からヴォルクルスを呼び捨てにしており、シュウが隠し続けていたヴォルクルスへの復讐の念を現した瞬間である。
「ヴォルクルスは私を操ろうとしました。私の性格は知っているでしょう?」
「自由を愛し、何物も恐れない……それが私の誇りでした」
「しかし、あの忌まわしき契約で私の自由は奪われてしまったのです」
「いいですか、ルオゾール……」
「この世界で、私に命令できるのは……私だけなのです」
「ヴォルクルス……許す事はできません。この手で復活させ、その存在を消し去ってあげますよ」
ルオゾールをヴォルクルスの生贄にした際の台詞。それなら復活を阻止するだけでいいのに、わざわざ復活させて倒そうとするあたり、余程腹に据えかねていたのだろう。
シュウ「来ましたね…サフィーネ、あなたは下がっていなさい」
サフィーネ「…」
シュウ「サフィーネ!!」
サフィーネ「あ…い、いえ、私も…」
シュウ「あなたは正式ではないとはいえ、ヴォルクルスとの契約を結んだ身です。よほど魔力が高くないと、ヴォルクルスに操られますよ」
『EX』にてルオゾール死亡後、サフィーネに対して。シュウなりのサフィーネへの配慮が伺えるが、サフィーネは「ヴォルクルスの分身と戦っていなければ自分もルオゾールの様になっていた」と考えていたようだ。
「とうとう出ましたか……ヴォルクルス……長かったですね……」
復活したヴォルクルスと相対して。シュウにしては珍しく、万感の思いが籠ったかのような発言である。
「ほう……ヴォルクルスの支配を跳ね除けましたね……サフィーネ、良くがんばりましたよ」
サフィーネがヴォルクルスの支配をはねのけた際の台詞。最初に「ほう……」と言っていることから、シュウとしては「サフィーネの覚悟を認めつつも、彼女がヴォルクルスの支配をはねのけるのは厳しい」と考えていたようである。また、直前のサフィーネの台詞は非常に際どい物だったが、流石にそこはスルーしていた。
「……例え本物の神であろうと、私を操ろうとする存在は決して許しませんよ」
ヴォルクルス打倒時の台詞。『OGDP』ではシュウでヴォルクルス(合体形態)を倒すとトロフィーを獲得できる(その名もずばり「私に命令できるのは私だけなのです」)。つまるところ、「シュウ・シラカワ」とはそういう男なのである。
「フェイルロードの事ですね。彼は…苦しまずに死にましたか?」
『EX』のEDにてグッドサンダーチームから「平和のために戦っていると思っていた人が侵略者になって驚いた」と言われて。自分の目的を達成するためにフェイルを利用したシュウだったが、やはり内心思うところはあったようである。多くのプレイヤーが名場面にあげる一節だが、OGDPではこの後にまだ話が続くためか若干修正されている。
「ヴォルクルスの呪縛から解き放たれ、ネオ・グランゾンはその真価を発揮しています。さて、あなた方で立ち向かえるでしょうか?」
第4次』でネオ・グランゾンとの対決を選んだ際の台詞。ネオ・グランゾンはヴォルクルスの力で変化していたはずなのに、ヴォルクルスから解放されて真価を発揮するとは…。しかも、『第4次S』では3体に分身する離れ業までやらかす。
「流石ですね、私も無駄な戦いは好みません。わかりました。そうやって、いさぎよい態度をとっていただいた以上、私も我を張るのはやめるべきでしょう」
「この決着は、あなたがたにおまかせします。ですが覚えておいてください。 力は、それを使う心に宿るのだと。心無き力は、闇に取りこまれます」
「かつての私が、そうであったように…」
「それではみなさん、がんばってください。彼を倒せば、人類の未来には新しい希望が生まれるはずです。あなたがたの手で、それを掴みとってください」
『第4次S』にてシュウと戦わない選択を選んだときのセリフ。
「失礼な。私もれっきとした人間ですよ。1度ほど冥府より呼び戻された経験はありますがね」
F完結編』においてアマンダラから「貴様…ただの人間ではないな…」と言われた際の反応。比喩ではなく本当に冥府から呼び戻されているから凄い。
「私としては束の間でないことを祈りますよ。もう一度あなた方の手にかかるなんて願い下げですから」
『F完結編』においてアムロの「束の間の共同戦線ということか」という言葉に対して。さすがのシュウも一度死んだのには堪えたらしく、LOE第二章でルオゾールに操られた時もマサキの「もう一度俺に殺されたいのか!」との言葉に正気を取り戻している。また、第2次OGにおいてもバラルの総人尸解計画に対して「臨死体験はもう充分ですので」と発言している。

魔装機神シリーズ

「この世界を正しい姿に戻すためですよ。全てを破壊し再生する事によって、世界は救われるのです」
LOE第一章「絶望の淵で」において、ウェンディの「王位継承権を捨ててまで、なぜヴォルクルスなどを信奉するのです!?」との問いに対して。『α外伝』においても万丈からの問いに対して発言する。
「……急がねばならない……何故かはわかりませんが……しかし、このもどかしさ……何なのでしょう……」
LOE第一章「調和の結界」シナリオデモにおいて。サフィーネに対して「あなたは自分の心と体が、自分のものではないように感じた事はありますか?」と質問しているように、シュウは自分がヴォルクルスに操られていることに薄々気付いていたのだろう…。
シュウ「無駄だとは知りつつ……こういう事をやってみたくなる……その気持ちはわかりますがね」
チカ「ご主人様、誰に向かってしゃべってるんです?」
シュウ「もう一人の神……でしょうか」
LOE第二章「邪神降臨」において、アストラルシフトが解除される前にブラックホールクラスター以外の攻撃で真ナグツァートを攻撃したときのプレイヤーへの突っ込み。
「恐らく言っても信じてもらえないでしょうが……私は、あなたの父上を尊敬しています」
「……もう一度言います。私は、あなたの父上を尊敬しています。今の私の技量は、ゼオルートに遠く及びません。いつかは辿り着きたい境地ではありますが……」
魔装機神IIより。ゼオルートの剣術とその在り方は、シュウにとってはビアンの思想と生き様同様「辿りつけない高み」に属するものであり、故にこそ生ずるある種の憧憬を抱いているようだ。
「まさか。赦すかどうかはその人次第。私はそんな事は望みません。たとえ赦されなくても私は気にしません。ただ、受け止めるだけです」
「教えても構いませんが、一つだけ条件があります。サフィーネの面倒をちゃんと見てほしいのです」
「そういう意味で言ったのではありません。彼女を見捨てる様な事をしないで欲しい、と頼んでいるのです」
魔装機神IIの南部ルートにおいて、ヴォルクルス教団の神殿の情報を提供する際に出した条件。エルシーネの本性に懸念を抱いているシュウとしては、サフィーネがエルシーネの本性を知った際の動揺やそれに対するマサキ達の反応を心配していたようである(もっとも、サフィーネはこの直前にシュウに「自分とエルシーネが敵対したらどうするか」という質問にシュウを選ぶことを即答し、実際にその通りの行動を取った。マサキ達もそれに対して疑うような真似はしなかったので、シュウが心配するような事態にはならなかった)。
「……私を何だと思っているんです? 私とて万能ではありません」
魔装機神IIの南部ルートにてヴォルクルスを倒したものの一時しのぎでしかないことにマサキから手はないのかと言われて。この台詞に限らず、魔装機神IIではシュウも対応に苦慮する場面が多く、ある意味、「スパロボのジョーカー」と言われたシュウ直々の皮肉とも言えなくもない。…が、これ以前に第2次OGで大立ち回りを演じている事を考えるとどの口が言っているのかとも言えなくもない。
「世界に満ちた絶望と恐怖は、確かにこれで消滅しました。アンティラス隊という光によって。……光強ければまた闇も澳く、遍く光照らさば、普く闇に蔽われん」
魔装機神II南部ルートにて、ヴォルクルスラスフィトートの復活を阻止して大団円…という所で漏らした独り言。ここで言う「闇」とは…。
この台詞の後半部は『EX』シュウの章のシナリオ「封印」で、彼がテリウスに朗読させた『煉獄変断章』第6段の咒文。それによれば、レギウスという人物がマナクという親子に投げかけた言葉であるそうだ。
シュウ「ええ、始めからそのつもりですよ。未必の故意という言葉を知っていますか?」
エラン「そうなるかもしれないと思いながら、起こったならそれはそれで仕方ない……過失に近い、故意を表す法律用語だ。それがどうかしたのか?」
シュウ「気の長い人がそれをやった場合、それは、ほぼ故意になると思いませんか?」
IIIラングランルート#41「シュウの指す行方」にて、エランに情報を求められてこう返した。
ちなみに「未必の故意」とは、例えば低確率で引っかかる罠を仕掛けても故意になるとは限らないが、引っかかるまで待ち続けられる人間がいればそれは故意同然ということ(たとえば第2次OGで身分を隠して暗躍したユーゼスはこれにあたるだろう。一番近いのはデモンベインのナイアだが)。回りくどい為、エランはここで話を切ってしまったがシュウ曰く「本質的な話」。つまり、誰かがそれをやっているという事だろうか。

αシリーズ

「私の目的はもう一つあります。それはこの世界を本来あるべき姿に少しでも近づけることです」
「そうです。既にこの世界は歴史が大きく変貌してしまっていますからね」
「今の我々は本来とは別の時間の流れへ入っています」
「私とあなたの例を挙げれば、私達が初めて地上で顔を合わせた前後から歴史の流れが大きく変わって来ているのです」
「そうです。そして、その後の出来事は本来とは違った形、時間で発生しています」
「あなた達がそれを知る必要はありません。しかし、この世界を放置しておけば間違いなく破滅に突き進み…」
「それが他の世界にも大きな影響を及ぼす可能性が高いと思われます」
「前大戦でユーゼス=ゴッツォはこの世界の破滅によって自分の敵を抹消し…」
「自らの手で新しい世界を創り出し、自分の運命を改変させようとしていましたが…結果的にはあなた方に敗れ去りました」
「しかし、私はユーゼスやあなた達のような混乱の原因をこの世界から消去すればよいのです」
ヴォルクルスの契約に従いながらも一石二鳥で遂行している、平行世界にまたがる影響を持つ目的。αではパプテマス・シロッコが改変に気付いていた。「α」の世界は因果律の歪みによって構成された世界であり、その事にシュウも気づいていたようだ。ただ、「本来の歴史、本来の時間の流れ」が何を意味するのかは不明。
「そして、ユーゼス=ゴッツォはこの世界の破滅によって自分の敵を抹消し…」
「自らの手で新しい世界を創り出し、自分の運命を改変させようとしていましたが…結果的には消滅しました」
「ですが、それだけでは遍く世界を安定させることは出来ません」
「そう、災いと混乱の元凶がここに存在している限り…」
上記のDC版α最終話「神々の黄昏」版。
「何であれ、元凶は根源から断たねばならない…いずれ、あなたにもそれをわかる時が来ることでしょう」
イングラムが倒そうとして失敗した因果律を歪める元凶のことだろうか。
「本性…? 一体あなたは私の何を知っているというのです?」
「本当の私はあなたが知っている私でないかもしれませんよ」
α外伝およびDC版αより。
「私もまた…この世界の因果律を乱す…元凶の一つ………」
「…結果的には…これでいいのです…」
α外伝、序盤のネオ・グランゾン一度目の撃破。
「これも一つの可能性の未来だという事です」
「私は新しい世界を望んでいるだけですよ」
「それに、私は知っているのです…。この世界が偽りであることをね。だから、全てをやり直すのです」
「あなたとSRXこそ、この世界から真っ先に抹消されるべき存在…」
α外伝最終話「ラグナロク」の戦闘前セリフの数々。やはり、真の霊帝については気づいていた様子。
「まったくです。筋書きが間違っているとしか言い表しようがありませんね…ですが、それもこれまで。歴史はこの世界の破滅によって正しい方向に修正されます」
「そして…こことは別の世界で新しい物語がまた始まるのですよ、ククク…」
別パターン。OGシリーズのことだとでもいうのか。

OGシリーズ

OGs

「そんな戦艦で、私達の目を誤魔化そうとしても無駄ですよ」
南極事件でフーレをいきなり攻撃した際の戦闘台詞。ゲストのことはお見通しだったようだが、どうやらシュウはゾヴォーク内部に独自の情報網を持っているらしい。
「彼らの船を使うとは、芸が細かいですねぇ、ゲスト」
DW』ではフーレ攻撃時の台詞がなく、代わりにフーレ登場時にこう呟いている。
「この一撃が……新たな戦いの幕開けとなるのです」
南極事件シロガネを一撃で撃墜した際の台詞。
「……そうですか。しかし、今はまだ蒔いた種の刈り取り時ではないはず……」
「どうやら、あなた方は『違う』ようですね」
「もう一つの『影』」にてアギーハに対して。メキボスも口にした「種を蒔き、刈り取る」という一連の事態について気づいていたようだ。恐らくシュウが言いたいのはゲストの方なのだろう。
「どうですか、あなた方の技術提供を受けて作られたグランゾンの力は?」
ジ・インスペクター』第24話「白き魔星へ」にて。ディアウスを撃沈させ、ヴィガジを戦慄させた台詞。この台詞によりグランゾンにゾヴォークの技術が使用されていることを暗示している。

第2次OG

チカ「ゼゼーナンも気になりますけど、ガイアセイバーズのアルテウルって人も来るんですかねぇ。ご主人様は、その人とは会ったことないんでしょう?」
シュウ「ええ。恐らく、初対面です」
テリウス「恐らく? 会ったことがあるのか、ないのか、どっちなんだよ?」
シュウ「それは……私も知りたいですね。フフフ」
第44話「特異点崩壊」における会話の一部。OGにおいてシュウとアルテウル(=ユーゼス)は確かに初対面だが、αでは相対している。シュウもユーゼスが言う所の「虚憶」を持っているらしく、終盤では本人が言及している。なお作品順ではシュウが自らの虚憶に触れたのはこのシーンが初出だが、時系列順ではこれよりも前、上記のSRX計画にオリハルコニウムを提供した理由の中で触れている。
「仰る通り……言いがかりですよ、ククク……」
同話にて、ガイアセイバーズへの嫌疑を「言いがかりだな」と一蹴したアルテウルに対して。非常にワルい笑顔をしている。ここまでにシュウはグライエンの死がアルテウルの陰謀ではないか、と問い詰めていたが、結局はただの嫌がらせだったらしい。本題はこの後に……。
「戦闘を始める前に、一ついいものをお見せしておきましょう。特にゼゼーナン卿……あなたにね」
ゼゼーナンの攻撃宣言を聞いての一言。そして……。
シュウ「相変わらず早とちりな人ですね、マサキ。今のは攻撃ではありませんよ」
「特異点の位相をずらし、崩壊させたことによって生じた余波です」
ゼゼーナン「ば、馬鹿な! 地球の猿どもに、あの原理が理解できるはずが……」
シュウ「甘いですね。発動させる原理自体は、さほど難しいものではありませんでしたよ。ただ、そのためのエネルギーが不明だった点がネックでしたがね」
「ともかく、これであなたの切り札は無効になったわけです。これからはますます上手くいかなくなりますよ」
グランゾン心臓部の特異点を崩壊させ、ゼゼーナンの仕込みを瓦解させる。第4次の名場面である。
DC戦争前……エアロゲイターの存在に恐怖した一握りの人間達は、自分の保身を第一にして生き残るための策を探していました」
「そんな時、ゲストとのパイプが出来たのです。彼らは彼らで、エアロゲイターによって自分達の計画が妨害されることを危惧していたようですから、渡りに船だったのかもしれません」
「そして、一握りの人間達は、エアロゲイターと違い、交渉が可能なゲストに庇護を求めたのです。つまり、ゼゼーナン卿の示した条件を呑み、彼らに全面降伏することによって、地球と人類の存続を図ろうとしたのです」
「そう、南極事件……あの場にはゼゼーナン卿もいらっしゃいました。エアロゲイターの戦艦に乗って現れるという手の込んだ芝居を打って」
南極事件の真相。あの場でシュウがフーレを攻撃したのは、ゼゼーナンとE特審の取引を潰すためだった。
「あなた、今まで不思議に思いませんでしたか? この短期間に、地球圏は何度も異星人の襲撃を受け……さらに異世界からアインストが、シャドウミラーが、修羅が、ルイーナが襲来したのです。なぜ、彼らはこの世界にやって来たのか……」
「言っておきますが、全てが私が望み、仕組んだことではありません。中にはグランゾンとは全く関係なく起こった事件もあるでしょう。さらに、平行世界との接点が曖昧になりつつある原因は、地球そのものに内包されている可能性もあります」
「私が特異点を崩壊させたところで、地球は混乱の渦から逃れられないでしょう。既に賽は投げられているのです」
旧シリーズとは違い、異世界からの干渉を受ける原因は特異点以外に幾つも存在しているようだ。それは、果たしていったい何なのか? ちなみにOGシリーズにおいて旧シリーズで起こっている事件はDC事件とインスペクター事件、そしてゲスト来襲のみである。他は地球にある何かに惹かれるようにしてやってきている。またこの時にアルテウルが(その通りだ)と心の中で同意しているのが意味深である。
「さすがの私も特異点を抑え込むだけの特性を持ったエネルギーが見つからず、困っていたのです」
「しかし……ある者との戦いがきっかけとなり、そのエネルギーについてのヒントを得られたのです」
本作におけるビムラーの代わりになったエネルギーについて。シュウは結局語らなかったが、マサキは「ある者」がダークブレインではないかと推測している。
この一連の事態の裏を描いた『OGDP』における動向を見るに、恐らくグランゾン肩部に搭載された「ヴォルクルスの羈絏」を利用し、邪神から流れ込むアストラルエネルギーを利用して抑え込んだと思われる。
「次はあなたですよ、アルテウル・シュタインベック司令」
「陳腐な手であることは自覚していますよ。ただ、民衆は虚偽の中に真実が隠されていることも知っていますからね」
「無論、即効性があるなどとは思っていませんよ。しかし、あなたは現にこうして部隊を率い、ゼゼーナン卿と同じ場所にいる。アリバイならぬ、現場在地証明というわけです」
ゼゼーナンの目論見を潰した後、今度はアルテウルに矛先を向ける。こちらの目的は鋼龍戦隊が動きやすいようにするためであり、アルテウルの失脚はついでの狙いだったようだ。実際アルテウルの正体を考えると、ガイアセイバーズ司令からの転落はさほど痛い事象ではない。
「ガイアセイバーズの急成長ぶりからして、あなた達の存在をよく思っていない者は、連邦議会や連邦軍上層部に少なからずいるはず……そして、疑念が醜聞を生み、それが衝撃的であればあるほど、世間の耳目を引きます。そうなれば、あなた達の政敵だけでなく、事なかれ主義の方々にも影響を及ぼすでしょう」
「ですが、鋼龍戦隊が主張したように、大統領の死があなた達による作為的なものだとしたら? あなたに押し通され、しかるべき場所での査問を握りつぶそうとしたことが判明したら? ガイアセイバーズ設立を擁護した者は、足元をすくわれかねない。そして、保身のための根回しが始まり、それがあなたの政敵と結びつく。かつてのDCのような反乱を恐れる人々は、対抗戦力の一つとして、鋼龍戦隊を存続させようとするでしょう」
捏造のスキャンダルを流した狙い。「スパロボのジョーカー」の名に恥じぬ先見の明と常に先を読む思考をこれでもかと発揮した事例であり、その気になれば高い政治力をも発揮することがわかる。
「待っていましたよ、この時を。あなたが追い詰められ、あがきながら滅びゆくこの時を」
「そう……悔いなさい、この私を利用したことを。そして、死ぬのです」
ゼゼーナンに対する戦闘前会話(ゼラニオ搭乗時)。ヴォルクルス同様、自らを利用したゼゼーナンに死の鉄槌を振り下ろしにかかる。正に積年の恨みといった風なのでかなり怖い。というか、仮にも味方側のキャラの台詞とは思えない。
シュウ「彼らの力を甘く見ないほうがいいですよ。私も敗れたことがありますからね」
ゼゼーナン「フン、貴様と私は違う」
シュウ「そうですか。では長きに渡るあなたとの因縁を断ち切ることにしましょう」
「そして、最大の屈辱を味わっていただきます。あなたが下等生物と蔑む存在……それに敗れるという屈辱をね」
バラン・シュナイル出現時の会話より。かつて鋼龍戦隊と敵対して敗れたことをゼゼーナンに明かしつつ、南極事件からの因縁を終わらせるべく、シュウは鋼龍戦隊と共にバラン・シュナイルに挑む。第4次の総ターン超過時と異なり、F完結編同様今作においてゼゼーナンに対する復讐の最終段階にて、シュウが鋼龍戦隊と合流したのは、ロフを救出した成り行きもあっただろうが、単に倒すよりも、集団で倒すことで心理的な面で復讐をしようとしたことも理由だろう(単独で倒したなら「シュウに敗れたのであって人類全体に敗れたのではない」と言い訳できるだろうから)。
「ゲストから提供された技術だけを用いていれば、そうかもしれませんが……」
「私のグランゾンは、あなたが想像もつかない力を秘めているのです」
「もっとも、それをお見せする必要はなさそうですがね、ククク」
バラン・シュナイル搭乗時のゼゼーナンに対する戦闘前会話。このあとゼゼーナンとの決戦どころか封印戦争終結まで一貫してグランゾンのまま戦い抜いたシュウだったが、その気になればいつでもネオ・グランゾンに変貌できる可能である事を示唆した(事実、シュウは封印戦争終結後に起きたゴライクンルとの戦いでネオ・グランゾンの力を解放している)。その意味ではシュウにとってゼゼーナンよりもクェパロクやLOE第二章のルオゾールの方が厄介だったと言えなくもない。ちなみにどちらも少数での戦いを強いられていたという共通点がある(ルオゾールの件は後でマサキ達と合流しているが)。
(クロスゲート……私の“虚憶”の中にある言葉と一致しましたね。なるほど、そういうことですか……ここまで来た甲斐がありました)
(地球周辺の境界線があいまいになっている理由……様々な事象が集中し、異物が混入する理由……)
(それは、グランゾンのブラックボックスだけではありません……あれが、ここに存在していたことも大きく関係しているでしょう)
第59話「デザイア」でクロスゲートを見て。「α」の虚憶(恐らくはユーゼスの発言)から類推し、OG世界に混乱が起きている原因にあたりをつける。
(私の他にも、クロスゲートに関する虚憶を持っている者がいる……)
(とはいえ、なぜ、私達にそれがあるのか……なぜ、ここに該当者が集ったか……単なる偶然では片付けられませんね)
(いずれにせよ、因果律は収束しつつあるようです。見極めねばなりませんね……この事象の顛末を)
リュウセイやクスハ達がクロスゲートに既視感を覚えているのを見て。該当する面子は念動力者であると同時に「第3次αの登場人物」であり、恐らくはそれがカギだろう(該当者の前世は全員銀河大戦に参加している)。なお、リョウト達は反応しなかったが、αの正史はクスハルートであるため矛盾は起きない。
「因果律の収束」が意味するものは不明だが、ここまで露骨に示された以上「α」世界との関連しか考えられない。
「……同感ですね」
最終話「古の忌億」にて、ユーゼスから「再有生」について聞かされた際に。再有生の条件は強い因縁を持つことであり、例示されたのがマサキとシュウだったのだが、これに対してマサキは「御免被る」と即答。シュウはシュウでこう返したのだが、マサキの相手をするのが大変なのか、単に面倒なのか。
「……神の呪縛から解かれましたか……」
「古の忌憶」において、ククルの死を見届けて。形こそ全く違えど、「神に呪縛されていた」という点においてはシュウもククルも同様だったといえる。それゆえに、ガンエデンの力で永らえ、そしてそれから解放されて黄泉の国へと舞い戻っていくククルに対して、何か思うところがあったのだろう…。

OGDP

「あの計画の主幹だった人物の動向……彼の有していた技術知識の程度を知るための手段……取引材料といったところでしょうか」
「覚えがない記憶……夢の話とでも言っておきましょうか」
SRX計画オリハルコニウムを提供した理由。どうやらイングラムの出方や彼の持つ技術がどのレベルのものなのかを探ろうとしていたらしい。下段の台詞はその「知りたかった情報」について。どうやら本当に知りたい情報は得られなかったようだが、シュウの虚憶はαシリーズのものであり、そこでイングラム、SRX計画、オリハルコニウムと来ると、どうもアストラナガンを引きずり出そうとしていた節がある。
また第2次OGの時点では、シュウは一度死亡して蘇生した事から虚憶を得たと思われていたが、実際には死亡する前から虚憶を持っていたことを示す台詞でもある。
「ク、ククク……」
「ククク……私はこれを……この時を待っていたのですよ……」
第20話「ダークプリズン」にて。サフィーネを救出した直後、ヴォルクルスは次の矛先をシュウに向けた。波動を受け苦しむシュウ、再び操られるのではと警戒する仲間たち。そんな中グランゾンに変化が起き始め……
「今こそ……今一度、私のグランゾンは……」
「真の姿に……」
この言葉とともに、ネオ・グランゾンがその姿を現す。主人公でありながら、ヴォルクルスさえも霞むほどの威圧感を放つ瞬間である。
「私は賭けに勝ちましたよ、ヴォルクルス」
「あなたは、完全な状態になった後で私とグランゾンを支配する気だと思っていました」
「目には目を、歯には歯を……そして、ヴォルクルスを倒すにはヴォルクルスの力を……」
「私はあえて羈絏を排除せず、利用し……ヴォルクルスから力を引き出しつつ、操ることに成功しました」
「つまり……このネオ・グランゾンは今、完全に私の物となったのですよ」
操られたかに思われたシュウだったが、この解説によってはっきりとヴォルクルスへの反抗の意思を示す。
「もはや、あなたの羈絏は私を縛る枷ではなく……あなたを倒すための剣となりました」
「例え、神であろうと私を操り、利用したことを許すわけにはいきません」
「私は、あなたによって堕とされた暗獄から脱し、自由を得るために……あなたを倒します……!」
そして……シュウは蘇生した当初からの目的であった、ヴォルクルスへの復讐を開始する。
「この時をどれほど待ち望んだか……今こそ私の手であなたを屠り、呪縛を完全に断ち切ります」
「これは、私にとって新生の儀式……そして、あなたはその生け贄なのです」
ヴォルクルスとの戦闘前会話。破壊神に対してこう豪語する。
(ここへ来る前から怪しいと思っていましたが……どうやら、あの者にとっては想定内の出来事だったようですね)
ヴォルクルス打倒後、全て終わったと言うサフィーネの言葉をシュウは肯定せず、こう振り返っている。
チカ「あわわわ……」
シュウ「どうしました、チカ?」
チカ「ごごごごご、ご主人様って、あたしが思ってたより、ずーっと凄いですね。あのヴォルクルスを倒しちゃうんだから」
シュウ「フッ……私一人の力で成し遂げたことではありませんよ」
驚くチカに、シュウは微笑みながらこう答える。仲間を大切にする彼の一面が垣間見えるシーンだが、実のところヴォルクルス打倒に際してはネオ・グランゾン一機でも何とかなってしまったりする点をプレイヤーからは突っ込まれることもある。せっかくなので、件のトロフィー獲得後の周回ではマキシマムブレイクで倒してみるのもいいだろう。
ルスラン「それじゃ、今回の情報料金は口止め料込みで3割増しな」
シュウ「口止め料?」
ルスラン「あんたが動いてるってこと、連邦軍や鋼龍戦隊に知られたくないだろ?」
シュウ「別に構いませんよ。後者とはいずれ出会うことになりますから」
「それに、あなたは私を敵に回すほど愚かではないでしょう?」
ルスラン「まあ、そうだが……2割増しでどうよ?」
シュウ「1割ですね」
ルスラン「さっき、金に糸目は付けねえとか言ってなかったか?……1割5分だ」
シュウ「フッ……いいでしょう」
ルスラン「なら、いつもの口座に頼むぜ。輸送機が手配できたら、連絡する。じゃあな」
第21話「扉の外」のエンドデモにおけるルスランとのやり取り。有体に言えば情報代の値切り交渉であり、チカの守銭奴に通じる部分が垣間見える。お互い様ではあるが、軽く恐喝をかけているのも見逃せない。
チカ「……あいつ、ご主人様に吹っ掛けてくるなんていい根性してますねぇ」
シュウ「一癖ありますが、信用できる人物ですよ。鋼龍戦隊絡みの者ともつながりを持っていますが、私に関する情報を漏洩したことはありませんし」
チカ「それで口止め料を要求してきたんですか? がめついなぁ」
サフィーネ「あんた、他人のことを偉そうに言えるの?」
チカに話したルスランに対する評価。結構前から繋がりがあったようだ。
「この感じは……」
(ヴォルクルスほどではありませんが、強いプレッシャー……)
(だが、その向こうにあるのは邪念や怨念の類ではない……むしろ、その逆……)
(そして、記憶の底をくすぐられるようなこの感覚は……もしや、私の虚憶と何か関係が……?)
第25話「白い福音」にてカナフの存在を感知した際に。ニュータイプもびっくりの直感である。
なお、クストースが初登場した第2次αの時点では既にシュウは死亡しており、その後生還したとしても地上には出て来ていない(表だって行動しなかっただけで、出てきていた可能性はないとも言い切れないが…)。
「…………」
カナフと対面した際の意味深な沈黙。この後、サフィーネに心当たりを訊かれた際にも、やはり意味深な間を置きつつ否定しているが……。
「……この戦いを長引かせるつもりはありません。それに、今の鋼龍戦隊には、ここに来て戦う力が残っていませんから……」
「切り札を使うことにしましょうか」
「クェパロク・ナーモ、あなたにお見せしましょう……グランゾンの真の姿を」
「マハーカーラ解放……オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ」
最終話「知られざる決戦」より。封印戦争終結後、ゴライクンルと戦う仲間達のもとに駆け付けたシュウの前には、圧倒的戦力差を以って攻め込む戦争商人の姿。その者が怨敵・ゼゼーナンの共謀者であったことを知り、疲弊した鋼龍戦隊を動かすことなく事態を収拾すべく、彼は切り札の発動を決断。破壊神の真言により、蒼き重力の魔神が真の姿となって再臨する……。
「これがネオ・グランゾンです。あなた達にもう勝ち目はなくなりました」
ネオ・グランゾンを再び応現させて。「戦ってもいない相手に勝利を断言する」という普通のシチュエーションならやられ役のボスの台詞なのだが、シュウが言うと説得力があり過ぎる(ちなみに魔装機神IIにおいてミオとサフィーネがこのことに言及している。サフィーネの名台詞を参照)。実際、フル改造ボーナスのビーム吸収があれば敵の攻撃はほぼ完封できるので、運用次第ではあっさり終わってしまうのがなんとも。更にシュウの技能もかなりえげつないときたものだから、どっちがラスボスなのやらといったところ。
「あなたの死を以て、ゴライクンルへのメッセージに代えさせていただきましょう」
「地球圏に手出しするのは危険だと……何を企もうと、この私がいる限り、無駄だという事をあなたの雇い主に思い知ってもらいます」
クェパロク打倒時の台詞。この時のシュウは恐らく真の意味でビアンの意思を理解し、実行していた人物だったと思われる。ある意味、これこそが「武装機甲士グランゾン」で描かれるはずだった物語なのかもしれない。
「……今、境界空間は不安定になっています。もしかしたら、しばらくの間、ラ・ギアスと地上の間の行き来が出来なくなるかも知れません」
「他にも、時間経過のずれなど、気になる現象が発生しています。今後、それが悪化するようであれば……」
「ラ・ギアスは地上だけでなく、他の世界からも完全に遮断されてしまう可能性があります」
「今の所、原因は不明ですが……私は、今回の地上での事件と何らかの関係があるのではないかと思っています」
エンディングにて。このまま状況が悪化すれば、ラ・ギアスと地上の行き来が完全に閉ざされてしまうという。次回作における『魔装機神』未参戦フラグなのか、それともIIIまでの時点での時間経過のズレを説明しているのか。
シュウ「最後に……一言言わせて下さい」
アルバーダ「何だ?」
シュウ「ありがとう」
アルバーダ「……!」
アルバーダとの別れ際にて。南極事件からの因縁を抱え、その上で事実上シュウを見逃したアルに対しての一言。裏表なくただ一言礼(「ありがとうございます」ではない事に注目)を述べる、という(旧、αシリーズ含めて)登場以来初のシーンであり、初見のユーザー達を驚愕させた。
「シュウ・シラカワ」という男の新たな一面を掘り下げた、『OGDP』の名場面と評する声も多いが、それ故にアルバーダに待ち受けるであろう運命を思うと居た堪れなくなったという声もある。果たしてこの新たな縁は、次なる戦いではどのような運命を招くのだろうか?

ヒーロー戦記

シュウ「なるほど…よく分かりました。ではキーはあなたの命よりも大切な物なのですね?」
マ・クベ「う?…そ、そう…だ…」
シュウ「では、あなたが命を失えばキーは大切な物では無くなりますね?」
マ・クベ「そ…う…だ…」
シュウ「…あなたは既に死んでいます。あなたが気づかないだけでね。その証拠に、ほら、もう何も聞こえないし、何も見えません」
マ・クベ「う…何も…見えない…聞こえない…私は…死んでいる…」
シュウ「そうです。ですからそのキーはもう必要無いのです。こちらに渡してください」
マ・クベ「キーは…必要ない…渡す…」
マ・クベを廃人にした催眠術の全文。OGシリーズで使われなくて本当によかったというべきか。この後、マ・クベに話しかけても「私は…死んでいる…」としか言わなくなる。

迷台詞

「…実はパーソナル転送装置を何者かに盗まれてしまいましてね。取り返そうとしてこんな所に落とされてしまいました」
『ヒーロー戦記』にて、初登場時にダンジョンの中でシャアから「こんなところで何をしているのか」と聞かれた際の台詞。パーソナル転送装置を盗まれた(つまりグランゾンを盗まれたも同然である)挙句、落とし穴に落ちるという、シュウ史上空前絶後の大失態である。同じく落とし穴に落ちたアムロやシャアは転送装置をちゃんと持っているのにシュウだけが先に盗まれているというのも謎。まだ設定がちゃんと固まっていないのか、この時期のシュウはマサキ共々キャラが迷走気味。
「財宝? 私はただ気晴らしにモンスター退治をやっていただけですよ。いいお金と経験値稼ぎになりますからね」
『ヒーロー戦記』にて、アムロ達と合流した際の台詞。ジュドーからは「ゲームみたいなこと言うんだな」と言われており、一種のメタ発言であるが、後々の事を考えると、シュウはヒーロー戦記の世界の成り立ちに気付いているとも解釈できる。
「ま、どうしてもというのなら私は相手を務めても構いませんよ。一切手加減はしませんがね……ククク」
『魔装機神III』中断メッセージにて、喧嘩を売ってきたエランに対して。……ネオ・グランゾンでフルボッコにする気満々である。これにはエランも即座に心をへし折られた。同作のネオ・グランゾンは本領を発揮できていないのだが、純粋な一対一ではやはり分が悪い様子(キャンペーンマップ「最強とは」にて、マサキとエランが共闘してようやく打倒可能なレベル)。
「エラン……ああ、いや、考えてみれば、そういう自慢もしたがる年頃ですか。あっ、ちなみに私は王族出身ですよ」
上記の台詞の後、今度は家柄を自慢してきたエランに対して。エランを残念なヤツ扱いしつつ、自分の家柄をアピール。忘れがちだがシュウの元々のミドルネームは「グラン」、王族の出である。
(なるほど……義理の妹ですか。確かにそれは強力無比ですね)
上記の台詞の後、最終的に「家柄が良いわけではなく、メイドもいないがプレシアがいる」というマサキの発言に絶叫しながら逃げ帰ったエランを尻目に、しみじみと義理の妹属性について語るもっと酷い奴がいるので相対的にまともに見えるが、シュウも中断メッセージという事で相当キャラがぶっ壊れている(ちなみにどこぞのメガネも第2次OG本編で義理の妹持ちのマサキを羨ましがっている)。

搭乗機体・関連機体

グランゾン/ネオ・グランゾン
自身で設計した専用機。常に傍観者となるためプレイヤーが操作するのは稀。
ヴァルシオン/ヴァルシオン改
設計には関与していないが、手駒として使うことがある。
サイバスター
強奪しようとしたことがある。
ヒュッケバインMk-III
αではイングラムと共にMk-IIIの開発に関わっていた。その為か、Mk-IIIのグラビトン・ライフルはグランワームソードと同じく異空間から召喚可能になっている。
ゴーストX-9メカギルギルガン
α外伝でムーンクレイドルを攻撃する際に出撃させた(用意したのはチカ)。この内、自身の取り巻きのメカギルギルガンは専用の自律回路が搭載されており、通常の人工知能より性能が高い。
ダイゼンガーアウセンザイター
DGGシリーズ4機のうち、パーツのまま保管されていたこれらの機体をテスラ研へ移送している。残り2機のうち1機カオル・トオミネが運び出しているが、もう1つについては不明。
エグゼクスバイン
この機体に使われているトロニウムは、先述したビアンから託されていたものをマサキを通じて鋼龍戦隊に譲渡したものである。
カナフ
オペレーション・レコンキスタ直前のタイミングで彼ら神僕の襲撃を受けている。カナフの動向からすると明らかにシュウとグランゾンを狙って来ていたようだが、理由は不明。またシュウ自身も、タイミングの問題で虚憶にすらないはずのクストースやガンエデンの存在をおぼろげながら把握していた。α外伝で口にしていた、因果律を乱している元凶がいるという話から、αシリーズのシュウは恐らくガンエデンを知っていた可能性がある。