ベルトーチカ・イルマ
ベルトーチカ・イルマ | |
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外国語表記 | Beltorchika Irma |
登場作品 | |
声優 | 川村万梨阿 |
デザイン |
安彦良和(Ζ) 高橋久美子(UC) |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | サポートユニット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
所属 | カラバ |
ベルトーチカ・イルマは「ガンダムシリーズ」の登場人物。
概要
カラバの一員として活動する女性。
一年戦争以後の幽閉生活によって半ば鬱屈した状態となっていたアムロ・レイと出会い、彼が立ち直っていく切っ掛けを作り、やがて恋仲になっていく。
人物
本業はジャーナリストであるのだが、養父が反連邦組織のエゥーゴの支援組織であるカラバと協力関係にあった事で、自らもカラバの一員となっていた。一年戦争のコロニー落としによって両親を喪った戦災孤児という過去を持つ。
勝気で感情の起伏の激しい面の目立つ性格だが、「戦争は嫌いだが、戦わなければならない時には戦う」という自分なりの信念で行動しようとする芯の強い女性でもあり、非常時にはアウドムラの銃座についたり戦下で腰の抜けたカメラマンに代わりティターンズの悪行を暴く等、度胸も見せる。ジャーナリストだけあってインスピレーションもかなり鋭く、人に対する評価も割と間違っていないものが多い。一方で、ステータス主義や、『女』である事を前面に出す、自分の興味を最優先させて他人との距離感に無頓着といった負の面も目立ち、それが原因でトラブルになってしまう事も少なからずあった。劇場版『Ζ』ではTV版ほどの悪印象は無く、「複葉機の操縦の達人」という設定が加えられている。
アウドムラをヒッコリーに扇動する任務を請け負った際に出会ったアムロに強い興味を抱き、やがて強い愛情を抱くまでになるのだが、一方ではアムロを立ち直らせたいという気持ちに反して、彼を戦場で危険に晒したくないという矛盾した気持ちを抱えており(本人もそれを自覚している)、心の葛藤に苛まれる事も多い。戦場へと向かったアムロが帰還する度に泣きながら抱擁している姿からも、ベルトーチカのアムロへの愛情の強さが伺われる。
劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では「シャアの反乱以前に別れた」設定であり、チェーン・アギがベルトーチカの役割を引き継いだ。ただし、これは喧嘩別れをした訳では無く、フラウ・ボゥの様に母性本能の強い女性であったベルトーチカの存在は、アムロにとっても大きな心の支えになっていたのだが、それ故にシャア・アズナブルといつか決着をつけねばならない自分が戦士として軟弱になってしまうのを恐れた彼から、別れを切り出された事が、小説『ハイ・ストリーマー』で語られている。
小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』では、アムロと恋人関係のままであり、彼の子供を身籠っている。また、上記の性格についても『ベルトーチカ・チルドレン』においてはだいぶ落ち着いた感が有る。また、アムロから「ベル」という愛称で呼ばれている。
劇中の様相
エゥーゴのモビルスーツを運搬するアウドムラを宇宙に戻せるシャトルのあるヒッコリーに先導すべく、複葉機「コメット」で合流。その際に、ニュータイプと知られていたアムロと出会い、彼に強い興味を抱いていく。
しかし、アムロとの距離を縮めたいと願うあまりカミーユ・ビダンにガンダムMk-IIを譲るよう迫ったり[1]、アムロの事を知ろうとミライ・ノアから半ば強引に彼の事を聞き出そうとする等、アムロ絡みに関しては周囲の配慮に欠けた行動に出る事も多く、当人達からは「そうした行動がアムロさんを殺す事になる」「不用意に他人の心に入り込み過ぎる」と苦言を呈されてしまっているのだが、ベルトーチカ本人はアムロにとって大切な存在である彼等に対する嫉妬心もあった結果、あまり素直に受け止められなかった模様。
ダカールの連邦議会でエゥーゴの代表となったクワトロ・バジーナによる演説の際には、テレビ中継する為の裏工作を行って連邦議会を一時占拠し、クワトロの演説中に攻撃してきたティターンズの映像を写して作戦の成功に大きく貢献する。この頃にはアムロとの距離も大きく縮まった事もあってか、以前の様な言動や感情の起伏が鳴りを潜め、ダカールの作戦成功後にはカミーユと互いに労い、打ち解けた様子を見せている。
『機動戦士ガンダムUC』ではフリーランスの情報屋として登場。
登場作品と役柄
原作に準じてジャーナリストとしてプレイヤー部隊を支援するという立場であるが、大抵は「チェーンとのアムロを巡る女の戦い」が毎回の見せ場とも言える(明確に決着が着いた作品はチェーンが登場しない『T』ぐらいである)。
厳密に言えば『ベルトーチカ・チルドレン』が参戦していない扱いの作品では『Ζガンダム』由来の存在なので、『逆襲のシャア』年代にはアムロとの男女の縁は切れているはずなのだが、その点が頓着される事はあまり無く女の争いを起こしている。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。同時にチェーンとの初共演も実現して互いに牽制し会う。
- スーパーロボット大戦EX
- シュテドニアス軍に捕らえられ処刑されそうになるが、チェーンとのコンビネーションによって脱出に成功する。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 原作同様にカラバ所属でダカール演説をアシストする。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ボイスが収録された。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- ボイスが収録されている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 原作のアムロとの出会いが再現された。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 今作では『戦国魔神ゴーショーグン』のイザベルと共に行動してαナンバーズを影から支援した。
- 「アムロを落すのはシャアでもチェーンでもなく自分」だと豪語する。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- シリーズを通して劇場版『Ζ』の設定となっている。セツコルート第26話で登場。条件を満たしていれば、ディジェを持って来てくれる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 宇宙ルート第37話にて、νガンダムをアムロに渡す際に通信で登場。封印されたニュータイプ用マシンの行方を追うべく行動していたようだ。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 最終話にて、ハヤトやカイと共に最終決戦を見届けている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- TV版設定。どうやらラー・カイラムのオペレーターをやっているらしい。今作でもチェーンとアムロを取り合っている。
- スーパーロボット大戦BX
- 『UC』設定。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 『Ζ』設定だが、チェーンが登場しないため終始恋人のまま。
- 小説『ベルトーチカ・チルドレン』の要素が含まれており、アムロの子供を身ごもったと思わしき描写がある。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 初のチェーンとの直接対決。当初はアムロから「ベルトーチカ」と呼ばれているが、『逆襲のシャア』シナリオに入ると『ベルトーチカ・チルドレン』に準じて「ベル」と呼ばれるようになる。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 『Ζ』設定。SRサポートユニット。
- スーパーロボット大戦DD
- 『Z』設定。支援ユニットパーツとして登場。コンプリートボックス以来久々にボイスが収録されている。
ステータス
サポートアビリティ
- インテリジェンス
- SR。セットしたシューターの攻撃力アップ、移動速度大アップ。
支援効果
パーツ | メイン効果 | サブ効果 | 精神コマンド | 専用演出対応 |
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奮起の手腕 | 防御力ダウンIII | タイプ強化IV・運動性(攻撃・回避) | 脱力 | Hi-νガンダム (アムロ・レイ)[2] |
人間関係
家族
- 両親
- SRW未登場。原作未登場で顔も素性も不明だが、ベルトーチカによれば一年戦争のコロニー落としで亡くなっており、戦災孤児になった彼女は他所の家に養女として引き取られた。
- 小説版『Ζ』では、両親の事を「リベラルすぎた」と評している。
- 養父
- SRW未登場。天涯孤独のベルトーチカを引き取った養父。原作未登場で顔も素性も不明だが、カラバの支援者だった。
エゥーゴ・カラバ
- アムロ・レイ
- 興味を持って近づき、戦闘参加に難色を示すアムロを色仕掛けで奮起させる。その後は恋人的存在となるが、映像版では『逆襲のシャア』までに別れた。
- 一方、小説『ベルトーチカ・チルドレン』では恋人関係のままで、アムロの子供を妊娠している。
- クワトロ・バジーナ
- 当初は彼に好戦的なイメージを抱き「平和的なインテリジェンスを感じない」と快く思っていなかったが、後にダカールでの演説作戦で全面的に彼をサポートする。
- しかし、『逆襲のシャア』では、彼の存在が決着をつけなければならないアムロに別れを切り出される原因となっている事が小説『ハイ・ストリーマー』で語られている。
- ブライト・ノア
- 『UC』では情報屋として活動していたため、彼から「ラプラスの箱」をめぐる権力闘争の状況の調査を依頼される。
- 小説版『ΖΖ』では彼と初対面の様子が描かれ、「温かみがありインテリジェンス(知性)を感じます」と評している。
- カミーユ・ビダン
- 当初はあまり彼に関心を示さなかったが、カミーユが居る事でアムロが先輩として無理をしてしまう事を危惧していた為、次第に彼の存在を疎ましく思うようになり、顔を合わせる度に何かと衝突を起こす。
- 後に「宇宙空間はカミーユの可能性を無限に伸ばしてくれる。その結果として僕にいい影響を齎すとしたら」というアムロの言葉をきっかけに、ようやくカミーユの存在を受け入れた。
- カツ・コバヤシ
- 初対面の彼を「ナイスキッド」と称するが、それが原因で彼から顰蹙を買う。
ティターンズ
- アジス・アジバ(SRW未登場)
- ティターンズの士官。第37話にて、憲兵達に阻まれセクハラされていたところを助けられた。
民間人
- ミライ・ノア
- 香港でアウドムラに保護されて以来、何かと諭そうとする(ベルトーチカ自身から見たら説教してくる)彼女が気に入らず、食ってかかったりしている。しかし、最終的には彼女から女として大切な事を学ぶ。
- フラウ・コバヤシ、レツ・コバヤシ、キッカ・コバヤシ
- TV版では面識は無いが、劇場版『Ζ』では3作目のエンディングで彼らやアムロと共に、天文台でグリプス戦役の終焉を見届けた。
- カイ・シデン
- 漫画『カイ・シデンのリポート』ではアムロと出会う以前に彼に出会い、話をしている。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- チェーン・アギ
- 原作では競演した事は無いが、SRWでは良く顔合わせする為にアムロを巡る強力な恋のライバルとなっている。
- ギュネイ・ガス
- 『D』では彼にアムロがどこに行ったかを尋ねるも「あいつの居場所なんか気にしていられるか」と突っぱねられる。
- なお、彼が「グラーブ・ガス」名義で登場した小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』では、ベルトーチカがグラーブ(ギュネイ)に引導を渡している。
- クェス・パラヤ
- 『D』『T』では彼女からもやっかみを受けている。ちなみに、クェスの声優はベルトーチカと同じ川村万梨阿氏である。
- なお、『ベルトーチカ・チルドレン』でも対面しており、アムロ絡みで嫉妬される事はあるが、劇場版のチェーン程強烈な物とはなっていない。
アナザーガンダムシリーズ
- ゼクス・マーキス
- 『D』では彼の仲介でアムロと再会できた。
- フィクス・ブラッドマン
- 『Z』では、演説を一目見ただけで彼が指導者の器では無いと見抜き、「インテリジェンスの欠片も無い」と酷評している。
スーパー系
- イザベル・クロンカイト
- 『第2次α』『第3次α』では行動を共にしており、共にαナンバーズの汚名を晴らすのに活躍した。
名台詞
- 「何だか、怖い人ね。ギラッとして。戦争以外の世界では生きてゆけない人じゃない?」
「でもね、あの人には平和なインテリジェンスを感じないわ」 - 部屋の前の廊下を通り過ぎていったクワトロを見て、今までの明るい感じとは全く別人のような怯えの影を表情に浮かべながら彼の印象を語った台詞。
- 上の台詞に、これを聞いたカミーユは「あなただってカラバの一員なんだ。戦いを全く否定する訳じゃないんでしょ?」と遠慮というものが無いベルトーチカの物言いに多少抗議を込めて言うが、下の台詞でなおも続けてしまう。
- クワトロのその後を思えば、「当たっている」とうなずかざるを得ない指摘である。いわゆる「女の勘」というものだろうか。
- 余談だが、「平和なインテリジェンスを感じない」はベルトーチカが登場しない『A』では別のキャラが発言している。
- 「女の愛撫で男を奮い立たせる事ができるのなら、女はそれをするときもあるのよ」
- アムロに対して。「女の武器」を十二分に使うベルトーチカらしい台詞。
- 「でも、ダメだとわかれば捨てるわ」
- …でもって、上記台詞の直後にはっきり言ってのける。ジョークで言っている可能性も無いとは言えなくもないが、これが視聴者から「悪女」呼ばわりされる所以かもしれない。
スパロボシリーズの名台詞
- 「優しいのね、アムロ。…チェーンにも、そんな調子なの?」
「いいわ。今のアムロはシャア・アズナブルとの決着の方が大切だもの…でも、忘れないでね。アムロ・レイを撃墜するのは赤い彗星でもチェーンでもなく私だって事を」 - 『第2次α』第44話「応えよオルファン」より。強気な彼女らしい台詞である。
- 「最低のアジテーションだわ。インテリジェンスの欠片も無い…」
- 『Z』第37話女主人公ルート「新地球連邦再編」より。ジョゼフ・コープランドに代わって新地球連邦の新たな代表になったフィクス・ブラッドマンに対する評価で、ベルトーチカは一目見て彼が指導者の器ではない事を見抜いていたようである。
- 「大丈夫よ、ルナマリア。あの子の『好き』はお兄ちゃんに甘える妹みたいなもんだから」
- 『Z』第51話ミネルバ一時残留ルート「決別」より。ステラが生存し、シンとの再会に喜んで嫉妬してたルナマリアを見て、こうフォローした。
余談
- アムロ・レイ役の古谷徹氏はベルトーチカの性格について「ベルトーチカのような女性はタイプではない」と嫌っており、アムロの恋人がベルトーチカである事に納得できていなかった。
- しかし、劇場版『Ζ』で改めてアムロを演じるにあたり「ベルトーチカの事を好きになろう」と考えた結果、「鬱屈していた時期のアムロにはベルトーチカのような尻を蹴っ飛ばすタイプの女性が必要だった」という結論に至ったとの事である。
脚注
資料リンク
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