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2015年5月30日 (土) 21:07時点における版
セイラ・マス(Sayla Mass)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 旧名:アルテイシア・ソム・ダイクン
- 声優:井上瑤 / 潘めぐみ(THE ORIGIN)
- 種族:地球人
- 性別:女
- 生年月日:宇宙世紀0062年9月12日
- 所属:民間人⇒地球連邦軍(第13独立部隊)⇒民間人
- 階級:軍曹(TV版)、准尉(劇場版)
- 年齢:17歳(1st)⇒25歳(Ζ)⇒26歳(ΖΖ)
- 身長:165cm
- 出身:サイド3
- キャラクターデザイン:安彦良和
旧名は「アルテイシア・ソム・ダイクン」。ジオン・ズム・ダイクンの遺児で、シャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)の実妹。テアボロ・マスの養子になった際に「セイラ・マス」に改名した。
サイド7の避難民としてホワイトベースに乗り込み、人手不足のホワイトベースで通信士となる。
その後はGアーマー(劇場版ではコアブースター)のパイロットとして戦闘にも参加するようになり、最初は戸惑っていたものの次第に成果をあげるようになった。ホワイトベース隊のエース、アムロ・レイが謹慎処分を食らっている間はほんの一時期ではあるが、ガンダムの正規パイロットを務めたこともある。
実の兄であるキャスバルの消息を聞き出そうとして単身ガンダムで出撃したこともあり、作中では何度かシャアと遭遇したが、ザビ家への復讐を考える兄を否定し、最終回にて別れて以降は二度と出会うことは無くなる。
『機動戦士Ζガンダム』では、ちょい役。クワトロ・バジーナのダカール演説をどこかの別荘でTV視聴しているシーンがある(なお、声が無いのは井上氏がこの時海外旅行に出かけていた為)。 一方、劇場版ではカイ・シデンと会っているシーンがある。
『機動戦士ガンダムΖΖ』では、ジュドー・アーシタの妹リィナ・アーシタを保護。ブライト・ノアを介して最終話にてアーシタ兄妹を再会させている。事業家として成功している模様。 一方の漫画版では、この役割は兄であるシャアが代わりに担当している。
登場作品
登場した場合でも途中離脱、あるいは何らかのフラグを立てないと最後まで使えないケースが半ばデフォルト化しているので、人気度に反比例した不遇な扱いを受ける事が多い。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初出演作。ロンド・ベルのメンバーとして、初めはジムに乗っている。第1話でシャアと戦闘させると、イベント有り。また、ランバ・ラルとのイベントもある。
- シャアを説得してクワトロが仲間になった場合、離脱してしまう。シャアを説得しなかった時は最後まで残る。反応が高いので、2回行動到達レベルがガンダム系パイロットではかなり早く、幸運を覚えるのが長所。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 『スーパーロボット大戦F』からのターン数によって、あるシナリオの特定のポイントにアムロ・レイを行かせると仲間になる。クワトロと再会するイベントがあるが、その後の出番はほとんど無い。
- ちなみに、『F』から計画的にプレイしていないと会えないので、キャラクター事典を100%にしたい人は注意が必要。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ダカール演説のイベントで少しだけ登場。キャラクター事典には声優が表記されているが、パイロット登録もされなければDVEも存在しない。エンディングでも何やらカイと思わせぶりな会話をしているが結局、続編には登場しなかった。
- 内部データには、没パイロットデータが用意されているので何らかの形で自軍に加入する予定があったのかもしれない。ニュータイプ、シールド防御、切り払いがかなりの成長をし、精神コマンドも攻守を万能に備える。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 序盤だけ仲間で、星の屑作戦後に離脱する。精神コマンドは低レベルの内に全ておぼえることができる。
- 育てるのは無駄だが、様々な隠し要素に関わっているので出さないわけにもいかない。中でもGファイターは重要で、Gファイターを入手するか、ガンダムがフルアーマー化するかのフラグは、彼女とアムロの撃墜数に関わってくる(セイラの撃墜数がアムロ以上だと、Gファイターが手に入る)が、Gファイターが欲しい人も、大抵セイラを使うのではなくアムロを封印する。ララァ・スンを仲間にするのに重要な役割を担っているが、大半の人はV-UPユニット欲しさに無視するかも知れない。
- なお、第7話でシャアと交戦させると、シナリオ終了後にシャアから金塊=資金10000がもらえる。ちなみに、ΖΖバージョン。ただし、BGMは「哀・戦士」。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- リメイク前とほぼ同じ。ΖΖでの声付きでは初であるが、声優の井上氏がすでに他界しているのでライブラリ出演である。なお、キャラクター事典説明文はGCの流用で、肝心のΖΖ時代のことは書かれていない。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 原作通りサイド7でホワイトベースに乗り込み、序盤の中頃で勝手にガンダムで出撃した後、Gファイターのパイロットになる。
- また、クワトロ加入時に彼の元へ真意を問質しに行くイベントがある。しかし、その後は意図的に避けているのか、兄とギクシャクした関係に。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 第一章より登場。どうも、サイド7でシャアと遭遇しなかったようで、シャアとの戦闘前会話でも彼を兄のキャスバルではなく「赤い彗星」として見ている。
関連作品
- リアルロボット戦線
- 第1面から味方パイロットとして登場。どのルートでも永久離脱はしない。努力を覚える。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
「幸運」を持っていることが多いが、それは『Ζ』の時代で事業家として成功したことに由来するのだろうか。
また、「愛」とはおそらく、キャスバル兄さんに対するものなのだろう。
- 第3次
- 根性、気合、熱血、幸運、友情、愛
- F完結編
- 根性、気合、幸運、友情、熱血、愛
- GC(XO)
- 幸運、ひらめき、集中、熱血、激励、覚醒
- A(A PORTABLE)
- 幸運、ひらめき、熱血、集中、信頼、激励
- OE
- 加速、感応
- リアルロボット戦線
- 信頼、ひらめき、必中、激励、努力、補給
特殊技能
固有エースボーナス
- A PORTABLE
- 敵撃墜時の入手資金+25%
- OE
- 回避(回避+20%)
人間関係
機動戦士ガンダム
家族等
- キャスバル・レム・ダイクン(シャア・アズナブル / クワトロ・バジーナ)
- 実の兄。ザビ家への復讐を誓って家出した兄を長い間気にしていたが、最終的に決裂。その結果、「兄は鬼子です」と言い切るまでに至った。
- 一方のシャアは小説『ベルトーチカ・チルドレン』で、死の直前まで地球に残した妹アルテイシア(セイラ)の事を気にかけていた。
ジオン公国
ホワイトベース隊
- アムロ・レイ
- TV版および劇場版では仲間の域を出ないが、アムロに一番近い位置にいると言える。
- 一方、小説版『機動戦士ガンダム』では彼と肉体関係を持つ。この展開は、TV版の視聴者達にとっては衝撃的であった。
- ミライ・ヤシマ
- ホワイトベースでは数少ない近い年頃の同性であるのもあって、仲が良かった。
- カイ・シデン
- 初対面早々にカイを「軟弱者」呼ばわりし、以後もあまり快く思っていないところがあった。
- しかし、カイ自身はセイラの態度に憤りつつもどことなく好意を寄せていた面があり、彼女自身も完全に嫌悪しているわけで無かったと思われる。
- また、『劇場版Ζ』のラストでは、カイがセイラの許を訪れる場面がある。
- ブライト・ノア
- 指揮のために高圧的に振る舞うブライトをして自然に「さん」付けさせる。
- 互いに信頼しており、初代では最初に彼女の素性を知ることになり、ΖΖでは彼にシャアの不穏な動きを伝える事になる。
地球連邦軍
- マチルダ・アジャン
- TV版第24話では、自身の未熟さがマチルダの死に繋がったと感じて嗚咽する。
機動戦士ガンダムΖΖ
他作品との人間関係
- バーナード・ワイズマン
- 第3次では、沖縄で海水浴をしていた時にナンパしてきた彼を「軟弱者」と称している。
- リンダ・プラート
- 兄が敵方のエースパイロットである設定が共通しており、Aでは自身が艦を降りる際、リンダに「兄を信じて欲しい」と言う。
名台詞
機動戦士ガンダム
TV版
- 「それでも男ですか、軟弱者!」
- 第2話で、負傷者を無視しようとするカイを引っ叩いた直後に。セイラを代表する名台詞である。
- 「そんな…不良みたいな口の利き方、おやめなさい!」
- 頬を張られた事で、反抗的な態度を取るカイを更に咎める。なお、この一連のやり取りで、セイラは凛とした気高いキャラクター性を確立させた。
- 「兄さん…!?」
- ヘルメットとマスクを取ったシャアの素顔を見た際のセイラの感想。これが、生き別れとなっていた兄妹の再会であった。
- 「あなたなら出来るわ」
- 第5話より。「大気圏に突入しない範囲で戦え」とアムロに言う。
- なお、他の場面においてもこの台詞を言う機会があるが、アムロからは「無茶を言わないでください」等と苦言を呈されることが多い。
- 「シミュレーションで完全に覚えているつもりなのに……Gがこんなにすごいなんて……!」
- 第16話より。単身ガンダムで出撃したときの台詞。
- 逆に言うと、「身体に多大なGのかかるガンダムを乗りこなすアムロがどれだけすごいか」ということがよくわかる台詞でもある。
- 「でもリュウ、このままアムロのわがままを通させる訳にはいかないわ」
- 第18話でガンダムに乗って脱走したアムロを批難した台詞。ただし、当のセイラも第16話で無断出撃しているので、人の事は言えないが…。
- (…な、何も…出来なかったなんて…)
- 第24話でGファイターを駆っての初戦闘に挑むも、黒い三連星に翻弄された挙句マチルダ搭乗のミデアを撃墜されてしまった事で、己の無力さを痛感し呆然と呟く。
- 「私が…不慣れなばかりに…すみません、マチルダさん…!」
- 壊滅したマチルダ隊へクルー一同が哀悼の意を捧げる中、彼女の魂へ自身の至らなさを謝罪し落涙する。
- 「やめなさい、アムロ! やめなさい、兄さん!」
「二人が戦う事なんて無いのよ! 戦争だからって二人が戦う事は…!」 - 最終話、生身で鍔迫り合うシャアとアムロを目の当たりにして、両者を制止するべく必死に叫ぶ。
- だが、セイラは二人の戦いを何一つ理解出来ていなかったとも言える。…シャアとアムロには、既に戦争など関係なく戦わなければならない理由が存在していたのだから。
- 「人が、そんなに便利になれるわけ……ない」
- ア・バオア・クーを脱出した後、「ニュータイプの力でアムロを探してくれ」とブライト達から頼まれたときの台詞。
- ニュータイプでありながらも互いに歩み寄ることができなかったシャアとアムロのやり取りを見ていれば、そんな気持ちにもなるのだろう。
劇場版
- 「慣れていくのね……自分でもわかる……」
- 劇場版III「めぐりあい宇宙編」より。戦いに慣れてきたときの台詞。
- 「半舷休息のはずなのに……」
- 劇場版IIIの入浴シーンで追加された台詞。映像ソフト化が乏しかった当時、映画館でカメラのフラッシュが多数焚かれたという伝説がある。
機動戦士Ζガンダム
- 「兄さん…」
(兄さんは、父の遺志を継いで政治家になるより、まだ戦いの中に身を置きたがっているの…)
(もし兄さんが、ダイクンの血を引く者として自分を人身御供だと思い、エゥーゴを率いていこうというのであれば、やはり私の手で兄さんを殺さねばならないのかも…)
(…でも、今の私は普通の女よ……ニュータイプのなり損ないの………)
(戦争は当分続く……か……) - 地中海沿岸の街で、マイクロテレビで兄・シャアのダカール演説を見ながら呟いた独白。
- TV版第37話では声が無かったが、1997年に発売されたプレイステーション用ソフト『機動戦士Ζガンダム』にて、ようやく井上瑤氏による台詞が新録された。
- 元ネタは小説版『機動戦士Ζガンダム』からの引用で、もしもセイラがアウドムラにいてダイクンの家が人身御供の家系である事への苛立ちを聞けば、兄を危険なものと判断して自らの手で殺していたかもしれないとあり、この時は兄に対して殺意に限りなく近い感情を抱いていたとしている。
- なお、一年戦争締結後の兄の消息については、アステロイド・ベルトに逃げ込んだザビ家一党の中に潜伏しているらしいという噂は聞いており、数年前に月のグラナダから手紙を貰ったきり音沙汰がなかったとある。
機動戦士ガンダムΖΖ
- 「そんな兄は見たくありません、いっそ死んでくれれば…」
- 第46話より。ブライトと再会してシャアの話題になった際、シャアが何らかの行動を起こす準備を密かにしていると推測するブライトに対して。
- 「野心と妄想…。兄は、なにか宇宙の意志のようなものに従わねばならないと思っているんです」
- 上の台詞を言った理由をブライトが問いた際の返答。
搭乗機体
- Gファイター
- TV版でのメイン搭乗機。
- コアブースター
- 劇場版でのメイン搭乗機。
- ガンダム
- 第16話および第20話で搭乗。初回は無断で搭乗して出撃するが、実戦経験の不足の為に不利な状況に陥っている。
- 二回目はアムロが謹慎中だったため、代わりに搭乗。相変わらずだがやや実戦には慣れたようで、ザクを一機撃破する戦果を挙げている。
スパロボでの搭乗機体
余談
- 一年戦争後に、シャアから受け取った金塊を元に株取引で成功したという設定があり、ファンの間では冗談交じりで「ニュータイプ能力を最も有効活用した人物」と言われることがある。
- セイラ・マス役の声優である井上遥氏は2003年に亡くなられているが、2015年までの約12年もの間代役は起用されていなかった。
- 『劇場版 機動戦士Ζガンダム』においても、ライブラリ出演(ちょっと声を出しただけ)である。それだけに、スパロボ以外のゲームでも、セイラの扱いに苦慮している面が見受けられる。
- 2015年2月公開の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(SRW未参戦)において、潘めぐみ氏が幼少時代のアルテイシア役を担当している。
- アニメ雑誌『月刊OUT』1980年3月号にて「悩ましのアルテイシア」というタイトルのセイラの全裸ヌードポスターが掲載されたことがある。
- ちなみに「悩ましのアルテイシア」が掲載された号の売れ行きは、かなり良かったという。なお、同様のエピソードがフォウ・ムラサメにも存在している。
- 「悩ましのアルテイシア」については、富野監督が「どうせ出すなら、もっときれいに描いてくれないの!」と感想を述べている。
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