「ガンダム試作1号機Fb」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(修正)
 
(9人の利用者による、間の18版が非表示)
1行目: 1行目:
 
{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Gundam GP01 Full-burnern]]
+
| 別表記 = GP-01Fb
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY}}
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY}}
39行目: 39行目:
 
当初はコアファイターと脚部の換装などで仕様変更する予定であったが、試作1号機が戦闘で大破してしまったため、機体の修復と同時に大幅な設計変更が行われる事となった。変更に伴い換装機能を廃されている。
 
当初はコアファイターと脚部の換装などで仕様変更する予定であったが、試作1号機が戦闘で大破してしまったため、機体の修復と同時に大幅な設計変更が行われる事となった。変更に伴い換装機能を廃されている。
  
背部にはユニバーサル・ブースト・ポッドと呼ばれる装備が2基設置され、本機の運動性を飛躍的に向上させる事に成功している。このポッドは自由度が高く、UFOのような挙動を取る事も可能。また、宇宙空間では不要となる胸部のエアインテークが廃され、代わりに姿勢制御用の[[アポジモーター]]が装備された。他にも肩部など機体各部に多数のアポジモーターが装備されており、「フルバーニアン」の名称の由来ともなっている(ちなみに大破前の宇宙装備の話で「フルバーニアン」の名が出ている)。カタログスペックでは、スラスター総推力は後の時代の[[ガンダムタイプ]]である[[Ζガンダム]]や[[ΖΖガンダム]]、[[νガンダム]]の倍以上の数値を誇る。本機の驚異的な加速性に翻弄された[[シーマ・ガラハウ]]は「バッタか!?」と驚愕している。
+
背部にはユニバーサル・ブースト・ポッドと呼ばれる装備が2基設置され、本機の運動性を飛躍的に向上させる事に成功している。このポッドは自由度が高く、UFOのような挙動を取る事も可能。また、宇宙空間では不要となる胸部のエアインテークが廃され、代わりに姿勢制御用の[[アポジモーター]]が装備された。他にも肩部など機体各部に多数のアポジモーターが装備されており、「フルバーニアン」の名称の由来ともなっている(ちなみに大破前の宇宙装備の話で「フルバーニアン」の名が出ている)。カタログスペックでは、スラスター総推力は後の時代の[[ガンダムタイプ]]である[[Ζガンダム]]や[[ΖΖガンダム]]、[[νガンダム]]の倍以上の数値を誇る(ただし本体重量も倍近い)。本機の驚異的な加速性に翻弄された[[シーマ・ガラハウ]]は「バッタか!?」と驚愕している。
  
 
脚部には[[プロペラントタンク]]が搭載され、稼働時間も延長されている。
 
脚部には[[プロペラントタンク]]が搭載され、稼働時間も延長されている。
49行目: 49行目:
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
旧シリーズではGP01Fb表記。SRWでは地上でもこの形態で使用できるが、本来は追加パーツが重すぎるため使用できない。そのせいか、ずっと地上面が続くのに無印に戻せず地上適正がBだったりと、コウの不遇の一因であった。しかし、『[[スーパーロボット大戦A|A]]』では長射程のロングバレルライフルが付き、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』では[[全体攻撃]]武器(ビームライフル連射)が付くなど待遇は改善されてきている。
+
『0083』参戦時はほぼ必ず序盤から加入するものの、「完全宇宙戦仕様へ改修された」という設定を反映してか陸適応が落とされた状態での参戦が続いており、序盤は地上戦がメインであることが多いという状況も重なるため、「戦力が足りないころは適応が足を引っ張り、宇宙に出るころには性能不足」という移動力以外取り柄のない不遇な扱いが多かった。
  
試作2号機との戦闘でコウは至近距離から胸部のアポジモーターを最大出力で噴射し、その熱で攻撃するという、[[マジンガーZ]]のブレストファイヤーの様な攻撃を行っているが、スパロボでは武装として採用された事は無い。
+
[[αシリーズ]]」以降は少しずつ扱いも改善されており、戦力として十分通用する作品も増えている。
  
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
:初登場作品。GP01から強化されこのMSになる。ちなみにルートによってはGP01が入手できない場合もあるが、その状態でも入手できる。MSとしては破格の移動力を持つが、主力として使っていくのは厳しい。
+
:初登場作品。宇宙進出時に[[ガンダム試作1号機|GP-01]]から改修されるが、改造は引き継がれない他、GP-01を入手していない場合でも何故か入手する。移動力は大幅に上昇しているが、他の性能はあまり変化していないため戦力としては微妙。なお、本作では地上適応は落ちていない。
:なおデータ上はGP01とは別ユニットであり、この形態になるとユニット改造は初期化される。PS版では改造は引き継がれるようになった。
 
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}}
:マサキの章に登場。武装が貧弱で使い物にならないため、コウを育てたい方は同時に仲間になる[[ガンダム試作2号機|GP-02サイサリス]]に乗せかえるのが賢明。
+
:マサキの章に登場。武装が貧弱なので戦力としては厳しいが、相変わらず移動力が非常に高い。マサキが手加減で攻撃して敵のHPを10に減らし、高い移動力で肉薄して[[幸運]]かつバルカンで倒す、という戦法が役立つ。というかそれしか用途がない。
 
;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}({{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S|S}})
 
;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}({{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S|S}})
:第1話からコウが乗って登場。なんと'''[[移動力]]が12'''もある。移動力だけなら全ユニット中トップクラス。戦力としては並のMS程度だが、移動力を生かしてアイテム回収担当として使える。
+
:[[コウ・ウラキ|コウ]]の搭乗機として第1話から登場。本機に限った話ではないが地形適応が陸Bな上に、宇宙へ出る前に[[ガンダム・ステイメン|GP-03Sステイメン]]と入れ替わりで破棄されてしまう。改造の引継ぎもないため、適当な段階で換金、それまではアイテム回収係という立ち回りが多い。
:本来なら宇宙用機体で地上適応Bなのだが、宇宙にいく前にGP03ステイメン入手と同時に廃棄されてしまう。しかも、[[改造]]がGP03に引継がれないので無駄になってしまう。幸い売却できるのでステイメン入手前に換金してしまうといい(手に入るシナリオはマジンガーチームしか出撃できないので、アイテム回収役にしていたプレイヤーでも安心である)。
+
:;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S}}
:ちなみに、ビームライフルとビームガンの両方が武装にあるが、どちらもP兵器でないので、両方存在する意義がよくわからない。射程も同じ1~6で、攻撃力も20違うだけ…他の機体よりライフルの弾数が倍あるという感覚で使えという事か?(リメイクの『[[スーパーロボット大戦F|F]]』では差別化が図られた)
+
::性能こそ無印から据え置きだが、地形適応が陸Aになったおかげで最序盤ではそこそこの戦力になるようになった。ただし強制破棄・引継ぎなしは変わらないため改造は厳禁、繋ぎとしての運用に留めよう。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F}}
:序盤の味方ユニットの中では[[ガンダムMk-II]]と並んで[[運動性]]が高い。ズバ抜けた移動力を活かし、マップを駆け回る戦い方ができる。移動後に攻撃可能なビームガン(射程3)の使い勝手が良い。機動性が魅力のこのユニットだが、武装が[[ビーム兵器]]に偏っており、威力が弱くかつ機体の地上適応がBのため、ビーム耐性を持つ敵に対しては無力に等しい。このユニットを中盤以降も使い続けるには、[[ミノフスキークラフト]]を装備し、かなりの改造を施す必要がある。特別な愛着がなければ、倉庫行きは避けられないだろう。
+
:リアル系では第1話から登場、スーパー系では合流後に使用可能になる。ビームガンがP属性・射程1~3なのでそこそこ便利だが、地上戦中心で[[ヘビーメタル]][[オーラバトラー]]との戦闘が多い本作では、陸B(『第4次』と異なり本機以外のMSはほぼ全て陸A)でビーム兵器中心の本機が活躍するのはかなり厳しい。[[リアルロボット|リアル系]]開始時は最序盤に宇宙戦があるので、そこでなら活躍の機会がある。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
:戦力外。倉庫で眠る。[[ウォン・ユンファ]]に不要な機体を下取りしてもらうイベントで、下取りに出される候補。残しておきたいなら誰か乗せておこう。ただし、この時、コウはGP03のほうに強制乗り換えしているので注意。
+
:敵性能・ダメージのインフレが著しい本作において、『F』の時点で2軍だった本機が活躍するのはほぼ不可能。何らかの縛りプレイをしているのでもなければ、中盤に下取り行きになるのが自然な流れだろうか。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦コンプリートボックス}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦コンプリートボックス}}
:[[カラオケモード]]では背後で戦火が輝いているオリジナル背景の宇宙空間で[[ガーベラ・テトラ]]を倒している。
+
:『第3次』『EX』に登場。SFC版の地形適応は陸Aに相当する陸7だったが、本作では陸Bに低下してしまった。改造は引き継がれるようになったが、ダメージデフレの影響で火力不足が深刻な本作では、戦力として起用される事はまずないだろう。
 +
:『EX』も同様に火力不足かつ陸Bであり、[[ブローウェル]]や[[ディアブロ]]が優秀な武装を持つ事も相まって、出撃枠に選ばれる事は少ない。特に本作は[[ラ・ギアス]]が舞台であるため全編地上戦となるにも拘わらず陸Bなので、マサキの章における最弱ユニット筆頭候補(数値上の性能だけなら[[ザク改]]の方が低いが、あちらは陸A)である。
 +
:DISC2の「バーチャルスタジアム」では、収録部隊「オールガンダム」に所属しており、[[ベルナルド・モンシア|モンシア]]が搭乗している。また、[[カラオケモード]]では、背後でも戦闘が行われている宇宙空間で[[ガーベラ・テトラ]]を撃墜するという特殊な戦闘光景が見られる。
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
80行目: 81行目:
 
:前作『α』と同様、[[分離]]か撃墜でコアファイターIIFbに変化。
 
:前作『α』と同様、[[分離]]か撃墜でコアファイターIIFbに変化。
 
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
:全体攻撃「ビームライフル(連射)」が追加されたため意外と便利になり、移動力は7と高めで全体攻撃が欲しい部隊の小隊員として便利に使える。ただ射程が6なので少し物足りない場面が出てくる。また宇宙Sでしかも武器改造費が安い方(40万)、それでいて最大攻撃力は4900と費用対効果が高い。
+
:ついに王道シリーズで初めて陸の地形適応がAになった。また移動力が7、宇宙適応がSと高く、精神コマンド要員のアルビオン隊やシャングリラチーム用の機体として有用。ビームライフル(連射)が追加されたため[[全体攻撃]]要員としても意外と便利だが、射程6が少し物足りない場面も。武器改造費が40万と安く、それでいて最大攻撃力は4900あり、費用対効果は高い。HPの改造段階が低く、パーツスロットが2に留まるのは難点。
:なぜか本機だけHPの改造段階が低く、またパーツスロット2というのが少し厳しい。
 
 
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
:全体的に性能が底上げされたが『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』と使い勝手は変わらない。重要なビームライフル(連射)が更に強くなり改造すればνガンダムのフィンファンネル並になるが、逆に言えばそれくらいしかない。しかもパーツスロットは据え置きの2。強力な機体の多い本作では影が薄めか。
+
:全体的に性能が底上げされたが、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』と使い勝手は変わらない。重要なビームライフル(連射)がさらに強くなり改造すれば[[νガンダム]]のフィンファンネル並になるが、逆に言えばそれくらいしかない。しかもパーツスロットは据え置きの2。強力な機体の多い本作では影が薄いが、精神コマンド要員用の機体としては今回も有用ではある。
  
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
118行目: 118行目:
 
:ブラッシュ社が開発した接近戦用の武装。背部に2本マウントしている。劇中ではガトーが乗る[[ガンダム試作2号機]]とのビームサーベルでの対決が印象的。
 
:ブラッシュ社が開発した接近戦用の武装。背部に2本マウントしている。劇中ではガトーが乗る[[ガンダム試作2号機]]とのビームサーベルでの対決が印象的。
 
:;ビームガン
 
:;ビームガン
::ビームサーベルをマウントしたままの状態では、ビームガンとして機能する。基本的にはコアファイター時の武装だが、モビルスーツの武装としても使用可能。ジェネレーター出力が上がったため、実用性も向上している。
+
::ビームサーベルがマウントされた状態で機能する小型のビーム砲。[[コアファイターIIFb]]では主武装となる。ジェネレーター出力の上昇に伴い、実戦でも通用するレベルの威力に向上している。ただし、劇中では未使用。
::一部作品ではビームライフルより威力が高くP属性も有していたが、『[[αシリーズ]]』を境にビームライフルがP属性になったためか以降の作品では登場していない。
+
::[[旧シリーズ]]」ではビームライフルと混同していたのか、'''同じライフルから発射される'''演出となっていた。
 
;BAUVA・XBR-M-82-05H [[ビームライフル]]
 
;BAUVA・XBR-M-82-05H [[ビームライフル]]
:ボウワ社が開発した携行兵装で、以前より若干ではあるが出力が強化された。エネルギーパック方式を採用している。また、「ジュッテ」と呼ばれる小型ビームサーベル(9話で使用)を内蔵しており、ビームライフルを持ったまま敵のビームサーベルを受け止める事が出来る。
+
:ボウワ社が開発した携行兵装で、以前より出力が若干強化された。エネルギーパック方式が採用されている。また、敵のビームサーベルを防御するための小型ビームサーベル「ジュッテ」を内蔵している。
:SRWでも『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』にて[[切り払い]]の際に再現されている。『αシリーズ』より前は非P属性であった為、ビームガンの方が重宝された。
+
:[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』の[[切り払い]]では「ジュッテ」を使用する。
 
:『X-Ω』では通常攻撃に使用。
 
:『X-Ω』では通常攻撃に使用。
 
;RX・Vsh-023F/S-04712 シールド
 
;RX・Vsh-023F/S-04712 シールド
:ルナ・チタニウム合金製の実体盾。[[ビームコート|耐ビームコーティング]]処理が施され、数度のビーム攻撃を防げるようになっている。原作の[[ヴァル・ヴァロ]]戦で表面が沸騰する描写がある。
+
:独自の伸縮構造を持った本機の専用シールド。ルナ・チタニウム合金製。[[ビームコート|耐ビームコーティング]]処理が施されているため、数発のビーム攻撃を防げるようになっている。また、裏にはビームライフルの予備マガジンを装備することが可能となっている。
:また、伸縮が自在であり、取り回しも良い。
+
:劇中の[[ヴァル・ヴァロ]]戦では表面が沸騰する描写がある。
  
 
==== オプション装備 ====
 
==== オプション装備 ====
178行目: 178行目:
 
:;[[ガーベラ・テトラ]]
 
:;[[ガーベラ・テトラ]]
 
::ガンダム試作4号機がジオンに流れた末の姿。
 
::ガンダム試作4号機がジオンに流れた末の姿。
;[[GUNDAM:ゲルググ・ウェルテクス|ゲルググ・ウェルテクス]]
+
;[[GUNDAM:ゲルググ・ウェルテクス|ゲルググ・ウェルテクス]](SRW未登場)
:『ジョニー・ライデンの帰還』に登場するキマイラ隊専用のゲルググ。バックパックの可動式ウィングバインダーの制御に技術が流用されたと言われている。SRW未登場。
+
:『ジョニー・ライデンの帰還』に登場するキマイラ隊専用のゲルググ。バックパックの可動式ウィングバインダーの制御に技術が流用されたと言われている。
  
 
=== 他作品の関連機 ===
 
=== 他作品の関連機 ===
186行目: 186行目:
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
近年になってガンダムエース誌で連載のコミカライズ『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、一年戦争中に使用されたガンダム7号機(SRW未登場)のセカンド・アーマーを流用してフルバーニアン用に再調整した重装フルアーマー・バーニアンが登場している。
+
*ガンダムエース誌で連載のコミカライズ『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、一年戦争中に使用されたガンダム7号機(SRW未登場)のセカンド・アーマーを流用してフルバーニアン用に再調整した重装フルアーマー・バーニアンが登場している。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2024年2月16日 (金) 18:54時点における最新版

ガンダム試作1号機Fb
別表記 GP-01Fb
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 河森正治
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
コードネーム ゼフィランサス・フルバーニアン
分類 宇宙用モビルスーツ
生産形態 改修機
型式番号 RX-78GP01-Fb
全高 18.0 m
本体重量 43.2 t
全備重量 74.0 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 2,045 kw
スラスター推力

45,000 kg×4
13,500 kg×4

総推力
234,000 kg
180度姿勢変換 0.8sec
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
原型機 ガンダム試作1号機
内蔵機体 コアファイターIIFb
開発 アナハイム・エレクトロニクス
所属 地球連邦軍
主なパイロット コウ・ウラキ
テンプレートを表示

ガンダム試作1号機Fbは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場メカであり、同作品の前半の主役メカの強化形態。

概要[編集 | ソースを編集]

ガンダム開発計画」によって製造されたガンダム試作1号機の宇宙戦高機動仕様。

機体概要[編集 | ソースを編集]

当初はコアファイターと脚部の換装などで仕様変更する予定であったが、試作1号機が戦闘で大破してしまったため、機体の修復と同時に大幅な設計変更が行われる事となった。変更に伴い換装機能を廃されている。

背部にはユニバーサル・ブースト・ポッドと呼ばれる装備が2基設置され、本機の運動性を飛躍的に向上させる事に成功している。このポッドは自由度が高く、UFOのような挙動を取る事も可能。また、宇宙空間では不要となる胸部のエアインテークが廃され、代わりに姿勢制御用のアポジモーターが装備された。他にも肩部など機体各部に多数のアポジモーターが装備されており、「フルバーニアン」の名称の由来ともなっている(ちなみに大破前の宇宙装備の話で「フルバーニアン」の名が出ている)。カタログスペックでは、スラスター総推力は後の時代のガンダムタイプであるΖガンダムΖΖガンダムνガンダムの倍以上の数値を誇る(ただし本体重量も倍近い)。本機の驚異的な加速性に翻弄されたシーマ・ガラハウは「バッタか!?」と驚愕している。

脚部にはプロペラントタンクが搭載され、稼働時間も延長されている。

劇中での活躍[編集 | ソースを編集]

本機はアナハイムのフォン・ブラウン工場にて2日で改修され、実戦に投入された。改修前から引き続きコウ・ウラキがパイロットとして搭乗し、ケリィ・レズナーヴァル・ヴァロを撃破するなどの戦果を挙げている。

その後、コンペイ島付近の宙域での戦闘でアナベル・ガトーガンダム試作2号機と交戦し、相打ちとなって大破している。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

『0083』参戦時はほぼ必ず序盤から加入するものの、「完全宇宙戦仕様へ改修された」という設定を反映してか陸適応が落とされた状態での参戦が続いており、序盤は地上戦がメインであることが多いという状況も重なるため、「戦力が足りないころは適応が足を引っ張り、宇宙に出るころには性能不足」という移動力以外取り柄のない不遇な扱いが多かった。

αシリーズ」以降は少しずつ扱いも改善されており、戦力として十分通用する作品も増えている。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。宇宙進出時にGP-01から改修されるが、改造は引き継がれない他、GP-01を入手していない場合でも何故か入手する。移動力は大幅に上昇しているが、他の性能はあまり変化していないため戦力としては微妙。なお、本作では地上適応は落ちていない。
スーパーロボット大戦EX
マサキの章に登場。武装が貧弱なので戦力としては厳しいが、相変わらず移動力が非常に高い。マサキが手加減で攻撃して敵のHPを10に減らし、高い移動力で肉薄して幸運かつバルカンで倒す、という戦法が役立つ。というかそれしか用途がない。
第4次スーパーロボット大戦S
コウの搭乗機として第1話から登場。本機に限った話ではないが地形適応が陸Bな上に、宇宙へ出る前にGP-03Sステイメンと入れ替わりで破棄されてしまう。改造の引継ぎもないため、適当な段階で換金、それまではアイテム回収係という立ち回りが多い。
第4次スーパーロボット大戦S
性能こそ無印から据え置きだが、地形適応が陸Aになったおかげで最序盤ではそこそこの戦力になるようになった。ただし強制破棄・引継ぎなしは変わらないため改造は厳禁、繋ぎとしての運用に留めよう。
スーパーロボット大戦F
リアル系では第1話から登場、スーパー系では合流後に使用可能になる。ビームガンがP属性・射程1~3なのでそこそこ便利だが、地上戦中心でヘビーメタルオーラバトラーとの戦闘が多い本作では、陸B(『第4次』と異なり本機以外のMSはほぼ全て陸A)でビーム兵器中心の本機が活躍するのはかなり厳しい。リアル系開始時は最序盤に宇宙戦があるので、そこでなら活躍の機会がある。
スーパーロボット大戦F完結編
敵性能・ダメージのインフレが著しい本作において、『F』の時点で2軍だった本機が活躍するのはほぼ不可能。何らかの縛りプレイをしているのでもなければ、中盤に下取り行きになるのが自然な流れだろうか。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
『第3次』『EX』に登場。SFC版の地形適応は陸Aに相当する陸7だったが、本作では陸Bに低下してしまった。改造は引き継がれるようになったが、ダメージデフレの影響で火力不足が深刻な本作では、戦力として起用される事はまずないだろう。
『EX』も同様に火力不足かつ陸Bであり、ブローウェルディアブロが優秀な武装を持つ事も相まって、出撃枠に選ばれる事は少ない。特に本作はラ・ギアスが舞台であるため全編地上戦となるにも拘わらず陸Bなので、マサキの章における最弱ユニット筆頭候補(数値上の性能だけならザク改の方が低いが、あちらは陸A)である。
DISC2の「バーチャルスタジアム」では、収録部隊「オールガンダム」に所属しており、モンシアが搭乗している。また、カラオケモードでは、背後でも戦闘が行われている宇宙空間でガーベラ・テトラを撃墜するという特殊な戦闘光景が見られる。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
宇宙に出て早々に強化される[1]。宇宙適応は機体も武器も良くなるが、機体と2つのビーム兵器が空陸Bになってしまうのが痛い。中盤以降の運用は難しい性能だが、ある程度は改造しておかないと試作2号機ガトー絡みのフラグを満たすのが難しくなる。
分離、撃墜でコアファイターIIFbに変化。バグによりパーツスロット2以下に装備したものはコアファイターIIFbでは一部しか機能しないので、装備するものに注意したい。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
全ての武器攻撃力が底上げされたが相変わらず厳しい性能。密かにビームサーベルに空適応が付いた。
スーパーロボット大戦α外伝
現代では機体のみ、未来ではコウが搭乗した状態で復帰する。前作『α』からライフルの射程が1-5、空陸Aに強化され、CT補正も+20で相変わらず少し高めと他機のものより良い。地形適応バグも合わさり今作では地上戦でも十分戦えるのがウレシイ。火力はフル改造でも少し物足りないレベルだが、未来でも早々に復帰するため戦力が充実するまでは役に立つ。
前作『α』と同様、分離か撃墜でコアファイターIIFbに変化。
第2次スーパーロボット大戦α
ついに王道シリーズで初めて陸の地形適応がAになった。また移動力が7、宇宙適応がSと高く、精神コマンド要員のアルビオン隊やシャングリラチーム用の機体として有用。ビームライフル(連射)が追加されたため全体攻撃要員としても意外と便利だが、射程6が少し物足りない場面も。武器改造費が40万と安く、それでいて最大攻撃力は4900あり、費用対効果は高い。HPの改造段階が低く、パーツスロットが2に留まるのは難点。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
全体的に性能が底上げされたが、『第2次α』と使い勝手は変わらない。重要なビームライフル(連射)がさらに強くなり改造すればνガンダムのフィンファンネル並になるが、逆に言えばそれくらいしかない。しかもパーツスロットは据え置きの2。強力な機体の多い本作では影が薄いが、精神コマンド要員用の機体としては今回も有用ではある。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT
第4話の開始直後に増援で登場。このステージの敵はオーラバトラーが多いので、ジオン軍MSを相手にするといい。
なお、地上の適応はAになっている。ビームサーベルが最強武器なので、バーナード・ワイズマン好きには意外とお勧め。
相変わらず移動力は素晴らしいので、入手ステージクリア時のランダムボーナスのミノフスキークラフトを積むと、次ステージ以降の低ターン数クリアに役立ってくれる。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
パーツ数3とこの頃の作品では珍しいP属性のビームライフルにより、序盤から終盤まで主力になる。おそらくクワトロ・バジーナあたりが乗るだろう。援護Lvが上昇するコウには射程の長い機体への乗り換えがよい。攻撃力不足はV-UPユニットで補強。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
敵の命中回避が大幅に強化されるので、使うならフル改造推奨。
スーパーロボット大戦IMPACT
今回から陸A、宇宙Sになった。改造段階も高く、強化パーツスロットも4と第2部の要になりえる。フル改造しV-UPユニット(W)を満載したビームライフルはサン・アタックをも超える大ダメージを叩き出せるようになるので早めに武器改造を施したい。一つ装備しただけでも第2部ではボスキラーも担えるほど攻撃力を発揮するようになる。
コウ試作3号機向けの能力であり、防御技能レベルの伸びが最初から悪いのでシールド防御を活かせない。運動性も強化しない限りは優れているとは言い難いので、高い防御技能とを持ち、熱血誘爆を早く覚え、統率も持つバニングを乗せると良いだろう。V-UPユニット(U)などを用い装甲を少し改造すればシールド防御でザコからの攻撃なら0ダメージに抑えることも可能。ただしコウが強制出撃で使用することもあるので乗り換えには注意。
移動力は高いものの主武装のビームライフルは射程4と短く、反撃が不得意なので高性能レーダーで強化したい。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
初登場のロングバレルライフルが途中追加される。この時点のMSとしては悪くない火力を持つものの、本作ではパーツスロットが4のMSにV-UPを装備させて運用するのが定番なので、パーツスロットが3の本機はやや厳しい。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
本作では武装が一括改造式となり、またロングバレルライフルの威力の上昇が優秀なため、最後まで使って行ける性能になった。序盤ではディストーションフィールドを貫通できるMSとして重宝する。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
2019年4月のイベント「スターダスト・ネビュラ」の期間限定ユニットとして登場。SRおよび大器型SSRシューター。
2019年11月のイベント「宇宙に揺らぐ陽炎」ではSSRシューターが復刻。なんと今回はイベント報酬として入手が可能。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

基本装備[編集 | ソースを編集]

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵。
ビームサーベル
ブラッシュ社が開発した接近戦用の武装。背部に2本マウントしている。劇中ではガトーが乗るガンダム試作2号機とのビームサーベルでの対決が印象的。
ビームガン
ビームサーベルがマウントされた状態で機能する小型のビーム砲。コアファイターIIFbでは主武装となる。ジェネレーター出力の上昇に伴い、実戦でも通用するレベルの威力に向上している。ただし、劇中では未使用。
旧シリーズ」ではビームライフルと混同していたのか、同じライフルから発射される演出となっていた。
BAUVA・XBR-M-82-05H ビームライフル
ボウワ社が開発した携行兵装で、以前より出力が若干強化された。エネルギーパック方式が採用されている。また、敵のビームサーベルを防御するための小型ビームサーベル「ジュッテ」を内蔵している。
第3次α』の切り払いでは「ジュッテ」を使用する。
『X-Ω』では通常攻撃に使用。
RX・Vsh-023F/S-04712 シールド
独自の伸縮構造を持った本機の専用シールド。ルナ・チタニウム合金製。耐ビームコーティング処理が施されているため、数発のビーム攻撃を防げるようになっている。また、裏にはビームライフルの予備マガジンを装備することが可能となっている。
劇中のヴァル・ヴァロ戦では表面が沸騰する描写がある。

オプション装備[編集 | ソースを編集]

Blash・XBR-L-83d 大型ビームライフル
「ロングバレルライフル」とも表記される。元々は本機の専用装備でないため、照準精度を高めるための苦肉の策としてアルビオンの主砲のスタビライザーを移している。CDシネマ『ルンガ沖砲撃戦』で使用した。
劇中で使用したのは1度だけだが、それにも拘らずSRWに登場するのは、火力の強化とファンサービスの為だと思われる。
A』ではアルビオンが登場しないため、アーガマの主砲のスタビライザーを移した事になっている。『第2次α』『第3次α』ではガンダム・ステイメンの武器になっている。

必殺技[編集 | ソースを編集]

ビームライフル(連射)
背部のユニバーサル・ブースト・ポッドによる高い加速性を活かした素早い動きを交えつつ、ビームライフルを連射する攻撃パターン。
「αシリーズ」にて全体攻撃として採用。
『X-Ω』では「ビームライフル(連射)(範囲)」という名称で必殺スキルに採用。攻撃モーションは「αシリーズ」でのものとほぼ同様。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。
分離
コアファイターIIFbに分離する。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

本来は陸戦は不可能。

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

シールド防御時のダメージが80%減になる
A PORTABLE』で採用。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「颯爽たるシャア」
第3次』『EX』にて。
「THE WINNER」
前期OP。『第4次』『α』にて採用。
「MEN OF DESTINY」
後期OP。『第2次α』『第3次α』にて採用。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ガンダム試作2号機
核攻撃を完遂し、退却する2号機を強襲する1号機。ここまでの戦いで戦士として成長したコウ、そして2号機の不調が合わさってもガトーは強敵であった。互いにバルカンとビームサーベルを駆使した激戦により傷ついていく2機のガンダム。ガトーは最大出力のサーベルで1号機の肩口を捕らえるが、コウも胸部バーニアの噴射炎で反撃、最後の一刺しを撃ち返す。ダメージが限界を超えた2機は寄り添ったまま爆煙に包まれていった。
この対決はガンダムシリーズの中でも緊迫感ある白兵戦闘を描ききっただけに高い評価が得られている。

関連機体・人物[編集 | ソースを編集]

ガンダム試作2号機ガンダム試作3号機ステイメン
同じくガンダム開発計画により生まれた兄弟機。
ガンダム試作4号機(SRW未登場)
コンセプトに重複する面が多かったために開発中止となった兄弟機。SRW未登場。
ガーベラ・テトラ
ガンダム試作4号機がジオンに流れた末の姿。
ゲルググ・ウェルテクス(SRW未登場)
『ジョニー・ライデンの帰還』に登場するキマイラ隊専用のゲルググ。バックパックの可動式ウィングバインダーの制御に技術が流用されたと言われている。

他作品の関連機[編集 | ソースを編集]

バーサル騎士ガンダムGP01
本機をモチーフとしたSDガンダムシリーズのキャラクター。

余談 [編集 | ソースを編集]

  • ガンダムエース誌で連載のコミカライズ『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、一年戦争中に使用されたガンダム7号機(SRW未登場)のセカンド・アーマーを流用してフルバーニアン用に再調整した重装フルアーマー・バーニアンが登場している。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. シナリオ上では換装と言っているが、ガンダム試作1号機に換装で戻れるわけではない。

商品情報[編集 | ソースを編集]

  • プラモデル

  • フィギュア・書籍

資料リンク[編集 | ソースを編集]