「ニコル・アマルフィ」の版間の差分
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2020年10月9日 (金) 22:32時点における版
ニコル・アマルフィ | |
---|---|
外国語表記 | Nicol Amalfi |
登場作品 | |
声優 |
摩味(TV版・HD版) 朴璐美(SE・SRW) |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(コーディネイター) |
性別 | 男 |
生年月日 | C.E.56年3月1日 |
星座 | 魚座 |
年齢 | 15歳 |
没年月日 | C.E.71年4月15日 |
所属組織 | ザフト |
所属部隊 | クルーゼ隊 |
趣味 | ピアノ演奏[1] |
ニコル・アマルフィは『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。
概要
ザフトのクルーゼ隊所属のモビルスーツパイロットで、ブリッツガンダムに搭乗する。
隊の中では温厚な性格で、血気盛んなイザーク・ジュールやディアッカ・エルスマンに軽く見られる事もあるが、アスラン・ザラとは良き親友同士である。
しかし、中盤にてキラ・ヤマトのストライクガンダムと交戦してアスランを庇い戦死、メンバーの連合初期Gパイロットで唯一の戦死者となる。故に、アスランの怒りを招いて、トール・ケーニヒの戦死へと繋がってしまう。また、ニコルの死によって、それまで反目していたアスランとイザーク、ディアッカの結束が深まり、強い友情関係で結ばれるようになったのは皮肉としか言いようがない。
戦闘能力面の評価
劇中ではイザークやディアッカがニコルの事を臆病者呼ばわりしているが、ブリッツの「面白い機能」を利用して単独でアルテミスの傘を突破し、敵軍への攻撃の隙を作った事実からしても、ニコルは決して臆病者ではない。また、対ストライク戦でも物怖じせずに戦闘を行っている。更に敵の戦艦やモビルアーマーを数機撃墜し、アークエンジェルを後一歩の所で撃破可能な状態まで迫っている等々、ニコルは明らかにイザークやディアッカ以上に戦果を挙げている。
登場作品と役柄
『第3次α』、『J』では生存イベントが無く、『W』でようやく生存が可能となった。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- セレーナ編だと序盤でスポット参戦を果たし、以降は原作通りに死亡する(この時、主人公がセレーナの場合は台詞が追加される)。
- 最終話では名前のみだが、ラスティや他のザフトのメンバー達と共にαナンバーズに力を貸している。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 原作終了後なので死亡済み。中盤のあるイベントでアスランの口から名前のみ登場する。
- なお、アスランが本作中で担っていたポジションは『新機動戦記ガンダムW』の"ニコル"特尉のものである。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 今回も原作に準じて途中で戦死。
- スーパーロボット大戦W
- 他の『SEED』メンバーに漏れず出番は激減し、更には一番目立つアスランを庇っての死亡シーンすらカットされる。ただし、その代わりに初の生存フラグが存在する(むしろ、ニコルやトールの生死を曖昧にするために死亡シーンをカットしたと言える)。生存した場合、トールやキラと仲良くなる。
- ブリッツガンダムの性能もあり、戦力的にも悪くは無いが、台詞のパターンが若干乏しく、PS装甲を持たない機体に乗っていても「フェイズシフトダウンを狙ったつもりでしょうが…」等と発言する。愛機であるブリッツの特性に反して、『SEED』メンバーの中では回避が低めで防御が高め。仲間にするにはかなり手間がかかるが。
- ちなみにオーブルートを経由する都合上、マジンガーZの入手と二者択一になる。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 『W』以来の本人の登場となる。
- 本作では原作中盤の戦死イベントが再現されず、そのまま宇宙に上がってディアッカとともにジュール隊に参加するという展開となった後、アークエンジェル隊との交戦を経て彼等の仲間に加わる。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 『Card Chronicle』同様戦死せず、クルーゼ隊の一員としてアスランらと共に自軍に戦いを挑んでくる。
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の時代を描いているSSRインフィニットジャスティスガンダムのユニットクエストには「生存し、アスランと共にクライン派に参加している」という設定で登場。
- 再び始まろうとしている戦いへの迷いを振りきれないアスランに対してブリッツで模擬戦を挑み、未来を切り拓く為に戦う事を説いた。
- 第25章ではH.I.A.W.Dの協力者として参戦する。
- スーパーロボット大戦DD
- ワールド3にて登場。エネミーユニット。第1章Part7で原作通り戦死してしまう。
パイロットステータス
能力値
名有りの敵としては能力は低い部類。ブリッツの分身とPS装甲・ジャミング機能が多少厄介な程度。
『W』では味方に参入するが、能力は平均レベルの上に射撃・防御が高いと言うブリッツには合わないパターン。乗り換えでライトニングストライクあたりに乗せるのも手。
精神コマンド
- 第3次α・W
- 偵察、ひらめき、集中、信頼、熱血、絆
- どちらかというと補助的な構成。「必中」「直撃」が無いため、援護役として使うときは分身持ちに弱くなるのが欠点。最後に習得する「絆」はアスランに対するものか。
- なお、この「絆」はゲーム中では最後まで習得する事が無いというのが、ニクい演出になっている。
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次α
- 援護攻撃L3、援護防御L3、シールド防御L6、支援攻撃
- 小隊員にならないので支援攻撃が死んでいるが、他の技能は中々の成長を見せる。援護はなんとLv20の段階で既にL3に到達する早さを持ち、シールド防御もL6と高め。
- ニコルもクルーゼ隊の一員として確かな実力を持っているのだ。
- J
- 斬り払い、撃ち落し、シールド防御、コーディネイター、援護攻撃L2、援護防御L3、コンボL2
- W
- 斬り払い、撃ち落とし、シールド防御、カウンター、コーディネイター、援護攻撃L3、援護防御L3、マルチコンボL2
- コーディネイター補正が強力。防御面が充実しているので、技量と命中を要請して前線に放り込めば、囮役も出来る。
- ただし、その場合劾&ロウのアストレイコンビという対抗馬がいるが。
小隊長能力(隊長効果)
- クリティカル率+10%
- 『第3次α』で採用。
人間関係
家族
- ユーリ・アマルフィ(SRW未登場)
- 父親。プラント最高評議会の一員。
- 穏健派のクライン派だったが、息子の死を切っ掛けにNJCを搭載したザフト製ガンダムを開発する等、ザラ派に転じた[2]。
- ロミナ・アマルフィ(SRW未登場)
- 母親。息子の訃報を聞いた時、ピアノの前で泣き崩れた。なお、ニコルは母親に似た容姿となっている。小説版ではニコル戦死後はすっかり塞ぎ込んでしまった模様。
ザフト
- ラウ・ル・クルーゼ
- 上司。ニコルは彼の素顔が気になっていた。『W』で生存した場合は直接対峙する機会があり、彼に説得を試みている。
- アスラン・ザラ
- クルーゼ隊の中で最も親しく、同時に慕っていた。ピアノのコンクール[1]や飛び魚の群れを一緒に見に行こう等と誘ったり、特に仲が良かった。
- 一方、アスランはニコルの戦死に最も衝撃を受け、SEED覚醒への引き金ともなった。また、ニコルの死亡後もアスランの回想シーンで頻繁に登場する事から、ニコルの存在はアスランにとって如何に大切だったか良く分かる。
- イザーク・ジュール
- ニコル自身の温厚な性格故に当初は強気一辺倒な彼から軽んじられる場面もあったが、自身の死に激する等最終的には仲間と認めていた。
- ディアッカ・エルスマン
- イザーク同様に自身を軽んじていたが、やはり彼も仲間と認めていた。二コルの死後は、彼が部隊内の緩衝材としての役割を務めるシーンもある。
- ミゲル・アイマン
- 先輩。クルーゼの素顔が気になったのはミゲルとのやり取りが原因である事がドラマCD内にて明かされている。
アークエンジェル隊
- トール・ケーニヒ
- 原作では全く係わり合いがないが、『W』では彼との出会いがニコルの考えを大きく変え、親しくなる。
- キラ・ヤマト
- 原作では彼に討たれて命を落としてしまったが、『W』で生存した場合は彼と親しくなる。
他作品との人間関係
- セレーナ・レシタール
- 『第3次α』では一時期同僚だった。共に隠密任務に就く事も。
- 叢雲劾
- 『W』ではトールと一緒に彼に命を救われる。
- ボルフォッグ
- 『W』では機体の特性の共通性から、戦闘前会話がある。
名台詞
- 「元々そちらの兵器でしたね…。弱点もよくご存じだ!」
- 第11話より。隠密行動を可能にする一方でPS装甲が使えなくなる弱点を持つ、ブリッツの武装「ミラージュコロイド」を使用時に、敵艦から弾幕を張られた際の発言。
- 温厚な性格のニコルだが、戦闘中では意外と勇ましい発言が少なくない。
- 「向こうのほうに飛び魚の群れが観えますよ。一緒に行きませんか?」
- 第29話より。台詞としては『初代ガンダム』におけるジャブローを飛翔するフラミンゴの場面のオマージュと思われるが、ニコルが言うと、違和感が無い。
- 「アスラン…逃げて…」
(…母さん…僕のピアノ…) - 同話。劇中でのニコルの最後の言葉。
- 死に際までニコルが考えていたのは、親友アスランの無事と大好きな母親とピアノ[1]の事であり、自分を殺した敵パイロットを恨む事は無く、ブリッツ諸共爆散。わずか15年という短い命を散らした…。
スパロボシリーズの名台詞
- 「…取った!」
「チェックメイトですね。この位置なら一撃でブリッジを破壊できます。抵抗はやめてください」
「僕は無駄に血を流す気はありません。ですが抵抗するなら撃沈します。そんなことはさせないでください。ただちに戦闘を停止し、投降してください」 - 第8話「敵軍の歌姫 前編」で、クルーゼの指示でアークエンジェルを奇襲し、ブリッジの至近距離に陣取ってアークエンジェルのクルーに投降を促した際の台詞。
- スパロボオリジナルの展開だが、たとえ相手が敵対する勢力であろうと、殺さないで事が済むのだったらその方が良いと言う、ニコルの温和な性格が見事に再現されているイベントでもある。
- しかし、これはニコルの独断であったようでもあり、直後にクルーゼを苛立たせてしまっている。
- さらにこの事が原因でナタルが、事態を打破すべく艦長のマリュー含め他のクルーに何の相談も無く独断でとんでもない事を言い出したのである…。
- 「あきらめないでください、アスラン!」
- 第2部第42話「暁の閃光」より。生存フラグを満たしている状態でキラがアスランを説得した際に。
- 自らが進むべき道に迷うアスランに何の伏線も無くこの台詞で復活する。アスランだけではなく「君の友人を殺した」と認めたキラも救われた瞬間だろう。
- 「喜んで、キラ…」
- 第2部第43話「記憶の底から」にてキラと対面し、彼に友達になってくれるかと聞かれた際の返答。原作ファンにとっては救われた場面であろう。
- 「ベッドに横たわって考えました…。僕達は…地球とプラントはどうしてこうなったのかって…」
「そして、トールが教えてくれました。キラとアスランの事を…」
「僕は思いました。こんな戦いを続けてはいけないって」 - 第2部第45話(火星ルート)「帰るべきデイ・バイ・デイ」より。ディアッカがイザークを説得した際に。
- 結果的に、ディアッカとニコルがイザークを説得する形になっている。
- 「少しの偶然が重なり、僕は生きることが出来ました」
「銃を収めてください、クルーゼ隊長! こんな戦いは続けてはいけないんです!」 - 第2部第54話「忘れえぬ思い出を胸に」でのクルーゼとの戦闘前会話。
- 説得を試みるも、かつての上官クルーゼには「生き延びた君には死んで行くだけの私の気持ちなどわからんさ」と切り捨てられてしまう。
搭乗機体
余談
- TV版終了後に演者の摩味氏が一時渡米して休業(現在は復帰)したため、総集編や一部ゲーム等では代役として朴璐美氏が演じており、2017年現在では朴氏がニコル・アマルフィ役を演じている場合が多い。
- ちなみに、漫画雑誌『ガンダムエース』のインタビューにて朴氏はニコル役のオーディションに参加していた事が明かされている。
- ニコルは『SEED』の中盤で退場となるが、『SEED』終盤、さらには続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも回想シーンという形で何度も登場している…が、その回想シーンがニコルの戦死場面の流用であり、しかも頻繁に使用された事でも有名。一説には、物語の尺を稼ぐために多用したとも言われている。
- そのため、「ニコルはいつになったら成仏できるのか?」とファンの間で話題になった。なお、熱心なファンがカウントした結果、TV放送版では『SEED』と『SEED DESTINY』の合計で28回もニコルは回想シーン内で死んでいるらしい。
- また、2016年放送の『機動戦士ガンダムUC RE:0096』の前期エンディングではロニの死亡シーンがほぼ毎回流されており、ニコルの一件を思い出した視聴者もいたとか…。
- そのため、「ニコルはいつになったら成仏できるのか?」とファンの間で話題になった。なお、熱心なファンがカウントした結果、TV放送版では『SEED』と『SEED DESTINY』の合計で28回もニコルは回想シーン内で死んでいるらしい。
- ブリッツガンダムのHGプラモデルが発売されたのは、よりにもよってニコル死亡回となる第29話「さだめの楔」の放映日(2003年4月26日)だったため、多くのガンプラユーザーが唖然としたという。
- HDリマスター版ではニコルの死に方が少し変わった。旧バージョンでは、ソードストライクのシュベルトゲベールによる胴抜きを食らう、である。一方、新バージョンでは、突然姿を現したブリッツに慌てて引かれたソードストライクのシュベルトゲベール(しかも接触の寸前までブリッツに対しては「峰」が向いていた)に勢い余ってコクピットから突っ込んだようになってしまっている。
- 作画監督である重田氏のインタビューでは、旧バージョンのソードストライクの動作は「直前のカットで右肩に担いでいたシュベルトゲベールを、わざわざ頭の上を通して左手側に移動させてから思い切り振りかぶっている」という不自然な動作であり、あの時のキラに明確な殺意があったわけではない、という解釈からもずれていた事から修正する事になったが、元々シュベルトゲベールを左手側に移動させていたのは、カメラアングル的に見やすくするためであり、修正するのが難しかった、と語られている。
脚注
資料リンク
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