ソレスタルビーイング (劇中劇)

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映画『ソレスタルビーイング』とは、『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』に登場する劇中劇

概要[編集 | ソースを編集]

西暦2314年に公開された映画

西暦2312年に起きたイノベイターイノベイド)との最終決戦(つまりTVシリーズ2ndシーズン)を基に作成された物語。実際は、「新政権になって間も無い地球連邦政府の宣伝を兼ねたプロパガンダ作品」である。しかも、真実とは大きく異なりドラマチックに作られている為、その戦いを実際に体験した沙慈からは「戦争を美化し過ぎ」と呆れられる。反面、一緒に鑑賞した友人などには受けが良かったようである。

世間にはガンダムマイスターの正体が隠されているため、実在する彼等とは外見等が全く異なっているが「ガンダムトライエイジ」の「ガンダムマイスターキャンペーン」のフレーバーテキストにおいて、コーラサワーの談話内のイメージを元に設定された事が明らかにされた。

なお、アニメ映画ではなく着ぐるみで撮影された特撮実写映画という設定である。そのため登場モビルスーツは人間くさい動きをしており、アルヴァアロンのゴーグルに一瞬スーツアクターの顔と思しき影が映るシーンがある。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

西暦2312年、地球連邦政府を掌握する独立治安維持部隊アロウズを倒し、世界を変える為に戦う私設武装組織ソレスタルビーイングの4人の若きガンダムマイスター達を描いた物語。

登場人物[編集 | ソースを編集]

マイケル・チャン
本作の主人公で、ダブルオーガンダムのマイスター。右目が隠れる程の長い髪を持ち、左目の下に傷痕がある。「宇宙粒子病」なる病に冒されているらしい。イメージ元のコーラサワーによると「歴戦の勇士なのは間違いない」「その証に顔には傷が入ってて、俺よりは数段落ちるが男前」との事。劇中で実際に間近で戦ったことがあるせいか偶然なのか、他のマイスターに比べると意外と乖離はしてはいない。
ちなみに、彼を演じる俳優の名前はマモー・ミヤノである。刹那の担当声優である宮野真守氏に由来している。
ウォーレン
ケルディムガンダムのマイスター。青い髪を持ち、眼鏡を掛けている。コーラサワーによると「口数も少なくて頭もよさそうな自分とは正反対のタイプ」など元のロックオンに対する洞察力は的確なものの「まぁ、間違いなくそういうヤツはメガネをかけてるだろ?」と彼のストレートな誤ったイメージの設定が取り込まれてしまった。
ジェニファー
アリオスガンダムのマイスター。ピンク色の髪を持つ少女で、マイケルの恋人。当然アレルヤとは全く異なるがコーラサワーの談話内では、「(人格交代による戦いの変化)」「厳しさと優しさ」など、女性と結び付けられるアレルヤと繋がりの強いマリーの要素が偶然ながら結び付けられている。
オルソン
セラヴィーガンダムのマイスター。語尾に「バイ」(九州弁?)を付けて話す黒人男性。コーラサワーの対談内では「デカブツはやっぱりゴツいおっさん」「あんな大柄なガンダムは似たようなパイロットが乗るもんだろ?」「子供の時に見たアニメでも、そういうパターンだったし…と他のマイスター内でもかなり彼のイメージが強く反映されている。
アレハンドロ
アルヴァアロンのパイロットで、アロウズの黒幕。作中の史実では開戦前に戦死している。

登場機体[編集 | ソースを編集]

ダブルオーガンダム
マイケルの乗るガンダム。「2個付き」と呼ばれており、派手な装飾の実体剣を主兵装としている。トランザム起動中は青いオーラに包まれ、「ハイパー・ライジングソード・ファイナル・アタック」なる必殺技が使用可能となる。
ケルディムガンダム
ウォーレンの乗るガンダム。遠距離からの狙撃を得意としている。トランザム中は緑のオーラに包まれる。
アリオスガンダム
ジェニファーの乗るガンダム。通称は「羽根付き」。2連装マシンガンを主兵装とする可変機。トランザム中のオーラの色はオレンジ。
セラヴィーガンダム
オルソンの乗るガンダム。通称は「デカブツ」。高出力ビーム砲とGNフィールドにより高い火力と防御力を持つ。また、本機から発射される球状のビームには敵機を破壊せずに拘束する効果がある(おそらく、トライアルフィールドで敵機の動きを止めた事の再現)。トランザム中のオーラの色は紫。
アルヴァアロン
アレハンドロの乗るMS。カラーリングは金色で、背部から放出されるGN粒子の様子と尾が付いている事からカタロンから「タテガミの奴」と呼ばれている。
アルヴァトーレ
アルヴァアロンの支援用MAで、こちらも金色。実物とは形状と構造が違い、アルヴァアロンを格納するのではなくサブフライトシステムのように上に載せており、多数のビーム砲を搭載している。
アヘッド
アロウズのMS。一般機と角付きの隊長機が存在し、背部には翼のようなパーツが存在する。ちなみに、これを連結させると大型ブーメランとして使用可能。
ユニオンフラッグ(カタロンカラー)
カタロンのMS。やたらと鋭角的。某作品OPようなポーズを画面一杯にキメるが、直後にあえなく撃墜される。
バイカル級航宙巡洋艦
アロウズの巡洋艦。船体形状に変わりはないが、赤や黄色といった様々なカラーリングに塗装されている。

関連用語[編集 | ソースを編集]

ソレスタルビーイング
主人公サイド。
カタロン
主人公サイドの協力者。
アロウズ
敵サイド。

スタッフ&キャスト[編集 | ソースを編集]

いずれも『機動戦士ガンダム00』本編のスタッフ・キャストの名前を捩った物となっている。

監督
ソーセージ・ミズシマ
脚本
ワスケ・クロダ
キャラクターデザイン
ニチノブ・チバ
メカニックデザイン
カネタ・エビカワ、タカユキ・ヤナセ、ケン・テラオカ、ヒチ・フクチ、ナオヒロ・ワシオ、セイ・ナカタニ
出演者
マモー・ミヤノ、マイク・シンイチロー、ユキヒロ・ヨシノ、ヒロキ・カミヤ、トゥルース・フルヤ

その他[編集 | ソースを編集]

上映時間
3時間48分(途中、10分間休憩あり)
同時上映
CB(ちーびー)キャラ the ムービー!!
劇場プレゼント(光るソレスタライト)付き前売券
大人1,300円、子供800円、ペア2,500円
入場者特典
限定キャラカード。

登場作品[編集 | ソースを編集]

現時点では、『劇場版 機動戦士ガンダム00』が参戦する際に、劇中世界において決まって話題となっている。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
前作の戦いが映像化されたという設定で、本映画内にマジンガーZ真ゲッター1グレンラガン鉄人28号ゴッドマーズS.M.Sの面々が出演するというクロスオーバーがある。
だが、マジンガーZは全長200mの光の巨人で[1]モブ扱い、バルキリーは着ぐるみのためバトロイド形態しか出ない上に全て同じ機体(しかも、6機もいる)と案の定カオスな内容で信二アルトは憤慨し、ミシェルは茫然としていたが、特にそういう先入観のないスズネは普通に感動し、ADW世界のガンダムに詳しくないタクヤはそちらのガンダムの活躍に興奮していた。
そもそも、本映画は原作と同様プロパガンダ映画であり、再世戦争の戦いをそのまま再現できない事はアルト達も理解しているのだが、それでもあんまりな内容に心中複雑だった模様。また、出演できなかった面々も多かったので、そのことを気にする声もあった(が、連想したのが今回出てこなかったメンバーやこの時点では居ないメンバーだったらしく、直後にアルトと甲児が頭痛を起こしていた)。
余談だが、シナリオデモで本映画の内容までもが再現される上、本映画内の登場人物がしっかりキャラクター事典に登録される。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦UX
リナが本映画『ソレスタルビーイング』のチケットを手に入れたらしく、ジョーイを誘っていた。
UXメンバーにも映画『ソレスタルビーイング』の存在が知られており、先述のジョーイやイズナの様に実際に鑑賞した者もいるようだ。
さらに、エイーダが本映画の主題歌を担当していた」というクロスオーバーが挿入されている。
なお、本映画が公開中なのにスキルパーツにもなっているが、映像媒体か何かだろうか(現実にも、映画の公開劇場で映像ソフトが先行販売される事例はあるが)。更に所持しているのはある意味関係者公開中に別世界に召喚された者。前者は兎も角、後者は何時入手したのだろうか…。
スーパーロボット大戦BX
今回も本映画を鑑賞した者が多い(アキト火星にいる頃に見ており、少なくとも8ヶ月以上前に公開している)。特にユキが大ファンであり、劇中において度々本映画絡みの台詞やネタを連発する。
一方、本映画における主人公側の登場人物のモデルになった刹那アレルヤピーリススメラギといった本物のソレスタルビーイングのメンバーは、他作品の人物達から映画とのギャップを突っ込まれたりと気苦労が絶えない。
なお、『UC』が参戦するため、「『逆襲のシャア』の第2次ネオ・ジオン抗争も本映画の内容に組み込まれる」というクロスオーバーがある。他にもヨウタの発言から、アルグレアス総司令(がモデルの人物?)が登場していたり等もしている模様。
地味にEDでは、後述する限定キャラカードの一件も拾われている。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
第12話冒頭で主人公が西暦世界の情報収集に視聴していた事を話している。
勇者特急隊、特に「まさに正義のヒーロー」と言わんばかりの舞人の存在もあってか、主人公は内容を真に受けてしまっていた。ルリから「あの人はいい意味で例外」と突っ込まれている。ちなみにトビアは視聴していなかった様子。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Card Chronicle
イベント「天空の守護者」にてカイルスの活躍を元にした映画の撮影を行っているが、その撮影方法はかつて戦ってきた敵との戦闘をなるべく再現するという手法を使っている(その為か、敵も役者が演じている)。
『コードギアス』の面々はムーンWILLの声が皇帝陛下そっくりであることに反応した他(C.C.に至っては笑いをこらえている)、ソレスタルビーイングの面々がハメを外して熱血気味になるというコミカルなシーンがある。
スーパーロボット大戦X-Ω
イベント「錯綜する意志」において、この映画を見た碇シンジが「ソレスタルビーイングは強くてかっこいい平和の使者(意訳)」と発言し、アスカから「あんなプロパガンダ真に受けてんの?」「くっだらない映画」と呆れられていた。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 現実の観客は事前に情報が無かった事もあり、衝撃を受け唖然とさせられた者が多い。しかも、わざわざポスターやBGMまで作ってしまう程の気合の入りようである。
  • 劇中には左右逆のアクシズ等いくつかのガンダム作品のパロディシーンが挿入されている。
  • 量子型演算処理システム「ヴェーダ」の交信記録(劇場版公式Twitter)で、設定や内容の一部が公開されている。
    • 作中に登場した人物の中での評価は割れている模様で、普通に面白がっている観客もいれば「新政府のプロパガンダ」と批判的に見ている観客の姿も見られる(沙慈に至っては「監督と脚本は廃業してしまえばいい」とまで思ったとか…)。
    • 本家CBの面々もこの映画を見に行った人はいる様で、スメラギラッセミレイナも視聴した他、『機動戦士ガンダム00I 2314』(SRW未参戦)ではレオ・ジークが休暇を使ってこの映画を見ようとしていた(結局、休暇が取り消しになったために見られなかったが)。
      • スメラギは自分のポジションにいる配役について不満を漏らしている。また、ラッセによると彼自身は登場していないが、クリスリヒティらしき人物がいたらしい。
    • 沙慈やルイスも自分のポジションの登場人物が出ていないかを気にしており、実際沙慈は自分のポジションの登場人物がいない事が複雑だったらしい(媒体によって「出なくて安心した」とも「出なかったのが残念」ともされている)。
    • 前述の通り上映時間の長さも特徴(3時間48分)で、幕間(休憩時間)が用意されているとはいえ、現実の名作映画で例えると『タイタニック』(3時間14分)や『沈まぬ太陽』(3時間22分)を超えるかなりの長尺作品である。
  • 先述の通りこの映画のアルヴァアロンは某スダ・ドアカ・ワールドの黄金神のものそっくりの尻尾が生えている
  • 入場者特典の限定キャラカードはルイスが欲しがっていたが、沙慈は貰い忘れたらしい。もっとも、前作から2年経ち誤解が解けたとはいえ、この戦いの大きな被害者である彼女があからさまなタイトルのこの映画に興味を持つのは少しおかしい気もするが……。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. なお、後の作品では本当にマジンガーZ光子力によって推定600mに巨大化している。

資料リンク[編集 | ソースを編集]