ハサウェイ・ノア
ぎゅねい== ハサウェイ・ノア(Hassaway Noa) ==
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(未参戦)
- 声優:花中康子(Ζ)、佐々木望(逆シャア以後)
- 種族:地球人
- 性別:男
- 所属:民間人(Ζ、CCA)→マフティー軍(閃ハサ)
- 年齢:7歳(Ζ)→13歳(CCA)→25歳(閃ハサ)
- 髪の色:黒(CCA)⇒茶色(閃ハサ)
- 出身:地球
ブライト・ノアとミライ・ヤシマの息子で、ノア家の長男。妹にチェーミン・ノアがいる。
機動戦士Ζガンダム
香港で母ミライや妹チェーミン、アムロと共に地球連邦軍の人質となってしまうのだが、今までのところΖ編の頃の出番は無し。当時7歳。
漫画作品『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』では姿を見せている。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
当時13歳。母ミライ、妹チェーミンと共にホンコン・シティより宇宙に上がることを試みるが、アデナウアーの割り込みにより、家族全員がシャトルに搭乗できなくなってしまう。しかし、アデナウアーが割り込んだ詫びで彼の愛人が抜けた分一人だけ乗れるように計らった為、一人で宇宙へと向かうことになる。搭乗したシャトル「天鹿(テンルゥ)」はフィフス・ルナの地球降下の余波を受けた為、ロンド・ベルの旗艦ラー・カイラムに救出される。そこで同艦艦長で父親ブライトと再会した。
アデナウアーの一人娘クェス・パラヤに想いを寄せていたが、結局彼女はロンデニオンでシャア・アズナブルに惹かれてネオ・ジオン側に行ってしまう。クェスを取り返したい一心でラー・カイラムに密航し、無人となっていたジェガンを無断で乗り込んで戦場に赴くも、クェスはチェーン・アギのリ・ガズィに撃墜されて死亡。そして、ハサウェイは混乱状態となりチェーンを逆に手を掛けてしまうのだった。
戦闘終結後、無断出撃などの件で軍法会議は行われたが、特に処罰はされなかった。
なお、村上としや氏による漫画版『逆襲のシャア』では扱いが大きく違い、最初から地球連邦軍のパイロット候補生であり、作中でチェーンを殺す事も無く、地球滅亡を企むシャア・アズナブルを阻止するため、一人の戦士として戦いに挑んでいった。
その後
3年後を描いた小説及びOVA作品『機動戦士ガンダムUC』(未参戦)において名前だけ登場し、ハイスクールで植物学を専攻している事が語られている。のちに死亡したクェスの事がトラウマとなったままで、一時期鬱病になっていた模様。
また、富野由悠季氏による小説作品『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(未参戦)においては、青年となったハサウェイが主人公として登場している。ただし、この作品は劇場版とは一部設定が違う小説版『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』から続く物語であり、劇場版の続編ではない。また、直接の続編として扱うと、映像作品での描写と明確な矛盾が生じる事になる。ただ原作者が富野氏であり、同じ宇宙世紀の作品である為か、近年では『閃光のハサウェイ』の出来事が公式年表に含まれている場合がある。
スパロボでは『閃光のハサウェイ』は未参戦だが、『スーパーロボット大戦Z』ではラスボスが父親のブライトに対し、別世界の彼の末路を示唆するような発言をしている。このラスボスが同じく語っていた『もう一人の流竜馬』については、既に『第2次Z』で実現してしまっており、ハサウェイの展開が続編で起こる事も否定出来ない。
スパロボシリーズにおいて
全体的に扱いが悪く、クェスは登場するがハサウェイは登場しない、または登場しても絡まないという事が多い。ただ、チェーンと同様に本来は非戦闘員の立場であり、αシリーズ等では時代設定上、7歳前後になるので出しようがなかったともいえる(旧シリーズでは年齢の矛盾は思い切り無視されていたが)。それでも、Dでは非常に優遇されたギュネイを思うと不遇と言える。
寺田Pは『F完結編』の攻略本インタビューにて、ハサウェイは原作ではやむなくMSに乗ったキャラでパイロットにはしたくないことや、ハサウェイを出すからにはΞガンダム出してくれという話が出てくるがそれは難しいとコメントしている。ただし『F完結編』のハサウェイ戦闘不参加は寺田Pの意向が反映されたものではないため、その後の作品でハサウェイの出番が少ないことに寺田Pの意向がどれだけ反映されているかは不明である。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦EX
- 初登場。前作『第3次』ではブライトとミライは結婚していなかったのにいつ生まれたんだろうか。
ケーラ・スゥにモビルスーツの操縦を教えてもらっていたところラ・ギアスに召喚され、地上に返すという条件でシュテドニアス軍に協力することに。リューネの章でズサに乗って、一度敵として現れるがアムロかカミーユで説得するとケーラ共々仲間になる。 - 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ルート次第で仲間になるが、仲間にしないルートの方がファティマが拾えてお得な罠。レベルアップにより、技能ニュータイプを身に付けるが、本作ではファンネル装備の味方メカは限られているので、あまり使い道は無い。EDにて植物監察官となっており、さり気なく『閃ハサ』を意識している。
- スーパーロボット大戦F完結編
- シナリオ「ティターンズの追撃」終了後から登場。今回は非戦闘要員。この時点では未参戦のトビアの代わりにシーブックの芋の皮むきを手伝った。
これはシナリオ担当者が阪田氏から堀川氏に変更され、引き継いだ資料にハサウェイの戦闘台詞が記載されていなかったことが理由。今回佐々木望氏が演じるキャラクターは他に登場しないが、キャラクター事典で『新』で収録した音声が聞ける。 - スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 『EX』シナリオに登場。レベル39で奇跡を覚える。音声は『新』からの流用。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 現代世界の逆シャアルートで登場。乗るのは原作と同様ジェガン。主人公が過去にタイムスリップする前に本作の最終ボスデュミナスによって死亡する。チェーンでクェスを撃墜すると、原作同様のチェーン殺害イベントが発生し、過去世界でフォウが乗るジェガンがガンダムMk-IIIになる。過去編でもEDでも登場しないため、歴史が変わった世界での彼はどうなったかは不明。
なお、講談社の攻略本に書いてある彼のプロフィールに『閃ハサ』の出来事が記載されている。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- いつの間にか仲間になっている。こちらもレベルアップでニュータイプとなるが、参加が遅い・精神が微妙等の難点を持っている。但しクェスとの関係が唯一描かれる作品であり、数少ないNTという事もあって他作品と比べたら恵まれている扱いである。また攻略本では育てることも推奨されているが、回避系精神コマンドを持たないので、使うならビームコートを装備させたリ・ガズィで戦うと良い。
声質が変わる以前の佐々木望氏によって音声収録が行われている。ただし、台詞のバリエーションは少なく、味方のニュータイプの中で唯一フィン・ファンネル使用時の専用台詞が無い。
パイロットステータスの傾向
能力値
元々原作では非戦闘員であった為に全体的な能力が低く、後年の姿を彷彿とさせない。
精神コマンド
人間関係
ハサウェイの家族
- ブライト・ノア
- 父。『逆襲のシャア』ではそれなりに良好な親子関係が見受けられたが、『閃光のハサウェイ』では互いに悲劇が訪れる。
- ミライ・ノア
- 母。
- チェーミン・ノア
- 妹。生粋の民間人なので、ゲームには未だに未登場。
機動戦士Ζガンダム
エゥーゴ
カラバ
- ベルトーチカ・イルマ
- 香港にいた時に、アムロと行動を共にしていた彼女と出会う。
ティターンズ・地球連邦軍
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
ロンド・ベル
- アムロ・レイ
- Ζ時代から出会っており、『逆襲のシャア』ではハサウェイにとっての良き大人であったが、付き合いは短かった。
- チェーン・アギ
- ハサウェイを気遣ってクェスに近付かない様に警告するが、いがみ合いの最中にクェスを殺した事で、逆に殺害してしまった。しかし、終結後にチェーンを殺害した事は、連邦軍には秘密にした模様。
ネオ・ジオン
- クェス・パラヤ
- 想いを寄せた少女だったが、それが叶う事はなかった。『閃光のハサウェイ』ではハサウェイの夢の中に姿を見せる。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
- ギギ・アンダルシア
- 『閃光のハサウェイ』のヒロイン。大富豪の愛人で、予知能力を持つ。
- ケネス・スレッグ
- 『閃光のハサウェイ』のメインキャラの一人で、地球連邦軍キルケー部隊の司令官。ハサウェイと友情を育むも、後に敵対する事に。
- レーン・エイム
- 『閃光のハサウェイ』のライバルキャラクター。Ξガンダムの兄弟機ペーネロペー(オデュッセウスガンダム)のパイロット。
- エメラルダ・ズービン
- ハサウェイの仲間。豪快な性格の女性。
- ガウマン・ノビル
- ハサウェイの仲間。レーンによって人質にされた所をハサウェイに救出され、以後はパイロットとして参加。
- レイモンド・ケイン
- ハサウェイの仲間。エメラルダとはメンバー公認の恋人同士の仲。
名台詞
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 「クェスは死にません、その前に取り戻します。その為にモビルスーツの操縦だって習ったんです!!」
- この台詞の後、アムロは「そんなことじゃあ、ハサウェイだって死人に引っ張られるぞ!」と言われてしまう。
- 「罵り合っているだけじゃいけないよ、クェス。それじゃ駄目だよ!!」
- この台詞の後、ハサウェイはラー・カイラムのブリッジから抜け出して、無断でジェガンに乗り込み、出撃をしてしまう。
- 「チェーン…チェーンか、殺ったのは!!」
「殺っちゃいけなかったんだよ!そんな事もわからない大人だから地球だって平気で消せるんだ!」 - クェスの死に激昂し、リ・ガズィを撃墜してチェーンを殺害した時の台詞。人の事は言えないと思うが…
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(その他のメディア)
- 「あ、当たっちゃった…」
- 小説版『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』にてクェスを誤射で殺してしまった際の台詞。
- 「アクシズを地球に落としちゃ、だめなんだーっ!!」
「こんなもので何億人もの子供が殺されてたまるか!!」
「戦争やってる俺たちは死んであたりまえだけど、子供たちには関係ないんだ!!殺しちゃいけないんだーっ」 - 村上としや氏による漫画版の名台詞。ハサウェイはこの叫びと共にアクシズに向かい、その行動を見た戦場の兵士たちは、地球滅亡を企むシャアの野望を止めるべく、アクシズに集結した。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
- 「人の犯した過ちは、マフティーが粛清する!」
- マフティーの理念、主張を簡潔にあらわしたセリフであり各種ゲームに用いられるマフティーの代名詞。
GUNDAM EVOLVE
- 「怒っちゃいけないよ、クェス。それじゃ可愛い顔が台無しだよ」
- 激昂するクェスのα・アジールの攻撃によって搭乗するジェガンを撃墜されてもなお、自分の身よりも彼女のことをひたすら案じ続ける。ハサウェイのこの想いはクェスに伝わり、頑なだった彼女の心を優しく溶かしていくことに。
スパロボシリーズでの迷台詞
- 「うわあああっ!! や、やっぱアムロさんに勝てるわけなんてないよおっ!!」
- EXにてアムロと交戦させた際の戦闘前台詞。確かにハサウェイの腕では仕方ないかもしれない。
- 「シーブックさんって、ロンド=ベルの中じゃエースクラスですよねえ?」
「そんな人が、イモの皮むき、ですか?」 - F完結編にてシーブックがイモの皮むきをしているのを疑問に思って。『機動戦士クロスボーン・ガンダム』におけるトビアの台詞のパロディ。
関連機体
- ジェガン
- Ξガンダム
- 『閃光のハサウェイ』の主役機で、青年となりマフティーと偽名したハサウェイの愛機。
- ちなみにサンライズインタラクティブより発売されたPS2ソフト『サンライズワールドウォーfromサンライズ英雄譚』では「逆シャア」時代のハサウェイが乗り込む事になる。
メモ
『逆襲のシャア』の小説版『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』ではチェーンが登場しない為、他ならぬハサウェイ自身がクェスを殺害しており、『閃光のハサウェイ』はその設定から繋がっている。
OVA『GUNDAM EVOLVE』では逆に、ハサウェイの想いがクェスの心を救うという『逆襲のシャア』とは異なる展開が見られる。
『機動戦士ガンダムUC』(未参戦)のOVA版ep7にて「これくらい先の時代への布石(『閃光のハサウェイ』)となるようなものも登場する予定」と描かれている。
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