ザクIII改
ザクIII改 | |
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外国語表記 | Zaku III Custom |
登場作品 | |
分類 | モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | AMX-011S |
頭頂高 | 21.0 m |
本体重量 | 44.2 t |
全備重量 | 71.4 t |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 2,860 kw |
スラスター推力 | 211,500kg |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
センサー有効半径 | 9,700 m |
開発 | ネオ・ジオン |
所属 | ネオ・ジオン |
主なパイロット | マシュマー・セロ |
概要
ザクIIIを高機動戦用装備に換装したもので、頭部やバックパック、リアスカートなどが通常機と異なっている。頭部のメガ粒子砲はバルカン砲2門に換装されている。プロペラントタンクの増設やリアスカートの大型化を施した事で、機動力が大幅に増強されると同時に稼働時間が延長されている。
なお、本機はマシュマーの最後の搭乗機でもある。一応量産はされているものの、劇中では彼のみが乗っていたので、一部媒体では「マシュマー・カスタム」とも呼ばれている。また、マシュマー搭乗機は緑色であったが、他の機体も同じ色かは不明。『UC』以降を舞台にした小説『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』(SRW未登場)では彼を連想させる赤い塗装の機体が登場している。
劇中での様相
ネオ・ジオン軍の内紛の際にマシュマー・セロが搭乗し、プルツーのクィン・マンサを圧倒する。
その後ラカン・ダカラン率いるスペースウルフ隊の奇襲を受け、機体を拘束される。さらに高圧電流とビームによる攻撃を受けるが、強化人間となったマシュマーの力に呼応するかのように自機の周囲にバリア(一部資料には本機がバイオセンサーを搭載しているとするものもある)を展開し、ドーベン・ウルフのメガ・ランチャーを弾き返した。さらにワイヤーの一つを手繰り寄せ、ドーベン・ウルフの頭部を握りつぶすなど超常的な力を発揮し、ラカンを戦慄させた。だが、これは過度の強化手術を施されたマシュマーの忠誠心が暴走したような状態であり、最終的には機体がそれに耐えられなくなって大爆発を起こした。
登場作品と操縦者
原作通りマシュマー専用機扱いが多い。量産描写のあったドーベン・ウルフや、サイコミュ搭載機として印象強いゲーマルクに比べると自軍に入る機会も少なく、いまいち影が薄め。
量産機を専用機化したポジションも原因だろうが、多く登場していた頃のSRWは『Z』『ZZ』『逆シャア』を中心にしており、「強力MS=サイコミュ兵器全盛期のMS」という図式が成立してしまった事も一因だろう。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- マシュマーの機体。ザクIIIに比べ、移動力や攻撃力が高い。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- マシュマーの乗機。キャラ・スーンも中盤で本機に搭乗している。能力はザクIIIより上だが、武器性能は全く一緒である。
- 第3次スーパーロボット大戦
- やはりマシュマーの乗機。攻撃力はともかく、ザクIIIよりHPが段違いに高くなっている。
- スーパーロボット大戦EX
- なぜかフォウが乗ってくる。ちなみに今作はマシュマーは登場しない。主役MS以外では使いやすい部類だが最大射程が7止まりなことと、最高火力のハイドボンブが扱いづらいのが難点。
- スーパーロボット大戦F完結編
- マシュマーの専用機として登場する。能力はネームド用の機体としてはそれなりだが、本機を若干弱くした程度の性能で多数出現するザクIIIの方が厄介。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- マシュマーが搭乗する。原作における彼の最期の名台詞は声付きのイベントで再現されており、印象に残る。ボス専用ユニットにしては突出した能力はなくあっけなく落とせる。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- ビームキャノンの射程、攻撃力がアップしているがやはり中途半端。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ムーンレィス兵が乗る。ザクIIIよりもHP、装甲、運動性が強化されているが、武器の最大射程が3に下がった為、射程外から狙うのが容易。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第3部でマシュマーを倒すとコンテナから入手。初期値はなかなかだが改造段階が低く、V-UP系パーツでのフォローも効果が薄い使えないユニット。敵の時の頑丈な性能だったら…。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(PORTABLE)
- 終盤、マシュマーが乗って登場するが、周りにいるニュータイプ部隊の方が射程・HP・攻撃力全てで数倍厄介。
- スーパーロボット大戦R
- ハンマ・ハンマの次にマシュマーが乗る。ただしルートによってはまったく出会わない。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- フラグを立てておくとマシュマーが乗って味方になってくれる。しかし、二択条件であるキャラのゲーマルクの方が圧倒的に優秀である。
- スーパーロボット大戦X
- 64同様、フラグを立てておくとマシュマーが乗って味方になってくれる。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- 30mmバルカン
- 口吻部メガ粒子砲の代わりに頭部に2門内蔵されている武装。
- ビームキャノン
- 腰部スカートに内蔵されている武装。
- ビームサーベル
- 近接戦闘用の武装。ビームキャノンの砲身を兼ねている。
- ハイド・ボンブ・レイヤー
- 左肩に装備されている機雷投下機。
- ビームサーベル
- 通常タイプのビームサーベル。シールド内側に収納。
- クラッカー
- シールド内部に収納。
- ビームライフル
- 一般機と違い、長射程・大出力の専用タイプを装備している。
- シールド
- 右肩アーマーと一体になった盾。サーベルやクラッカーを収納する。
必殺技
- サイコパワー
- 『X』で使用される必殺技。バルカンでけん制しビームサーベルで斬りつけ、超高出力の感応波で敵機体を包み、破壊する。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面
- 対クィン・マンサ、スペース・ウルフ隊
- グレミー・トトにより占拠されたアクシズの攻防戦にて、後詰めとして進撃するマシュマー・セロのザクIII改は、正面にプルツーのクィン・マンサを発見、攻撃を仕掛ける。クィン・マンサのファンネルを見切り、さらに懐に入り込んで格闘戦で圧倒、そのまま追撃に移るものの、その様子を見通していたラカン・ダカラン率いるスペース・ウルフ隊に取り付かれてしまい、拘束される。
- しかし、ザクIII改はドーベン・ウルフのワイヤー電撃にも耐え抜き、最期には1機を道連れに自爆して果てた。この光景の目の当たりにしたラカンは動揺を隠せず、更に直後、マシュマーの仇を討たんと攻撃を仕掛けてきたキャラ・スーンのゲーマルクにより、スペース・ウルフ隊はラカンを残して全滅する。
スパロボシリーズの名場面
- 蘇る「薔薇」
- 『X』29話「薔薇のバーサーカー」にて、サイコミュが暴走し、創界山第五階層のボスアック・スモッグル配下のバーサーカーとなり果てたマシュマー。しかし、ファへの想いだけは辛うじて残されていた。
- エクスクロスは、ホーリーウッド復活に必要な創界山の秘宝「ヨカッタネ」をスモッグルから奪い返す事に成功。しかし、マシュマーはスモッグルの命で、ヨカッタネを所持していたヒミコを殺さんと追跡。ルーの身を挺した守りやファの決死の説得もむなしく再びサイコミュが暴走し、彼女らも手に掛けようとするマシュマー。
- だがその時、ヒミコが撤いたヨカッタネが一輪の花を咲かせる。その花は「薔薇」。そう、それはマシュマーの幸せな思い出…ハマーンに仕えていた時の思い出に反応して咲かせたものだった。
- その瞬間、ザクIII改の発するサイコミュの波動が変わる。そしてマシュマーはサイコミュの暴走から脱し、こう告げる。「私は…バラの騎士…マシュマー・セロだ!」
- バーサーカーではなく騎士としての高潔さを取り戻したマシュマーはスモッグルから離反、ホーリーウッドを蘇らせるべく、エクスクロスの一員として共に戦うのであった。
関連機体
- ザクIII
- カスタマイズ元の機体。
- ザクIII改(Twilight AXIS)
- 「機動戦士ガンダム Twilight AXIS」で登場。かつてアクシズ内にて主人公アルレット・アルマージュがシャア・アズナブル用にカスタマイズしていたピンク色の指揮官仕様。
- 結局シャア本人が乗ることはなくアクシズ内に安置されていたが、U.C.0096に連邦軍により行われたアクシズ調査にて敵の襲撃を退けるため起動する。SRW未登場。
- ドーベン・ウルフ
- ザクIIIのトライアルの相手となったモビルスーツ。スペース・ウルフ隊所属機が本機と交戦した。
- ザクI、ザクII
- 本機の祖先に当たる。ちなみに機体色は本機と同じ緑色。
- スザク
- 別名「ザクIII改・改」。頭部はマラサイなどに近いものになっている。漫画「機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス」に登場、シャアが搭乗し伝説巨神と戦った。SRW未登場。
商品情報
資料リンク
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