「スーパーロボット大戦D」の版間の差分

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敵の反撃行動パターン選択が他作品と比べて賢く、次の通常攻撃が命中すると撃墜される場合は[[防御]]することが多いため、手間がかかる。ただし[[クリティカル]]によるダメージ増加や、[[援護攻撃]]のダメージは考慮されていない。
 
敵の反撃行動パターン選択が他作品と比べて賢く、次の通常攻撃が命中すると撃墜される場合は[[防御]]することが多いため、手間がかかる。ただし[[クリティカル]]によるダメージ増加や、[[援護攻撃]]のダメージは考慮されていない。
  
また、上記の周回特典により初めの数周はともかくクリア回数をこなせばこなすほど難易度が上がっていく。最大改造となる40週目ともなると、雑魚でも攻撃力5000~6000越えは当たり前になるため、こうなると味方の耐久力は意味が無くなってしまう。そこまでやり込む場合はスーパー系や[[戦艦]]でも回避を重点強化しないと詰んでしまう恐れも。
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また、上記の周回特典により初めの数周はともかくクリア回数をこなせばこなすほど難易度が上がっていく。最大改造となる40周目ともなると、雑魚でも攻撃力5000~6000越えは当たり前になるため、こうなると味方の耐久力は意味が無くなってしまう。そこまでやり込む場合はスーパー系や[[戦艦]]でも回避を重点強化しないと詰んでしまう恐れも。
  
 
== 演出面 ==
 
== 演出面 ==

2017年4月11日 (火) 08:40時点における版

概要

ゲームボーイアドバンス(GBA)で発売された4作目のスパロボ。他作品とのストーリー的な繋がりはなく、本作のみで物語が完結している。携帯機シリーズとしては3作目にあたる。

本作は「地球消滅」という出来事が起こった結果、ネオ・ジオンOZトレーズ派、リガ・ミリティアが事態収拾のために同盟を組むという事態に。よって今回はシャア(『逆襲のシャア』時代)、ギュネイクェストレーズゼクスミリアルド)が味方として無条件で加入。さらに進め方次第ではB.D.ハマーンクロノクルカテジナマーグガビルまで仲間になる。スパロボ特有のif展開を最大限に活用した形式のストーリーとなっている。

1周回あたりの総話数はスパロボシリーズ全体を通しても少ない部類に入るが、1話で前・後編構成となるマップやシナリオ分岐が多いため、総合的なボリュームは他作品と遜色ない。ただし、ルート次第で1周回あたりの総話数が大きく変化し、新要素であるツメスパロボのコンプリートにも関わる。

システム

新システム

スキルパーツ
パイロットに装備する専用の強化パーツ。能力値を上げたり、特殊技能を追加する。弱いパイロットほどスロット数が多い傾向があるため、どのパイロットを育てるかをプレイヤーの好みで選びやすくなった。
歌システム
VF-19改 ファイアーバルキリーなど、マクロス7系の一部ユニットが使用可能。専用リソースの歌ENを消費し、他のパイロットの能力気力などを上昇させ、プロトデビルンにのみダメージを与える。歌うことで経験値が入り、レベルアップできる。本作では能力アップ系の歌を重ねがけでき、ターンさえかければ延々とステータスアップ可能(各+255まで)。後の第3次αでは、歌の能力アップ効果が重ねがけできなくなった。
コンボ
特殊技能のコンボを持っていれば、C属性の武器で隣接した直線上の敵ユニットをまとめて攻撃できる。これにより、マップ兵器を持たないユニットでも多数の敵機を攻撃しやすくなった。加えて援護防御されず、2機目以降の敵からは反撃を受けないと言うメリットもあるが、一体目の敵ユニットが防御した場合は二体目以降の敵にも防御される。デメリットは二体目以降の敵からの入手経験値が50%になること。(獲得資金は減額無し)
一方で敵もコンボを所持している事があるため、援護攻撃援護防御の為に密集するリスクは増している。
ショップ
不要な強化パーツスキルパーツを売却し、資金に換えることが可能。ショップの要素自体は本作が初出というわけではないが、以後多くの作品で本作と同じ仕様が定着している。ただし本作での売価はかなり安く、プロペラントタンクで500、ミノフスキードライブでも5000と、収入源として当てに出来るレベルではない。
ツメスパロボ
スパロボ版詰め将棋とでも言うべきミニゲーム。本編を1シナリオクリアするごとに1ステージずつ開放される。クリアすると初回のみ、資金と強化パーツやスキルパーツが手に入る。
武器名変更
主人公機と副主人公機の武器名を、ゲーム開始時やインターミッション時に自由に変更可能となった。戦闘時にも変更した武器名を(音声はないが)喋ってくれる。ゲーム進行には影響しない。

既存システムと変更点

ボーナスポイントシステム
PP制であったOGのパイロット養成とは異なり、パイロットの能力値を上げるポイントとして、1レベルアップで1獲得できるボーナスポイント(BP)制を採用。オプション設定によって戦闘中でもレベルアップ後に実行可能。以後の作品ではJWで採用されている。なお、隠しキャラの一部(敵時と味方時の顔グラが同じキャラ)は、味方時に上げたポイントが敵時にも引き継がれるようになるので注意。
特殊武器
OG1では攻撃力を持たなかったが、本作から攻撃力が設定された。また、本作のみ強化パーツとして特殊武器が登場する。これらも機体の武器改造段階に応じて攻撃力が上昇する。主人公機に付けると特殊武器名も喋る。EN低下・吸収系武器に関してはOGで強力すぎたためか、効果が下方修正されている。
フル改造ボーナス
携帯機シリーズでは初めて採用。武器と機体の両方に用意されている。改造段階は1周目の上限まで改造すれば良い。ただし一度ボーナスを選択してセーブすると、そのゲームデータでは二度と変更できなくなるので慎重に選ぶこと。
サイズ差ダメージ補正
第2次αから登場した要素で、サイズが大きい機体ほど最終与被ダメージに有利な補正がかかる。携帯機シリーズでは、本作で初めて採用された。
防御技能
切り払い撃ち落としシールド防御の技能レベルが廃止され、自分と敵の技量差によって発生確率が変動するようになった。この仕様はエーアイ系作品では以降標準化した他、Zシリーズなどにも採用されている。撃ち落としはニュータイプでなくても発動するようになった。
また、これらや分身などが防御系精神コマンドより先に判定が行われるようになった。
具体例:「ひらめきが効いた状態で敵からの攻撃を受ける(当然命中率は0%)→防御技能が発動して無効化した→ひらめきは効いたまま」
部隊名
Rと同様に、物語が進むと部隊名を入力・命名することになる。デフォルト名は『ブルー・スウェア』。
周回特典
2周目以後は資金改造段階・パイロット養成・撃墜数が引き継がれる。また、2周目では改造段階が全機体15段階、3周目では20段階までになる。しかし奇数回の周回ごとに、全ての敵機体が全項目1段階ずつ改造されていく。

難易度

1周目の難易度は全体を通して高め。敵の攻撃力が全般的に高い割にリアル系の回避率が低めで、スーパー系の装甲もあまり厚いとは言えない。ボスよりもザコの方が基本命中率が高い傾向にあり、中盤以降はザコ敵のコンボ武器が脅威となる。ただし中盤以降はターンと時間がかかっても構わないなら、歌を利用して自軍の能力を極限まで上げるプレイスタイルも取れる。

敵の反撃行動パターン選択が他作品と比べて賢く、次の通常攻撃が命中すると撃墜される場合は防御することが多いため、手間がかかる。ただしクリティカルによるダメージ増加や、援護攻撃のダメージは考慮されていない。

また、上記の周回特典により初めの数周はともかくクリア回数をこなせばこなすほど難易度が上がっていく。最大改造となる40周目ともなると、雑魚でも攻撃力5000~6000越えは当たり前になるため、こうなると味方の耐久力は意味が無くなってしまう。そこまでやり込む場合はスーパー系や戦艦でも回避を重点強化しないと詰んでしまう恐れも。

演出面

戦闘アニメ時にステータスウィンドウが非表示になるよう変更され、より広い画面を使っての演出が可能となった。GBAの前作であるOG1と比べると戦闘アニメの動きは少ないが、アニメ演出や、カットイン挿入時のスピード感は随一。アニメOFF時の処理速度も高速化した。パイロットのカットインは、これまでの携帯機シリーズから一新され大幅に増えた。これまでカットインがなかったキャラにも多く書き起こされている。

主人公機に通常戦闘BGMの他、必殺武器専用のBGMが用意されるようになった。またマクロス7の歌は、曲目別にBGMが用意されている。

話題

  • スーパーロボット大戦COMPACT3発売から、1ヶ月経たずに発売された。開発ラインがそれぞれ異なり、ほぼ同時進行開発だったことに起因する。
  • シナリオはスーパーロボット大戦64を担当した鏡俊也氏で、部隊名や五飛のセリフに64を意識した小ネタがある。また、同氏の手掛ける脚本はハードなストーリー展開で知られており、本作では特にその面が強調された仕上がりとなっている。
  • ニンテンドーDSのスパロボで採用されている、Wスロットシステム対応作品のひとつ。

登場作品

新規参戦は★の5作品。☆は携帯機初参戦作品。

世界観

世界観/D

バンプレストオリジナル

登場メカ(オリジナル)

主人公機
下記の機体のいずれか1機を選択。機体は一応リアル系とスーパー系に区分されており、初期の機体については主人公が選択しなかった同系列の機体が副主人公の機体となる。リアル系の中盤でパートナーを仲間にせず副主人公のまま進めるとそちらの搭乗機は初期機のままで強化されず引き継がれる。フォルテギガスは2人乗りだが、副主人公が離脱した場合は主人公の1人乗りとなる。
機体名 初登場 備考
エール・シュヴァリアー 本作 リアル系初期機
ブランシュネージュ 本作 リアル系初期機
ガナドゥール 本作 スーパー系初期機
ストレーガ 本作 スーパー系初期機
ジェアン・シュヴァリアー 本作 エール・シュヴァリアーの後継機
デア・ブランシュネージュ 本作 ブランシュネージュの後継機
フォルテギガス 本作 スーパー系の後継機。
ガナドゥールストレーガの合体機
敵勢力機(ルイーナ
ルイーナ搭乗機のうち、2機は味方にできる可能性がある。
機体名 初登場 備考
アンゲルス 本作  
アンゲルスS 本作  
ベルグランデ 本作  
ベルグランデS 本作  
スカルプルム 本作  
スカルプルムS 本作  
インペトゥス 本作 イグニスの搭乗機
ファービュラリス 本作 グラキエースの搭乗機。
男主人公の場合、味方機として使用できる可能性がある
フォルティス・アーラ 本作 アクイラの搭乗機
ウィオラーケウム 本作 コンターギオの搭乗機
プリスクス・ノクス 本作 ウンブラの搭乗機
ストゥディウム 本作 ウェントスの搭乗機。
本機は例外的に敵としては登場しない。
女主人公の場合、味方機として使用できる可能性がある
ファートゥム 本作 ペルフェクティオの搭乗機

登場人物(オリジナル)

主人公及び関連人物
主人公はジョッシュかリムのどちらか1人を選択。選択しなかった方も副主人公として登場するが、状況によっては途中で戦線離脱する。どちらも最初に選択した機体がリアル系かスーパー系かで、基本能力精神コマンド特殊技能が若干異なる。
ジョシュア・ラドクリフ(ジョッシュ)
男主人公。愛称は「ジョッシュ」。リ・テクの父親と二重人格の義妹を持つ苦労人。当初は流されるままに戦っていたが、やがて父フェリオが今回の事件の元凶だと知って苦悩するようになる。鉄也ギュネイグラキエースとの絡みは必見。
クリアーナ・リムスカヤ(リム)
女主人公。愛称は「リム」。ジョッシュの義妹。二重人格者で「クリス」「リアナ」という人格が存在し、互いに認知しあっている。鉄也ギュネイと親友なジョッシュに対し、彼女はクェスと仲が良い。

その他の人物は主人公の選択に関わらず登場する。

人物名 初登場 備考
クリフォード・ガイギャクス 本作  
フェリオ・ラドクリフ 本作  
敵勢力(ルイーナ
人物名 初登場 備考
イグニス 本作  
グラキエース 本作 男主人公の場合、味方に出来る可能性がある
アクイラ 本作  
コンターギオ 本作  
ウンブラ 本作  
ウェントス 本作 彼は例外的に敵として登場することはない。
女主人公の場合、味方に出来る可能性がある
ペルフェクティオ 本作  

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ゲーム中データ

分類 記事
全話一覧 全話一覧/D
隠し要素 隠し要素/D
精神コマンド 精神コマンド/D
強化パーツ 強化パーツ/D
特殊能力 特殊能力/D
特殊技能 特殊技能/D
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/D

関連用語

地球消滅
本作のキャッチコピー。本当に初っ端から地球が消滅してしまうため、地球側も宇宙側も混乱してしまう。大々的に宣伝された割には、序盤の内に呆気なく復活してしまうが、終盤には再び消滅の危機に晒される。
ルイーナ
本作の敵組織。名はラテン語で『破滅』や『遺跡』と言った意味合いを持つ。

余談

  • スーパーロボット大戦MXのタイトル案にスーパーロボット大戦Dがあった。この没案でのDの意味はダイナマイト。
    また、MXの主人公ヒューゴの没名前案にはイグニスがあった。
  • 今作のオリジナルキャラクターたちのBGMはタイトルに因んでかすべて頭文字がDから始まるものになっている。

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