「ジオング」の版間の差分

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== MSN-02 ジオング(Zeong) ==
+
{{登場メカ概要
*[[登場作品]]:[[機動戦士ガンダム]]
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::Zeong]]<ref>[http://www.gundam.jp/tv/world/mecha/ze01.html MS]、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。</ref>
*分類:[[ニュータイプ]]専用試作型[[モビルスーツ]]
+
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
*型番番号:MSN-02
+
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム}}
*頭頂高:17.3m
+
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|スーパーロボット大戦}}
*本体重量:151.2t
+
| SRWでの分類 = [[機体]]
*全備重量:231.9t
+
}}
*[[動力]]:熱核融合炉
 
*ジェネレーター出力:9400kw
 
*スラスター総推力:187000kg
 
*センサー有効半径:81000m
 
*装甲素材:超高張力鋼
 
*分離形態:頭部
 
*開発:[[ジオン公国軍]]
 
*所属:ジオン公国軍
 
*主なパイロット:[[シャア・アズナブル]]
 
  
ジオン公国軍が開発したニュータイプ専用試作型モビルスーツ。「'''ジオン'''」の名称を冠しており、「MS-06Z サイコミュ試験用ザク」及び「MSN-01 サイコミュ高機動試験用ザク」の試験データを基にして開発された。操作性の高い[[サイコミュ|サイコミュ・システム]]や高出力ジェネレーターを搭載しているが、そのせいで機体がやや大型化している。両腕部は有線式のメガ粒子砲となっており、[[分離]]する事で[[オールレンジ攻撃]]を行える。モビルスーツとしては珍しく脚部が付いていないが、これは単に開発が間に合わなかったためであり、その代わりとして高出力スラスターを装備している。そのため、[[宇宙]]でしか運用できなくなっている。コクピットは頭部に設置され、緊急時には[[分離]]して脱出装置となる。また、胸部にもコクピットがあり、サイコミュを使えない[[オールドタイプ]]が運用する際はパイロットが胸部の、ガンナーが頭部のコクピットに乗り込む事でオールレンジ攻撃を可能としている。ただし、やはりニュータイプ搭乗時と比べると精度は低いと言わざるを得ない。
+
{{登場メカ概要
 +
| タイトル = スペック
 +
| 分類 = [[ニュータイプ]]専用[[モビルスーツ]]
 +
| 生産形態 = 試作機
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| 型式番号 = [[型式番号::MSN-02]]
 +
| 全高 = 17.3 m
 +
| 本体重量 = 151.2 t
 +
| 全備重量 = 231.9 t
 +
| 動力 = [[動力::熱核融合炉]]
 +
| ジェネレーター出力 = 9,400 kw
 +
| スラスター総推力 = 187,000 kg
 +
| 装甲材質 = [[装甲材質::超高張力鋼]]
 +
| センサー有効半径 = 81,000m
 +
| 開発 = [[ジオン公国軍]]
 +
| 所属 = {{所属 (メカ)|ジオン公国軍}}
 +
| 主なパイロット = [[パイロット::シャア・アズナブル]]
 +
}}
 +
'''ジオング'''は『[[機動戦士ガンダム]]』の[[登場メカ]]
  
3機が製造され、その内の完成度80%の状態の1機が[[キシリア・ザビ]]から[[シャア・アズナブル]]に与えられ、乗機の[[シャア専用ゲルググ|ゲルググ]]が損傷して出撃できないという事から本機に搭乗して出撃する事となった。慣らし運転も出来ずにぶっつけ本番で出撃させられたという事もあり、当初は操縦にかなり苦心していたようであるが、それでも連邦軍の[[モビルスーツ]]や艦艇を多数撃破した。その後、[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]と交戦し、撃破に成功するも、本機も大破している。
+
== 概要 ==
 +
[[ジオン公国軍]]が開発した[[ニュータイプ]]専用試作型[[モビルスーツ]]
  
本機のコンセプトは後のニュータイプ専用モビルスーツ、[[モビルアーマー]]に引き継がれていく事となった。
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=== 機体概要 ===
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「'''[[ジオン公国|ジオン]]'''」の名称を冠しており、「MS-06Z サイコミュ試験用ザク」および「MSN-01 サイコミュ高機動試験用ザク」の試験データを基にして開発された。操作性の高い[[サイコミュ|サイコミュ・システム]]や高出力ジェネレーターを搭載しているが、そのせいで機体がやや大型化している。両腕部は有線式のメガ粒子砲となっており、[[分離]]する事で[[オールレンジ攻撃]]を行える。
  
ちなみに、本機は[[一年戦争]]時にシャアが搭乗した[[モビルスーツ]]の中で唯一赤くない機体である。まぁ、元からシャア専用機として開発されていた訳ではないし、塗り替える暇もなかったのであろうから当然なのだが。
+
モビルスーツとしては珍しく'''脚部が付いていない'''。だが、これは単に開発が間に合わなかったためであり、その代わりとして高出力スラスターを装備している。そのため、[[宇宙]]でしか運用できない(尤も、主戦場が宇宙空間のため特に問題は無い)。これに加えて上腕部の装甲も未完成であり、フレームが剥き出しになっている。しかしながら発進したジオングの姿を見たジオン兵の中には「あれで正解なんだ」と、MSに脚部が無いことを利点と感じた者もいる。
  
脚部が装着されている完成状態は「'''パーフェクト・ジオング'''」と呼ばれており、そのデザインの元となったのは漫画『プラモ狂四郎』に登場した「'''足付きジオング'''」である。これはジオングの下半身に[[ドム]]の足を取り付けたもので、後に再登場した際に「パーフェクト・ジオング」と名付けられた。<br />
+
また、胸部にもコクピットがあり、[[サイコミュ]]を使えない[[オールドタイプ]]が運用する際はパイロットが胸部の、ガンナーが頭部のコクピットに乗り込む事でオールレンジ攻撃を可能としている。ただし、やはりニュータイプ搭乗時と比べると精度は低いと言わざるを得ない。
なお、同漫画で謳われたパーフェクトの名前は「パーフェクトガンダムに対して造られたジオング」という意味合いであり、脚部を装着したジオングという意味でもなかったりする。
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 +
本機のコンセプトは後のニュータイプ専用モビルスーツや[[モビルアーマー]]に引き継がれていく事となった。
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==== ジオング(頭部) ====
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コクピットは頭部に設置され、緊急時には[[分離]]して脱出装置となる。
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なお劇中ではシャアは胸部のコクピットから搭乗し、ガンダムとの戦闘で大破した際頭部を分離させて脱出してる事から、双方のコクピットは繋がっていると思われる。
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=== 本編での活躍 ===
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3機が製造され、その中の完成度80%(装甲の一部が付けられておらず、内部構造が剥き出しの部分が存在する)の状態の1機が[[キシリア・ザビ]]から[[シャア・アズナブル]]に与えられた。シャアは[[ア・バオア・クー]]での戦闘において、乗機の[[シャア専用ゲルググ|ゲルググ]]が損傷して出撃できないという事から本機に搭乗して出撃する事となった。
 +
 
 +
慣らし運転も出来ずにぶっつけ本番で出撃させられたという事もあり、当初は操縦にかなり苦心していたようであるが、それでも連邦軍の[[モビルスーツ]]や[[戦艦]]を多数撃破した。その後、[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]と交戦。[[回避]]しつつ、[[ビーム兵器|ビーム]]を当てることが無理と判断すると、被弾前提で攻撃。最終的にガンダム撃破に成功するも、本機も大破している。
 +
 
 +
ちなみに、'''ジオングは[[一年戦争]]時にシャアが搭乗したモビルスーツの中で唯一赤くない機体'''である。元からシャア専用機として開発されていた訳ではないし、塗り替える暇もなかったのであろうから当然なのだが。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
『機動戦士ガンダム』のラスボス的機体であるが、スパロボでは[[ネオ・ジオン]]軍のニュータイプ部隊用の[[量産機]]として登場する事が多い。『[[スーパーロボット大戦GC]]』『[[スーパーロボット大戦XO]]』は物語序盤が[[一年戦争]]に沿った展開であるが、シャアがア・バオア・クーでの決戦を前にジオンを離反してしまうためかジオングは登場していない。
+
『機動戦士ガンダム』の[[ラストボス|ラスボス的機体]]であるが、SRWでは[[ネオ・ジオン|ネオ・ジオン軍]]の[[ニュータイプ]]部隊用の[[量産機]]として登場する事が多い。
 +
 
 +
[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』並びに『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』は物語序盤が[[一年戦争]]に沿った展開であるが、シャアがア・バオア・クーでの決戦を前にジオンを離反してしまうため登場していない。
  
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
:シャアが乗ってくる。倒しても首のみでまた戦いを挑んでくる。
+
:[[シャア・アズナブル|シャア]]が乗ってくる。'''倒しても、首のみでまた戦いを挑んでくる'''。
 +
 
 +
=== [[αシリーズ]] ===
 +
;[[スーパーロボット大戦α]]
 +
:登場はしないが宇宙で[[SRX]]の合体訓練をする際に[[R-3]]の[[R-3パワード|プラスパーツ]]がないことに対し[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]が宇宙空間なら足は必要ないと本機のことについて触れる。
 +
:『αシリーズ』では一年戦争がソロモン攻略戦で終了しているはずなのだが、この時点でロールアウトされていたのだろうか?
  
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦COMPACT]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT}}
:[[ジオン兵]]が乗ってくる。クリアボーナスで入手できることがあり、性能も悪くない。しかし、性能が上の[[ファンネル]]搭載機体がたくさん手に入るので終盤は苦しい。
+
:シーン3のファーストステージで[[ジオン兵]]が乗ってくる。そのステージで[[シャア・アズナブル|クワトロ]][[ララァ・スン|ララァ]]に「私達が乗るはずだったもの」と言っているのが印象的。クリアボーナスで入手できる事があり、性能も悪くない。しかし択一のエルメスが改造済みで長射程対応なのに対して、本機は中射程P武器が主体で無改造状態。さらには性能が上の[[ファンネル]]搭載機体がたくさん手に入るので終盤は苦しい。他のNT専用機とは一風変わった性能なので、煮詰まったときなどに使ってみてほしい。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第2部]]
+
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor}}
:[[ベンメルコレクション]]としてフル改造されて登場。ステージ名は「こりないコレクター」。[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]で倒すと入手でき、[[ルー・ルカ|ルー]]を乗せると後にBルートで[[キラー・ザ・ブッチャー|ブッチャー]]と特殊会話がある。性能はなかなかのもの。
+
::第22話クリア時の総ターン数が170以下だと入手。[[援護]]の追加により、リメイク前より有用性は上がっている。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇}}
:第2部で入手していると登場。残念ながらリメイク版の[[IMPACT]]には登場しない。
+
:[[ベンメルコレクション]]としてフル改造されて登場。ステージ名は「こりないコレクター」。クワトロで倒すと入手でき、[[ルー・ルカ|ルー]]を乗せると後にBルートで[[キラー・ザ・ブッチャー|ブッチャー]]と特殊会話がある。性能は中々のもの。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
 +
:第2部で入手していると登場。敵の[[防御]]LVが上がっているので、主力の有線メガ粒子砲の扱いには注意。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦A]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A}}
:中盤頃[[宇宙]]にてシャアが乗って出てくる。移動後使用可能な射程5の最強武器である有線式メガ粒子砲が厄介だが、攻撃力さえ十分なら必中をかけた[[スーパーロボット]]の必殺技一発で処理出来る。終盤ではシャアが乗っていた時の性能そのままでネオ・ジオンが量産してわらわらと出現。初出がシャアの搭乗機だった関係か獲得資金が5000と非常に美味しいので、最終決戦に向けて[[幸運]]を掛けた[[マップ兵器]]で是非まとめて落としたい。
+
:中盤頃[[宇宙]]にてシャアが乗って出てくる。移動後使用可能な射程5の最強武器である有線式メガ粒子砲が厄介だが、攻撃力さえ十分なら必中をかけた[[スーパーロボット]]の必殺技一発で処理出来る。
;[[スーパーロボット大戦A PORTABLE]]
+
:終盤ではシャアが乗っていた時の性能そのままで[[ネオ・ジオン]]が量産してわらわらと出現。初出がシャアの搭乗機だった関係か[[資金|獲得資金]]が5000と非常に美味しいので、最終決戦に向けて[[幸運]]を掛けた[[マップ兵器]]で是非まとめて落としたい。
:リメイク版で大幅なグラフィック向上を果たした。有線ビーム砲のアニメーションは素晴らしいの一言。だが、敵としてはHPと、命中率の高さにより強敵。
+
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A PORTABLE}}
 +
::リメイク版で大幅なグラフィック向上を果たした。有線ビーム砲のアニメーションは素晴らしいの一言。だが、敵としては[[HP]]と、命中率の高さにより強敵。
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦}}
:「復活! ギルギルガン」に4機登場する。
+
:初登場作品。マジンガー・チームで開始すると、[[ビューナスA]]の代わりに第3話「トワイライト リバー」に登場する。
;[[スーパーロボット大戦64]]
+
:HDリメイク版では「水中の死闘」と「最終決戦」で登場。どちらも[[エルメス]]も連れてきているが、前者で[[νガンダム]]が既に自軍にいる(つまりガンダムチームを選んでかつ離脱させていない)場合、このシナリオですぐ側に[[キュベレイ]]もいるため両手に花状態になっている。もっとも[[サザビー|これは序の口なのだが]]。有線式メガ粒子砲がP武器にして[[海]]Aで[[]]も飛べるため、中々使いやすい。なお、'''「脚など飾り」だと豪語する'''。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦64}}
 
:終盤、[[強化人間]]が乗ってやたら出てくる。それなりに強いのだが、それを上回る[[サイコガンダム]]や[[ヤクト・ドーガ]]がうろちょろしているので可愛く見えてしまう。
 
:終盤、[[強化人間]]が乗ってやたら出てくる。それなりに強いのだが、それを上回る[[サイコガンダム]]や[[ヤクト・ドーガ]]がうろちょろしているので可愛く見えてしまう。
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
:3Dスパロボ初参戦。第5章で戦うことになるが、本作では[[ア・バオア・クー]]は最初から[[地球連邦軍]]の拠点で、しかも既に破壊されてしまっているため、宇宙空間での戦いとなる。メイン19話-3「アクシズからの撤退」において、どのユニットでも良いのでジオングを撃墜すると、イベントが発生して[[ガンダム]]に「ラストシューティング」が追加される。
+
:第40話「宇宙要塞ア・バオア・クー」のボスユニットとして登場。パイロットはシャア・アズナブル。
:その後サブミッション「仮面の下の決意」での決闘後、一度その場を離れた[[シャア・アズナブル|シャア]][[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]として[[百式]]に乗って戻ってくるのだが、ジオングは仮面と一緒に捨てられたようだ。ユーザーからは「[[百式]]はいいからこっちを使いたかった」という声も。
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
:なおこの決闘のルールは[[ガンダムファイト]]がベースなのだが、頭部にコックピットがあるジオングをルール上どう扱うのかは'''一切触れられない'''。シャアがルールに合わせて胸部に乗っていたのだろうか?
+
:第5章で戦うことになるが、本作では[[ア・バオア・クー]]は最初から[[地球連邦軍]]の[[ゼダンの門|拠点]]で、しかも既に破壊されてしまっているため、宇宙空間での戦いとなる。メイン第19話-3「アクシズからの撤退」において、どのユニットでも良いのでジオングを撃墜すると、イベントが発生して[[ガンダム]]に「ラストシューティング」が追加される。
 +
:その後サブミッション「仮面の下の決意」での決闘後、一度その場を離れたシャアがクワトロとして[[百式]]に乗って戻ってくるのだが、ジオングは仮面と一緒に捨てられたようだ。ユーザーからは「百式はいいからこっちを使いたかった」という声も。
 +
:なお、この決闘のルールは[[ガンダムファイト]]がベースなのだが、頭部にコックピットがあるジオングをルール上どう扱うのかは'''一切触れられない'''。シャアがルールに合わせて胸部に乗っていたのだろうか?
 +
;[[スーパーロボット大戦DD]]
 +
:直接は登場しないが、[[α・アジール]]を見た[[車弁慶 (OVA)|弁慶]]が、形状がまるでジオングだと例えている。
 +
 
 +
=== 関連作品 ===
 +
;[[リアルロボット戦線]]
 +
:シャアの乗機。[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]ルートでは中ボスだが、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]・ロシュルートと[[アマンダラ・カマンダラ|ポセイダル]]ルートでは入手できる。
 +
:首だけの姿にはなれず、一度倒されれば撃墜となる。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
=== 武装・必殺攻撃 ===
+
=== 武装・[[必殺武器]] ===
==== 射撃兵装 ====
 
 
;メガ粒子砲
 
;メガ粒子砲
:頭部に1門、腹部に2門内蔵している。頭部に内蔵されている物は分離後も使用可能。
+
:頭部に1門、腹部に2門内蔵している。頭部の方は分離時にも使用している。
 +
:『AP』では頭部側のみを使用。
 +
:;拡散メガ粒子砲
 +
::出力を調整して拡散させることが可能。主に腹部側が拡散する。
 +
::『AP』では頭部のメガ粒子砲を拡散させている。
 
;有線式メガ粒子砲
 
;有線式メガ粒子砲
 
:両腕部に装備されており、指の一本一本が砲門となっている。[[サイコミュ]]による有線誘導式で、[[オールレンジ攻撃]]が可能。前述のように二人乗りであれば[[オールドタイプ]]でも使用可能である。
 
:両腕部に装備されており、指の一本一本が砲門となっている。[[サイコミュ]]による有線誘導式で、[[オールレンジ攻撃]]が可能。前述のように二人乗りであれば[[オールドタイプ]]でも使用可能である。
<!-- === [[特殊能力]] === -->
+
:5連装×2ということもあり本機で最も強力な武装なのか、劇中では次々に連邦の艦艇を撃墜していた。
 +
:文字表示のスペックの関係で、『初代』では「ワイヤービームキャノン」表記。
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[宇宙|宇]]
 
;[[宇宙|宇]]
 
:
 
:
<!-- == 機体[[BGM]] == -->
 
  
== 対決・名場面など ==
+
=== [[サイズ]] ===
 +
;M
 +
:
 +
 
 +
== 装備・機能(頭部) ==
 +
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 +
;メガ粒子砲
 +
:1門内蔵。
 +
 
 +
=== 移動タイプ ===
 +
;[[宇宙|宇]]
 +
:
 +
 
 +
=== [[サイズ]] ===
 +
;S
 +
:
 +
 
 +
== 機体BGM ==
 +
;「嵐の中で輝いて」
 +
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』のマップ「恐怖!デビルアクシズ始動!(前編)」にて、黄軍の[[マグアナック]]と戦闘した際に流れる。一年戦争を舞台にした作品という繋がりから採用されたと思われる。
 +
 
 +
== 対決・名場面 ==
 
;ジオング出撃
 
;ジオング出撃
:キシリアより「完成度80%」と告げられたシャアに対し、現場の整備兵は「80%? 冗談じゃありません、現状でジオングの性能は100%出せます!」と太鼓判を押す。シャアから「脚が付いていない」と指摘された整備兵は、「'''あんなのただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ!'''」と反論。その後、整備兵から「大佐のNT能力は未知数です。保証できるわけありません」と言われ、「はっきり言う、気に入らんな…」と不満を口にする。気まずいと思ったのか整備兵は「気安めですが、大佐なら上手く扱えますよ」と言い、「ありがとう。信じよう」と言い手を振りつつ乗り込むシャアであった。
+
:TV版第42話より。[[キシリア・ザビ|キシリア]]から「完成度80%」と告げられた[[シャア・アズナブル|シャア]]に対し、現場の[[科学者・技術者|整備兵]]は「80%? 冗談じゃありません、現状でジオングの性能は100%出せます!」と太鼓判を押す。さらに、シャアから「脚が付いていない」と指摘された整備兵は'''「あんなのただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ!」'''と反論する。
;対[[ガンダム]]
+
:その後、整備兵から「大佐の[[ニュータイプ]]能力は未知数です。保証できるわけありません」と言われてしまい、シャアは「はっきり言う、気に入らんな…」と不満を口にする。気まずいと思ったのか、整備兵は「気安めですが、大佐なら上手く扱えますよ」と言う。シャアは「ありがとう。信じよう」と言って、彼に手を振りつつジオングに乗り込む。
:[[キシリア・ザビ]]からジオングを与えられた[[シャア・アズナブル]]は[[アムロ・レイ]]のガンダムと交戦。両腕の有線式メガ粒子砲で攻めるが、アムロもすぐに機動を見切って応戦する。やがて、ジオングは頭部のみとなり、ガンダムも頭部と左腕を破損し、シャアは[[ア・バオア・クー]]へと逃げ込む。それを追ったアムロはガンダムを自動操縦に切り替えて迎撃。待ち伏せていたジオングと相打ちになり、ジオングは大破。ガンダムも右腕と右脚を破壊され、ついに倒れる事となった。俗に言う「'''ラスト・シューティング'''」である。
+
;対[[ガンダム]]
 +
:TV版第42話および最終話より。キシリアからジオングを与えられたシャアは[[アムロ・レイ|アムロ]]のガンダムと交戦。両腕の有線式メガ粒子砲で攻めるが、アムロもすぐに軌道を[[見切り|見切って]]応戦する。
 +
:やがて、ジオングは頭部のみとなり、ガンダムも頭部と左腕を破損し、シャアは[[ア・バオア・クー]]へと撤退。それを追ったアムロはガンダムを自動操縦に切り替えて迎撃した。
 +
:一方、ジオングはガンダムを待ち伏せていたが、敵機と相打ちになってジオングは大破。ガンダムもまた右腕と右脚を破壊され、遂に倒れる事となった。
 +
:この場面が俗に言う'''「ラスト・シューティング」'''である。
  
== 関連機体 ==
+
== 主な関連機体 ==
 +
=== 強化型・バリエーション機 ===
 +
;[[GUNDAM:パーフェクト・ジオング|パーフェクト・ジオング]](外部リンク・ガンダムwiki)
 +
:リンク先参照。
 +
 
 +
=== 関連機 ===
 +
;[[ブラウ・ブロ]]
 +
:本機のサイコミュによる有線ビームの実用化により、モビルスーツサイズでの搭載を可能にしたのがジオングである。
 
;[[サイコガンダム]]
 
;[[サイコガンダム]]
:外見や名称の上では「ガンダム」だが、サイコミュなど多くの面でジオングを参考に作られている。言わば前作の主役機・ラスボス機のハイブリッド。
+
:外見や名称の上では「ガンダム」だが、[[サイコミュ]]など多くの面でジオングを参考に作られている。
 
;[[サイコガンダムMk-II]]
 
;[[サイコガンダムMk-II]]
:サイコガンダムの後継機であり、基本的な部分は一緒。指先のビーム砲はなくなったが、サイコガンダムにはなかった腕をサイコミュで飛ばすシステムがある。
+
:サイコガンダムの後継機であり、サイコガンダムにはなかった腕をサイコミュで飛ばすシステムもある。
;パーフェクト・ジオング
+
;[[ネオ・ジオング]]
:ジオングの完成状態の通称。正式名称は単なる「ジオング」であるが、未完成状態と区別するためにこの名で呼ばれている。脚が付いているために機動性は低下しているものの、重力下での運用も可能となった。
+
:OVA版『[[機動戦士ガンダムUC]]』第7巻(最終巻)に登場した拠点攻略用の超大型[[モビルアーマー|MA]][[シナンジュ]]がコアユニットとして組み込まれている。
:本機は後に漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場しており、ジオン残党の拠点の1つであるアムブロシアで保管されていた。これは[[ア・バオア・クー]]に残されていたジオングの3号機を回収して脚部を取り付けた物であるらしく、シャアが乗る事となった。その際に「脚は飾り」と口にした整備兵とも再会しており、「脚も満更、無駄ではなかった」と評価を改めている。
+
 
:スパロボ未登場だが、サターン版[[スーパーロボット大戦F|F]]の予約特典の冊子によると、ゲゼやサロンズと共に登場予定があり、SDの設定画が起こされていた。
+
=== 他作品の関連機 ===
;グレート・ジオング
 
:「トミノメモ」なるものに書かれていたジオング。[[ターンX]]を彷彿させるような頭部、腕部、胴体、脚部の[[分離]]機構を持っている。SRW未登場。Gジェネレーションシリーズの近作に登場している。
 
;スカル・ジオング
 
:ゲーム『[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]]』に登場したバンプレストオリジナルメカ(キャラ?)。機動族の一人。
 
 
;[[フェブラル]]
 
;[[フェブラル]]
:『[[機動新世紀ガンダムX]]』におけるジオングのオマージュ的MS。頭部脱出機構、有線オールレンジ攻撃用の腕、足のない下半身など似通ったデザインを持つ。
+
:『[[機動新世紀ガンダムX]]』におけるジオングのオマージュ的MS。頭部脱出機構、有線オールレンジ攻撃用の腕、脚の無い下半身等、似通ったデザインを持つ。
 +
;[[ターンX]]
 +
:『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』に登場する[[ターンタイプ]]MS。「全身がバラバラに分離し各パーツが[[オールレンジ攻撃]]を仕掛ける」というコンセプトは元々ジオングでも検討されていたアイデアだったとされる。
 +
;[[プロヴィデンスガンダム]]
 +
:『[[機動戦士ガンダムSEED]]』におけるジオングのオマージュ的MS。パイロットが仮面の男、ラスボス機体、カラーリング、オールレンジ攻撃と共通点は多い。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*短編『バカがボオルでやってくる!』(漫画『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート]]』に収録)において、[[ソロモン]]攻略戦にて[[ウモン・サモン]]の搭乗した「[[ボール]]戦地改造型(通称「Bガンダム」)」の存在が原因で、ジオン軍が「'''ガンダムの全長は、40mを軽く凌駕している'''」と誤解してしまった結果、本機(正確にはパーフェクト・ジオング)が開発される事となったという、衝撃の開発経緯が判明している。
+
*劇中でガンダムと相討ちになった実績から、『講談社ポケット百科シリーズ ロボット大全集1 機動戦士ガンダム』等の児童を対象とした書籍では「(一年戦争時)'''最強のモビルスーツ'''」として紹介されるケースが有る。
**ただし、これは作中でもガセネタの可能性が示唆されており、事実かどうかは非常に微妙なところである。そもそもガンダムのサイズが普通のMSと大差ないことは、それまでの戦闘データや兵の報告で明白なのは言うまでもない。
+
*『冒険王』掲載の漫画版では打ち切りの影響や作者が放送を見ていなかったこともあり、作中唯一ガンダムの装甲を破壊できた機体となっている。(同作のガンダムはムサイのビーム砲が背中に直撃してもほとんどダメージが無い程頑丈)
 +
*[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではシャアに本機を貸与したのがキシリアではなく[[ギレン・ザビ]]という設定になっており、ア・バオア・クーに接舷した[[ホワイトベース]]を強襲し大破目前まで追い詰めるものの、補給を果たし最後の出撃に臨むガンダムに阻止され相打ちとなった。そして、シャアによるこの直接攻撃がトドメとなり、[[ブライト・ノア|ブライト]]らはホワイトベースを捨てて脱出することとなった。
 +
**また同作のジオングは頭部が分離する際に、胸部分のパーツも一緒になって胴体から分離しているほか、コクピットも胸部の方は首部に変更されており(こちらも胴部から分離できるようになっている)、頭部を遠隔操縦出来るようになっている。そのため「ラスト・シューティング」の直前に頭部と分離して首部から操縦して、そのまま放棄しアムロとの白兵戦並びにキシリア暗殺にシーンは移動している。
 +
*短編「バカがボオルでやってくる!」(漫画『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート]]』に収録)において、[[ソロモン]]攻略戦にて[[ウモン・サモン]]の搭乗した「[[ボール]]戦地改造型(通称「Bガンダム」)」の存在が原因で、ジオン軍が「'''[[ガンダム]]の[[全長一覧|全長]]は、40mを軽く凌駕している'''」と誤解してしまった結果、それに対抗して本機(正確にはパーフェクト・ジオング)も40m級の大型MSとして開発される事となったという、衝撃の開発経緯が明らかになった。
 +
**ただし、これは作中でもガセネタの可能性が示唆されており、事実かどうかは非常に微妙なところである。前述されたようにジオングが大型になったのはサイコミュ関連の小型化が難航していたため(事実[[エルメス]]や[[ブラウ・ブロ]]もかなりの大型機だった)であり、それ以前にガンダムの[[サイズ]]が普通のMSと大差ない事もそれまでの戦闘データや兵の報告で明白になっているはず。だが、アムロが叩き出した驚異的な戦果や、それによる士気低下を恐れたジオン側の情報操作次第では、この拡大解釈も充分ありえそうなのが恐ろしいところ(作中では「報告にあった『18mのガンダム』はジムの偽装ではないか?」といった台詞も存在)。
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*後付け設定のAMBACシステム(手脚を使った姿勢制御)により、宇宙空間においてもモビルスーツの脚は'''飾りではなくなってしまった'''(元々シャアはキックや八艘飛びに脚を利用しているが)。そのため『ORIGIN』では「脚なんて飾りです」と発言した本人であるサキオカ少尉が、その後ジオング出撃時にAMBACシステムについてフォローする発言を行い、シャアに「"脚なんて飾り"じゃなかったのか?」と突っ込まれている。他にも漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では戦後に件の整備士と再会したシャアが脚が付いたジオングについて「以前無かった"カザリ"が付いたそうだな」と問うたところ、整備士は「ところがまんざら飾りでもないと判りました」と評価を改めている。
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*漫画/OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)では、[[ア・バオア・クー]]を制圧した[[ガンタンク]]とガンダムヘッドの[[ジム]]の部隊により建造中の2号機を発見・接触するシーンが登場する。
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**原作漫画第3部では、主人公のイオ・フレミングが鹵獲したジオングを連邦が改造したパーフェクト・ジオングに搭乗し、ニュータイプの少女リリー・シェリーナをサブパイロットとして同乗する形で出陣した。ちなみに、ライバルキャラであるダリル・ローレンツはジオンを脱し第3勢力「南洋同盟」に帰依してサイコ・ザク(SRW未参戦)にガンダムの装甲を取り付けた「パーフェクト・ガンダム」に搭乗しているので、現時点では'''「連邦のマークを書かれたジオングVS[[偽物|ガンダムそっくりのザク]]」'''という、『1st』の最終回を皮肉ったような立ち位置となっている。
  
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== 脚注 ==
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== 商品情報 ==
 
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*プラモデル
 
*プラモデル
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*その他
 
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== 資料リンク ==
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*[[GUNDAM:ジオング]]
  
 
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2023年10月7日 (土) 17:51時点における最新版

ジオング
外国語表記 Zeong[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 ニュータイプ専用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 MSN-02
全高 17.3 m
本体重量 151.2 t
全備重量 231.9 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 9,400 kw
スラスター総推力 187,000 kg
装甲材質 超高張力鋼
センサー有効半径 81,000m
開発 ジオン公国軍
所属 ジオン公国軍
主なパイロット シャア・アズナブル
テンプレートを表示

ジオングは『機動戦士ガンダム』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

ジオン公国軍が開発したニュータイプ専用試作型モビルスーツ

機体概要[編集 | ソースを編集]

ジオン」の名称を冠しており、「MS-06Z サイコミュ試験用ザク」および「MSN-01 サイコミュ高機動試験用ザク」の試験データを基にして開発された。操作性の高いサイコミュ・システムや高出力ジェネレーターを搭載しているが、そのせいで機体がやや大型化している。両腕部は有線式のメガ粒子砲となっており、分離する事でオールレンジ攻撃を行える。

モビルスーツとしては珍しく脚部が付いていない。だが、これは単に開発が間に合わなかったためであり、その代わりとして高出力スラスターを装備している。そのため、宇宙でしか運用できない(尤も、主戦場が宇宙空間のため特に問題は無い)。これに加えて上腕部の装甲も未完成であり、フレームが剥き出しになっている。しかしながら発進したジオングの姿を見たジオン兵の中には「あれで正解なんだ」と、MSに脚部が無いことを利点と感じた者もいる。

また、胸部にもコクピットがあり、サイコミュを使えないオールドタイプが運用する際はパイロットが胸部の、ガンナーが頭部のコクピットに乗り込む事でオールレンジ攻撃を可能としている。ただし、やはりニュータイプ搭乗時と比べると精度は低いと言わざるを得ない。

本機のコンセプトは後のニュータイプ専用モビルスーツやモビルアーマーに引き継がれていく事となった。

ジオング(頭部)[編集 | ソースを編集]

コクピットは頭部に設置され、緊急時には分離して脱出装置となる。

なお劇中ではシャアは胸部のコクピットから搭乗し、ガンダムとの戦闘で大破した際頭部を分離させて脱出してる事から、双方のコクピットは繋がっていると思われる。

本編での活躍[編集 | ソースを編集]

3機が製造され、その中の完成度80%(装甲の一部が付けられておらず、内部構造が剥き出しの部分が存在する)の状態の1機がキシリア・ザビからシャア・アズナブルに与えられた。シャアはア・バオア・クーでの戦闘において、乗機のゲルググが損傷して出撃できないという事から本機に搭乗して出撃する事となった。

慣らし運転も出来ずにぶっつけ本番で出撃させられたという事もあり、当初は操縦にかなり苦心していたようであるが、それでも連邦軍のモビルスーツ戦艦を多数撃破した。その後、アムロ・レイガンダムと交戦。回避しつつ、ビームを当てることが無理と判断すると、被弾前提で攻撃。最終的にガンダム撃破に成功するも、本機も大破している。

ちなみに、ジオングは一年戦争時にシャアが搭乗したモビルスーツの中で唯一赤くない機体である。元からシャア専用機として開発されていた訳ではないし、塗り替える暇もなかったのであろうから当然なのだが。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

『機動戦士ガンダム』のラスボス的機体であるが、SRWではネオ・ジオン軍ニュータイプ部隊用の量産機として登場する事が多い。

GC』並びに『XO』は物語序盤が一年戦争に沿った展開であるが、シャアがア・バオア・クーでの決戦を前にジオンを離反してしまうため登場していない。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦
シャアが乗ってくる。倒しても、首のみでまた戦いを挑んでくる

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
登場はしないが宇宙でSRXの合体訓練をする際にR-3プラスパーツがないことに対しリュウセイが宇宙空間なら足は必要ないと本機のことについて触れる。
『αシリーズ』では一年戦争がソロモン攻略戦で終了しているはずなのだが、この時点でロールアウトされていたのだろうか?

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT
シーン3のファーストステージでジオン兵が乗ってくる。そのステージでクワトロララァに「私達が乗るはずだったもの」と言っているのが印象的。クリアボーナスで入手できる事があり、性能も悪くない。しかし択一のエルメスが改造済みで長射程対応なのに対して、本機は中射程P武器が主体で無改造状態。さらには性能が上のファンネル搭載機体がたくさん手に入るので終盤は苦しい。他のNT専用機とは一風変わった性能なので、煮詰まったときなどに使ってみてほしい。
スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
第22話クリア時の総ターン数が170以下だと入手。援護の追加により、リメイク前より有用性は上がっている。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
ベンメルコレクションとしてフル改造されて登場。ステージ名は「こりないコレクター」。クワトロで倒すと入手でき、ルーを乗せると後にBルートでブッチャーと特殊会話がある。性能は中々のもの。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
第2部で入手していると登場。敵の防御LVが上がっているので、主力の有線メガ粒子砲の扱いには注意。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
中盤頃宇宙にてシャアが乗って出てくる。移動後使用可能な射程5の最強武器である有線式メガ粒子砲が厄介だが、攻撃力さえ十分なら必中をかけたスーパーロボットの必殺技一発で処理出来る。
終盤ではシャアが乗っていた時の性能そのままでネオ・ジオンが量産してわらわらと出現。初出がシャアの搭乗機だった関係か獲得資金が5000と非常に美味しいので、最終決戦に向けて幸運を掛けたマップ兵器で是非まとめて落としたい。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
リメイク版で大幅なグラフィック向上を果たした。有線ビーム砲のアニメーションは素晴らしいの一言。だが、敵としてはHPと、命中率の高さにより強敵。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦
初登場作品。マジンガー・チームで開始すると、ビューナスAの代わりに第3話「トワイライト リバー」に登場する。
HDリメイク版では「水中の死闘」と「最終決戦」で登場。どちらもエルメスも連れてきているが、前者でνガンダムが既に自軍にいる(つまりガンダムチームを選んでかつ離脱させていない)場合、このシナリオですぐ側にキュベレイもいるため両手に花状態になっている。もっともこれは序の口なのだが。有線式メガ粒子砲がP武器にしてAでも飛べるため、中々使いやすい。なお、「脚など飾り」だと豪語する
スーパーロボット大戦64
終盤、強化人間が乗ってやたら出てくる。それなりに強いのだが、それを上回るサイコガンダムヤクト・ドーガがうろちょろしているので可愛く見えてしまう。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
第40話「宇宙要塞ア・バオア・クー」のボスユニットとして登場。パイロットはシャア・アズナブル。
スーパーロボット大戦Operation Extend
第5章で戦うことになるが、本作ではア・バオア・クーは最初から地球連邦軍拠点で、しかも既に破壊されてしまっているため、宇宙空間での戦いとなる。メイン第19話-3「アクシズからの撤退」において、どのユニットでも良いのでジオングを撃墜すると、イベントが発生してガンダムに「ラストシューティング」が追加される。
その後サブミッション「仮面の下の決意」での決闘後、一度その場を離れたシャアがクワトロとして百式に乗って戻ってくるのだが、ジオングは仮面と一緒に捨てられたようだ。ユーザーからは「百式はいいからこっちを使いたかった」という声も。
なお、この決闘のルールはガンダムファイトがベースなのだが、頭部にコックピットがあるジオングをルール上どう扱うのかは一切触れられない。シャアがルールに合わせて胸部に乗っていたのだろうか?
スーパーロボット大戦DD
直接は登場しないが、α・アジールを見た弁慶が、形状がまるでジオングだと例えている。

関連作品[編集 | ソースを編集]

リアルロボット戦線
シャアの乗機。シロッコルートでは中ボスだが、ハマーン・ロシュルートとポセイダルルートでは入手できる。
首だけの姿にはなれず、一度倒されれば撃墜となる。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

メガ粒子砲
頭部に1門、腹部に2門内蔵している。頭部の方は分離時にも使用している。
『AP』では頭部側のみを使用。
拡散メガ粒子砲
出力を調整して拡散させることが可能。主に腹部側が拡散する。
『AP』では頭部のメガ粒子砲を拡散させている。
有線式メガ粒子砲
両腕部に装備されており、指の一本一本が砲門となっている。サイコミュによる有線誘導式で、オールレンジ攻撃が可能。前述のように二人乗りであればオールドタイプでも使用可能である。
5連装×2ということもあり本機で最も強力な武装なのか、劇中では次々に連邦の艦艇を撃墜していた。
文字表示のスペックの関係で、『初代』では「ワイヤービームキャノン」表記。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

装備・機能(頭部)[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

メガ粒子砲
1門内蔵。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

S

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「嵐の中で輝いて」
64』のマップ「恐怖!デビルアクシズ始動!(前編)」にて、黄軍のマグアナックと戦闘した際に流れる。一年戦争を舞台にした作品という繋がりから採用されたと思われる。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ジオング出撃
TV版第42話より。キシリアから「完成度80%」と告げられたシャアに対し、現場の整備兵は「80%? 冗談じゃありません、現状でジオングの性能は100%出せます!」と太鼓判を押す。さらに、シャアから「脚が付いていない」と指摘された整備兵は「あんなのただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ!」と反論する。
その後、整備兵から「大佐のニュータイプ能力は未知数です。保証できるわけありません」と言われてしまい、シャアは「はっきり言う、気に入らんな…」と不満を口にする。気まずいと思ったのか、整備兵は「気安めですが、大佐なら上手く扱えますよ」と言う。シャアは「ありがとう。信じよう」と言って、彼に手を振りつつジオングに乗り込む。
ガンダム
TV版第42話および最終話より。キシリアからジオングを与えられたシャアはアムロのガンダムと交戦。両腕の有線式メガ粒子砲で攻めるが、アムロもすぐに軌道を見切って応戦する。
やがて、ジオングは頭部のみとなり、ガンダムも頭部と左腕を破損し、シャアはア・バオア・クーへと撤退。それを追ったアムロはガンダムを自動操縦に切り替えて迎撃した。
一方、ジオングはガンダムを待ち伏せていたが、敵機と相打ちになってジオングは大破。ガンダムもまた右腕と右脚を破壊され、遂に倒れる事となった。
この場面が俗に言う「ラスト・シューティング」である。

主な関連機体[編集 | ソースを編集]

強化型・バリエーション機[編集 | ソースを編集]

パーフェクト・ジオング(外部リンク・ガンダムwiki)
リンク先参照。

関連機[編集 | ソースを編集]

ブラウ・ブロ
本機のサイコミュによる有線ビームの実用化により、モビルスーツサイズでの搭載を可能にしたのがジオングである。
サイコガンダム
外見や名称の上では「ガンダム」だが、サイコミュなど多くの面でジオングを参考に作られている。
サイコガンダムMk-II
サイコガンダムの後継機であり、サイコガンダムにはなかった腕をサイコミュで飛ばすシステムもある。
ネオ・ジオング
OVA版『機動戦士ガンダムUC』第7巻(最終巻)に登場した拠点攻略用の超大型MAシナンジュがコアユニットとして組み込まれている。

他作品の関連機[編集 | ソースを編集]

フェブラル
機動新世紀ガンダムX』におけるジオングのオマージュ的MS。頭部脱出機構、有線オールレンジ攻撃用の腕、脚の無い下半身等、似通ったデザインを持つ。
ターンX
∀ガンダム』に登場するターンタイプMS。「全身がバラバラに分離し各パーツがオールレンジ攻撃を仕掛ける」というコンセプトは元々ジオングでも検討されていたアイデアだったとされる。
プロヴィデンスガンダム
機動戦士ガンダムSEED』におけるジオングのオマージュ的MS。パイロットが仮面の男、ラスボス機体、カラーリング、オールレンジ攻撃と共通点は多い。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 劇中でガンダムと相討ちになった実績から、『講談社ポケット百科シリーズ ロボット大全集1 機動戦士ガンダム』等の児童を対象とした書籍では「(一年戦争時)最強のモビルスーツ」として紹介されるケースが有る。
  • 『冒険王』掲載の漫画版では打ち切りの影響や作者が放送を見ていなかったこともあり、作中唯一ガンダムの装甲を破壊できた機体となっている。(同作のガンダムはムサイのビーム砲が背中に直撃してもほとんどダメージが無い程頑丈)
  • 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではシャアに本機を貸与したのがキシリアではなくギレン・ザビという設定になっており、ア・バオア・クーに接舷したホワイトベースを強襲し大破目前まで追い詰めるものの、補給を果たし最後の出撃に臨むガンダムに阻止され相打ちとなった。そして、シャアによるこの直接攻撃がトドメとなり、ブライトらはホワイトベースを捨てて脱出することとなった。
    • また同作のジオングは頭部が分離する際に、胸部分のパーツも一緒になって胴体から分離しているほか、コクピットも胸部の方は首部に変更されており(こちらも胴部から分離できるようになっている)、頭部を遠隔操縦出来るようになっている。そのため「ラスト・シューティング」の直前に頭部と分離して首部から操縦して、そのまま放棄しアムロとの白兵戦並びにキシリア暗殺にシーンは移動している。
  • 短編「バカがボオルでやってくる!」(漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に収録)において、ソロモン攻略戦にてウモン・サモンの搭乗した「ボール戦地改造型(通称「Bガンダム」)」の存在が原因で、ジオン軍が「ガンダム全長は、40mを軽く凌駕している」と誤解してしまった結果、それに対抗して本機(正確にはパーフェクト・ジオング)も40m級の大型MSとして開発される事となったという、衝撃の開発経緯が明らかになった。
    • ただし、これは作中でもガセネタの可能性が示唆されており、事実かどうかは非常に微妙なところである。前述されたようにジオングが大型になったのはサイコミュ関連の小型化が難航していたため(事実エルメスブラウ・ブロもかなりの大型機だった)であり、それ以前にガンダムのサイズが普通のMSと大差ない事もそれまでの戦闘データや兵の報告で明白になっているはず。だが、アムロが叩き出した驚異的な戦果や、それによる士気低下を恐れたジオン側の情報操作次第では、この拡大解釈も充分ありえそうなのが恐ろしいところ(作中では「報告にあった『18mのガンダム』はジムの偽装ではないか?」といった台詞も存在)。
  • 後付け設定のAMBACシステム(手脚を使った姿勢制御)により、宇宙空間においてもモビルスーツの脚は飾りではなくなってしまった(元々シャアはキックや八艘飛びに脚を利用しているが)。そのため『ORIGIN』では「脚なんて飾りです」と発言した本人であるサキオカ少尉が、その後ジオング出撃時にAMBACシステムについてフォローする発言を行い、シャアに「"脚なんて飾り"じゃなかったのか?」と突っ込まれている。他にも漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では戦後に件の整備士と再会したシャアが脚が付いたジオングについて「以前無かった"カザリ"が付いたそうだな」と問うたところ、整備士は「ところがまんざら飾りでもないと判りました」と評価を改めている。
  • 漫画/OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)では、ア・バオア・クーを制圧したガンタンクとガンダムヘッドのジムの部隊により建造中の2号機を発見・接触するシーンが登場する。
    • 原作漫画第3部では、主人公のイオ・フレミングが鹵獲したジオングを連邦が改造したパーフェクト・ジオングに搭乗し、ニュータイプの少女リリー・シェリーナをサブパイロットとして同乗する形で出陣した。ちなみに、ライバルキャラであるダリル・ローレンツはジオンを脱し第3勢力「南洋同盟」に帰依してサイコ・ザク(SRW未参戦)にガンダムの装甲を取り付けた「パーフェクト・ガンダム」に搭乗しているので、現時点では「連邦のマークを書かれたジオングVSガンダムそっくりのザクという、『1st』の最終回を皮肉ったような立ち位置となっている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. MS、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。

商品情報[編集 | ソースを編集]

  • プラモデル

  • その他

資料リンク[編集 | ソースを編集]