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2013年4月28日 (日) 19:53時点における版
カツ・コバヤシ(Katu Kobayashi)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:白石冬美(1st)、難波圭一(TV版Ζ)、浪川大輔(劇場版Ζ)
- 種族:地球人
- 性別:男
- 生年月日:宇宙世紀0071年
- 没年月日:宇宙世紀0088年2月22日
- 年齢:7歳⇒15歳
- 所属:エゥーゴ
- 階級:パイロット候補生
- キャラクターデザイン:安彦良和(シリーズ共通)
機動戦士ガンダム
旧姓はハウィン(カツ・ハウィン)。一年戦争時は、カツ・レツ・キッカの戦災孤児3人組の1人としてホワイトベースに乗り込んでいた。戦後、ハヤト・コバヤシとフラウ・ボゥに引き取られ、養子となる。
機動戦士Ζガンダム
グリプス戦役時は当初、レツとキッカと共に義父母の元にいて、フラウ達とアムロの元を訪れた際にはアムロの惨状を見て彼を叱咤し、再起の切っ掛けを作った。その後、宇宙に上がってエゥーゴに参加、Gディフェンサーのパイロットを務めていたがヤザン・ゲーブルとの戦闘中に自らの不注意から隕石に衝突し、ヤザンの乗るハンブラビにより撃墜され、死亡。
劇場版は、隕石に衝突した時点で死亡、に変更されている。
作中では時折カミーユらのピンチを救ったりする活躍もあるが、無断で出撃したり、捕虜のサラ・ザビアロフに逃げられてしまったりと、問題行動が目立つ。カミーユと共に作品内の「若さ」を担当したキャラと言える。このため(特にネット上において)何かと非難されやすい。また、1年戦争の実体験故か、アクシズとの共闘については頑なに拒んでいた。
なお、劇場版での声優である浪川大輔氏は以前に『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』のアルフレッド・イズルハを演じている。
機動戦士ガンダムΖΖ
地球にアーガマが降りた際、父ハヤトがダブリン上空でブライトと再会した際、2人がカツの使っていた部屋を訪れるシーンがある。なお、ジュドーたちがアーガマに加わった後もカツの使っていた部屋はそのままにしてあった。
また、最終回ではハマーンとの最終決戦でプル、ララァ、フォウ、サラ、そしてカミーユと共にジュドーに力を貸した。
スパロボシリーズにおいて
原作最期の戦闘で乗機Gディフェンサーをエマに提供した再現か、ほとんどの作品で「補給」を習得するのが特徴の1つ。しかし基本スペックに恵まれておらず、ニュータイプ技能はあるものの、能力は極めて低く、リアル系パイロットの最底辺を示す語として「カツ以下」などという言葉が使われるほど。射撃などは平均的な数値があることも多いが、回避はかなり低めで、ニュータイプ補正を抜けば「避けずに耐える」スーパー系パイロット並に抑えられている場合が殆どである。そのため前線に出すのは危険が伴い二軍となることが多い。
出撃させたい場合はモビルアーマーなど堅固な機体を回す必要がある。
ストーリー上では、基本的にはどのシリーズにもとりあえずいるだけのような扱いだが、『第4次スーパーロボット大戦(第4次S)』とZではリアル系ならサラを説得する事で仲間に引き込める重要キャラ。
ちなみにαでもサラを説得出来るが、第4次とは違いパプテマス・シロッコが健在であるためか仲間に引き込めない。
スパロボにおいても直情的な面はあるが、アムロが同行する等、原作よりも周囲にいる大人が多いこともあって、無断出撃等の問題行動は少ない。
なお、「カツ・ハウィン」(つまりカツ・レツ・キッカの一人)としての登場は一切なく、序盤が一年戦争に沿ったストーリーの『スーパーロボット大戦GC』および移植版の『XO』でも、『未来ロボ ダルタニアス』の戦災孤児グループが代わりに使われている。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作。シャアを説得しなかった場合のルートにて、Gディフェンサーで参戦。セイラさんを自軍に引き留めたい人・シャア未加入ルートを攻略したい人以外ではお目にかかれない。しかし、この作品においては幸運所持者で育成し易い上、貴重な補給使いでもあり、大いに活躍できる可能性を秘めている。ところで、ハヤトとフラウは1stの姿で登場しており、同年代の姿になっているのだが、もう養子になっているのだろうか…(ハヤトは序盤で離脱するので対面しないが)
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 今回もGディフェンサーに乗って登場。今回はリアル系主人公のみサラの説得イベントがある。何気に全シリーズで一番重要な役を演じていたかもしれない。しかし、EDではカツはパイロットを続けているのに対して、サラは月で静かに暮らしている。上手くいかなかったのだろうか。命中・回避は全MSパイロット中最低だが、ニュータイプ技能を持ち、必中と隠れ身を身に付ける。
- スーパーロボット大戦F
- 今回から声が入ったが、サラの登場が没になった為イベントは何もなし。顔グラフィックはSFC時代のにこやかな顔から一転不貞腐れた顔に。スーパー系ルートではヘンケン(後に離脱)、ルーと一緒にガンダム系パイロットの中で最も早く仲間になるが、リアル系では補充要員として仲間になった際にアムロらに叱られる(ちなみにスーパー系でも味方増援で現れた際に、『アムロ達じゃない』とがっかりされてしまい、拗ねていた)。
- スーパーロボット大戦F完結編
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 原作のアムロに対する台詞が再現され、後半ロンド・ベル隊に参入する。初登場時の原作との違いは、フラウと2人きりで北米シャイアン基地を訪れており、レツとキッカはミライと一緒に香港にいるため不在という設定である。デフォルトユニットはGディフェンサー。サラを説得できながら結局は第4次と違って仲間に出来ない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 一応、アムロ達と共にティターンズに捕縛されていた設定であるが、かなりの空気でジュドーに「いたのか」などと言われるほど。デフォルト乗機がジェガンであるあたりも理由か。パイロット能力は散々だが、援護は3まで成長する。精神が優秀、更にSPも高くなる成長タイプなので、Gディフェンサーに向いている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- アムロとともに行動し、αナンバーズに組み込まれるが影は薄い。ちなみにデフォルト乗機はヘビーガンにパワーアップしている。クワトロ(シャア)との戦闘台詞が入っている。
精神コマンドはこれまでの補給に加えて、加速・ひらめきがあるので、小隊要員としては有用な方である。 - 第3次スーパーロボット大戦α
- コーディネイター批判をしてカミーユに怒鳴られる。憎まれ役を押し付けられるあたりカツらしいのだが、「異種族と接してきた部隊の古参メンバー」であることを考えると、意味深なエピソードとも受け取れる。EDではファやフォウと共に、フォン・ブラウン市のスクールへ復学し、エンジニアを目指して工学系を専攻する事が語られる。ゆくゆくはアナハイムのスタッフとなって、工学者として活躍しているカミーユのプロジェクトに参加するつもりらしい。また、アムロによれば、父ハヤトや母フラウも応援しているとの事である。
能力的には前作と同じく補給を覚えるので後半の小隊要員として有用だが、戦闘力に過度な期待は禁物。デフォルト乗機はF91が抜けたのでジェガンに格下げ。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 劇場版準拠のため声が浪川大輔氏に替わった。浪川氏は本作がSRW初出演となる。レコア&サラ仲間フラグがあり、特定のマップで彼とサラが戦闘する事でフラグの一部が立つ。今回はサラがかなり使えるので重要。また、ディジェの入手条件はアムロと彼の撃墜数の平均が25以上が条件の一つ。ちなみに初期撃墜数は0である。
Gディフェンサーが無いので大抵の場合は最後までネモに乗っている。しかし精神コマンドに恵まれており、小隊員としては一級。能力もファよりは高いので、リ・ガズィにでも乗せれば活躍できる可能性を秘めている。歴代でもかなり優遇されていると言えるだろう。ニュータイプLVも普通にプレイしてバイオセンサーを発動するくらいまで上がる。問題はデフォルト機体が設定されていないので、自動で小隊編成すると外されてしまうこと。育てたい人は注意しよう。
意図は不明だがΖガンダムのパイロットの中で一人だけカットイン挿入の演出が違う。初めて最終ボスとの戦闘台詞が入った。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 原作終了後のため故人。名前だけ出てくる。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
- 第3次
- 幸運、根性、ド根性、熱血、ひらめき、補給
- 第4次
- 根性、必中、信頼、熱血、隠れ身、補給
- F、F完結編
- ひらめき、努力、熱血、偵察、愛、補給
- α
- 努力、ひらめき、偵察、熱血、愛、補給
- α外伝
- 努力、集中、奇襲、狙撃、隠れ身、補給
- 第2次α、第3次α
- 根性、集中、ひらめき、熱血、加速、補給
- Z
- 幸運、集中、不屈、かく乱、絆
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
パイロットBGM
- 「モビルスーツ戦~敵機襲来~」
- 第4次、Fで採用
- 「艦隊戦」
- 第2次α、第3時αで採用。
- 「閃光の中のMS」
- Zで採用。
人間関係
機動戦士ガンダム
- アムロ・レイ
- 尊敬する相手。
- ブライト・ノア
- Ζでは上官。
- ハヤト・コバヤシ
- 養父。時には彼に厳しい修正を受ける事もあったが、実の親子同然の信頼関係があった。彼がカツの死を知るのはZZになってからである。
- フラウ・コバヤシ
- 養母。一年戦争時から面倒を見て貰っていた。
- レツ・コバヤシ
- 義弟。SRW未登場。
- キッカ・コバヤシ
- 義妹。SRW未登場。
機動戦士Ζガンダム
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- 仲間。自分より年上であるが、彼に対抗心を持って度々反発していた。カミーユも人の事は言えないのだが、彼の方からすれば、カツの無鉄砲さを見て成長したようなところがある。
- エマ・シーン
- 共にヘンケンのラーディッシュに属していることが多い為、彼女の指揮を受ける事が多い。
- ヘンケン・ベッケナー
- 上官。
- クワトロ・バジーナ
- 上官。
- ファ・ユイリィ
- 仲間。彼女と共に無断出撃する事も。
ティターンズ
- パプテマス・シロッコ
- 憎むべき恋敵。後半、彼を討たんとするが、サラがシロッコを庇って死亡する悲劇に終わり、以後はシロッコをサラの仇として憎むが、結果的に独断行動が目立ってカミーユからも切れられる。
- サラ・ザビアロフ
- シロッコの部下。彼女に惹かれるが…。アムロにとってのララァのような存在。
- ジェリド・メサ
- 24話では彼に銃を突き付けてカミーユの窮地を救っており、同話では互いに何かと突っ掛り合う。
アクシズ
- ハマーン・カーン
- 共同戦線を張るが何かと気に入らない存在で、サラの死後は彼女の死の一因を作った仇敵として憎む。
機動戦士ガンダムΖΖ
- ララァ・スン、フォウ・ムラサメ、エルピー・プル
- 原作では彼女達と直接会ってはいないが、ΖΖの最終回でサラ、カミーユと共にハマーンと戦っていたジュドーへ力を貸す。
- ジュドー・アーシタ
- ΖΖの最終回で、ハマーンとの最終決戦において彼に力を貸した。
SRWでは生存して共闘する作品が幾つかあり、α外伝でアムロ達と共にティターンズから開放された時にジュドーがカツの存在を忘れていた発言をした事で反発する場面があるが、第2次αでジュドーとビーチャを心配する場面があるので、仲はよいと思われる。
他作品との人間関係
他作品キャラとの交流は、何故かガンダムシリーズの登場人物に限定されるパターンが多い。それも、挨拶程度に2、3言葉を交わすだけで、密接に関わる事は皆無に等しい。基本的にイベントでの出番が少ないのが一因であるが。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- ルー・ルカ
- Fのスーパー系では、ヘンケンの指揮の下彼女と一緒に味方部隊に合流する。
- ケーラ・スゥ
- 第2次α及び第3次αではアムロの部下として、序盤から行動を共にする。
- トビア・アロナクス
- 第2次αに於ける数少ない交流相手。と言っても、べラが焼いた所謂「セシリーのパン」を彼に推奨する程度のものだが。
アナザーガンダムシリーズ
- ゼクス・マーキス、ルクレツィア・ノイン
- Fのリアル系では、2人と共にアデレート基地で戦っていたロンド・ベル隊と合流することに。
正暦作品
ガンダムSEEDシリーズ
- カガリ・ユラ・アスハ
- Zにおいて散々滅茶苦茶な行動をとってオーブを放置しておきながら、突然AAクルーを伴って帰国し、復権するや否や反デュランダルの意思を表明した彼女に対し、今までの行動が行動なだけに「説得力が無い」と痛烈に批判した。
名台詞
機動戦士ガンダム
- 「アムロよくやったぞ」
- 冒険王で連載された漫画版の台詞。妙にアムロに対して上から目線な台詞な辺り、『Ζ』期のカツの性格を先見している気がしないでもない。
機動戦士Ζガンダム
- 「僕らにとって、いえ、母にとってはアムロさんはヒーローだったんです。そんなことを言わずに、『地下にモビルスーツが隠してある』とくらい言ってください」
- アムロをエゥーゴに参加するように説得しにきた時の台詞。
『α』ではアムロはそんな期待に応えて(?)本当にガンダムを地下に隠していた(今作ではガンダムは破壊されていない為、パワーアップもされている)。また、『COMPACT2』ではリ・ガズィを隠していた。 - 「これが全天視界モニターか。すごいなぁ」
- 15話にて、カミーユがガンダムMk-IIの整備中に、タラップを使ってコクピットに乗り込んできた時の台詞。子供のように目を輝かせており、父ハヤトが戦争博物館の館長をしていたため、旧式のMSなら殆ど弄ったことはあるが、全天視界モニターが搭載された最新鋭機で、しかも伝説の機体であるガンダムの後継機となれば、心躍らせるのも無理はない。しかし、まだ電源が入ったままのコクピットシートのレバーにうっかり素手で触ろうとして感電しそうになり、傍らのカミーユに「触るな!」と一喝される事に。
- 「ごめんなさい、父さん。でもね、僕、見えない敵が見えたんだ!本当だ!!」
- 一年戦争の頃のカツにとっては、ヒーローだったと信じてやまなかったアムロが腑抜けと化した事に失望し、そんな彼を叱咤激励するのと同時に、自分だって戦えるんだという事を証明するべく正規のパイロットであるカミーユに黙ってMk-IIで無断出撃した挙句、カミーユとクワトロに助けられなんとか生きて帰還できたカツを待っていたのは、ハヤトの鉄拳制裁であり、頬を殴られながらも弁明した台詞。見苦しい言い訳ではあるが、父に自分だって戦えるんだという事を認めてもらいたかったのであろう。しかし、そんな青臭いセンチメンタリズムが、戦場で命を落とし部隊を全滅させる可能性を孕んだ非常に危険なものであると知っているハヤトは、二発目の拳をお見舞いさせる。
- 「人間って、そんなに信じられないのか…」
- 捕虜のサラに騙されて逃げられてしまい、罰として独房に入れられた時の台詞。
- 「そんな弾に当たるもんか!」
- TV版においてヤザンの攻撃を回避して調子に乗っている時の台詞。しかし、この台詞の後隕石に激突してしまい、ヤザンに止めを刺されてしまうことに。
- 「…サラ…また、君にあえるんだね…」
- 死ぬ直前の台詞。意識が朦朧とする中、サラの幻影がはっきり見えたカツにはもう生きようという意志は失われ、死ねばサラに会えるという意識が、彼から生きようという意志を奪ってしまったのかもしれない。
- 「なんでそう、頭だけで考えるんだ!そんなんじゃ・・・疲れるばかりじゃないか。」
- 「カミーユが見ているものを見てごらん。あそこにいる人は一人だ。今のサラだって受け入れようとしない。」
- 思念体となったサラを説得しようとした台詞、死して心理がわかったカツだが、あまり人のことは言えない。
スパロボシリーズの名台詞
TV版
旧シリーズ
- 「やめなよサラ!そんな事したって死んだ人間は生き返りはしないんだ!死んだ人間に縛られてちゃ生きていけないよサラ!サラだってわかってるはずだろ!」
- 第4次にてサラを説得する歳の台詞。珍しく一理ある主張をぶつけている。
αシリーズ
- 「クワトロ大尉!あなたはどうしてこんなことを!」
- 第2次αにて、クワトロ(シャア)との戦闘台詞。バルマー戦役で一緒に戦った上司が、地球を本気で潰そうとした行動にカツも驚きを隠しきれなかった。
- 「人として基から違うんでしょ。そんな気にもなりますよ」
- 第3次αより。所謂コーディネイターの批判であり、カミーユの怒りを買ってしまう。
カツが「異世界人、異星人等と接してきた部隊」の古参メンバーであることを考えると、違和感がある台詞。とはいえ、そのような部隊にいて「異星人と仲良くする」展開にこぎつけた過程を知るカツだからこそ、同じ「地球人」であるナチュラルを敵視するプラントのコーディネイターが「自分達とは基が違う」と見えたのかも知れない。
劇場版
Zシリーズ
- 「あの人、異常だよ…。出撃してないときはずっとシミュレーターで訓練してるんだから…」
- Zより。セツコ編25話でカミーユとアムロがセツコのシミュレーター訓練を手伝っていると知ったときの台詞。第3次αのコーディネイター批判に続き不用意な台詞と言える。尤もこれは、セツコが思いつめ過ぎている事を示唆する発言であるが。
余談
- 当時安彦良和氏は、「Z」におけるカツをレツやキッカ同様ゲストキャラと思っていたらしく後年、「あんなに活躍するキャラだったらもっときちんとデザインすれば良かった」と反省していた。
- かつてアンソロジーコミックに参加していた漫画家の吉田創は、スパロボにおける彼を「最悪のタイミングで最悪の結果を招く戦略破壊の天才」と評価し、スパロボに限らず、ガンダムゲームの4コマ漫画において彼が理不尽なまでに酷い扱いを受ける「カツ・コバヤシネタ」は一時期吉田氏の代表作といえるほどになっていた。この影響で、他の作者までが同じようにカツに理不尽な仕打ちを加えるネタの4コマを書くようになってしまっている。ちなみに、カツに酷い仕打ちを行う役目はもっぱらブライトであり、特に吉田創版のブライトは、カツだけでなく、ハヤト(カツ先行試作型)やハサウェイ(カツ後期生産型)、精神崩壊したカミーユ、意外なところで三輪長官にまで悪魔の様な仕打ちを行っており、南極条約違反といった人道無視も平然とやってのける極悪人ぶりを見せている(アムロがそのツッコミ役なのだが、段々毒されており、アムロもカツに対してはブライト並に酷い態度を取っている。とは言え、このシリーズのカツもすぐに調子に乗る空気読めない奴という扱いになるのだが…)。
このネタは読者によっては「プレイヤーの鬱憤を見事に晴らしてくれた」と絶賛する声がある一方、まるで親の敵のように酷な扱いをするその作風に引いてしまう読者もいたようで、「あまりに扱いが悪い」という苦情が殺到していたと作者が発言している(ちなみにその苦情について語られたのはスパロボではなくGジェネレーションの4コマである)。
なお現在は「原作を逸脱し過ぎたネタは載せない」とする編集部の方針によりこのシリーズは封印されているが、柊誠亜がスーパーロボット大戦K(ちなみにこの作品には機動戦士Ζガンダムは参戦しておらず、カツも登場しない)のアンソロジーコミックにおいて描いた作品において、相手を罵倒する表現に「カツ・○バヤシ」を使用するなど、このシリーズで付いた「カツ=使えないパイロット」のイメージは現在でも根強く定着しているほか、スーパーロボット大戦Zでは吉田創が「(カツが使いやすくなって)面白くない」といった旨の発言をしている。
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