アーバ・リント

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アーバ・リント
外国語表記 Aber Rindt[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 矢尾一樹
デザイン 千葉道徳
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人
性別
誕生日 7月12日
年齢 42歳
身長 179 cm
体重 59 kg
血液型 AB型
所属 アロウズ
軍階級 少佐
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アーバ・リントは『機動戦士ガンダム00』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

アロウズ指揮官で、階級は少佐。

指揮官としての能力は評価されているが、人格に問題がある人物。極めて残忍な性格で、カタロンをはじめとする反連邦勢力の撲滅のためには非戦闘員や民間人も巻き込む(時にはキルモードのオートマトンを使用するなど)非人道的な手段も厭わない。むしろ、そうした非道な手段や作戦を好んで用いる卑劣漢。当然、やりすぎだとアロウズ内からも批判が出ていたが、リントの非道な作戦がまかり通っているのは、背後に上司たるアーサー・グッドマン准将がいたためである。何かと嫌味な一面もあり、カティ・マネキンのような気に入らない相手を見下しては無礼な振る舞いをする一幕もあった。

その反面、命令違反などはしておらず与えられた職務を忠実にやっており、部下のパイロットに対しては寛大な面もあった。また、ソーマ・ピーリスが放置された時はセルゲイ・スミルノフたちに捜索を指示しており、嫌っている上司であろうと共同作戦となればいがみ合わずに一応、冷静に分析予測を立てる事ができるなど軍人としては優秀な人物と言える。

殲滅戦を好むと豪語するように、条件や下準備を整えた上で敵を容赦なく殲滅し、カティですら内心で「索敵と初期行動は見事」と評するほどだが、反面予想外の事態への即応力に欠けている。なおかつ自身が指揮するアロウズの戦力に胡座をかき、相手の戦術を常に甘く見た作戦ばかりを立てるためにソレスタルビーイングに意表を突かれて出し抜かれることも多く、そうやって何度も辛酸を舐めさせられているにも拘わらず、プライドの高さのせいか碌な反省もしないためにそれが結果的に破滅に繋がることとなる。

アロウズの人間らしくエリート意識が強く、連邦正規軍の大佐であるセルゲイに対し「アロウズの少佐は連邦軍の大佐より格上」として殴打・侮辱した事もある[2][3]

最後は衛星兵器「メメントモリ」防衛戦にて、自ら指揮を執ってカタロン艦隊を圧倒し、続いてソレスタルビーイングの戦力をも追い詰めた。しかし、そこでも彼らの出方を甘く見たためにスメラギ・李・ノリエガの意表を突いた奇策と各ガンダムの連携によってメメントモリを破壊され敗北、その際はすぐ側で指揮を執っていたことが災いし、生じた爆発と飛んできた破片に巻き込まれて乗艦が爆沈、一軍の指揮官としてはあまりにも情けない悲鳴をあげながら死亡した。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
初登場作品。序盤では様々な場所で暗躍し敵対する。アフリカタワーへのメメントモリ発射の役割をグッドマンの代わりに担う。
原作通りその傲慢さや残忍さはもちろん、相手を甘く見る致命的な欠点もそのままであるが、メメントモリ攻略戦の際、追い詰められ一度は撤退を図るも翻意し特攻を仕掛けるなど、原作よりもやや根性が座っており、精神コマンドにも反映されている。しかし情けない断末魔は同じ。その一方で「ガンダムシリーズ」とは無関係な他作品キャラに対する特殊戦闘台詞が豊富に用意されており、妙に優遇されていると言えなくもない。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦DD
3章Part6から登場するNPC。part11にて原作通りメメントモリ攻略戦で戦死する末路を辿った。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

曲がりなりにも軍人だけあって射撃技量は高めだが、後が続かない。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

第2次Z再世篇
偵察根性必中鉄壁かく乱直撃
カティに比べると、やはり相手の妨害や殲滅を好む傾向が見受けられる構成。そして分析がないことから戦術眼の欠如も見て取れる。

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

第2次Z再世篇
指揮官L2、底力L3、Bセーブ戦意高揚パーツ供給
なぜかパーツ供給持ち。指揮官も底力もレベルが低い辺りに詰めの甘さが現れている。

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

自分よりレベルの低い相手に対する与ダメージ1.5倍
第2次Z再世篇』で採用されるが習得せず。補正率がやけに高い気もするが、非道な殲滅戦を好んで取って来た彼にはある意味カン・ユー以上に相応しい内容だろう。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ホーマー・カタギリ
アロウズの司令。上官。
アーサー・グッドマン
直属の上官。非道な作戦も意に介さないグッドマンに対してはすり寄るような姿勢を見せている。
グッドマンもまた従順なリントにカティよりも信を置いている様子ではあったが、一方でリントが任務に失敗した際にはカティと同様に叱責した。
リー・ジェジャン
原作での絡みは無いが、『第2次Z再世篇』ではメメントモリ防衛で協力する。
カティ・マネキン
性格の相性は最悪と言ってもいいが、お互いいがみ合わずに分析予測ができるなど仕事での相性はそこまで悪くはない。
セルゲイ・スミルノフ
カタロンの構成員の疑いのある沙慈を逃がしたことを理由に、セルゲイの方が階級が上であるにもかかわらず、独立治安維持部隊の権力を笠に殴打した[3]
ミスター・ブシドー
彼に対しては好意的で、グッドマンに作戦に加えるよう進言する。他にも、救援に来た際には歓声をあげていたほか、カティの指揮に従う事を拒否した時も嬉しげにほくそ笑んでいた。
リヴァイヴ・リバイバル
自身の作戦を否定され、激高するもライセンスを示され黙り込む。
ヒリング・ケア
リヴァイヴに比べれば比較的好意的に見ており、メメントモリ攻防戦の際には独断で動く彼の好きにさせる。…が、これが自身の命運を悪い方向に傾けてしまう羽目に。
フォン・スパーク(SRW未登場)
この男のエネルギーテロに対して作戦を立てるも失敗。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

ガロード・ラン
第2次Z再世篇』序盤で彼を懐柔し、DXを入手しようと画策。然る後、大衆の目前でDXを破壊する事により、ガンダムを駆逐したアロウズの正当性を世に知らしめる狙いだったらしい。
ゼクス・マーキス
『第2次Z再世篇』中盤でハーナバード基地に事実上、更迭扱いで異動してきた彼を指揮下に置く。この人事によって、OZの崩壊が近い事を確信する。

スーパー系[編集 | ソースを編集]

田中司令ウラジミール
第2次Z再世篇』序盤におけるDX引渡し要求の件で、彼ら夫妻に自身の目論見をあっさり看破され、辛辣かつストレートな厭味を叩きつけられる。
F.S.
彼にドラゴンズハイヴの戦力を引き渡すように要求したが、断られたので恫喝すると最大級の皮肉で返されて退散。
同じく矢尾一樹が演じているキャラクターなのだが、司令官としての器はF.S.の方が上である。

リアル系[編集 | ソースを編集]

ゴン・ヌー
第2次Z再世篇』序盤クメンルートにて彼と通信するシーンがある。原作におけるロッチナのポジション。

名(迷?)台詞[編集 | ソースを編集]

「おや? 掃討戦はお嫌いですか? 私は大好きですが」
カティ「人殺しを喜ぶと言うのか…!」
「なぜそれほどまでに興奮なさっているのですか? あなたも以前同じような事をやっているではありませんか。…いやはや、あれはとても不幸な事故でした。誤情報による友軍同士の戦い、あの時あなたはAEUの戦術予報士だったはず…」
カティ「言うなッ!」
「また味方に手をかけるのですか? あんな事があれば、二度と戦争に関わりたいと思わないはず。それがなかなかどうして…尊敬させていただきますよ。マネキン大佐」
2nd第6話より。誤情報を元にして作戦を立てた結果、友軍が同士討ちになり犠牲者を出してしまった苦い過去を持つカティの古傷をえぐる事によって彼女をいたぶった。リントの性格の悪さが伝わってくる台詞。
なお、上記の同士討ちではエミリオ・リビシが犠牲になっており、彼の死に衝撃を受けたリーサ・クジョウ(スメラギ・李・ノリエガ。カティの親友)はAEUの軍人を辞めている。
「やらせてもらいますよ。私の大好きな殲滅戦をね」
2nd第13話より。殲滅戦を楽しむという、リントの悪名の高さを物語る台詞。
「大尉にはライセンスがあります。好きにさせなさい」
同じく2nd第13話より。衛星兵器「メメントモリ」の防衛戦で、持ち場を離れたヒリング・ケアを放置して。
上官の命令に従わない権限を持つライセンサーのヒリングを体良く放任したようだが、結果的に考えると、リントのこの時の判断が自身の命取りになってしまった。
「う…あ、ああ…! いやぁぁぁぁぁ!」
断末魔。指揮官としては情けない悲鳴をあげ、リントは宇宙の藻屑と消えた。
『第2次Z再世篇』での最終登場ステージでは通常撃墜時に1回、その後一旦撤退、ステージクリア後のイベント戦闘で1回と、合計2回も情けない悲鳴をあげる事になる。
なお、リント役の矢尾一樹氏は彼が物語から退場するシーンをアフレコをする前に「1クールだけじゃいやぁぁぁぁっ!」 「もう出番ないのぉぉぉぉぉぉぉ」 「脱!出!(戦艦爆発時に)」といった迷言をノリノリで連発し、周囲の笑いを誘ったそうな。

スパロボシリーズの迷台詞[編集 | ソースを編集]

「子供が! リモコン人形でアロウズに向かってくるか!」
「アロウズの作戦に子供が口出しするか!」
第2次Z再世篇』第14話日本/宇宙ルート「動き出す世界」に於ける正太郎との戦闘前会話より。だが、正太郎にとってアロウズは「倒すべき悪」でしかない。
サラリーマンがアロウズに逆らってただで済むと思うのか…!」
「何を言っている!? 我々はアロウズなのだぞ!」
「む、無茶苦茶だ!!」
同上。赤木との戦闘前会話より。アロウズの暴挙が「治安維持」ではないとし、その上でリント達を「アロウズの偽物」と断定し、それを止める事が自分の業務範囲だという赤木に対するツッコミだが、赤木の指摘通り無茶苦茶な事をしているのはリントの方である
「トライダーG7! 今、アロウズに参加すれば高侍遇を約束するぞ!」
同上。ワッ太との戦闘前会話より。しかし、「わが社の金庫よりも人の命の方が大事だ」と一蹴される。
アポロ「やい白キノコ野郎! てめえからはドブ以下の臭いがするぜ!」
リント「キノコ!? ドブ!?」
同上。アポロとの戦闘前会話より。この後アポロにこういう髪型のやつにろくな奴がいねぇとまで言われてしまう。
「ドブ以下の臭い」というのは、人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』が元ネタだろう。もっとも、元ネタは放送コードに引っかかりかねない、もっと酷いものではあるが。
余談だが、声を担当した矢尾は『創聖のアクエリオン』では両翅を担当した。
「マクロスキャノンには気をつけろと言ったはずでしょうが!」
「パンチですと!?」
『第2次Z再世篇』第32話「メメントモリ攻略戦」より。メメントモリ攻防戦の際に護衛艦が撃沈された際の台詞。
リントは遠距離攻撃にマクロスキャノンが来ると踏んでいたが、実際に飛来したのはなんと無限拳であった。とはいえ、確かに遠距離攻撃にパンチが来るだろうとはまず思わなかっただろう。
「勝ったと思ったら、大間違いですよ! お前達にメメントモリ発射の邪魔はさせません!」
「うおおおっ!!」
ステージクリア時。構造解析のためにメメントモリに肉薄したトレミーに対して特攻を仕掛けに戻って来た時の台詞がこれ。
原作と異なって勇ましいが、肝心の突撃はトランザムを発動したトレミーの先制攻撃で空振りに終わった…。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ベーリング級海上空母
カティやジェジャン達との合同作戦時に乗艦。
バイカル級航宙巡洋艦
メメントモリ防衛戦の際に乗艦。

SRWでの搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ギアナ級地上戦艦
『第2次Z再世篇』で乗艦。

余談[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. Character、機動戦士ガンダム00[ダブルオー]、2022年1月29日閲覧。
  2. 機動戦士Ζガンダム』でも連邦軍ブライト中佐をティターンズカクリコン中尉が権力を傘に着て暴行するシーンがあり、そのオマージュと考えられる。
  3. 3.0 3.1 もっともセルゲイが捕虜である沙慈を自分の一存で逃がしたことは、本来ならば軍法会議ものの大失態であり、寧ろ殴打されるだけで済んで良かったとも言える。