「フレイ・アルスター」の版間の差分

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:死亡直後にキラに答え彼の力となるべく霊体となった際の台詞。第13話での台詞の対比となっている。この言葉通り、クルーゼの激しい猛攻を機体に喰らっても、[[フリーダムガンダム|フリーダム]]は耐え抜き、見事クルーゼを倒す事に成功する。直後、[[ジェネシス]]の一撃には巻き込まれフリーダムは大破するが、キラは無事生還した。第3次αでも、桑島氏と保志氏のDVEで収録されている。
 
:死亡直後にキラに答え彼の力となるべく霊体となった際の台詞。第13話での台詞の対比となっている。この言葉通り、クルーゼの激しい猛攻を機体に喰らっても、[[フリーダムガンダム|フリーダム]]は耐え抜き、見事クルーゼを倒す事に成功する。直後、[[ジェネシス]]の一撃には巻き込まれフリーダムは大破するが、キラは無事生還した。第3次αでも、桑島氏と保志氏のDVEで収録されている。
 
:[[アムロ・レイ|アムロ]]と[[ララァ・スン|ララァ]]を彷彿とさせるシーンだが、キラは[[ニュータイプ]]でも霊能者でもないので、実際にはこの時のフレイとは会話していない。微妙に通じていない会話の内容がそれを物語っている。なお、監督の福田己津央氏もこの時のフレイのモデルはララァではなく、[[カイ・シデン|カイ]]に語り掛ける[[ミハル・ラトキエ|ミハル]]がモデルだと語っている。
 
:[[アムロ・レイ|アムロ]]と[[ララァ・スン|ララァ]]を彷彿とさせるシーンだが、キラは[[ニュータイプ]]でも霊能者でもないので、実際にはこの時のフレイとは会話していない。微妙に通じていない会話の内容がそれを物語っている。なお、監督の福田己津央氏もこの時のフレイのモデルはララァではなく、[[カイ・シデン|カイ]]に語り掛ける[[ミハル・ラトキエ|ミハル]]がモデルだと語っている。
:劇中を通して(特に序盤から後半にかけて)フレイの行いは決して褒められたものではなく、このような最期を遂げてしまったのは彼女の自己中心的かつ自分勝手な振舞いや我儘が引き起こした自業自得な部分も多々あるが、終盤になって自分の過ちに気付いて自分なりに悩んで考え抜いた方法で背負った罪を償っていこうとした気持ちも間違いなく本物であった。
 
:彼女の母親が幼少期に病没しなければ、父親がブルーコスモスの幹部じゃなければ、彼女が帰る家に家族のいる普通の家庭で生まれ育っていれば、ちゃんと我儘な自分を叱ってくれて人間として正しい道に導いてくれる人物に恵まれていれば…たらればの話になるが、もしそうならフレイももう少し違ったまともな人生が送れていたのかもしれない。彼女もナチュラルとコーディネイターの対立で生じた戦争によって人生や運命を狂わされた被害者の一人だったのである。
 
 
 
== スパロボシリーズでの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズでの名台詞 ==
  

2014年11月24日 (月) 20:48時点における版

フレイ・アルスター(Flay Allster)

大西洋連邦事務次官の娘で、キラ・ヤマトらの後輩。キラの友人サイ・アーガイルの婚約者でもあり、カレッジのマドンナ的存在。ナチュラルで、典型的お嬢様タイプ。母とは幼少時に死別しており、父とも仕事で滅多に会えない生活を送っていた。

育ちは良いのだが、父親に甘やかされて育ったのか世間知らずで一般常識や自制心に欠けている一面があり、尚且つ感情的に任せて発言することも多いため、それが原因で人間関係でのトラブルを起こすことも少なくなかった。 また、劇中では明かされていないが、父親はブルーコスモスの幹部格であり、その影響でコーディネイターに強い偏見を抱く性格を形成してしまっている。カズイにブルーコスモスなのかと指摘された際には否定しても、彼らのコーディネイター排斥の主張は正しいと思っている。

ヘリオポリスザフトの襲撃を受けた際に救命ポッドで脱出するが、推進器の不調で難破状態になっていたところをキラの搭乗するストライクに回収された。以後、アークエンジェルと行動を共にするが、目の前で父親が乗った艦がザフトの攻撃を受けて撃沈。これがきっかけで元々のコーディネイターへの偏見が憎しみへと変貌し、地球連合軍に入隊を志願。さらに復讐の手段として自らの身体を使ってキラを誘惑し、戦うよう仕向ける。当然、サイとの婚約も一方的に破棄してしまっている。

しかしキラとの関係は最終的に破局し、さらにキラのMIAにショックを受け、サイとよりを戻そうとするものの、キラへの想いを見透かされた上に、コーディネイターへの復讐のあまりサイを含めた周囲の人間への日頃の行いの悪さが仇となって信用を失い、あまりにも独り善がりである為に拒絶された。そのショックからか、ミリアリアと揉め事を起こしていたディアッカを、怒りに任せて撃ち殺そうとしたが、ミリアリアによって阻止されている。

その後、アラスカ基地でアークエンジェルを降りる事となるが、それを嫌がりムウが別れの挨拶をしようと移動の順番待ちから離れた際に同じく離れ、その際に基地に侵入していたラウ・ル・クルーゼに誘拐される。

その後は、クルーゼの保護下であったが、メンデル戦でニュートロンジャマーキャンセラーのデータをクルーゼに持たされて解放されるが、フレイがその内容の危険性など知る由も無く、ドミニオンに回収されたことでニュートロンジャマーキャンセラーのデータがアズラエルの手に渡ってしまい、戦争は泥沼化してしまった。

以後は本人の希望とナタルの口利きでドミニオンのオペレーターとして配属される。小説版では、戦場の宙域に放り出された事でその恐怖を味わい、今までそれを知らずにキラ達を自分勝手な考えで振りまわしてしまった事を恥じ、結果的に自分が戦争を悪化させた事に深い衝撃を受け、自らの死を覚悟の上で贖罪のために、そして、再びキラに会うためにドミニオンに残る決意をした事が描写される。最期はアズラエルが暴走した際にナタルにアークエンジェルに行くよう言われて他のクルーと共にドミニオンから脱出したが、脱出艇がクルーゼの搭乗するプロヴィデンスの攻撃を受け、キラとの一瞬の再会の後、父親と同じように彼の眼前で死亡。

死後は霊体となって、「自分の本当の想い」でキラを守る。クルーゼとの死闘後、ジェネシスの直撃を受けてフリーダムは大破したが、それでもキラが生きていたのはフレイのお陰かもしれない。
番組序盤から中盤にかけては、自分の感情の赴くままに自分勝手な行動や我儘を繰り返し、アークエンジェル内のトラブルメーカー的な役回り故に視聴者からその行動を大いに問題視していたが、番組後半でキラを利用したことを悔い、その後悲惨な最期を遂げたことで、評価が序盤から大きく変わっていた。

登場作品と役柄

第3次αとJでは原作同様に悪女のような一面が描写され最後はクルーゼに命を奪われてしまうが、Wでは悪女の様な一面は一切描写されず無条件で生き残る。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
大体、原作と似たようなポジションで、作中では原作と同様に感情的な発言が目立つ為、同世代のアスカに思惑を見透かされる場面もある等、αナンバーズの面々からあまり快く思われていなかった。
また、αナンバーズに同行していた期間が短い為、死亡した際もキラ以外に彼女の死を悲しむ描写はなく、同じ声のナタルほどでないにせよ悪役に近い扱いを受けている感はあり、不遇と言える。
最終話でトールナタル、そして他の登場作品の死亡したキャラ達と共にαナンバーズに力を貸した(最終話は名前のみ)。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
フレイ自身は『Z』以前に死亡している為本人は登場しないが、中盤のあるイベントにて、キラが彼女の名前を口にしており、今もなお、彼女の死が大きな悲しみとしてキラの心に刻み込まれている事がわかる。
名前のみとはいえフレイについてはっきり触れられたのは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が参戦しているスパロボ作品では初の事である(『SEED DESTINY』のアニメ本編や各媒体でも、『SEED DESTINY』設定で参戦した過去のスパロボ作品においても、キラが『SEED』での戦いで心に大きな傷を負った事に触れられた事はあっても、フレイについてはっきりと触れられた事は殆ど無かった)。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
直接名前こそ出てこないものの、第40話「レア・イグラー」のシナリオエンドにてキラが今でも彼女を失った瞬間の悪夢にうなされていることをアンディに話している。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
やはり原作と似たようなポジション。しかし、不遇だった第3次αと比較すると、中の人繋がりナデシコに乗りたがったり、オルファンの影響で大時化で着水しているアークエンジェルが大揺れしたため船酔いを起こしてグロッキーになるなど、コミカルな描写も多い。結果的に死亡してしまうのは避けられないとはいえ、原作死亡時の一枚絵があったり、クルーゼとの対決でフレイを殺害したことに激怒している台詞を言うキャラも何人かいる(両主人公、ボルテスチーム、獣戦機隊)ので、ぞんざいと言うわけではない。
スーパーロボット大戦W
別名「綺麗なフレイ様」アークエンジェルに回収される場面がヴァルストークファミリーに置き換わり、アークエンジェルに送られるまでカズマ達と交流するため、後にキラが行方不明になった際、キラとサイを利用した事への苦悩をカズマに打ち明ける。
そして、サイに謝罪しようとするがクルーゼに誘拐され、原作と同じ流れでジンに乗せられて(操縦はAIがやっており、ドミニオンに向けて勝手に動く)戦場に放り込まれる…が、ここで何とドミニオンではなくアークエンジェルが回収するというIF展開になる(ちなみに、このとき回収できずにドミニオンに隣接=原作通りの展開を辿るとゲームオーバー)。その際、キラとの関係を知ったクルーゼに撃ち落されそうになるがラクスに助けられ、生存する。
その後、自らの出生を知った上にラクスを誘拐されて引きこもったキラを支える。なお、ラクスの救出をキラに頼み込む上にEDでプラントに訪れる事からコーディネイターへの差別意識も消えた模様。余談だが、同じ声を持つナタル・バジルールも無条件で生き残る一風変わったスパロボになっている。

人間関係

家族

母親は幼少時に他界しており、登場しない。母親の早い死がフレイのファザコン気質と差別意識の土壌を作ったとされる。

ジョージ・アルスター
スパロボ未登場。父親で大西洋連邦事務次官。世間知らずで自己中心的で、他人に依存しないと何も出来ないところは父娘そっくりである。娘の眼前で乗艦のモントゴメリを沈められ死亡した。
なお、フレイも最終回で自分を大事に思ってくれた人間の前で自分が乗っていた艦艇を、ザフトによって沈められるという父と同じ死に方をする事に。

ヘリオポリス時代

ミリアリア・ハウ
同じサークルに所属している一期先輩で同性という事もあり、親しい仲だった。
キラ・ヤマト
同じ工業カレッジに通う、一期先輩でミリアリアの友人。想いを寄せられていたが、父を助ける事が出来なかったキラを恨み、自身の肉体を使ってまでキラを死ぬまで自分の為に戦わせようとしていた。本編中では一瞬とはいえ彼との性行為を示唆する描写すらあった。
だが、図らずもそれにより自分が最も彼の心に触れる存在となり、いつしか本気で好意を抱くようになる。そして彼が一時行方不明になった際に自覚することになったが、この後キラとフレイが直接対面することは二度と無かった。
キラを利用したことを何度も謝ろうと思っていたフレイだったがそれが叶ったのは皮肉にも自身が死亡した後だった。死後、霊体となったフレイはキラの力となるべく、彼を「自分の本当の想い」で守った。
一方、Wでは生き残り、キラと和解する。
サイ・アーガイル
親同士で決めた婚約者で恋人だったが、キラを利用するために解消。その後キラが行方不明になった事でよりを戻そうとするが、それまでにした彼の仕打ちから当然拒絶されてしまい、結果的に破局する。
Wでは和解した。
トール・ケーニヒ
ヘリオポリスのカレッジのメンバーの仲では一番しっかりしていたため、自分の我儘を彼に諌められる事も少なくなかった。最も劇中の様子から見ても、フレイはトールの忠告に聞き入れた様子はなかったが…。
カズイ・バスカーク
キラやサイ程繋がりは無いが、フレイの反コーディネイター感情を見てブルーコスモスでは無いのかと指摘する。ただし、父親がブルーコスモスであったために、疑われても仕方が無かったとも言える。

アークエンジェル隊

マリュー・ラミアス
序盤で成り行きで彼女が艦長を務める事になったアークエンジェルに回収され、最初は民間人として搭乗するものの後に軍に志願した事でクルーとして配属。連合軍本部のアラスカ基地に着いて、転属命令を下されるまでは行動を共にしていた。
ムウ・ラ・フラガ
上官。連合軍本部のアラスカ基地で、彼やナタルと共に転属命令を下された。

地球連合軍

ナタル・バジルール
彼女が艦長を務めるドミニオンに回収される。その後、彼女に頼み込んでフレイはドミニオンのオペレーターに。
ムルタ・アズラエル
ドミニオンに回収された後は、クルーゼから「戦争を終わらせるための鍵」として、中身を知らずに手渡されたニュートロンジャマーキャンセラーのデータを彼に渡してしまい、戦争を激化させてしまう。
最後は狂気的な本性を現し暴走する彼に反旗を翻し、彼の怒りの矛先が自分に向いてしまい殺されかける。
生体CPU3人組(オルガ・サブナッククロト・ブエルシャニ・アンドラス
ザフトから救命ポッドに入れられ宇宙空間に放り出されたところを彼らに回収される。後にドミニオンのオペレーターに就任した後は彼らと行動を共にした。
ジェラード・ガルシア
彼から言いがかりのような疑惑をかけられたミリアリアを救うべくキラが名乗り出た際に、キラの立場がどうなるかも考えずにコーディネイターである事を彼の目の前で明かしてしまい、状況を悪化させてしまった。

ザフト

ラウ・ル・クルーゼ
父親と声が似ているため安堵感を覚えていた。しかし結局フレイは彼に散々利用され、最期は用済みと見なされて命を奪われた。
なお殺されずに拉致されたのは、出会い頭に彼の事を思わず「パパ」と呼んでしまった事で、彼から自分がクルーゼ自身のルーツに繋がる血縁の者の可能性を疑われたためであるが、結局はクルーゼの思い違いであり他人の空似であった。
実は父親が落命した時の戦場で、父の乗っていたモントゴメリを沈めた時にザフト側での作戦を指揮していたのは、他ならぬこのクルーゼであり、最後まで彼が父を殺した憎むべき本当の敵である事は知らなかった。
HDリマスター版では、彼に拉致されていた時期に生き残るべく、彼とも肉体関係を持っていた事を示唆する描写がある。
イザーク・ジュール
ザフトで捕虜となっていた間、行動を共にしていたクルーゼの部下。クルーゼ隊の同期達が離散し唯一クルーゼの下に残った彼からも、上官に囲われている女とはいえナチュラル故に快く思われておらず、フレイ自身も彼がコーディネイターという事で終始怯えていた。
ディアッカ・エルスマン
中盤でアークエンジェルに投降し、捕虜となった彼がミリアリアといざこざを起こした際に、サイに拒絶されたショックもあって衝動に駆られ射殺しようとしたが、割って入ったミリアリアに止められ未遂に終わっている。

プラント

ラクス・クライン
原作ではコーディネイターである彼女に対しても激しく嫌悪感を示していた。
Wでは彼女によって命を救われることになる。その後、キラに彼女の救出を頼み込んでいることから、この事に関しては本気で恩を感じていたようである。

オーブ連合首長国

カガリ・ユラ・アスハ
オーブに着くまでしばらくの間行動を共にしていたが、バルトフェルドとの戦いを終え心に傷を負ったキラを彼女が元気付けるところを見て無意識のうちに嫉妬するなど、お互いにあまり快く思っていなかった。なお、どちらも世間知らずなところがあるが、バナディーヤの街に買い出しに行った際に、どう考えても砂漠で手に入るはずのない『エリザリオの乳液』や『化粧水』といった代物を注文したのを彼女から呆れ果てられた事から、世界のあちこちを渡り歩いてるカガリの方が若干マシなようである。
余談であるが、ゲームボーイアドバイス用ソフト『機動戦士ガンダムSEED 友と君と戦場で。』では、女の勘から彼女が自分と同類のどこかの令嬢である事に勘づくイベントがある。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ガンダムSEEDシリーズ

プレア・レヴェリー
Wでは、体調を崩した彼を風花と一緒に献身的に看護する。
風花・アジャー
Wでは共にプレアを献身的に看護した。

宇宙世紀ガンダムシリーズ

カミーユ・ビダン
第3次α序盤で父親を守れなかったキラに対するフレイの怒りが、むしろ憎悪に近い感情である事を敏感に感じ取る。その際には、彼も錯乱するあまりクワトロ大尉エマ中尉レコア少尉に当り散らした経験があるため、カミーユだけはフレイの行動に一定の理解を示してくれていた。
フォウ・ムラサメ
第3次αではサイに拒絶されショックを受け、足を運んだ医務室でミリアリアとディアッカがいざこざを起こしていた時に、原作通りにディアッカを拳銃で射殺しようとしたところを、ファジュドーと共にその場に居合わせた彼女に辞めるように忠告されるも、耳を貸そうとしなかった。
ジュドー・アーシタルー・ルカ
第3次αの序盤に身勝手且つ空気の読めていない発言を繰り返したが為に、彼らにも不快感を抱かれる。また、ジュドーもカミーユ同様にフレイが発する負の感情に気付いていた。
サウス・バニング
第3次αでは、地球の砂漠に降下して間もなく、自分の謀略でキラとサイがもめ事を起こした際に、彼から自分を含めた3人を「まだ娑婆っ気が抜け切れていない野戦任官の小僧達」と皮肉と哀れみを込めて評された。

リアル系

ユウキ・コスモ
第3次αにて危機感の無いフレイ達の態度を嘲笑した。
テンカワ・アキト
Jでは、上記の台詞でラクスを拒絶した態度や物言いを、彼から注意される。

スーパー系

兜甲児
Jでは、原作通り避難していた救命ポッドがキラのストライクによって回収され、アークエンジェルに収容された際に、初めて会った彼から「カワイイ」と評される。
弓さやか
Jでは、上記の台詞でラクスを拒絶した際に、カズイに代わって「ブルーコスモスなのか?」と彼女に問い詰められる。
三輪防人
第3次αでは原作のウィリアム・サザーランドに代わり、ザフトに父を殺されて連邦軍に在籍するフレイを連邦軍のプロパガンダに利用しようと考えていた。
惣流・アスカ・ラングレー
第3次αでは思い上がった考えを彼女に看破され、激しく非難を受けて動揺する。
アスカとのイベントに代表されるように、第3次αにおけるフレイは途中離脱もあったとはいえ、他作品のキャラと良好な関係を築くことが出来ず、後述のNJCデータ受け渡しの際の台詞を彼女からは「助けて欲しいが故のハッタリ」だと思われてしまっている。
葛城ミサト
第3次αでは彼女にいち早く自身の悪女的な本質を見抜かれている。

バンプレストオリジナル

カズマ・アーディガン
Wではヘリオポリス壊滅後にヴァルストークに回収されたことから彼と出会って親しくなる。キラとサイを利用してしまったことの対する苦悩を彼に打ち明けるなど良き相談相手になり、同作のフレイの行動に大きく関わった。ある意味、カズマとの出会い無くしてフレイも救われる事は無かっただろう。

名台詞

「コーディネイターの癖に、なれなれしくしないで!」
初対面したラクスに対して、コーディネイターへの偏見を露わにする。
もっとも、SEEDの作品世界においてはコーディネイターに偏見を抱くナチュラル(あるいはナチュラルを蔑視するコーディネイター)は、彼女だけでなく多数存在しているのだが。
「この子を殺すわ!」
「パパの艦を撃ったら、この子を殺すって、『あいつら』に言って!!」
「そう言ってぇぇぇっ!!!」
第9話で、父の乗るモントゴメリが危機に晒されている事に居ても立ってもいられず、遂には民間人として保護しているラクスの腕を引っ張って連れ出し、再度ブリッジに駆けこみ、目を病的にぎらつかせた蒼白な顔をしながら割れた声でクルーに訴えた台詞。
当然、フレイの言葉を聞いた艦長のマリューをはじめ、ブリッジにいた者たちは頭を金槌で殴られたかのように凍り付き、追いかけてきたサイでさえ言葉を失って立ち尽くした。その直後…。
なお、第3次αでもほぼ同じやり取りがあるが、違うところは最初にブリッジに入ってきた時に、この事を思いついたので現場にラクスはいない点。そのため、台詞も「あの子を殺すわ!」といった具合に変更されている。
さらに、Jではクルーゼ隊に追い詰められた事態を打破すべく、ナタルが独断でラクスを人質にしたという流れであるため、フレイはこの件には全く関与していないだけでなく、直接父の死も目の当たりにしていない。
「嘘つき!!」
「大丈夫って言ったじゃない! 僕達も行くから大丈夫だって!」
「何でパパの艦を守ってくれなかったの!?」
「何であいつらをやっつけてくれなかったのよ!?」
ミリアリア「フレイ…キラだって必死に…」
「あんた…自分もコーディネイターだからって、本気で戦ってないんでしょう!!」
「パパを…パパを返してよ…!」
サイ「フレイ…」
10話で、唯一の肉親である父を目の前を殺害されブリッジでショックのあまり意識を失い、メディカル・ルームに搬送され意識を取り戻した後もサイに取り押さえられつつも錯乱しながら暴れ、間の悪い事に偶然メディカル・ルームのそばを通りかかり、騒ぎを聞いて何事かと顔を出したキラが目に入り、感情的になって理不尽な怒りを放った台詞。途中で、ミリアリアがキラを庇うべくと宥めようとフォローも入れるが、全く聞く耳を持たない。しかし、キラ自身も敵対する陣営であるザフトに幼馴染のアスランがいるので、本気で戦っていなかった事は事実であり、ある意味では的を得た真実とも言える。結果、キラの心に影を落としてしまう。
第3次αでも、桑島氏・豊口氏・白鳥氏の三者によるDVEで収録されているが、若干シチュエーションが異なっており、場所がアークエンジェルの格納庫であり、戦闘が終わって帰投してストライクから降りてきたキラに、怒りのあまり格納庫に自分から走ってきて罵詈雑言を浴びせ、後を追いかけてきたミリアリアとサイが止めさせるべくフォローするというものに変更されている。この後、ショックのあまりキラが格納庫から走り去った後も、キラだけでは飽き足らず、その場にいたαナンバーズのメンバーであるカミーユジュドーヒイロムウらにも怒りをぶちまけている。
「このままには、しないわ…!」
第10話で、キラが独断で人質にしたラクスをストライクで出撃し、指定の場所に来たイージスに乗るアスランに返していた頃、ベッドでぼそりとつぶやいた独白。以前から父がブルーコスモスだった関係上コーディネイターに偏見を持っていたが、父を殺された事でそれが憎悪に変わった決定的な瞬間である。
この事で頭のタガが外れた彼女の心の内にはどす黒い情念が燻り出しており、そしてその憎むべきコーディネイターの対象は、自分たちを守るために戦ってくれてるキラも例外ではなかった。そして、彼女の悲劇が幕を開けたのである…。
余談ではあるが、父を殺され復讐一辺倒に走り、味方さえ利用するあたりは『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルを彷彿させる。
「なら…私の想いが…あなたを護るわ」
第13話にてキラがフレイの元に戻ってきた際の台詞。この時はキラを利用しようとしていたが…。
「関係なくないわよ! 私、夕べはキラの部屋にいたんだから!」
一方的に別れ話を持ち出され、問い詰めようとしたサイに対する爆弾発言。ある意味『ガンダムSEED』を代表するシーン。
(馬鹿…!)
「サイ…馬鹿よね…あなたに叶うはず無いのに…」
前者は第19話のラスト、後者は第20話でキラに吐露した台詞。サイに対しての思いが垣間見える。
「あなた、わかってたじゃない! 本当はキラの事なんか…」
キラのMIA報告を聞いた後、サイとよりを戻そうとし、キラはただ利用していただけと語るが、自分でも気が付かないままキラの事を好きになっていたことを見透かされ、直後に冷たく拒絶される。それでもフレイは「違う」と必死で言い続ける始末。
「コーディネイターなんて…みんな、死んじゃえばいいのよ!」
ディアッカを殺そうとしたミリアリアに同調する形で彼を殺そうとする。しかし、直後にミリアリアに止められた。
「あんただって、私と同じなんじゃない!」
ディアッカを銃撃しようとしたのをミリアリアに止められて。確かに怒りに任せて殺そうとしたという共通点はあるものの、ミリアリアの怒りはあくまでもディアッカ個人に対してのものであり、コーディネイター全体に対しての怒りではない。
「嫌よ! 嫌です私! ぇ…離して! うっ…ぅ…艦長!なんで私だけ…」
転属を拒否し駄々を捏ねる台詞。直後、ナタルに咎められる。フレイとナタルを演じた桑島氏は「(声優が同じ両者の)共演シーンは別録ではなく同時収録」とラジオで語っていた。自分から軍隊入りを志願したのだが、この台詞を見る限りどうにも兵士としての自覚には欠けている。
彼女の連合軍入りはコーディネイターであるキラを復讐に利用するためだけの口実に過ぎず、入隊後の軍での身の振り方までは考えていなかったようである。
「パパ?」
アラスカ基地内部でクルーゼと初めて会ったシーンより。この後、クルーゼに拉致されてザフトの捕虜となってしまう。
余談だが、この台詞の直後にクルーゼはフレイを殴って気絶させたため「そこまで歳は取っていない」事で怒ったと、視聴者の間でネタにされた事も。
「私、持ってるわ! この戦争を終わらせる『鍵』を!」
『鍵』とはクルーゼに持たされたニュートロンジャマーキャンセラーのデータのこと。クルーゼの狙い通り、フレイはデータと共に連合軍に保護された。この時、フレイは皮肉にもキラが戦っていた戦場の怖さというものをわが身に嫌というほど思い知らされたのである。
「駄目! もうやめて! アークエンジェル、逃げて!!」
第49話のアークエンジェルドミニオンの最終決戦において、戦力的に追い詰められたことが原因で暴走したアズラエルが味方である艦長のナタルに拳銃を向けながら「(一時的に無防備状態になっていた)アークエンジェルをローエングリンで沈めろ!」と命じる光景を見かね、散々迷惑をかけてしまったかつてのアークエンジェルの仲間たちに、今すぐにこの場から逃げるようインカムで叫んで通信を送った台詞。
これまで自分の事しか考えて行動しなかった彼女が、自分には何の見返りもないのに初めて他人のために尽くしたこの行動であるが、皮肉にもこれがキラ以外のアークエンジェルの仲間たちに対してやった最初で最後の善行となってしまったのである。
キラ「うっ…うっ…うぅ…」
フレイ「キラ…」
キラ「そんな…フレイ…そんな…!」
フレイ「ありがとう…ごめんね…」
キラ「…どうして……」
フレイ「…ずっと…あやまりたかった…」
キラ「くっ…どうして…君が…フレイ!」
フレイ「苦しかった…怖くて、ずっと…。知らなかったから…私…何もわかってなかったから…」
キラ「フレイ!」
フレイ「でも、今…やっと自由だわ。とても素直に…あなたが見える」
キラ「僕は…くっ…!」
フレイ「だから、泣かないで…」
キラ「ちくしょお…僕は…!」
フレイ「あなたはもう泣かないで…」
キラ「君に何も…!」
フレイ「…護るから…私の本当の想いが、あなたを護るから…」
キラ「…!」
死亡直後にキラに答え彼の力となるべく霊体となった際の台詞。第13話での台詞の対比となっている。この言葉通り、クルーゼの激しい猛攻を機体に喰らっても、フリーダムは耐え抜き、見事クルーゼを倒す事に成功する。直後、ジェネシスの一撃には巻き込まれフリーダムは大破するが、キラは無事生還した。第3次αでも、桑島氏と保志氏のDVEで収録されている。
アムロララァを彷彿とさせるシーンだが、キラはニュータイプでも霊能者でもないので、実際にはこの時のフレイとは会話していない。微妙に通じていない会話の内容がそれを物語っている。なお、監督の福田己津央氏もこの時のフレイのモデルはララァではなく、カイに語り掛けるミハルがモデルだと語っている。

スパロボシリーズでの名台詞

αシリーズ

「あなた達がザフトを追い払ってくれなかったから、パパが…パパの艦が…!」
上記のDVEの台詞でキラを激しく詰り、ショックを受け格納庫から走り去っていったキラを茫然とカミーユが見送り、あまりにもひどい物言いを見過ごせなかったジュドーから咎められた直後、今度は彼らにも怒りの矛先を向けて言い放った台詞。その後、ミリアリアと共にフレイを追いかけてきたサイが先ほどザフトによって沈められたモントゴメリに、フレイの父親が乗っていたのだという経緯を説明した事で、2人はなぜフレイが錯乱しながらキラを責め立てたのかという理由を知るのであった。
「あなた達、ここには病人がいるのよ! 言い争うなら、外でして!」
第3次αの第20話「強襲、砂漠の虎」より。原作通りにキラが単独で大気圏に突入して意識を失った後の場面にて、コーディネイターの事で言い争っていたカミーユカツにキツイ言葉をぶつけた時の台詞。
正論ではあるが、コーディネイターであるキラを差別的な目で見ていたカツをカミーユがきつくたしなめつつもキラを擁護していた最中での発言であったためか、言っている事がほとんど場違いとしか言いようがなく、結果的にフレイは周囲から白い目で見られることになってしまう。
「私達が平和ボケしてるですって? 冗談じゃないわ。私のパパはコーディネイターに殺されたのよ…!」
「自分達だけが被害者のような顔をしないで欲しいわ…!」
第3次α中盤、コスモからの皮肉に激昂した際の台詞。彼の被害者意識が強いのは確かだが、女である事を最大限に活用しているフレイの行動理念も、被害者感情に裏打ちされたものであろう。

携帯機シリーズ

「キラ…今度は私があなたの力になるわ…」
WにてAAに救出された後、キラが引きこもってしまった事を聞いて。
「…キラ…ごめんなさい…。私…あなたにひどい事をした…」
「こんな事…私が言うのもおかしいし…本当なら、あの子にも謝らなくちゃいけないけど…」
「ラクスって子…助けてあげて…。あの子…私を守ってくれた…。だから…」
「ごめんなさい…。それだけ…言いたかったの…」
「食事…持ってきたから…。よかったら、食べてね…」
Wにおけるキラへの謝罪。しかし、この時キラはコロニーメンデルで自身の衝撃的な出生の秘密をクルーゼから聞かされた上に、心の拠り所にしていたラクス火星の後継者に誘拐されてしまった事で、精神的に堪えていたので部屋に閉じこもっており、それどころではなかったのである。だが、次第にフレイの謝罪と献身によりキラは立ち直ることが出来たため、そういう点でも今作のフレイは本当に綺麗な存在になっている。

余談

  • 機動戦士ガンダムSEED』の監督である福田己津央氏は、講演会にてフレイを一言で言い表すと「自分の居場所を求めていた不安な女」と語っている。また。「もしフレイが生きていたら、互いに罪悪感を抱えながらもキラは彼女と一緒に生きていっただろう」というコメントを残している。
  • 対戦アーケードゲーム『ガンダムエクストリームバーサス』の家庭移植版にてフリーダムに搭乗するキラのカットインには霊体となったフレイが登場するというサプライズがある。ファンなら感涙ものである。
  • アニメ製作の初期段階では当初MSパイロットになる予定であり、その際の搭乗機がストライクルージュであった。あの赤色はフレイが乗ることを想定して塗られた色である。なお、現在のところでは彼女がMSに乗って戦う作品はスパロボにはない(Gジェネシリーズでは何度かある)。

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