「Vガンダム」の版間の差分
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*放送当時、'''Vガンダムの準実物大造形物'''(およそ2/3スケール)が熊本県の三井グリーンランドで公開された。お台場の実物大[[ガンダム]]に先駆けること16年前である。 | *放送当時、'''Vガンダムの準実物大造形物'''(およそ2/3スケール)が熊本県の三井グリーンランドで公開された。お台場の実物大[[ガンダム]]に先駆けること16年前である。 | ||
*これも放送当時、Vガンダム用の[[ビームライフル]]が、なりきり玩具として発売された。 | *これも放送当時、Vガンダム用の[[ビームライフル]]が、なりきり玩具として発売された。 | ||
− | **このなりきり玩具は同年・同局・同玩具スポンサーの特撮作品『特捜ロボ | + | **このなりきり玩具は同年・同局・同玩具スポンサーの特撮作品『特捜ロボ ジャンパーソン』に劇中の小道具(悪役の持つ銃)として流用された(さらにその翌年の後続作品『ブルースワット』でもリペイントされて使用されている)。 |
== 脚注 == | == 脚注 == |
2023年11月8日 (水) 21:09時点における版
Vガンダム | |
---|---|
読み | ヴィクトリーガンダム |
外国語表記 | Victory Gundam[1] |
登場作品 | |
デザイン | カトキハジメ |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦G |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 汎用可変モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | LM312V04 |
全高 | 15.2 m |
本体重量 | 7.6 t |
全備重量 | 17.7 t |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 4,780 kw |
スラスター推力 |
7,390 kg×6 4,420 kg×8 |
アポジモーター数 | 34 |
浮揚機関 | ミノフスキーフライト |
装甲材質 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材 |
ハードポイント数 | 8 |
開発 | リガ・ミリティア |
所属 | リガ・ミリティア |
主なパイロット |
ウッソ・エヴィン マーベット・フィンガーハット |
概要
リガ・ミリティアが自らの象徴として開発した量産型可変モビルスーツ。Vは「ヴィクトリー」と読む。V2ガンダム登場後は「V1」の愛称で呼ばれた。
機体概要
トップリム(ハンガー)、ボトムリム(ブーツ)、コアファイターの3つのパーツで構成され、各パーツを分離・変形・合体させる事でモビルスーツとしてだけでなく戦闘機として運用する事も可能。また、このシステムを採用した事によって機体の一部が破損してもすぐに交換して再出撃できるようになっている。ゲリラ戦も想定して造られている為に整備も非常に簡単。量産型とワンオフ機の両方のメリットを兼ね備えた高級量産機である。
コアファイターにはミノフスキーフライトが内蔵されており、従来のモビルスーツと比較してもかなり高い飛行能力を持つ。
量産を前提にしている為、(コアファイターの製造には高い技術とコストが必要とされるが)ハンガーとブーツは消耗品として多数が生産されている。そのため本来は兵器として使用するものではないが、相手の意表を突く奇襲戦法としてハンガーやブーツを敵機にそのままぶつけるという荒業が可能。本機は後に量産され、リガ・ミリティアの主力となった。
ちなみに、機体構造の問題からか、コクピットには全天周囲モニターやリニアシートが採用されておらず、一年戦争時のモビルスーツのような仕様になっている。
モビルスーツ形態での飛行能力の他に、原作では全パーツが合体したまま変形した形態やGジェネシリーズでは変形形態(トップファイター+ブーツに分離)も存在する。これはV2ガンダムも同じ。
構成機体
- コアファイター
- 頭部・胸部になる中核パーツ。コクピット部分を内蔵し、小型戦闘機としても運用できる。
- トップリム(ハンガー)
- 上半身になるパーツ。武装が集中している。コアファイターから遠隔操作が可能。
- 各ハードポイントに武装を装着できる他、ビームシールドやビームサーベルも内蔵している。
- ボトムリム(ブーツ)
- 下半身になるパーツ。スラスター類が集中している。コアファイターから遠隔操作が可能。
- 各ハードポイントに武装を装着できる。内蔵武装が無くスピードが出るため、作中では特に質量弾として使われる事が多かった。
各形態
コアファイターとどちらかのパーツ1つが合体した形態。この状態でも不完全ながらMS形態に変形できる。
- トップファイター
- コアファイターとトップリムが合体した形態。火力、防御力は高いが機動性が低く、劇中ではウッソが不満を露わにした。
- ボトムファイター
- コアファイターとボトムリムが合体した形態。
- スラスター類が集中しているため高い機動性を持つ。
劇中での活躍
最初はテストパイロットだったマーベット・フィンガーハットが使用していたが、彼女の負傷により、ウッソ・エヴィンがメインパイロットを務める事になった。物語前半からウッソ機以外の機体も複数登場し、当初はガンイージなどに乗っていたシュラク隊も、後半では続々とVガンダム・Vダッシュガンダムに乗るようになる。だが、そのシュラク隊の全滅に見られるように、それまでのガンダムシリーズにはありえないほど「墜とされたガンダム」ともなってしまう。
物語中盤以降、ウッソ以外のキャラクターはヘキサタイプの機体に搭乗するようになったため、V字アンテナの機体はウッソだけが搭乗していた。このウッソ機はV2ガンダム乗り換え時の戦闘でコアファイターが失われるが、その後マーベットの機体の頭部を換装したことで、再び作中に登場することになった。終盤ではマーベットの妊娠によりホワイトアークに搭載されたままとなり、戦争が終結した後、カサレリアにてV2ガンダムと共に放棄された。作中同一機でないにせよ、地球・宇宙・月を転戦して終戦を無事地球で迎えた演出がなされた、初の主役機ガンダムであった。
『Vガンダム』と時系列が同じ漫画作品『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)では、リア・シュラク隊のドゥー・ナウガ・フルスとイー・ライチが搭乗する2機が登場するが、こちらではカラーリングが黒になっている。クロスボーン・ガンダムと戦闘の際には、隊長のトレス・マレスが搭乗するヘキサを合わせて、Vガンダムのパーツの交換の特性を用いており、フォント・ボーに「戦力の低下が少ない」と評された。のちにフォントもサイド5潜入の際に一時的にVガンダムに搭乗している。
強化装備形態
- Vダッシュガンダム
- オーバーハングパック装着状態。
登場作品と操縦者
飛行可能だが、作品によっては飛行できない(当然それが出来るスパロボでは貴重な空中戦力になる)。基本性能は普通のリアル系ながら、パーツアタックで序盤の瞬間火力を担える場合もある。ザブングルやガンダムMk-IIよろしく主人公機ながら複数登場するのも特徴。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 初登場作品。第1話から使用可能で、原作第1話のVガンダムへのドッキングがイベントで再現された。隠し要素の条件を満たせば2機目を入手できる。
- 途中でメガビームライフルが追加されるが、Vダッシュガンダムにはならない。フル改造するとビーム兵器を無効化するビームバリアジェネレーターがつくので、愛があれば最後まで使える。
- 本作では飛べない上に移動力が低い(何故かゾロアット以下)という欠点があるので、出来れば加速を持ったパイロットを乗せたいところ。
- なお、当時発行されていたゲーム情報雑誌『ファミリーコンピュータMagazine(通称ファミマガ)』にて「タイトル画面で十字キーの上を5回押す」とバンプレフラッシュなるMAP兵器(攻撃範囲がバンプレストのロゴを模したもの)が追加されるというウソ技が掲載されたことがあった[2]。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ウッソの初期搭乗機として入手。リガ・ミリティアとアナハイム・エレクトロニクスの共同開発という今作独自の設定がある。宇宙へ出るとVダッシュガンダムへ強化される[3]。
- 飛行可能であること、コアファイターの前段階にトップファイターがあること、一発限りの強力なボトムアタックが使えることがメリットだが、それ以外の武装や機体性能自体は微妙なところ。
- ボトムアタックの使用、分離、撃墜でトップファイター(V)へ変化。
- 次作『α外伝』では最初からVダッシュなので出番は本作品のみとなる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 地上ルート第1話から使用可能。パーツアタックでコアファイターにまでなれるようになった。ウッソ機とマーベット機の2機が手に入る。
- その後、宇宙へ行く時にVダッシュガンダムに換装可能になる。本作では飛行できないが、陸適応がSで合体攻撃もある。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- ウッソの乗機として登場。ボトムアタックなどの必殺技はないが、本作は武器改造費が全体的に安価なため、後継機の存在は気にせず序盤から改造は施していこう。ビームライフルで雑魚を一発撃破出来るくらいに強化すると使い勝手はかなり良くなる。ちなみにカミオン護衛マップ等のボスに太刀打ちできるのは改造を施した本機しかいない。
- 途中でVダッシュガンダムにパワーアップし、更にその後でメガビームライフルなどが追加。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトル、おまけマップに登場。おまけマップでは選択出撃時のウッソの搭乗機だが、ウッソは増援出撃だとV2バスター(V2アサルト、V2の場合もあり)に搭乗するので、出撃させるのは微妙なところ。
- なお、本作では何故かメガビームライフルを装備しており、フリーバトル、おまけマップの両方で使用可能になっている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2016年9月開催のイベント「それぞれの痛み」より実装。SSRシューター。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- バルカン砲
- 頭部左右に計2門内蔵。
- 『α』ではCT補正が+50と異常に高い。
- ビームシールド
- 両腕の肘に発生器を内蔵。発生器は縦方向に180度まで展開する事が可能。
- ビームサーベル
- 両腕のビームシールドユニット内に2本ずつ計4本装備。柄部分が同じ腕の肘ユニットから手のひらまで射出されて収まるため、予備動作が少ない。
- また、ビームサーベルは扇状に広げる事も可能。劇中ではビームライフルを失った際、サーベル2本を合わせてビームの出力を上げ、地上から空中の敵機を攻撃したシーンもある。
- 漫画版では七本束ねて使用した事もある(後述)。
- ビームライフル
- 本機の主兵装。グリップ部分がビームピストル、エネルギーパックと照準器がビームライフルで構成されている。手に持つだけでなく各部のハードポイントに(複数)装着して使用できる。
- ビームピストル
- ビームライフルのグリップを外すとビームピストルになる。低威力で射程も短い。SRW未実装。
オプション装備
- 八つ手ビームサーベル
- かつて開発された試作ビームサーベル。ビームサーベルの特徴を生かして八つ手とVのサーベルを繋ぎ合せて広範囲の立方体シールドを発生させ、シノーペ数隻を落としている。
- 『D』ではVダッシュに換装すると使えなくなる。
- ビームスマートガン(メガビームライフル)
- 開放型メガ粒子発生器を採用した高出力のビームライフル。元々は別の機体用[4]の試作ビーム砲だったが、使い勝手が良いため、旧式ながら複製・量産された。後のV2アサルトのメガビームライフルの参考にもなった。
- 基本的にはVダッシュの武装なので持ってない事もある。
戦法
- ボトム・アタック
- 機体のパーツであるボトムリムを敵機に向けて対艦ミサイルのように射出する。
- ウッソが生み出したこの戦法は他のリガ・ミリティア隊員にも波及した。使用した直後(戦闘中に)トップファイターに変化する。
- トップ・アタック
- こちらはトップリムを射出してぶつける。SRW未実装であり、ボトムファイター形態もSRWには登場していない。
- トップ・ボトム・アタック
- トップリムとボトムリムの双方を敵機に対艦ミサイルのように射出する。直後、一気にコアファイターに変化する。
- ヴィクトリー斬り
- 漫画版において多用する技。名前通り「Vの字で斬る」。
- 初使用となる第2話ではビームライフルを撃ちっぱなしのまま敵に投げ、かく乱させた後に放った。
- Vガンダムビームシールドアタック
- 漫画版の技。ビームシールドを展開した後、高速で回転して突撃する。
- 連結ビームサーベル(仮称)
- 漫画版第5話に登場。ビームサーベルを7本束にしてエネルギーを全放出する、自称「ウッソ君の大発明」。
- リーンホースを襲撃してきたMS部隊を巨大な光の剣で薙ぎ払っている(使用場面では、背にした地球を超える長さで描かれていた)。
- V昇鷹拳(ヴィクトリーホークバスター)、ヴィクトリーソルトキック、スピニングヴィクトリーキック
- いずれも漫画版単行本未収録話にてウッソが繰り出した戦法…というか必殺技。
- 格闘ゲーム「ストリートファイターシリーズ」の必殺技が元ネタ(左から「昇竜拳」「サマーソルトキック」「スピニングバードキック」)となっている。
- 電龍衝撃波(フルバーニアンソニック)
- 漫画版単行本未収録話にて繰り出したギンザエフ(SRW未登場)の奥義「内破砕衝撃波(バーニングソニック)」をウッソが真似て放ったもの。
- 元ネタは格闘ゲーム「ストリートファイターシリーズ」の必殺技「波動拳」。曰く、「機体を破壊せずに内部の操縦者にのみダメージを与える技」らしい。
- ビーム・ライフル(連射)
- 『X-Ω』での必殺スキル。
召喚攻撃
合体攻撃
- ダブル・ビーム・スマートガン
- 『D』のみの合体攻撃。VガンダムとVガンダムヘキサが隣接しているのが条件。Vダッシュガンダム形態では使用不可。
- 『D』の通常スマートガンは弾数制のため、オーバーハングキャノンのあるVダッシュとは違いENはこちらに特化できるのが利点。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「STAND UP TO THE VICTORY」
- 前半OP。
関連機体
余談
- 15.2mというVガンダムの全高は、144分の1縮尺のプラモデルが子供の手にフィットするサイズである。また、前後のガンダムと比較して線の少ないシンプルなデザインは子供でも描き易くする等、徹底的に児童層を意識してデザインされている。
- ボンボン版コミックでは当時流行していた対戦格闘ゲーム『ストリートファイターII』を意識した技(波動拳やサマーソルトキック)を使用したり、騎士ガンダム風の外部装甲を取り付けられたり、7本のビームサーベルを束ねた大型ビームサーベルを使用した。コミック版のウッソのキャラクター性と併せて、破天荒な作風を象徴する要素として知られる。
- しかし、次回作は格闘技で戦うガンダムだったり、後に長大なビームサーベルを使うガンダムや騎士のような換装形態を持つガンダムが出てきたり、ビームバリアーを張らせて敵を閉じ込める戦法が出たりと妙なところで先駆けている。
- 放送開始前はSDガンダムシリーズの全盛期で、また『ΖΖ』以来リアルガンダムのテレビ放送が無かった事情もあって、当時の子供達の間では「ガンダム=SD」という印象が強く、そのせいかVガンダムは「放送終了までSD化禁止」という通達がサンライズ直々に出されていたという説があり、当時連載中だったSDガンダムの漫画作品『ダブルゼータくんここにあり』の単行本あとがきでは「心残りは版権がらみでVが出せんかったこと」という記載がある[5]。
- 放送当時、Vガンダムの準実物大造形物(およそ2/3スケール)が熊本県の三井グリーンランドで公開された。お台場の実物大ガンダムに先駆けること16年前である。
- これも放送当時、Vガンダム用のビームライフルが、なりきり玩具として発売された。
- このなりきり玩具は同年・同局・同玩具スポンサーの特撮作品『特捜ロボ ジャンパーソン』に劇中の小道具(悪役の持つ銃)として流用された(さらにその翌年の後続作品『ブルースワット』でもリペイントされて使用されている)。
脚注
- ↑ MECHANIC|機動戦士Vガンダム 2022年1月10日閲覧。
- ↑ 『ファミリーコンピュータMagazine』1995年8月11日号〈153頁〉。
- ↑ パーツ入手ではないため換装で戻ることはできない。
- ↑ 作中30年前、ちょうどコスモ・バビロニア建国戦争の起きた時期。
- ↑ 実際、放送中に展開されたSDガンダムにはVガンダム及び同作品内モチーフのキャラクターが(表向きには)存在しない。
- ↑ ただし、SD化の制約があったのはモビルスーツだったので、同作は序盤からヒロインとしてマーベットが出てくる。
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