「分身」の版間の差分
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2018年11月27日 (火) 02:21時点における版
分身とは、読んで字の如く、1つの身体が2つ以上に分かれる、あるいはそのように錯覚する現象。ドッペルゲンガーのような、自分と瓜二つのもう一人の人間を指す用語としても使われる。
概要
類似の表現に『残像』があり、残像を残しつつ高速で移動することを分身と言う事が多く、古くから動きが素早いことの比喩表現として用いられてきた。この場合、本当に実体が複数あることは少ない。また敵機のセンサーに誤情報を送ることで実際には存在するのにそこに居ないように見せかける物もここに含まれる。
『スーパーロボット大戦シリーズ』では、ユニットの特殊能力、或いはパイロットの特殊技能(特殊スキル)のひとつとして採用されている。
気力が一定値以上になることで発動条件が満たされ、確率で全ての攻撃を回避する。発生確率は50%で固定の場合が多いが、『スーパーロボット大戦J』以降の任天堂携帯機シリーズでは自分と敵の技量差に依存するなど、発生確率が異なる場合もある。
通常の回避とは別に判定が行われるため、例え表示上の敵の命中率が100%でも発動する(作品によっては内部的な命中率が200%を超えていた場合、分身が発動しないようになっていることもある)。逆に十分に運動性や回避が高く通常通り回避できる場合ほとんど意味がないが、連続ターゲット補正が累積した状況では発動を期待できる。また同系統の完全回避能力(同じ分身系の他「切り払い」「撃ち落とし」なども含む)が複数ある場合は、それぞれ別個に成否判定が行われるため、実質的な完全回避率はより高まる。さらに精神コマンド「ひらめき」使用中に発動した場合、「ひらめき」を消費せず保持したままになるタイトルもある。必要気力の条件は重いが、高確率でEN消費もなく発動する、かなり強力な能力である。
敵が所持している際も同様であり、発動するとどんなに命中率が高くてもこちらの攻撃を回避されてしまうため、その場合は非常に厄介な能力であるといえる。特にボスクラスの敵がこの能力を所持していると思うようにダメージを与えられず、無駄な消耗を強いられる可能性もあるため、精神コマンドの「必中」や「直撃」を使うか、「脱力」で敵の気力を能力が発動出来ない数値まで下げてから戦うのが望ましい。
スパロボでは分身と同系統の能力が多数存在するため、それらの総称として扱われることもある。『W』からは「分身」という名称を使わず各作品ごとの固有の名称で表現されるようになり、『L』以降の任天堂携帯機シリーズでは「特殊回避」と総称されている。
分身系能力の弱点
基本的に全て精神コマンドの「必中(感応)」「直撃」で無効化される他、一部の作品では上記の通り、命中率が200%以上を超えると発動しなくなる。また、技量差に準じた確率で発動する場合はパイロット養成等で技量を上回らせることでも発動を抑える事が出来る。
なお、『スーパーロボット大戦MX』のみ、分身系能力を無効化する武器属性「拡散」がある。
意外な弱点として、回避判定なので回避で気力が稼げないキャラとの相性が悪いという面も多少ながらある。
分身・特殊回避系の特殊能力
分身だけでなく、他の特殊効果を併せ持っているケースもある。有効なリンクが貼られている能力や技能の詳細は、そちらを参照。
分身と同じ効果
シリーズや種類によって、発動に必要な気力や発生確率は異なる。
特に注釈がない場合は、共通で以下の効果。
- 一般シリーズ:気力130以上で発動。50%の確率で全ての攻撃を回避。
- 『MX』:敵の分身系能力は発生率30%。
- 『J』『W』『K』:気力130以上で発動。自分と敵の技量差で発生確率が変動。
- 『L』『UX』『BX』:『K』までと同様だが、最大発生率が能力ごとに異なる。
- 『NEO』:気力130以上で発動。発生率25%。
- 『OE』:必要気力・発生率は特殊能力レベルにより変動(基本Lv1では気力130以上で発動・発生率20%)。レベル上昇で必要気力が下がり、発生率が高まる。
- オープンゲット[1]
- 『A』以後の多数作品のゲッターロボ系全形態(漫画版真ゲッターやブラックゲッター、『NEO』でのゲッター3 (新)は除く)
- ゲッタービジョン
- ゲッター2
- マッハスペシャル
- ゲッターライガー
- ネオゲッタービジョン
- ネオゲッター2
- 真マッハスペシャル
- 真・ゲッター2
- 真ゲッタービジョン
- 真・ゲッター2(一部シリーズ)、真ライガー
- ゴッドシャドー
- ゴッドガンダム
- ハイパージャマー(一部シリーズでは強化パーツとして登場。Zでは発生確率30%)
- ガンダムデスサイズ、ガンダムデスサイズヘル、ガンダムデスサイズヘル(EW版)
- 高速回避
- デスティニーガンダム(UX)、ユニコーンガンダム(BX)
- 量子化
- ダブルオーライザー(OE)、ダブルオークアンタ(V)
- 量子ジャンプ
- ダブルオークアンタ(V以外)
- オフ・シュート
- 『UX』『BX』『X』での聖戦士ダンバイン系オーラマシン全般
- 超高速回避
- ナナジンなどリーンの翼系オーラバトラー
- イリュージョン・フラッシュ
- 電童・バイパーウィップ、凰牙・バイパーウィップ
- ミラージュコロイド
- ブリッツガンダム、アストレイゴールドフレーム天、ナナバルク
- ホログラフィックカモフラージュ
- ボルフォッグ、ビッグボルフォッグ、ポルタン
- オーロライリュージョン
- 幻竜神
- ES爆雷
- ジェイアーク(キングジェイダー)、ピア・デケム・ピット(ピア・デケム・ピーク)
- 緊急回避
- グリフォン
- オープンケロロ
- ゴッドケロン
- イリュージョンプロテクト
- 大空魔竜 (LOD)(『L』では発動率最大10%)
- ECS (J・W)[2]
- ARX-7 アーバレスト、M9 ガーンズバック、ファルケ、コダール系
- ステルス装置
- ダリア・オブ・ウェンズデイ
- 電磁迷彩(『L』は発動率最大20%、『UX』は発動率最大35%)
- アパレシオン、ジャック・スミス(UX)、アルマ(ステルス仕様)
- ステルス(『L』は最大30%、『UX』は最大35%)
- R-ダイガン
- ニトクリスの鏡
- デモンベイン
- 見えざる傘
- シド
- アリエル・モード
- ヴィルキス
- 瞬幻足
- アースゲイン、ヴァイローズ
- プリズミック・ハレーション
- クレセディア
- ラースエイレム(『OGシリーズ』)
- グランティード・ドラコデウス、クストウェル・ブラキウム、ラフトクランズ、ラフトクランズ・アウルン、ラフトクランズ・ファウネア、ラフトクランズ・カロクアラ、ズィー=ガディン
分身の他、能力値の上昇や特殊能力追加等の効果が得られるもの
- V-MAX(特殊能力)
- レイズナー、強化型レイズナー、ガッシュラン、ザカール
- V-MAX強化
- 強化型レイズナー(一部シリーズ)
- V-MAXIMUM(特殊能力)
- レイズナーMk-II(形態共通)
- V-MAXレッドパワー(特殊能力)
- ザカール
- オーバースキル(『Z』の一部オーバーマンのみ)
- キングゲイナー(30%⇒50%)、メックスブルート、ドミネーター(50%)、ブラック・ドミ(25%)
- オーバースキル「加速」(K)
- キングゲイナー
- オーバースキル「超加速」(K)
- キングゲイナー
- オーバースキル「時間停止」(K)
- ラッシュロッド
- オーバースキル「変形」(K)
- ドミネーター、ブラック・ドミ
- ハイパーブースト
- ガンダムAGE-2 ダークハウンド
- レース・アルカーナ(強化パーツ専用能力)
- 特殊能力としては『K』で登場。気力130以上で、分身と『ビームコートL3』『HP回復L1』が追加。『K』では中点による区切りがない。レース・アルカーナの設定出典作は『D』だが、同作では特殊能力化されていない(ただし関連のオリジナル主人公機には分身を持つものがある)。
- イマジナリィロード
- ストレイバード
分身の他、移動コストと敵ユニットを無視
これらは『移動可能な全ての地形で、消費移動力が1になる』『敵ユニットの配置に関係なく移動できるため、迂回による余計な移動力消耗がない』『移動時の消費ENがなくなる』と言った利点を持つ。更に他の追加効果を得られる能力もある。基本的には原作におけるワープや瞬間移動系の能力に効果が付加されている形であり、作品によっては分身効果が無い場合もある。
- ボソンジャンプ/跳躍[3]
- エステバリス・アキト機、ブラックサレナ(高機動型含む)、ジンシリーズ(木連)、アルストロメリア、夜天光
- バイタルジャンプ(『J』のみ)
- ブレンパワード系、グランチャー系、バロンズゥ(ハイパーバロンズゥ含む)
- 次元連結システム
- 天のゼオライマー、グレートゼオライマー
- 亜空間突入(完全回避率は25%固定)
- バルディオス、アルデバロンメカ(一部除く)
- 空間転移
- イクサー1、イクサー2、イクサー3、アトロス及び各自の搭乗するイクサーロボ
- オーバーライド
- ラインバレル、ネイキッド、デウスエクスマキナ
- オルゴン・クラウド(『K』では強化パーツ専用能力)
- ベルゼルート・ブリガンディ、クストウェル・ブラキウム、グランティード・ドラコデウス、ヴォルレント、ラフトクランズ、ズィー=ガディン(第一形態のみ)
- 空間跳躍
- オデュッセア
パイロットの特殊技能(特殊スキル)等による分身
- リフテクニック
- エウレカセブン系のパイロットや一部艦長が持つ。気力は無関係で、技能Lvが高くなるほど発生率が高くなる。命中・回避にも補正が入るので高Lv時の回避率はとんでもない事になる。持ってさえすれば戦艦ですら分身可能。サブパイロットが持っていても意味はない。
- ギアスの呪い、異能生存体
- 『OE』では確率で発動する完全回避の効果を含んでいる。これも気力は無関係で、技能Lvが高くなるほど発生率が高くなる。HPが条件になっている後者はともかく、前者は常時発動する上に命中率を高いほど発動しやすく更に無効化する手段が無いという、敵対時には非常に厄介な事に。
- 光学透過
- ユノハ・スルール専用技能で、気力130以上で搭乗機の特殊能力に分身が追加される。エースボーナスによりタッグ僚機にも同様の効果を与えることが可能。
- 分身(特殊技能)
- 『魔装機神』における特殊技能。同作は機体の特殊能力が存在しないので、分身するにはパイロットが分身技能を持っている必要がある。技能Lvが高くなるほど発生率が上がる。
- 幻影
- 『魔装機神II』における特殊技能。前作の分身にあたるが、こちらは射撃攻撃にのみ発動する。なお、今回特殊技能がスロット制になったので全ての味方ユニットが射撃のみとは言え分身できる事になる。発動率は技能Lvによって上昇。『III』でも引き続き登場する。『COE』では『切り返し』と統合される形で『封殺』という分身と同じ効果のスキルになった。
- イノベイター、スーパーパイロット
- 『UX』・『BX』におけるこれらの技能は所持パイロットの乗機が持っている特殊回避能力(量子ジャンプ、ハイパーブースト)の発動率にボーナスを得る効果を持つ(これにより、本来の最大発動率以上の確率を出しうる)。特殊回避(分身)能力を与えるわけではないが便宜的にここに記載。
- 早乙女アルトのエースボーナス
- 『再世篇』以降のZシリーズではエースボーナスで分身能力を得られる。特殊技能ではないが便宜的にこちらへ記載。
登場作品におけるトピック
- スーパーロボット大戦F、F完結編、スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 反撃で防御・回避を選択した場合、分身が発動しなくなっている。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 強化パーツのハイパージャマーが登場し、どの機体でも分身できるようになった。
- スーパーロボット大戦MX、スーパーロボット大戦MX PORTABLE
- 分身を無効化する武器属性・「拡散」が登場。現在の所、採用は本作限り。
- スーパーロボット大戦J
- 本作はスパロボの中でも、分身系能力を持つ機体が敵味方問わず極めて多いのにも関わらず精神コマンドに「感応」がない。「必中」「愛」「直撃」のいずれかを持たないパイロットは、『J』の仕様上技量を養成しないと、分身で頻繁に回避される。
- スーパーロボット大戦W
- OGシリーズ以外の任天堂携帯機では、「感応」は本作でようやく初登場。『J』と比べ、敵の分身系能力の嫌らしさは緩和された。また前述した通り「分身」という名前の特殊能力がなくなり、各種分身としてさまざまな能力が存在する形式が初めて取られた。
- スーパーロボット大戦K
- 発生確率により「○○回避能力」という名称で各分身系能力が細分化。以降の任天堂携帯機作品では標準仕様となっている。
- スーパーロボット大戦L
- 従来の分身系能力とは別に機体ボーナス「特殊回避」が登場。PU編成で僚機にも分身能力が付加される。
- スーパーロボット大戦UX、スーパーロボット大戦BX
- 従来作と比べて分身の種類ごとの戦闘アニメーションの違いがより明確に表現されるようになった。機体ボーナスの「特殊回避」の場合は閃光弾らしきものを発射して身を隠す演出になる。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS、スーパーロボット大戦 OG外伝
- ツインユニット制が採用されたこれらの作品では、機体特性を『回避』で一致させて組むと、ユニットの双方に分身能力が追加される。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 機体改造により分身系能力のレベルを上昇させ、発生率を上げることが可能に。同時に必要気力も低下する。各Lvでの発生率・必要気力は真ゲッタービジョンと量子化を除いて一律。
- 「必中」が完全命中効果でなくなった事もあり、敵側の分身系能力が非常に厄介な存在となっている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 戦闘システム上に気力が存在しないためか、一部ユニットではHP残量などが発動条件に課せられている。
- シューターなどによる射撃攻撃は「背後へ弾が貫通する(すり抜ける)」仕様なので、別のユニットが背後にいないと自陣最後尾で全マスを占めて動けない戦艦に必ず当たってしまうという難点も抱えており、戦艦被弾でS評価を逃す場合は選考外にならざるを得ない。
主な所持機体
原作において高機動力、高回避率の機体に搭載されていることが多い。バンプレストオリジナル機でも、高機動機や後期主人公機に実装されている場合がある。
版権作品
版権作品では、ガンダムF91の「質量のある残像」が有名。
- ガンダムF91
- 分身するガンダムの元祖。序盤に「気合」を使えば、後々「集中」を使う必要も無くなるぐらいに優秀。後にMEPE攻撃なる分身殺法(一部作では分身ビームバズーカ)が使用可能になった。なお、スパロボでは本機の量産型も本家同様に分身が出来る。
- V2ガンダム(アサルト、バスター、アサルトバスター含む)
- アニメではそのスピードを「残像を残して消えた」と表現している。ボンボン漫画版では本当に分身になっている。
- ドラゴンガンダム、ゴッドガンダム(S含む)
- 原作で分身(に近いこと)を行っている。
- ガンダムシュピーゲル
- ゲルマン忍者シュバルツが駆る。パイロットの忍術と機体に搭載されている光学迷彩などの機能の併用で分身以外にも凄まじい忍者っぷりを発揮する。
- ゲッター2、ゲッターライガー、ネオゲッター2、真・ゲッター2、真ライガー
- ゲッターの2号機は、常に分身系能力持ち。例え超弩級サイズの真ライガーであっても例外ではない。オープンゲットがある作品では更に回避率が向上し、GBA版『A』では両方合わせると75%、他の多くの作品では62.5%もの確率で発動。
- ダンバイン、ビルバイン等オーラバトラー
- オーラバトラー全体に共通の能力。『UX』からは原作に準じた表現の「オフ・シュート」に変更された。
- レイズナー、強化型レイズナー、レイズナーMk-II
- V-MAX系能力発動による運動性の上昇とも相まってビルバイン並の回避力を見せる。『新』ではSPTの標準能力としてV-MAXを発動させなくても分身可能。『OE』でもV-MAXが武器特殊効果に変更されたためか、標準能力として実装。
- 飛影
- 元から驚異的な回避力を誇るので、『IMPACT』ではラスボスかシャアの相手でもしないと被弾も分身エフェクトも拝めない。『UX』では連続ターゲット補正のおかげでそうでもなくなった。
- デスティニーガンダム
- 元々高性能な機体だが、分身可能になると同時にシン・アスカのSEEDも発動するため、一層手に負えない強さを発揮する。
バンプレストオリジナル
- アンジュルグ
- バランスが取れているが若干装甲が薄いという弱点をフォローするために搭載されていると思われる。攻撃にも応用されるので、恐らくは機体の特殊機能を使っていると思われる。
- ヴァイサーガ
- 本機の尋常ならざる最大戦速を象徴した能力。『スーパーロボット大戦64』のヴァイローズの特殊能力・瞬幻足を思わせる。
- ヴァルシオーネ / ヴァルシオーネR
- 分身するヒロイン機。『OG2』以後は機体フル改造時のカスタムボーナスで『分身発生率+20%』を選択可能な作品も現れ、計70%もの完全回避力を得られる。余談だが、実はヴァルシオーネ系統の機体は『第4次』まで分身機能は持っていなかった。しかし、『魔装機神』でリューネが分身技能を持っていたため、分身するようになり、以後のシリーズでも機体の特殊能力として分身が残った。
- ヒュッケバイン(009含む)、ヒュッケバインMk-II(トロンベのみ)、ヒュッケバインMk-III(『第2次α』のアラド機除く)
- ヒュッケバインボクサー
- 『OG2』以後追加。装甲が尋常でなく硬くG・テリトリーもあるのに分身まで完備しており、防御・回避面の隙が見つからない。
- 虎龍王
- 龍虎王から譲渡された『身分身の術』という術を用いて分身している。その為、本来の術の持ち主である龍虎王は使用できない。パイロットは必ず念動力者で機体自体の運動性も高めなので、Lサイズとは思えない回避力。
- ガナドゥール、フォルテギガス
- 『スーパーロボット大戦D』のスーパー系前期&後期機体。被弾しやすいスーパー系機体だけに、生存能力が高くなるのはありがたい。分身を持たないストレーガを主人公機に選択した時も、フォルテギガスに合体すれば使用可能となる。
- エール・シュヴァリアー、ジェアン・シュヴァリアー
- 『D』のリアル系前期&後期機体。運動性や回避値を高めるまで避けられない為、分身が命綱に。ジェアン・シュヴァリアーは全長100m以上で、超大型の機体が分身する姿は圧巻。
- ハイペリオン、アルテリオン(リミッター解除後・『第2次α』のみ)、ベガリオン(『第2次α』のみ)
- どれも機体の特殊能力としてではなく、パイロットの技術(ブレイクターンというゲームオリジナルの回避マニューバによる)での分身。『第3次α』では、分身が出来るのはハイペリオンのみになってしまった。
- ASアレグリアス
- 「プリズムファントム」という光学迷彩の一種を使用して、敵機を幻惑している。「プリズムファントム・モードL」を起動して、『ルス・バイラリーナ・バイレ』という分身を攻撃に活かす必殺技も使用可能。
- フェアリオン
- 機体サイズの小ささと元々の運動性の高さに加え、だめ押しのように分身が装備されている。王女が乗る機体という事で充実されている防御機能の一種と思われる。
- ペルゼイン・リヒカイト
- ただでさえ高い機体性能から来る耐久力に更なる生存性を加えている。
- グランヴェール
- 『魔装機神』ではヤンロンが分身技能を持つため分身した。
- 雷鳳
- 初出となる『第3次α』では不可能であったが、『第2次OG』では新たに設定された改修前の忍者メカ・ジンライの機能を継承する形で使用可能となった。
敵ユニット
- スタークダウツェン
- ホログラフ投影によって分身を作り出すという設定。一部作品で所持。
- ギルガザムネ(グン・ジェム機、ドルチェノフ機)
- 『GC』など一部作品で所持。量産機は持たない。
- コルレル
- ハイパーレプラカーン、ハイパーライネック、ハイパーガラバ
- ハイパー化状態でも、オーラバトラーは分身を所持したままであった。ただし近年のシリーズではハイパー化と共に失われる傾向にある。
- ザカール
- メカ角面鬼
- シルベルヴィント
- 機動性に主眼を置かれた機体の為か所持。
- エゼキエル・サゴル
- ベルゲルミル
- 標準的に搭載。パイロットの能力と合わせて凄まじい強さで襲いかかってくる。
- ツヴァイザーゲイン
- 攻撃時にもこれでもかと分身してくる。
- デウスエクスマキナ
攻撃手段として活用される分身系能力
スパロボの分身は「回避用の能力」であり、旧シリーズやαシリーズ初期は「分身と共に素早い攻撃をする」系統の攻撃はアニメーションの技術の問題も有ったのか非常に少なかった。その後ガンダムF91の「分身ビームバズーカ」が実装された『COMPACT2』を皮切りに続々と実装されていったが、それでも特殊能力としての分身の所持割合よりは少なめ。
基本的に忍者をモチーフにした機体、またオリジナルの機体が所持している場合が多く、「OGシリーズに再登場した際に分身攻撃の演出に変更」というパターンも少なくない。
忍者モチーフで分身攻撃を持つ機体
飛影(IMPACT以降)、零影(IMPACT以降)、ボルフォッグ、ビッグボルフォッグ、XAN-斬-
オリジナルの分身攻撃を持つ機体
虎龍王(OG2nd以降)、ライン・ヴァイスリッター(OGs以降)、アンジュルグ(OGs以降)ヴァイサーガ(OGs以降)、ソウルゲイン(OGs以降)、ツヴァイザーゲイン(OGs以降更に増加)、ASアレグリアス、ブランシュネージュ、アガレス、クストウェル・ブラキウム、ラフトクランズ、ヴァルザカード、ストレイバード
それ以外で分身攻撃を持つ機体
ガンダムF91(COMPACT2以降)、グローバイン、グレートゼオライマー、メックスブルート、キングゲイナー(第2次Z破界篇以降)
なお、ブランシュネージュやライン・ヴァイスリッターなど、分身能力自体を持っていないユニットも含まれ、分身攻撃=分身能力には結びつかない事に注意。マッハスペシャルは分身攻撃ではなかったが[4]『ゲッターチェンジアタック』に使用されるため、ゲッター2系機体の分身は高速移動である事が分かる。
他にもハイパージャマーやミラージュコロイドなどは本来「敵に機体が捕捉ないし視認されなくなる」能力であり、これも攻撃時に「敵の不意を突く」という形で使われる場合もある。