換装
換装は、スーパーロボット大戦シリーズのシステムおよび特殊能力のひとつ。
概要[編集 | ソースを編集]
一部の機体に設定された、換装用パーツの着脱によって機体や武器の性能を変化させるシステム。一部タイトルでは機体の特殊能力としても扱われる。初出は『スーパーロボット大戦α』。
初出の『α』をはじめ原則的にインターミッションの「換装」メニューで行われるが、GBA版『スーパーロボット大戦A』ではインターミッションに換装メニューがなく、出撃準備時に換装を行う仕様となっている。
換装パーツは機体ごとに個別に用意されている場合と、同系統の一部機体間で共用する場合がある。後者の場合、他機体が既に装着済みの換装パーツは外さないと装備できない。エールストライカーパックなど、複数手に入る換装パーツもある。
『スーパーロボット大戦K』以降の任天堂携帯機シリーズでは、任意に可能な換装システムは撤廃され、一部の換装パーツや特定地形専用の兵装を持つ機体は、出撃したマップのメイン地形によって強制的に形態や武器が変化するようになった。『BX』にて特殊能力で換装が復活したがエステバリスとユニコーンガンダムのみで、バルキリーは次のマップにより自動換装と機体によって仕様が異なっている。
代表的な換装用パーツ所持機体[編集 | ソースを編集]
- 量産型νガンダム
- ニュータイプ用の長射程武器『フィン・ファンネル』装備型と、どのパイロットでも使えるP属性武器『インコム』装備型がある。どちらかといえばフィン・ファンネルの方が使い勝手に優れるが、小隊制の作品では大差が無い。
- V2ガンダム
- 防御重視でP属性武器が豊富なアサルトパーツと、砲戦重視のバスターパーツがある。どちらも装備すると武装が追加されるが、パーツの重量で運動性や移動力が下がり、地形適応も悪くなる。両方を装備することで両パーツの武装を使用可能になるが、更に運動性や移動力が落ちる。基本的にはアサルトパーツの方が使い勝手が良い事が多い。
- ナラティブガンダム
- 当面はA装備とB装備の2種類のみ。A装備の方が強力だが宇宙でしか出撃できないため、地上では強制的にB装備に変更させられる。
- 終盤に入手するC装備が最も優れているため、最終的にはほぼC装備固定となる。
- エステバリス(TV版)
- 宇宙戦用の0G戦フレームの他、空戦・陸戦・砲戦(重機動)・月面の計5種のフレームを活用できる。合体攻撃を行う際は、各機体間のフレームを統一する必要がある。0G戦フレームと空戦フレーム以外は、『J』以後に合体攻撃が追加された。その為、0G戦フレームと空戦フレームの使用頻度が高い作品が多い。
- スコープドッグ
- キリコ機のみに搭載。彼の機体だけで『破界篇』から『30』までの間に8種類(戦艦X仕様2機も含めると10種類)と版権作品機体としては最多の換装数を誇る。
- ただ、その多さ故に1作品内で全形態が揃った事はなく、スコープドッグ・ターボカスタムのように別形態に置き換わってしまい共存できない形態も存在する。
- エクサランス
- 『スーパーロボット大戦R』の主人公機。全部で7種ものフレームがあるが、物語後半に手に入る最強フレームは主人公の性別によって異なる。なお『OGS』『OG外伝』ではダイバーとガンナーの2種は登場しない。
作品によっては換装パーツがある主な機体[編集 | ソースを編集]
- ガンダムMk-II
- 『第2次スーパーロボット大戦α』以後の一部作品ではGディフェンサーが換装パーツ扱いになっており、装備するとスーパーガンダムになる。飛行可能になり長射程武装が充実するが、作品によっては地上の地形適応や最大攻撃力が下がる(『Z』など)。『スーパーロボット大戦30』ではフルアーマーガンダムMk-IIへ換装可能。
- ユニコーンガンダム
- 『スーパーロボット大戦BX』では終盤以降換装によってフルアーマー・ユニコーンガンダムに変更できるようになった。
- 『覚醒』コマンドで覚醒状態になる際にパージする関係上、クリア後にノーマル状態に戻ってしまっているためその都度換装し直す必要がある。
- ヒュッケバインMk-III
- 『スーパーロボット大戦α』より登場。ボクサーパーツの装備で接近戦向けの重装機体ヒュッケバインボクサー、AMガンナーの装備で空専用の射撃特化機体ヒュッケバインガンナーになる。
- ガンダムレオパルド
- 『スーパーロボット大戦R』のみ、水中用のS-1型に換装可能。ガンダムレオパルドデストロイへの強化後は換装不可能になる代わり、Gファルコンと合体できるようになる。
- ザブングル / ウォーカー・ギャリア
- 『スーパーロボット大戦α外伝』ではフル装備に換装可能。使い勝手と最大攻撃力を天秤にかける事になる。『Z』では廃止された。
- ドラグナー1型
- 『スーパーロボット大戦GC』では、リフター装着前に限りキャバリアー0型に換装可能。
- ヴァルシオーネR
- 『魔装機神III』では、初回限定特典でヴァルシオーネに換装可能(ただし性能は変化しない)。
搭載換装[編集 | ソースを編集]
『J』や『W』で実装された。換装可能なユニットを母艦に搭載した時、マップ内で換装を行う事ができる。この換装は搭載ユニットと母艦のどちらが行動前後だろうと関係なく、何度でも実行可能。『IMPACT』でも、これに近いシステムは存在する。
戦艦に搭載せずにマップ上で換装可能なユニット[編集 | ソースを編集]
一部の機体は、個別のシステムで換装可能。『第2次α』と『第3次α』の鋼鉄ジーグは特殊で、こちらの方法でしか換装を行えない。
- エステバリス
- 『IMPACT』では、マップ上で換装可能。
- ストライクガンダム / ストライクルージュ
- ストライカーパックを装備したスカイグラスパーと隣接している場合、そのストライカーパックを受け取る形で換装が可能。スカイグラスパー側のパックは無くなる。
- インパルスガンダム(戦術換装)
- 『Z』では、マップ上に母艦ミネルバが出撃していれば、どこでもユニットコマンドで未使用のシルエットの換装が可能。換装時にENが全回復するが、一度交換したシルエットはマップクリアまで再換装は不可。
- 一方、『K』以降では戦術換装が廃止されてフォースインパルスガンダム形態のみとなり、ソードシルエットのエクスカリバーや、ブラストシルエットのケルベロスがフォースの武器扱いに変更され、母艦ミネルバの存在に問わず戦闘アニメの演出中に換装を行う。
- 鋼鉄ジーグ
- パーツがビッグシューターから発射される為、母艦の影響は受けない。
- 『第2次α』と『第3次α』では、ビッグシューターが側にいるか、ジーグと同一小隊に組み込んだ場合に限り「パーンサロイドモード」に換装できる。性質的には変形に近い。一方、『K』以降では換装が廃止され、パーンサロイドは磁偉倶の単独武器扱いに変更された。
- エクサランス
- 『OGS』では母艦から一定距離内に居れば、各種フレームへ換装可能。一定距離内・エクサランスが行動終了前であれば、どのフレームにも自由に換装可能。
- インターミッションでも換装可能な為、上記のインパルスガンダムに近いが、「同一のパーツの再装着は不可能」という欠点を解消した代わりに「母艦との距離が制限されている」という点で一長一短となっている換装パターンだといえる。
換装パーツが個別にある機体[編集 | ソースを編集]
同系統機種で換装パーツを共用する機体[編集 | ソースを編集]
換装対応機体 | 換装後の形態 | 主な採用作品 | 備考 |
---|---|---|---|
ガンダムMk-II | スーパーガンダム | 第2次α 第3次α Z |
一人乗り |
ストライクガンダム | エールストライクガンダム | 各種ストライカーパックを共用する | |
ソードストライクガンダム | |||
ランチャーストライクガンダム | |||
ストライクガンダムI.W.S.P. | |||
ライトニングストライクガンダム | W | ||
ストライクルージュ | エールストライクルージュ | ||
ソードストライクルージュ | J・W | ||
ランチャーストライクルージュ | J・W | ||
ストライクルージュI.W.S.P. | |||
ライトニングストライクルージュ | W | ||
スカイグラスパー(1号機、2号機) | エールスカイグラスパー | ||
ソードスカイグラスパー | |||
ランチャースカイグラスパー | |||
I.W.S.P. スカイグラスパー | |||
ライトニングスカイグラスパー | W | ||
ヒュッケバインMk-III(タイプL、タイプR) | ヒュッケバインボクサー | α OG2 OGs・OG外伝 |
|
ヒュッケバインガンナー | α | OG2以後はAMガンナーとの合体に変更 |
換装武器[編集 | ソースを編集]
OGシリーズでは、Wゲージの範囲内で自由に武器を換装することが可能。詳細は換装武器を参照のこと。
関連項目[編集 | ソースを編集]
- メダロット
- パーツを自由に換装して、最適の組み合わせを探すことをコンセプトとしたロボット。