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{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Kampfer]]
 
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争}}
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争}}
| 分類 = 試作型強襲用[[モビルスーツ]]
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
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{{登場メカ概要
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| 生産形態 = 試作機
 
| 型式番号 = [[型式番号::MS-18E]]
 
| 型式番号 = [[型式番号::MS-18E]]
 
| 頭頂高 = [[頭頂高::17.7 m]]
 
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| 開発 = ジオニック社
 
| 開発 = ジオニック社
 
| 所属 = {{所属 (メカ)|ジオン公国軍}}
 
| 所属 = {{所属 (メカ)|ジオン公国軍}}
| 主なパイロット = [[パイロット::ミハイル・カミンスキー]]
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| パイロット = [[パイロット::ミハイル・カミンスキー]]
| メカニックデザイン = {{メカニックデザイン|出渕裕}}
 
 
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}}
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'''ケンプファー'''は『[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]]』の[[登場メカ]]。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
ジオニック社が開発した[[ジオン公国軍]]の強襲用[[モビルスーツ]]。その名は[[ドイツ語]]で「闘士」を意味する。
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ジオニック社が開発した[[ジオン公国軍]]の強襲用[[モビルスーツ]]。その名は[[ドイツ語]]で「闘士」を意味する。ジオンのMSの中では例外的に有意味語の機体名が用いられていた。
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強襲用として機動性や運動性を徹底的に追求した機体であり、全身に装備された大推力スラスターや[[アポジモーター]]により前傾姿勢での高速滑走が可能。単機での強襲ポイント制圧を実現するため全身に大量の武器をマウントでき、火力も非常に高い。それらの武器はジェネレーターの消費を避けるため殆どが実弾兵器であり、弾を撃ち尽くした後はジョイントパーツごと廃棄する事でデッドウェイトにならないようになっている。
  
強襲用として機動性や運動性を徹底的に追求した機体であり、全身に装備された大推力スラスターや[[アポジモーター]]により前傾姿勢での高速滑走が可能。単機での強襲ポイント制圧を実現するため全身に大量の武器を装備でき、火力も非常に高い。それらの武器はジェネレーターの消費を避けるためほとんどが実弾兵器であり、弾を撃ち尽くした後はジョイントパーツごと廃棄する事でデッドウェイトにならないようになっている。
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大推力のスラスターや、それによる前傾姿勢での高速滑走のため、装甲は上半身の上面を中心に配置されている。一方でそれ以外は軽量化のために極力薄く設計されており、防御力は高いとは言えない。
  
機動力を向上させるため装甲は極端なまでに軽量化・排除(スカートアーマーすら無い)が図られており、防御力は低い。防御力が犠牲にされているのは強襲後の帰還を想定していないためであり、そうした設計思想はむき出しのスラスターや廃棄を前提とした武装などにも表れている。
+
また特殊部隊での運用を想定している為、機体の分解・組立が容易な構造となっている。劇中では[[サイクロプス隊]]が民間物資に偽装した本機のパーツを[[サイド6]]リボー・コロニー内部に持ち込み、現地で組み立てて完成させるまでの経緯が細かく描写されており、『0080』のテーマの1つである「中立地帯での局地戦」を垣間見る事ができる。
  
また特殊部隊での運用を想定しているため、機体の分解・組立が容易な構造となっている。劇中では[[サイクロプス隊]]が民間物資に偽装した本機のパーツを[[サイド6]]に持ち込み、現地で組み立てて完成させるまでの経緯が細かく描写されており、『0080』のテーマの1つである「中立地帯での局地戦」を垣間見ることができる。
+
ジオンが最後に開発した機体と設定されているが、同じ設定の[[ジオング]]とは別系統で開発されているので設定の矛盾というわけではない。
  
サイクロプス隊の[[ミハイル・カミンスキー]]が搭乗し、[[グレイファントム]]に所属するスカーレット隊のモビルスーツを単機で全滅させている。その後、[[クリスチーナ・マッケンジー]]の[[NT-1アレックス|ガンダムNT-1]]と交戦しチェーンマインを用いて攻撃を加えるが、爆発を受けても[[チョバムアーマー]]が破壊されただけでアレックスは無傷であった。やむなくビームサーベルで接近戦を挑むが、ガトリングの掃射をまともに受け、蜂の巣にされ撃破された。
+
=== 劇中での様相 ===
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サイクロプス隊の[[ミハイル・カミンスキー]]が搭乗し、'''[[グレイファントム]]に所属するスカーレット隊のモビルスーツを[[無双|単機]]で全滅させている'''。
  
ジオンが最後に開発した機体と設定されているが、同じ設定の[[ジオング]]とは別系統で開発されているので設定の矛盾というわけではない。また、『0080』に登場するモビルスーツ類のデザインは『[[機動戦士ガンダム]]』のものを出渕氏の手によりリメイクしたものだが、ケンプファーだけはオリジナルである。
+
その後、[[クリスチーナ・マッケンジー]][[NT-1アレックス]]と交戦しチェーンマインを用いて攻撃を加えるが、爆発を受けても[[チョバムアーマー]]が破壊されただけでアレックスは無傷であった。やむなく[[ビームサーベル]]で接近戦を挑むが、アレックスの90mmガトリングガンの掃射をまともに受け、蜂の巣にされ撃破された<ref>このことからケンプファーは装甲が薄く防御力を犠牲にしたMSとよく言われているが、実際はコクピット周辺の装甲は[[ゲルググJ]]と同等の防御力を確保していた。アレックスの90mmガトリングガンはその装甲すら容易く貫通してしまう威力を持っており、つまり一年戦争当時のMSでは直撃を受ければどんな機体でも耐えられないという結論に至るという事であった。</ref>。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場。[[ガルマ・ザビ]]や[[ランバ・ラル]]、[[黒い三連星]]といった[[一年戦争]]の[[エース]]パイロットがよく乗ってくる。序盤で敵として出てきたときは高めの耐久力や命中補正が高いショットガンがやっかい。しかし、最大射程が3しかないので射程外から攻撃しやすくわりと戦いやすい。中盤味方ユニットとして入手できる。入手した時点では耐久力などはそこそこだが、最大射程が3で使い勝手がよくない。ショットガンの命中補正が非常に高いので、弱いパイロットやレベルが追い付いてないパイロットのレベル上げに便利。
+
:初登場作品。[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場。[[ガルマ・ザビ]]や[[ランバ・ラル]]、[[黒い三連星]]といった[[一年戦争]]の[[エース]]パイロットがよく乗ってくる。
;[[第4次スーパーロボット大戦]][[第4次スーパーロボット大戦S|S]]
+
:序盤で敵として出現した際は高めの耐久力や命中補正が高いショットガンが厄介。しかし最大[[射程]]が3しかないので、射程外から攻撃しやすくわりと戦いやすい。
:DCや[[ノイエDC]]、[[ティターンズ]]、の戦力として登場。チェーンマインの少し威力が高めで厄介。主に一般兵用として運用されるほか、[[ランバ・ラル]]が[[グフ]]の代わりに乗ってくる。ラルが乗ってくる機体は序盤にしては改造段階が高く、リアル系ユニットでは苦戦する。
+
:中盤味方ユニットとして入手できる。最大射程3がネックだが入手時点では耐久力等がそこそこあり、ショットガンの命中補正が非常に高く、低レベルパイロットのレベル上げに本当にお世話になる。PS版でもショットガンの高命中はそのままだが火力は低下し、育成用MSとしての出番は[[メタス]]に取られてしまった。
:主人公に恋人がいる選択をした場合に行ける「スタンピート」のマップで、一定ターン時に味方[[NPC]]のティターンズ組が全員生存していると、「'''水中に強いMSを持ってくる'''」ということで数ターン後に[[ジェリド・メサ]][[ヤザン・ゲーブル]]がなぜか水中適応が高いわけでもない本機に乗り換えてくる。第4次には[[ズゴック]][[カプール]]等の水中用MSが登場しないので、武装が実弾系ばかり(実弾武器は水中に攻撃しても威力が落ちないものが多い)の本機の出番になったものと思われる。
+
;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}({{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S|S}}
;[[スーパーロボット大戦F]]
+
:DCや[[ノイエDC]]、[[ティターンズ]]の戦力として登場。チェーンマインの少し威力が高めで厄介。主に一般兵用として運用される他、[[ランバ・ラル]]が[[グフ]]の代わりに乗ってくる。ラル機は序盤にしては改造段階が高く、リアル系ユニットでは苦戦する。
 +
:「主人公に恋人がいる」という選択をした場合に行ける「スタンピード」のマップで、一定ターン時に味方[[NPC]]の[[ライラ・ミラ・ライラ|ライラ]]・[[ジェリド・メサ|ジェリド]]・[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]の3人が生存していると、[[ドラゴノザウルス]]対策としてジェリドとヤザンが'''「水中に強いMSを持ってこい、ケンプファーあたりの」'''というライラの指示に従って撤退し、数ターン後に指示通り本機('''海適応C''')に乗り換えてくる。
 +
:本作では[[ズゴック]][[カプール]]等の水中用MSがリストラされているので、海Aの実弾系武装が豊富な本機をと開発スタッフは考えたのだろうが、機体適応Cでは[[バイアラン]]のビームサーベルの方がよほどマシである。放っておくと案の定ザブザブ海の中に入っていき、マリンヴォルテックスであっという間に海の藻屑と化す。
 +
:なお、[[カラオケモード]]では「バーニング・ラブ」の曲内で[[ランドクーガー]]と戦っているが、ここでもケンプファーの背景は何故か水中である。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F}}
 
:DCの戦力として登場。今回は残念ながら著名なパイロットは乗らない。バズーカの射程が標準的なビームライフルの射程5より1長い。
 
:DCの戦力として登場。今回は残念ながら著名なパイロットは乗らない。バズーカの射程が標準的なビームライフルの射程5より1長い。
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
:DCやティターンズの戦力として登場。完結編になって機体性能が上がったが、武器性能はFの時と変わってないので戦いやすい。
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:DCやティターンズの戦力として登場。『F完結編』になって機体性能が上がったが、武器性能は『[[スーパーロボット大戦F|F]]』の時と変わってないので戦いやすい。
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦α]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}}
:序盤から登場。序盤は[[シュタイナー・ハーディ]]も乗る。終盤は[[デラーズ・フリート]]が愛用。この頃になると改造がかなり施されているためなかなか手ごわい。
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:序盤から登場。序盤は[[ハーディ・シュタイナー|シュタイナー・ハーディ]]も乗る。終盤は[[デラーズ・フリート]]が愛用。この頃になると改造がかなり施されている為なかなか手ごわい。
:;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
+
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
 
::敵ユニットにしてはかなり細かく性能が見直されている。射程の長いチェーンマインが恐ろしい。
 
::敵ユニットにしてはかなり細かく性能が見直されている。射程の長いチェーンマインが恐ろしい。
  
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第1部]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇}}
 
:条件次第で入手可能。チェーンマインの一撃が重く、装甲フル改造の[[マジンガーZ]]すら2000強のダメージを喰らうので、敵で出てきた場合は要注意。射程1-4のP兵器であるショットガンをはじめとしてその他の武装も多彩。[[バーナード・ワイズマン]]を乗せるとちょうどいい。
 
:条件次第で入手可能。チェーンマインの一撃が重く、装甲フル改造の[[マジンガーZ]]すら2000強のダメージを喰らうので、敵で出てきた場合は要注意。射程1-4のP兵器であるショットガンをはじめとしてその他の武装も多彩。[[バーナード・ワイズマン]]を乗せるとちょうどいい。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
 
:第1部からの引継ぎで手に入る。離脱することなくずっといるのだが、デフォルトパイロットがいないので存在を忘れられがち。
 
:第1部からの引継ぎで手に入る。離脱することなくずっといるのだが、デフォルトパイロットがいないので存在を忘れられがち。
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
:条件次第で入手出来る。シローが自軍にいる状態で1-3「僕は僕、君はミレーヌ」を最初に選ばずにクリアすればOK。しかし同シーンは他の隠しユニットやルート分岐と密接に関わってくるので厄介。特に雪山イベント([[ノリス・パッカード|ノリス]]・[[ガンダム試作2号機|試作2号機]]に関わる)を起こすとシローが離脱するのが曲者。
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:条件次第で入手出来る。シローが自軍にいる状態で1-3「僕は僕、君はミレーヌ」を最初に選ばずにクリアすればOK。しかし、同シーンは他の隠しユニットやルート分岐と密接に関わってくるので厄介。特に雪山イベント([[ノリス・パッカード|ノリス]]・[[ガンダム試作2号機|試作2号機]]に関わる)を起こすとシローが離脱するのが曲者。この事から雪山イベントを発生させないことが本機フラグであると誤って記されている攻略サイトも多いが、実際には上記シナリオを2番目、雪山イベントが発生する「強襲」を3番目にすればフラグの両立は可能。
:他の一年戦争の機体と同様、改造段階による逆転現象の恩恵が大きく、武器のフル改造時の攻撃力はMSの中でもトップクラス。更に[[V-UPユニット|V-UP(W)]]を4つ取り付け、ノリスの[[魂]]をかけたチェーンマインは[[合体攻撃]]すら霞む威力となる。宇宙Bなのが惜しまれる所。ちなみにこれを入手しないと[[キキ・ロジータ]]が図鑑に登録されない。
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:他の一年戦争の機体と同様、改造段階による逆転現象の恩恵が大きく、武器のフル改造時の攻撃力はMSの中でもトップクラス。更に[[V-UPユニット|V-UP(W)]]を4つ取り付け、ノリスの[[魂]]をかけたチェーンマインは弾数1ながら[[合体攻撃]]すら霞む威力となる…が、ノリスとの両立を目指した場合、[[フルアーマー百式改|本作最強のMSの一角]]は確実に入手不可になるのが難点。あちらとは違い入手に熟練度が関わらないので、高熟練度を維持するプレイスタイルならこちらを選ぶべきか。宇宙Bのため本格運用にはフル[[改造]]ボーナスが必須なのが惜しまれる所。ちなみにこの機体を入手しないと[[キキ・ロジータ]]が図鑑に登録されない。
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:敵としては地上編序盤から中盤にかけて登場。やはりチェーンマインが強力だが対空戦には使えず、ジャイアント・バズも近距離が死角のため空から接近戦を挑めば被害を抑えられる。
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦GC]][[スーパーロボット大戦XO|XO]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦GC}}{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦XO|XO}}
:[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]以外の[[サイクロプス隊]]全員がこれに乗ってくる。なぜかチェーンマインが無い。一般兵が搭乗しているものは[[捕獲]]して自軍で運用することも可能。武器が実弾系ばかりなので[[ヘビーメタル]]などの[[対ビームコーティング|ビームコート]]持ちとは相性が良いが、やや火力不足な感が否めないため、十分な武器の改造が必要となる。
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:[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]以外の[[サイクロプス隊]]全員がこれに乗ってくる。なぜかチェーンマインが無い。一般兵が搭乗しているものは[[捕獲]]して自軍で運用することも可能。武器が実弾系ばかりなので[[ヘビーメタル]]などの[[対ビームコーティング|ビームコート]]持ちとは相性が良いが、やや火力不足な感が否めないため、十分な武器の改造が必要となる。今回も宇宙Bだが[[スラスターモジュール]]で適応改善は容易。
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
 
:[[サイクロプス隊]]の乗機として登場。主に[[ミハイル・カミンスキー]]と[[アンディ・ストロース]]が搭乗している。ショットガンが突破攻撃になった。チェーンマインは今回も省略。[[グレンラガン]]と戦闘させると特殊なセリフが発生する。
 
:[[サイクロプス隊]]の乗機として登場。主に[[ミハイル・カミンスキー]]と[[アンディ・ストロース]]が搭乗している。ショットガンが突破攻撃になった。チェーンマインは今回も省略。[[グレンラガン]]と戦闘させると特殊なセリフが発生する。
 
=== 関連作品 ===
 
;[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]]
 
:機動族の兵士の1人として登場。武衆はナイト。
 
:メイスケンプファーとの関係は不明。
 
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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;60mmバルカン砲
 
;60mmバルカン砲
 
:頭部に2門内蔵された近接防御火器。強襲用という本機の特性上、唯一の内蔵武器である。
 
:頭部に2門内蔵された近接防御火器。強襲用という本機の特性上、唯一の内蔵武器である。
;ビームサーベル
+
;[[ビームサーベル]]
:両大腿部に1本ずつ装着されている。本機のビーム兵器と格闘兵装はこれだけ。
+
:両大腿部に1本ずつ装着されている。本機の[[ビーム兵器]]と格闘兵装はこれだけ。
 
;ショットガン
 
;ショットガン
:本機専用の射撃兵装で、本機のメインウェポン。197mm口径で正式名称・型式番号は「ZUX-197 ヤクトゲヴェール」。信頼性重視のポンプアクションと利便性重視の電動機構による自動装填の2種類の装填システムを持つ。後部のストックは取り外すことができる。腰背部にマウントすることが可能。
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:本機専用の射撃兵装で、本機のメインウェポン。197mm口径で正式名称・型式番号は「ZUX-197 ヤクトゲヴェール」。
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:信頼性重視のポンプアクションと利便性重視の電動機構による自動装填の2種類の装填システムを持つ。後部のストックは取り外すことができる。腰背部にマウントする事が可能。
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:弾丸はショットシェルに9発の金属球が込められた00(ダブルオー)パック式で、弾体はルナ・チタニウム製。
 
:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では突破攻撃になっており、劇中で見せたうつ伏せになりながらのホバー移動を再現している。
 
:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では突破攻撃になっており、劇中で見せたうつ伏せになりながらのホバー移動を再現している。
 
;ジャイアント・バズ
 
;ジャイアント・バズ
 
:背部のラッチに左右合わせて2基装備されたバズーカ砲。[[リック・ドムII]]の物と同型で、外部兵装の中では最も重い。
 
:背部のラッチに左右合わせて2基装備されたバズーカ砲。[[リック・ドムII]]の物と同型で、外部兵装の中では最も重い。
 
;シュツルム・ファウスト
 
;シュツルム・ファウスト
:両脛部に1発ずつ装備された、対MS用のロケットランチャー。命中精度は低いが無反動で撃てて、かつ広範囲に爆風を起こす牽制用の武装。
+
:両脛部に1発ずつ装備された、対MS用のロケットランチャー。命中精度は低いが無反動で撃てて、かつ広範囲に爆風を起こす武装。MSでも直撃すれば、一撃で撃墜可能。
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:『[[旧シリーズ]]』では「'''パンツァーファウスト'''」名義で実装。
  
 
==== オプション装備 ====
 
==== オプション装備 ====
 +
統合整備計画に準拠した装備が多く、他に[[ザク改]]、[[リック・ドムII]]、[[ゲルググM]]など系列機の多くが使用実績のあるMMP-80 90mmマシンガン等も使用可能と推測される。
 
;チェーンマイン
 
;チェーンマイン
:13基の吸着型機雷を鞭状に連結したもので、敵MSや敵艦艇に絡み付き装甲を破壊する。他の武装とは違い本体に装備する事はできず、作中では事前にトラックに仕込んでいた。
+
:13基の吸着型機雷を鎖状に連結したもので、敵MSや敵艦艇に絡み付かせて爆発させ、装甲を破壊する。他の武装とは違い本体に装備する事はできず、作中では事前にトレーラーの内部に仕込んでいた<ref>後年の玩具「METAL BUILD」シリーズでは新規にチェーンマイン用のラックが設定され、背部に装備可能になっている。</ref>。
:原作でも印象に残る武装だが、[[一年戦争]]が舞台の『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』や『OE』では本体に装備できないためか省かれている。どの作品でも1発限り。
+
:原作でも印象に残り、他作品にも類を見ないケンプファーを代表する独特の武装だが、それだけにSRWでは戦闘演出に苦慮していることが伺える。敵機に巻き付けて爆破する原作の使用法が再現されたことはなく、旧シリーズでは鞭のエフェクト([[ラインX1]]のムチや[[ズー]]のしっぽと同じ)が命中すると連続で爆発する演出、『α』と『IMPACT』では敵機に肉迫し、突き出すように繰り出して爆発させる演出となっている。どの作品でも1発限り。
 +
:[[一年戦争]]が舞台の『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』や『OE』では本体に装備できない為か、はたまた3D化で演出が困難と判断されたのか省かれている。
 +
;ヒートホーク
 +
:トレーラーに格納して隠されていた兵装。ビームサーベルが使用できない場合の予備と思われる。作中ではケンプファーは使用しなかったが、後にバーニィが回収し使用した。
 +
;ハンドグレネード
 +
:トレーラーに格納して隠されていた兵装。こちらもヒートホーク同様、バーニィが回収しトラップに使用した。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[陸]]
 
;[[陸]]
:[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』では何故か[[ティターンズ]]の面々に[[水|水中]]向け機体扱いされていた。
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:作品によっては陸適応が高い反面、[[宇宙]]適応が低く設定されていることもある。『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』では何故か[[ティターンズ]]の面々に[[水|水中]]向け機体扱いされていた。
  
 
=== [[サイズ]] ===
 
=== [[サイズ]] ===
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== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
;対スカーレット隊
+
;対スカーレット隊戦
:コロニー内で本機が強襲する形で戦闘。ジムスナイパーII等最低4機と交戦しているが、全機を即撃破。本機の高性能さが目立つシーンである。
+
:第4話より。[[サイド6]]リボー・コロニー内で本機が強襲する形で戦闘。ジムスナイパーII等、最低7機(通常カラーのジムスナイパーII2機、量産型ガンキャノン2機、黄色のジムスナイパーIIorジムコマンド3機)と交戦しているが、'''[[無双|単機]]にて全ての敵機をわずかな時間で撃破している'''。
;対[[NT-1アレックス]]
+
:ケンプファーの高性能さおよび[[パイロット]]である[[ミハイル・カミンスキー|ミーシャ]]の優れた[[技量]]が目立つシーンである<ref>しかし一方で、ケンプファーによって撃破されたスカーレット隊のモビルスーツがリボー・コロニーの市街地に墜落する等した結果、'''市民が犠牲(死者246名、重軽傷者572名)になってしまった'''(『0080』第5話より)。</ref>。
:チェーンマインで攻撃するが、[[チョバムアーマー]]に阻まれ、本機の装甲の薄さもあり逆にガトリングガンで蜂の巣にされ撃破された。
+
;対[[NT-1アレックス]]
 +
:スカーレット隊を撃破する過程で弾薬を消耗しており、トレーラーのコンテナ内に隠したチェーンマインを取り出してアレックスに攻撃するが、爆発が生憎[[チョバムアーマー]]に阻まれてしまいアレックス本体は無事であった。
 +
:[[ビームサーベル]]に持ち替えて再び攻撃を仕掛けようとするも、程無くアレックスの90mmガトリングガンで機体を'''(コックピット内部も含めて)蜂の巣にされてしまい'''、ミーシャは戦死した。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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*[[ズゴックE]]
 
*[[ズゴックE]]
 
*[[ハイゴッグ]]
 
*[[ハイゴッグ]]
;メイス・ケンプファー
+
;[[GUNDAM:プロトタイプ・ケンプファー|プロトタイプ・ケンプファー]](SRW未登場)
:ゲーム『[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]]』に登場したバンプレストオリジナル機。[[ジオング|スカルジオング]]に利用され、チーフガンダムを暗殺した実行犯。
+
:「1/144 ケンプファー」の組立説明書に掲載された試作機。
;プロトタイプケンプファー
+
 
:「1/144 ケンプファー」の組立説明書に掲載された試作機。ケンプファーとは形状に差異があり、緑色をしている。その時には具体的な機体名は無く「MS-18試作案」とだけ付記され、解説文にて「初期開発型のYMS-18」と言及されるのみ。
+
=== 玩具作品での関連機 ===
:フィギュア「ZEONOGRAPHY」のものは通常のケンプファーとのコンパーチブルの都合で機体色が青になっているほか、例の組立説明書のものとは形状が異なる。漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』にも登場した。
+
;[[ケンプファーアメイジング]]
 +
:PPSEワークスチームが本機をベースに改造したガンプラ。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*『0080』関連のメカニックデザインを担当した出渕裕氏は、[[ドイツ語]]に因んだ名前を付けたり、メカニックや服装に関してもその影響は強い。ケンプファーの概観・構造は当時の人気ロボットアニメ『[[機動警察パトレイバー]]』の[[レイバー]]に通ずるもの(排熱のための穴など)があり、これは出渕氏が『パトレイバー』のメカニックデザインも担当していたことに由る。
+
*『0080』に登場するモビルスーツ類のデザインは基本的に『[[機動戦士ガンダム]]』のものを出渕氏の手によりリファインしたものだが、ケンプファーだけは完全な新規機体である。
 +
* 出渕氏は大のドイツ軍フリークであり、『0080』はメカニックは勿論服装に関してもドイツ色が非常に濃く、本機体は機体名まで[[ドイツ語]]である。しかし氏が『出渕裕メカニカルデザインワークス 1』で述べているところによれば、この機体のデザインコンセプトは旧日本軍の戦闘機をモデルとした「機動力を持たせる代わりに装甲を薄くし、武器の増設を行った機体」だそうである。
 +
*またケンプファーの概観・構造は、同様に出渕氏がメカデザイナーを務めていた当時の人気ロボットアニメ『[[機動警察パトレイバー]]』の[[レイバー]]に通ずるもの(排熱のための穴、通称ブチ穴)がある。
 +
*実質的に1話しかまともに戦闘シーンが無い機体であるが、本作を代表するMSとして非常に人気が高く、NHKが開催した『発表!全ガンダム投票40th』では15位と『0080』機体の中ではNT-1(77位)を差し置いて1番(ジオン機体だけで見ても[[シャア専用ザク]]、[[グフカスタム]]に次ぐ3位)であった。
 +
*[[SDガンダム外伝]]シリーズでは、本機モチーフの「闘士ケンプファー」というダブルミーニングなキャラが登場している。
 +
 
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
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<amazon>B002IT68KC</amazon><amazon>B001AHX5RM</amazon><amazon>B00030EU3A</amazon><amazon>B002NYE3EK</amazon><amazon>B000NGQ75I</amazon><amazon>B000K7QAC0</amazon><amazon>B000GTLP5E</amazon><amazon>B000GTLOS2</amazon>
  
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== 資料リンク ==
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2024年3月3日 (日) 07:26時点における版

ケンプファー
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 出渕裕
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 強襲用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 MS-18E
頭頂高 17.7 m
本体重量 43.5 t
全備重量 78.5 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,550 kw
スラスター推力

28,500 kg×2(背部)
27,000 kg×2(後腰部)
12,000 kg×4(脚部)

総推力
159,000 kg
アポジモーター 16
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
センサー有効半径 6100 m
開発 ジオニック社
所属 ジオン公国軍
パイロット ミハイル・カミンスキー
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ケンプファーは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の登場メカ

概要

ジオニック社が開発したジオン公国軍の強襲用モビルスーツ。その名はドイツ語で「闘士」を意味する。ジオンのMSの中では例外的に有意味語の機体名が用いられていた。

強襲用として機動性や運動性を徹底的に追求した機体であり、全身に装備された大推力スラスターやアポジモーターにより前傾姿勢での高速滑走が可能。単機での強襲ポイント制圧を実現するため全身に大量の武器をマウントでき、火力も非常に高い。それらの武器はジェネレーターの消費を避けるため殆どが実弾兵器であり、弾を撃ち尽くした後はジョイントパーツごと廃棄する事でデッドウェイトにならないようになっている。

大推力のスラスターや、それによる前傾姿勢での高速滑走のため、装甲は上半身の上面を中心に配置されている。一方でそれ以外は軽量化のために極力薄く設計されており、防御力は高いとは言えない。

また特殊部隊での運用を想定している為、機体の分解・組立が容易な構造となっている。劇中ではサイクロプス隊が民間物資に偽装した本機のパーツをサイド6リボー・コロニー内部に持ち込み、現地で組み立てて完成させるまでの経緯が細かく描写されており、『0080』のテーマの1つである「中立地帯での局地戦」を垣間見る事ができる。

ジオンが最後に開発した機体と設定されているが、同じ設定のジオングとは別系統で開発されているので設定の矛盾というわけではない。

劇中での様相

サイクロプス隊のミハイル・カミンスキーが搭乗し、グレイファントムに所属するスカーレット隊のモビルスーツを単機で全滅させている

その後、クリスチーナ・マッケンジーNT-1アレックスと交戦しチェーンマインを用いて攻撃を加えるが、爆発を受けてもチョバムアーマーが破壊されただけでアレックスは無傷であった。やむなくビームサーベルで接近戦を挑むが、アレックスの90mmガトリングガンの掃射をまともに受け、蜂の巣にされ撃破された[1]

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。DCの戦力として登場。ガルマ・ザビランバ・ラル黒い三連星といった一年戦争エースパイロットがよく乗ってくる。
序盤で敵として出現した際は高めの耐久力や命中補正が高いショットガンが厄介。しかし最大射程が3しかないので、射程外から攻撃しやすくわりと戦いやすい。
中盤味方ユニットとして入手できる。最大射程3がネックだが入手時点では耐久力等がそこそこあり、ショットガンの命中補正が非常に高く、低レベルパイロットのレベル上げに本当にお世話になる。PS版でもショットガンの高命中はそのままだが火力は低下し、育成用MSとしての出番はメタスに取られてしまった。
第4次スーパーロボット大戦S
DCやノイエDCティターンズの戦力として登場。チェーンマインの少し威力が高めで厄介。主に一般兵用として運用される他、ランバ・ラルグフの代わりに乗ってくる。ラル機は序盤にしては改造段階が高く、リアル系ユニットでは苦戦する。
「主人公に恋人がいる」という選択をした場合に行ける「スタンピード」のマップで、一定ターン時に味方NPCライラジェリドヤザンの3人が生存していると、ドラゴノザウルス対策としてジェリドとヤザンが「水中に強いMSを持ってこい、ケンプファーあたりの」というライラの指示に従って撤退し、数ターン後に指示通り本機(海適応C)に乗り換えてくる。
本作ではズゴックカプール等の水中用MSがリストラされているので、海Aの実弾系武装が豊富な本機をと開発スタッフは考えたのだろうが、機体適応Cではバイアランのビームサーベルの方がよほどマシである。放っておくと案の定ザブザブ海の中に入っていき、マリンヴォルテックスであっという間に海の藻屑と化す。
なお、カラオケモードでは「バーニング・ラブ」の曲内でランドクーガーと戦っているが、ここでもケンプファーの背景は何故か水中である。
スーパーロボット大戦F
DCの戦力として登場。今回は残念ながら著名なパイロットは乗らない。バズーカの射程が標準的なビームライフルの射程5より1長い。
スーパーロボット大戦F完結編
DCやティターンズの戦力として登場。『F完結編』になって機体性能が上がったが、武器性能は『F』の時と変わってないので戦いやすい。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
序盤から登場。序盤はシュタイナー・ハーディも乗る。終盤はデラーズ・フリートが愛用。この頃になると改造がかなり施されている為なかなか手ごわい。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
敵ユニットにしてはかなり細かく性能が見直されている。射程の長いチェーンマインが恐ろしい。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
条件次第で入手可能。チェーンマインの一撃が重く、装甲フル改造のマジンガーZすら2000強のダメージを喰らうので、敵で出てきた場合は要注意。射程1-4のP兵器であるショットガンをはじめとしてその他の武装も多彩。バーナード・ワイズマンを乗せるとちょうどいい。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
第1部からの引継ぎで手に入る。離脱することなくずっといるのだが、デフォルトパイロットがいないので存在を忘れられがち。
スーパーロボット大戦IMPACT
条件次第で入手出来る。シローが自軍にいる状態で1-3「僕は僕、君はミレーヌ」を最初に選ばずにクリアすればOK。しかし、同シーンは他の隠しユニットやルート分岐と密接に関わってくるので厄介。特に雪山イベント(ノリス試作2号機に関わる)を起こすとシローが離脱するのが曲者。この事から雪山イベントを発生させないことが本機フラグであると誤って記されている攻略サイトも多いが、実際には上記シナリオを2番目、雪山イベントが発生する「強襲」を3番目にすればフラグの両立は可能。
他の一年戦争の機体と同様、改造段階による逆転現象の恩恵が大きく、武器のフル改造時の攻撃力はMSの中でもトップクラス。更にV-UP(W)を4つ取り付け、ノリスのをかけたチェーンマインは弾数1ながら合体攻撃すら霞む威力となる…が、ノリスとの両立を目指した場合、本作最強のMSの一角は確実に入手不可になるのが難点。あちらとは違い入手に熟練度が関わらないので、高熟練度を維持するプレイスタイルならこちらを選ぶべきか。宇宙Bのため本格運用にはフル改造ボーナスが必須なのが惜しまれる所。ちなみにこの機体を入手しないとキキ・ロジータが図鑑に登録されない。
敵としては地上編序盤から中盤にかけて登場。やはりチェーンマインが強力だが対空戦には使えず、ジャイアント・バズも近距離が死角のため空から接近戦を挑めば被害を抑えられる。

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
バーニィ以外のサイクロプス隊全員がこれに乗ってくる。なぜかチェーンマインが無い。一般兵が搭乗しているものは捕獲して自軍で運用することも可能。武器が実弾系ばかりなのでヘビーメタルなどのビームコート持ちとは相性が良いが、やや火力不足な感が否めないため、十分な武器の改造が必要となる。今回も宇宙Bだがスラスターモジュールで適応改善は容易。
スーパーロボット大戦Operation Extend
サイクロプス隊の乗機として登場。主にミハイル・カミンスキーアンディ・ストロースが搭乗している。ショットガンが突破攻撃になった。チェーンマインは今回も省略。グレンラガンと戦闘させると特殊なセリフが発生する。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵された近接防御火器。強襲用という本機の特性上、唯一の内蔵武器である。
ビームサーベル
両大腿部に1本ずつ装着されている。本機のビーム兵器と格闘兵装はこれだけ。
ショットガン
本機専用の射撃兵装で、本機のメインウェポン。197mm口径で正式名称・型式番号は「ZUX-197 ヤクトゲヴェール」。
信頼性重視のポンプアクションと利便性重視の電動機構による自動装填の2種類の装填システムを持つ。後部のストックは取り外すことができる。腰背部にマウントする事が可能。
弾丸はショットシェルに9発の金属球が込められた00(ダブルオー)パック式で、弾体はルナ・チタニウム製。
OE』では突破攻撃になっており、劇中で見せたうつ伏せになりながらのホバー移動を再現している。
ジャイアント・バズ
背部のラッチに左右合わせて2基装備されたバズーカ砲。リック・ドムIIの物と同型で、外部兵装の中では最も重い。
シュツルム・ファウスト
両脛部に1発ずつ装備された、対MS用のロケットランチャー。命中精度は低いが無反動で撃てて、かつ広範囲に爆風を起こす武装。MSでも直撃すれば、一撃で撃墜可能。
旧シリーズ』では「パンツァーファウスト」名義で実装。

オプション装備

統合整備計画に準拠した装備が多く、他にザク改リック・ドムIIゲルググMなど系列機の多くが使用実績のあるMMP-80 90mmマシンガン等も使用可能と推測される。

チェーンマイン
13基の吸着型機雷を鎖状に連結したもので、敵MSや敵艦艇に絡み付かせて爆発させ、装甲を破壊する。他の武装とは違い本体に装備する事はできず、作中では事前にトレーラーの内部に仕込んでいた[2]
原作でも印象に残り、他作品にも類を見ないケンプファーを代表する独特の武装だが、それだけにSRWでは戦闘演出に苦慮していることが伺える。敵機に巻き付けて爆破する原作の使用法が再現されたことはなく、旧シリーズでは鞭のエフェクト(ラインX1のムチやズーのしっぽと同じ)が命中すると連続で爆発する演出、『α』と『IMPACT』では敵機に肉迫し、突き出すように繰り出して爆発させる演出となっている。どの作品でも1発限り。
一年戦争が舞台の『GCXO)』や『OE』では本体に装備できない為か、はたまた3D化で演出が困難と判断されたのか省かれている。
ヒートホーク
トレーラーに格納して隠されていた兵装。ビームサーベルが使用できない場合の予備と思われる。作中ではケンプファーは使用しなかったが、後にバーニィが回収し使用した。
ハンドグレネード
トレーラーに格納して隠されていた兵装。こちらもヒートホーク同様、バーニィが回収しトラップに使用した。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。

移動タイプ

作品によっては陸適応が高い反面、宇宙適応が低く設定されていることもある。『第4次』では何故かティターンズの面々に水中向け機体扱いされていた。

サイズ

M

機体BGM

「颯爽たるシャア」
第3次』、『第4次』にて。後者はNPCのジェリド、ヤザン機が攻撃する際に流れる。

対決・名場面

対スカーレット隊戦
第4話より。サイド6リボー・コロニー内で本機が強襲する形で戦闘。ジムスナイパーII等、最低7機(通常カラーのジムスナイパーII2機、量産型ガンキャノン2機、黄色のジムスナイパーIIorジムコマンド3機)と交戦しているが、単機にて全ての敵機をわずかな時間で撃破している
ケンプファーの高性能さおよびパイロットであるミーシャの優れた技量が目立つシーンである[3]
NT-1アレックス
スカーレット隊を撃破する過程で弾薬を消耗しており、トレーラーのコンテナ内に隠したチェーンマインを取り出してアレックスに攻撃するが、爆発が生憎チョバムアーマーに阻まれてしまいアレックス本体は無事であった。
ビームサーベルに持ち替えて再び攻撃を仕掛けようとするも、程無くアレックスの90mmガトリングガンで機体を(コックピット内部も含めて)蜂の巣にされてしまい、ミーシャは戦死した。

関連機体

以下の機体は「統合整備計画」に則って開発。本機を含めてコクピットブロックは全て共通規格であり武装も共有する。

プロトタイプ・ケンプファー(SRW未登場)
「1/144 ケンプファー」の組立説明書に掲載された試作機。

玩具作品での関連機

ケンプファーアメイジング
PPSEワークスチームが本機をベースに改造したガンプラ。

余談

  • 『0080』に登場するモビルスーツ類のデザインは基本的に『機動戦士ガンダム』のものを出渕氏の手によりリファインしたものだが、ケンプファーだけは完全な新規機体である。
  • 出渕氏は大のドイツ軍フリークであり、『0080』はメカニックは勿論服装に関してもドイツ色が非常に濃く、本機体は機体名までドイツ語である。しかし氏が『出渕裕メカニカルデザインワークス 1』で述べているところによれば、この機体のデザインコンセプトは旧日本軍の戦闘機をモデルとした「機動力を持たせる代わりに装甲を薄くし、武器の増設を行った機体」だそうである。
  • またケンプファーの概観・構造は、同様に出渕氏がメカデザイナーを務めていた当時の人気ロボットアニメ『機動警察パトレイバー』のレイバーに通ずるもの(排熱のための穴、通称ブチ穴)がある。
  • 実質的に1話しかまともに戦闘シーンが無い機体であるが、本作を代表するMSとして非常に人気が高く、NHKが開催した『発表!全ガンダム投票40th』では15位と『0080』機体の中ではNT-1(77位)を差し置いて1番(ジオン機体だけで見てもシャア専用ザクグフカスタムに次ぐ3位)であった。
  • SDガンダム外伝シリーズでは、本機モチーフの「闘士ケンプファー」というダブルミーニングなキャラが登場している。

脚注

  1. このことからケンプファーは装甲が薄く防御力を犠牲にしたMSとよく言われているが、実際はコクピット周辺の装甲はゲルググJと同等の防御力を確保していた。アレックスの90mmガトリングガンはその装甲すら容易く貫通してしまう威力を持っており、つまり一年戦争当時のMSでは直撃を受ければどんな機体でも耐えられないという結論に至るという事であった。
  2. 後年の玩具「METAL BUILD」シリーズでは新規にチェーンマイン用のラックが設定され、背部に装備可能になっている。
  3. しかし一方で、ケンプファーによって撃破されたスカーレット隊のモビルスーツがリボー・コロニーの市街地に墜落する等した結果、市民が犠牲(死者246名、重軽傷者572名)になってしまった(『0080』第5話より)。

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