「NT-1アレックス」の版間の差分

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=== 機体概要 ===
 
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本機はRX-78-2[[ガンダム]]の反応速度の限界を超える能力を身に着けていた[[アムロ・レイ]]の新たな乗機として開発された機体<ref>ただし開発自体はアムロが初めてガンダムで実戦に参加したより1か月早い宇宙世紀0079年8月から始まっていたため、正確に言えば開発中の段階でガンダムの実戦データをフィードバックしていった結果、アムロの反応速度の問題に対応する機体としての方向性を持たされたというのが正しいか。</ref>であり、関節部に[[マグネットコーティング]]処理を施し、各部に[[アポジモーター]]を増設する事で桁違いの反応速度と運動性<ref>カタログスペックでは総推力174tと、ガンダムの3倍以上で[[νガンダム]](97.8t)と比べても2倍近く上回っている。パイロットに求められる部分が多いものの、当時としては明らかにオーバースペックな性能を誇る。</ref>を持たせることで、ニュータイプの操縦に対応できるようにしている。これらの事から、常人では扱いづらいじゃじゃ馬のような機体となっており、[[科学者・技術者|技術者]]をして「まともに扱えるのは一種の化け物」と言わせている。
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本機はRX-78-2[[ガンダム]]の反応速度の限界を超える能力を身に着けていた[[アムロ・レイ]]の新たな乗機として開発された機体<ref>ただし開発自体はアムロが初めてガンダムで実戦に参加したより1か月早い宇宙世紀0079年8月から始まっていたため、正確に言えば開発中の段階でガンダムの実戦データをフィードバックしていった結果、アムロの反応速度の問題に対応する機体としての方向性を持たされたというのが正しいか。</ref>であり、関節部に[[マグネットコーティング]]処理を施し、各部に[[アポジモーター]]を増設する事で桁違いの反応速度と運動性<ref>カタログスペックでは総推力174tと、ガンダムの3倍以上で[[νガンダム]](97.8t)と比べても2倍近く上回っているどころか、約半世紀後のコスモ・バビロニア戦争時のモビルスーツに匹敵している。ニュータイプが搭乗する事が前提になるものの、運動性能だけで言えば、クロスボーン・バンガードのモビルスーツとも渡り合えるオーバースペックな性能を誇る。</ref>を持たせることで、ニュータイプの操縦に対応できるようにしている。これらの事から、常人では扱いづらいじゃじゃ馬のような機体となっており、[[科学者・技術者|技術者]]をして「まともに扱えるのは一種の化け物」と言わせている。
  
 
コクピットはコア・ブロック・システムをオミットし、代わりに全天周囲モニターとリニアシートを搭載している。これを搭載したのは本機が初である。また、一年戦争時の連邦系MSとしては珍しく、脚部に大型スラスターを装着している。
 
コクピットはコア・ブロック・システムをオミットし、代わりに全天周囲モニターとリニアシートを搭載している。これを搭載したのは本機が初である。また、一年戦争時の連邦系MSとしては珍しく、脚部に大型スラスターを装着している。

2020年6月18日 (木) 09:30時点における版

NT-1アレックス
外国語表記 NT-1 ALEX
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 出渕裕
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 ニュータイプ専用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-78NT-1
頭頂高 18 m
本体重量 40.0 t
全備重量 72.5 t
動力 熱核反応炉
ジェネレーター出力 1420 kw
スラスター推力 35000 kg×2
7000 kg×2
8000 kg×2
アポジモーター 19
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
センサー有効半径 5900 m
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
主なパイロット クリスチーナ・マッケンジー
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NT-1アレックスは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の登場メカ

概要

地球連邦軍がオーガスタ基地で開発した初のニュータイプ専用試作型モビルスーツ

愛称は「アレックス」で、これは型式番号の「RX」をもじったものという説と装甲積層試験(Armor Layered EXamination)の略称という説がある。また、「ガンダムアレックス」と呼ばれる事もある。

バンダイによって商品化される際には「ガンダムNT-1」という名称が用いられることが多い。

機体概要

本機はRX-78-2ガンダムの反応速度の限界を超える能力を身に着けていたアムロ・レイの新たな乗機として開発された機体[1]であり、関節部にマグネットコーティング処理を施し、各部にアポジモーターを増設する事で桁違いの反応速度と運動性[2]を持たせることで、ニュータイプの操縦に対応できるようにしている。これらの事から、常人では扱いづらいじゃじゃ馬のような機体となっており、技術者をして「まともに扱えるのは一種の化け物」と言わせている。

コクピットはコア・ブロック・システムをオミットし、代わりに全天周囲モニターとリニアシートを搭載している。これを搭載したのは本機が初である。また、一年戦争時の連邦系MSとしては珍しく、脚部に大型スラスターを装着している。

防御力を向上させる追加装甲「チョバムアーマー」が用意されている。

「ニュータイプ専用機」と銘打ってはいるが、連邦軍はニュータイプの存在に懐疑的であり、ジオン軍のように研究が進んでいる訳ではなかったため、サイコミュ兵器は搭載されていない。

劇中での活躍

北極基地からパーツの状態で宇宙へ上げられ、サイド6リボーコロニー内部の向上で組み立てと最終調整が行われていた。テストパイロットクリスチーナ・マッケンジー中尉。しかしテストパイロットのクリスでは機体の性能を引き出すことはできなかった。

サイクロプス隊所属のミハイル・カミンスキーが乗るケンプファーの襲撃を受けた際には、チョバムアーマーを失いながらもこれを撃退。

その後、バーナード・ワイズマンザク改との戦闘では、トラップが仕掛けられた森林に誘き出され相討ちとなり、頭部を切り落とされる等して本機も損傷。

その後しばらくして終戦を迎えた為、修理されアムロ・レイの下に本機が届けられる事はなかった。

大破した後の機体の行方は不明だったが、後にオーガスタ研究所で改修を受け、実験機として運用されたことが明らかになっている。また、グリプス戦役後にサナリィによって引き取られたが、パイロットの強化人間が脱走時に強奪し、その後ブッホ・ジャンク社の手に渡っていたことが判明している。

強化装備形態

ガンダムNT-1 (チョバムアーマー装着型)(SRW未登場)
爆発反応装甲の一種である増加装甲「チョバムアーマー」を装着した状態。
フルアーマー・アレックス(SRW未登場)
旧プラモデルのインスト初出「機動戦士ガンダムKATANA」にも登場したアレックスFSWS案の一つ。

登場作品と操縦者

劇中では最新鋭の機体という設定だが、一年戦争時代のMSという事で、SRWでは能力値が低めに設定されることが多い。チョバムアーマー強化パーツ扱いで専用でもなく装着状態も再現されない。本機の象徴的な武器であるガトリングガンが使えなくなるためであろう。

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。パイロットとしてクリスチーナ・マッケンジーが搭乗し序盤で入手する。威力は控え目だが、バルカンより高い攻撃力で移動後に空の敵に攻撃できるガトリングガンで少し活躍できる。
第4次スーパーロボット大戦
隠し要素でターン数がかさんでダバたちがティターンズに連行されるルートで登場。パイロットはクリス。
特徴であるガトリングガンの射程が1なうえ、威力がとても低い。原作同様にシールドも持っていない。シールド技能があるパイロットなら、ガンダムかジムIIIあたりのほうがまだマシかもしれない。
マップ『栄光の落日』クリア後に、資金5千と引き換えに強制廃棄される。プレイヤーの手では捨てない方が良い。
第4次スーパーロボット大戦S
陸の地形適応がBからAにアップし、強制廃棄もされなくなったが、やはり戦力としては厳しい。
スーパーロボット大戦F
リアル系は第1話から、スーパー系は宇宙に行っていたロンド・ベル隊と合流時に登場。パイロットはクリス。今作では設定に存在するシールドを装備するようになり、以降のSRWにおいてアレックスはシールドを持っていることが多くなった。
ガトリングガンも射程が2に伸び、威力もそれなりに使えるぐらいの強さになり、若干待遇がよくなった。限界反応がさほど高くなく、アムロを乗せると最初から回避と命中が真っ赤に染まる。
序盤は乗るユニットに困るジュドーは、ガトリングガンが便利なこれかライフルとサーベルの威力が少し高いジムIIIに乗せられることが多い。
スーパーロボット大戦F完結編
F91νガンダムが出てくるようになると、流石に出番は無い。不要なユニットの下取りイベントでは下取りに出される候補。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
今作ではアムロ自身も開発に関わっており、彼の元でクリスがテストパイロットを務めている。そのままクリスの搭乗機として、アムロのガンダムG-3と共に加入する。ライフルがP属性で射程5と長く、しかも空陸Aと地上戦もバッチリ。…かと思いきや機体は何故か陸Bで、火力自体もガンダム以下と何とも悲しい新型機である。陸Bなのであまり実感は無いが、装甲自体はMSの中で若干高めになっている。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
移動力、運動性、装甲がアップし陸の地形適応もAになった。武器性能も全体的に上方修正されかなり戦えるユニットになった。特にクリティカル補正+50のガトリングガンは序盤のオーラバトラー退治に重宝する。ただし火力の低さは相変わらずで中盤以降は強制出撃時以外、出番はないだろう。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
第1話から参戦。初期パイロットはクリス。序盤はオーラバトラーばかりの為、実弾兵器を持つこの機体をアムロに奪われる事も。パーツスロットが4つあり、この時代貴重な有射程P兵器のガトリングガンの存在もあって、V-UPユニットを装備して大暴れすることもできる。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部第3部
第1部の1話から登場。性能・運用法共にCOMPACTの時とほぼ同じで、武装は弾数や射程がアップしている。第1部では優秀なMSが少ないので重要度はむしろこちらの方が高い。
スーパーロボット大戦IMPACT
リメイク前と同じく第1話から登場。P武器であるビームライフルの最大射程が5に設定されており、おまけに稀少な陸・宇宙応適応両方S。改造段階も高く、V-UPの効果も大きいので第3部に入っても暴れさせられる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
直接の登場はしていないがフルアーマーガンダム入手時のイベントで、「アムロ用に開発された増加装甲付きの機体」「特殊部隊に破壊された」とアレックスらしき機体の話題が出ている。

単独作品

スーパーロボット大戦GC
序盤も終わりに近づく頃にG-3ガンダムと共に加入。初期パイロットはクリス。MS単体では最強クラスの攻撃力の必殺技「アレックス・アサルト」を持つため終盤でもそこそこ使える。射程は短いので強化パーツや射撃エース持ちを優先的に乗せたりでカバーしたい。それまでRX-78で戦ってきたであろうアムロが射撃エースを獲得している可能性が高く、本来の設定通り彼を充てるのが適任になるか。
スーパーロボット大戦XO
クリスでバーニィ搭乗のザクII改との合体攻撃が可能になった。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
アレックス名義。
スーパーロボット大戦Operation Extend
第1章で護衛対象として名前だけ登場。第3章から本格的に参戦する。性能、火力共に申し分なく、移動後に使用できるMAP兵器まで備えている。本作ではアムロに乗せるという話は特になく、終始クリスが乗り続ける。
アレックスアサルトは「貫通」特性のおかげで数値以上のダメージを出せる上に、「ロックオン」特性とクリスの精密攻撃の相乗効果でクリティカル率が高くダメージが伸びやすい。元々武器全般の消費ENが少ないことに加え節約によってさらに軽減され、エースボーナスを取得すると攻撃時に少しだがENが増加するのでガス欠も起こしにくい。このために、ENをあまり補強しなくてもアレックスアサルトを主体に戦っていける。120の気力制限があるので、なるべく早めにアレックスアサルト解禁に持ち込みたい。

装備・機能

武装・必殺武器

本体武装

60mmバルカン砲
頭部に2門装備。
90mmガトリングガン
両腕部に内蔵されている実弾兵器。劇中では、これでケンプファーを蜂の巣にした。ケンプファーは装甲が薄いという設定はあるものの、ケンプファーより装甲が厚いはずのザクでさえガンダムの60mmバルカンで蜂の巣なので当然と言えば当然の結果である。通常はカバーで隠れており、隠し武装としても機能する。
OE』ではまさかのMAP兵器として登場。移動後も使用でき、非常に使い勝手がいいが、攻撃範囲は少々狭い。また、対小型特性付きなのでATSPTカルディア相手に効果的。
ビームサーベル
背部に2本マウントされている。
XO』では最後に突き入れる形となっている。

携行武装

本編中には登場していない。

ビームライフル
出力と収束率を向上させた改良型。劇中未使用。
ハイパーバズーカ
本機の携行武装の一つ。スコープが付いている。劇中未使用。SRW未実装。
シールド
チョバムアーマーの構造を流用した防御兵装。耐ビームコーティング処理が施され、「ALEX」のマーキングが書かれている。劇中未使用。
MGVer2.0ではオリジナルギミックとして、開閉して左腕のガトリングガンを撃てるようになっている。

必殺攻撃

アレックス・アサルト
ビームライフルを連射した後敵に突っ込みつつガトリングを撃ち、止めにビームサーベルを喰らわせる。『XO』ではサーベルが単体版同様最後に突き入れる形。
『OE』では貫通とロックオン属性付き。宇宙空間を召喚し、より必殺技らしくなった。バーニィの「熱血」を使用した後のダメージはスーパー系にも引けを取らない。

合体攻撃

War in the pocket
バーナード・ワイズマンザク改との合体攻撃。『XO』でのみ実装。

特殊能力

剣装備、盾装備/シールド防御
切り払いシールド防御を発動。
グループ (GR)
OE』での能力。
バーニィザクII改とグループ出撃可能。

移動タイプ

宇宙

サイズ

M
Mまたは3
『OE』

機体BGM

「颯爽たるシャア」
第3次』、『第4次』に於ける選曲。
「赤い彗星」
αDC)』に於ける選曲。
「いつか空に届いて」
オープニングテーマ。『GCXO)』に於ける選曲。

対決・名場面

ケンプファー
ジムや量産型ガンキャノンを次々と撃墜したケンプファーと対決。フルアーマー形態で戦う。チェーンマインの直撃を受けるものの、アーマーとVアンテナを破壊されただけで、ガトリングガンで返り討ちにしてしまった。
ザク改
トラップを仕掛けられた森林に誘き出されてしまい苦戦するが、頭部を失いつつもビームサーベルでザクのコクピットを貫く。

主な関連機体

一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。

関連機

ガンダム
開発のベースとなった機体。
ジム・カスタムジム・キャノンII
どちらも本機をベースに開発されたMS。ジム・カスタムは本機をベースに量産化した機体で、ジム・キャノンIIの装甲はチョバムアーマーがベースになっている。
νガンダム
同じくアムロ・レイ専用機として開発されたガンダムで、形状等から幾つか本機のデータ等が反映されている点が見られる。PS2ソフト『ガンダム戦記』のアレックスの2Pカラーは、νガンダム同様の白と黒となっている。

他作品の関連機

騎士アレックス
SDガンダム外伝に登場した、アレックスがモチーフのキャラ。
四代目頑駄無大将軍
SD戦国伝に登場した、アレックスがモチーフのキャラ。

余談

  • NT-1アレックスの開発者であるディック・ルムンバ(SRW未登場)はアルとの会話(『0080』第4話)の中で、「あれ(モビルスーツ)は必要悪とでも言うべき機械で、人を幸せにする為のものではない」と発言している。
    • 『0080』の結末、さらには戦争を取り扱ったガンダムシリーズ作品等のロボットアニメ作品における戦闘用ロボット兵器の事を考えると、とても重い名言である。
  • アニメ『ポプテピピック』では、『第4次』における本機の戦闘アニメーションのパロディがなされている。
  • その外見や特徴の幾つかは、後に第2次ネオ・ジオン戦争時に開発される事になるアムロ専用機νガンダムを想起させる物となっている(メタ的な事を言うと両者共に同じデザイナーの作品)。ちなみに、アムロの搭乗機となった際には、青色の部分が黒く塗られる予定であった。この姿はSRWでは見られず、PS2ソフト『機動戦士ガンダム戦記』のアレックス2Pカラーで拝む事が出来る。
  • MGVer2.0のチョバムアーマーにはオプションとして頭部用の装甲も付属しているが、このギミックはSDガンダムBB戦士のガンプラ版アレックスから逆輸入されたもの。

脚注

  1. ただし開発自体はアムロが初めてガンダムで実戦に参加したより1か月早い宇宙世紀0079年8月から始まっていたため、正確に言えば開発中の段階でガンダムの実戦データをフィードバックしていった結果、アムロの反応速度の問題に対応する機体としての方向性を持たされたというのが正しいか。
  2. カタログスペックでは総推力174tと、ガンダムの3倍以上でνガンダム(97.8t)と比べても2倍近く上回っているどころか、約半世紀後のコスモ・バビロニア戦争時のモビルスーツに匹敵している。ニュータイプが搭乗する事が前提になるものの、運動性能だけで言えば、クロスボーン・バンガードのモビルスーツとも渡り合えるオーバースペックな性能を誇る。

商品情報

資料リンク