「ヴァイスリッター」の版間の差分

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ATX計画の責任者である[[マリオン・ラドム]]博士の意向により、当初は[[EOT]]を使用しないものとして設計されていた。しかし[[DC戦争]]の開戦から間もなく、標準で飛行能力を持つ[[DC]]の主力[[アーマードモジュール|AM]][[リオンシリーズ]]に対抗するため、[[ジョナサン・カザハラ]]博士がラングレー基地に持ち込み、当時まだEOTと認識されていた[[テスラ・ドライブ]]を(ラドム博士曰く「百歩譲って」)搭載する。これにより、ヴァイスリッターは[[パーソナルトルーパー]]では初めて、人型のまま飛行可能な機体となった。ちなみにラドム博士は当初、バーニアを増設して無理矢理飛ばすつもりだったらしい。
 
ATX計画の責任者である[[マリオン・ラドム]]博士の意向により、当初は[[EOT]]を使用しないものとして設計されていた。しかし[[DC戦争]]の開戦から間もなく、標準で飛行能力を持つ[[DC]]の主力[[アーマードモジュール|AM]][[リオンシリーズ]]に対抗するため、[[ジョナサン・カザハラ]]博士がラングレー基地に持ち込み、当時まだEOTと認識されていた[[テスラ・ドライブ]]を(ラドム博士曰く「百歩譲って」)搭載する。これにより、ヴァイスリッターは[[パーソナルトルーパー]]では初めて、人型のまま飛行可能な機体となった。ちなみにラドム博士は当初、バーニアを増設して無理矢理飛ばすつもりだったらしい。
  
テスラ・ドライブの搭載や本体重量の軽量化によって戦闘機に迫るほどの機動力を得たが、装甲を極限までそぎ落とした為、非常に脆弱な機体となってしまっている。漫画版ではこの点をエクセレンが心配していたが、「'''[[シャア・アズナブル|当たらなければどうということはない]]'''」と言われてしまった。さらに新開発の武器「オクスタン・ランチャー」によって圧倒的な砲戦能力を得たが、砲身が長く取り回しは困難であった。操縦自体も高度なテクニックを要求される。
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テスラ・ドライブの搭載や本体重量の軽量化によって戦闘機に迫るほどの機動力を得たが、装甲を極限までそぎ落とした為、非常に脆弱な機体となってしまっている。漫画版ではこの点をエクセレンが心配していたが、「'''[[シャア・アズナブル|当たらなければどうということはない]]'''」と言われてしまった。さらに新開発の武器「オクスタン・ランチャー」によって圧倒的な砲戦能力を得たが、砲身が長く取り回しは困難であった。操縦自体も高度なテクニックを要求される。ちなみに、この機体の装甲板と言っていた空力カウルだが、カウルとは、バイクや航空機において、エンジンや車体に沿って流れる空気の整流を目的とする覆いのこと。つまり文字通りの紙装甲といっても過言じゃない薄さなのである。
  
 
量産機としての採用を目指していたが、上記のような問題に加え、開発コストの高騰もあって結局は見送られた。制式採用の際に付けられる予定だった'''ゲシュペンストMk-IIカスタム'''の名は冠されず、試作段階のコードネームであるヴァイスリッターがそのまま機体名となった。ラドム博士による強化案も存在したようだが、後にエクセレンが問い詰めたところ、華麗に無視されていた。
 
量産機としての採用を目指していたが、上記のような問題に加え、開発コストの高騰もあって結局は見送られた。制式採用の際に付けられる予定だった'''ゲシュペンストMk-IIカスタム'''の名は冠されず、試作段階のコードネームであるヴァイスリッターがそのまま機体名となった。ラドム博士による強化案も存在したようだが、後にエクセレンが問い詰めたところ、華麗に無視されていた。

2012年6月23日 (土) 21:57時点における版

PTX-007-03C ヴァイスリッター(Weissritter)

エクセレン・ブロウニングの搭乗機。PTX-007-03ゲシュペンストMk-II・タイプTATX計画に基づいて改造した砲戦用パーソナルトルーパーである。同じくATX計画で誕生した近接戦用PTアルトアイゼンとのセット運用が前提。

ATX計画の責任者であるマリオン・ラドム博士の意向により、当初はEOTを使用しないものとして設計されていた。しかしDC戦争の開戦から間もなく、標準で飛行能力を持つDCの主力AMリオンシリーズに対抗するため、ジョナサン・カザハラ博士がラングレー基地に持ち込み、当時まだEOTと認識されていたテスラ・ドライブを(ラドム博士曰く「百歩譲って」)搭載する。これにより、ヴァイスリッターはパーソナルトルーパーでは初めて、人型のまま飛行可能な機体となった。ちなみにラドム博士は当初、バーニアを増設して無理矢理飛ばすつもりだったらしい。

テスラ・ドライブの搭載や本体重量の軽量化によって戦闘機に迫るほどの機動力を得たが、装甲を極限までそぎ落とした為、非常に脆弱な機体となってしまっている。漫画版ではこの点をエクセレンが心配していたが、「当たらなければどうということはない」と言われてしまった。さらに新開発の武器「オクスタン・ランチャー」によって圧倒的な砲戦能力を得たが、砲身が長く取り回しは困難であった。操縦自体も高度なテクニックを要求される。ちなみに、この機体の装甲板と言っていた空力カウルだが、カウルとは、バイクや航空機において、エンジンや車体に沿って流れる空気の整流を目的とする覆いのこと。つまり文字通りの紙装甲といっても過言じゃない薄さなのである。

量産機としての採用を目指していたが、上記のような問題に加え、開発コストの高騰もあって結局は見送られた。制式採用の際に付けられる予定だったゲシュペンストMk-IIカスタムの名は冠されず、試作段階のコードネームであるヴァイスリッターがそのまま機体名となった。ラドム博士による強化案も存在したようだが、後にエクセレンが問い詰めたところ、華麗に無視されていた。

機体名は、ドイツ語で『白騎士』という意味。本編では、エクセレンからは『ヴァイスちゃん』、キョウスケ・ナンブやラドム博士など自陣営の他の人物からは『ヴァイス』と呼ばれることが多い。

メイン兵装は「オクスタン・ランチャー」。ビーム砲と実弾砲を一門ずつ、一つの砲身に束ねた長砲身のハイブリットランチャーである。機体のジェネレーターに接続するというEモードのシステムゆえか、他のPTでは使用できない。オクスタンとは、馬上槍(ランス)と歩兵槍(スピア)を折衷したような形状の槍で、ランスとしても、スピアとしても扱えるように考案された武器。ビーム砲としても実弾砲としても使える武装ゆえに、この名が付けられたと考えられる。

エクセレンが使うとしばしば「E気持ち」(=沖田浩之の同名の歌)や「若さってなんだ?」(=宇宙刑事ギャバンのOPの歌詞)など、モード名の頭文字をネタにする。

ゲーム上では設定通り運動性が高めで、HP装甲が低いという典型的なリアルロボットの性能である。

初出演作品のCOMPACT2第二部が宇宙戦メインで『宇宙激震篇』と言うサブタイトルだったのを反映してか、機体の宇宙適応がデフォルトでSとなっており、宇宙戦で高い性能を発揮する。一方、元々陸戦兵器であるゲシュペンストMk-IIの改造機であるためか、テスラ・ドライブのエピソードや、空を飛べないアルトアイゼンとの対比から空戦用機体としてのイメージが強いが、適応はA止まり。パイロット養成でエクセレンの空適応をSにすれば、イメージ通りの活躍をしてくれる。

登場作品と操縦者

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
初出作品。エクセレン・ブロウニングの専用機。初登場時は戦仕様であった為、飛行不可。認識コードはPTX-002-00C。援護システム初採用にあたって、その作品を象徴をするかの様に本機は援護攻撃にて活躍する。アルトアイゼンがスーパー系の援護に適していたのに対し、本機は射程が長くリアル系との相性が良い。能力は純粋なリアル系で運動性移動力に長ける。武器は遠距離用のオクスタンランチャーE型、威力の高い中距離用のB型を使い分ける。P属性1-3である3連ビームキャノンも扱いやすい。火力の無さはV-UPユニットで補える。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
第2部EDで失踪。敵として登場し、中盤にライン・ヴァイスリッターに変貌するが、真ゲッターロボを獲得した場合はヴァイスリッターに戻った状態で再加入する。第2部から能力がやや変化しており、肝心な運動性が下がり、HPが上昇している。パワー不足は否めないが本機の状態で強制出撃が多いので改造しておいた方が良い。
スーパーロボット大戦IMPACT
エクセレン・ブロウニングの専用機。本作から飛行可能となり、認識コードもPTX-007-03Cに改められた。ただし本作の設定では、量産型ゲシュペンストMk-IIを改造した事になっている。今回せっかく追加された合体攻撃だが、ラインになると使えない。なので素直に真ゲッターを取って元のヴァイスに戻した方が戦力としては良い。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION
汎用パーソナルトルーパー。デフォルトパイロットはエクセレン・ブロウニング。OGシリーズでは乗り換え可能。中盤のイベント後にオクスタン・ランチャーWが追加され、無印アルトアイゼンとのランページ・ゴーストも初実装された。本作では最後までヴァイスリッターのまま。
スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2
汎用パーソナルトルーパー。デフォルトパイロットはエクセレン・ブロウニング。プラズマカッターが上位武器のネオ・プラズマカッターに変更となった他、スプリットミサイルが固定武装になった。ノーマルモードだと運動性をフル改造しても143と低いので、エクセレンの空適応を早くSにして対処したいが、ライン・ヴァイスリッターは空Sなのが若干悩ましいところ。物語後半でOGシリーズ初のライン・ヴァイスリッターに変貌し、再加入時も必ずそのまま。EDでは元のヴァイスリッターに戻った。
スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS
ネオ・プラズマカッターが初期武装から外され、デフォルトの武器が全て射撃攻撃になった。他はOGとOG2に準ずるが、OG2ノーマルでの運動性はフル改造で168と強化された。OG2のED後もライン・ヴァイスリッターのまま戻らなくなっている。
スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION
これでもかというほど、バルトールに翻弄されており、「ヴァイスが旧型化した」とファンを嘆かせた。一方バルトールの攻撃を何発喰らっても無傷だった為、ファンには「装甲がフル改造されている」と突っ込まれたが、ゲーム中では装甲をフル改造してガードを養成、バリアをつけて防御すれば何とか無傷、という程度。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
大張正己監督の手によって大胆なアレンジが加えられ、従来のヴァイスよりもかなり細身にデザイン及び作画されている。また、アニメ終了後に発売された超合金はこのアニメ版デザインを元に造型された。

装備・機能

武装・必殺武器

大部分の武装が射撃攻撃で、中距離~遠距離戦に強い。弾数制とEN制の武器が分かれており、継戦能力も高め。しかし隣接時に使える武器が少なく、懐に潜られると反撃手段が貧弱。なお、OGシリーズなら換装武器のシシオウブレードでも装備させればフォロー可能。ただしWゲージは少なめ。

射撃兵装

スプリットミサイル
多弾頭ミサイル。牽制用の武器。OGシリーズではGBA版OG1のみ換装武器で、以後は固定兵装になった。
3連ビームキャノン
左腕部に装着された3つの砲門から、牽制用のビームを放つ。見た目と名の通りビーム兵器で、移動後使用可能。OGシリーズでは改造効率が良く、意外と侮れない。
オクスタン・ランチャーE
ランチャーの下段から、ヴァイスリッターのジェネレーターに直結させたエネルギービームを発射する『Eモード』。ビーム兵器扱い。エクセレンが「かなり飛ぶわよ?Eモードの方は!」と言う通り、遠距離に特化した性能。OGSではALLW武器となり、全体攻撃ダブルアタックが可能になったが、援護攻撃には使えなくなった。多用して合体攻撃用のENを切らさないように。
オクスタン・ランチャーB
ランチャーの上段から特殊徹甲弾を発射する『Bモード』で、こちらは実弾兵器。エクセレンが「これ、飛ばないのよね~」「あんま飛ばないけど、威力はあるわよぉ!」と言う通り、中距離向きの攻撃手段。
オクスタン・ランチャーW
OG1から追加。両方を使用する場合は、便宜的に『Wモード』と呼ばれる。ビーム兵器としては扱われない。ヴァイスリッター単機の固定武装では最強の威力。改造費がかなり高いが、ランページ・ゴーストの威力に反映され、この武器自体も高火力の援護攻撃として役立つ。OGs以降は回転飛行をしながらBモードを連射して弾き飛ばし、至近からEモードで吹き飛ばす、という流れだが、それ以前はスプリットミサイル→3連ビームキャノン→Bモード→Eモードの順で打ち込む、「ヴァイス版『切り札』」とも言うべき構成になっている。弾数制。

格闘兵装

プラズマカッター
格闘用武器。射程1をフォローできるが、威力が低い。OGシリーズでは、GBA版1でしか装備していない。
ネオ・プラズマカッター
GBA版OG2で初期装備していた、換装武器の格闘用武器。射程1~2をフォローできる。OGSでは初期装備から外され、デフォルトで持つ格闘武器が無くなった。

合体攻撃

ランページ・ゴースト
アルトアイゼン(IMPACTではリーゼ)との合体攻撃。即興に見えるが、戦闘中の台詞からも分かるように、予め打ち合わせを行なっていた。現行作品では、ヴァイスリッターから放った場合は射撃攻撃になるが、アルトアイゼンから発動した場合は格闘攻撃になる。

特殊能力

ビームコート
ビームによるダメージを軽減する事が出来るが、元々の耐久力に難がある本機では、あまり頼りにならない。エクセレンもキョウスケ同様、バリアの類は好まないようである。

移動タイプ

テスラ・ドライブにより、デフォルトで飛行可能。初登場のCOMPACT2のみ搭載されていない。

機体フル改造時のカスタムボーナス

固定武器の弾数+2
GBA版OG2以後のOGシリーズで、機体性能側の全項目をフル改造すると選択可能。弾数制の武器にのみ有効。オクスタン・ランチャーB及びWの弾数が増えるのは大きいが、換装武器には適用されない為、運動性を上げる方が有効かと思われる。

機体BGM

「白銀の堕天使(ルシファー)」
ヴァイスリッター及び、エクセレン・ブロウニングのメインテーマ。

関連機体

アルトアイゼン同様、ヴァイスリッターもシリーズや平行世界などでいくつかのバリエーションが存在する。ヴァイスの特徴的な武装であるオクスタン・ランチャーも、様々に形を変えて装備されている。

ゲシュペンストMk-II
Tタイプを改良したのが本機。
ライン・ヴァイスリッター
エクセレンと共に行方不明となったヴァイスリッターが、アインストの手によって禍々しい形状に変異させられたもの。機体性能が大幅に向上し、オクスタン・ランチャーがハウリング・ランチャーに変化している。OG2ではEDでヴァイスリッターに戻っていたが、OGSではそのまま。
アルトアイゼン
突破力に重点を置いた、ヴァイスリッターのパートナー機。ATX計画の機体は近接戦闘と遠距離砲撃機体が常にペアとなっており、パイロットが連携能力を高めることで真価を発揮する。
アルトアイゼン・リーゼ
アルトアイゼンの改造機。改造にあたり、ヴァイスリッターの予備パーツが使用されている。
ビルトファルケン
OGシリーズでは、ヴァイスリッターのコンセプトを継承したATX計画の新型機という設定になっている。ヴァイスリッターは量産化こそ見送られたが、アルトアイゼンとともにL5戦役のエース機となり、その能力自体は高く評価されていた。その為、イージス計画の発表後、ヴァイスリッターのコンセプトを発展した技術で再現する計画が持ち上がった。その結晶が、PTX-016ビルトファルケンである。主力武器のオクスタン・ライフルは武器性能が向上した代わりにオクスタン・ランチャー以上に大型化し、更に取り回しづらくなった。
ラピエサージュ
オウカ・ナギサが操縦する機体。様々な機動兵器のデータを参考にした武装が搭載され、そのひとつとしてオーバー・オクスタン・ランチャーが装備されている。
ヴァイスセイヴァー
OGSから登場したレモン・ブロウニング専用機。アシュセイヴァーがベース。向こう側の世界から見てもオクスタン・ランチャーは画期的な武器だったのか、本機にも同様のコンセプトを持つオーバー・オクスタン・ライフルが装備されている(下記のゲシュペンストMk-IVのパルチザン・ランチャーの設計データの流用かもしれないが)。
ゲシュペンストMk-IV(未開発)
OGS以降に追加された設定。シャドウミラーが存在した平行世界での、ヴァイスリッターに相当する機体とされている。だが、プランのみで実際には開発されなかった模様。
ヴァイスリッター・アーベント
無限のフロンティアに登場。3m程度の自律機動型パーソナルトルーパーで、人が乗り込む事はできない。主兵装はパルチザン・ランチャーで、通常の装甲色は赤と白。外観や武装は、ゲシュペンストMk-IVのプランをベースにしている可能性が高い。一見ヴァイスリッターに近いデザインだが、ライン・ヴァイスリッターの特徴も混在している。パーティー加入後は『ヴァイスリッター』と表記されるが、本項のヴァイスとは別物。

余談

  • 本機とは全く関係ないが、『スーパーロボット大戦J』に登場するオリジナルメカベルゼルートの「オルゴン・ライフル」はオクスタン・ランチャーのように「ビーム」と「実弾」を使い分ける事が出来るほか、ショートランチャーと合体させることで弓状の武器として使う事が出来る。また、『スーパーロボット大戦Z』に登場するオリジナルメカバルゴラバルゴラ・グローリー)の「ガナリー・カーバー」はオクスタン・ランチャーのように「ビーム」や「実弾」の上、「実体剣」や「ビームサイズ」など4種類に使い分けることが可能。

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