ジム

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ジム
外国語表記 GM
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 汎用モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 RGM-79
頭頂高 18 m
本体重量 41.2 t
全備重量 58.8 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,250 kw
スラスター推力

24,000 kg×2
3,750 kg×2

総推力
55,500 kg
装甲材質 チタン合金
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
主なパイロット 連邦兵
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ジムは『機動戦士ガンダム』の登場メカ

概要

地球連邦軍が開発した、初の量産型モビルスーツ

V作戦」にて開発されたガンダムを量産型として再設計している。その為、各部の形状はガンダムと酷似している。

短期間での大量生産を行うために徹底的なコストの低減が図られており、装甲材がルナ・チタニウム合金からチタン合金へ変更され、コアブロックシステムや大気圏突入用の装備等もオミットされている。ジェネレーターについてもガンダムのものより出力をダウンしたものが搭載される事になった。その一方で、コアブロックシステムの排除等によって軽量化されており、推力重量比ではガンダムを上回っている。頭部センサーは一見するとガンキャノンと同じゴーグル型だが、内部にはガンダムと同じデュアルセンサーが存在しており、センサー有効半径が若干向上している。また、ジオン公国軍側のMSに先駆ける形でビーム兵器の標準装備に成功しており、元となったガンダム程ではないが、火力面は既にザクやドム等を上回っていたと言える。

『機動戦士ガンダム』の劇中では大した活躍はしておらず、ジャブローシャア専用ズゴックに貫かれたり、ソロモンビグ・ザムのメガ粒子砲によってドロドロに溶かされるなど、ボール共々やられメカの印象が強い。ただしこれらは、物語の演出上における都合や連邦側の方がMSの操縦技術の錬度に劣っているといった理由があるので、ジムの性能が低い事にはならない。

作中の印象からか、殆どのゲーム作品でザクとほぼ同性能、下手をするとそれ以下の性能を持って登場するが、各設定資料集においてGMの性能については、ザク程度、もしくはドム以上ゲルググ以下、ガンダムと同程度、最終型はガンダム以上などとかなりのバラつきがある。作中での初出はジャブロー地下のハンガーで、その後も作中ではほぼ一種類しか出ていないのだが、諸般の事情から膨大なバリエーションが存在した事になっている。

これは、後付け設定の弊害でもあるのだが、現在では両方の設定を擦り合わせる形で、スペックノートでは高い性能を秘めたMSだが、初期は数を揃える為、突貫工事で作った機体も多く、それらはザク級の性能しかない。しかし、きちんと品質管理をされて作られた後期機体はゲルググとも張り合える…という設定になり、とりあえず、矛盾は緩和されている。なお後期機体というのは『0080』や『0083』に登場した機体のこと。

本機の真価は単独よりも集団戦によって発揮され、物量戦ではジオン軍を圧倒するなど、連邦軍の勝利に大きく貢献した。また、劇場版ではリック・ドムをバルカンで牽制しつつビームサーベルで両断するというシーンが追加されているほか、安彦良和の漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」ではジャブローにて整備中で出撃できないガンダムに代わってアムロ・レイが搭乗し、シャア・アズナブルの駆るシャア専用ズゴックと交戦。アムロは反応の遅さに不満を漏らしていたが、辛くもこれを撃退している。このほか、同作中ではジャブロー内でGMに遭遇したジオン側の一般パイロットたちがこれをガンダムと誤認し、パニック状態に陥り戦線が混乱するシーンも追加されている。

名称は「ジム」もしくは「GM」と表記される。また、「Gundam type Mass-production model」を略して「GM」であると言われているが、これはあくまでも非公式設定である。

名前こそ途中で消滅するが、その設計思想は『機動戦士Vガンダム』の量産モビルスーツまで生き続けている。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。本編の専用機が登場しないセイラリュウハヤトが搭乗する機体。ゲーム序盤でも被弾が撃墜に直結する薄い装甲やHP900という脆弱さゆえに、ネモが入手出来れば直ちに乗り換えさせる事になるだろう。廃棄可能だが、下取り価格はザクより更に安い。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
名前のみ登場。リアル系主人公機の各ブロック分割システムの説明時にアムロが分割システムがない誘爆率の高い機体の一例に挙げる。

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
第08MS小隊』のサンダースが初登場時に搭乗している。ドールドラグーンと共に地球連邦軍の主力ロボットになるが、この2機より実戦配備時期は早い。総合性能はザクとどっこいで、しかも今作ではザクをはじめとする敵のザコ機体も捕獲して自軍で使用可能になるので味方機としては影が薄い。過去シリーズとは異なり、ステータス自体は絶望的に低いわけではないので強化パーツを付けるなりして補強すれば前線でも戦える。
中盤以降は味方NPC連邦兵が乗ってきてはイベントで撃墜されたり、普通に返り討ちにあったりと完全にやられ役である。

関連作品

ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
GM自体は未登場だが、アムロ用の防具として「ジムシールド」が登場する。
バトルドッジボール 闘球大激突!、バトルドッジボールIII
「SDガンダムヒーローズ」の外野選手。内野としても使用可能。
リアルロボット戦線
基本的には敵機。ラズロルートのみ、カイの乗機として入手できるが、性能は低い。

装備・機能

基本的にはガンダムの武装とほぼ同じ物を使用する。

武装・必殺武器

基本装備

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵。
ビーム・サーベル
背部左側に1本マウントしている。ガンダムの物と同型。指揮官機など2本装備している機体も存在する。
XO』では右側に装備、取り出す際に柄が飛び出す演出が入る。
ビーム・スプレーガン
本機の主兵装。ビーム・ライフルと比べると威力は低いが、小型なので取り回しが容易。また、弾数も多く、集弾率を低く設定してるため拡散するため、命中率はこちらが上[1]
右腰に(時間はかかるが)再チャージ用のマウントラッチを装備した機体もある。
シールド
ガンダムと同型の装備。ルナ・チタニウム合金製で、防御力が高い。コストダウンのために表面の十字マークが簡略化されたものも存在しており、そちらはチタン合金セラミック複合材に変更されている。

オプション装備

いずれもSRWでは未使用。

ビーム・ライフル
ガンダムの物と同型。出力の問題から、標準の機体は満足に使用できない。
100mmマシンガン
陸戦型ジムと同型の武装。他のOVA作品やゲームにて携行していた。
90mmマシンガン
通称「ブルパップ・マシンガン」。銃身が短めの実弾兵器。こちらも他のOVA作品やゲームにて携行していた。
ハイパー・バズーカ
ガンダムと同型の装備。主に要塞や敵艦への攻撃に使用された。実弾兵器なので、出力に関係なく使用できる。右肩にマウント用のラッチを装備した機体も存在する。

特殊能力

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。

移動タイプ

サイズ

M

機体BGM

「颯爽たるシャア」
第3次』にて。

対決・名場面

ジャブローに散る
ジャブロー地下にて、シャア専用ズゴックにより腹に風穴を開けられる。なお、「ガンダムエース」本誌や増刊号にてそのパイロットの生い立ちを描いた作品が掲載された。
対リック・ドム
劇場版3作目「めぐりあい宇宙」より。マゼランの砲台を破壊するリック・ドムをバルカンで牽制しつつすれ違いざまに両断する機体や、ビームスプレーガンを弾き飛ばされながらも、追い討ちをかけてきたリック・ドムをビームサーベルで返り討ちにする機体など、活躍シーンが追加。終始やられ役だったTV版と比べて、パイロット次第で十分に活躍できる事を証明した。

主な関連機体

強化型・バリエーション機

陸戦型ジム(先行量産型ジム)
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。ジムより先行して別ラインで製造された機体。そのため、名前こそ同じだが関連性は低い。ジムがガンダムの量産型であるのに対し、こちらは陸戦型ガンダムのデチューン版といったところ。装甲材やジェネレータなどこちらの方が性能が上。これを宇宙用に改造した「宇宙用先行量産型ジム」も存在する。
ジム・スナイパー
同じく『第08MS小隊』に登場。陸戦型ジムに狙撃用の大型ビームライフルを装備し、カーキグリーンで塗装した機体。改修はされていないため基本性能は変わらない。
初期型ジム
やはり『第08MS小隊』に登場。テリー・サンダースJr.が搭乗していた機体。同じくジムより先行して別ラインで製造された機体で、ガンダムとジムの中間にあたる機体とされるが、何故か後述のジム改に酷似しているなど謎が多い[2]
SRW未登場。『GCXO)』では原作の場面が再現されたが、サンダースは通常のジムに搭乗し本機は登場しなかった。
ジム・コマンド
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場した本機の後期生産型。カタログスペック上はガンダムと同等の性能を持つ。
SRW未登場だが、『バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法』で機動族の事務員として登場している。「事務」「コマンド(命令)」という洒落だろうか?
ジム改
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』『機動戦士ガンダムMS IGLOO』に登場。その名の通りジムの改良型で、本編中におけるバニングの最初の乗機。
漫画『竜が滅ぶ日』ではジムと共に連邦軍の主戦力として登場したが恐竜帝国相手には力不足だった。ゲームのSRWには未登場だが『バトルドッジボールII』に「ジム0083」名義で参戦し、前作のジムに代わり「ガンダムヒーローズ」の外野選手を務める。同作に登場する必殺技の多くがボールを使わない中、本機のレベル2必殺技「第7中隊出撃」はしっかりボールを使って攻撃する。違う、そうじゃない。
ジム・カスタム
NT-1アレックスのデータを元に開発された機体。従来のジムシリーズとは一線を画す性能を誇る。この機体以降、カタログスペックはガンダムを上回るようになる。
ジム・カスタム (強行偵察隊仕様)
スーパーロボット大戦IMPACTコミック 衝撃騎士団』に登場。
ジム・クゥエル
ジム・カスタムのティターンズ仕様。ただのジム・カスタムの色違いと思われがちだが、機体各所に差異があったり若干の新技術が導入されていたりする。
ジム・キャノンII
ビームキャノンを装備した中距離支援機。名前はジムだがガンキャノン系MSの集大成的な機体。ジム・カスタムのフレームやパーツを一部流用しており、装甲にはアレックスのチョバム・アーマーのデータが活かされている。
ジムII
機動戦士Ζガンダム』に登場した本機の近代化改修機。外見はジムとほぼ同じだが、(外見が強そうな)ジム・カスタム以上の性能を持つ。エゥーゴ所属のものは緑と白、ティターンズ所属のものは赤と白に塗装される。カタログスペックでは完全にガンダムを上回っているが、戦後7年も経っているため完全な旧型機。
SRW未登場だが、『リアルロボット戦線』に赤と緑の両バージョンが登場している。名称表記はそれぞれ「ジムII 赤」「ジムII 緑」。
ジムIII
作中で時代遅れになったジムIIをさらに改修した火力支援用MS。肩や腰にミサイルユニットを装備して火力の底上げがされている。

ジムの系譜を受け継ぐ量産機

ネモ
エゥーゴで量産されたジム系統の機体。ガンダムMk-IIと同じ材料の装甲だったりして強くなっているのでジムIIとは格が違う。
ジェガン
ジム系とネモの集大成的な機体であり、U.C,0093年に地球連邦の主力とされた量産機。設計の優秀さから、マイナーチェンジを繰り返しながら『F91』の時代まで使用される。
ヘビーガン
ジェガンを小型化した機体。
機動戦士Vガンダム』にはヘビーガンの改修機が登場しており、ジムの血はU.C.0153年まで続いている事になる。

関連機

ガンダム
原型機。作中では本機がやられメカ故性能が大きく劣化したように描写されるが、カタログスペック上ではジェネレータ出力と本体装甲で劣る以外は、実はほぼ同等(むしろ全体重量は少しこちらのほうが軽い)。また、小説版ではジムのほうが上。
G-3ガンダム
小説版ではジムにガンダムの予備パーツを付けることで造られた。
ボール
同じく連邦軍やられメカ的存在。

余談

  • 放送当時、雑誌『冒険王』で連載されたコミカライズでは、ジャブロー基地で2コマ登場するのみ。戦闘シーンはおろか、動いているシーン自体無かった。
  • イデオンとは顔がよく似ており、作中ではスタッフのお遊びで一瞬だけジムの顔がイデオンになるシーンがある。
    • その性能から、時として「ジムの神様」の異称で呼ばれることがある。
  • 『THE ORIGIN』ではデザインがよりガンダムに近づくようにアレンジされており、ホワイトベース隊にも数機配備されている。

脚注

  1. なお、作品によってはビームの形状にばらつきがあり、ビームライフル同様の一本線のビームだったり、ショットガンに近い拡散ビームだったりと様々。また、ビームが拡散する設定は、スプレーという名称からの誤解とする説もある。
  2. メタ的に言うとジム改のデザインを使い回しただけなのだが、何故一年戦争末期に開発されたはずのジム改と似ているのか、という理由について説明がなかったために未だに公式設定が固まっていない。

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