アンドリュー・バルトフェルド
アンドリュー・バルトフェルド(Andorew Waldfeld)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
- 声優:置鮎龍太郎
- 種族:地球人(コーディネイター)
- 性別:男
- 生年月日:C.E.41年7月20日
- 年齢:30歳→32歳(SEED DESTINY)
- 身長:181 cm
- 体重:74 kg
- 星座:蟹座
- 血液型:B型
- 所属:ザフトバルトフェルド隊⇒エターナル隊
- 階級:ザフト北アフリカ駐留軍司令官(SEED・ザフト所属時代)⇒エターナル艦長(クライン派時代)
- 趣味:コーヒーのブレンド
- キャラクターデザイン:平井久司(シリーズ共通)
機動戦士ガンダムSEED
『砂漠の虎』の異名を持ち、ザフトでは知らぬ者がいないほどの英雄。地球・北アフリカエリアに降下したアークエンジェルに、旗艦レセップスと四足獣型MS・バクゥ部隊を率いて攻撃を仕掛ける。バクゥに搭乗して挑んだ最初の交戦で、キラの特異な戦闘能力を看破し興味を持つ。この戦闘においてバクゥの連携攻撃は、キラのストライクを追い詰めた。
キラとは後に偶然に出会い、カガリとの間に起きたドネル・ケバブにかけるソースを巡ったトラブルに彼を巻き込む事になる。それがきっかけで彼はキラとカガリを客人として招待する。その時のキラとの会話をきっかけに、キラは守りたい者の為に敵とただ戦い続ける事に疑問を抱くようになり、精神的な成長に大きく関わった。また、カガリと出会った際には、「ドレス姿も実に板についている」、「真っ直ぐで実にいい眼だ」と、身分を隠していた彼女の素性を感じ取っていた。
アークエンジェルとの最終決戦に臨んだ際には、恋人のアイシャと共に複座式の専用機・ラゴゥで出撃し、キラのストライクガンダムと死闘を繰り広げる。死闘の果てに、ストライクはフェイズシフトダウンを引き起こすも、キラがSEEDを発動させ、敗れる。射撃手として同乗していた恋人のアイシャと共に戦死したと思われたが、左眼・左腕・左足を失いながらも副官のマーチン・ダコスタに救助され、奇跡的に生還を果たした。
その後、ダコスタがクライン派に通じている事を見抜いたバルトフェルドは自らもこれに加わり、密かに決起の時を伺っていた。一方でパトリック・ザラにその戦歴を買われ、新造艦エターナルの艦長に抜擢される。
クライン派の同志達と共にエターナルを奪取後は、ラクス・クラインと共にプラントを脱出する。途中、ヤキン・ドゥーエ防衛軍に追撃されるが、キラのフリーダムの救援を得て突破し、志を同じくするアークエンジェル、クサナギと合流を果たす。その後も三隻同盟の中心人物の一人として第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を戦い抜き、停戦を迎えている。
街は焼いても、戦う意思を持たぬ非戦闘員は殺さないという軍人としてのモラルと共に、独特のセンスと拘りを持ち、本来の指揮官服とは異なる黄色の指揮官服を着用したり、奇抜な模様のシャツを私服にしていたり、虎をモチーフにした特注のパイロットスーツを着用する……と、徹底した派手好き。更に、コーヒーのブレンドを趣味にするも、レセップスの艦内に匂いが充満する事をダコスタにたしなめられている上、その味は劇中ではあまり評判が良くない(ゲームや漫画などの媒体では高評価を得ている事も)。また、ドネル・ケバブにはヨーグルトソースと決めており、それをかけない事は冒涜であるとさえ主張している。
本業は広告心理学者で、振動工学の権威でもある。また、人間の愛憎や戦争の仕組みについて独特の問いかけをするなど、単なる軍人以上の厚みのある人柄を持ち、恋人の仇であるキラに対しても遺恨を持たないなど、平時の軽妙な語り口からは想像できぬほど、深い人物である。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
戦後はマリューらと共にオーブへと亡命していた。左腕の義手に隠し武器の銃を仕込んでいる。ユニウスセブン落下テロ後、オーブに寄港したミネルバに対して、通信で密かに世界の情報や情勢を伝え忠告をした。
地球・プラント間で戦争が勃発した当初はプラントに移住する予定であったが、コーディネイター部隊によるラクス暗殺未遂に遭遇・これを義手に仕込んだ銃で返り討ちにした。プラントの不穏な空気を察知したバルトフェルドは、第三勢力としてアークエンジェルに乗艦する。隻眼・義手に義足というハンディキャップを物ともせず、ムラサメのパイロットを務め、主力の一人として貢献した。
ラクスが宇宙へと上がる際には、ラクスがミーア・キャンベルに成りすましたのに合わせてバルトフェルドもミーアのマネージャーである「キングT@KED@」に成りすまし、シャトルを強奪する。余談だが、このキングT@KED@は、関西弁で話す陽気な男…と、本来のバルトフェルドとは随分と性格の異なる風変わりな人物である。
その後、エターナルの艦長として指揮を執りながらも、ザフト軍のエターナル追撃部隊を振り切る為、自ら専用カラーのガイアガンダムで出撃する。ストライクフリーダムガンダムやインフィニットジャスティスガンダム、ドムトルーパー隊の参戦後は、戦力も充実した為エターナルの艦長職に専念、最終決戦のメサイア攻防戦を戦い抜き、生還した。
なお、前作でのラゴゥ搭乗がきっかけで本作からオレンジがパーソナルカラーとなったが、ラゴゥのカラーリングはあれが正式な色であり彼の専用カラーというわけではない(他で登場したラゴゥの色もバルトフェルド搭乗機と一緒)ので、ある意味誤植が公式になった形である。
スパロボシリーズにおいて
基本的に『SEED』準拠の場合は当初は敵として登場して、その後原作同様に仲間になる。
ただし、MSパイロットとして使用できる作品は少なく、エターナルのサブパイロットを務めることが多い。ラクスの能力が低いのでJのように彼が艦長を務めることが出来れば良いのだが…なお彼はゾイドに乗ってるとよく言われている。Kではとうとうゾイドと一線交えた。
登場作品と役柄
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 地球降下ルートでのみ敵として登場する。同ルートでは、味方としてスポット参戦もしており、ラゴゥを入手する条件に関わっている。その後、エターナルに乗艦して再登場。エターナルの艦長は彼であるにも拘らず、メインパイロットは戦闘能力の低いラクスである。キラ、カガリは勿論、コウ・ウラキやサウス・バニングなどとの絡みがある。中断メッセージではダコスタとコーヒーのブレンドを巡るやり取りがあり、声付きの会話イベントではドネル・ケバブにかけるソースを巡るカガリとの口論……と、戦闘台詞以外の声付きの台詞のチョイスが面白い。一定の条件を満たすと彼の愛機・ラゴゥが手に入るものの、バルトフェルド本人はエターナルに乗っている為、乗る事が出来ない。ディアッカ・エルスマンとイザーク・ジュールの2人だけが搭乗する事が出来る。
- スーパーロボット大戦J
- 序盤のアークエンジェルルートのみ敵として登場、その後、後半でラクスのサブパイロットとして仲間に。今回はラクスとメインパイロットを交代する事が出来、性格的には彼の方がエターナルのパイロットとしては安定する(ラクスは「冷静」であるため、被弾で気力が下がる)。
- スーパーロボット大戦W
- 第二部前半でほぼイベント扱いでキラと対決(このイベント戦はニコル生存フラグの一つである)。その後、後半で少しだけエターナルのサブパイロットとしてスポット参戦した後、終盤で仲間に。今回、ラクスとパイロット交代出来ないのでエターナルの使い勝手にも響いてしまっている(ラクスは相変わらず「冷静」)。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 基本的に原作と同じ流れで登場してそのまま味方陣営になる。
- スーパーロボット大戦Z
- 今回も役所は同じだが、専用カラーのムラサメやガイアガンダムが登場。イベント戦で出番が多い…というかイベント以外でMSには乗らない。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 今回はラクスとエターナルが復帰参戦するため、それに伴い彼もサブパイロットとして中盤から参戦。
- スーパーロボット大戦K
- ゾイドとの記念すべき初共演作品。例によって役所は同じだが、艦長にはならず登場当初からMSパイロット。専用カラーのムラサメが登場する他、ガイアガンダムに乗ると自動的にバルトフェルド仕様になる。
- スーパーロボット大戦L
- Kとほぼ同じ。ステラがいない場合はずっとガイアガンダムに乗せておいてもいいだろう。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
基本的にパイロット時のみ有効となる能力。第3次αでは艦長時に指揮官が備わる。
小隊長能力(隊長効果)
- 第3次α
- 命中率+20%
パイロットBGM
人間関係
- アイシャ
- 恋人。アークエンジェル隊との最終決戦の際、ラゴゥの射撃手として同乗するも、キラに機体を撃破され、死亡する。バルトフェルドの事を「アンディ」と呼んでいた。媒体によっては死亡方法が異なっている。
- マーチン・ダコスタ
- 副官。地味ながらも優秀な人物で、バルトフェルドをサポートしている。気苦労は絶えないものの、彼を深く信頼している。
また、バルトフェルドも彼の事を『ダコスタ君』と気さくに呼んでいる事からも、信頼のほどが窺える。後にクライン派になり、バルトフェルドを引き入れる。 - キラ・ヤマト
- 彼との死闘の末、バルトフェルドは恋人と自らの身体の一部を失ってしまうが、戦争であると割り切っており、遺恨は無い。悲しいかな、後にエターナル艦長として現れた彼と再会した時には、会話らしい会話はほとんどなかった。マガジンZ版ではバルトフェルドのコーヒーを飲んだ際に「おいしい」と高く評価したため危うく、淹れる際に使用されたコーヒー豆が入ったパック(それもかなりの量)をプレゼントされそうになったが、きちんと断っている。
- カガリ・ユラ・アスハ
- カガリが一方的に敵視していたが、後に三隻同盟として共闘する事に。また、ドネル・ケバブにかけるソースを巡って口論になった事も。
- イザーク・ジュール
- 地球に降下し、バルトフェルドの指揮下に入るも、慣れない砂漠での戦闘に苦戦していた。バルトフェルドは彼の顔の傷を見て、その傷を消さない理由を看破した。
- ディアッカ・エルスマン
- イザークと共にバルトフェルドの指揮下に入るも、同様に砂漠での戦闘に苦戦していた。もっとも、バスターガンダムの機体特性ゆえにレセップスの艦上から射撃をしていた分、イザークよりはマシだったかもしれない。彼の引き際を見たバルトフェルドは『彼は長生きできる』と評した。
- ラウ・ル・クルーゼ
- バルトフェルド曰く、『僕はアイツが嫌いでね』との事。『目を見せない奴なんて信用出来ない』と理由を述べているが、クルーゼの闇を感じ取っていたのかもしれない。
- ラクス・クライン
- エターナルの歌姫。バルトフェルドはエターナルに乗艦したラクスを平和の象徴として認めているようで、キラ達がエターナルに乗艦した際、艦長は自分であるにも拘らず『ようこそ、歌姫の艦へ!』と言っている。
- マリュー・ラミアス
- 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の後、共にオーブに亡命・同居していた。2年の月日を経ても彼女との間に何も無かった所から、いかに互いの恋人の存在が大きいかが分かる。
- ミーア・キャンベル
- バルトフェルドはキングT@KED@に成りすまし、ラクスが扮するミーアのマネージャーを務めた。それ以外にも、実はバルトフェルドはミーアのファンだったりする。
- ロウ・ギュール
- ダコスタ共々コールドスリープ状態のバルトフェルドを助けた命の恩人。後に彼にXアストレイのパーツデータを譲る。
- 山吹樹里
- ロウの仲間で、バルトフェルドの専用バクゥを譲り受ける(というか放棄されたのを拾った)。改修されたバクゥを見るにつけ、本人は「なんとも恐ろしい"虎"が可愛い"猫"になっちまったもんだ」と評した。
他作品との人間関係
- コウ・ウラキ
- 第3次αにおいて、バルトフェルドに対し、アナベル・ガトーのようなスケールの大きさを感じ、武人としての姿を重ねていた。
- サウス・バニング
- 第3次αにおいて、指揮官として互いを高く評価していた。
- 熱気バサラ
- 第3次αで競演。意気投合して一時期客人として迎え入れていた。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
- Jで競演。キラと共に邂逅し、彼と同様に戦いの意味を問い、その後対峙した際はバルトフェルドを討つのに躊躇する彼を否定することになる。
- 本田
- Jにおいて、コーヒーの趣味で意気投合した。
名台詞
- 「あいや待った!ちょっと待った! ケバブにチリソースなんて何を言ってるんだ!? このヨーグルトソースをかけるのが常識だろうが!! いや、常識というよりも、もっと、こう…そう! ヨーグルトソースをかけないなんて、この料理に対する冒涜だよ!!」
- ドネル・ケバブにかけるソースを巡って、カガリと口論になった際に発した名言。その後、口論の末にキラの分のケバブはチリ&ヨーグルトソースまみれに…。どんな味だったかは、食べた直後にキラが見せた苦悶の表情から推して知るべし。第3次αでは何故かDVEになっている。
- 「戦争に明確な終わりのルールは無い、ならどこで終わりにすればいい?」
「戦うしかなかろう…互いに敵であるかぎり! どちらかが滅びるまでな!!」 - キラに対して、戦争の仕組みを独特の言葉で問いかけた言葉。「ルールは無い」と言っているように、この世界の戦争が既に外交の一部分でなく、種族間の殲滅戦争に入っていることを示唆している。
スパロボシリーズの名台詞
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