ギリアム・イェーガー
ギリアム・イェーガー | |
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外国語表記 | Gilliam Jäeger[1] |
登場作品 | |
声優 | 田中秀幸 |
デザイン | 河野さち子(リファイン) |
初登場作品 | ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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異名 |
漆黒の堕天使(ヒーロー戦記) 壁際のいぶし銀(OGシリーズ) |
種族 | 人間?(長命種) |
性別 | 男 |
年齢 | 27歳(自称。正確な年齢は不詳) |
出身 | 惑星エルピス?(詳細不明) |
髪色 | 青紫 |
髪型 | ロングヘアー |
所属 | |
軍階級 | 少佐 |
コールサイン | ゴースト1(カイ不在時のみ) |
ギリアム・イェーガーは『ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス』の登場人物。
概要
出自不明の謎の男。
バンプレストオリジナルキャラの中では、ロア・マサキ・シュウ・ビアンに次ぐ最古参である。
クールな外見に冷静沈着、頭脳明晰な謎の男だが、それは彼の表面的な一面に過ぎず、実際には義理人情に篤く、時には頭に血が上りすぎて無茶な突撃をしてしまうほどの激情を秘めた熱血漢である。さらにそれだけでもなく、意外にノリが良く、遊びの入った性格でもある。OGシリーズでは地球連邦軍所属の軍人であり、旧特殊戦技教導隊の一員でパーソナルトルーパーの扱いも超一流。
予知能力を持っているとされるが、これが純粋な未来予知なのか、はたまた渡り歩いてきた並行世界の記憶から未来を類推できる事なのかについては、OGシリーズでは「俺が予測した未来に行くか、別の未来に行くか」と語っているため、後者のように受け取れるが、ヒーロー戦記においてははっきり「予知能力があり、未来を垣間見る事が出来た」と断言している。さらにヒーロー戦記EDにおいてはギリアムが予知した未来は別の物に変わっている事がギリアム本人の口から明言されているので、ギリアムの予知能力とは「数多の未来の可能性の中で、その時点で最も有力な未来を垣間見る」ものと思われる(これだと、前述のOGシリーズでの発言とも矛盾はしない)。
過去に犯したある重大な罪を背負い、贖罪の為に平行世界を彷徨い続ける宿命を背負う。
しかし、彼が犯した罪を差し引いても、仲間達や見知らぬ誰かのために己の全てを捨て、時には悪に堕ちる事さえ辞さない確固たる信念と、その信念故に義理人情を捨てきれない事に苦悩する人間的弱さが入り混じった不器用な生き様は、ギリアムを正義の味方・ヒーローと呼んでも差し支えないはずである。
ちなみに名字の「イェーガー」は「狩人」という意味。英語だと「ハンター」である。
ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
初登場作品。舞台となる惑星エルピスのαフォース(劇中はアルファぶたい名義)という特殊部隊出身だが、本編の1年前に軍の訓練場で記憶喪失の状態で倒れていたのを拾われたため、その正体は謎である。通り名は搭乗機にちなんだ「漆黒の堕天使」。
物語冒頭、優秀な戦績を認められてアムロ・レイ、モロボシダン(ウルトラセブン)、南光太郎(仮面ライダーBlack)の3人と共にゼウス所属となるが、ダカール周辺のテロを鎮圧した直後、αフォースの面々がショッカーとの戦闘で全滅した事を知り、その後のショッカーとの戦闘では怒りの余り、単身突撃。ショッカーに捕まってしまった。後にアムロ達に救出されてショッカーとの戦いの終盤戦に参加する。ショッカーの残党が人質を取って廃ビルに立て篭もっていたが、抜け道から人質を逃がしたことで敵はこちらを道連れにしようとビルを爆破してしまう。
ビルが崩れはじめて抜け道が使えなくなり階段を駆け下りることになったが、少女の泣き声でまだ残された人質が1人居ると判り、ゲシュペンストはビルが崩れる程度ではビクともしないとギリアムが残って捜索することに。3人のゼウスメンバーが脱出したときビルは完全に崩壊するも、ゲシュペンストは無事に立っていた。しかしゲシュペンストから出てきた少女は「ギリアムのお兄ちゃん」の姿を探し求めていた。少女を助けたギリアムは彼女をゲシュペンストに残して生身で、廃ビル内で彼女のクマのぬいぐるみ「ヒューイ」を探し続けていたのだった。そしてビルの崩壊に巻き込まれ消息不明になってしまう。
実はこの時の衝撃で記憶を取り戻した彼は、同時にこの世界が何者かによって作られた事、そしてその未来を予知してしまう。その事実に絶望した彼は自分なりの手段で世界を救うべく、仮面を被って「アポロン総統」と名乗り、テロリスト達を掌握して「ネオ・アクシズ」を作り上げた。腹心の部下であるパプテマス・シロッコ、ヤプール、シャドームーンには絶大な信頼と忠誠心を寄せられている。
しかし、アポロンはかつての仲間達への情を断ち切る事が出来なかった。時にはシロッコ達に命は取らないよう命令し、時には仮面を外しギリアムの姿でアムロ達と接触、彼らをバラバラに転移させたり等、彼らが自分の邪魔にならない程度に生き延びさせようとしたが、結局それが仇となり、本拠地であるヘリオス要塞に乗り込まれてしまう。シロッコ達も敗れ、遂に自らの前に現れたアムロ達にアポロンはXNガイストに乗り込んで戦うが、敗れ去る。その瞬間彼の仮面は割れ、ギリアムの素顔が現れる。ギリアムはアムロ達に何故こうなったのかを語る。そしてXNガイストの破壊によって安定を失い、崩壊し始めたヘリオス要塞からアムロ達を脱出させ、独り罰を受けるべくその場に残った。最後に、かつて自分が助けた少女の安否を聞き、安堵しながら……
ゲーム中でのギリアムの登場はここで終わるが、エンディングの最後でそのギリアムが助けた少女の下へ「G・J」なる人物から「ヒューイの友達」(ぬいぐるみ)がプレゼントとして届く。ギリアムが助かったのかは語られない。
なお、実のところ、ギリアムが惑星エルピスの出身であるかどうかははっきりしていない。
ちなみに、後述する『ジ・インスペクター』ではアポロンとしての仮面を装着するシーンがある。そのデザインは赤い色を基調として額に蒼い宝玉、両耳の部分に飾り、Y字を潰したようなマスク部分と、ヒーローを思わせる造形となっている。
第4次スーパーロボット大戦/スーパーロボット大戦F
スパロボシリーズ初登場。
反地球連邦組織「エゥーゴ」に参加。ブレックス・フォーラやクワトロ・バジーナと共に組織の中核として参加していた。この世界ではゲシュペンストMk-IIを駆り、Fではその後Mk-IIを主人公に明け渡す。主に情報部員として活動していたらしいのだが、その詳細は不明。明らかに外見年齢以上に歳を食っている事が伺えるのだが……
第4次では戦争終結から1年後、突如として姿を消す。
OGシリーズ
特殊戦技教導隊の一員。現在は情報部所属。階級は少佐。自称27歳。
DC戦争では教導隊のメンバーの中ではカイ・キタムラ同様に連邦軍に所属し、かつての戦友ゼンガー・ゾンボルトと戦いを繰り広げる。L5戦役においては途中から参加。エアロゲイター、そしてイングラム・プリスケン少佐の真の目的を推測し、彼らによってサイボーグ「ガルイン・メハベル」にされた教導隊の隊長カーウァイ・ラウを涙を呑んで撃破。エアロゲイターへの怒りを露にする。また、イングラムを以てしてもその正体を掴めなかった唯一の人物である。
L5戦役から半年後、事後処理と調査の為にホワイトスターに訪れていたギリアムは彼が懸念していた事態…シャドウミラーと呼ばれる部隊がこの世界に現れた事を確信する。彼らに追われている事を知っていたギリアムは単身その調査に乗り出す。そしてゼンガー、レーツェルと合流したギリアムはさらに単身、シャドウミラーに戦いを挑もうとするがそこで2人の助太刀が入る。その戦闘ではシャドウミラーを逃がした彼は仲間達に今まで誰にも語らなかった自らの素性を話し始める。
ギリアムはかつて、OGの世界とはパラレルワールド(劇中で「あちらの世界」と言われている)のテスラ・ライヒ研究所で「ヘリオス・オリンパス」と名乗る研究者として、あるシステムの研究をしていた。「システムXN」と呼ばれるそのシステムは平行世界への転移機能を持ち2基存在する。それぞれ「アギュイエウス」「リュケイオス」といい、ギリアムはその内の1つ「アギュイエウス」の起動実験に失敗、この世界へと独り転移してしまったのであった。アギュイエウスはギリアムを核にした時、その性能が発揮される。パラレルワールドにいた時からシャドウミラーに疑念を抱いていたギリアムは彼らに追われる事を確信、自らの正体を隠し、彼らが現れる時を待っていたのだった。アギュイエウスはシャドウミラーの隊長ヴィンデル・マウザー機であるツヴァイザーゲインに搭載されている。ギリアムはそれを破壊する事こそが自らの贖罪の手段であるとしていたのだった。
仲間達には語らなかったが、彼にはさらに秘密があった。彼は元々は「あちらの世界」の人間でもない…さらに他の平行世界を彷徨った挙句、この世界へと辿り着いたのだ。彼にはかつて、ある重大な罪を犯した過去があった。その結果、様々な平行世界を彷徨う宿命を背負う事になっていた。システムXN・アギュイエウスも彼とテスラ研が開発したものではなく、かつてギリアムが使用した禁断の機動兵器・XNガイストのコア部分を修復しただけのものであった。彼の真の目的はシステムXNを修復して元々自分のいた世界へと帰還する事であった。
だが、今回のような事態を二度と招かぬため、ギリアムは元の世界へ帰る事を諦め、アギュイエウスを破壊するためにヴィンデルと対峙する。更にアインストに囚われたホワイトスターからは仲間達は脱出できない。ヴィンデルを倒したギリアムは逃げようとする彼を追い、自らアギュイエウスを起動、仲間達を脱出させ、自らとヴィンデルを因果地平の彼方へと飛ばして、贖罪を完遂させようとした。しかし、そこへアインスト・アルフィミィが現れ、アギュイエウスはアインスト空間を繋ぐ門として利用されてしまう。
アインストとの決戦後、地球圏へと帰還したギリアムは改めてシステムXN・アギュイエウスを破壊した。かつての愛機XNガイストと、二度と戻れぬ元の世界を想いながら……。
直接的には語られていないが、上記の描写からOGシリーズに登場するギリアムは、『ヒーロー戦記』に登場したギリアムと同一人物で、最終決戦で敗れた後に別次元に転移したのではないか、との説が上がっている。ただし少女への贈り物の描写など矛盾する点も存在するため詳細は不明である(ちなみに敗れた直後に少女の安否を確かめているため、アポロンとなった後に密かに手配していたという説は考えにくい)。しかし、『ヒーロー戦記』で登場したXNガイストの名前が出ていることから見ても、OG世界のギリアムは『ヒーロー戦記』そのものか、そちらと限りなく似た世界から現れた事はほぼ確定していると見ていいだろう。
『ジ・インスペクター』においては、ギリアムの回想でヒューイと思しきクマのぬいぐるみが登場する他、ギリアムの口からかつて助けた少女の存在が語られている。少なくともこの作品においては、ギリアムは『ヒーロー戦記』の世界から現れたと設定されていることは間違いない。
バルトール事件では情報部勤務となり、完全に説明役となって戦闘をする事はなかった(OVA版。『OGs』『OG外伝』では戦闘に参加)。ただ、腕を組んで壁に寄りかかった姿が余りにも様になった為、リュウセイに「壁際のいぶし銀」という、少々微妙なあだ名を付けられてしまった。
なお、分離行動などでカイやゼンガーがいない場合、「ゴースト1」のコールサインで前線指揮を執ることもある。
クロスゲートを知っていたり、アストラナガンを見て驚いたり、「太極」というキーワードを初めて発言したり、ダークブレインを見て何者かを想起したり、かつて「十二の鍵を統合し、至高天を目指す」道を行こうとしていたり、ユーゼスの因果の鎖の事を知っていたり、XN-Lを見て驚き「まさか・・・」と心の中でつぶやく……などと、味方サイドでは未だに屈指の謎キャラである。(本人は登場していないαシリーズやZシリーズとの関わりも仄めかされている)『ヒーロー戦記』から「向こう側」に至るまでに何かあったと考えるのが妥当であろう。もっとも、それを言うならそもそも出自からして謎なのだが(ヒーロー戦記にて、記憶喪失で倒れていた以前の記憶については全く語っていないため、エルピスに別の世界から転移して来た可能性もある)。
一番の謎は、ヒーロー戦記で思い出したにも関わらず、未だ誰にも語っていない「使命」である。何らかの目的を持って生まれ落ちた存在のようだが、使命の内容、与えた存在、その目的など一切合財が不明である。
色々なことを知っているにもかかわらず、OGシリーズでは「向こう側の世界から来た」としか味方やプレイヤーに語っておらず、OGMD時点でも、未だに自身の知りえる情報(自身の本当の正体や今までの経歴・自出・その他知識)の大半を詳しく語っていない珍しいキャラでもある。それゆえに様々な伏線を未だに持っているキャラであり、今後の展開が見逃せない存在である。(伏線はヒーロー戦記からずっと引き摺っているものもあるが、それが回収されるかは謎)
登場作品と役柄
OGシリーズに入るまでは、必ず途中で仲間から抜けるキャラであった。ヒーロー戦記でラスボス化した経歴もあるが、ヒーロー戦記後の設定との説が定着していることから、敵にまわることはないであろうとされている。旧シリーズでもそうだったが、OGシリーズに入ってからは作品を経るごとに謎が増えていくキャラクターでもある。 作中で重要なワード、特に核心に近い部分のキーワードにはほぼ必ず反応するため、OG世界の行く末に対して何らかのビジョンのようなものを持っていると思われる(予知能力でその辺りの要素を掴んでいるとも取れるが)。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。エゥーゴに参加している。ゲシュペンストMk-IIに乗ってNPCとして登場。勝手に突撃して資金と経験値を奪った挙句、リューネを説得する前に落としたり、落とされてサザビー入手フラグを潰したりする(戦闘後は「また頭に血が上った」と反省する)。EDでは地球連邦の要職になるが、先述の通り1年後に突如行方不明になったとされる。同じくエゥーゴに所属していたクワトロも行方不明になっているため、共に何らかの行動を起こそうとしているか、或いはまた別の世界に転移したのかもしれない。本作では予知能力について何も触れられなかったが、その理由はFで明かされる。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 初の声付き作品では、ギリアムにも田中秀幸氏(同作ではキリー・ギャグレー役も)による声が付いた。光子力研究所に援軍に現れた際は操作できるようになった。その後のコロニー内部での戦闘ではNPCなので、フラグ潰しの恐怖は健在。
- スーパーロボット大戦F
- エゥーゴに参加している。リアル系主人公の場合のみ最終話でゲシュペンストMk-IIで仲間になる[2]。スーパー系では会話パートのみの登場。アムロとの会話のやり取りが楽しそうで印象的。クワトロ・バジーナに愚痴を言うこともあった。なお、キャラクター事典の彼の項の最後に「そうそう予知能力も持ってます。すっかり忘れてたけど」と記載され、『第4次』で予知能力を使わなかった衝撃の理由が判明した。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ロンド・ベルにオブザーバーとして同行する。リアル系主人公の場合、第1話開始前のインターミッションでは引き続き自軍部隊に加入しているのが確認できる。……が、ゲシュペンストMk-IIをゲーム開始早々に主人公に譲って離脱するため、実際に出撃させる機会はなく、実質上は非戦闘員と変わらない。長命種の超人という設定は本作で初めて示唆された。
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 2021年12月のイベント「DARK KNIGHT」にて登場。シナリオNPC。
- スーパーロボット大戦30
- 2021年11月17日のアップデートにて、無料で追加参戦。ファンには嬉しいサプライズとなった。乗機は通常のゲシュペンスト。版権SRWへは『F完結編』から22年[3]ぶりの参戦になる。ボイスも新規収録が行われている。
- なお、転移してきた世界に関しては自身の所属を「エゥーゴ」と語り、敵機を「ゲスト」と例え、イルム(第4次スーパーロボット大戦からの参戦[4])と知り合いであるため旧シリーズの世界の可能性が高い。しかし、本人のモノローグでは「南極に向かっていた」と語っているがそのような場面は旧シリーズにないこと、そもそも旧シリーズではゲシュペンストに乗った事もない事から、(エゥーゴと名乗った事に矛盾が起きるが)第4次のEDで消息不明になった出来事なのか旧シリーズに極めて近い別世界なのかは不明。なお、イルムがグルンガストに乗っているのに、ゲシュペンストは何故かリアル系である。
- アムロについて「自分の知っているアムロではない」と言っている事やDLCを適応しているとULTRAMANの存在に対して因縁(因果)を感じると言っている事、登場時に『英雄戦記』を得られる事から、少なくともヒーロー戦記が起点である事には変わりがない模様。なお、戦闘台詞にOGシリーズを前提にしたものが存在することからOGシリーズ後にまた放浪しているのではと疑われていたが、イルムが合流した際にゲシュペンストとグルンガストとヒュッケバインが共闘する光景を「別の世界、あるいは遠い未来の出来事のようだ」「いつかまた共に戦う日が来る気がする」と予知したことやアムロとULTRAMANには反応したのにゼンガーとレーツェルには反応しなかった事からまだOGシリーズに突入していない可能性が高い。
- 戦力として見た場合、高い回避能力を有し切り込み役に向いていることや、低コストで使用できる先見・感応やかく乱を用いて自軍をサポートできるのが強み。
- エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「技量アップ」。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 元特殊戦技教導隊の一員として登場。遂にイングラムとの競演を果たし、彼と同様に並行世界を行き来している存在である事が明かされた。初めて最後まで仲間にいた作品。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 前作に引き続き登場。今回は序盤で一時スポット参戦したあと、中盤で再度参戦。世界観の関係からこの作品の主人公の1人と言って過言ではない。乗機はゲシュペンスト(タイプR)。回避能力が高いのでアタッカーとして大活躍してくれるが、いかんせん搭乗機の攻撃力がやや低めで、活躍するには乗り換えも選択の一つ。実際一部攻略本ではヒュッケバインMk-IIが推奨されている。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- 専用機のゲシュペンスト・タイプRVが登場し、更に機体BGMが往年のファン感涙ものの専用BGM「英雄戦記」。OG1・OG2・OG2.5版共に回避能力を生かしたアタッカーとして活躍。特にRV搭乗時には当てる、避けると雑魚相手なら無双状態。予知能力のおかげで回避に磨きが懸かっている。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 能力値に変化がなく、RVのメガ・バスターキャノンが気力無制限で使えるので、序盤のバルトールの群れでも無双状態。なお、今回はソーディアン攻略作戦「オペレーション・オーバーゲート」を立案するものの、スタッフを集めたのに肝心のソーディアン・ダガーは「それが…ないのだ」、「これから手に入れる」など、やや行き当たりばったりな面がちらほら。終盤ではαシリーズ・Zシリーズとの関連が示唆されている。
- シャッフルバトラー
- G・Jが少女に贈ったぬいぐるみ「ヒューイのおともだち」のカードが登場する。また、プレイヤー名のランダムネームの一つに「GJ」が存在する。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 今作は中盤から参加。タイプRVに単体攻撃型バスターキャノンが追加され、戦闘力が上がった。直接の上司であるジェイコブが今作から登場し、彼と戦隊の繋ぎを行っている。また、本作からコールサインが追加。今作で虚憶という用語とクロスゲートの出現により、彼に対する謎が更に深まってしまった。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 引き続き登場。要所要所で活躍の場が与えられており、インターミッションや戦闘時において重大な役割を担うこともある。最終局面で出現したXN-Lについて何やら知っている模様で、またしても謎が増えてしまった。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION
- ハガネにODEシステムの情報を提供してくれる。しかし、そのギリアムがハガネにやってくる描写は完全に省略されていたため、1巻のラストで突如姿を現したようにしか見えず、ネタになった。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- ゲーム版では描かれていないイングラム・プリスケンと共闘するシーンが描かれた。また、2人を対比するかのような意味深な描写がある。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- OG2のアニメ版である本作においても、初登場から声付きのコール・ゲシュペンストを披露し、終盤では前述の通り、自身がヒーロー戦記の世界から来たことを示唆するなど重要人物として活躍している。更にシステムXN使用時はアポロン総統のマスクをかぶることで操作している。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record of ATX
- アニメ本編以上にイングラムとの対比が描かれており、R-GUNリヴァーレ戦ではSRXチームやキョウスケ、ヴィレッタと共にリヴァーレと交戦したメンバーとなった。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- 初出作品。主人公兼ラスボス。頭に血が上ると突撃してしまう悪い癖のせいで、ショッカーに捕まった事もあった。
- バトルドッジボールII
- ラスボスチームの一員。自分達が君臨して大会が継続されることで人々に夢を与え続けるという、ロア、エミィ、ダークブレインらの計画に協力。表向きは最強チームとして、裏では正体を明かさぬ謎の大会主催者として活動するチーム「ゴッドファクトリー」の一員になる。しかし主人公チームからは争いを招いていると否定されており、またもや少し急ぎすぎてしまったのかもしれない。
パイロットステータス
能力値
回避・技量・射撃に特化したリアル系の手本。予知とエースボーナスの相乗効果で、とにかく避ける。その反面防御とSPは最低クラス。精神的にはまだまだ、ということなのか。なお、初期ステータスでは射撃の方が高いのだが、成長パターンの関係で実はOG1とOGMD以外では最終的に射撃より格闘の方が高くなる。
精神コマンド
ヒーロー戦記のエピソードやNPC時の暴れっぷりから「突撃狂」と呼ぶ人もいるが、彼が精神コマンドの突撃を修得した事はない。第4次、第4次Sではサポート系を2つ覚えるが、覚える頃にはNPCなので結局使えない。
正式参戦する作品では熱血は当然として、覚醒を必ず覚える。加速・直感(見切り)・集中・偵察・かく乱あたりも所持しやすい傾向。偵察は第2次OGで削除されたがOGMDのエースボーナスで復活し、かく乱と合わせて情報部所属のキャラ付けとなっている。 消費SPが集中が10、加速が5(『第2次OG』以降は10)なので、SP回復と合わせればどちらかを実質ノーコストで使用することができる。
- 第4次(S)
- 気合、必中、ひらめき、熱血、再動、復活
- 『第4次』では実際には使用できない。『S』ではマップ「空飛ぶマジンガーZ」でのみ使用可能。
- F、F完結編
- 根性、ひらめき、熱血、集中、友情、魂
- OG1(GBA版)
- 偵察、見切り、加速、熱血、気合、覚醒
- OG2(GBA版)
- 信念、集中、必中、熱血、ひらめき、覚醒
- OGs、OG外伝
- 偵察、直感、集中、熱血、加速、覚醒、かく乱(ツイン)
- 第2次OG
- 直感、集中、加速、覚醒、熱血、かく乱(ツイン)
- OGMD
- 集中、直感、加速、熱血、覚醒、かく乱(ツイン)
- 『第2次OG』とラインナップは同じだが覚える順番が少し変わっている。
- 30
- 先見、感応、加速、熱血、かく乱、覚醒
- 先見・感応の消費SPが非常に安いが機体特性に反して「集中」が無い。もっとも、無くても困らないほど高い回避能力を持っているし、いざという時は先見で対処できるので問題無し。
特殊技能(特殊スキル)
予知能力のほか、OGシリーズではSP回復の所持者である。
- 第4次、第4次S
- 切り払いL6
- F、F完結編
- 切り払いL8
- 30
- 予知、見切りL2、精神耐性
- OG1
- 予知、カウンターL4、アタッカー、ヒット&アウェイ、SP回復
- 敵陣に切り込め、と言わんばかりの構成である。Mk-I・Rを入手すれば無双が狙える。さすがにボスにはやや非力だが。
- OG2、OG外伝
- SP回復、予知、ヒット&アウェイ、援護攻撃L2
- 有用性抜群の技能が揃っている。
- 第2次OG、OGMD
- SP回復、予知、連続攻撃L2
- ヒット&アウェイと援護攻撃が無くなり、連続攻撃が追加。しかし連続攻撃自体の使いどころが無く、更に愛機のRVに援護向きの単体攻撃版メガ・バスターキャノンが追加されたにも関わらず援護攻撃が削除されたのは痛い。
エースボーナス
- 最終回避率+15%
- 予知と合わせると、敵フェイズ限定だが回避率が45%も上がることになり、集中込みだと75%。最強の切り込み要員としての活躍が見込める。
- 自軍フェイズ開始時、10マス以内の敵に「偵察」の効果
- OGMDではこちら。今作では多くのキャラが持つ「自軍フェイズ開始時~」のボーナスだが、この種類のボーナスは1ターン目は機能しない。つまり、このボーナスの効果を発揮するためにはギリアムを突撃させる必要があるのだが、そうすると相手の方が勝手にギリアムや周囲の味方を狙ってくる=戦闘発生によって情報がオープンになる+雑魚は大体同じステータス、とわざわざこれに頼る必要性がほぼない。はっきり言って不遇のボーナスである。
- 一応活用したい場合は、敵の移動距離や射程を上手く見切り、ギリギリのところに配置するという定石通りの戦い方を心掛けよう。ただ、そのような戦いの勘所が分かっているプレイヤーに、偵察が必要かどうかはやや疑問。むしろ、ターン開始時に演出が入る事でテンポが悪くなるため、人によっては発動しない方が良いとすら言える。
- 移動力+2、最終回避率+20%
- 『30』ではこちらに変更。OGシリーズから純粋に強化されている。ただ、『30』では精神コマンドの集中が取り上げられた為、バランスの再調整とも言える。
パイロットBGM
- 「熱風! 疾風! サイバスター」
- 旧シリーズにおけるデフォルトBGM。別にラ・ギアスと関連しているわけではない。
- 「TIME TO COME」
- GBA版OGシリーズにおけるデフォルトBGM。パイロットBGMはリメイク後もこれ。
- 「英雄戦記」
- OG2nd以降のパイロットBGM。ゲシュペンスト・タイプRVのBGMもこれ。
人間関係
- ゼンガー・ゾンボルト
- 戦友。OG序盤では敵対関係となったが、後半以降は共に戦う。ちなみにギリアムのゼンガー評は全てギリアム自身にも当てはまったりもする。詳しくは後述。
- エルザム・V・ブランシュタイン / レーツェル・ファインシュメッカー
- 戦友。やはりOG後半は共に戦う。ギリアムとは時々連絡し合っているようだ。
- カイ・キタムラ
- 戦友。ギリアムは目上の先輩として接している。
- テンペスト・ホーカー
- かつての戦友。ゲームでは再会していないが、アニメ版にて対決。しかし復讐にばかり固執する彼に対し、ギリアムはαフォースの仲間を失った過去を思い出したのか、冷めた目で見ていた。
- ガルイン・メハベル(カーウァイ・ラウ)
- 教導隊の隊長であったが、エアロゲイターの手で改造人間としてギリアムの前に立ち塞がる。ギリアムは涙を呑んで彼を倒すのであった……
- ヴィレッタ・バディム
- 元エアロゲイターの二重スパイ。ギリアム自身、かつて仲間を裏切った苦い過去があったためか、彼女を快く仲間に受け入れ情報部へとスカウトする。彼女がSRXチームを統率する関係上辞退されてしまうが、いつでも手を貸す事を約束、またギリアムに対する感謝の言葉も口にしている。OG2では絡みは少なくなっていたが、教導隊と並んでギリアムの身を心配する発言をする事もあるため、カップリング扱いする人も多い。
- ラミア・ラヴレス
- 経緯上、シャドウミラーとの戦いではギリアムと共に戦う事も多く、ギリアムが因果地平の彼方へと転移しようとした時やシステムXN破壊などで行動を共にしていた。
- イングラム・プリスケン
- ギリアムとは「並行する世界をさまよう宿命を背負う者」という共通点を持つ。ただし、ギリアムは「進む道は違う」と語っている。なお、ギリアムとイングラムの関係はシャアに対するゼクスの関係と良く似ており、ある意味で彼はギリアムの後継者と言える人物である。
- キョウスケ・ナンブ
- 性格が被っているせいか、キョウスケの決断をギリアムが感心する一幕がある。アルトアイゼン=ゲシュペンストMk-IIIを駆るキョウスケは「ゲシュペンスト乗り」としてのギリアムの後継者と言える。
- マサキ・アンドー
- 『ヒーロー戦記』にも登場しており、その時もまたシュウを追いあの世界へと迷い込んでいた。展開によってはアムロ達と共に最終決戦へと臨むことも。このことから、ギリアムの存在にデジャヴを感じており、またギリアムもマサキと会った時の動揺っぷりは半端ではなかったので、本当にあの世界で対峙していた可能性が高い。
- ヴィンデル・マウザー
- ギリアムが残したリュケイオスを使ってこちら側の世界へ転移する。だがコアとなるギリアムがいないまま転移を行ったために、多くの機体と同胞を失ってしまう。転移先の世界で戦力を増強した後、ギリアムを捕獲して乗機のツヴァイザーゲインに搭載したシステムXNとリンクさせ、確実な転移を行おうとしていたが叶わぬまま滅びた。
- ラウル・グレーデン
- 「時流エンジン」について興味を示していた。事件解決後に戸籍及び住居を手配するなど世話されている。
- 戦士ロア
- 過去の平行世界で出会っているのだが、よく覚えていないらしい。
- ダークブレイン
- 過去に出会っており、ダークブレインはギリアムがかつて「十二の鍵、至高天」を目指していた事を語る。「十二の鍵」は「スフィア」との関連性・同一性を匂わせる。
- 『バトルドッジボールII』ではチームメイト。
- ユーゼス・ゴッツォ
- 彼からは自身の素性をある程度把握されていたが、ギリアムは逆にユーゼスに因子が揃っていない事…すなわち破滅の運命を予知する。
- イングラムが「ヒーロー」としての、キョウスケが「ゲシュペンスト乗り」としてのギリアムの後継者とするならば、ユーゼスはギリアムの負の一面…すなわち「悪の首領」としての後継者と言える存在。
- また、作中では触れられなかったが、ウルトラセブンの戦友であるギリアムにとっては、「ウルトラマン」の力のみを追い求め、乗機や乗艦にその意匠を施すユーゼスは許し難い存在であったに違いない。
- ルスラン・マカロフ
- 作中でギリアムが直接会っているわけではないが、レーツェルを通じて彼に何らかの調査を依頼していた。
- 怜次 / 壇 / 光次郎
- 『OGクロニクル』の一篇「渡る世界は鬼ばかり」から登場しているギリアムの部下達。年齢はばらばらのようだが三人ともギリアムとの付き合いが長そうな上、かつての『ヒーロー戦記』においてのギリアムのゼウス時代の仲間三人を髣髴とさせる名前と外見の持ち主達である。詳しくは後述。
- サイカ・シナガワ
- 『OGMD』にて副官として登場。ギリアムとはある事件でかかわったのがきっかけで部下になったとのことだが…?
- フランツ・ツェッペリン
- 『OGMD』では彼にかけあってベルゼルート・ブリガンディを用意してもらう。余談だが、Jではギリアムと同じ声のアラン・イゴールが同じ役回りを担当していた。
- XN-L
- 座乗するグランドレッド・フェノッサについて知る機会が過去にあったらしく、語りかける口振りも以前から知っていたように喋る。
版権作品との人間関係
- アムロ・レイ
- ゼウスの仲間。スパロボで共演した時は何かしらの反応がある。先述した怜次の風貌は彼によく似ている。
- モロボシ・ダン / ウルトラセブン
- 『ウルトラセブン』の主人公(後年のウルトラシリーズにも度々登場)。ゼウスの仲間。先述の壇は、近年のウルトラシリーズに登場する初老のダンが眼鏡をかけたような風貌である。余談だがギリアムの声優である田中秀幸氏は後年のウルトラシリーズにて、ウルトラ兄弟の長兄・ゾフィー(『ウルトラマンメビウス』以降)やウルトラマン・ザ・ネクスト(映画『ULTRAMAN』)、早田進(アニメ『ULTRAMAN』)を演じている。彼の事を考えると偶然とは言え、意味深である。
- 南光太郎 / 仮面ライダーBLACK(BLACK RX)
- 『仮面ライダーBLACK』『仮面ライダーBLACK RX』の主人公。ゼウスの仲間。ヒーロー戦記エンディングでの「生きて償う事がお前のやるべき事だろ!!」は、後のOGシリーズへと繋がる重要な台詞である。先述の光次郎は、原作放映当時の光太郎によく似た風貌をしている。
- ちなみに、ギリアム役の田中秀幸氏は『仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男』にて仮面ライダー1号を演じている。ただし現時点ではSRWでゲシュペンストキックを使用してもライダーキックネタは言ってくれない。ただ、スパロボ30における戦闘アニメーションではプラズマリッパーを使った際のトドメ演出として、ゲシュペンストがRXの必殺技リボルクラッシュの勝利ポーズに似た構えを取る。
- パプテマス・シロッコ
- ネオアクシズ三大幹部の一人。ZEUSとの戦闘前後の会話から察するに、正体を明かしていたようだ。
- 異次元人ヤプール(巨大ヤプール)
- ウルトラマンエースの(ひいてはウルトラ一族の)宿敵。ネオアクシズ三大幹部の一人(?)。原作からして卑劣かつ陰質な策を好んでいたが、ヒーロー戦記でも相変わらず悪行の限りを尽くす。その一方でシロッコやシャドームーンもそうだが、アポロンに対しては心から忠誠を誓っている。
- 世紀王シャドームーン / 秋月信彦
- 仮面ライダーBLACK=光太郎の宿敵にして対存在。ネオアクシズ三大幹部の一人。
- クワトロ・バジーナ
- 「旧シリーズ」における「エゥーゴ」の幹部。付き合いも長かったのだが、エンディングで共に行方不明ということになっている。ヒーロー戦記でもシャア・アズナブルとしてギリアムと会った事がある。
- ブレックス・フォーラ
- 旧シリーズのエゥーゴでは上司に当たる人物。
名台詞
戦闘台詞
- 「ゲシュペンストの真の力を見るがいい…!」
- ゲシュペンスト系統の機体に乗っている時の戦闘台詞。後述のXNガイスト変形時の台詞が元ネタ。
- 「弐式、ファイナルアタック!」
- GBA版OG2にて、ツイン・マグナライフルを使うと必ず発生するバグ台詞。本来はグルンガスト弐式が計都瞬獄剣を使う際の台詞。PS2版では発生しない。また、アルトアイゼンに乗せてヒートホーンを使わせるとジガンスクードの台詞が発生する。
- 「教導隊の人間を甘く見ないでもらおうか」
- 回避時の汎用台詞。特殊戦技教導隊はギリアムにとっては誇りであり、分かちがたい絆でもある。なお、『30』でも発言する。
- 「……地球人の力を甘く見ないでもらおうか」
- インスペクターやエアロゲイターが相手だとこれが出る。前半の意味深な間が意味するものは……? まあ、『ヒーロー戦記』から来たのなら少なくとも「地球人」ではない(ヒーロー戦記の舞台は「惑星エルピス」という「異星」である)。
- 「果たして、お前達の精神は成熟していると言えるのか……!?」
- ウェンドロとの特殊戦闘台詞。明らかに、そうとは言えない。「精神が成熟している」人間の代表はラ・ギアスの人間達だが、彼らはインスペクターより圧倒的に人間味がある。
- 「シュウ・シラカワ。俺にはお前の未来が見える……!」
- シュウとの戦闘台詞。ギリアムが見た彼の未来とは……。ここで「未来が見える」ということはシュウの人生にまだ続きがあることを示唆しており、事実この後、第2次OGにてシュウはラ・ギアスでよみがえり、自身の自由を侵した者に対しての復讐を開始している。
- 「人外の宿命を背負う者を増やすわけにはいかない」
「あえて高みを目指すか。だがそれを他人に強要するな」
「人を超越したところで、待つのは果てなき牢獄だ……!」 - 超機人を駆る夏喃達に対しての戦闘台詞。かつて「放浪者」であったギリアムが言うだけに重い台詞。ついでに天獄篇でまさにそういう状態になった連中が登場している。
- 「自業自得だ、ゼゼーナン。そして……同じ結末を迎える」
「ゼゼーナン……どうあがいたところで、結末は同じだ」 - 「激震の白き大地」における対ゼゼーナンにて。言うまでもないがOGでは初対面なので、恐らく旧シリーズやF完結篇のことを言っているのだろう。そしてここからすると、ギリアムが辿った道筋は大方の予想通り「ヒーロー戦記⇒旧シリーズ&F⇒向こう側⇒OG世界」で正しいようだ。なお、旧シリーズではゼゼーナンとの決戦には参加していないので、旧シリーズではなかった「ギリアムがゼゼーナンにトドメを刺す」結末にしてみるのも一興。
- 「ペルフェクティオ……お前もこの世界に引き寄せられたのか?」
- 対ペルフェクティオ戦。真顔でのグラフィックといい、ギリアムは過去に「ペルフェクティオ=破滅の王」の存在を間近で知っていたのか。ギリアムの謎は深まるばかりだが。
- 「人を超越しても、得る物より失う物の方が多い。光龍、お前ならわかるはずだ」
- 対孫光龍。上記同様、罪を背負いながら永き時を生きるギリアムならではの台詞。
- 「ガンエデンの出現は……さらなる災いを呼ぶ……!」
- 対ガンエデン。ノーマルルートでも言っていることから、第3次αに相当する未来を予知したのだろうか。
- 「ついに、真のクロスゲートが出現したか……!」
「一刻も早くクロスゲートを封印しなければ……!」
「ユーゼス、輪廻からはそう簡単には逃れられんぞ」
「結末は同じだぞ、ユーゼス・ゴッツォ」
「ユーゼス……お前の因子は全て揃ってはいない」
「まだ早い……その時ではない、ユーゼス」 - 対アダマトロン。ユーゼスの輪廻は彼とイングラム、そしてクォヴレーやシヴァー、ラオデキヤなど多くの人間を巻き込んで雁字搦めになった「因果の鎖」によるものであるため、ユーゼス単身ではどうあっても逃げることなどできはしない。ましてや、最大の因子であるイングラムを欠いた状態では。
- しかし、こういうことを当然のように知っている辺り、ギリアムの過去が気になるところ。本当に惑星エルピスの出身なのか……? その時ではないというのは、ガンエデンもギリアムに言っているように終焉のことだろうか。
- 「ところで……何故、先ほどの呼び名を?」
- 『OGMD』においてフェニックス・ショウダウン使用後のトドメ演出時に。なお、アシェンからの呼び名は「仮面総統」である。
- 「自身で命の重さを知るがいい……!」
- 対ソ=デス・ズォー。何時ものギリアムとは違うトーンである。必聴。
- 「お前達のような存在とは戦い慣れている」
- 『30』での対メタルビースト、降魔。旧シリーズではこれらの存在とは戦っていない(一番近そうなのは使徒だが、ギリアムは交戦していない)。OGシリーズ後ではないかと疑われる理由の一つだが、怪獣の存在が一般的な世界にいたことはあるのでその事かもしれない(こちらでもゲーム中は交戦の機会はないが)。
- 「怪獣退治の専門家というわけではないが…」
- 『30』での対怪獣。近年の初代ウルトラマンのキャッチフレーズとしても使われている『ウルトラマンの歌』の歌詞ネタ。ギリアムの場合は本物のウルトラマンを知っているのと『ULTRAMAN』においてはハヤタ・シンと中の人が同じ声優ネタであろう。
- ちなみに元ネタの歌ではこのフレーズは科学特捜隊を指しているが、上記の通りギリアムとハヤタが同じ声なので「自分はハヤタ(=科特隊)ではない」でも意味は通じる。
- 「お前が次の誕生日を迎えることはない…!」
- 『30』での対カギ爪の男。乗機に引っ掛けていると共に、その未来を否定する。
ヒーロー戦記
- 「ギリアムという。よろしく頼む」
- 初登場時の自己紹介。正真正銘、ギリアム最初の台詞がこれ。
- 「俺も、変な呼び名をつけられたぞ。漆黒の堕天使だとさ」
- 直後の場面で兵士に話しかけた際のリアクション。しかし、後にこの呼び名が別の形で使われることになるとは、この時誰が予想したであろうか。
- 更に、後々のゲシュペンスト乗りも「堕天使」の異名を持っている。
- 「こういうのはどうも好きになれんが…コール ゲシュペンスト!」
- ゲシュペンストを呼び出す際の台詞。無限のフロンティアでは小牟やハーケン・ブロウニングも喋った。ちなみにアムロ曰く「結構のって」いたらしい。ちなみにアポロン時には「コール・XNガイスト!」となる。OGシリーズでもアニメや漫画で使用された。
- 「な…全滅だって!? くそうっ!! テロリストの奴ら…許せん!! ニック…コーリャ…フレディ…みんな俺の家族も同然だったのに!」
- αフォースの仲間達が全滅した事を伝えられた際の台詞。記憶喪失の彼にとって、仲間=家族となっていた。
- 「オレには ゲシュペンストがある。 ビルがくずれたくらいじゃ ビクともしないさ」
- 少女捜索のために今にも崩れようとするビルに単身残ったギリアム。事実ゲシュペンストはビクともしなかった。しかしギリアムは少女のぬいぐるみが取り残されていると聞いて、ゲシュペンストに居るよう言いつけて生身での捜索を始めていたのだった。
- 「そう……オレは生きている。あの、女の子のぬいぐるみを取りに出たとき突然壁が崩れ、オレは頭に衝撃を受けた。そして……思い出したのだ!」
「オレの使命を。オレが何のために生まれてきたのかを!!」 - ゼウスの面々の前に現れた際の台詞。ギリアムが何らかの「使命」を背負っていることを伺わせるが、ヒーロー戦記での「プロジェクト・オリュンポス」は破滅を予知したことによる暴走である。果たして彼の「使命」とはなんなのか……。
- 「オレは、お前達の敵だ!! コール ゲシュペンスト!!!」
「冗談か…冗談であればどんなに良かったことか…」
「殺しはしない、だが我々の計画が成功するまで、君達に邪魔をされたくないのだよ。しばらく遠くに行ってもらうよ。アウフ ヴィーダーゼン!」 - 死んだと思われていたギリアムはゼウスの敵として立ち塞がった。しかしかつてのゼウスの仲間達を傷付けず空間転移をかけるだけに留めている。
- アポロン総統「俺はただお前達を死なせたくないのだ…よいか、こうなった以上ゼウスのメンバーを殺すなとは言わん。ただし、苦しまぬようにだけしてやってくれ」
- ヘリオス要塞の中にゼウスに入り込まれた際の、ネオ・アクシズ幹部(シロッコ、ヤプール、シャドームーン)との会話。
- アポロン総統「俺のただ一つの弱点…それがお前達だった…お前達の幻影を乗り越えねば俺のプロジェクト・オリュンポスは完成しない!!」
- 最終決戦直前、アポロンとしてアムロ達と対峙して。まさに血を吐くような思いで言っていた事が想像出来る。
- アポロン総統「…いいだろう。いくらでも待ってやる。この空間では時間は意味をもたぬ…」
- 上記の台詞後、選択でいいえを選ぶと、南光太郎が心の準備がまだだからちょっと待ってとカッコ悪いことを言い、用意できるまで待ってくれる。なお、どうやらヘリオス要塞は時間の流れから外れた空間のようだ。
- アポロン総統「XNガイストの真の力…見よ!」
- XNガイスト変形時の台詞。何気にOGシリーズでも似たような台詞を発する。
- アポロン総統「そうか…今…今わかった…この力…これこそが世界を変える力だったのか…」
- XNガイストを倒されて。「世界を変える力」はレモンやヴィンデルの撃墜時の台詞。
- 「ギリアムは死んだ…確かにな。今ここにいるのはお前たちが知っているギリアムじゃない…」
- シロッコが語った「ギリアムは自ら命を絶った」というのも嘘ではなく、「アウフ ヴィーダーゼン」(さよなら)の決別の言葉を最後に彼は仲間を始末できないギリアムとしての想いをアポロン総統という仮面の下に押し殺していた。
- 「オレには予知能力があった…未来を垣間見ることが…できた。そして…その未来は暗雲に包まれていた…」
「おかしいとは思わないか?モビルスーツ、怪獣、サイボーグ、更には異星人までも一つの世界に存在している。こんなデタラメな世界が自然に存在するはずがない!!」
「何者かがこの世界を人工的に造りあげた…この世界は実験室のフラスコなんだ…そして実験は…失敗したんだ」
「オレは何とかして未来を変えたかった…このままではこのエルピスは破滅の道を突き進む事は目に見えていたんだ…」
「間違っている…と言うんだろ? そんなことは百も承知さ…しかし俺にはこの方法しかわからなかった…」
「だが…やはり君たちの方が正しかったようだ…俺は急ぎすぎたのかもしれん……」
「今俺には未来が見える…だがそれは昔のように暗黒の未来じゃない…君たちこそが…エルピスだ…ごぼっ…」 - 明かされる真実。未来を予知できるが故の、そしてギリアムが「正義の味方」であり過ぎたが故の悲劇。ギリアムが予知した未来はアムロ達がアポロンを倒した事で変わるのだから皮肉である。なお、「実験室のフラスコ」という言葉はOGシリーズでも使っている。
この「実験室のフラスコ」発言は第3次αでは碇ゲンドウも発言しており、その際にはヴィレッタが強く反応していた。
ギリシア神話モチーフ成分が多めの作品なので、惑星エルピスというフラスコの中にあった希望というのも、ギリシア神話の壺の中に残されたエルピス(希望)に掛かっていると思われる。エルピスには予兆という意味もあり、壺の中に残った希望の正体とは、未来を予知できてしまうという最悪の絶望が世界に解き放たれずに済んだことであるとも言われている。 - ギリアム「…そうだ…最後に一つだけ教えてくれ…オレが助けたあのぬいぐるみを探していた女の子…助かったのか?」
ダン「ああ…お前の事が……大好きだって…」
ギリアム「そうか…よかっ………」
光太郎「ギリアム! ばかやろう…」 - 世界を救うという大きな目的のために全てを犠牲にしたギリアムが最後に気にかけたのは、たった一人の少女というミクロな存在であった。この後、ヘリオス要塞は崩壊し、力尽きたギリアムは消息不明となる。
OGシリーズ
OG1
- 「ゼンガーは信念の男だ。己の信じた道をひたすら突き進む…。生き方は多少不器用だがな」
- キョウスケ編第10話「再会、そして巨大なる盾」にて、ギリアムのゼンガー評。しかしヒーロー戦記を省みるとこの評価、そっくりそのままギリアム本人にも当てはまる。
- 「……初見だと思うが?」
- 共通ルート31話「仮面の下にある顔は」にて、マサキと対面した際の問いへの返答。最初の驚きぶりからすると、かつて惑星エルピスで戦ったのかもしれない。
- 「…仕方がありません。ゲシュペンストと我々には…因縁めいたものがあるのですから」
- キョウスケ編第34話「亡霊、過去より来たりて」にて。ここで言う「我々」は教導隊の事。しかし、本当に因縁があるのはヒーロー戦記以来、ゲシュペンストを愛機とし続けるギリアム本人であろう。
- 「…お前と同じような宿命…………並行する世界をさまよう宿命を背負った者…とだけ言っておこう」
「…だが、互いの道は違ったものになるだろう…俺には…それがわかる」 - リュウセイ編第34話「鋼の巨神」orキョウスケ編第35話「奪還」にて、イングラム・プリスケンとの間に発生する戦闘前会話。ついに実現した夢の対決に多くのファンが唸った瞬間。
- 「くっ…予測はしていた…。予測はしていたことだったが…! …エアロゲイターめ…よくも…!! よくもっ!!」
- リュウセイ編第37話「黒い幽霊」にて、かつての上司カーウァイ・ラウが死亡した際の台詞。OGシリーズにおいて、クールな一面が強調されていたギリアムがマジギレした数少ない場面である。なお、キョウスケ編でも同様の台詞はあるのだが、最後の「よくもっ!!」がなく、リュウセイ編に比べるとまだ冷静な印象がある。
- (それがお前の宿命か……イングラム・プリスケン)
- リュウセイ編第41話「手にする剣は諸刃なり」orキョウスケ編40話「賭けの代償」で、イングラムの死に際して。並行する世界を彷徨い続けるギリアムと、操られた末に死に行くイングラム。似て非なる男の最期に、ギリアムは何を思ったのか。
- 「俺の予測した未来へ進むか…それとも、別の未来へ行くか。ここが分岐点のようだな」
- リュウセイ編第41話「手にする剣は諸刃なり」orキョウスケ編41話「ただ、撃ち貫くのみ」にて、レビとの戦闘前会話。どうも何らかの未来を予知していたらしいのだが、何を予知していたのかは不明。「予知した未来を変えるために戦う」という点で捉えた場合は彼が相変わらずである事が分かる。
- (…南極で接触した異星人がバルマーであるかどうかも、定かではないということになるな。いずれにせよ…銀河に存在する文明は、一つではない…それどころか…我々の想像を超えたモノが混じり合う世界……実験室のフラスコか……だとすれば、その実験の結果は…………………)
- EDにてヴィレッタにバルマーの事を聞いて。この時点ではギリアムがヒーロー戦記後という事は判明していなかったので、最後の意味深な沈黙に嫌な予感を覚えたファンもいるものと思われる。また、この台詞を見る限り、この時点ではギリアムはゲストを知らないとも受け取れる(インスペクターも知らなかったので、恐らく「向こう側」での64及び旧シリーズの戦争にはかかわっていないのだろう)。
- 「フフ…それはお互い様さ」
- EDにてヴィレッタに「信じてくれた事」に対して礼を言われて。OG1終盤でヴィレッタが仲間になった際、初対面のリュウセイらは若干ヴィレッタに疑惑の目を向けていたが、ギリアムは真っ先に信用していた。この台詞はヴィレッタがギリアムを信じてくれたから、ギリアムもヴィレッタを信じたと受け取れるが、逆にギリアムもかつて親しい者を裏切り、苦悩した過去があるから、同じ境遇を背負い、その事で苦悩していたヴィレッタを信じたと受け取る事も出来る。
OG2
- 「だから、俺は行く。俺という存在が引き起こした事態を収拾するために!」
- 第28話(『OGs』では第35話)「楽園からの追放者」より。
- 「……お前達は知るまい」
「この世界は、我々と言う異物を受け入れながら、奇跡的なバランスで保たれている……」
「本来ならば、崩壊していてもおかしくない。在り得ないのだ、このような世界は」
「何かの力が……何者かの意志が働いているのだ」
「さながらこの世界は、その者が作り出した実験室のフラスコ……その結果が出た時、我々は……」 - 同上。「ヒーロー戦記」での危惧をそのまま表現した、アクセルへの警告。OG世界はとにかく異世界からの来訪者が多く、OGMDの終了時点で「こちら側」にいるのはギリアム当人、アクセル・ラミアとL&Eコーポレーションの「向こう側」組、ロア・エミィのコンパチヒーロー組、元アインストのアルフィミィ、エンドレス・フロンティアからハーケン&アシェン。「こちら側」にいない者も含めると修羅達、デュミナス一派にダークブレイン一派、XN-L、アインストにシャドウミラー隊、可能性だがイングラムにカドゥム・ハーカームと、とにかく大勢。さらにOGSの「1」やOGMDではクォヴレーらしき男の干渉もあり、OG世界に混迷が渦巻き始めている。
- 「有り体に言えば、仲間だからさ」
ラミア「……」
「そして……君が人間と変わらない心を持っているからでもある」
ラミア「私が……?」
「そうだ。人の心と心の結びつきがこの部隊の力の源……過去や素性はどうあれ、この星を守るという志を共にする者であれば、彼らは受け入れてくれる」 - 第29話(『OGs』では第36話)「疾風、そして流星の如く」にて、異世界の敵であり、人間ですらない自分を仲間として受け入れてくれる自軍を不思議がるラミアに対して。自分も違う世界の人間であるギリアムだからこそ、自我を確立した彼女もその「心の結びつき」に入っていると伝える。3行目は『A』終盤火星ルートの万丈がラミアに対して言った台詞を意識したもの。
- ラミア「もしや……少佐は、そのアンノウンについて心当たりがあっちゃったり? ……ゴホン、失礼しました」
ギリアム「フッ……あっちゃったりはせんな」 - 「時のストレイシープ」にて、ラウル達が遭遇したアンノウンについて問われた際の一幕。後述の迷台詞もそうだが、素のギリアムは結構ノリのいい人間らしい。
- 「だから、俺はシステムXNを破壊する! 自らが犯した罪を償うために!」
- 第40話(『OGS』では第48話)「裁く者、裁かれる者」に於けるアクセルとの戦闘前会話より。ヒーロー戦記で光太郎に「生きて罪を償え」と言われた事を省みると感慨深い台詞である。
- 「俺はギリアム……ギリアム・イェーガー」
「過去に犯した罪により、並行する世界をさまよう宿命を背負った男だ」 - 第41話(『OGS』では第49話)「彼方への扉」に於けるヴィンデルとの戦闘前会話より。この前のステージのアクセルとの会話を含めてギリアムの素性が分かる人にははっきりと分かる瞬間。
- 『ジ・インスペクター』では、この台詞と共に流れるギリアムの回想に熊のぬいぐるみが出てくるが、これもギリアムの素性が解る人にはニヤリとする演出である。
- 「付き合ってもらうぞ、ヴィンデル・マウザー…。因果地平の彼方へ」
- 同上。ツヴァイザーゲインに取り付き、ヴィンデルをシステムXNや自分自身諸共因果地平の彼方に飛ばそうとする。
- 「そこまでだ、ラウル。お前は……お前の道を行け」
「これは過去に過ちを犯した俺の宿命なのさ。だから、それに付き合う必要はない」
「お前達には……俺と違う道を歩んで欲しい。それが俺の願いだ」 - 同上。ツヴァイザーゲインに取りついた後、ラウルに遺言のつもりで向けた言葉。
- 「人…ならば、な」
- 最終話より。シュテルン・ノイレジセイアの「人の使命など…たかが知れたもの」という言葉に対して。ギリアムは人間ではなく「長命種の超人」であり、ヒーロー戦記の1年前までなんらかの大きな使命を帯びて行動していたという裏の素性がある。
- ギリアム「おまえも、大いなる終焉を導く因子の一つかもしれん……となれば、この戦いは別の意味を持つ事となる」
レジセイア「…………理解不可能……」
ギリアム「…そうか。ならば、おまえは単なる異形だ。太極へ至る者ではない……!」
レジセイア「…終焉……? 因子…? …理解不可能……お前は……? お・ま・え・は……?」 - 同上。シュテルン・ノイレジセイアとの戦闘前会話。
Zシリーズに先駆けて太極が初めて単語として登場した会話。クォヴレーやイングラムもDWで言及した「大いなる終焉」の正体はいまだ不明。 - (さらばだ、システムXN……)
(いや、XNガイスト……かつての我が半身よ) - エンディングでシステムXNを破壊する時に。XNガイストの名前を出し、「ヒーロー戦記」の彼であることが9割方確定した瞬間。逆にわからない人には何のことやらさっぱりわからない気がしないでもない。
- (これで、俺は……)
- システムXNを爆破してのモノローグ。そうせざるを得なかったとは言え、元いた世界へ戻る手段を失ったギリアムは人知れず苦渋の表情を浮かべる。しかしそれは、彼が贖罪を完遂し、「呪われし放浪者」の頸木から逃れた証でもあった。
- 「何故、君は死に急ごうとする?この世界は君を受け入れたと言うのに」
- エンディングにて、自ら死のうとしたラミアを説得する。『A』ではデュークが言っていたが、ギリアムはヒーロー戦記で光太郎に「生きて償え」と言われたこともあり、より深みのある台詞になっている。
OG外伝
- 「プロテクトがかけられている? ならば…」
「解除コード、XN666…」 - 新型のデータを調査している際の一幕。重要機密のプロテクトをあっさり解除してしまうコードを持っているらしい。
- 「……」
(ロア・アーマーもそうだが……彼をどこかで見たような気がする……) - 28話のエンドデモにて、モニターに映ったロアを見て。「バトルドッジボールII」のネタである。
- (人の負の想念が凝り固まったものだというのか。それでは、まるで……)
- ダークブレインを見て。だが、ヒーロー戦記にはダークブレインに類似する存在はいない。OGシリーズでは巨人族の負の想念が凝り固まった邪神ヴォルクルスがラ・ギアスに居るが、OG外伝は召喚事件以前の出来事である(旧シリーズでなら知っていてもおかしくはないが、時間軸を考えると微妙)。ギリアムはあの破滅の王や霊帝を知っているのか。或いは霊帝と対立関係になったあの世界で垣間見た存在とも…
- 「………」
- ダークブレインの「十二の鍵を集め、至高天を目指す」という目的を聞き、「かつてのお前が歩もうとした道を覚えていないのか」と問われての意味深な沈黙。システムXNがあった頃は紛れもない「呪われし放浪者」だったので、ひょっとすると本当にアサキム言うところの「聖戦」に参加しようと考えていたのかもしれない。
- 「……アウフ・ヴィーダーゼン。俺と同じく、異邦から来た者達よ……」
- ソーディアンで別の世界に旅立つ修羅達への別れの言葉。ドイツ語で「さよなら」もしくは「また会おう」ぐらいの意味の言葉。ヒーロー戦記でも使われたフレーズだが、ここからすると別に起動コードではなかったらしい。まぁ、起動コードだとしてもシステムXNがないので関係ないのだが。
OGMD
- 「かつて、ユーゼスが述べた虚憶の因子や一大劫を経ての再有生……あるいは、並行世界間や次元の壁の超越経験……」
「それらは俺達の身体に押された烙印であり、クロスゲートを通過できる証なのかも知れない」 - 第34話「虚ろな魂」における「クロスゲートを通過する因子や条件」に関する推察。この場でイルムが指摘している通り、鋼龍戦隊の全員がそうではないはずであるが……。
- ちなみにこれ、「全員は当てはまらない」という部分まで含めて、第2次Zにおける「呪われし放浪者」に関する話とほぼ内容が同じ。
アニメ・漫画作品
- 「……ODEシステムだ」
- OGOVA第1巻にて、唐突に現れてこの一言。そして彼は「壁際のいぶし銀」呼ばわりされてしまうのであった。ちなみにOG外伝の該当シナリオ「群れなす機械/ヒトという部品」では扉を開いて現れているため、「いぶし銀」とは呼ばれなかった。
- 「………タチの悪い冗談だ」
- 『OGクロニクル』「渡る世界は鬼ばかり」にて。捜査項目は新型機動兵器「ゲシュペンストXN」開発計画「オリュンポス・プロジェクト」。どこかで聞いたようなプロジェクト名と、身に覚えのある機体名に、思わず頭を抱える。
- 「その女を連れて下へ逃げろ!」
「このビルから他の人間の避難を急がせろ!」 - OGクロニクル「渡る世界は鬼ばかり」にて。一見何気ない台詞だが、「ビル内での出来事」「仲間を下へ向かうよう言って避難させる」「屋上で戦闘」…と、『ヒーロー戦記』におけるギリアム離脱時の状況のオマージュと見る事が可能。
- なお、この回で登場した名称不明の機動兵器は「ボール状の端末」を操り「球技のコートのような意匠のある胴体」を持ち、「ゲシュペンストに端末を投げ返される」など『バトルドッジボール』シリーズを意識した演出となっている。
- 「コード・クリア」
「メインタームアクセス」
「モードアクティブ!」
「CALL! GESPENST!」 - OGクロニクル「渡る世界は鬼ばかり」にて。ゲシュペンストを遠隔起動させた際の台詞。アニメ『ジ・インスペクター』でもほぼそのままの状態でこの場面が再現され、『ヒーロー戦記』から約18年の時を経て声付きの「コール・ゲシュペンスト」が実現。このときのギリアムはアーチボルドに対して、してやったりと言わんばかりの若干悪そうな笑みを浮かべ、ライ、ラト、シャイン達はカッコ良くゲシュペンストを呼びだしたギリアムに、ヒーローを見る子供の様な表情で見上げていた。またアーチボルドからは「連邦軍の非常識な人材」扱いされることに。
- 「才能だけでは生きてはいけんか」
- 「渡る世界は鬼ばかり」を締めくくる台詞。……世知辛い世の中である。しかし、サイカの設定を考えると……
- なお、この直前、捕まえたハッカーからゲシュペンストXNとオリュンポス・プロジェクトの名前の由来を聞いたのか、物凄く微妙そうな顔をしていた。
- 「あれは、ゲート……やはり、彼は!」
- DWにて、ゲートからリヴァーレが出現した際の台詞。イングラムの本質に気付いていたようだが……
- 「間違いない、あれはクロスゲート!ならば奴も俺と同じ、並行世界の放浪者だというのか!?」
- 上記の台詞の「Record of ATX」版。ゲームやアニメほどイングラムの正体に勘づいてはいなかったようである。 ……クロスゲートを知っているということは、α世界に関わった事があるのだろうか。
- 「俺がいた世界とは順序が逆なのか……それとも?」
- DW第26話において、ヴィレッタとの会話でギリアム自身の推論。南極のエアロゲイターの戦艦が、彼らのものでないということを告げる。「俺がいた世界」とはシャドウミラーの「あちら側の世界」を指している。その世界ではインスペクター(ゾヴォーグ)が先に地球へと侵攻していた。
- 「死ぬつもりはない。俺は、生きて贖罪をしなければならないからな」
- 『ジ・インスペクター』にて、システムXNを自ら起動させようとした際の台詞。ゲームと比較して、より『ヒーロー戦記』の光太郎の台詞を反映したものになっている。
- 「俺は、元いた世界へ帰るつもりだった。かつて俺が助けた、あの少女がいる世界へ…」
- 上記の台詞の後、ヴィンデルに「ならば何故次元転移を行ったのか」と問われた際の台詞。この際、クマのぬいぐるみが描写されていた。
- 「システムXNは禁断の機動兵器、XNガイスト……そのコアなのだ」
- 直後の台詞がこれ。確定である。
- 「付き合ってもらうぞ、ヴィンデル……因果地平の彼方へ!」
- ヴィンデルごと転移しようとしたときの台詞。ギリアムは己の存在さえも捨てて贖罪を完遂することを決意する。
- 「転移座標Z9999……ファイナルコード、アポロン!」
- 転移の際に発した台詞。
単独作品
30
- (アムロ…。アムロ・レイ…)
(私の知る彼とは違うとはいえ、また共に戦う機会が訪れた事を喜びたいな) - サイドミッション「白き流星の軌跡」or「ニュータイプと呼ばれた男」にて『30』の世界のアムロと出会った際の独白。
- (あの少年…。もしかすると俺と同じ境遇かも知れない…)
(だが、あの様子を見る限り、呪われた…という表現は不似合いだがな) - サイドミッション「Hero & Enemy」にて、エルのはしゃぎっぷりを見ての独白。
- (あの男、危険だ…)
(俺の中の何かが言っている。彼によって世界が滅ぶ可能性があると…) - サイドミッション「赤い彗星の再来」にて、ゾルタン・アッカネンと初遭遇した際の内心での独白。本作の終盤の出来事を未来予知で感じ取ったのかもしれない。未だに彼に関しては不明な部分が多いだけに、かなり意味深な内容である。
- (ウルトラマン…。これも何かの導きだというのか…)
- DLCミッション「ウルトラマン、未知の世界へ」にてULTRAMANと出会った際の独白。『ヒーロー戦記』ではギリアムとしてもアポロン総統としても一度もウルトラマンとは相対していないため、こちらも意味深な内容である。尤も、「ウルトラマンはウルトラセブンの同族」である事は当然知っているので、「ウルトラマンを見てウルトラセブンの事を思い出し、何かの導きを感じた」というのは特に矛盾はない。
- また、ウルトラマンの変身者であるハヤタ・シンは『ULTRAMAN』においてはギリアムと中の人が同じなので、声優ネタ込みの発言だった可能性も考えられる。
- (ゲシュペンスト、グルンガスト、そして、ヒュッケバイン…)
(この光景…別の世界、あるいは遠い未来を見ているようだ…) - DLCミッション「超闘士」にて主人公と共に出撃し、ゲシュペンストとグルンガスト、ヒュッケバインが並び立った際の独白。彼がいた世界ではグルンガストとヒュッケバインが並び立つ事はありえなかったので並び立った事に遠い未来を垣間見る。
- (ゲシュペンストとグルンガスト、そして、ヒュッケバイン…。この光景を覚えておこう)
(俺の予知が言っている…。いつかきっと、また共に戦う日が来る事を) - DLCミッション「超闘士」での戦闘前会話での独白。OGシリーズの世界へ行く前なのか後なのかユーザーからも考察されていたが、これらの独白からまだOGシリーズの世界へは行っていないようである。
迷台詞
ヒーロー戦記
- ダン「手紙によれば、抜け道は廃ビルの西の街灯のスイッチを入れれば出現するらしい」
ギリアム「いかにもありがちな仕掛けだ」 - ヒーロー戦記にて、ショッカーが立てこもる廃ビルに潜入する際の相談にて。確かにギリアムの言う通りなのだが、その仕掛けが判明するまでの経緯[5]が見事に台無しである。
OGシリーズ
- (……エクセレン少尉もここに呼んでおくべきだったか)
- 『OG2』第15話(『OGs』では第22話)「星からくるもの」より。インスペクター四天王の漫才を見た後で。真顔でこんなこと考えているあたり、ギリアムのノリの良さが窺える。
- 「それが……ないのだ」
- OG外伝にて、オペレーション・オーバーゲートの前準備としてテスラ研の頭脳を集めた際の台詞。この時点では必要不可欠なソーディアン・ダガーが手元になく、かなり間抜けな場面となってしまった。
中断メッセージ
- 「ん? な、なんだ? なぜ私がこんな所に? …え? 何か一言? あ、う~む、そうだなあ…ヒーロー戦記もよろしく…って、これはまずかったかな?」
- 『第4次S』中断メッセージより。自身の出典元である『ヒーロー戦記』を宣伝。テキストではこのように書かれているが実際に発している言葉は『OGs』と同じ。
- 「…ん? なんだ? なぜ私がこんな所に…何か一言? う~ん…そうだなぁ…ヒーロー戦記もヨロシク! って、こりゃまずかったかなあ…」
- 『OGs』中断メッセージより。『第4次S』の頃ならともかく、この頃に『ヒーロー戦記』を入手するのは中々困難…だが、『第4次S』から18年の月日を経て遂に『ロストヒーローズ2PREMIUM EDITION』に同梱された。実は『第4次S』の音声の流用。
- 「何? ここで一言? 前にも言ったが、あまり得意ではなくてな…仕方がない。では、いくぞ。え~『スーパーヒーロー作戦』もよろしく…って、俺は出演してなかったな」
- 『OG外伝』中断メッセージより。『ヒーロー戦記』と同コンセプト作品の『スーパーヒーロー作戦』を宣伝するが、出演していなかったことに気付く。オマージュキャラのイングラムは登場しているが。ちなみに攻略本では「ほかのゲームの宣伝は自重してください編」と銘打たれている。
- 「読み通りだな」
- OG外伝の中断メッセージ「教導隊の休息編」にて。レーツェルと揃ってゼンガーを嵌めた(薦めたコーヒーにブランデーを混ぜた)場面なのだが……何やってんだ、旧教導隊。
- 「……もはや、お約束になってしまったような気がするが、やはり、ここでは言わねばなるまいか。ヒーロー作戦もよろしく! む? 何か違うな」
- 『第2次OG』中断メッセージより。2つの作品名がごっちゃになっている、というか殆ど『スーパーヒーロー作戦』の宣伝である。さらにその直後ヴィレッタに「そう…それはむしろ私の台詞よ」と言われている。
- 「何か一言? そろそろネタが尽きてきたのだが、仕方ない。では……『バトルドッジボールⅡ』もよろしく……ちなみに、俺はロアと同じチームで闘球王決定戦のラスボスだった。念の為に言っておくが、本編とは関係がない」
- 『OGMD』中断メッセージより。とうとう自分でラスボスとか言っちゃったよこの人…。なお、実際に戦士ロアとはこれと言ってドッジボールの話題はしていない。
『OG外伝』で見覚えがあるとか言ってたのは忘れよう。
搭乗機体・関連機体
- ゲシュペンスト
- αフォース時代の愛機たるパワードスーツ。
- ゲシュペンストMk-II・タイプR
- 旧シリーズの搭乗機。「突撃狂」ギリアムの象徴でもある。なお、OG1でも条件を満たさなければこれに乗り続ける。
- ゲシュペンスト・タイプR
- OG2初期の搭乗機。かつての愛機たるパワードスーツと同じデザインであり、愛用しているのはその辺りにも理由が?OGSではハロウィン・プランにより、劇的なパワーアップを遂げる。
- ゲシュペンスト・タイプRV
- OGsの「2」において、正式参戦時の搭乗機。ハロウィン・プランによる1号機。ヒーロー戦記時代のゲシュペンストを彷彿とさせる武装が各所にみられ、性能の面から見ても、まさにギリアムのための機体と言える。
- XNガイスト
- ヒーロー戦記における最終搭乗機。システムXN本来の搭載機でもあり、システムXNはこの機体のコアでもある。かつてはこの機体とともに世界を彷徨ったこともある。後に修復したコア部分が大きな事件の引き金を引く事に。
余談
- 時折話題に上げられるものに「旧シリーズとOGシリーズのギリアムは同一人物なのか」という疑問がある。根拠となっているのはOG1およびOGsの「仮面の下にある顔は」で該当シナリオでマサキと遭遇した際の反応で、この時無表情ながら非常に驚いている。もしマサキが登場する旧シリーズおよび30を経由しているのだとすれば不自然であるため、「これから旧シリーズへ跳ぶ」という見方もされている。しかし、OG2のエンディングでシステムXNを破壊しているため、少なくともOGシリーズからどこかの世界に跳躍することはないだろう(明らかにシステムXNと無関係に転移した30の例もあるので、別の要因で偶発的に転移する可能性も捨てきれないが)。強引に推測するなら「旧シリーズ⇒ヒーロー戦記⇒(Zシリーズ?)→OGシリーズ」という流れなら一応の説明はつくが、マサキは第3次ではっきり「ヒーロー戦記で…」と発言している上、アムロもおぼろげにギリアムを覚えている。さらには第4次でギリアムは「また頭に血が上ってしまった」と自分の突撃癖を反省しており、旧シリーズの時系列から飛んできたと思われる30ではアムロを平行世界の別人と知りつつも共闘できる事を喜んでいた。
- 第2次OGにて、ゼゼーナンに「同じ結末を迎える」と告げていることから、少なくとも「旧シリーズ及びFとF完結編及び30⇒OG世界」の順が正しいようだ[6]。
- 世界を跳躍したりパワードスーツを着て戦っていたことからか『PROJECT X ZONE』の登場キャラクターの候補に挙がっていた。寺田P曰く森住氏にゼンガーか彼を使わせてほしいと言われたとのこと。
- ネオ・アクシズでの偽名が「アポロン」、研究者としての偽名が「ヘリオス」、とやたら「太陽」を意識したキャラクターであるが、天獄篇の根幹に関わる太極&アドヴェントも「太陽」をモデルとした造形になっていることから、関連性を指摘する声もある。
脚注
- ↑ 『30』Steam英語版にて確認。
- ↑ 最終話終了後のインターミッションで自軍に加入している事が確認できる。ちなみにゲシュペンストに乗り換えさせる事もできるが、主人公とは違いモビルスーツには乗れない。
- ↑ サターン版では23年
- ↑ 【最新情報公開】『スーパーロボット大戦』配信番組「スパロボチャンネル」(2022年4月13日公開)にて寺田プロデューサーが明言
- ↑ ショッカーに騙されてビルを建築した人物が両親への遺言の中に仕掛けの詳細を書いていた。
- ↑ バトルドッジボールⅡに関してはギリアムが『本編とは関係ない』とは言ってるが、ロアが『ドッジボールをやっていた』という供述があり、ロアがドッジボールのプレイアブルキャラクターになっていたのはⅡであるため、ロアの言ってる事が正しいのであれば少なくともOGに行く前にバトルドッジボールⅡを経由している事になる。しかしどちらも中断台詞であるため、本編に絡めていいかは微妙な所。
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