怪獣

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本項目ではスーパーロボット大戦シリーズにおける怪獣の要素やその扱いについて解説する。

概要[編集 | ソースを編集]

怪獣とは一般的にはフィクション作品において扱われる、現実世界の生態系から大きく逸脱した生物を指した用語である。一般的なイメージとしては「ビルをなぎ倒して咆哮する巨大生物」であろうが、石やゴミや液体など大凡生物とは思えない外見だったり、あるいは目に見えないほど小さかったりとその様態は作品によって様々である。ヒューマノイド型の場合は「怪人」と呼称される場合もある他、UMAなどの未確認生物を指す事もある。

日本では『ゴジラ』などの怪獣映画や「ウルトラシリーズ」に端を発した怪獣ブームにより一時代を築き、現在もジャンルとして根強い人気を持つ。それらが輸出されたことで英語でもそのまま「Kaiju」で通じるようだ。

一般的には上記の作品の影響もあり「通常の生物より遥かに巨大で、一般的な軍隊等では殺傷できないほど強大な戦闘力を持つ架空の生物」とされる事が多い。他にも巨大生物のサイボーグや、メカゴジラのような怪獣型ロボットも怪獣と見なされる場合がある。

人類の環境破壊によって誕生したもの、マッドサイエンティストの実験によって生み出された生物兵器、異星人の侵略兵器、古代文明の守り神、人間の思念から生まれたものなど、その由来は様々であるが、「怪獣モノ」と呼ばれる作品の大半は「怪獣による破壊活動と、それを食い止める人間との戦い」が物語の根幹を成しているといって差し支えない。

SRW参戦作品における怪獣の扱い[編集 | ソースを編集]

あくまでロボットアニメを主題とするシリーズの特性上、純粋な生物としての怪獣が登場する作品はごく限られたものとなっている。

参戦作品において怪獣要素を持つものを以下に列記する。

劇場版マジンガーシリーズ
ギルギルガンピクドロンドラゴノザウルスなどが該当する。
真ゲッターロボ 世界最後の日
インベーダーおよびメタルビーストが該当。
トップをねらえ! / トップをねらえ2!
宇宙怪獣が登場する。なお、名称や描写などに「ウルトラシリーズ」のオマージュが散見される。
エヴァンゲリオンシリーズ
使徒が該当。『トップ』同様、エヴァンゲリオンという作品自体が特撮作品のオマージュを含む作風であり、第5使徒ラミエルの鳴き声が『帰ってきたウルトラマン』に登場する光怪獣プリズ魔と同じである等、特に「ウルトラシリーズ」の影響を強く受けている。
ゴジラ対エヴァンゲリオン
「ゴジラシリーズ」と「エヴァンゲリオンシリーズ」とのコラボレーション企画。ゴジラが登場。
ゴジラ S.P <シンギュラポイント>
「ゴジラシリーズ」そのもののアニメ作品という事もあり、様々な怪獣が登場する。本作の怪獣は突如として地球上に出現した正体不明の巨大生物であり、紅塵で自分たちのテリトリーを広げる一種の侵略的外来種としての側面も持っている。
ベターマン / 覇界王 ガオガイガー対ベターマン
ソムニウム変身体UMAが該当。本作自体が、ホラー要素を含めた怪獣物として企画された経緯がある。
THE ビッグオー / THE ビッグオー 2nd SEASON
イールなどが該当。悉くがメモリー由来の遺伝子操作技術によって生まれた怪物である。本作もエヴァ同様に「ウルトラシリーズ」をはじめとした特撮作品の強い影響下にある。
地球防衛企業ダイ・ガード
ヘテロダインが該当。生物的、非生物的、様々な形態を持つ個体が登場する。正体は巨大なエネルギーの塊で、自然災害的な扱いをされている。
神魂合体ゴーダンナー!! / 神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON
擬態獣が該当。
機神咆吼デモンベイン
ダゴンが該当。番であるハイドラと合体した形態は「合体怪獣ゴンドラ」と呼ばれた。
宇宙刑事ギャバン
マクーが様々な星から連れてきた「ベム怪獣」を使って悪事を働く。中には魔空空間で巨大化する個体もいた。
後に戦闘員ポジションであるダブルマンと合体させられ「ダブルモンスター」として登場するようになった。
SSSS.GRIDMAN
アンチをはじめ、新条アカネによって生み出された怪獣が登場。作品そのものが「ウルトラシリーズ」の延長上にあり、怪獣の存在が作品テーマの根幹を成している。本作における怪獣は「バロックパール」と呼ばれる真珠のような物体を核として人間の情動が宿ったものであり、基本的に生命体としての活動はしていない。
SSSS.DYNAZENON
『SSSS.GRIDMAN』と同じくバロックパールを核とした怪獣が登場する。何者かがばら撒いたバロックパールが人間の情動を糧に怪獣へ成長し、それを怪獣優生思想が操る形でダイナゼノンと敵対する。特筆すべき点として、身体のどこかに「振動波器官」と呼ばれる塔のような器官を持ち、そこから光の粒子「カオスブリンガー」を放つことで個別の能力を発揮する。
本作に登場する全ての怪獣は、「カラフルであること」「『電光超人グリッドマン』の第2クールに倣ってメカっぽい怪獣であること」「『電光超人グリッドマン』のコンピュータ・ワールドに登場した『怪獣によって変異したシンボルタワー』を体のどこかにつけていること」というテーマに沿ってデザインされている[1]
ULTRAMAN
生体兵器が該当。本作は「ウルトラシリーズ」そのものの関連作品であるが、地球で暗躍する宇宙人との戦いがメインのため、「怪獣」に分類される敵キャラクターの登場数はシリーズの中でも少ない。

関連作品[編集 | ソースを編集]

真・魔装機神 PANZER WARFARE
異世界「ダウス」の出身である巨大モンスターが複数登場。
コンパチヒーローシリーズ
「ウルトラシリーズ」がメイン参戦作品の一つなため、怪獣が多数登場する。
スーパーヒーロー作戦
ウルトラシリーズ由来の怪獣が登場するほか、デビルガンダムが『イン石怪獣D』というコードネームで呼ばれている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • マジンガーシリーズ」の機械獣や『超電磁ロボ コン・バトラーV』のマグマ獣などスーパーロボット系作品の敵側メカはロボット兵器に相当するものであっても「○○獣」と総称されるものが多く、上記怪獣ブームの影響を伺い知る事ができる。
  • リュウセイ・ダテダイゴウジ・ガイなどマニア的な面のあるキャラクターが巨大生物系の敵に対し「怪獣だ」と興奮したリアクションを見せる事も少なくない。
  • 「GRIDMAN UNIVERSE」内では「他人の都合を考えない存在」、「人の理の外にあって人間が理解できないもの」というニュアンスが含まれ、その行動原理に添った登場人物が怪獣に例えられることがある。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ホビージャパン『宇宙船別冊 SSSS.DYNAZENON』P42より。