「強化人間」の版間の差分
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:『[[ボトムズシリーズ]]』における強化人間的存在。 | :『[[ボトムズシリーズ]]』における強化人間的存在。 |
2020年2月3日 (月) 22:58時点における版
強化人間(Cyber Newtype)とは、ガンダムシリーズに登場する用語。
概要
宇宙世紀における一年戦争後、地球連邦軍・ジオン公国双方で開発された人工的なニュータイプ。一年戦争におけるニュータイプの戦果は目覚しいものがあり、それに対応した兵器群も開発されていった。しかし、兵器を運用するに当って問題となるのが「パイロット」である。ニュータイプ兵器が発達しても、パイロットが運用できないのでは意味がない。そのため、兵器に順応するパイロットを「開発」したものが強化人間と呼ばれるものである。
その他のガンダムシリーズにおいて類似した存在として、ブーステッドマン(生体CPU)、エクステンデッド、人工ニュータイプ、超兵などがある。物語の設定上多少の違いはあるが、似通った特徴を持つ。詳細は各項目を参照。
実際に対象に行われる処置としては大きく分けて
- 精神操作
- 記憶操作や心理操作による感応能力の付与ないしは上昇、戦闘衝動の付与によるパイロット適性の上昇。
- 肉体改造
- 薬物投与や人工物の移植による肉体強度の上昇。
の2つが存在する。
作品としては『機動戦士Ζガンダム』から登場し、ティターンズの強化人間として、フォウ、ロザミア・バダム、ゲーツ・キャパなどが登場している。『機動戦士ガンダムΖΖ』でも、ネオ・ジオン軍にマシュマー、キャラ・スーンなど多数の強化人間が登場しているが、やはり精神は安定していない。むしろ『Ζ』時より情緒不安定かもしれない。
また、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ではギュネイ・ガス、『機動戦士ガンダムUC』ではマリーダ・クルス、フル・フロンタルが登場。技術の向上か、情緒面はかなり安定していた。『機動戦士ガンダムNT』ではゾルタン・アッカネンが登場する。更に30年後の『機動戦士ガンダム F91』のカロッゾ・ロナは肉体強化によりほとんどサイボーグ(インプラント)と化している。
本来はオールドタイプをニュータイプ兵器を操作できるようにした人間を「強化人間」と呼ぶが、元々ニュータイプであった人間に対して先述のような処置を行うケースもあり、プルやプルツー、マリーダ・クルスなどがそれに当たる。メディアでの扱いはまちまちではあるが基本的には「強化人間」として扱われる事が多い。SRWではプルのみニュータイプと強化人間が混在しているが、それ以外は「強化人間」とされている。
なお小説版設定だが、『機動戦士Vガンダム』において、カテジナも強化人間にされていた。彼女は素で情緒不安定だった気もするが。
ちなみに、強化人間となったパイロットはほぼ確実に死亡している。(外伝などでは生き延びている強化人間も少数だが存在する)
一般的なサイエンス・フィクション作品では、「人工的に手を加えられて強化された人間」のことを「強化人間」と呼ぶ。例を挙げるとボトムズシリーズにおけるパーフェクトソルジャーなどである。
スパロボシリーズにおいて
ゲーム中では、ニュータイプとほぼ同じか若干低い能力を持ち、命中・回避率とファンネル系武器の射程が上昇する。ファンネル系など一部武器の使用条件でもある。 『F』や『COMPACT』等では、補正値がパイロット能力の命中と回避にそのまま加算され表示される為、強化人間パイロットは機体の限界反応がすぐに赤くなってしまう。
第4次スーパーロボット大戦(S)
ニュータイプ同様、MS系パイロットがニュータイプ用武器を使用出来る技能。
新スーパーロボット大戦
ニュータイプ同様、命中・回避に+5の補正が付くようになったが、本作でこの技能を所有しているのは敵キャラのみ。
スーパーロボット大戦F / スーパーロボット大戦F完結編
レベル制になり、命中率・回避率・ファンネルの射程に補正が入るようになった。もっとも補正が凶悪だった時代。本作ではニュータイプと同等の補正。
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 | ||
---|---|---|---|---|
F | F完 | F | F完 | |
1 | +10 | +10 | 0 | 0 |
2 | +15 | +15 | 0 | 0 |
3 | +20 | +20 | +1 | 0 |
4 | +25 | +25 | +1 | 0 |
5 | +30 | +30 | +2 | 0 |
6 | +35 | +35 | +2 | 0 |
7 | +40 | +38 | +3 | +1 |
8 | +45 | +40 | +3 | +1 |
9 | +50 | +43 | +4 | +2 |
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
本作ではニュータイプと同等の補正。
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | +3 | +1 |
2 | +6 | +1 |
3 | +9 | +1 |
4 | +12 | +1 |
5 | +15 | +2 |
6 | +18 | +2 |
7 | +21 | +2 |
8 | +24 | +2 |
9 | +30 | +3 |
スーパーロボット大戦α
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | 0 | 0 |
2 | +3% | 0 |
3 | +8% | 0 |
4 | +13% | 0 |
5 | +18% | 0 |
6 | +23% | 0 |
7 | +28% | 0 |
8 | +28% | +1 |
9 | +30% | +1 |
スーパーロボット大戦α外伝
レベル9達成者は不在。実際の回避補正は各種媒体での表記の2倍。
レベル | 命中・回避補正 | 実質回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 0 |
2 | +3% | +6% | 0 |
3 | +8% | +16% | 0 |
4 | +13% | +26% | 0 |
5 | +18% | +36% | 0 |
6 | +23% | +46% | 0 |
7 | +28% | +56% | 0 |
8 | +30% | +60% | +1 |
9 | +32% | +64% | +1 |
スーパーロボット大戦COMPACT
- 本作ではニュータイプと同等の補正
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | +10 | 0 |
2 | +15 | 0 |
3 | +20 | 0 |
4 | +25 | 0 |
5 | +30 | 0 |
6 | +35 | 0 |
7 | +40 | +1 |
8 | +45 | +1 |
9 | +50 | +2 |
スーパーロボット大戦COMPACT2
- 本作ではニュータイプと同等の補正
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | +10 | 0 |
2 | +15 | 0 |
3 | +20 | 0 |
4 | +25 | 0 |
5 | +30 | 0 |
6 | +35 | 0 |
7 | +38 | +1 |
8 | +40 | +1 |
9 | +43 | +2 |
スーパーロボット大戦R
技能所持者は撃ち落としが『技能Lv/14』の確率で発生するようになり、切り払いの発生率が『技能Lv/16』になる。シールド防御の発生率が『技能Lv/18』になる。敵の場合は、発生確率が計算値から更に半減する。
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | 0 | 0 |
2 | +3% | 0 |
3 | +8% | 0 |
4 | +13% | 0 |
5 | +18% | 0 |
6 | +23% | 0 |
7 | +28% | 0 |
8 | +30% | +1 |
9 | +33% | +1 |
スーパーロボット大戦D
技能所持者は撃ち落としの発生率+8%、切り払いの発生率+3%。ただし、シールド防御の発生率補正がなくなる。
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | 0 | 0 |
2 | +3% | 0 |
3 | +8% | 0 |
4 | +13% | 0 |
5 | +18% | 0 |
6 | +20% | 0 |
7 | +23% | +1 |
8 | +25% | +1 |
9 | +28% | +1 |
スーパーロボット大戦GC(XO)
- 従来と比べても補正がかなり小さい。またGCではバグでファンネル系武器の射程が延びない。
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | +2 | 0 |
2 | +4 | 0 |
3 | +6 | 0 |
4 | +8 | 0 |
5 | +10 | 0 |
6 | +12 | 0 |
7 | +14 | +1 |
8 | +16 | +1 |
9 | +18 | +1 |
スーパーロボット大戦Z
本作でもニュータイプよりやや効果が抑えられている。ファンネルの射程も最大で+1。
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | +0 | 0 |
2 | +4 | 0 |
3 | +8 | 0 |
4 | +12 | 0 |
5 | +15 | 0 |
6 | +20 | 0 |
7 | +20 | +1 |
8 | +25 | +1 |
9 | +30 | +1 |
スーパーロボット大戦T
本作ではニュータイプとは異なり、ファンネルなどのNT専用武器の射程延長効果が無く、あくまで『使えるだけ』という仕様になっている。命中・回避補正に関しても控えめで、かなり冷遇されていると言える。また、一部機体のカスタムボーナスである『NTレベルに応じて、NT専用武器の攻撃力アップ』に関しても、強化人間は適用されないので、それ以外の機体に乗せるほうが無駄がない。なお、レベル9達成者は不在。
レベル | 命中・回避補正 | ファンネル射程 |
---|---|---|
1 | +0 | 0 |
2 | +4 | 0 |
3 | +8 | 0 |
4 | +12 | 0 |
5 | +16 | 0 |
6 | +20 | 0 |
7 | +20 | 0 |
8 | +24 | 0 |
9 | +24 | 0 |
主なパイロット
劇中強敵が多い事も有り、大抵の作品でレベルが7~8に達する事が多い。
- フォウ・ムラサメ
- 『Z』に登場。
- ロザミア・バダム
- 『Z』に登場。
- ゲーツ・キャパ
- 『Z』に登場。
- エルピー・プル
- 『ZZ』に登場。SRWでは作品によってニュータイプになる場合が多い。
- プルツー
- 『ZZ』に登場。
- マシュマー・セロ
- 『ZZ』に登場。
- キャラ・スーン
- 『ZZ』に登場。
- ギュネイ・ガス
- 『CCA』に登場。
- フル・フロンタル
- 『UC』に登場。
- アンジェロ・ザウパー
- 『UC』に登場。厳密には強化人間ではないのだが、『BX』では何故か強化人間技能を所持(恐らくはローゼン・ズールのサイコフレームを機能させるためだと思われる)。
- マリーダ・クルス
- 『UC』に登場。
- ゾルタン・アッカネン
- 『NT』に登場。
- カロッゾ・ロナ
- 『F91』に登場。
- カテジナ・ルース
- 『V』に登場。
- ファラ・グリフォン
- 『V』に登場。
- バイオ脳
- 『クロスボーンガンダム』に登場。『V』で所持。「人間」ですらない存在が有したレアケースである。しかしアマクサのそれはアムロ・レイ(の戦闘データ)のコピーという設定だけあり序盤でLV5、最大LV9という高水準を誇る。
- 遡って『第2次α』のクラックス・ドゥガチのバイオ脳たちはコピーとしての演出も含まれてか、本人共にニュータイプ名義だった。
また、ギルガザムネ搭乗のギガノス兵や、バンプレストオリジナルのラミア・ラヴレス(GBA版『A』のみ)がこの技能を持っている事もある。
関連用語
- ニュータイプ / ニュータイプ (X)
- 強化人間は普通の人間をこれらに近づけるために開発された技術である。
- オールドタイプ
- ニュータイプ能力を持たない人間であり、強化人間の開発元。
- 人工ニュータイプ
- 『機動新世紀ガンダムX』における強化人間。
- カテゴリーF
- 『機動新世紀ガンダムX』に登場する、ニュータイプとは別系統の能力。
- ブーステッドマン
- 『機動戦士ガンダムSEED』に登場する強化人間。
- エクステンデッド
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する強化人間。
- 超兵
- 『機動戦士ガンダム00』に登場する強化人間。
- 阿頼耶識
- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場。パイロットを「阿頼耶識システム」の端末とするための技術。体内へのナノマシンの注入やインプラントの埋込みといった施術が行われるため一種のサイボーグの側面も持つ。
- パーフェクトソルジャー
- 『ボトムズシリーズ』における強化人間的存在。
- もっとも、登場したのはこちらが先(『機動戦士Ζガンダム』放送より約2年前)なので、厳密には「強化人間の元ネタ」である。
- ブーステッド・チルドレン
- 『OG』版強化人間。
資料リンク
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