「デラーズ・フリート」の版間の差分

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『機動戦士ガンダム0083』のストーリーが展開されていた当時、ガンダムシリーズ全体における悪役側であったジオン側は、判官贔屓的な支持を受けており、デラーズやガトーを始めとするデラーズ・フリートもまた、組織的腐敗が強調されている連邦側とは対照的に、全体的な士気の高さや作戦成就に殉じようとする姿等から「憂国の士」という形で美化されていて好意的な評価が大半だった。特に、アナベル・ガトーの生き様に対しては、熱烈とも言える支持が集中しており、SRWの旧シリーズでは、思想的にまず相容れないとしか言い様の無い連邦であるプレイヤー側の仲間になるといった、異例とも言える御都合的展開もあった。
 
『機動戦士ガンダム0083』のストーリーが展開されていた当時、ガンダムシリーズ全体における悪役側であったジオン側は、判官贔屓的な支持を受けており、デラーズやガトーを始めとするデラーズ・フリートもまた、組織的腐敗が強調されている連邦側とは対照的に、全体的な士気の高さや作戦成就に殉じようとする姿等から「憂国の士」という形で美化されていて好意的な評価が大半だった。特に、アナベル・ガトーの生き様に対しては、熱烈とも言える支持が集中しており、SRWの旧シリーズでは、思想的にまず相容れないとしか言い様の無い連邦であるプレイヤー側の仲間になるといった、異例とも言える御都合的展開もあった。
  
しかし、現実において2001年のアメリカ同時多発テロを始めとする悲惨なテロ事件が発生し、テロに対する脅威とその信奉者たちの恐ろしさが明確になってからは、デラーズ・フリートへの批判的な評価も目立っていく様になっている。デラーズが地球へコロニー落としを行おうとした目的の真意は、北米の穀倉地帯を壊滅に追いやる事で、コロニーへの食糧依存度を高め、コロニー側の発言権を高めるという意図があったのだが、実際はガトーを始めとした1年戦争参加経験のあるジオンのベテラン兵士や優秀な兵器を失っただけに留まらず連邦軍のタカ派の発言権や、[[アースノイド]]達の[[スペースノイド]]への怒りや憎しみや恨みをかつてないまでに高めてしまうだけになり、後に数多くのスペースノイドを弾圧する事になる[[ティターンズ]]の結成へと繋がってしまい多くのスペースノイドの生活が一層苦しくなった事になったのはあまりにも本末転倒な結末であった。更にデラーズ・フリートが[[星の屑作戦]]で行った功績も、後にジオンそのものを全面的に否定していると言っても良い人物である[[フル・フロンタル]]によって、サイド共栄圏の構想に利用される事になったのも、皮肉と言わざるを得ない。そもそも周囲の迷惑を考えず、コロニー落としや核攻撃等で大量虐殺したことや更にそれらの悪行を棚に上げ連邦を非難するのは'''テロリストとしか言いようがなく擁護の余地も見当たらない行為である。'''
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しかし、現実において2001年のアメリカ同時多発テロや2019年の京都アニメ‐ション放火殺人事件を始めとする悲惨なテロ事件が発生し、テロに対する脅威とその信奉者たちの恐ろしさが明確になってからは、デラーズ・フリートへの批判的な評価も目立っていく様になっている。デラーズが地球へコロニー落としを行おうとした目的の真意は、北米の穀倉地帯を壊滅に追いやる事で、コロニーへの食糧依存度を高め、コロニー側の発言権を高めるという意図があったのだが、実際はガトーを始めとした1年戦争参加経験のあるジオンのベテラン兵士や優秀な兵器を失っただけに留まらず連邦軍のタカ派の発言権やその発言の説得力、[[アースノイド]]達の[[スペースノイド]]への怒りや憎しみや恨みをかつてないまでに高めてしまうだけになり、後に数多くのスペースノイドを弾圧する事になる[[ティターンズ]]の結成へと繋がってしまい多くのスペースノイドの生活が一層苦しくなった事になったのはあまりにも本末転倒な結末であった。更にデラーズ・フリートが[[星の屑作戦]]で行った功績も、後にジオンそのものを全面的に否定していると言っても良い人物である[[フル・フロンタル]]によって、サイド共栄圏の構想に利用される事になったのも、皮肉と言わざるを得ない。そもそも周囲の迷惑を考えず、コロニー落としや核攻撃等で大量虐殺したことや更にそれらの悪行を棚に上げ連邦を非難するのは'''360度どこを見てもテロリストとしか言いようがなく擁護の余地も見当たらない行為である。'''
  
総じて、デラーズ・フリートという組織の本質を一言で断じるならば'''トチ狂ったテロリスト以外の何物でもない'''と評する他ないだろう。
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総じて、デラーズ・フリートという組織の本質を一言で断じるならば'''他の方法でも解決できる問題をを武力を使って罪もない多数の人々に多大な迷惑をかけ考えがあまりに独善的なトチ狂ったテロリスト集団以外の何物でもない'''と評する他ないだろう。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==

2019年10月17日 (木) 22:25時点における版

デラーズ・フリート(Delaz Fleet)とは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する組織。

概要

エギーユ・デラーズを領袖とするジオン軍の残党。規模は、戦闘艦40余隻+シーマ・ガラハウ配下の8隻。モビルスーツも多く保有。

ア・バオア・クー攻防戦において公国軍大佐エギーユ・デラーズは、ギレン・ザビ戦死の報告によりジオン公国の敗北を悟り、アナベル・ガトーと共に残存艦隊の一部を引き連れて戦場から離脱した。その後、「茨の園」と呼ばれるサイド5にある暗礁宙域に潜み、「星の屑作戦」を練り上げる。

3年後の宇宙世紀0083年。地球に降下したガトーは、残存しているジオン勢力と連携する形で、連邦軍のオーストラリアトリントン基地に潜入。アナハイム・エレクトロニクスが秘密裏にガンダム開発計画で開発していた核弾頭搭載の試作型モビルスーツ、ガンダム試作2号機を強奪。追撃から逃げ切り、宇宙へと上がったガトーは試作2号機で、コンペイトウ湾内にて行われた連邦軍の観艦式を襲撃。核弾頭を発射する武器であるアトミック・バズーカを用いて、艦隊を壊滅状態に追いやった。その後、試作2号機は、追撃して来たアルビオン隊ガンダム試作1号機Fbとの戦闘で大破したが、この襲撃も囮に等しいものであり、作戦の本当の目的は、コロニー公社によって管理されていた廃棄コロニーを用いた地球へのコロニー落としにあった。

見せかけとして、コロニーはまずの方角へと向かい、連邦艦隊がその追撃を行っていたのだが、月にコロニーが落ちるのを恐れたフォン・ブラウン側が強硬的にレーザーでコロニーの推進剤を点火させてしまい、進路を変えたコロニーは月へ落ちなかったものの、デラーズ・フリート側の目論見通り、コロニーは地球へと進路変更し、結果的にコロニーの追撃を邪魔された連邦艦隊側は、燃料切れにより、追撃が出来なくなってしまう。 しかし、作戦が最終段階に差し掛かった所で、アクシズから合流の拒絶をされていたシーマ・ガラハウ率いるシーマ艦隊が造反。デラーズは射殺され、デラーズ・フリートは連邦軍とシーマ艦隊の同盟軍との混戦状態となってしまうが、防衛線を張っていた連邦艦隊側のコロニー破壊作戦は失敗し、コロニーは地球へと落下した。

その後、デラーズ・フリートの残存勢力は、撤退する為にアクシズ艦隊と合流しようとしたが、連邦側からの圧力を掛けられたその艦隊には見捨てられてしまう事になり、最終的に残存勢力は、地球へコロニーを落とされた事への怒りを爆発させた連邦側の猛追撃によって完全に壊滅。デラーズと協力関係にあったアナベル・ガトーも、ノイエ・ジールでの特攻で戦死する末路となった。

評価

はっきり言って、ジオン勢力の中でもデラーズ・フリートは賛否両論の激しい勢力となっている。各考察掲示板でもデラーズ・フリートを話題に出すと、大抵喧嘩に発展するため、取り扱いには注意が必要となるほど。

『機動戦士ガンダム0083』のストーリーが展開されていた当時、ガンダムシリーズ全体における悪役側であったジオン側は、判官贔屓的な支持を受けており、デラーズやガトーを始めとするデラーズ・フリートもまた、組織的腐敗が強調されている連邦側とは対照的に、全体的な士気の高さや作戦成就に殉じようとする姿等から「憂国の士」という形で美化されていて好意的な評価が大半だった。特に、アナベル・ガトーの生き様に対しては、熱烈とも言える支持が集中しており、SRWの旧シリーズでは、思想的にまず相容れないとしか言い様の無い連邦であるプレイヤー側の仲間になるといった、異例とも言える御都合的展開もあった。

しかし、現実において2001年のアメリカ同時多発テロや2019年の京都アニメ‐ション放火殺人事件を始めとする悲惨なテロ事件が発生し、テロに対する脅威とその信奉者たちの恐ろしさが明確になってからは、デラーズ・フリートへの批判的な評価も目立っていく様になっている。デラーズが地球へコロニー落としを行おうとした目的の真意は、北米の穀倉地帯を壊滅に追いやる事で、コロニーへの食糧依存度を高め、コロニー側の発言権を高めるという意図があったのだが、実際はガトーを始めとした1年戦争参加経験のあるジオンのベテラン兵士や優秀な兵器を失っただけに留まらず連邦軍のタカ派の発言権やその発言の説得力、アースノイド達のスペースノイドへの怒りや憎しみや恨みをかつてないまでに高めてしまうだけになり、後に数多くのスペースノイドを弾圧する事になるティターンズの結成へと繋がってしまい多くのスペースノイドの生活が一層苦しくなった事になったのはあまりにも本末転倒な結末であった。更にデラーズ・フリートが星の屑作戦で行った功績も、後にジオンそのものを全面的に否定していると言っても良い人物であるフル・フロンタルによって、サイド共栄圏の構想に利用される事になったのも、皮肉と言わざるを得ない。そもそも周囲の迷惑を考えず、コロニー落としや核攻撃等で大量虐殺したことや更にそれらの悪行を棚に上げ連邦を非難するのは360度どこを見てもテロリストとしか言いようがなく擁護の余地も見当たらない行為である。

総じて、デラーズ・フリートという組織の本質を一言で断じるならば他の方法でも解決できる問題をを武力を使って罪もない多数の人々に多大な迷惑をかけ考えがあまりに独善的なトチ狂ったテロリスト集団以外の何物でもないと評する他ないだろう。

登場作品

SRWでは大抵は現役時代のジオン軍ネオ・ジオンに人員が編入されているケースが殆どで、デラーズ・フリート単体として活動することは稀。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
原作に忠実な扱いで、シャア・アズナブル黒い三連星などのファースト勢も従えるが、敵組織としては早く壊滅する。ただしガトーや黒い三連星など一部のパイロットはネオ・ジオンアクシズ)の一員として終盤にも登場する。
同作では彼らが結成の一因となったはずのティターンズは、星の屑作戦が開始される以前に壊滅してしまっているという、原作からすれば矛盾した設定となってしまっている

人物

エギーユ・デラーズ
指導者。
アナベル・ガトー
デラーズの説得で参加。
シーマ・ガラハウ
武装蜂起後に参入。

所属兵器

ガンダム試作2号機
核弾頭搭載の重MS。元々は連邦軍のMSであったが、ガトーが核弾頭ごと強奪し、デラーズ所属MSとなった。
ノイエ・ジール
アクシズが開発したモビルアーマーアクシズから譲渡され、試作2号機を失ったガトーが搭乗。
ザクIIF2型
一般兵用、指揮官用、ビッター隊用、ビッター用が登場。
リック・ドムII
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』にも登場したリック・ドムの改良発展型。カリウスジオン兵が搭乗。
ゲルググM
Mはマリーネ(海兵隊)のM。シーマ専用機は小豆色。
ドラッツェ
ザクIIの上半身にガトル戦闘爆撃機のスラスターを足部分に組み合わせて製造された機体。性能は低いが加速性能だけはリック・ドムに匹敵する。
ザメル
長距離支援用の機体。
ガーベラ・テトラ
元々はGP04ガーベラとして開発されていたものを、アナハイム社と裏取引をして、シーマに譲渡された機体。
ヴァル・ヴァロ
一年戦争時代に開発されていたMAケリィ・レズナーから接収しようとしたが…
グワジン級大型戦艦6番艦『グワデン
旗艦。
ムサイ級後期型軽巡洋艦

関連用語

アクシズ
同じくジオン残党を祖とする組織。星の屑作戦終了後の残存兵の救出を依頼している。
星の屑作戦
ジオン軍残党のデラーズ・フリートにより決行された大規模作戦。

余談 

「フリート」とは艦隊を意味する用語であり、名前を直訳すると「デラーズ艦隊」となる。

資料リンク