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*「元々エゥーゴに供与される予定だったが、政治的取引でティターンズに引き渡された」という設定は、実は現実に制作サイドで起こった出来事に由来する。 | *「元々エゥーゴに供与される予定だったが、政治的取引でティターンズに引き渡された」という設定は、実は現実に制作サイドで起こった出来事に由来する。 | ||
**当初、エゥーゴ側の量産機には[[ネモ]]ではなくこの機体になる予定であったが、スポンサーのバンダイから「ティターンズの量産機が[[ハイザック]]であるため、エゥーゴ・ティターンズ双方がジオン系デザインでモノアイの量産機を使用することになり、それでは視聴者が混乱する」と指摘。それによって、使用勢力がエゥーゴからティターンズに変更される事となった。 | **当初、エゥーゴ側の量産機には[[ネモ]]ではなくこの機体になる予定であったが、スポンサーのバンダイから「ティターンズの量産機が[[ハイザック]]であるため、エゥーゴ・ティターンズ双方がジオン系デザインでモノアイの量産機を使用することになり、それでは視聴者が混乱する」と指摘。それによって、使用勢力がエゥーゴからティターンズに変更される事となった。 | ||
− | * | + | *マラサイは当初「ドミンゴ」という名称で呼ばれる予定であったが、当時同名の自動車が存在したため商標権の関係で機体の設定変更の際に「マラサイ」に変更されている。 |
**一説では上記の使用勢力変更要求に対しあるスタッフが「今更?」とつぶやき、その独り言をもじって「マラサイ」にした、とも言われている。 | **一説では上記の使用勢力変更要求に対しあるスタッフが「今更?」とつぶやき、その独り言をもじって「マラサイ」にした、とも言われている。 | ||
2017年5月27日 (土) 00:59時点における版
- 外国語表記:Marasai
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 分類:汎用量産型モビルスーツ
- 型式番号:RMS-108
- 頭頂高:17.5m
- 全高:20.5m
- 本体重量:33.1t
- 全備重量:59.4t
- 動力:核融合炉
- ジェネレーター出力:1790kW
- スラスター総推力:74600kg(19300kg×2、12000kg×3)
- センサー有効半径:11300m
- アポジモーター数:8
- 装甲材質:ガンダリウムγ
- 開発:アナハイム・エレクトロニクス社
- 所属:ティターンズ、ジオン残党組織
- 主なパイロット:ジェリド・メサ、カクリコン・カクーラー
- メカニックデザイン:大河原邦男(ベースデザイン)、藤田一己(クリンナップ)
概要
機体概要
ハイザックの発展型で、アナハイム・エレクトロニクス社で開発された。
本来ならエゥーゴに引き渡されるはずだったが、アナハイム社が「ガンダムMk-II強奪事件」へ関与していたのではないかと疑われ、それをかわすためにティターンズへと無償で引き渡された。このため、ティターンズ(地球連邦軍)側が知らなかったガンダリウムγの技術もティターンズの元へ渡る事となり、グリプス戦役の全陣営がガンダリウムγを使用したモビルスーツを運用するという形になった。
ジェネレーター出力を向上させ、前述のようにガンダリウムγを採用した事でハイザックよりも高性能な機体に仕上がっており、パイロットから扱いやすい機体と好評だったようである。反面、ハイザックの延長線上の機体にも関わらず、機体コストが高く、軍の主力機とはならなかった。
ゲームなどでは大抵は弱い機体というイメージがあるが、実はカタログスペックならリック・ディアスや百式にも引けをとらないほどの高性能機である。しかし、グリプス戦役後はめっきり姿を見せなくなった。これについて、ティターンズの壊滅とスキャンダルの暴露により取り引き先を失ったことや、当時のMSは飛躍的進化を遂げる時代故に、既に旧式となっていたのが一因と言える。
劇中での活躍
先行生産型十数機がティターンズに引き渡され、その内の2機にジェリドやカクリコンが搭乗し、カミーユのガンダムMk-IIと交戦したが、両者とも撃破されている。
ジオン共和国にも納入されていたが、第1次ネオ・ジオン抗争時にはジオン残党組織などに多数流失し、機体色を灰色やモスグリーンに塗り変えて運用された。
後にネオ・ジオン軍(シャアが率いる軍事組織)は、本機を発展させたギラ・ドーガを開発している。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- DCの戦力として登場。ジェリドやカクリコンが乗る。序盤ではそこそこ強い。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 第2次と役割は一緒だが、性能は弱体化している。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DCの戦力として登場。シナリオ「G-3」でジェリド、カクリコン、エマ、ライラが搭乗。序盤戦においては特に彼らティターンズ系の名有りパイロットが搭乗した機体は強敵であり、GMはもとより、アムロが搭乗したガンダムでも太刀打ちするのは厳しく、甲児の必中を使ったマジンガーでないと倒すのは難しい。それでも敵のMSでは弱い方なので戦力が次第に整ってくる中盤以降は与し易くなる。
- スーパーロボット大戦EX
- マサキの章、リューネの章の序盤に登場。一般兵のほか、ジェリドやカクリコンが乗る。性能は低い。
- 第4次スーパーロボット大戦
- DC、ノイエDC、ティターンズの戦力として登場。主にDC軍としての出番が中心。原作と異なり、ティターンズはあまり使用しない。そのためジェリドやカクリコンなどが乗ることはなく、一般兵が乗っている。序盤の敵用の設定なのか性能が低い。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- リアル系主人公の追加マップ「接触」でも敵として登場する。
- スーパーロボット大戦F
- DCの戦力として登場。バーザムやズサと共に、ザク改やドムIIの上位機種扱いで序盤から登場する。なぜか武装にバルカンがない。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ティターンズの戦力として登場。DC軍は使ってきそうで使ってこない。完結編になって性能が底上げされているが、完結編の中では強くはない程度の性能になっている。なぜかバルカンがないのも継続。ティターンズのジャブロー基地内に無人の警護用機として配置されている機体は人工知能改を搭載し、パイロット能力は低いものの妙に改造値が高いので、油断するとあまり強くないユニットがけっこう削られたりする。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 主人公がリアル系の場合、第1話から登場。カクリコンの他ティターンズ兵が乗るが、ティターンズのMSとしては最弱の部類に入る。終盤ティターンズはモビルドール化されたガンダムMk-IIを主力とするため全く見なくなる。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- HP、攻撃力が上がり、ビームライフルの射程が1伸びた。話にならないほど弱いのは変わらず。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 前作同様にティターンズ兵が乗る。基本的にはゲットマシンやバトルマシンで互角に戦える程度の雑魚。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- ジェリド、カクリコンの他、サラも乗る。ハイザックがちょっと強くなった程度なので、やっぱり相手にならない。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- ティターンズ残党は使用せず、第2部月面でガトー率いるジオン兵が使用。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 雑魚だが第19話で大量に出現。制限時間内に多数の機体を落とすのが勝利条件なので、性能の高いアッシマーやバイアランよりこちらを狙った方がいい。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- スペシャルズの戦力。序盤は原作通りジェリド・メサなどが乗っているが、ちょっとHPが高めに感じるぐらいで大した相手ではない。
- 何故かマラサイだけ異様に塗りが細かい。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- ザコ敵。マラサイ改、マラサイカスタムという上位種も登場する。
- リアルロボット戦線
- 敵専用機。
装備・機能
武装・必殺武器
基本装備
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵。
- ビームサーベル
- シールド裏面に2本マウントされている。
- ビームライフル
- エネルギーパック方式の携行兵装。ハイザックと同じ物を装備している。『UC』EP.7では本武装を装備したジェガンが登場している。
- シールド
- 右肩に装備されている。ハイザックよりも大型化されており、折りたたみも可能。
オプション装備
- フェダーインライフル
- 『星の鼓動は愛』で登場した機体が装備していたが、使用は確認されていない。『UC』ではジオン残党組織所属機が装備・運用している。
- 海ヘビ
- ハンブラビとの同武装。フェダーインライフルと共に使用された。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
関連機体
- ハイザック
- 開発元となった機体。
- ギラ・ドーガ
- 本機の設計思想を引き継いだ形で、ザクIIIなどの機体を統合して完成した。
- リック・ディアス
- アナハイムが開発した出力・推力がほぼ同じエゥーゴの機体。一部の作品ではこの機体のデータを使用したとするものもある。
- ブラッドサッカー
- ボトムズシリーズに登場するAT。デザインのモチーフがマラサイである。
余談
- 「元々エゥーゴに供与される予定だったが、政治的取引でティターンズに引き渡された」という設定は、実は現実に制作サイドで起こった出来事に由来する。
- マラサイは当初「ドミンゴ」という名称で呼ばれる予定であったが、当時同名の自動車が存在したため商標権の関係で機体の設定変更の際に「マラサイ」に変更されている。
- 一説では上記の使用勢力変更要求に対しあるスタッフが「今更?」とつぶやき、その独り言をもじって「マラサイ」にした、とも言われている。
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