「アロウズ」の版間の差分

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*アロウズという[[組織]]を分かりやすく言うならば、「『00』版[[ティターンズ]]」である。苛烈な弾圧や虐殺行為および非道な作戦を平気で行ったり、所属する士官に傲慢な人物(グッドマン准将とリント少佐が当てはまる)が見られる点がティターンズと似ている。
 
*アロウズという[[組織]]を分かりやすく言うならば、「『00』版[[ティターンズ]]」である。苛烈な弾圧や虐殺行為および非道な作戦を平気で行ったり、所属する士官に傲慢な人物(グッドマン准将とリント少佐が当てはまる)が見られる点がティターンズと似ている。
 
**ただし、ティターンズと差別化するためか、劇中においてエリート部隊である事を笠に着て傲然と振る舞う人物は、上記の二名のみに止まっている。事実、[[バラック・ジニン]]や[[アンドレイ・スミルノフ]]のような比較的良識を持った人物も見られている。
 
**ただし、ティターンズと差別化するためか、劇中においてエリート部隊である事を笠に着て傲然と振る舞う人物は、上記の二名のみに止まっている。事実、[[バラック・ジニン]]や[[アンドレイ・スミルノフ]]のような比較的良識を持った人物も見られている。
*アーケードゲーム「機動戦士ガンダム EXVS OVER BOOST」にて[[アヘッド・スマルトロン]]が参戦したが、'''同機の必殺技にブレイク・ピラー事件がまさかの採用'''。原作とは違い'''敵機に直撃時や落下時の爆風'''による攻撃を行う。一応原作同様にGN-X IIIなどが出現し迎撃するが…。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2024年6月13日 (木) 10:26時点における最新版

アロウズ(A-laws[1])とは、『機動戦士ガンダム00』2ndシーズンに登場する組織

概要[編集 | ソースを編集]

「恒久和平実現」を目的として創設された地球連邦政府直轄の独立治安維持部隊。

アヘッドを始め正規軍に配備されていない最新兵器を数多く保有しており、権限も正規軍より上である等、強大である事がうかがえる。MSを使う通常の軍隊以外に連邦保安局等をもその傘下に置いており、全体の構成人数は4000万人規模とされる。一般には公にされていないが、圧倒的な武力と「治安維持」の名目の下、反連邦組織や連邦非加盟国等に対して弾圧や虐殺を行なっている[2]

「武力による戦争の根絶」という意味では、皮肉にもテロリストと見なされているソレスタルビーイングと行動が似ている。しかも、ソレスタルビーイングよりも破壊の規模が大きく、なおかつ自らが犯した悪行がヴェーダによる情報統制によって隠蔽および正当化されるので、彼等よりタチが悪い[3]

特にメメントモリによる虐殺行為はかなり悪質であり、一号機の第一射で反連邦の立場を取る中東の大国「スイール王国」の首都を消滅させ[4]、第二射ではリチエラ王国の軍事基地ごと100万人規模の難民キャンプを巻き添えにしている。その上、二号機の使用に至ってはアロウズの虐殺行為を知った(クーデター派の人質になっていた)6万人の市民すら「反連邦勢力」と見做し、軌道エレベーター「アフリカタワー(旧ラ・トゥール)」ごと破壊・殺戮するという暴挙に出ている。

劇中終盤では正規軍を指揮下に置いて(事実上の吸収)更に強大な組織と化すが、カティ・マネキン率いる正規軍クーデター派(とカタロン)によって主力部隊を壊滅させられる。さらにソレスタルビーイングによってイノベイターを打倒されてヴェーダを失うと、アロウズが隠蔽してきた虐殺行為の全てが公にされ[5]、最終的に解体に追いやられる。司令官であるホーマー・カタギリは自宅で割腹自殺した。結果としては世界の敵という世界をまとめるための生贄役になったので、ソレスタルビーイングに与えられた役目を代わりに果たしたと捉えることもできる[6]

なお、アロウズ結成の原因は、公式外伝漫画『機動戦士ガンダム00F』(SRW未参戦)2ndシーズン終盤でフォン・スパーク(SRW未登場)が起こした「ある大事件」である。詳しくは、先述の漫画か本wiki「ヴェーダ」の頁を参照。

登場作品[編集 | ソースを編集]

直接登場するのがTV版2ndシーズンのみという事もあり、大半の作品において名前のみの登場となっている。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
初登場作品。一言で言ってしまえば「ZEXISとはとことんそりの合わない敵組織」と言った位置づけである。ついでに、一般兵の名前も“アロウズ”名義である。
「何かしらの非道を行う(あるいは画策している)アロウズをZEXISが監査の名目で阻止する」「言いがかりをつけてZEXISに攻撃してきたアロウズを自衛のために迎撃する」という構図のステージが少なくない。
一方、新たなる脅威であるインサラウムの侵略に対しては静観を決め込んでおり、地球の危機そっちのけで弾圧に勤しむ姿を自軍の面々から半ば呆れられるシーンもちらほら。
似たような性質のOZとは同じ地球連邦軍内の組織でありながら、互いに功を争う間柄であり、犬猿の仲となっている。
最終的な末路は原作同様だが、弾圧や虐殺などアロウズの悪行はワイズマンにより公にされてしまった(リボンズはこれをアロウズは誰にも逆らえないことで見逃している)上に、ムゲ・ゾルバドスなどの外部から繰り返し介入を受けた事でヴェーダのネットワークは滅茶苦茶にされてしまい、結果としてリボンズは支配権を放棄。後ろ盾を失った事で崩壊していく事となる。なお、ルートによってはリボンズ一派よりも先に壊滅する。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦UX
劇場版設定の為、既に壊滅しており名前のみ登場。原作同様の虐殺行為を繰り返していた事が語られている。地球連邦政府内では「失敗例」として挙げられており、後にこれを反省し、人類の敵への対策部隊としての名目で人類軍が結成される。
しかし、人類軍が結成されるまでの経緯や構成されている主要陣や外部協力者が、殲滅主義者売国奴マッドサイエンティストの過激派や私的な目的で動く人間達ばかりで固められていて印象が悪く、元カタロンのメンバー達からは「アロウズの再来」と見なされている。
スーパーロボット大戦BX
劇場版設定の為、既に壊滅しており名前のみ登場。地球連邦軍を腐敗させた組織としてティターンズと共にその名を挙げられており、原作通りソレスタルビーイングやカタロンと激突を繰り返し、アルグレアス達良識派と対立関係であった事が語られている。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
劇場版設定の為、すでに壊滅後。かつては連邦の内乱状態やザフト等の戦争でガイゾックへの対応が遅れてしまったり、そのガイゾックと戦う神ファミリーに対して情報操作でガイゾックの地球侵略の原因を押し付けていた事が語られている。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Card Chronicle
アロウズの台頭にはロゴスが背後で関わっていた事がプラントデュランダルによって暴露される。その後、ロゴスのジブリール代表の戦死およびロゴスの求心力の低下によって、アロウズは解体に追いやられた。
「偽りの世界」では、ドレイク軍やブリタニア帝国と協力関係にあったが、シュナイゼルがアロウズの悪行の証拠をカガリにリークしたため、その後行われたカガリの演説によって崩壊していく事となる。
スーパーロボット大戦DD
3章part4より登場する敵組織。「宇宙世紀ガンダムシリーズ」の世界観を内包する第2世界の出身者達からは、やはり「ティターンズの様だ」と喩えられており、ヒイロからも「OZと同じ」と評されている。
こちらでもブリタニアとは協力関係だが、ラウンズとは折り合いが悪い上にシュナイゼルの暗躍もあって暗雲が立ち籠めている。またシナリオ面では、原作とは違いカタロンの虐殺はプレイヤー部隊ディバイン・ドゥアーズの介入で呆気なく失敗に終わり、メメントモリ攻略戦では自由電子レーザーの掃射をGGG「スサノオ」に防がれた上でメメントモリを破壊された後、ご丁寧にガデッサを2機共撃墜されるという大敗となり、原作よりも完全にしてやられている印象が強い。

所属・関連人物[編集 | ソースを編集]

ホーマー・カタギリ
アロウズの最高司令官。
アーサー・グッドマン
准将。No.2であり実質的な指揮官
リー・ジェジャン
中佐。グッドマンの副官。
アーバ・リント
少佐。
バラック・ジニン
大尉。ルイスの上官。
アンドレイ・スミルノフ
少尉。後に、中尉に昇進。
ルイス・ハレヴィ
准尉。アロウズのスポンサーでもある。
ソーマ・ピーリス
中尉。アレルヤとの戦いでの相討ち後、「マリー・パーファシー」としての人格を取り戻し、CBに保護された。
カティ・マネキン
大佐。やむを得ずアロウズの作戦に参加してはいるが、組織の非道なやり方には懐疑的[2]。ブレイク・ピラー事件でその疑心に確信を持ち離脱し、賛同者達を率いてカタロンに合流した。
パトリック・コーラサワー
少尉(対CB戦で戦果を挙げたはずだが…)。カティを追いかける形でアロウズへ所属した。後に、ブレイク・ピラー事件でカティが離脱すると、彼もついて行く形で離脱。
リヴァイヴ・リバイバル ヒリング・ケアブリング・スタビティデヴァイン・ノヴァ
ライセンサー達。彼等はリボンズ・アルマークが派遣したイノベイターイノベイド)である。
ミスター・ブシドー
人間でありながら、ライセンサーの資格が与えられている謎の仮面の男
ビリー・カタギリ
アロウズの最高司令官であるホーマーの甥。とある事情が切っ掛けでアロウズに加入し、盟友であるミスター・ブシドーの為に新型モビルスーツの開発を行う。
アロウズ (一般兵)
アロウズにおける一般兵。アロウズは精鋭部隊でもあるので、技量に優れたパイロットが多い。

運用兵器[編集 | ソースを編集]

アロウズへ派遣されたイノベイド達が搭乗した機体は、「イノベイド」の頁を参照。

MS・MA[編集 | ソースを編集]

GN-X III
アロウズの主力量産機。なお、正規軍に配備されているものと比較して性能は上に設定されている模様。
アヘッド
アロウズの指揮官クラスが搭乗する機体。ソレスタルビーイングの第3世代ガンダムを凌駕する性能を持つ。
アヘッド・スマルトロン
脳量子波を使用可能な超兵が搭乗する事を想定したアヘッドのカスタム機。実質的にソーマ・ピーリスの専用機だが、後にルイス・ハレヴィが受領した。
アヘッド・サキガケ
近接戦闘に特化したアヘッドのカスタム機。戦国時代の鎧武者の様な外見が特徴的なミスター・ブシドーの専用機。
マスラオ / スサノオ
ミスター・ブシドーの依頼で、彼の盟友であるビリー・カタギリが開発したモビルスーツ擬似太陽炉搭載機でありながら、ソレスタルビーイングのガンダム以外に(擬似的な)トランザムを可能としている初の機体。
トリロバイト
アロウズの最新型水中戦用モビルアーマー。なお、この機体の開発は、とある人物資金援助によってなされた模様。

艦船・航空機[編集 | ソースを編集]

バイカル級航宙巡洋艦
宇宙における主力巡洋艦。MSを6機搭載可能。
ギアナ級地上戦艦
空も飛べる地上戦艦。連邦軍も運用している。
ベーリング級海上空母
双胴型の大型空母。トリロバイトの母艦。
指揮官用VTOL
小型のVTOL機。2ndシーズン第15話でカティ達が搭乗した。

戦略・戦術兵器[編集 | ソースを編集]

メメントモリ
2基建造された自由電子レーザー掃射装置。

関連組織[編集 | ソースを編集]

イノベイターリボンズ一派)
アロウズおよび2ndシーズンにおける地球連邦政府は、実質的にリボンズ・アルマーク率いるイノベイターの傀儡組織である。

他作品の関連人物・組織[編集 | ソースを編集]

ジャン・ポール・ロッチナ
原作ではギルガメス(後にバララント)の将校。『第2次Z再世篇』ではギルガメス軍およびバララント軍が傭兵組織になった関係か、ギルガメス軍からアロウズの情報将校となって登場している。
アロン・シュミッテル
『第2次Z再世篇』ではアロウズに内通していた。
ロゴス
CC』においてアロウズの台頭に関わっていた。
ドレイク軍
『CC』における「偽りの世界」では協力関係。
神聖ブリタニア帝国
スパロボでは協力関係である事が多いが、思惑と利害が一致しているに過ぎない為、その絆は薄い。
『CC』における「偽りの世界」では裏切りにあい、『DD』ではナイトオブラウンズを派遣しているが連携は取れておらず、ルキアーノの様な輩にはほぼ命令を無視され、ジノアーニャからは「やり過ぎだ」と内心毒づかれる等、「弱肉強食」を国是としている彼らにもその有様を辟易されている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • アロウズという組織を分かりやすく言うならば、「『00』版ティターンズ」である。苛烈な弾圧や虐殺行為および非道な作戦を平気で行ったり、所属する士官に傲慢な人物(グッドマン准将とリント少佐が当てはまる)が見られる点がティターンズと似ている。
    • ただし、ティターンズと差別化するためか、劇中においてエリート部隊である事を笠に着て傲然と振る舞う人物は、上記の二名のみに止まっている。事実、バラック・ジニンアンドレイ・スミルノフのような比較的良識を持った人物も見られている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. Character、機動戦士ガンダム00[ダブルオー]、2022年1月29日閲覧。
  2. 2.0 2.1 故に、カティ・マネキンはアロウズについて「連邦の番犬」と皮肉を込めた表現をしている。
  3. 尤も、アロウズを裏で操っているリボンズ・アルマークが元・ソレスタルビーイングのガンダムマイスターである上に、その量子コンピューターであるヴェーダを掌握していた事実も踏まえると、ソレスタルビーイングとアロウズの戦いは、結局「ソレスタルビーイングに大きく関係していた人間同士による、世界中を巻き込んだ壮大な内輪揉めでしかなかった」という極論にもなってしまうので、リボンズの反逆を止めるどころか察知さえ出来なかったソレスタルビーイング側にも大きな非があるが…。
  4. 小説版によると犠牲者は200万以上。
  5. 小説版では地球連邦政府は市民から大バッシングに晒され、アロウズを利用してきた初代地球連邦大統領ら閣僚全員がリコールされる、という前代未聞の事態に発展している。
  6. リボンズにとっては生贄役から逃れるために行動したのに、生贄役のまま終わってしまったことになる。

資料リンク[編集 | ソースを編集]