「ハリー・オード」の版間の差分

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== ハリー・オード(Harry Ord) ==
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{{登場人物概要
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Harry Ord]]<ref>[http://www.turn-a-gundam.net/character/06.html Character]、∀ガンダムWeb、2022年1月12日閲覧。</ref>
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| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
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*{{登場作品 (人物)|∀ガンダム (TV)|∀ガンダム}}
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| 声優 = {{声優|稲田徹|SRW=Y}}
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|安田朗}}
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦α外伝}}
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| SRWでの分類 = [[パイロット]]
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}}
  
*[[登場作品]][[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]
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{{登場人物概要
*[[声優]]:稲田徹
+
| タイトル = プロフィール
*種族:地球人([[ムーンレィス]]
+
| 種族 = [[種族::地球人]]([[種族::ムーンレィス]]
*性別:男
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| 性別 = [[性別::男]]
*所属:ディアナ親衛隊
+
| 所属 = {{所属 (人物)|ディアナ親衛隊}}
*階級:中尉→大尉→少佐(α外伝のみ)
+
| 役職 = [[役職::隊長]]
*[[年齢]]:18歳
+
| 階級 = [[階級::中尉]]→[[階級::大尉]]<ref>『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』では少佐まで昇進した。</ref>
<!-- *身長:---cm -->
+
| 年齢 = [[年齢::18]]
<!-- *体重:---kg -->
+
}}
*キャラクターデザイン:安田朗
+
'''ハリー・オード'''は『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』の登場人物。
  
[[ディアナ・カウンター]]の親衛隊の隊長。階級は中尉(後に大尉に昇進)。専用機である金色の[[スモー (ゴールドタイプ)|スモー]]を駆り、その戦闘能力の高さは「親衛隊隊長に攻撃して生きて帰った者はいない」と言われるほど。作中でも最強クラスの操縦技術の持ち主で、その圧倒的な技量は原作第43話で確認する事が出来る。
+
== 概要 ==
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[[ディアナ・ソレル]]親衛隊の隊長。階級は中尉(後に大尉に昇進)。常に冷静で思慮深い[[性格]]だが、融通が利かない面も目立つ。トレードマークの赤いサングラスは暗視グラスであり、市販もされているようである。なお、本人は着用の理由として、ディアナ以外の女性を見る時の目線隠しとうそぶく場面もあった。第22話では素顔を拝むことが出来る。
  
また、オード家に伝わる伝統武術「スーパー・アイキ」の使い手でもあり、漫画「月の風」では個人用Iフィールドと組み合わせた「Iフィールド・アイキ」の腕前を披露している。
+
専用機である[[スモー (ゴールドタイプ)|金色のスモー]]を駆り、その戦闘能力の高さは「親衛隊隊長に攻撃して生きて帰った者はいない」と言われるほど。作中でも最強クラスの操縦技術の持ち主で、その圧倒的な技量は第43話で確認する事が出来る。また、オード家に伝わる[[武術・格闘技|伝統武術]]「スーパー・アイキ」の使い手でもあり、[[漫画]]『月の風』では個人用Iフィールドと組み合わせた「Iフィールド・アイキ」の腕前を披露している。
  
[[ディアナ・ソレル|ディアナ]]に心酔し、ディアナの為なら友軍に対してでも非情な態度をとることも辞さない。当初は[[ディアナ・カウンター]]の一員として[[ロラン・セアック|ロラン]]達と敵対する立場にあったが、ディアナ自らが月の[[アグリッパ・メンテナー|アグリッパ]]と戦うようになった為、自然と協調体制をとるようになった。多少融通のきかないところもあるが、常に冷静で思慮深い性格。しかし、ディアナの身を案じるばかりに傍から見ると突飛な行動をとって周囲を煙に巻くこともある。
+
[[ディアナ・ソレル]]に心酔しており、良く言えば「ディアナの忠臣」と言える反面、悪く言えばディアナ以外に関してはいい加減かつ無責任であり、時には友軍に対してもディアナの威光を笠に着る形で冷酷な態度をとることも辞さない為、結果的に一部からは「ディアナの飼い犬」と比喩され、嫌われている(この欠点が悪い形で発揮された結果、[[ウィル・ゲイム]]の死へと発展し、福井晴敏の小説『月に繭地には果実』では自身の破滅にまで繋がっている)。
  
なお、トレードマークの赤いサングラスは暗視グラスであり、市販もされているようである。本人は着用の理由として、ディアナ以外の女性を見る時の目線隠しとうそぶく場面もあった。第22話では素顔を拝むことが出来る。また、独特のファッションセンスを持っているようで星柄のパジャマを愛用したり、正装が黒と黄色の縦縞だったりと劇中でも趣味が悪いと言及されている。その正装からスタッフや一部のファンからは『阪神王子』とも呼ばれる。
+
当初は[[ディアナ・カウンター]]の一員として[[ロラン・セアック]]達と敵対する立場にあったが、ディアナ自らが[[月]]の[[アグリッパ・メンテナー]]と戦うようになった為、自然と協調体制をとるようになった。しかし、ディアナの身を案じるばかりに傍から見ると突飛な行動をとって周囲を煙に巻くこともある。
  
ディアナと入れ替わったキエルを守っている内にいい仲になっていった。
+
また、独特のファッションセンスを持っているようで星柄のパジャマを愛用したり、正装が黒と黄色の縦縞だったりと劇中でも趣味が悪いと言及されている。その正装からスタッフや一部のファンからは『阪神王子』とも呼ばれる。
  
また、小説版では過去に結婚歴があった事を語っており、愛機スモーを元妻の名である「アマンダ」と呼んでいる。離婚か死別かはさておき、過去に結婚歴があった事や、元妻か愛馬かの違いはあれど、愛機に名前をつけて呼ぶ事、サングラス、親衛隊隊長(ディアナ親衛隊、ラストバタリオン)というポジション、そしてその声……と、何かと[[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]]と共通点がある。ただし、両者が共演した事はまだ無い。
+
ディアナと入れ替わった[[キエル・ハイム]]を守っている内にいい仲になっていった。
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 +
また、[[小説|小説版]]では過去に結婚歴があった事を語っており、[[張五飛|愛機スモーを元妻の名である「アマンダ」と呼んでいる。]]
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
+
=== [[αシリーズ]] ===
:能力値はロランより上だが、ひらめきが無いのが欠点。最初は敵で、後に味方に参入する。敵時に[[百式改]]に乗ったクワトロと戦闘させると、互いに金色の派手な機体に乗っているから油断できないといった趣旨の特殊会話がある。[[強化パーツ]]として、「ハリーの眼鏡」が登場する。エンディングではオリジナル要素として少佐に昇進している。
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α外伝}}
;[[スーパーロボット大戦Z]]
+
:初登場作品。担当声優の[[声優:稲田徹|稲田徹]]氏も本作でスパロボ初出演。『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』の主要人物の一人ということで登場機会が多く、カッコイイものや熱いものからシュールなものまで随所に[[DVE]]が入ることもあってかなり目立つ存在。
:最初は敵だが、何度かスポット参戦した後、46話で正式参戦する。能力値は高いが、主に[[迅速]]要員として小隊に入れられている事が多いかもしれない。
+
:エース級の能力値とバランスの良い精神を持ち、[[指揮官]]と[[援護]]も兼ね備えていたりとかなり優秀なパイロット。ただし、[[ひらめき]]・[[必中]]が無いのでボスクラスが相手になると少し怖い場面も。なお、特定ルートで変装姿で登場した際は何故か[[加速]]がひらめきに変化しているため、「眼鏡を変えて視野が広がったのか」と攻略本で突っ込まれていた<ref>ソフトバンク『スーパーロボット大戦α外伝 パーフェクトガイド』P280</ref>。ちなみに、熟練度が低い場合はマップ終了時に'''[[強化パーツ]]'''として「ハリーの眼鏡」を置いていく。命中補正+50と異様に高く、色々な意味で謎の眼鏡である。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]]
+
:エンディングではオリジナル要素として少佐に昇進している。
:ロランやソシエ、ガロード達ガンダムXの面々と共に次元震に巻き込まれ、中盤から自軍に加入。
 
  
== パイロットステータスの傾向 ==
+
=== [[Zシリーズ]] ===
<!-- === [[能力|能力値]] === -->
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Z}}
 +
:最初は敵だが、何度か[[スポット参戦]]した後、第46話で正式参戦する。能力値は高いが、主に[[迅速]]要員として小隊に入れられている事が多いかもしれない。
 +
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
 +
:ロランや[[ソシエ・ハイム|ソシエ]]、[[ガロード・ラン|ガロード]]達『[[機動新世紀ガンダムX|ガンダムX]]』の面々と共に次元震に巻き込まれ、中盤から自軍に加入。
 +
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
 +
:[[ウィッツ・スー|ウィッツ]]や[[ロアビィ・ロイ|ロアビィ]]と共に[[アイム・ライアード|黒幕]]の捜索を行っており、加入は37話と遅め。
 +
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}}
 +
:NPC。
  
 +
=== 単独作品 ===
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 +
:スモーのパイロット。
 +
 +
== パイロットステータス ==
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]
:[[集中]]、[[てかげん]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[魂]]
+
:'''[[集中]]、[[てかげん]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[魂]]'''
 +
;:変装時
 +
::'''[[集中]]、[[てかげん]]、[[ひらめき]]、[[熱血]]、[[気合]]、[[魂]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
:[[集中]]、[[直感]]、[[直撃]]、[[熱血]]、[[迅速]]
+
:'''[[集中]]、[[直感]]、[[直撃]]、[[熱血]]、[[迅速]]'''
 +
;[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]
 +
:'''[[集中]]、[[直感]]、[[加速]]、[[狙撃]]、[[直撃]]、[[熱血]]'''
 +
;[[X-Ω]]
 +
:'''[[集中]]、[[直感]]、[[直撃]]'''
 +
:;パイロットパーツ装備時
 +
::'''[[神速]]、[[自信]]、[[魂]]'''
  
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
;[[切り払い]]、[[指揮官]][[ブロッキング]]、[[カウンター]][[援護攻撃]][[見切り]]  
+
;[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]
:
+
:'''[[指揮官]]L2、[[切り払い]]L3、[[援護]]L1'''
 +
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]、[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]
 +
:'''[[ブロッキング]]、[[カウンター]]L6、[[援護攻撃]]L2、[[見切り]]'''
 +
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]
 +
:'''[[カウンター]]L6、[[援護攻撃]]L2、[[見切り]]、[[Eセーブ]]'''
  
=== [[小隊長能力]](隊長効果) ===
+
=== [[小隊長能力|隊長効果]] ===
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
+
;小隊移動力+1、回避率+10%
:小隊移動力+1、回避率+10%
+
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』で採用。
  
== パイロット[[BGM]] ==
+
=== [[エースボーナス]] ===
<!-- :「曲名」:解説 -->
+
;命中率・クリティカル率+15%
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』で採用。
 +
;命中率・クリティカル率+25%
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』で採用。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[ロラン・セアック]]
 
;[[ロラン・セアック]]
:女装姿であるローラに見惚れる一面も。前期OPでは手前の人物に関係の深い人物が背景に流れる演出があるが、彼の場合はローラであり、意味深。
+
:'''ロランの[[女装]]姿であるローラ・ローラに見惚れる'''一面も。なお、前期OPでは手前の人物に関係の深い人物が背景に流れる演出があるが、ハリーの場合はローラであり、意味深。小説版では調子に乗って「女」になりきったローラの色気に当てられ、'''惚れる一歩手前まで入れ込む'''。しかし、福井晴敏の小説『月に繭地には果実』では、彼への嫉妬心が暴走の一端となってしまう事に。
 
;[[ディアナ・ソレル]]
 
;[[ディアナ・ソレル]]
:心酔しており、彼の行動理由はほとんどがディアナがらみであった。
+
:心酔しており、彼の行動理由はほとんどがディアナ絡みであった。しかし、その行動が悪い形で発揮される事も少なくなく、ディアナ本人を悲しませてしまう事も。
 
;[[キエル・ハイム]]
 
;[[キエル・ハイム]]
:ディアナと入れ替わり、女王を演じるうちに互いに惹かれあっていく。
+
:ディアナと入れ替わり、[[女王]]を演じる内に互いに惹かれあっていく。
 +
;[[ギム・ギンガナム]]
 +
:かつての上官。
 +
;[[スエッソン・ステロ]]
 +
:かつての同僚だが、彼の下劣さに嫌気が差してギンガナム艦隊を見限った。
 +
;[[ミーム・ミドガルド]]
 +
:第44話にてディアナの暗殺を企て、冬の宮殿に向けて砲撃を行った彼を粛清している。
 +
;[[ウィル・ゲイム]]
 +
:キエルの正体に気付きつつあった事から、彼女から自分と距離を取らせるよう指示されたとは言え、[[フィル・アッカマン]]に押し付けてしまう事になり、その結果、彼は先祖と恋仲にあったディアナ本人の目の前で、キャノン・イルフートに搭乗して死亡するという最悪な事態を招いてしまった。
  
 
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 
 
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
 
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
;[[クワトロ・バジーナ]]
+
==== 宇宙世紀ガンダムシリーズ ====
:同じサングラスの男、金色の[[MS]]乗りという共通点がある。ある意味自画自賛。
+
;[[シャア・アズナブル]](クワトロ・バジーナ)
 +
:同じサングラスの男、金色の[[MS]]乗りという共通点がある。ある意味、自画自賛。
 +
;[[カミーユ・ビダン]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では彼の言葉に発奮する事に。
 
;[[サウス・バニング]]
 
;[[サウス・バニング]]
:α外伝で競演。どちらも家庭面で複雑かつ似た事情を持っており、出撃前に会話する場面がある。
+
:『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』で競演。どちらも家庭面で複雑かつ似た事情を持っており、出撃前に会話する場面がある。
;[[カミーユ・ビダン]]
+
 
:Zでは彼の言葉に発奮する事に。
+
==== アナザーガンダムシリーズ ====
 +
;[[ウィッツ・スー]]、[[ロアビィ・ロイ]]
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では裏で暗躍する[[アイム・ライアード|アイム]]を彼らと共に追跡していた。
 +
 
 +
==== ガンダムSEEDシリーズ ====
 
;[[キラ・ヤマト]]
 
;[[キラ・ヤマト]]
:Zでは彼に痛烈な言葉をかけつつも、忠告と助言をした。意外なことだが、ハリーはDESTINY時代のキラと同い年である。
+
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では彼に痛烈な言葉をかけつつも忠告と助言をしたが、彼の傷を見抜く事までは出来ず少々的外れな指摘になってしまった。意外なことだが、ハリーは『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|DESTINY]]』時代のキラと同い年である。
 
;[[アンドリュー・バルトフェルド]]
 
;[[アンドリュー・バルトフェルド]]
:Zでは彼に協力を要請され、[[エターナル]]と行動を共にすることに。
+
:[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では彼に協力を要請され、[[エターナル]]と行動を共にすることに。
;[[ウィッツ・スー]]、[[ロアビィ・ロイ]]
 
:再世篇では彼らと共に裏で暗躍する[[アイム・ライアード|アイム]]を追跡していた。
 
  
 
=== スーパー系 ===
 
=== スーパー系 ===
 
;[[ロシウ・アダイ]]
 
;[[ロシウ・アダイ]]
:[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|第2次Z 破界篇]]EDでは、来るべき時代の為に「統治」という概念を学びたいと願う彼の申し出を快諾する。
+
:[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』エンディングでは、来るべき時代の為に「統治」という概念を学びたいと願う彼の申し出を快諾する。
  
 
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
 
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
 
;[[アイム・ライアード]]
 
;[[アイム・ライアード]]
:再世篇では裏で暗躍する彼をウィッツ達と共に追っていた。
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では裏で暗躍する彼を[[ウィッツ・スー|ウィッツ]]達と共に追っていた。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
;「趣味か!」
+
;「ハッハッハッハ! 地球の雨とは、温かいものだな…! 緑の地球…我らが故郷か」
:ロランの女装に対して。ロランは任務だと返した。小説では男だったと知ったとき、結構ショックを受けている。
+
:初登場時。『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』では[[DVE]]。
 +
;「私は平和主義者ではない」
 +
:[[地球]]側と[[ムーンレィス]]側の交渉が途絶えてしまっている時期の[[グエン・サード・ラインフォード|グエン]]との会話。グエンは穏やかに「私は交渉は続けたい」と答えた。
 +
;「あのヒゲのモビルスーツは、太古に[[スペースノイド|宇宙移民者]]をいじめ抜いた白いモビルスーツそのものに見える」<br/>「ああいう姿だったのだろう…ガンダムとはな」
 +
:戦艦ウィルゲムの発掘現場から[[ポゥ・エイジ|ポゥ]]と帰還している最中に。ポゥには「歴史学でしか知らんくせに」とあしらわれてしまったが、ムーンレィスにおける「[[ガンダムタイプ|ガンダム]]」の認識の一端がうかがえる。『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』では下の台詞のみ[[DVE]]。
 +
;「ポゥ、これだけは言っておく。お前はもっといい男を知るべきだ。そうすれば、もっといい女になる」
 +
:フィルに従い続けるポゥに対して。なお、当のポゥからは「余計なお世話!」と返されてしまった。『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』では[[DVE]]。
 +
;「[[ミーム・ミドガルド|ミドガルド]]! [[ミラン・レックス|ミラン]]! もしディアナ様を一瞬たりとも痛め、泣かせる様な事があったら!」<BR/>「我魂魄百万回生まれ変わっても、恨み晴らすからなぁぁぁぁああ!!」
 +
:普段はクールな二枚目だが、[[ディアナ・ソレル|ディアナ様]]の事になると我を忘れて激昂する事もあった。『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』ではこれも[[DVE]]。
 +
:文面的にはわかりにくいが、要約すると'''「ディアナ様に危害を加えたら覚悟しておけ。私はお前達を絶対に許さない」'''という警告である。
 +
;キエル 「ハリー大尉にとって[[キエル・ハイム]]は、ディアナ様の影武者にもならない女でしょうか?」<BR/>「どういう意味でしょう?キエル嬢はご立派に」<BR/>キエル 「私は、ハリー殿が好きなのです」<BR/>「ありがたいことです」<BR/>キエル 「そういうことではありません、ハリー・オード」<BR/>「自分は親衛隊の隊長でありますから、ディアナ様以外に心を動かされることは」<BR/>キエル 「ハリー殿」<BR/> 「動かされることはござ」<BR/>キエル「ハリー!」
 +
:第38話「戦闘神ギンガナム」より。ミドガルドを追うために一時的にミリシャと行動するハリー。その際、キエルから遂に想いを告げられる。しかし、ハリーは自分はディアナの親衛隊だと拒否する。
 +
;キエル「好きだとおっしゃってくだされば、アグリッパを暗殺する事だってやってのけましょうに」<BR/>「キエル・ハイム、いかように私をなぶっていただいてもよい」<BR/>キエル 「…」<BR/>「あなたには、ディアナ様の盾になっていただきたい」<BR/>キエル 「…」<BR/>「そのかわり愛するという愛では、それは貧しいでしょう」
 +
:同話にて。ディアナの盾になって欲しいと、涙を流すキエルにそう言ったハリーは、「(身代わりになる代わりに)愛するという愛では貧しい」と語り、キエルと口づけを交わした。このシーンについて、ハリーの声優の稲田徹氏は「キエルへの申し訳なさと同情の念からキスをした」と解釈していたが…後に富野由悠季氏から「めんどくさかったのでさっさと黙らせるためにキスしただけ」と明かされて衝撃を受けたそうである。
 +
;「ディアナ様の尻と言ったか……おのれェェェェーーーーーー!!」
 +
:[[スエッソン・ステロ|スエッソン]]と戦闘したときスエッソンから「親衛隊なら女王の尻を追いかけてるだけにしろ!」と言われ、激怒したときの台詞。ハリーが激怒したのは親衛隊のことを馬鹿されたのではなく、ディアナを侮辱したような言葉だからだと考えられる。
 
;「読み違いもはなはだしい!」
 
;「読み違いもはなはだしい!」
:[[黒歴史]]=ガンダムの歴史を見て、「武人が武勲を立てる為に戦えということを教えてる」と解釈した[[スエッソン・ステロ|スエッソン]]に対して。
+
:[[黒歴史]]=ガンダムの歴史を見て、「武人が武勲を立てる為に戦えということを教えてる」と解釈したスエッソンに対して。
;「ミドガルド!ミラン! もしディアナ様を一瞬たりとも痛め、泣かせる様な事があったら!我魂魄百万回生まれかわろうとも、 恨み晴らすからなぁぁ!!」
 
:普段はクールな二枚目だが、ディアナの事になると我を忘れて激昂する事もあった。
 
 
;「ディアナの法の裁きは…受けていただく!」
 
;「ディアナの法の裁きは…受けていただく!」
:冬の宮殿に向けて砲撃を加えたミドガルドを粛正する際の台詞。
+
:冬の宮殿に向けて砲撃を加えたミドガルドを粛清する際の台詞。『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』ではミドガルドにハリーでトドメを刺した場合のみ[[DVE]]。
 
;「ユニバァァァァァス!!」
 
;「ユニバァァァァァス!!」
:[[ターンX]]との戦いの時、叫んだ台詞。意味としては「南無三」などのようなもの。いわゆる、『富野節』のひとつである。なお、ハリーを演じた稲田徹氏のお気に入りの台詞らしく、『落ち込んでいる時に叫ぶと、元気になれる』という旨の発言をしている。ちなみにロランが『ガンダム無双』において、「ユニバース!あなたがいると心強いです!」、『地球光』と『ガンダムVS.ガンダムシリーズ』において「ユニバース、ユニバース!」と発言していることから[[ムーンレィス]]にとっては感嘆を表す言葉である可能性もある。
+
:[[ターンX]]との戦いの時に叫んだ台詞であり、[[ムーンレィス]]の感嘆詞。なお、ハリーを演じた稲田徹氏にとってはお気に入りの台詞であるらしく、『'''落ち込んでいる時に叫ぶと、元気になれる'''』という旨の発言をしている。
 +
:ちなみにロランも劇場版やゲーム作品で叫んでいる。
 +
 
 +
== 迷台詞 ==
 +
;「趣味か!」
 +
:[[ロラン・セアック|ロラン]]の[[女装]]に対して。このハリーの言葉に対して、ロランは「任務だ」と返した。なお、[[小説]]では'''ローラが男だったと知った時には、結構ショックを受けている'''。
 +
:『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』ではロランのセリフも含めて[[DVE]]になっている。
 +
;「いい手なんだがなァ…」
 +
:リリの「ローラとしてグエンをたらしこめ」という策を評価して。
  
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 +
=== [[αシリーズ]] ===
 +
;「味方機は下がれ! 核を使用するぞ!」
 +
:『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』で[[∀ガンダム]]に乗り込んだハリーがミサイルを使用する時の台詞。無論[[核ミサイル]]ではないのだが、もしかして開発段階で武装に核ミサイルを加える予定があったのかもしれない。
 +
;「…ディアナ様に仇なした男には相応しい結末か……」
 +
:『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』第35話Aシナリオエンドデモにて、[[アグリッパ・メンテナー]]が[[カーメン・カーメン]]のキングコブラによって毒死した時に口走った、まさに自業自得ともとれる台詞。
 +
;「…あなたのおっしゃることは良くわかります。ですが、後悔はしていません。何故なら、必ずここに戻るつもりでいるからです」
 +
:『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』第38話シナリオデモにて[[サウス・バニング|バニング]]から「別れの時は悔いを残さんようにな」と言われた際に返した言葉。
  
;「味方機は下がれ!核を使用するぞ!」
+
=== [[Zシリーズ]] ===
:[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]で∀ガンダムに乗り込んだハリーがミサイルを使用する時の台詞。無論[[核ミサイル]]ではないのだが、もしかして開発段階で武装に核ミサイルを加える予定があったのかもしれない。
+
;「私はパイロットの命を奪えと言っているわけではない。だが、君の戦い方はあまりに不自然だ。どういった心境かは知らないが、いつかそれは自分と仲間を滅ぼす事になると思うが」<br />「良心の呵責…。それとも善行のつもりか…だが、はっきり言おう。その程度の覚悟で戦いに臨むのなら下がっていたまえ」<br />「誤解しないでもらいたい。これは君のためを思って言っている。そのような中途半端な覚悟で戦っているのなら、君自身もいつかそれに押し潰されるだろう。ならば、その前に自分から戦うのを止めたまえ」
;「…ディアナ様に仇なした男には相応しい結末か……」
+
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』第43話「運命と自由と」より。相手のコックピットを避けて攻撃する[[キラ・ヤマト|キラ]]に対しての忠告と助言。痛烈な言葉であるが、ハリーなりにキラのことを思っていることが窺える台詞である。
:[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]第35話Aシナリオエンドデモにて、[[アグリッパ・メンテナー]]が[[カーメン・カーメン]]のキングコブラによって毒死した時に口走った、まさに自業自得ともとれる台詞。
+
:しかし、キラの戦い方はハリーが言う所の「押し潰される」経験をしたからこその物であり、(よく知らない相手のトラウマを見抜けというのも無理な話だが)的外れな指摘とも言える。
;(………)<br />「…あなたのおっしゃることは良くわかります」<br />「ですが、後悔はしていません。何故なら、必ずここに戻るつもりでいるからです」
+
:それについてキラが反論しない不自然さ、何がどう「自分や仲間を滅ぼす」のかという具体性の欠如、正規の訓練・軍教育を受けていない相手に「殺す覚悟」を説く事の是非など、「キラの過去や人となりを知らない」という点を差し引いても疑問の余地が多く、当時はキラ、延いては『SEED DESTINY』そのものに対する理解が進んでいなかった事が窺える。
:[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]第38話シナリオデモにてバニングから「別れの時は悔いを残さんようにな」と言われた際に返した言葉。
+
;「それを答える気はない。…代わりに君にこの言葉を送ろう。正しかろうと、そうでなかろうと人は自分のやるべき事を果たすまでだ」<br />キラ「自分のやるべき事…」<br />「この言葉は[[ZEUTH]]のカミーユ・ビダンという少年の言葉だ。恥ずかしい話だが私もこの言葉で迷いを吹っ切ったこともある。私はディアナ様の親衛隊だ。そのディアナ様のためなら、どのような痛みや恥辱にも耐えよう。なぜなら、それが私の使命であり、私の信じる戦いだからだ」<br />キラ「信じる戦い…」<br />「迷うことは必要だ。迷わないことは盲信と同じだろうからな。だが、君はこのままでは自分を滅ぼす」<br />キラ「僕は迷いを…捨てればいいんですか? 何も感じないまま、機械の様にただ戦えばいいって言うんですか?」<br />「それでは心を殺しているのと同じだよ。私は君が迷いの向こうに答えを見つけることを望むまでだ」
;「私はパイロットの命を奪えと言っているわけではない。だが、君の戦い方はあまりに不自然だ」<br />「どういった心境かは知らないが、いつかそれは自分と仲間を滅ぼす事になると思うが」<br />「良心の呵責…。それとも善行のつもりか…」<br />「だが、はっきり言おう。その程度の覚悟で戦いに臨むのなら下がっていたまえ」<br />「誤解しないでもらいたい。これは君のためを思って言っている」<br />「そのような中途半端な覚悟で戦っているのなら、君自身もいつかそれに押し潰されるだろう」<br />「ならば、その前に自分から戦うのを止めたまえ」
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:上記のセリフの後キラから「ディアナ女王をさらった人を討った事も全て任務だと割り切れるんですか?」と問われた際に返した言葉。
:[[Z]]第43話での相手のコックピットを避けて攻撃するキラに対しての忠告と助言。痛烈な言葉であるが、ハリーなりにキラのことを思っていることが伺える台詞である。
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:ハリーから伝えられた[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の言葉がキラ達の道を示すこととなった。
;「それを答える気はない。…代わりに君にこの言葉を送ろう」<br />「正しかろうと、そうでなかろうと人は自分のやるべき事を果たすまでだ」<br />(キラ)「自分のやるべき事…」<br />「この言葉はZEUTHのカミーユ・ビダンという少年の言葉だ」<br />「恥ずかしい話だが私もこの言葉で迷いを吹っ切ったこともある」<br />「私はディアナ様の親衛隊だ。そのディアナ様のためなら、どのような痛みや恥辱にも耐えよう」<br />「なぜなら、それが私の使命であり、私の信じる戦いだからだ」<br />(キラ)「信じる戦い…」<br />「迷うことは必要だ。迷わないことは盲信と同じだろうからな。だが、君はこのままでは自分を滅ぼす」<br />(キラ)「僕は迷いを…捨てればいいんですか? 何も感じないまま、機械の様にただ戦えばいいって言うんですか?」<br />「それでは心を殺しているのと同じだよ。私は君が迷いの向こうに答えを見つけることを望むまでだ」
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:……尤も、キラはかつて「自分のやるべき事」……と言うより「やらざるを得ない事」をやり続けた結果まさに一度「自分を滅ぼし」、その先に「答えを見つけた」筈なのだが。
:上記のセリフの後キラから「ディアナ女王をさらった人を討った事も全て任務だと割り切れるんですか?」と問われた際に返した言葉。ハリーから伝えられたカミーユの言葉がキラ達の道を示すこととなった。
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;「そうではない。あそこに立たれているのはディアナ様の意思を代行される方だ」<br />「[[偽物]]などではない…。ディアナ様そのものと思ってもらってもいい」
;「そうではない。あそこに立たれているのはディアナ様の意思を代行される方だ」<br />「偽物などではない…。ディアナ様そのものと思ってもらってもいい」
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:[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』第46話「混迷の中の正義」シナリオエンドデモにて[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]の不正を暴いた[[ラクス・クライン|ラクス]]と共に現れたディアナに扮した[[キエル・ハイム|キエル]]を見て「あっちも偽物で対抗する気!?」と発言した[[ソシエ・ハイム|ソシエ]]に対して。
:[[Z]]第46話シナリオエンドデモにてデュランダル議長の不正を暴いたラクスと共に現れたディアナに扮したキエルを見て「あっちも偽物で対抗する気!?」と発言したソシエに対して。ハリーがいかにキエルを信頼しているかがうかがえる。
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:ハリーがいかにキエルを信頼しているかがうかがえる。
;「やはり、趣味か?」
 
:第2次Z再世篇EDにて、ロランが女装した際の色香でティンプ達を惑わせたという話を聞いて。「やはり」と前置きしているので、'''ハリーは常々ロランが趣味で女装していると思っている'''らしい…
 
  
 
== スパロボシリーズの迷台詞 ==
 
== スパロボシリーズの迷台詞 ==
 
;「戦場で金色の機体に乗る…かなりの手練と見た!」
 
;「戦場で金色の機体に乗る…かなりの手練と見た!」
 
:ある意味自画自賛な対[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]](in[[百式]]or[[百式改]])専用台詞。
 
:ある意味自画自賛な対[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]](in[[百式]]or[[百式改]])専用台詞。
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;「やはり、趣味か?」
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:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』EDにて、[[ロラン・セアック|ロラン]]が[[女装]]した際の色香で[[ティンプ・シャローン|ティンプ]]達を惑わせたという話を聞いて。
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:「やはり」と前置きしているので、'''「[[Zシリーズ]]」のハリーは常々ロランが趣味で女装していると思っている'''らしい…
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== 搭乗機体 ==
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;[[スモー]]
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:金色の専用機に搭乗。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
[[声優|中の人]]である稲田氏は『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』の打ち上げにハリーのコスプレで赴いた事があるが、大ブーイングを浴びたらしい。また、稲田氏も愛車を「アマンダ」と呼んでいるらしい。ちなみに次に車を買った時の愛称予定は…もちろん、[[トロンベ]]である。
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*離婚か死別かはさておき、過去に結婚歴があった事や、元妻か愛馬かの違いはあれど、愛機に名前をつけて呼ぶ事、サングラス、親衛隊隊長(ディアナ親衛隊、ラストバタリオン)というポジション、そしてその声……と、何かと[[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]]と共通点がある。ただし、両者が共演した事はまだ無い。
<!-- == 商品情報 == -->
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**また、稲田氏も愛車を「アマンダ」と呼んでいるらしい。ちなみに次に車を買った時の愛称予定は…もちろん、[[トロンベ]]である。
<!-- *<amazon>B000F7239E</amazon> -->
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*[[声優|中の人]]である稲田氏は『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』の打ち上げにハリーのコスプレで赴いた事があるが、大ブーイングを浴びたらしい。
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*サングラスで素顔を隠しているためか、[[シャア・アズナブル]]や[[ゼクス・マーキス]]のような「仮面キャラ」として扱われることもしばしばある。
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== 脚注 ==
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2024年3月29日 (金) 11:05時点における版

ハリー・オード
外国語表記 Harry Ord[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 稲田徹
デザイン 安田朗
初登場SRW スーパーロボット大戦α外伝
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
種族 地球人ムーンレィス
性別
年齢 18歳
所属 ディアナ親衛隊
役職 隊長
軍階級 中尉→大尉[2]
テンプレートを表示

ハリー・オードは『∀ガンダム』の登場人物。

概要

ディアナ・ソレル親衛隊の隊長。階級は中尉(後に大尉に昇進)。常に冷静で思慮深い性格だが、融通が利かない面も目立つ。トレードマークの赤いサングラスは暗視グラスであり、市販もされているようである。なお、本人は着用の理由として、ディアナ以外の女性を見る時の目線隠しとうそぶく場面もあった。第22話では素顔を拝むことが出来る。

専用機である金色のスモーを駆り、その戦闘能力の高さは「親衛隊隊長に攻撃して生きて帰った者はいない」と言われるほど。作中でも最強クラスの操縦技術の持ち主で、その圧倒的な技量は第43話で確認する事が出来る。また、オード家に伝わる伝統武術「スーパー・アイキ」の使い手でもあり、漫画『月の風』では個人用Iフィールドと組み合わせた「Iフィールド・アイキ」の腕前を披露している。

ディアナ・ソレルに心酔しており、良く言えば「ディアナの忠臣」と言える反面、悪く言えばディアナ以外に関してはいい加減かつ無責任であり、時には友軍に対してもディアナの威光を笠に着る形で冷酷な態度をとることも辞さない為、結果的に一部からは「ディアナの飼い犬」と比喩され、嫌われている(この欠点が悪い形で発揮された結果、ウィル・ゲイムの死へと発展し、福井晴敏の小説『月に繭地には果実』では自身の破滅にまで繋がっている)。

当初はディアナ・カウンターの一員としてロラン・セアック達と敵対する立場にあったが、ディアナ自らがアグリッパ・メンテナーと戦うようになった為、自然と協調体制をとるようになった。しかし、ディアナの身を案じるばかりに傍から見ると突飛な行動をとって周囲を煙に巻くこともある。

また、独特のファッションセンスを持っているようで星柄のパジャマを愛用したり、正装が黒と黄色の縦縞だったりと劇中でも趣味が悪いと言及されている。その正装からスタッフや一部のファンからは『阪神王子』とも呼ばれる。

ディアナと入れ替わったキエル・ハイムを守っている内にいい仲になっていった。

また、小説版では過去に結婚歴があった事を語っており、愛機スモーを元妻の名である「アマンダ」と呼んでいる。

登場作品と役柄

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
初登場作品。担当声優の稲田徹氏も本作でスパロボ初出演。『∀ガンダム』の主要人物の一人ということで登場機会が多く、カッコイイものや熱いものからシュールなものまで随所にDVEが入ることもあってかなり目立つ存在。
エース級の能力値とバランスの良い精神を持ち、指揮官援護も兼ね備えていたりとかなり優秀なパイロット。ただし、ひらめき必中が無いのでボスクラスが相手になると少し怖い場面も。なお、特定ルートで変装姿で登場した際は何故か加速がひらめきに変化しているため、「眼鏡を変えて視野が広がったのか」と攻略本で突っ込まれていた[3]。ちなみに、熟練度が低い場合はマップ終了時に強化パーツとして「ハリーの眼鏡」を置いていく。命中補正+50と異様に高く、色々な意味で謎の眼鏡である。
エンディングではオリジナル要素として少佐に昇進している。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
最初は敵だが、何度かスポット参戦した後、第46話で正式参戦する。能力値は高いが、主に迅速要員として小隊に入れられている事が多いかもしれない。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
ロランやソシエガロード達『ガンダムX』の面々と共に次元震に巻き込まれ、中盤から自軍に加入。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
ウィッツロアビィと共に黒幕の捜索を行っており、加入は37話と遅め。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
NPC。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
スモーのパイロット。

パイロットステータス

精神コマンド

α外伝
集中てかげん加速熱血気合
変装時
集中てかげんひらめき熱血気合
Z
集中直感直撃熱血迅速
第2次Z
集中直感加速狙撃直撃熱血
X-Ω
集中直感直撃
パイロットパーツ装備時
神速自信

特殊技能(特殊スキル)

α外伝
指揮官L2、切り払いL3、援護L1
Z第2次Z破界篇
ブロッキングカウンターL6、援護攻撃L2、見切り
第2次Z再世篇
カウンターL6、援護攻撃L2、見切りEセーブ

隊長効果

小隊移動力+1、回避率+10%
Z』で採用。

エースボーナス

命中率・クリティカル率+15%
第2次Z破界篇』で採用。
命中率・クリティカル率+25%
第2次Z再世篇』で採用。

人間関係

ロラン・セアック
ロランの女装姿であるローラ・ローラに見惚れる一面も。なお、前期OPでは手前の人物に関係の深い人物が背景に流れる演出があるが、ハリーの場合はローラであり、意味深。小説版では調子に乗って「女」になりきったローラの色気に当てられ、惚れる一歩手前まで入れ込む。しかし、福井晴敏の小説『月に繭地には果実』では、彼への嫉妬心が暴走の一端となってしまう事に。
ディアナ・ソレル
心酔しており、彼の行動理由はほとんどがディアナ絡みであった。しかし、その行動が悪い形で発揮される事も少なくなく、ディアナ本人を悲しませてしまう事も。
キエル・ハイム
ディアナと入れ替わり、女王を演じる内に互いに惹かれあっていく。
ギム・ギンガナム
かつての上官。
スエッソン・ステロ
かつての同僚だが、彼の下劣さに嫌気が差してギンガナム艦隊を見限った。
ミーム・ミドガルド
第44話にてディアナの暗殺を企て、冬の宮殿に向けて砲撃を行った彼を粛清している。
ウィル・ゲイム
キエルの正体に気付きつつあった事から、彼女から自分と距離を取らせるよう指示されたとは言え、フィル・アッカマンに押し付けてしまう事になり、その結果、彼は先祖と恋仲にあったディアナ本人の目の前で、キャノン・イルフートに搭乗して死亡するという最悪な事態を招いてしまった。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
同じサングラスの男、金色のMS乗りという共通点がある。ある意味、自画自賛。
カミーユ・ビダン
Z』では彼の言葉に発奮する事に。
サウス・バニング
α外伝』で競演。どちらも家庭面で複雑かつ似た事情を持っており、出撃前に会話する場面がある。

アナザーガンダムシリーズ

ウィッツ・スーロアビィ・ロイ
第2次Z再世篇』では裏で暗躍するアイムを彼らと共に追跡していた。

ガンダムSEEDシリーズ

キラ・ヤマト
Z』では彼に痛烈な言葉をかけつつも忠告と助言をしたが、彼の傷を見抜く事までは出来ず少々的外れな指摘になってしまった。意外なことだが、ハリーは『DESTINY』時代のキラと同い年である。
アンドリュー・バルトフェルド
Z』では彼に協力を要請され、エターナルと行動を共にすることに。

スーパー系

ロシウ・アダイ
第2次Z破界篇』エンディングでは、来るべき時代の為に「統治」という概念を学びたいと願う彼の申し出を快諾する。

バンプレストオリジナル

アイム・ライアード
第2次Z再世篇』では裏で暗躍する彼をウィッツ達と共に追っていた。

名台詞

「ハッハッハッハ! 地球の雨とは、温かいものだな…! 緑の地球…我らが故郷か」
初登場時。『α外伝』ではDVE
「私は平和主義者ではない」
地球側とムーンレィス側の交渉が途絶えてしまっている時期のグエンとの会話。グエンは穏やかに「私は交渉は続けたい」と答えた。
「あのヒゲのモビルスーツは、太古に宇宙移民者をいじめ抜いた白いモビルスーツそのものに見える」
「ああいう姿だったのだろう…ガンダムとはな」
戦艦ウィルゲムの発掘現場からポゥと帰還している最中に。ポゥには「歴史学でしか知らんくせに」とあしらわれてしまったが、ムーンレィスにおける「ガンダム」の認識の一端がうかがえる。『α外伝』では下の台詞のみDVE
「ポゥ、これだけは言っておく。お前はもっといい男を知るべきだ。そうすれば、もっといい女になる」
フィルに従い続けるポゥに対して。なお、当のポゥからは「余計なお世話!」と返されてしまった。『α外伝』ではDVE
ミドガルドミラン! もしディアナ様を一瞬たりとも痛め、泣かせる様な事があったら!」
「我魂魄百万回生まれ変わっても、恨み晴らすからなぁぁぁぁああ!!」
普段はクールな二枚目だが、ディアナ様の事になると我を忘れて激昂する事もあった。『α外伝』ではこれもDVE
文面的にはわかりにくいが、要約すると「ディアナ様に危害を加えたら覚悟しておけ。私はお前達を絶対に許さない」という警告である。
キエル 「ハリー大尉にとってキエル・ハイムは、ディアナ様の影武者にもならない女でしょうか?」
「どういう意味でしょう?キエル嬢はご立派に」
キエル 「私は、ハリー殿が好きなのです」
「ありがたいことです」
キエル 「そういうことではありません、ハリー・オード」
「自分は親衛隊の隊長でありますから、ディアナ様以外に心を動かされることは」
キエル 「ハリー殿」
「動かされることはござ」
キエル「ハリー!」
第38話「戦闘神ギンガナム」より。ミドガルドを追うために一時的にミリシャと行動するハリー。その際、キエルから遂に想いを告げられる。しかし、ハリーは自分はディアナの親衛隊だと拒否する。
キエル「好きだとおっしゃってくだされば、アグリッパを暗殺する事だってやってのけましょうに」
「キエル・ハイム、いかように私をなぶっていただいてもよい」
キエル 「…」
「あなたには、ディアナ様の盾になっていただきたい」
キエル 「…」
「そのかわり愛するという愛では、それは貧しいでしょう」
同話にて。ディアナの盾になって欲しいと、涙を流すキエルにそう言ったハリーは、「(身代わりになる代わりに)愛するという愛では貧しい」と語り、キエルと口づけを交わした。このシーンについて、ハリーの声優の稲田徹氏は「キエルへの申し訳なさと同情の念からキスをした」と解釈していたが…後に富野由悠季氏から「めんどくさかったのでさっさと黙らせるためにキスしただけ」と明かされて衝撃を受けたそうである。
「ディアナ様の尻と言ったか……おのれェェェェーーーーーー!!」
スエッソンと戦闘したときスエッソンから「親衛隊なら女王の尻を追いかけてるだけにしろ!」と言われ、激怒したときの台詞。ハリーが激怒したのは親衛隊のことを馬鹿されたのではなく、ディアナを侮辱したような言葉だからだと考えられる。
「読み違いもはなはだしい!」
黒歴史=ガンダムの歴史を見て、「武人が武勲を立てる為に戦えということを教えてる」と解釈したスエッソンに対して。
「ディアナの法の裁きは…受けていただく!」
冬の宮殿に向けて砲撃を加えたミドガルドを粛清する際の台詞。『α外伝』ではミドガルドにハリーでトドメを刺した場合のみDVE
「ユニバァァァァァス!!」
ターンXとの戦いの時に叫んだ台詞であり、ムーンレィスの感嘆詞。なお、ハリーを演じた稲田徹氏にとってはお気に入りの台詞であるらしく、『落ち込んでいる時に叫ぶと、元気になれる』という旨の発言をしている。
ちなみにロランも劇場版やゲーム作品で叫んでいる。

迷台詞

「趣味か!」
ロラン女装に対して。このハリーの言葉に対して、ロランは「任務だ」と返した。なお、小説ではローラが男だったと知った時には、結構ショックを受けている
α外伝』ではロランのセリフも含めてDVEになっている。
「いい手なんだがなァ…」
リリの「ローラとしてグエンをたらしこめ」という策を評価して。

スパロボシリーズの名台詞

αシリーズ

「味方機は下がれ! 核を使用するぞ!」
α外伝』で∀ガンダムに乗り込んだハリーがミサイルを使用する時の台詞。無論核ミサイルではないのだが、もしかして開発段階で武装に核ミサイルを加える予定があったのかもしれない。
「…ディアナ様に仇なした男には相応しい結末か……」
α外伝』第35話Aシナリオエンドデモにて、アグリッパ・メンテナーカーメン・カーメンのキングコブラによって毒死した時に口走った、まさに自業自得ともとれる台詞。
「…あなたのおっしゃることは良くわかります。ですが、後悔はしていません。何故なら、必ずここに戻るつもりでいるからです」
α外伝』第38話シナリオデモにてバニングから「別れの時は悔いを残さんようにな」と言われた際に返した言葉。

Zシリーズ

「私はパイロットの命を奪えと言っているわけではない。だが、君の戦い方はあまりに不自然だ。どういった心境かは知らないが、いつかそれは自分と仲間を滅ぼす事になると思うが」
「良心の呵責…。それとも善行のつもりか…だが、はっきり言おう。その程度の覚悟で戦いに臨むのなら下がっていたまえ」
「誤解しないでもらいたい。これは君のためを思って言っている。そのような中途半端な覚悟で戦っているのなら、君自身もいつかそれに押し潰されるだろう。ならば、その前に自分から戦うのを止めたまえ」
Z』第43話「運命と自由と」より。相手のコックピットを避けて攻撃するキラに対しての忠告と助言。痛烈な言葉であるが、ハリーなりにキラのことを思っていることが窺える台詞である。
しかし、キラの戦い方はハリーが言う所の「押し潰される」経験をしたからこその物であり、(よく知らない相手のトラウマを見抜けというのも無理な話だが)的外れな指摘とも言える。
それについてキラが反論しない不自然さ、何がどう「自分や仲間を滅ぼす」のかという具体性の欠如、正規の訓練・軍教育を受けていない相手に「殺す覚悟」を説く事の是非など、「キラの過去や人となりを知らない」という点を差し引いても疑問の余地が多く、当時はキラ、延いては『SEED DESTINY』そのものに対する理解が進んでいなかった事が窺える。
「それを答える気はない。…代わりに君にこの言葉を送ろう。正しかろうと、そうでなかろうと人は自分のやるべき事を果たすまでだ」
キラ「自分のやるべき事…」
「この言葉はZEUTHのカミーユ・ビダンという少年の言葉だ。恥ずかしい話だが私もこの言葉で迷いを吹っ切ったこともある。私はディアナ様の親衛隊だ。そのディアナ様のためなら、どのような痛みや恥辱にも耐えよう。なぜなら、それが私の使命であり、私の信じる戦いだからだ」
キラ「信じる戦い…」
「迷うことは必要だ。迷わないことは盲信と同じだろうからな。だが、君はこのままでは自分を滅ぼす」
キラ「僕は迷いを…捨てればいいんですか? 何も感じないまま、機械の様にただ戦えばいいって言うんですか?」
「それでは心を殺しているのと同じだよ。私は君が迷いの向こうに答えを見つけることを望むまでだ」
上記のセリフの後キラから「ディアナ女王をさらった人を討った事も全て任務だと割り切れるんですか?」と問われた際に返した言葉。
ハリーから伝えられたカミーユの言葉がキラ達の道を示すこととなった。
……尤も、キラはかつて「自分のやるべき事」……と言うより「やらざるを得ない事」をやり続けた結果まさに一度「自分を滅ぼし」、その先に「答えを見つけた」筈なのだが。
「そうではない。あそこに立たれているのはディアナ様の意思を代行される方だ」
偽物などではない…。ディアナ様そのものと思ってもらってもいい」
Z』第46話「混迷の中の正義」シナリオエンドデモにてデュランダル議長の不正を暴いたラクスと共に現れたディアナに扮したキエルを見て「あっちも偽物で対抗する気!?」と発言したソシエに対して。
ハリーがいかにキエルを信頼しているかがうかがえる。

スパロボシリーズの迷台詞

「戦場で金色の機体に乗る…かなりの手練と見た!」
ある意味自画自賛な対クワトロ(in百式or百式改)専用台詞。
「やはり、趣味か?」
第2次Z再世篇』EDにて、ロラン女装した際の色香でティンプ達を惑わせたという話を聞いて。
「やはり」と前置きしているので、Zシリーズ」のハリーは常々ロランが趣味で女装していると思っているらしい…

搭乗機体

スモー
金色の専用機に搭乗。

余談

  • 離婚か死別かはさておき、過去に結婚歴があった事や、元妻か愛馬かの違いはあれど、愛機に名前をつけて呼ぶ事、サングラス、親衛隊隊長(ディアナ親衛隊、ラストバタリオン)というポジション、そしてその声……と、何かとレーツェルと共通点がある。ただし、両者が共演した事はまだ無い。
    • また、稲田氏も愛車を「アマンダ」と呼んでいるらしい。ちなみに次に車を買った時の愛称予定は…もちろん、トロンベである。
  • 中の人である稲田氏は『∀ガンダム』の打ち上げにハリーのコスプレで赴いた事があるが、大ブーイングを浴びたらしい。
  • サングラスで素顔を隠しているためか、シャア・アズナブルゼクス・マーキスのような「仮面キャラ」として扱われることもしばしばある。

脚注

  1. Character、∀ガンダムWeb、2022年1月12日閲覧。
  2. α外伝』では少佐まで昇進した。
  3. ソフトバンク『スーパーロボット大戦α外伝 パーフェクトガイド』P280