ストライクガンダム

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GAT-X105 ストライクガンダム(Strike Gundam)

地球連合軍が開発した5機の新型モビルスーツのうちの1機。機体色はトリコロールから黄色を廃したもの。5機の中では最後に造られた機体で、装備換装システム「ストライカーパックシステム」を搭載しており、汎用性が高い。本機は後に連合だけでなく、ザフトMS開発にも多大な影響を与えている。ザフトでは明らかに本機を意識したMSであるインパルスガンダムや連合のストライカーパックをほぼ無調整で使用可能なテスタメントガンダム(スパロボ未登場)、ウィザードシステムを搭載したザクウォーリアなどが開発されたり、連合でもストライカーパックを使用可能な105ダガーダガーLウィンダムが開発されたり、本機の改良型であるストライクEが製造されるなどしている。また、フリーダムジャスティスも本機のコンセプトを継いだ部分もあるとされる。

原作では5機のG兵器の中で唯一、強奪を免れた機体であり、マリュー・ラミアスキラ・ヤマトが搭乗。当初はマリューが操縦していたが、アスランの銃撃で腕を負傷し、ナチュラルである上にパイロットですらない彼女ではMSの操縦など出来る訳もなく、さらに当初はOSが未完成だったため、歩くことすらもままならなかったが、工業カレッジの学生であったキラが強引に操縦を代わり、瞬時にOSを書き換えた事で、標準装備でありながらも驚異的な性能を発揮して、ミゲル・アイマンの駆るジンを撃破した。だが、書き換えられたOSはナチュラルのパイロットでは到底扱える物ではなく、そのまま、なし崩し的にキラは本機のパイロットとして戦う事となった。それ以後、ジンはもちろん、敵に強奪された4機のGとも対等以上に渡り合い、ミゲルを皮切りに、アンドリュー・バルトフェルドマルコ・モラシム、そして奪われたGの1機であるブリッツに乗るニコル・アマルフィなど、エースパイロットを次々と撃破するという高い戦果をあげている。が、ニコルの死に激昂したアスランの駆るイージスと戦闘になり、自爆攻撃に巻き込まれて大破する。その後、本機はオーブ軍に回収され、ナチュラル用OSを搭載した上で修復され、地球軍を離反したアークエンジェルがオーブに寄港した際に引き渡された。その後はムウ・ラ・フラガがパイロットとなり、オーブ開放作戦において、ストライクダガーカラミティガンダムを相手に初心者と思えない戦いぶりを見せ、オーブが陥落した後も核ミサイルの撃破などの高い戦果を挙げるが、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にてラウ・ル・クルーゼプロヴィデンスガンダムと交戦、善戦するが、中破する。最後はアークエンジェルに向けて放たれたドミニオンのローエングリンを身を挺して防ぎ、機体は爆散・消滅した。

後に『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において、キラがストライクルージュで宇宙に上がる際、機体OSの設定をストライクと同じにしたため、1回だけこの元祖カラーのストライクルージュが登場している(PS装甲と無関係の目と盾はルージュのまま)。

ストライカーパックシステム

高機動戦闘や対艦攻撃などの特定のコンセプトに沿った装備を持ったバックパックを換装する事で、様々な用途・状況に対応するシステム。バッテリーも内蔵されており、MSの稼働時間の延長にも一役買っている。また、スカイグラスパーやコスモグラスパー(スパロボ未登場)といったMS支援用の戦闘機にも装備可能で、MSとの連携によって空中で装備を換装する事もできる。アークエンジェルに唯一残ったGであるストライクはこのシステムで有効に活用され、高い戦果を出した。このシステムの有用性はザフトでも認められ、「ウィザードシステム」や「シルエットシステム」などが開発されている(ただしザフト側では接続機構の規格統一が不完全であり、インパルスやザクがお互いの装備を共有するのは不可能)。

エールストライカー
高機動バックパックを搭載し、宇宙での機動性の向上や大気圏内での高々度ジャンプを可能とする、デュエルガンダムに似た汎用性の高い形態。最も多用されている。また、ビームサーベルも装備しており、格闘能力も向上。
ソードストライカー
対艦刀を装備し、格闘戦に対応した形態。対MS戦闘でもよく用いられる。ミゲルやニコルなどの名のあるパイロットを倒した時に使用されていることが多い。ブリッツガンダムに相当する白兵戦形態で、実際対抗するために装備されたこともあるが、向こうが特殊すぎて武装の共通項は少ない。
ランチャーストライカー
火器を多数装備した、バスターガンダムのような火力重視の砲撃戦形態。対艦攻撃や火力支援に力を発揮する。原作中ムウはランチャーを選択するので射撃偏重であるのがわかる。またキラがエールを多用するので自然と住み分けがされている。
マルチプルアサルトストライカー
HDリマスター版でのみ登場。エール・ソード・ランチャーの各武装を同時に装備できるようにしたパック(シールドはソードのもの)であり、所謂「全部のせ」形態である。3つのパックの装備を同時使用出来るだけあって特に攻撃面に秀でている。その反面、パックを3つ搭載していることで機動力の大幅低下と全く性格の異なる各パックの装備を同時に運用するため必然的に操縦は難しくなり、使いこなすには高い技量が必要とされる(これは後述のI.W.S.P.も同様)。「バランスが悪そう」としてキラでさえ使用を敬遠した公式で軍事利権の産物で欠陥品の扱いを頂いた悲劇の装備。
なお、この形態は元々TV版放送時に販売されたBB戦士のオリジナル形態「スーパーストライクガンダム」をベースとしてデザインされたもの。
ジェットストライカー
空戦用の装備。『SEED DESTINY』で登場。ストライクは装備していない。
ドッペルホルン連装無反動砲
2門の無反動砲を装備したストライカーパック。対艦攻撃などに用いられる。『SEED DESTINY』で登場。ストライクは装備していない。
マルチストライカーパック
大型ミサイルケースを搭載した装備。核弾頭ミサイルを装填できる。『SEED DESTINY』で登場。ストライクは装備していない。
ノワールストライカー
I.W.S.P.(後述)の発展型。主にストライクEが装備していた。『STARGAZER』で登場。
  • 以下は『SEED MSV』などで登場した装備。
I.W.S.P.
隠し換装パーツ。名称は統合兵装ストライカーパック(Integrated Weapons Striker Pack)の略。エール、ソード、ランチャー全ての長所を併せ持つ装備。強力だが、消費電力の増加などの問題点も多い。
ライトニングストライカー
現在のところ、Wのみに登場する隠し換装パーツ。ストライクの稼働時間の延長と友軍機へのパワー補給、超長距離狙撃任務を目的として開発された装備。その為、スパロボでは長い射程と特殊能力の補給装置が特長。性能的にも、ランチャーストライクの強化版という感じ。しかし、武装が全て実弾兵器の為、PS装甲系の特殊防御を持つ機体には弱いという欠点がある。
ガンバレルストライカー
簡単に言うと、メビウス・ゼロのストライカーパック版。ムウのような高度な空間認識能力を持つ人間にしか扱えない。スパロボではストライクに装備する事はできないが、ガンバレルを装備した105ダガーが登場している。

この他にも、様々なストライカーパックが存在する。

登場作品と操縦者

スパロボではPS装甲換装システムを持つ多機能なガンダム。装甲自体はMSのそれではあるが、PS装甲があるので、やや硬い印象がある。また、エステバリス同様に戦場での換装変更が可能だが、こちらは艦内や射出だけでなくスカイグラスパーからストライカーパックを受け取ることができるため、使い方次第ではさらに便利。但し第3次αではイベント以外は換装不可能なので注意。ストライカーパックは隠しも含めて4種類(Wでは5種類)あるが、原作で多用されたエールは火力に欠けるため、多少無理してでもソードやランチャーを使う方がダメージの通りは良い。

主役機であり、なおかつ同時期に制作されたバスター、デュエル、ブリッツ、イージスなど原作では基本スペックは他4機と同等のはずなのだがスパロボではどうも本機と前述の4機と比べるとスペックに開きがある印象が強い(特に高火力・長距離のバスターと比較するとなおさらである)。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
最初はキラのみ搭乗可能のユニット。後半で他のキャラも乗り換え可能になる。I.W.S.P.はルージュ専用であり装着できない。キラ搭乗時のストライクの改造は他の機体へと引き継がれるのだが、ストライクルージュフリーダムジャスティスバスター、条件を満たせば味方に入るデュエル、これに復帰後のストライクを含めて6機の初期改造状態となる。つまり、ストライク1機を改造するだけで5機分の改造費が節約できると言う事であり、そのために本機の改造はお得なのだ。ムウメビウス・ゼロに乗せた方が使いやすいので、M1アストレイ3人娘の誰かを乗せるといい。
なお、リアル系男ルートでは主人公であるクォヴレーが正規パイロットになるはずであったが、その前にキラがOSを書き換えてしまい、結局乗る事はなかった。
「砂塵の果て」でのイベントでPSダウン状態が見られるが、実は未使用データが存在し、メディアワークスの攻略本に掲載されている。何がどういう訳か、PS装甲が使えないだけなのにステータスが大幅ダウンしており、EN130→20、運動性115→80、装甲1200→600、イーゲルシュテルン・アーマーシュナイダー攻撃力-500、ビームライフル攻撃力-800、移動力6→4、といった具合に全く使えない機体になっている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
最初はキラのみ搭乗可能、後半はSEED系MSパイロットなら誰でも搭乗可能。Jでは普通にI.W.S.P.を使うことができる。後半でのデフォルトパイロットはムウだが、他作品と異なり、本作では終盤、ムウがイベントで死亡するため注意。イベントは原作準拠のため、どう考えても爆散しているはずなのだが特に説明なく機体だけ戻ってくる。改造してあれば最後まで充分使える機体(乗せる人に困るが…最終的にはイザーク辺りか?)。I.W.S.P.が来るまではソードが使いやすい。ランチャーも長射程なので使い出はあるが、エールは小隊制ではなくなった関係でビームライフル連射がなく、射程も攻撃力も素のストライクに劣る状態で、実質空を飛べるくらいしか長所がない(一応、中盤にカガリ専用の「アストレイ・フォーメーション」が追加はされる)。ちなみに、実はパック無しのストライクの水中適応はAだったりするが、移動適応はないため活かしにくい。
スーパーロボット大戦W
Jと同じような仕様だが、正式にSEEDの面々が仲間になった時には、キラは既にフリーダムに乗っているため、Jに比べると使われない事が多いだろう。それでも、ムウがこれに乗って強制出撃する事もあるので注意。1周目でもXアストレイがあるので立場が危ういが、2周目以降はガンバレルダガーも手に入るので、余計にムウの愛機という立場が危うくなる。
一応、第一部でのムウの撃墜数次第でライトニングストライカーが、カガリのスポット参戦時の撃墜数次第でI.W.S.P.が手に入る。ライトニングになると補給装置が付く。素のストライク自体はまず使われないだろうが、何気に他のストライカーパックで落とされると、この形態で復活する。なお、ミーティア入手の際にフリーダムとジャスティスに(I.W.S.P.の条件も満たしているならストライクルージュにも)改造引継ぎが発生するので、バスターやブリッツを使わないならこちらを改造するのも手。
ちなみに、エールは射程が1延びただけで相変わらずの仕様だが、(全形態共通ではあるものの)カガリだけでなくムウでも「アストレイ・フォーメーション」が使えるようになった。また、ランチャーは移動力が1下がっている。また今回もパックなしでは水中適応Aだが、水中で戦う機会が最初に自由に使えるようになる42話(しかもその範囲もかなり狭い)しかないため、活用する機会は無い。
スーパーロボット大戦K / スーパーロボット大戦L
常時エールストライクとして登場。詳細はエールストライクガンダムの項を参照。
スーパーロボット大戦UX
今回は未参戦でほぼ全く語られないが、地味に他の4機のガンダム共々『UX』世界のMSとしては重要な存在で、ソレスタルビーイングが存在する(=ガンダムが忌み嫌われる)世界において、ソレスタルビーイング以外の勢力で初めて製造されたガンダムタイプである。また、MSが対フェストゥムを見越しているという設定から、PS装甲を搭載したのもある意味重要な点である。

装備・機能

武装・必殺攻撃

武装

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
頭部に2門装備された近接防御機関砲。敵機への威嚇や牽制、ミサイル迎撃などに使われる。
コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
両腰部に格納された折りたたみ式のナイフ。内蔵された電源と超振動モーターによって高周波振動させた刀身でPS装甲以外のほとんどの物体を切断できる。キラがSEEDを発現させると多用しているイメージが強い。必殺の攻撃力があるとは言いがたいにも拘らず、ミゲル・アイマンバルトフェルドといった、名だたるパイロットを撃破した武器でもある。
57mm高エネルギービームライフル
携行式のビーム砲。ローラシア級の外装を一撃で貫通するほどの威力がある。ただし、機体のジェネレーターからエネルギーを供給する方式の為、使用した回数に応じて機体の稼働時間に制約を受ける。
バズーカ
第8艦隊からの補給時に渡された対MS用の武装。デュエルが装備する予定だったタイプとは別の物。弾倉を4つまで装着可能。水中戦を挑む際に装備されたが、大した成果はなかった。
XM404 グランドスラム
プラモデル「1/60PG ストライクガンダム」に付属しているオリジナル武装。最初は設定が起こされていたが、後に非公式装備として扱われる事になった。映像作品「ガンダムイボルブ」にて、ストライクが使用している。
対ビームシールド
対ビームコーティング処理が施された実体型シールド。デュエル等と同規格の大型タイプで、有効防御面が広い。

召喚攻撃

アストレイ・フォーメーション
Wでのムウかカガリのどちらか搭乗時のみのパターンアタック。どの形態でも使用可能。

特殊能力

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
PS装甲
通電させる事で相転移する特殊な装甲で、物理攻撃を無効化する。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。
換装
ストライカーパックを換装する。

移動タイプ

機体BGM

「Invoke」
前期主題歌。第3次αにて採用。
「GUNDAM出撃」
次回予告でもお馴染みのイベント曲。J以降は全てこれがデフォルト。

対決・名場面など

OS書き換え
原作2話「その名はガンダム」より。キラはアスランとの邂逅を果たした後、ストライクにマリューと乗り込んでしまい交戦に巻き込まれる最中OSの不出来を看破してその場でOSを書き換えてあっという間にストライクの運動性能を驚異的なレベルに引き上げた。歴代ガンダムシリーズでもMSのOSの設定がされていた前例はこれまで存在せず、21世紀のガンダムシリーズであるガンダムSEEDにおけるMSの設定を強く印象付ける描写であった。
フリーダム
原作37話「神のいかずち」より。オーブ軍に回収され、OSもナチュラル仕様に書き換えられて修理の完了したストライクにムウは「自分が乗る」と言い出す。早速、キラと模擬戦を始めるのだが、「いきなり僕とやるのは早過ぎる」と軽口を叩くキラに「生意気言うんじゃないよ!」と返した。ここで遂に夢の新旧主人公機対決シーン(1カットのみだが…)が描かれる事となった。

関連機体

装備違い・同型機

エールストライクガンダム
エールストライカーを装備した高機動戦形態。劇中でもっとも多く(というかほとんど)使われた形態。
ソードストライクガンダム
ソードストライカーを装備した接近戦形態。
ランチャーストライクガンダム
ランチャーストライカーを装備した砲戦形態。
パーフェクトストライクガンダム
マルチプルアサルトストライカーを装備した形態。HDリマスター版のみ登場。オーブ攻防戦時でムウ機として投入され、無印版以上の活躍を見せた(ムウは初実戦で本装備を使いこなしたことになる)。現実的には、換装で能力を特化させるストライクのコンセプトの真逆をいく上、出力・推力不足で本体の強化なしではまともに動けないが、ファンサービス的な位置づけのため整合性は取られていない。スパロボ未登場。
ストライクガンダムI.W.S.P.
インテグレイテッドウェポンストライカーを装備した多目的戦闘形態。
ライトニングストライクガンダム
ライトニングストライカーを装備した遠距離狙撃形態。
ストライクルージュ
カガリ専用の同型機。新技術の実験台にもなっている。

その他

ストライクE
強化改修機。ユニットとしてはスパロボ未登場。
ゲイルストライク
外伝『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』(未参戦)に登場。エールストライカーの推進器を両肩に移設するなど、主に機動性を上げる改装が施されている。
ストライクダガー105ダガー
量産型。前者は簡易量産ゆえにストライカーパック装備機能がオミットされている。後者では改善された。
ウィンダム
ダガーシリーズの後継機。性能はストライクと同等まで向上した。
デュエルガンダムバスターガンダムブリッツガンダムイージスガンダム
同時期に地球連合軍に開発された兄弟機。
インパルスガンダム
ザフト版ストライクといった趣の機体。
テスタメントガンダム
『DESTINY ASTRAY』に登場(未参戦)。ザフトが唯一奪取できなかったストライクのオプションの換装による高汎用性をテストする為に開発されたMSで、各パーツはザフトの規格品を使用し核動力を使用してはいるがストライクのコピー機といえる機体。この機体で得たデータを元に上記のインパルスやザクが開発されている。
アカツキ
秘匿されていたもう一つの兄弟機。基本設計はストライクと同じであり特に背部ジョイント及び専用バックユニットはストライカーパックと同様の規格であるが、互換性の有無は明確にされていない。

商品情報

※ストライカー付属のものは各形態の記事に記載。

余談

  • イージス自爆時にキラが生存した最大の理由がセーフティーシャッター1枚だったことで、「装甲全部をセーフティーシャッターにすればいい」などの揶揄が飛び交った。
  • Gジェネシリーズの1作『Gジェネレーションアドバンス』ではフリーダムは何とクルーゼ専用機として開発される(後に回収され、キラが搭乗するのだが)ため、キラのストライクvsクルーゼのフリーダムという形で新旧主人公機対決が実現している。その後、ムウがクルーゼと決着をつけるためにストライクに乗り込み、クルーゼのフリーダムと交戦する事に。ちなみにこの時、キラはストライクの代わりにリ・ガズィに乗っている。