ガンタンク

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ガンタンク
外国語表記 Guntank[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 長距離支援用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-75(RX-75-4)
全高 15.0 m
本体重量 56.0 t
全備重量 80.0 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 878 kw
スラスター総推力 88000 kg
装甲材質 ガンダリウム合金(ルナ・チタニウム合金)
内蔵機体 コアファイター
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
乗員人数 2名 → 1名
主なパイロット ハヤト・コバヤシ
リュウ・ホセイ
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ガンタンクは『機動戦士ガンダム』の登場メカ

概要

地球連邦軍が開発した試作型モビルスーツ

機体概要

対MS戦闘車両であるRTX-44を改修した物で、「V作戦」の前身である「RX計画」によって開発された連邦軍初のモビルスーツでもある。

主に長距離からの砲撃戦を得意としている。本機もコアブロックシステムを採用している他、頭部にもガンナー用のコクピットが据えられている複座式である。当初のパイロットは2名必要だったが、後に頭部からでも操縦が可能な単座式に改修された。下半身はキャタピラとなっており、ガンダムガンキャノンのような二足歩行ではないものの、あらゆる地形に適応可能という利点がある。また、底部にはバーニアが装備されており、低高度のジャンプぐらいならば可能。各部にはスラスター等も装備され、宇宙空間でも運用可能となっている。ただし、運動性はほとんど皆無と言わざるを得ない。更にコアブロックシステムを搭載したことで上半身の旋回が不可能という欠点がある。

劇中での様相

劇中ではホワイトベースに搭載され、ハヤト・コバヤシリュウ・ホセイが主に搭乗した。コクピットが単座式に改修されると、ハヤトが一人で操縦するようになった。最後はア・バオア・クー攻防戦で大破し、放棄されている。

一方、劇場版においてガンタンクは第2部「哀・戦士」までしか登場せず、第3部「めぐりあい宇宙」にてガンタンクと入れ替わりにハヤト用のガンキャノン「C-109」が配備される事となる。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦
初登場作品。パイロットが乗ってない状態で自軍のユニットとして所有されている。本作ではハヤト非戦闘員である為、乗せる事はできない。誰かしらパイロットを乗せない限り出撃すら出来ないので、インターミッション画面で所有していることに気付かず格納庫に放置され続け、後述の廃棄イベントでようやく存在に気付くプレイヤーも少なくない。
射程は長いが、それ以外の性能が物足りなさ過ぎる。運動性もさっぱりだが(何と機械獣以下ミデアと同値である)それ以上に限界反応が低く誰を乗せても(それこそカツだろうとハサウェイだろうと)すぐにステータスは真っ赤になる。後のシリーズと違ってパーツスロットや改造段階で優遇されている事も無いので、愛が無い限りは使い続ける事は難しいだろう。
…なお、原作(TV版)で曲がりなりにも宇宙でも戦い抜いていたにも関わらず、宇宙適応はC。まぁ、むべなるかなという評価ではあるが……。
リアル系の場合、Sガンダム入手の際に選択で廃棄する事になる。廃棄しなければSガンダムは入手できない。
ここで本機を残せばロザミアの出撃イベントに利用できるが、その場合Sガンダムが存在しない為Ex-Sガンダムも入手できない。
ちなみにSガンダム登場以前に廃棄して金の足しにしてしまってもSガンダムの入手イベントには支障が無いので、使い続けるつもりが無いならさっさと廃棄した方がお得である。
なお、Sガンダムを入手する際、本機はSガンダムのコクピット周りのシステムのパーツとして使われるらしいのだが…。世代も火器の質も量もまるで異なるMSのコクピットにどうやったらなるのかは疑問である。ただでさえガンタンクは後のMSに比べると珍しい、頭部コクピットタイプのMSなのに…。一応、どちらもコアブロックシステムがあるのでガンタンクのコアファイターを流用したと考えるのが妥当であろう…。「だったら、ガンダムでもガンキャノンでも良いだろう」というツッコミは、置いておいて。
第4次スーパーロボット大戦S
Sガンダムとの選択廃棄はなくなった為、本機をロザミアのイベントに回しやすくなった。……のはいいのだが、必ず登場するイベントが削除された(上記のロザミアのイベントでも他の機体が選ばれる可能性がある)ことでSFC版以上に存在感が薄くなり、登場していることにすら気付かずにクリアしたプレイヤーまで出る始末。
密かに宇宙の地形適応がCからBに上がっているのだが、宇宙に行ってまで本機を使用するのは厳しい。
スーパーロボット大戦F
シナリオ「シャングリラ・チルドレン」でコロニーに侵入したポセイダル軍を迎撃する為に、モンドが搭乗する。
ステータス・火力共に最弱クラスに低いが、射程5~8という頭一つ抜けた範囲をカバーするキャノン砲は装弾数が多い上に切り払われることも無く、敵射程外からの削り役としてならそこそこ戦える。数合わせには丁度いいが、中盤戦力が揃う頃には倉庫番確定。
スーパーロボット大戦F完結編
F』に続き味方ユニットにあるものの殆ど使われない。ボールが手に入ることで最弱ユニットの座も奪われる。
そもそも、多くの場合ウォンのユニット買い取りイベントで生け贄にされる第一筆頭ユニットであろう。1機しかいないので、残すという選択肢もあるが。

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
アラドのダジャレで名前だけ登場。

単独作品

スーパーロボット大戦64
アーク編第1話でパイロットのゲリラのキャラクターのおかげで異常な格好良さをみせる。他の登場話でも何故かガンダムを差し置いてゲリラの指揮官機になっている。
自軍ユニットとしては、リアル系主人公時のみ、隠し要素として入手可能。15段階までの改造が破格な為、資金があれば強くなるが、如何せん同じく15段階改造可能でもっと強い宇宙世紀系の機体が多数入手できるので…。
スーパーロボット大戦GCXO
ホワイトベースの艦載機として序盤から使え、原作通りハヤトリュウを乗せられる(流石に二人乗りはできないが)。
ガンダムG-3ガンダム)、ガンキャノンとの合体攻撃が使える上、単体でも攻撃力が十分あり、長射程も有利。宇宙では地形適応が低いのでスラスターモジュールの用意を。移動力の低さも従来通りだが、本作では「加速」持ちのMSパイロットがかなり少ない点も注意[2]
スーパーロボット大戦Card Chronicle
ハヤトが搭乗。
スーパーロボット大戦Operation Extend
本作におけるガンタンクは『NEO』系列システム、そして『OE』の商品形態の恩恵を受けているユニットの一つである。
「対空」効果を持つボップミサイルと「対地」効果を持つ120mmキャノンの使い勝手が抜群に良く、特殊能力「頑強」による堅牢さもあり歴代最強のガンタンクであろう。更に『OE』は1~8章まで数ヵ月に渡る配信体制で、序盤から多数存在する『ガンダム』関連ミッションで特に活躍するガンタンクは配信待ちが長かった先行ユーザーの好印象定着と継続に恵まれ、機動戦士ガンタンクとも評価されている。
ハヤト自身も「サポート」と「ガード」を有し、特に援護行動で数値以上に強さを発揮する。地形の適性評価が「可」か「不可」のみであるのも本機にとっては追風となっており、ボップミサイルが「対空」の恩恵を受けられないことをのぞけば宇宙でも全く問題なく運用できる。

関連作品

リアルロボット戦線
最初期から味方として使えるが、性能で勝る機体が他にもあるため、わざわざ使うほどではない。一度撃墜されてもコアファイターに変化するだけで、修理代は取られない。

装備・機能

武装・必殺武器

40mm4連装ボップミサイルランチャー
両腕部に各1基4門ずつ内蔵されている武装。装弾数は120発。
ちなみにボップ(bop)とは殴る・叩くという意味。資料によっては「ボッミサイルランチャー」と誤記されることがある。
OE』ではヒットアンドアウェイ、対空属性付き。
40mmガンランチャー
本来、ミサイルランチャーが正しい装備なのだが、何故かこちらの武器を装備しているとされるガンタンクが多い[3]
ガンランチャーとは砲弾もミサイルも発射できる武器のこと。原作ではマシンガンのように連射しており、ミサイルのような描写が特にされていない(武装名も特に言及されていない)ため、アニメだけを見た場合はガンランチャーと言われても否定しにくかったりする。
120mm低反動キャノン砲
胴体上肩側に1門ずつ装備されている武装。余談だが、射程が260kmと非常に長い(ほぼ東京都心~名古屋間の直線距離と同じ)[4]。威力は高いがコアブロックシステムを採用している関係上、ガンタンクは胴体部などを戦車の砲塔のように旋回させることが出来ない。そのため正面から逃げた敵を狙う場合、キャタピラを動かして機体そのものの向きを変える必要がある。
『OE』では対地、曲射属性付き。

合体攻撃

V作戦
ガンダムガンキャノンとの合体攻撃。
V作戦2
G-3ガンダムガンキャノンとの合体攻撃。

特殊能力

頑強
OE』での能力。
グループ (GR)
『OE』でガンダムガンキャノンGファイターとグループ出撃可能。

移動タイプ

宇宙

サイズ

Mまたは3
『OE』

機体BGM

斜線で区切られたものは、劇場版サウンドトラックでの曲名。

「颯爽たるシャア」
第4次』にて。
「ホワイトベース / 重力圏へ M43」
OE』での選曲。
「赤い彗星 / 紅の機動兵器 M14」
『OE』で連携攻撃はこちら。

関連機体

強化型・バリエーション機

陸戦強襲型ガンタンク(SRW未登場)
『機動戦士ガンダム MSIGLOO2 重力戦線』(SRW未参戦)に登場。MSではないが、ガンタンクのベース機RTX-44を改修した機体なのでガンタンクの兄弟機にあたる。
量産型ガンタンク(SRW未登場)
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。コアブロックシステムのオミット等でコストダウンが図られている。また、上半身を回転可能になった。
ガンタンクII(SRW未登場)
MSV』および『機動戦士Ζガンダム』に登場。MSであるガンタンクを戦闘車両として再設計している。

関連機

ガンダムガンキャノン
本機と同じく「V作戦」によって開発された機体。
ホワイトベース
「V作戦」の要となる母艦
ボール
ガンタンクの主砲を流用した機体もあった。
ロト
後述するガンタンクR-44の前身とも言える機体で、兵員輸送車および指揮通信車としての機能も持つ。
ガンタンクR-44(SRW未登場)
機動戦士ガンダムF91』に登場。人型から戦車型に変形する可変モビルスーツ

余談

  • 概要欄の通りコアブロックシステムを搭載しているので上半身の旋回が不可能と説明されているが、同じ理由でガンダムとガンキャノンも本来なら腰が回らない構造になっている。
    • ガンプラではガンダムはコアブロックと接続する下半身側の台座部分を回転式にすることで腰を回すことができるようにしたものがある。一方のガンタンクは設定通りに回らないようになっている。
    • PS用ソフト『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』に登場した「ガンタンクの下半身に換装したガンダム」(通称ガンダムタンク)は上半身を回している。この作品のガンタンクは上半身が回せる仕様なのかもしれない。
  • 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(SRW未参戦)では「ガンタンクは『V作戦』よりもずっと前から開発され、配備されている」という設定である。
    • しかも、MSではなく「主力戦車(Main Battle Tank)」という扱いであり、反連邦デモ隊を轢殺するという恐るべき描写もある(その為、連邦軍初のMSの座はガンキャノンに譲られることになった)。
      • 一方その代わり…なのかどうかは不明であるが、RTX-65 ガンタンク初期型が「後に赤い彗星と呼ばれる事になる男が初めて操縦した機動兵器」という新たな役回りを得る事になった。
    • ホワイトベースにも数台配備され、テキサスコロニーではスレッガー・ロウの操縦でコロニー内を走り回り、体当たりでザクを倒すというシーンもあった。
  • 『機動戦士ガンダム』放送当時にセイカから発売された「ガンダムかるた」では、何故かガンタンクを主題にした札が3枚も存在した。一方のガンキャノンは1枚だけなのに…。
  • 漫画/OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)では下半身がかなり平べったくなり、履帯も4列(左右×手前と奥)に変更されており、最後まで複座式のままとなっている。カラーリングも赤色部分の塗装が無くなり、腕にはガンタンクR-44のようにマニピュレーター(手)がある。作中ではア・バオア・クー制圧において、重量を活かした体当たりで隔壁を破壊し、ガンダムヘッドのジムと共に奮戦した。
  • SDガンダム外伝』では「僧侶ガンタンク」として出演。おそらく「支援砲撃型→サポート役→僧侶」という解釈なのであろう。
    • しかし、曲がりなりにもガンタンクというだけあってか、『SD外伝』のゲーム作品では僧侶という割には攻撃魔法にも長けるキャラとして設定されている場合がほとんど。特にSFCソフト『ナイトガンダム物語 大いなる遺産』において僧侶ガンタンクが真っ先に覚える魔法爆発魔法である。
  • 一方、『SD戦国伝 武者七人衆編』では「頑戦車[5]」というキャラクターとして登場……しない。設定上は存在しているのだが、公式イラストが無くどんな人物なのかという描写もない非常に陰の薄いキャラ。仮にも初代ガンダムの主要MSの一角だというのに……。
    • ガンキャノン(頑巨砲)も同じような扱いだったが、こちらは過去の時代を描いた『天下統一編』で公式イラストが描かれ、ゲームにも登場するなど頑戦車よりは優遇されている。
    • のちにPS用ゲーム『新SD戦国伝 機動武者大戦』にて「のっそり頑戦車」というガンタンクモチーフのキャラが登場した。
  • 映画『劇場版 銀魂 完結編 万事屋よ永遠なれ』ではからくり家政婦たまの新たなボディとしてほぼそのままの形で登場している。

脚注

  1. MS、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。
  2. ビーチャモンドララァの3人のみ。
  3. 恐らく原因となったのはガンタンクR-44(SRW未参戦)のプラモデル組立説明書。「ガンタンクの腕には4連装ガンランチャーが装備されていた」という記述が存在する。
  4. 当然ながら、有視界戦闘においてはそこまで遠い距離を狙うことはできないため、恐らくは61式戦車(SRW未参戦)に搭載されたものと同様の人工衛星を介したデータリンクシステムの賜物と思われる。つまりミノフスキー粒子散布下においてはその性能を最大限発揮できてはいないことが予想される。
  5. これで「がんたんく」と読む。

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