ロト

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ロト
外国語表記 LOTO[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン カトキハジメ
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 可変モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 D-50C
全長 12.2 m
重量 16.84 t
動力 熱核反応炉
出力 980 kW
推力 32,400 kg
開発 サナリィ
所属 地球連邦軍
乗員人数

3名

  • 8名(兵員室)
主なパイロット ダグザ・マックール
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ロトは『機動戦士ガンダムUC』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

地球連邦軍可変MS。戦車型に変形する。

連邦軍から「特殊部隊用の兵員輸送・指揮通信車を兼ねたMS」と言う依頼を受けた海軍戦略研究所(サナリィ)によって開発された。

サナリィが新たに開発した超小型熱核反応炉(出力はザクと同レベルだとか)を搭載しており、主力MSジェガンが20mの時代に12mと群を抜いて小型なのが特徴。それどころかF90以降に主流となった小型MS(15m)と比べても小さい。

指揮通信車である事から小型MSでありながらも運用には車長、操縦手、通信士の3名が必要。兵員輸送車なので完全武装した歩兵1部隊分の座席も用意されている。

超小型機に変形機能と多数の座席を搭載した代償として、装甲は歩兵用火器を防げる程度と言う紙装甲。ただし開発経緯からして敵MSと正面対決する事自体が間違いなので問題視はされていない。あくまでも特殊部隊が白兵戦・潜入工作をする際の支援が目的の機体であり、対MS戦なら不意打ちが専門。

デザイン、変形機構共に『機動戦士ガンダムF91』に登場するガンタンクR-44と共通点が多い(R-44は10mと更に小型だが兵員輸送能力が無い)。

本機のデータは後の小型MS開発に活かされたとされる。

戦車形態[編集 | ソースを編集]

キャタピラ式の戦車に変形可能。U.C.0096の時点で配備されていた本機の変形機構が、U.C.0107頃に開発されたガンタンクR-44でもそっくりそのまま採用されていることからも分かる通り、シンプルで完成された変形機構だと言えるだろう。

劇中での活躍[編集 | ソースを編集]

地球連邦宇宙軍の特殊部隊「ECOAS(エコーズ)」が使用している。

原作小説では2機がロンド・ベル所属のネェル・アーガマに持ち込まれている。その内の1番機がインダストリアル7市街戦において、移動しつつ機上のダグザがファンネルをネット弾で絡めとり墜落させて無力化する「対サイコミュ兵器戦術」をクシャトリヤに使用。善戦し2機のファンネルを沈黙させたが、直後に民間人を巻き込み、それにダグザが気を取られた事で3機目への対応が遅れ、ビームの直撃を受けて大破した。上述のとおり、ネット弾の発射はダグザが生身で行っている。

パラオ攻略戦ではエコーズ729が保有するロト2機が新たに追加。ダグザ達と共に爆破任務に当たり、作戦に大きく貢献した。その後、ナシリ機がシナンジュと交戦の末、撃墜されてしまう。両エコーズの残存機は続くラプラスの残骸での戦闘に参加している。

ラプラスの箱の開放のために再びインダストリアル7に戻ってきた際にはユニコーンガンダムの護衛として投入されるものの、シナンジュに対抗できずビームサーベルで切り裂かれて大破している(この時エコーズ以外にガエル・チャンも同乗していたが彼だけが奇跡的に助かっており、バナージユニコーンガンダムに搭乗するまでの時間稼ぎを生身で行っている)。

OVA版での扱いは概ね小説版と同じだが、アニメーションになった分、機敏な動きを見せるシーンが多い。武装面では通常のMSに劣るものの、機体の小ささを活かした待ち伏せや小回りの良さで多数の敵機を撃破しており、後の小型MS時代を予感させるような活躍を見せている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
初登場作品。戦車形態への変形はない。第24話A/第25話Bから2段階改造済みで加入する。修理装置、(タンク型だからと誤解されたのか)MSとしては高い耐久力、優秀なアシスト武器とスーパー系サブにうってつけの機体。
ミサイルランチャーは攻撃力3100・射程1~6・弾数16・地形適応全Aの実弾兵器。アシスト攻撃で安定したダメージを期待できる。ただし、戦車型故に宇宙適応がBである点には注意。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
残念ながら、ダグザは前作で死亡したのが正史となった為、本機は最初から搭乗者無しの状態で登録済み。コンロイがダグザのエースボーナスを引き継いでいるので乗り換えさせると良いだろう。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

固定武装[編集 | ソースを編集]

ビームバーナー
ビームを直接照射するバーナーで、両腕に装備されている。歩兵部隊の突入口を開くために扉などを切り開くのがメインの用途だが、当然戦闘にも使用可能。
ビームサーベルとは違いIフィールドで覆われていないので、ビームサーベルとの鍔競り合い(切り払い)は設定時点で不可能と思われる。

オプション装備[編集 | ソースを編集]

ミサイルランチャー
両腕に直付けされており、本機にマニピュレーターは存在しない。内部は4つのユニットに区切られており、3連装マイクロミサイルユニットか単発式大型ミサイルユニットのどちらかを装備できる。基本はマイクロミサイルユニットを装備。
第3次Z』では優秀なアシスト武器。
機銃
基本的に右肩部に装備。対歩兵・対車両用の装備。
25mmと小口径だが、ガンダムの60mm頭部バルカンより大きく見える。
ゲーム上は通常型MSの頭部バルカンと同じ扱い。
200mm滑腔砲(ロングキャノン)
胴体上部に2門まで装備可能な対MS用兵器。何気にガンタンクの120mmキャノン砲より口径が大きく、自身よりも巨大なMS相手でも有効打を与えられる威力を誇る。
4連メガ・マシン・キャノン
ロングキャノンの代わりに胴体上部に装備可能。後に同じくサナリィが開発するGキャノンの「4連装マシンキャノン」に近い構造をしており、四半世紀先でも使われる設計思想の優秀さが窺える。
サーチライト
左肩に装備される支援用装備。後に『NT』でディジェが装備するものと同型。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

修理装置
ビームバーナーで友軍機の溶接作業等を行う事を表現するためと思われる。
アフロダイAの持つ溶接機能が修理装置のアイデアの一つである事とも整合する。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

M
小型MSという設定だがそれでも10m以上あるので、Zシリーズ基準だとSサイズ扱いはされない。
任天堂携帯機作品ならば、Sサイズになっていたと思われる。

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

修理によるHP回復量が2.0倍になる
第3次Z』で採用。修理スキルと併せれば、大ダメージでさえも一度に回復できるようになる。

関連機体[編集 | ソースを編集]

GFタンク(SRW未登場)
『機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン』(未参戦)で登場。ロトを大規模改修した機体。
ガンタンクR-44(SRW未登場)
機動戦士ガンダムF91』に登場する系列機。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 「ロト」とはRPG『ドラゴンクエスト(DQ)シリーズ』の勇者「ロト」の方で印象深い名だが、原典は『旧約聖書』の人物である。
    • なお『SDガンダム外伝』では案の定ネタにされ、DQシリーズのキャラクターに良く似た衣装を纏った6人組「自称勇者ロト6」として登場した。
      • 彼らは「自称勇者なおじさん冒険者」という設定で、MSロト+DQの勇者「ロト」+宝くじの「LOTO6」に加えて、また別のRPG『ファイナルファンタジー3』に登場する「自称勇者なじいさん四人組」の設定まで盛り込んでいるごった煮具合である。
      • 後に一人増えて「自称勇者ロト7」になった。ネーミングは宝くじの「LOTO7」から。なおイラストでは一人戦闘不能になっており、戦車形態をアレンジした棺桶に入っている。とことんDQリスペクト。

商品情報[編集 | ソースを編集]

  • 同世代のMSより二回りも小さい機体であるため、1/144ガンプラのロトは1箱2機セットでの販売となった。もちろん2機とも完全変形可能。
    • 余談だが、ガンタンクR-44は1/100でしか発売されていないため、1機売りである。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. MS/MECHANIC、機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]、2022年2月6閲覧。

資料リンク[編集 | ソースを編集]