マ・クベ

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マ・クベ(M'Quve)

機動戦士ガンダム』に登場。階級は大佐で、ジオン公国軍・突撃機動軍所属。オデッサの基地司令を務め、キシリアの懐刀的な男。

ジオン軍きっての謀略家であり、TV版ではオデッサ作戦の際に連邦軍のエルラン中将を内通させ、南極条約で禁止されていた水爆を平然と発射した。また宇宙機動軍所属のランバ・ラル隊ドム補給しなかったり、ソロモン陥落の際は脱出したドズルの妻子を当初は回収しない方針を取るなど、悪辣なイメージが強く、サイド5のテキサス・コロニーで、ガンダムギャンで立ち向かうが、敗北して戦死する。

劇場版ではそれらの描写がカットされている為、死亡もしていないというTV版とは大きく違った扱いで、劇場版を準拠にした『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』においてはア・バオア・クーの際にギャンに搭乗して撤退する友軍を援護したが、連邦軍戦艦の砲撃を受けて戦死した。この作品では劇場版でマ・クベが悪辣な行動を取っていない事を考慮してか、ジオンの敗北を悟ってドズルの妻子を連れて撤退しようとしたり、自らギャンに搭乗して援護に回ったり、シャアに対しても「貴様の意見だというのが癪だが」と若干の対抗心を見せつつも彼の提案の正当性を認めて取り入れたりするなど良識的な軍人として描かれていた。

岡崎優の漫画版ではキシリアから渡されたモビルアーマー・ゾック(SRW未登場)に搭乗。ガンダムを追いつめるが、最終的には撃破された。

漫画『THE ORIGIN』においては地球上の最重要拠点を預かっている関係か、階級が中将に改められており、敗色濃厚となったオデッサ戦においてギレンからの地球全土への核攻撃の命令を「ジオニズムのような下らないもので地球の芸術品を壊せるか」と無視。最終的には我先に逃げ出したTV版とは対照的に、殿軍としてギャンで出撃。ジム部隊と刃を交えた後、海上の連邦艦隊を道連れに自爆して果てるなどかなりの武人になっている(ドズルからは武人と認められておらず、かなり嫌われていたが)。

北宋の壷コレクター。マ・クベといえば壷、壷といえばマ・クベ。死ぬ直前も壷の事を気にしていた。
ギャグ漫画『機動戦士ガンダムさん』では壷をウラガンが鑑定に出したところ偽物であると言われ、鑑定士から「音からして偽物」と酷評されている。

TV及び劇場版クレジットが「」であることは有名。

登場作品と役柄

声優の塩沢氏は亡くなっているが、その後もF時代に収録された音声を使い続けている。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
DCの一員として登場。デューク・フリードを人質にとり、彼の偽物を差し向ける等、卑怯な作戦を展開する。
第2次スーパーロボット大戦G
第2次と同じ扱いだが、胡蝶を仲間にせず倒さないと行けないルートでしか登場しない。
第3次スーパーロボット大戦
DCの一員として登場。ギャンに乗る。
スーパーロボット大戦F完結編
シナリオ「ティターンズの悪意」にて復活して登場するやいなや、エルピー・プルプルツーを人質にとっている。今回はギャンの後継機のR・ジャジャに搭乗する。彼がラフレシアを連れ添っているのは『ヒーロー戦記』を意識してのことか。また0080でリボーコロニーに核ミサイルを撃ち込もうとしたグラーフ・ツェッペリンにもよく乗ってくる。
DCルートではソーラ・レイ防衛部隊として戦死するが、ポセイダルルートでは遭遇戦のあとザビ派として粛清されたらしく登場しない。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
常にザンジバルに乗っており、序盤から黒い三連星を率いて登場している。原作同様、最終的にはキシリア麾下なので選択肢によっては戦死していないと思われる。

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
今回もずっとザンジバルに乗り、ソロモン戦であえなく戦死となる。
スーパーロボット大戦Operation Extend
今作もザンジバルの艦長として登場。「オデッサの激戦」の水爆発射が再現されている。キシリアの命を受け、ガルマ・ザビを支援するべく馳せ参じることもあった。また、黒い三連星もホワイトベース隊に敗れて撤退した時は「期待し過ぎだったか…」と侮る発言をしたが、即座に「むしろ引き際が良かったから彼らは生き残れたのだ」と思い直すなどその実力を評価している(黒い三連星側も恥を忍んででもマ・クベにホワイトベース隊の戦力を報告しなければならないと考えていた)。

関連作品

ヒーロー戦記
アポロン総統率いる『ネオ・アクシズ』の軍事顧問。ラフレシアでアムロ達に戦いを挑む。敗れた後、シュウの催眠術に掛かり、廃人同様になる。また、マサキにファーストネームの事をバカにされる。

人間関係

キシリア・ザビ
上官。
シャア・アズナブル
途中で同じ突撃機動軍に属する同階級の同僚となるが、快く思っていなかった。シャアもマ・クベの戦死に対して「付け焼刃でどうにかなるものか!」と馬鹿にしている。小説版では彼に男色の毛があるとの風説を軍に流布するなどしていた。ただし『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では原作ほどシャアに対抗心を抱いておらず、シャアもマ・クベの危険を察知して警告する(間に合わなかったが)などそこまで馬鹿にはしていなかったようである。
ランバ・ラル
彼の部隊にドム等の補給を送らなかった。
ミネバ・ラオ・ザビ
TV版ではソロモン戦の際に脱出した彼女とその母親であるゼナの脱出ポッドを両者が乗っている事を気付かなかったものの、見捨てようとして同僚のバロム大佐から批難されている。劇場版では特に見捨てる描写は無い。
ウラガン
部下。スパロボでは中々出番がなかったが、OEにて初登場。

他作品との人間関係

版権作品

デューク・フリード
第2次では彼を人質にとり、彼の偽物を差し向ける。
兜甲児
旧シリーズでは偽デューク・フリードの一件で彼との間にちょっとした因縁ができる。マ・クベは彼を「下卑た男」と疎み、甲児もマ・クベのセコさに腹を立てていた。
ボス
デュークを人質にし脅した際、潜んでいた彼の攻撃により、デュークを逃がしてしまう。
エルピー・プルプルツー
F完結編では彼女達を人質にとる。

バンプレストオリジナル

マサキ・アンドー
ヒーロー戦記』で「マさん」と呼ばれ、馬鹿にされる。
シュウ・シラカワ
ヒーロー戦記』で彼の簡単な催眠術で廃人同様にされてしまう。

名台詞

「オデッサ作戦の総司令官レビル将軍。聞こえるか。私はマ・クベだ。ここで手を引いてくれねば、私の方は水素爆弾を使う用意がある。無論、核兵器を使わぬと約束をした南極条約に違反はするが我々も負けたくないのでな。」
オデッサ攻略作戦終盤、劣勢になったマ・クベは最終手段をとる。
「ジオンはあと10年は戦える」
オデッサ陥落までにジオン本国に送った資源に言及して。ジオン公国は半年経たずに敗北したが、後付で後のデラーズ・フリートアクシズネオ・ジオンはこの時、マ・クベの送った資源を使うことで戦力を維持できたというようなことが書かれていたりする。が、その後に出た資料でマ・クベの妄言と断じているものがあったりで、後付の宿命か色々と設定が混乱している。
「ウラガン…あの壷をキシリア様に届けてくれよ。あれはいいものだ!」
マ・クベの壷マニアぶりが伺える最後の言葉。『第2次スーパーロボット大戦』では届ける相手がリューネ・ゾルダークになっている。なおウラガンはこの直後に戦死しており、壺は届けられなかった模様。ちなみに『THE ORIGIN』では「いいもの」とされたは壷ではなくギャンである。
「ジオニズムの理想なぞ、私にとって、白磁の名品一個にも値しないのだよ」
漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』にて、本作品のマ・クベはオデッサ戦に敗北した際は手持ちの弾道ミサイルを全て発射して主要都市を焼き払えという密命を受けていたが、これを握りつぶした。このセリフはウラガンにその密命の存在を指摘された際のもの。

SRWシリーズでの名台詞

「人が気にしている事を!」
『ヒーロー戦記』にてマサキから「名前がマである」という指摘を受けてキレる。どうやら気にしていたようだ。
「な なんだ!? この ブサイクなロボットは!?」
第2次にてボスボロットを見た際の発言。ボスからは「やかましい」と一蹴。この「ブサイクなロボット」の攻撃により気を取られ、デュークを逃がしてしまう。
「兜甲児…相変わらず下卑た男だ」
F完結編にて。第2次の時にデュークを人質にとり偽物で誘き寄せた事でできた因縁によるもの。
「あやつ、ちゃんとあの壺を保管しておるのだろうな…」
DCルート「光、断つ剣」にて。戦闘前に壺のことを気にし始める。「あれはいいものだ!」の前フリで、このシナリオで落とすと戦死してしまう。落とさなかった場合は行方不明になる。ついでに言うとあやつとはウラガンのこと。
「ラフレシア隊を出せ!」
ポセイダルルート「砂上の楼閣」で、第3軍として出てきた場合に1機落とすと、このようなことを言いながら本当にラフレシアを4機も繰り出してくる。大抵のプレイヤーがこのセリフを聞いて凍りついたと思われる。
尤も、一番凍りついたのは『ヒーロー戦記』をやっていたプレイヤーかもしれない(同作のマ・クベはラフレシアに乗っていた)

搭乗機体

アッザム
TV版18話にてキシリアとともに搭乗した。
ギャン
作中で「私のために作られた物」とまで言っている。機雷を罠に使ったり、よほど相性が良かったのだろう。
グフ
設定上ではマ・クベ専用のグフが存在しており、儀仗用に装飾が施されているのが特徴。
ダブデ
オデッサ作戦時に搭乗。
ゾック
岡崎優の漫画版で搭乗したモビルアーマー。SRW未登場。

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