ロベルト・ゴメスは『機動戦士Vガンダム』の登場人物。
概要
カミオン隊をジブラルタルに輸送する任務を帯びていた連邦軍の大尉。最初はやる気の無さを見せていたが、シュラク隊のヘレンの死を目の当たりにしてリガ・ミリティアがただの抵抗運動でない事を知り、態度を一変させる。
宇宙に上がった後は、リーンホース、リーンホースJr.の艦長を務め、部隊の中心格として各地を転戦する。最終決戦では若者達に後を託し、モトラッド艦隊の旗艦アドラステアに特攻し散った。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦α(DC)
- スポット参戦。ルート分岐の母艦となる時期もあるので重要度はそこそこであるが、リーンホースJr.は途中でブライトが艦長となる為に中盤以降はお役ご免となる。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ヘンケンと共にプリベンター所属として登場、序盤の宇宙ルートを選んだ際にリーンホースJr.の艦長として参戦する。「難」ルート最終話にてリーンホースJr.の艦長として出撃可能であるが、あまり使われる事はないであろう。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 初登場作品。最初は輸送機、宇宙に上がってからはリーンホースJr.の艦長となるが、ブライトのラー・カイラムと2マップ共闘して退場する。「ブライトまでのつなぎ」と考えるのが妥当だろう。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルにリーンホースJr.のパイロット扱いで登場。輸送機はフリーバトル自体に登場しない。
- スーパーロボット大戦30
- 最速登場は宇宙ルート「リガ・ミリティア」。リーンホースに搭乗して現れるが戦闘には参加しない。その後、リーンホースJr.の艦長として遅れて合流する。
- 今までの作品では正式に自軍に合流した場合も含め実質スポット参戦と同程度の期間しか使用できなかったが、本作では遂に長期間の運用が可能。
- 移動後攻撃が強力な戦艦は本作ではゴメスのリーンホースJr.だけなのでプレイスタイルによってはレギュラー足りうる。
- 声は加藤氏のライブラリ出演。一部新規らしきボイスがあり、「Gジェネレーションシリーズ」からの流用という説がある(詳細は不明)。
パイロットステータス
- α
- 偵察、根性、必中、気合、かく乱、熱血
- α ror DC
- 偵察、加速、必中、信頼、熱血、気合
- α外伝
- 偵察、加速、必中、信頼、熱血、激励
- 新
- 探索、加速、根性、激励、気合、信頼
- 30
- 根性、加速、必中、不屈、突撃、熱血
- α外伝
- 援護L3、指揮L4
- 30
- 底力L5、ガードL2、反骨心、パーツ供給
- 気力140以上で自軍フェイスの開始時、精神コマンド「加速」がかかり、与ダメージ1.1倍。
- 『30』で採用。
人間関係
- ジン・ジャハナム
- 一応上官。
- ウッソ・エヴィン
- 度々勝手な行動を行う為、艦長として修正を加える場面もあったが、心情や戦う理由については十分な理解を示している。
他作品との人間関係
- カミーユ・ビダン
- 『α』中盤の宇宙ルートでは、MSの強奪を目論んでいたジュドー達シャングリラ・チルドレンの不問を懇願する彼の頼みを了承する代わりに、けじめとしてバニングからの修正を受け入れさせる。
- ヘンケン・ベッケナー
- 『α』中盤で彼が搬送してきたV2ガンダムなどの補給物資を受領した後、ネオ・ジオン&クロスボーン・バンガードの動向に関する情報交換を行なう。
- エマリー・オンス
- ラビアンローズから発つ直前まで、彼女にシャングリラ・チルドレンの身柄を預けたつもりでいた。なお、熟練度次第では出航前に彼女から50000の資金を提供される。
- ビーチャ・オーレグ、モンド・アガケ、エル・ビアンノ、イーノ・アッバーブ、リィナ・アーシタ
- ラビアンローズ出航後、リーンホースに密航していた彼らへ呆れつつも「ガキがこれ以上増えても変わりない」と乗船許可を出すが、掃除・洗濯・炊事といった雑用を全てこなすように命じるなど釘を刺す事も忘れてはいなかった。
- サウス・バニング
- 『α』中盤の宇宙ルートに於ける副官的存在兼ロンド・ベル本隊の戦闘指揮官として、彼からのフォローを受ける。
- コウ・ウラキ
- 『α』中盤で、待機命令を破り地上戦仕様のGP-01で強引に出撃したものの、これを中破させる失態を犯した彼を擁護するが、同時に「再度勝手な真似をしたらビームラムの清掃作業をやらせる」と釘も刺していた。
- シーブック・アノー
- 『α』中盤で、学生の身でありながらクロスボーン・バンガードと互角に戦った彼にウッソと同質の才能を感じ、シーブック自身の意思を尊重しつつもガンダムF91のテストパイロットになる事を薦めた。
スーパー系
- ギャリソン時田
- 『α』の世界観では破嵐財閥がリガ・ミリティアのスポンサーに加わっている事も有り、物語開始以前から既知の間柄であった模様。
名台詞
- 「俺達がリガ・ミリティアと組んで宇宙に出るのは、軍隊は有給休暇をくれている所だと思っていた、罪滅ぼしなんだ」
- ユカ・マイラスとの会話の際に。かつて給料泥棒と揶揄されていた中年男が、リガ・ミリティアの戦いに関わって一変した。
- 「山場は超えた、飛ぶぞ!」
- 艦長職は初めてだが、この命令で艦長としての威厳が備わった。
- 「兵士同士の本物の白兵戦です」
- 第21話より。人間同士の白兵戦になるとジン・ジャハナムに銃を渡すが、うろたえる彼に対しゴメスは嘲笑を浮かべていた。
- 「おっかさんの遺品は見つかったかな?」
- 第36話にて、ウッソの母ミューラが死亡した後の台詞。
- そして、回収されたのは遺品ではなく…。
- 「そうだ! これよりリーンホースは単独行動をとる!」
「ホワイトアークとモビルスーツ部隊は、退艦したクルーを守ってくれ!」
- 大破したリーンホースJr.からクルーが脱出する中、ゴメスら老人が残ったことに不安を覚えたマーベットに対して。
- 「遅かったな!」
- ゴメスの最期の台詞。特攻を阻止しようとリーンホースJr.に攻撃を加える敵機に対して。すでにこの時点でリーンホースJr.の特攻は止めようがない距離まで迫っているための台詞である。リーンホースJr.で特攻を掛けた老人達の中で最後まで生き残っていたのは彼であり(この場面では彼の後ろのジン・ジャハナムは仰向けで息絶えている)、道連れとなるであろう眼前の敵に対する「ざまあみろ」というニュアンスも感じられる。この際ゴメスの顔には大量の血が流れており、直前のシーンでは彼の視点になって画面が一瞬ぼやける。ゴメスが視界がかすむほどの重傷を負いながらも、正真正銘最後の力を振り絞って特攻を成し遂げたことが分かる演出である。
- ゲーム中では回避時の台詞に採用されている。
スパロボシリーズの名台詞
- 「色々世話になったな。それから、あんたのボスに伝えておいてくれ」
「リガ・ミリティアとロンド=ベル隊は、いつでもあんたの参戦を待っているってな」
- 『α』第21話リガ・ミリティアと接触し、宇宙へ行くルート「ホンコン・シティ」より。特別地区のホンコン・シティで交戦せざるを得ないリガ・ミリティアの後始末を行なうべく行動を開始したギャリソンを引き止め、彼のボス宛てのメッセージを託す。
- 「新型の…しかも、あんな規格外の機体を投入するなんざ…ティターンズも本気で俺達を潰すつもりらしいな!」
- 同上。サイコガンダムの異様な外観を目の当たりにして、ティターンズとの戦いが苛烈なものになる事を予感する。
- 「なあ、バニング大尉。ウラキ少尉が出なければ、この艦はさっきのゲルググに沈められていたかも知れん…」
「それに、フルバーニアンの調整作業も急がにゃならん。今回は見逃してやった方がいいんじゃないか」
- 待機命令を破った挙句、GP-01を損壊させたコウに厳罰を下そうとするバニングへ、「リガ・ミリティアは正式な軍隊じゃない」と告げた上で柔軟に対応するよう進言し、コウを擁護する。
- 「泥棒小僧ども、戻ってきたみたいだな」
- ラビアンローズを抜け出し、ちゃっかりリーンホースJr.に密航していたシャングリラ・チルドレンの面々を見据えての一言。
- 「俺は構わん。それよりも…バニング大尉、子供のパイロットから優先して休ませてやってくれ」
- ネオ・ジオンにコンペイ島を奪還され、精神的疲労度がピークに達しているにも関わらず他のクルーらを気遣う。
- 「ああ。これからも頑張れよ、坊主。それから他のガキ共にもよろしくな」
- シュラク隊を率いて香港のカラバと接触するべく、ロンド・ベル本隊に戻る事となったウッソへ別れを告げる。
搭乗機体
- リーンホースJr.
スパロボでの搭乗機体
- 輸送機
- 『新』で搭乗し、宇宙へ出た所でリーンホースJr.へ乗り換えとなる。