スーパーロボット大戦W

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2012年11月25日 (日) 00:04時点における下駄ボロット (トーク | 投稿記録)による版 (→‎ゲーム中データ)
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  • 発売日:2007年3月1日
  • 機種:ニンテンドーDS
  • 開発:エーアイ
  • 発売:バンプレスト
  • 定価:6,090円(税込)
  • CERO区分:A(全年齢対象)

概要

スーパーロボット大戦J』以来の完全新作であり、2007年唯一の通常のスパロボシリーズの1作。ニンテンドーDS初のスパロボ。携帯機作品の前作『J』をベースにシステム回りの改良を加え、2画面のDSならではの要素を追加し、更に売りの戦闘アニメ演出を強化した作品となっている。

上画面をメインに、操作パネルを下画面に配置してあり、従来の操作法に加えてタッチパネルによる操作が可能。また従来型の操作法でも、X・Yボタンにコマンドのショートカットが登録可能で、デフォルトではXに攻撃、Yに移動が割り当てられている。

ストーリーが二部構成になっており、第一部と第二部の間に多少の時間経過が存在する。参戦作品も「続編」が存在するものを中心に選ばれており、各原作の正編の話を第一部で、続編の話を第二部で展開させるような特殊な作りとなっている。

携帯機シリーズは語尾の英語に何らかの単語の意味割り当てられてたが(AはADVANCEなど)、本作はDSの2画面を見立てた&ストーリーが二部構成という意味から来ている。なお、パッケージ裏には『WARNING』と書かれている。

携帯機シリーズでは本作に至るまで小隊システムに相当するものはなく、単機出撃制だった。しかし次作のスーパーロボット大戦Kで、パートナーバトルシステムが採用されることになった。なお、本作は従来作以上に周回プレイの特典要素へ力が入れられている。

評価

従来の作品以上にクロスオーバーが多めになっており、本作の世界観の根幹に関わるレベルでも凄まじいと言わざるを得ないほど積極的に行われている。作品と作品の類似性を新解釈して展開させたことから、この作品と作品は同じではないのかと誤解を招くほどである。また死者が非常に少ない点も特筆。クロスオーバーの内容が大小取り揃えられ良質というのもあって、最近のスパロボでは極めて人気の高い作品になっている。
1ステージで3作品以上のクロスオーバーを行っている点、版権作品とバンプレストオリジナルの敵味方が入り交じっての会話劇、オリジナル敵が版権作品の固有名詞、キャラクターの人名を呼ぶ事などは、同じく評価の高かったα外伝、A、Dでもほとんどなかった特長である(DではイグニスとWマジンガーの因縁などで僅かに扱われている)。

一方、一部ファンからは「参戦作品の扱いが過剰である」との声もあり、実際、メインで扱われている参戦作品の扱いは、他シリーズでのメイン作品より扱いが良く(BGMや関連ステージ数などの多さが顕著)、その格差を快く思わないプレイヤーがいるのも事実である。

ただし寺田Pはスーパーロボット大戦において、版権作品の扱いの差については「寅さんシリーズのマドンナのようなもの」として、(例えば複数回参戦した作品なども扱いが変化する事を含め)毎作差異が出る件に関しては、意図的に調整している事を明らかにしているため(ニンテンドードリームインタビューより)、この点はそもそもがシリーズの基本スタイルである事が解る。

新システム

マルチコンボ
Jまでのコンボの発展系。自機が敵機に隣接する必要がなくなり、敵同士が隣接していれば、直線上でなくても軌道を変えて攻撃できる。ただし、2機目以降への攻撃は必ず防御される。仕様変更に伴い、射撃系のコンボ対応武器が大幅に増加した。
支援要請
マップ上に出撃していないユニットを指定して援護攻撃援護防御をさせる特殊技能。1マップ中にスキルレベルの回数まで使用可能。戦艦が出撃していないと発動できない。
Wスロットシステム
GBAで発売されたスパロボをDSのGBAスロットに差し込んでゲームプレイすることで、資金や特殊な強化パーツを得られるようになった。以後のDS作品でも採用されている。
周回プレイによるストーリー変化
歴代シリーズでも初めて『1周目と2周目のEDが違う』事になっている(ただし大筋の展開は一緒であり、敵機体の変更も無し)。また特定ステージでは1周目と2周目で話が全く違う部分もある。これらは3周目以降に任意で選ぶ事が出来る。なお、このシステムは『スーパーロボット大戦Z』でも存在する。

既存システムと変更点

従来作でお馴染みの合体攻撃援護攻撃援護防御、それに携帯機では定番の隣接により命中回避に補正のつく信頼補正といった辺りが軒並み導入されている。

一方DやJにあったツメスパロボや、Jの戦艦パイロットの乗り換えは廃止された。従来の携帯機版権作品と同じく、熟練度の概念も存在しない。

スキルパーツ
今回から従来の装備型ではなく、パイロットへ使用する消費型に変更された。付け外しの融通が利かなくなったが、一度使えば恒久的に効果を発揮するようになった。
お気に入り
J同様、3作品まで選択可能で15段階改造が可能になり、取得経験値資金に1.25~1.5倍の倍率がかかる。今回は2部構成なので、第2部の開始時にお気に入り作品を設定し直すことになる。Jと違い、周回プレイでもお気に入り選択済みの作品は引き続き選択しないと解除されてしまうので注意。限界を超えて改造した分は、以後お気に入り登録しない場合でも引き継いで効果がある。また4周目以後は、全ての作品で改造段階が20段階になり、基礎獲得資金と経験値が1.5倍になる。
敵の思考ルーチン
JやXOにあった、命中率0%の味方ユニットに攻撃しなくなる現象がなくなった。従来通り、回避率の高いリアル系ユニットを削り用の囮として活用できる。
精神コマンド
消費SPは全員共通。感応勇気が任天堂携帯機の版権作品で初登場。第3次α同様精神コマンドの一括選択・使用が可能となり、一部の支援系精神コマンドが別枠から直接選択可能になった。Jで猛威を振るった献身や、強力なコマンドの再動は修得者数が激減した。
合体
今回は対象ユニットを上下左右に隣接させないと、合体ができなくなった。
搭載
自軍母艦に隣接した味方ユニットを、母艦側からコマンド選択で搭載できるようになった。移動前に実行すれば行動終了にはならない。Kでも『回収』と名を変えて引き続き採用。
交代
Jの再出撃システムと同じで、呼び名が若干変わったのみ。
サイズ
携帯機作品では初めて3Lサイズが登場し、従来のLLサイズが2Lサイズに改められた。サイズ差ダメージ補正も引き続き採用された他、携帯機では初めてサイズ差無視武器属性特殊技能が追加された。ただし本作の特殊技能版は、バグで機能しない。
トップエース
OGシリーズ外の任天堂携帯機作品では初めて、撃墜数上位3名の気力が+5されるようになった。
ショップ
強化パーツやスキルパーツの売価がOGシリーズや第3次α準拠となり、高額の資金源となった。また2周目以降は、ショップで殆どの強化パーツや一部の機体を購入できる。
パイロット養成
基本はJと同じ。今回はスキルパーツでもBPが得られるようになった。
BGMセレクト
J同様作品の垣根を越えて、システム設定から戦闘時BGMをユニット毎に指定可能。選択肢はこれまでに戦闘・イベントで流れた曲(一部は2周目以降から)。今回はJから曲数が増え、イベントや特定武器限定のBGMも選択可能になった。ただし必殺技の一部やイベントバトルでは固定のBGMが流れる。
武器名変更
DやJから引き続き採用。今回はシステムの項目から選択。戦闘マップ中でも変更可能になった。
部隊名
今回は部隊名が固定。第1部では『ヴェルター』、第2部では『ノイ・ヴェルター』となる。
周回引き継ぎ
資金とパイロット養成、使用したスキルパーツ効果が引き継がれる。ただし、撃墜数は引き継がれなくなった。
クリアエディット
J同様に2周目以降は、主人公の覚える精神コマンドの変更や、敵機改造段階の選択が可能。

難易度

難易度はシリーズの中でもかなり低め。味方側に特殊効果武器と呼ばれる攻撃を持ったユニットが多く存在し、敵ボスであろうと攻撃力・命中率等々が半減させられてしまうので、それを無効にするオリジナル系ボス以外は難なく落とせる。また特定の敵が無限に復活するシナリオやバグにより資金を簡単に増やせる事も、低難易度化に拍車をかけている。

演出面

ハードがGBAからDSへ移行したことにより、戦闘アニメーション演出は更に躍動感を増した。画面の描画クオリティ自体はJと大きく変わらないが、トドメ演出が大幅に増加し、特定武器限定のBGMも多くなった。中でもジェネシックガオガイガーのゴルディオンクラッシャーは凄まじい出来で、据え置き機の第3次α以上に魂の入った作り込みとなった。

オリジナル機体のアニメーションも相当な進化を遂げており、多くの武器にトドメ演出が採用されている。汎用パイロットカットインは、オリジナルキャラのみアニメーションする(版権キャラは、特定武器のカットインでアニメーションすることがある)。

アニメーションの制作労力の問題からか、Jから引き続き参戦している作品が多く、それらの機体はJからのアニメパターン流用が目立っている。勿論、新規に描き直された作品や武器演出もある。

Jから引き続き、シナリオ中の重要なイベントには1枚絵のビジュアルが挿入される。今回はJ以上のボリュームとなっている。

話題

  • PVソングとして『Wのテーマ ~億千光年の彼方へ~』が採用された。この曲を歌ったのはバンプレスト社員で、しかも収録当日は風邪を引いていたという。また、スパログで歌詞当てクイズも開催されていた。ゲーム中では流れない。
  • 予約購入特典として、DSカードケース型ストラップが配布された。
  • 主にフルメタル・パニックシリーズ機動戦艦ナデシコシリーズを中心として他作品を巻き込み、お笑いや息抜き方面に特化したシナリオが幾つか用意されている。
  • 当時の時事ネタが、シナリオに重要設定レベルで組み込まれた。
  • 「中の人などいない!」「まさに外道!」など、近年ネット上で流行ったネタが幾つか散見される。
    • あるキャラの言動が、シナリオ上で一時期いわゆる『中二病』『邪気眼』をそのまま体現したかのような状態になっており、ネタとして愛された。
  • ダイゴウジ・ガイに本来存在しない劇場版設定が作られ、ファンを驚かせる他、宇宙の騎士テッカマンブレードの登場キャラクターである相羽孝三に独自の呼称を用意した。本来作品間の垣根を越えるクロスオーバーを超えたクロスオーバーを実現した。
  • スパロボでは珍しく、主人公機が合体で2回姿を変える。
  • 一部キャラだけだが精神コマンドを無限に使えたり(熱血を合わせて使えるというキャラもいる)、【サイズ差補正無視】が内部的に全く機能していないというバグがある。
  • 一部のオリジナルBGMに盗用疑惑が持ち上がった。本作ではあまり話題にはならなかったが、同じ作曲家が担当したKでも同様の問題が発生し、こちらでは公式謝罪文が出される事態となっている。

登場作品

新規参戦は★の6作品。☆は携帯機初参戦作品。今回は第1部と第2部で参戦作品が異なる。第2部で本格参戦する作品の中には、第1部で関連キャラが顔見せ的に登場する場合もある。

お気に入りでは、マジンカイザーシリーズ、フルメタル・パニックシリーズ、宇宙の騎士テッカマンブレードシリーズは全作品共通でまとめられている。ゲッター系は、真ゲッターロボ(原作漫画版)にまとめられている。一方機動戦士ガンダムSEEDシリーズは、本編とASTRAYシリーズで別々にお気に入り枠が設定されている。

今回はJと違いゲッターが復活参戦しているため、いわゆる御三家が例年通り揃った。ただしK、Lでは、再びゲッター系が不参戦となっている。

OGシリーズ等版権作品が登場しないものを除いて、富野作品が一切参戦しない初の作品となった。

スーパーロボット大戦EX』以来長浜忠夫氏の監督作品が不参戦となった。(ただし東映からは『ゴライオン』が参戦をしている。)

勇者王ガオガイガーFINALは、正式には『勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIOUS GATHERING』からの参戦。

世界観

世界観/W

バンプレストオリジナル

登場メカ(オリジナル)

主人公機

主人公機は固定で1種類のみ。

選択肢がない代わりに、複数回にわたるパワーアップイベントがある。

機体名 初登場
ヴァルホーク
ヴァルホーク(飛行形態)
本作
ヴァルストーク 本作
ヴァルガード 本作
ヴァルザカード 本作

敵勢力機(ザ・データベース

機体名 初登場
オープス 本作
ストマ 本作
リース 本作
アルムアルクス 本作
アルムストラ 本作
ヴァルアルム 本作
アルムアルクス・フィーニス 本作
アルムストラ・フィーニス 本作
スキエンティア 本作
サピエンティア 本作

登場人物(オリジナル)

主人公及び関連人物

主人公はカズマで固定。

人物名 初登場
カズマ・アーディガン 本作
ミヒロ・アーディガン 本作
ブレスフィールド・アーディガン 本作
アカネ・アーディガン 本作
シホミ・アーディガン 本作
ホリス・ホライアン 本作
キャレット 本作
ガレント・カベリナリオ 本作
ユウミ・アーティガン 本作


人物名 初登場
カイト 本作 カズマが一時的に使用する偽名

敵勢力(ザ・データベース

人物名 初登場
アリア・アドヴァンス 本作
アプリカント 本作
レギュレイト 本作
クリティック 本作
インファレンス 本作
ディセイバー 本作
ディスパー 本作

敵勢力(その他)

人物名 初登場
宇宙海賊 本作

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ゲーム中データ

分類 記事
全話一覧 全話一覧/W
隠し要素 隠し要素/W
精神コマンド 精神コマンド/W
強化パーツ 強化パーツ/W
特殊能力 特殊能力/W
特殊技能 特殊技能/W
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/W

関連用語

ヴァルストークファミリー
ザ・データベース(知の記録者)
ロンゲーズ
ヴェルター / ノイ・ヴェルター
聖バレンタインの光
始原文明エス

商品情報

ゲーム本体

ニンテンドーDS

話題まとめ

資料リンク

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公式。