ジオング

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ジオング
外国語表記 Zeong
登場作品

ガンダムシリーズ

分類 ニュータイプ専用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 MSN-02
全高 17.3 m
本体重量 151.2 t
全備重量 231.9 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 9,400 kw
スラスター総推力 187,000 kg
装甲材質 超高張力鋼
センサー有効半径 81,000m
開発 ジオン公国軍
所属 ジオン公国軍
主なパイロット シャア・アズナブル
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概要

ジオン公国軍が開発したニュータイプ専用試作型モビルスーツ

機体概要

ジオン」の名称を冠しており、「MS-06Z サイコミュ試験用ザク」及び「MSN-01 サイコミュ高機動試験用ザク」の試験データを基にして開発された。操作性の高いサイコミュ・システムや高出力ジェネレーターを搭載しているが、そのせいで機体がやや大型化している。両腕部は有線式のメガ粒子砲となっており、分離する事でオールレンジ攻撃を行える。

モビルスーツとしては珍しく脚部が付いていない。だが、これは単に開発が間に合わなかったためであり、その代わりとして高出力スラスターを装備している。そのため、宇宙でしか運用できなくなっている(もっとも、主戦場が宇宙空間であるので特に問題は無いのだが)。

また、胸部にもコクピットがあり、サイコミュを使えないオールドタイプが運用する際はパイロットが胸部の、ガンナーが頭部のコクピットに乗り込む事でオールレンジ攻撃を可能としている。ただし、やはりニュータイプ搭乗時と比べると精度は低いと言わざるを得ない。

本機のコンセプトは後のニュータイプ専用モビルスーツ、モビルアーマーに引き継がれていく事となった。

ジオング(頭部)

コクピットは頭部に設置され、緊急時には分離して脱出装置となる。

なお劇中ではシャアは胸部のコクピットから搭乗し、ガンダムとの戦闘で大破した際頭部を分離させて脱出してる事から、双方のコクピットは繋がっていると思われる。

本編での活躍

3機が製造され、その内の完成度80%の状態の1機がキシリア・ザビからシャア・アズナブルに与えられた。シャアはア・バオア・クーでの戦闘において、乗機のゲルググが損傷して出撃できないという事から本機に搭乗して出撃する事となった。慣らし運転も出来ずにぶっつけ本番で出撃させられたという事もあり、当初は操縦にかなり苦心していたようであるが、それでも連邦軍のモビルスーツや艦艇を多数撃破した。その後、アムロ・レイガンダムと交戦し、撃破に成功するも、本機も大破している。

ちなみに、本機は一年戦争時にシャアが搭乗したモビルスーツの中で唯一赤くない機体である。元からシャア専用機として開発されていた訳ではないし、塗り替える暇もなかったのであろうから当然なのだが。

登場作品と操縦者

『機動戦士ガンダム』のラスボス的機体であるが、SRWではネオ・ジオン軍ニュータイプ部隊用の量産機として登場する事が多い。

GC』並びに『XO』は物語序盤が一年戦争に沿った展開であるが、シャアがア・バオア・クーでの決戦を前にジオンを離反してしまうため登場していない。

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
シャアが乗ってくる。倒しても、首のみでまた戦いを挑んでくる

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
登場はしないが宇宙でSRXの合体訓練をする際にR-3プラスパーツがないことに対しリュウセイが宇宙空間なら足は必要ないと本機のことについて触れる。
1年戦争が途中で終了してしまった『α』の世界にジオングは世間に知られていない(存在しない?)はずなのだがリュウセイは一体どこで知ったんだろうか。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
シーン4のファーストステージでジオン兵が乗ってくる。そのステージでクワトロがララァに「私たちが乗るはずだったもの」と言っているのが印象的。クリアボーナスで入手できることがあり、性能も悪くない。
しかし択一のエルメスが改造済みで長射程対応なのに対して、本機は中射程P武器が主体で無改造状態。さらには性能が上のファンネル搭載機体がたくさん手に入るので終盤は苦しい。
他のNT専用機とは一風変わった性能なので、煮詰まったときなどに使ってみてほしい。
スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
ベンメルコレクションとしてフル改造されて登場。ステージ名は「こりないコレクター」。クワトロで倒すと入手でき、ルーを乗せると後にBルートでブッチャーと特殊会話がある。性能は中々のもの。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
第2部で入手していると登場。リメイク版の『IMPACT』には登場しない。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
中盤頃宇宙にてシャアが乗って出てくる。移動後使用可能な射程5の最強武器である有線式メガ粒子砲が厄介だが、攻撃力さえ十分なら必中をかけたスーパーロボットの必殺技一発で処理出来る。
終盤ではシャアが乗っていた時の性能そのままでネオ・ジオンが量産してわらわらと出現。初出がシャアの搭乗機だった関係か獲得資金が5000と非常に美味しいので、最終決戦に向けて幸運を掛けたマップ兵器で是非まとめて落としたい。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
リメイク版で大幅なグラフィック向上を果たした。有線ビーム砲のアニメーションは素晴らしいの一言。だが、敵としてはHPと、命中率の高さにより強敵。

単独作品

スーパーロボット大戦
「復活!ギルギルガン」に4機登場する。
HDリメイク版では「水中の死闘」と「最終決戦」で登場。どちらもエルメスも連れてきているが、前者でνガンダムが既に自軍にいる(つまりガンダムチームを選んでかつ離脱させていない)場合、このシナリオですぐ側にキュベレイもいるため両手に花状態になっている。もっともこれは序の口なのだが。有線式メガ粒子砲がP武器にしてAでも飛べるため、中々使いやすい。なお、脚など飾りだと豪語する
スーパーロボット大戦64
終盤、強化人間が乗ってやたら出てくる。それなりに強いのだが、それを上回るサイコガンダムヤクト・ドーガがうろちょろしているので可愛く見えてしまう。
スーパーロボット大戦Operation Extend
第5章で戦うことになるが、本作ではア・バオア・クーは最初から地球連邦軍拠点で、しかも既に破壊されてしまっているため、宇宙空間での戦いとなる。メイン第19話-3「アクシズからの撤退」において、どのユニットでも良いのでジオングを撃墜すると、イベントが発生してガンダムに「ラストシューティング」が追加される。
その後サブミッション「仮面の下の決意」での決闘後、一度その場を離れたシャアクワトロとして百式に乗って戻ってくるのだが、ジオングは仮面と一緒に捨てられたようだ。ユーザーからは「百式はいいからこっちを使いたかった」という声も。
なお、この決闘のルールはガンダムファイトがベースなのだが、頭部にコックピットがあるジオングをルール上どう扱うのかは一切触れられない。シャアがルールに合わせて胸部に乗っていたのだろうか?

関連作品

SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団
ステージ6「ア・バオア・クー」のボス敵。両手を分離させてプレイヤーに飛ばしながらビームを撃ってくる。腕を破壊することはできない。
更に一定のダメージを受けると首だけの姿に変化し、戦闘を続行する。
SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦
ステージ3のボス。『総決戦』同様に分離させた両手(今回は破壊可能)から弾を撃ってくる。一定ダメージを加えると首だけになる点も同じ。
最終ステージにもゼットン・アポロガイスト共々再生されて登場する。この三連戦で技エネルギーを消耗し過ぎるとダークブレイン戦で苦労する羽目に。
バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法
機動族の兵士の1人として登場。武衆はウィザーディー。スカルジオングとの関係は不明。武装のサイコミュはバグにより使用することができない。
ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
ザコ敵として宇宙に出現する。倒すと首だけの姿で復活する為、もう一度倒さなければならない。
リアルロボット戦線
シャアの乗機。シロッコルートでは中ボスだが、ハマーンロシュルートとポセイダルルートでは入手できる。
首だけの姿にはなれず、一度倒されれば撃墜となる。

装備・機能

武装・必殺武器

メガ粒子砲
頭部に1門、腹部に2門内蔵している。
有線式メガ粒子砲
両腕部に装備されており、指の一本一本が砲門となっている。サイコミュによる有線誘導式で、オールレンジ攻撃が可能。前述のように二人乗りであればオールドタイプでも使用可能である。

移動タイプ

サイズ

M

装備・機能(頭部)

武装・必殺武器

メガ粒子砲
1門内蔵。

移動タイプ

サイズ

S

対決・名場面

ジオング出撃
TV版第42話より。キシリアから「完成度80%」と告げられたシャアに対し、現場の整備兵は「80%? 冗談じゃありません、現状でジオングの性能は100%出せます!」と太鼓判を押す。さらに、シャアから「脚が付いていない」と指摘された整備兵は「あんなのただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ!」と反論する。
その後、整備兵から「大佐のニュータイプ能力は未知数です。保証できるわけありません」と言われてしまい、シャアは「はっきり言う、気に入らんな…」と不満を口にする。気まずいと思ったのか、整備兵は「気安めですが、大佐なら上手く扱えますよ」と言う。シャアは「ありがとう。信じよう」と言って、彼に手を振りつつジオングに乗り込む。
ガンダム
TV版第42話および最終話より。キシリアからジオングを与えられたシャアはアムロのガンダムと交戦。両腕の有線式メガ粒子砲で攻めるが、アムロもすぐに軌道を見切って応戦する。
やがて、ジオングは頭部のみとなり、ガンダムも頭部と左腕を破損し、シャアはア・バオア・クーへと撤退。それを追ったアムロはガンダムを自動操縦に切り替えて迎撃した。
一方、ジオングはガンダムを待ち伏せていたが、敵機と相打ちになってジオングは大破。ガンダムもまた右腕と右脚を破壊され、遂に倒れる事となった。
この場面が俗に言う「ラスト・シューティング」である。

関連機体

強化型・バリエーション機

パーフェクト・ジオング
ジオングの完成状態の別称。正式名称は単なる「ジオング(完成機)」であるが、未完成状態と区別するためにこの名で呼ばれている。脚が付いているために機動性は低下しているものの、重力下での運用も可能となった。
本機は後に漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場しており、ジオン残党の拠点の1つであるアムブロシアで保管されていた。これはア・バオア・クーに残されていたジオングの3号機を回収して脚部を取り付けた物であるらしく、シャアが乗る事となった。その際に「脚は飾り」と口にした整備兵とも再会しており、「脚も満更、無駄ではなかった」と評価を改めている。
デザインの元となったのは漫画『プラモ狂四郎』に登場した「足付きジオング」である。これはジオングの下半身にドムの脚を取り付けたもので、後に再登場した際に「パーフェクト・ジオング」と名付けられた。なお、同漫画で謳われたパーフェクトの名前は「パーフェクトガンダムに対して造られたジオング」という意味合いであり、脚部を装着したジオングという意味でもなかったりする。
SRW未登場だが、サターン版Fの予約特典の冊子によると、ゲゼやサロンズと共に登場予定があり、SDの設定画が起こされていた。
グレート・ジオング
ゲーム『Gジェネレーション』シリーズのオリジナル機体。ターンXを彷彿させるような頭部、腕部、胴体、脚部の分離機構を持っている。SRW未登場。

関連機

サイコミュシステム高機動試験機
ジオングの前のMSN-01の型式番号を持つ、ザクをベースとした試験機。脚部はブースター、腕部は有線式ビーム砲とジオングと共通する機構になっている。
サイコガンダム
外見や名称の上では「ガンダム」だが、サイコミュなど多くの面でジオングを参考に作られている。言わば前作の主役機・ラスボス機のハイブリッド。
その設定を意識してか、漫画/OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)では、連邦軍が組み立て中のジオング2号機を鹵獲するシーンがある。
サイコガンダムMk-II
サイコガンダムの後継機であり、基本的な部分は一緒。サイコミュ式の武装を多数搭載しており、サイコガンダムにはなかった腕をサイコミュで飛ばすシステムもある。
ネオ・ジオング
OVA版『機動戦士ガンダムUC』第7巻(最終巻)に登場した拠点攻略用の超大型MAシナンジュがコアユニットとして組み込まれている。
ジョング
長谷川裕一氏の漫画『機動戦士Vガンダム外伝・脱出計画編』および『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場するMSでSRW未登場。
ザンスカール帝国によってジオングを参考に開発された金色のNT用・重MSで、その特性から宇宙戦専用かと推測される。 基本的に人型ではあるが、原型機同様に脚部を排除しての大型スラスター化のほか、腕以外も無線サイコミュによって分離できるため、より強力なオールレンジ攻撃が可能となっている。 なお武器は腕部五連装ビーム砲や頭部メガ粒子砲といった内蔵火器のみで、携行武器は基本的に持たない。
登場した作品によって活躍が全く異なっており、前者がパイロットの特殊なニュータイプ能力によって強力なボスMSとして描かれているのに対して、後者では傷ひとつ負わせられなかった噛ませ犬として描かれている。

他作品の関連機

スカル・ジオング
ゲーム『バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法』に登場したバンプレストオリジナルメカ(キャラ?)。機動族の一人。
フェブラル
機動新世紀ガンダムX』におけるジオングのオマージュ的MS。頭部脱出機構、有線オールレンジ攻撃用の腕、足のない下半身など似通ったデザインを持つ。
プロヴィデンスガンダム
機動戦士ガンダムSEED』におけるジオングのオマージュ的MS。パイロットが仮面の男、ラスボス機体、カラーリング、オールレンジ攻撃と共通点は多い。

余談

  • 短編「バカがボオルでやってくる!」(漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に収録)において、ソロモン攻略戦にてウモン・サモンの搭乗した「ボール戦地改造型(通称「Bガンダム」)」の存在が原因で、ジオン軍が「ガンダム全長は、40mを軽く凌駕している」と誤解してしまった結果、それに対抗して本機(正確にはパーフェクト・ジオング)も40m級の大型MSとして開発される事となったという、衝撃の開発経緯が明らかになった。
    • ただし、これは作中でもガセネタの可能性が示唆されており、事実かどうかは非常に微妙なところである。前述されたようにジオングが大型になったのはサイコミュ関連の小型化が難航していたため(事実エルメスブラウ・ブロもかなりの大型機だった)であり、それ以前にガンダムのサイズが普通のMSと大差ない事もそれまでの戦闘データや兵の報告で明白になっているはず。だが、アムロが叩き出した驚異的な戦果や、それによる士気低下を恐れたジオン側の情報操作次第では、この拡大解釈も充分ありえそうなのが恐ろしいところ(作中では「報告にあった『18mのガンダム』はジムの偽装ではないか?」といった台詞も存在)。
  • 後付け設定のAMBACシステム(手脚を使った姿勢制御)により、宇宙空間においてもモビルスーツの脚は飾りではなくなってしまった(元々シャアはキックや八艘飛びに脚を利用しているが)。そのため漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「脚なんて飾りです」と発言した本人であるサキオカ少尉が、その後ジオング出撃時にAMBACシステムについてフォローする発言を行い、シャアに「"脚なんて飾り"じゃなかったのか?」と突っ込まれている。
    • またコクピットも胸部の方は首部に変更されており(こちらも胴部から分離できるようになっている)、頭部を遠隔操縦出来るようになっている。そのためラスト・シューティングの直前に頭部と分離して首部から操縦して、そのまま放棄しアムロとの白兵戦並びにキシリア暗殺にシーンは移動している。

商品情報

  • プラモデル

  • その他

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